Weekly Column
1999/9/21


●Billboardポップアルバムチャート(99/9/25付)

by K.Shinkai

◆今週のニューエントリー

[Chamber Music] Chamber Music / Coal Chamber (No.22)

ううむ。またまた割といい順位に知らない奴が入ってきたと思ったらヘヴィロック系でした。
コール・チャンバーはこれが2作目。ついこないだチャートインしていたマシンヘッドと同じレーベル(Roadrunner)で、一緒にツアーしたりしてるようです。で、どういうわけかイギリス(のメタル系メディア)で非常に評価が高いんだそうで。
ジャケにはバイオリン弾いてる女の絵なんか使ってるのでジャケ買いする傾向のある人は要注意。中身は全然違います。なお、ピーター・ゲイブリエルの「Shock The Monkey」のカバーなんぞをやってるそうで。
圭さん、いつもながらネタをどうもです。
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●UKアルバム・チャート

by T.Nosaka


1 (1) COME ON OVER / SHANIA TWAIN
2 (-) YOU, ME & US / MARTINE McCUTHEON
3 (2) THE MAN WHO / TRAVIS
4 (6) PERFORMANCE AND COCKTAILS / STEREOPHONICS
5 (4) BY REQUEST / BOYZONE
6 (5) THE HUSH / TEXAS
7 (3) A SECRET HISTORY-THE BEST OF / THE DIVINE COMEDY
8 (7) SOGNO / ANDREA BOCELLI
9 (9) FANMAIL / TLC
10(11) ABBA GOLD / ABBA

マーティン・マッカチオンが2位に初登場した今週のチャート。いやー、ひそか に1位デビューを期待していたんですが、シャナイアに頭を押さえられてしまい ました。
彼女のプロフィールについてはメルマガで詳しく紹介しているのでここでは触れ ませんが、イギリス人の大半にとっては、「新人女性シンガーのデビュー作」と いうよりはやはり、「あのティファニーが歌ってる!」という感じで受け止めら れているのでしょう。人気ドラマ「EastEnders」に出演していた彼女はイギリス 人にとっては非常に親しみの深い存在なのは間違いないですから。
しかしアルバムはそんなキャラクターによりかかることなく、じっくりと歌を聴 かせるものになっています。デビュー曲「Perfect Moment」のような落ち着いた バラード・タイプの曲が大半をしめますが、ソングライティングに携わるスタッ フも一流どころを揃えているし、何より彼女の歌唱力、表現力ともしっかりとし たものを持っているだけに作品としての質はかなり高いです。特に最近デビュー 作をリリースしたソングライター・コンビ、ベン&ジェイソンとマーティン本人 との共作による3曲ではより彼女の魅力が引き出されていて、特にアルバム・タ イトル曲は凄くいい曲です。この曲実はデビュー曲のB面だったんですが、こう してアルバムにも収録された上にアルバムのタイトルにしているところをみると 本人もお気に入りなんでしょう。そしてアルバム最後を締めるのは、ミュージカ ル映画「キャバレー」から「Maybe This Time」のカヴァー。このビッグバンド 風のジャズ・ヴォーカル曲が意外にもはまっていてかなりいい感じです。
しかし日本では盛り上がりませんねぇ。というより盛り上がってるのは私だけの ようですが。「I've Got You」なんていい曲だし、日本のFMでもプッシュすれば 受けそうなんだけどなぁ。こうなったら意地でも応援し続けてやるぞー。

NEW ENTRY
NO.12 PREMIERS SYMPTOMES / AIR
昨年リリースされたデビュー作「Moon Safari」が英米の音楽誌で軒並み年間ベ ストに選ばれるなど高い評価を受けたフランスはヴェルサイユの2人組。これは そのデビュー作以前にリリースされたEPからの曲を編集したもので、本国では97 年にリリースされていたものの再発。そこに2曲の新曲が加えられての新装盤に なります。初期の音源とはいえ、彼等のフワフワとしていながら実は緻密に音を 組み合わせている、というスタイルはしっかりと完成されていますね。もうこれ はいい意味で「イージーリスニング」と呼んでしまいたいくらいに気持ちのいい 音です。しかしこんな高い位置にニュー・エントリーしてくるような作品ではな いだけに、このセールスは彼等の新しい音を求めている人達がかなりいるという ことでしょう。新作が出れば大変なことになるかも。

NO.20 GETTIN' HIGH ON YOUR OWN SUPPLY / APOLLO 440
シングル「Stop The Rock」がヒットしたリヴァプール出身のグループの3枚目 のアルバム。中心になるのはハワードとトレヴァーのグレイ兄弟とギタリストの NOKOの3人で、テクノ・ポップ+ギターといった感じの音作りで、デジタルロッ クともビッグビートとも言えるサウンド。ということであんまり新鮮味は感じら れないですね。キャッチーな曲作りのうまさはあるので単純に楽しめるものでは ありますが。昨年同名映画に使われてヒットした「Lost In Space」も収録。

