Weekly Column
1999/8/24


●Billboardポップアルバムチャート(99/8/28付)

by K.Shinkai

◆今週のニューエントリー

[Violator] Violator: The Album (No.8)

マスターPのNo Limit軍団やら、DMXのRuff Ryders軍団など、最近流行りの軍団モノ。ヒップホップ系アーティストのマネージメントを数多く手掛けるViolatorという会社が主催のコンピ。これは流石に豪華なメンバーが揃ってる上に、内容も非常に充実してます。とりあえずは参加メンバーをざっと列挙しておきましょうか。

Q-Tip, Flipmode Squad, Noreaga & Scarlett, LL Cool J, Da Franchise & Ja Rule, Fat Joe/Big Pun/Eightball, Cru, Mysonne/Mase/Eightball, Mobb Deep, Next/Mysonne, Noreaga/Final Chapter/Iman Thug/Capone/Scarlett/Maze/Musaliny, Big Noyd, Beatnuts/Triple Seis, Cam'ron/Busta Rhymes, Mysonne, Cormega/Hot Boys, Busta Rhymes, L Boogie/Sonya Blade/Noreaga/Mysonne/Prodigy/Busta Rhymes

といった感じ。ニューヨークを拠点にするレーベルなので当然大半はNY勢ですが、中にエイトボールやホット・ボーイズといった南部勢が混じってるのに注目。NYの連中でさえ無視できない南部勢力は、もっともっと日本のヒップホップファンも注目しなきゃいけませんな。トリック・ダディとかリル・トロイとか。
なお上の中に混じってる「Prodigy」というのはあのグループではなく、モブ・ディープの片割れなので念のため。
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[Make The Music 2000] Make The Music 2000 / Rahzel (No.51)

ヒップホップバンド、ルーツの元メンバー、ラゼールのソロ。ラゼールはヒューマンビートボックス担当だったので、ヒューマンビートボックスと言えばビズ・マーキー→ビズ・マーキーと言えば「Make The Music With Your Mouth Biz」→「Make The Music 2000」とタイトルがついたんではないかと勝手に想像してますが真相は知りません。
グランドマスター・フラッシュ&フュリアス・ファイブの創設メンバーであるラヒームの従兄弟である彼はヒップホップの創成期からそのシーンの中に身を置いていた根っからのヒップホップ野郎。ソロで活動しているところをルーツに声をかけられ、数年間活動を共にするも、今回正式に脱退してソロに転向した模様。スリック・リックなどのゲスト・ラッパーを迎え、かなり楽しませる作り。口でビートを刻むだけでなく、いろんな効果音とかもラゼールの口技です。
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[Hot Coko] Hot Coko / Coko (No.68)

元SWV、Cokoのソロデビュー作。SWV時代からソロ活動が噂されてましたが、グループ解散後最初に動き出したのはやっぱり彼女でした(単に彼女がグループを脱退し、SWVというグループ自体は存続しているという説もあり)。
SWVはメアリーJブライジと並んで、何故か日本のR&Bファンの間で必要以上に人気がある&評価が高く、このソロ作を待望していたのも日本人がいちばん多いでしょう。アメリカで68位初登場、R&Bチャートでさえ14位初登場というのはずいぶん低い気がする一方、考えてみればこんなもんで当然かな、という気もします。SWVだってアルバムがまともに売れたのはシングルヒットを量産したファースト「It's About Time」だけだし、今回はシングルヒットもないんじゃあ、逆に売れるわけがないというか (^^;

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[The Burning Red] The Burning Red / Machine Head (No.88)

米西海岸のスラッシュメタル・バンド。デビュー当初はパンテラと比較されていたが、今回はロス・ロビンソンとテリー・デイト(KoRn やリンプ・ビズキット)を制作に迎えてヘヴィ・グルーヴ系に方向転換。
決してKoRnやリンプの評価が高いとは言えないイギリスではなぜかケラングやメタル・ハマーといったメタル系メディアで高く評価され、本国に先駆けて13位という好位置に初登場してました。
amazon.comのファンのコメントを見ると、歓迎 2:戸惑い 1という感じで概ね好意的に迎えられているようです。とにかくライヴに関しては悪い評判が皆無なバンドなだけに、これからもしぶとく売れるかもしれません。しかしヘヴィ・ロックは再びヒップ・ホップと袂を分かち、直球系が主流になっています。例えば、彼らと共にツアー中のスリップノット(猟奇系コスプレ集団9人組)は、ロス・ロビンソン自身のレーベルからデビューした、ルックスとは裏腹にスピード感のあるスラッシュ・メタルを展開しています。と、なると今回の彼らの転身は、ちょっとタイミングを外したような気もします。
...という情報はお馴染みmeantime会員のけいさんよりいただきました(一部加筆)。同じく会員のいよだ君からも、「モロにKoЯnだった」とのタレコミをいただいています。しかしKORNを「KoRn」と表記するのはまだしも、「KoЯn」とは...(Яはロシア文字。アルバムジャケなどには必ずこう表記されてはいるんだけど)。

なおこのアルバム、ポリスの「孤独のメッセージ(Message In A Bottle)」のカバーなんてのも入ってます。スティングもお気に入りなんだそうで。
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[Edge Of Forever] Edge Of Forever / Lynyrd Skynyrd (No.96)

Lynyrd Skynyrdは「レーナード・スキナード」と読みます。60年代から活動するベテラン。サザン・ロックと言えばオールマン・ブラザーズ・バンドかこいつらか、という超大物です。あ、一応言っておきますが日本で「サザン」と言ってしまうとサザンオールスターズの意だというのは広辞苑にも載ってるぐらい常識ですが、ここで言ってるのは文字どおり「南部」の意味。アメリカ南部の泥臭いロックのことを指します。70年代前半ぐらいにはこのバンドやオールマンなどがアルバムを中心に大ヒットを連発したような時期もありました。
で、この手のバンドはどんなにメンバーが入れ替り、レコードが売れなくなっても、本国ではずーっとツアーを続けているというパターンが多く、彼らも随分久しぶりに名前を聞く気がしますが、まだまだしっかり現役バンドでした。
音は聴いてませんが、相変わらずの音楽性なのかなあ。まさかサンプリングしたりジェイZをゲストに迎えたりとかしてないだろうな。いや南部つながりでfeaturingトリック・ダディとか。いいなあレーナード・スキナード feat.トリック・ダディ。絵になりますね。
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[Pokemon] Pokemon: 2.B.A. Master - Music From The Hit TV Series / Soundtrack (No.92)

謎のアルバム登場!あの「ポケモン」のサントラです。ジャパニメーションとか言って、日本のアニメは世界各国で人気があるようですが、「ポケモン」はアメリカでもかなりブレイクしている様子。しかし肉食人種のあいつらには似合いませんな、ポケモン。どうせ勝手に「ポ」にアクセント置いて発音したりしてるんでしょ?
「Pikachu's Goodbye」「What Kind of Pokemon are You ?」などというタイトルにはやっぱり違和感を感じますねえ。ほわっとかいんどおぶぽけもんあーゆー?
と、いちゃもんばっかつけてるのは、これが音楽的にどういう内容なのか全然わからないので他に書くことがないからだったりします (^^; 誰か子持ちの方でも、買ってみて下さい。どんなんだったかご報告お待ちしてます。
CDnowで検索するときはタイトルではなくアーティスト名に「Pokemon」と入れないと探せないのは笑える。アーティストだったか、ポケモン。ところで「2 B.A. Master」って何?ポケモンマニアにしかわからない業界用語か?
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●UKアルバム・チャート

by T.Nosaka


1 (1) BY REQUEST / BOYZONE
2 (5) THE MAN WHO / TRAVIS
3 (3) COME ON OVER / SHANIA TWAIN
4 (2) RICKY MARTIN
5 (4) THE VERY BEST OF / ELVIS COSTELLO
6 (6) MY LOVE IS YOUR LOVE / WHITNEY HOUSTON
7 (9) THE HUSH / TEXAS
8 (7) ABBA GOLD / ABBA
9 (8) THE PARTY ALBUM! / VENGABOYS
10(10) THE VERY BEST OF-CAPITOL/REPRISE YEARS / DEAN MARTIN

トラヴィス2位!遂に首位が狙える位置まで上がってきました。ボーイゾーンの 牙城をこのグラスゴーの朴訥青年団が崩すのか?来週が楽しみな展開になってき ました。

他上位には動きなし、初登場もマシーン・ヘッドの「The Burning Red」1枚 (13位)のみ。
こちらはアメリカの方でも入ってきているので割愛します。


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●Billboardポップシングルチャート(99/8/28付)

by M.Ata

◆今週のHOT100ニューエントリー

63 Mambo No.5 (A Little Bit Of...) - Lou Bega
72 If I Could Turn Back The Hands Of Time - R. Kelly
75 Back At One - Brian McKnight
81 Girls' Best Friend - Jay-Z
82 I Love You - Martina McBride
96 Southern Gul(*) - Erykah Badu Featuring Rahzel

いよいよ全米にも登場してきました、ちょっと前からヨーロッパ各国で旋風のように軒並み大ヒットを記録しているこの夏の話題のナンバー、ルー・ベガの「マンボ・No.5」が一番人気。最新のUKシングルチャートでも見事初登場1位をマークしているこの曲、いにしえのマンボの帝王、ペレス・プラードの「セレソ・ローラ(Cherry Pink And Apple Blossom White)」をモチーフにしたダンス・ナンバー。この他にもヨーロッパではマンボ関係がじわりと人気を呼んでおり、アメリカのスイング・ブームの次はマンボだ!てか?
続く72位はこっちは別の意味での(笑)帝王、R.ケリーの新曲がチャートイン。これも例の2枚組『R.』からのカットですが、早くもチャートシングルとしては6曲目で、当分このアルバムで彼、食えそうです。75位はモータウン移籍後初のアルバム発売が待たれるブライアン・マクナイトの新曲が登場。どのような音か、今から楽しみですな。
81位はこちらも絶好調男ジェイZの新曲。これ、サントラからのカットらしいんですが(彼のアルバムには未収録)、どのサントラかご存知の方は一報を。
82位は最近好調のカントリーの美人シンガー、マーティナ・マクブライドの新曲が。「Wrong Again」「Whatever You Say」に続く3曲目のトップ40ヒットとなるか。今週最後はエリカ・バドゥのルーツへの客演へのお返しか、エリカのニ ュー・シングルにルーツのヒューマン・ビート・ボックス、ラゼール君がフィーチャーされた新曲が入ってます。曲・プロデュースともラゼールが手がけており、どんな感じなんだか興味あり。そういえば彼女も今やモータウン所属なんですね。
ではでは。


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