NO.21 CHAMBER MUSIC / COAL CHAMBER
ロスアンゼルス出身の4人組変態ハードロック・バンド、これが2枚目のアルバ ム。オズフェストに参加して注目を集め、アルバムにはそのオジー御大も参加 (「Shock The Monkey」のカヴァー)。
詳しくは全米チャートの方で。しかしこういうのを聴く層もイギリスには存在す るんですねぇ。

NO.22 ONLY YAZOO-THE BEST OF / YAZOO
先日「Only You」のリミックス・シングルがチラッとヒットしてましたが、その 曲も含む新装ベスト。でも何で今さら?という唐突な感じはあります。それでも これだけ売れるのは根強い支持があるからでしょうし、私も大好きですが。
デペッシュ・モードを辞めたヴィンス・クラークと女性シンガー、アリソン・モ イエのコンビによるこのグループはシングル「Only You」を最高2位のヒットに し、デビュー・アルバム「Upstairs At Eric's」は1年以上に渡ってチャートに 居座るロングセラーになります。しかしセカンド「You And Me Both」を1位に 送り込んだ後間もなく解散。ヴィンスがデペッシュを抜けたのと同様「ライヴと かプロモーションとかうっとうしくてやってられない」というのが原因だったそ うですが。その後ヴィンスは曲ごとに違ったヴォーカルを迎えるというプロジェ クト、アセンブリーをスタートし、フィアガル・シャーキー(元アンダートーン ズ)と組んでの「Never Never」をヒット(4位)させますが、結局これも短期 間で終焉。その後オーディションでアンディ・ベルと出会いイレイジャーを結成 し、破竹の勢いでヒットを連発する人気グループになったのはご存じの通り。
一方アリソン・モイエもソロデビュー作「Alf」を大ヒットさせ、押しも押され もしない国民的シンガーとしての地位を確立するようになります。
このエレクトリックなサウンドとソウルフルなヴォーカルというユニークな組み 合わせは唯一無比なものですから現在でも十分通用するサウンドだと思います。 「Don't Go」とか「Situation」なんて曲はもはやクラシックだし、個人的には 「Nobody's Diary」なんかすごく好きですね。

NO.29 RISK / MEGADETH
こちらも詳しくは全米チャートの方で。

NO.36 SIMPLE PLEASURES / TINDERSTICKS
ノッティンガムで結成された6人組。メジャーのアイランドに移籍し、これがオ リジナルとしては4枚目になる新作。ストリングスをたっぷりと使った濃厚な世 界を作り出す独特のサウンドはデビュー作がメロディーメーカー誌の年間ベスト に選ばれるなど英国プレスでは常に高い評価を受けてきていますが、こういうヨ ーロッパ的かつ退廃的なロマン主義、ダンディズムは日本では受けないようで、 結局2枚目以降一度も日本盤が出ずじまい。これもきっと出ないんだろうなぁ。 今回は収録時間も短く、音もすっきりとまとめられていてこれまでで一番聴きや すいアルバムでしょう。オデッセイのダンスヒット(80年6位)「If You're Looking For A Way Out」という異色のカヴァーも聴き所。


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●Billboardポップシングルチャート(99/9/25付)

by M.Ata

◆今週のHOT100ニューエントリー

*74 Satisfy You - Puff Daddy Featuring R. Kelly
*79 Beauty - Dru Hill
*87 Bug A Boo - Destiny's Child
*88 U Know What's Up(*) - Donell Jones

この週は少な目の4曲。で、一番人気はアルバム初登場1位をアギレラに阻まれたパフ・ ダディがR.ケリーをフィーチャーした新曲がチャートイン。例の「PE2000」もさっぱ りエアプレイに乗らず、今回人気に黄色信号が点灯しているパフ・ダディですが、こ の曲はヒットするか。クラブ・ヌーヴォーがサンプリングされている模様。続く79位 はもうすっかり中堅R&Bグループの座に納まった感のあるドゥルー・ヒルの新曲が登 場。といっても昨年のアルバム『Enter The Dru』からのカットで、ガイ・ロッシュ のキーボードの音が印象的なプロデュースとクラシックな味わいの渾然とした美しい バラードです。アルバムではここから「These Are The Times」そしてデルズの「The Love We Had」へなだれ込むあたりが圧巻ですな。87位は日本でもプッシュ中のデス チャのニューシングル。日本ではこの曲の方が先行シングルだったようですが、全米 ではどうでしょうか。この週のトリはダネル・ジョーンズなんて懐かしい人がチャー トに帰ってきました。この前は96年秋のスティーヴィー・ワンダーの「Knocks Me Off My Feet」がトップ40寸前まで行った彼、今回ももうトップ40入り目前まで来て います。この人、結構達者なバラードシンガーなんですよね。

ではでは。

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