Album Chart New Entries Archive
January 2002


2002/1/26 No.25 New Entry (US)
I Am Sam / Soundtrack
これは、いわゆる「インターネット世代」にウケそうなサントラですね。全曲ビートルズのカバー。で、カバーするほうは、エイミー・マン、ルーファス・ウェインライト、ベン・ハーパー、ベン・フォールズ、ポール・ウェスターバーグ、ニック・ケイヴ... といった具合。サラマク、ブラック・クロウズ、ウォールフラワーズ、エディ・ヴェダー、ステレオフォニックスなど、商業的に成功している人たちもいますが、やっぱりいわゆる「売れ線」とはちょっと違う人々が集まってます。ほとんどの参加アーティストは有名人だし、何しろビートルズの曲ですから、ライセンス料とか、ものすごい金がかかってるんでしょうねえ。製作側の思惑としては、いくらこういう、やや抑えた参加メンバーとは言え、もうちょっと大きなヒットを期待していたことでしょう。
ちなみに映画のほうはショーン・ペンとミシェル・ファイファー主演のドラマのようです。

2002/1/26 No.81 (up from No.123) (US)
Orange County : The Soundtrack
ここからオフスプリングの「Defy You」が先行ヒットになってます。フー・ファイターズ、リット、ケイクなんていう参加メンバーの、最近のモダンロック系がメイン。なんかいきなりブライアン・ウィルソンが出てきたりもしますが。個人的にはカリフォルニア・パンクの雄、ソーシャル・ディストーションの参加が嬉しいです。
映画のほうはトム・ハンクスの息子、コリン・ハンクスが主演。ジャケ写から察するに、コメディ物なんでしょう。

2002/1/26 No.87 (up from No.121) (US)
The Fallout / Default
ヒップホップの世界ではみんなやってたことだけど、最近はロックバンドもみんな後輩の面倒見が良くて、自分がブレイクするとすぐにその知名度を利用して仲間や後輩のバンドに注目が集まるように手助けしてやる、という風潮が見られます。 で、ついこないだ自分たちがブレイクしたばかりだというのに、もう後輩を送りだしてきたのが、カナダのニッケルバック。ニッケルバックのチャド・クルーガーに見い出されてデビューに至ったのが、このデフォルト。ヴァンクーヴァー出身の4人組。既にモダンロックチャートでは「Wasting My Time」が中ヒットになってますが、まあ、今どきのメインストリームロックです。ややヘヴィなギター主導で、少し抑え気味の暗い曲調ながら、メロディは妙にキャッチー、ってやつ。果たして「ニッケルバックの弟分」という紹介文なしでも通用する存在に成長するかな?

2002/1/19 No.41 (up from No.103) (US)
Josh Groban
既にCDnow.comなどのオンラインショップでは売り上げチャートの1位になってたりする新人シンガー。その正体は、デヴィッド・フォスターの下で働いていたセッションシンガー。このアルバムでもフォスターのほか、ウォルター・アファナシエフなどのいかにもなメンバーがプロデュースを手掛けてます。ポップス系だけでなくクラシックの素養もある人みたいです。オンライン系ショップでの売れ方を見てると、こりゃまだしばらくはチャートを上昇しそうな気配。

2002/1/13 No.2 New Entry (UK)
Harry's Bar / Gordon Haskell
いきなり2位に初登場、ゴードン・ハスケル。誰それ?
実は、チャートのこんな上位でお目にかかるのは珍しい、プログレ人脈の人なのです。しかも元キング・クリムゾンという、ちょっと名刺に書いておきたくなる肩書き。まあ、キング・クリムゾンの歴史を語る上ではあまり重要人物とはみなしてもらえないようですが。
クリムゾンを離れてからも音楽活動は続けていたようですが、ヒットなんてのとは全く無縁で、今回も偶然が重なった結果の大ヒットのようです。たまたま彼の曲を気に入ったDJがラジオでかけまくっていたら大ヒットになってしまったというパターンで、昨年末のUKシングルチャートで首位を独走したロビー・ウィリアムス&ニコール・キッドマン「Something Stupid」に唯一惜しいところまで食い下がったのが、この人の「How Wonderful You Are」でした。で、その曲を含むのが、このアルバム。「クリスマスに奇跡が起きた」っていう意味ではなかなか微笑ましいヒットです。

2002/1/13 No.16 New Entry (UK)
Satellite / P.O.D.
アメリカでは昨年9月に発売済みの、P.O.D.のメジャー2作目にして大ブレイク作。日本でもだいぶ発売が遅れたものの、イギリスでは今頃になって発売ですか。アメリカではテロ事件後の独特のムードに乗っかったことで、このアルバム収録の「Alive」がヘヴィローテーションになり、それも彼らのブレイクに一役買った、てな感じで言われてますが、そういう要素がなくても充分ヒットしたであろう、質の高い作品です。

2002/1/12 No.81 (up from No.143) (US)
Ali / Soundtrack
ウィル・スミス主演、モハメド・アリの伝記映画である「Ali」サントラ。そこそこの メンバーを抱えてるにも関わらずこの低迷ぶりはちょっと可哀想ですねえ。 とりあえずリードシングルとしてはR.ケリーの「The World's Greatest」がトップ40入り 目前。アリシア・キーズ、アンジー・ストーン、ビラルといった注目の若手(アンジーさん は若手じゃないですが今みたいな評価を受け始めたのは最近ってことで)が参加してるの と、アル・グリーン、アレサ・フランクリンといった歴史的ビッグスターが混じってる あたりは、最近の流行そのままの構成。だた、アフリカ(マリ)のアーティストである サリフ・ケイタとか、元デッド・カン・ダンスのメンバーなんていう異色の人たちも参加 してるのが特徴と言えば特徴かな。

2002/1/12 No.88 (up from No.138) (US)
Hoobastank
また登場したヘヴィロック系バンド。自主制作でアルバムを1枚出した後の、メジャーデビュー作。 「Crawling In The Dark」が今週のモダンロックチャートで10位と、そこそこのヒット中。 なんかこの曲のタイトルを見るとリンキン・パークの真似っぽく思えますが、こちらは4人組の シンプルな構成で、ボーカルも普通に歌ってます(少なくともこの曲では)。かなりメロディアス だけどクリードやニッケルバックあたりに比べるともうちょっとリズム感がありそうだし、 インキュバスなんかと比較される存在なんですかね。
ジャケにも写ってる無限大マークみたいなのがバンドのシンボルマークみたい。

2002/1/12 No.96 (up from No.102) (US)
Jimmy Neutron - Boy Genius / Soundtrack
最近は本当にサントラって売れなくなりましたねえ。昔はサントラがオムニバス・アルバムと して、今の「NOW」や「Totally Hits」の代わりを果たしてたってことなんですかね? これはアーロン・カーターをメインに据え、インシンク、ブリトニー、バックスが参加する 超豪華サントラなんですが。映画自体は子供向けのアニメみたいです。 「Kids In America」や「Parents Just Don't Understand」「He Blinded Me With Science」 がカバーされてます。「Parents〜」はリル・ロミオ+3LWという不思議なメンバー。 「〜Science」は、ブリトニーやアギレラと同じミッキーマウス・クラブ出身のメリッサ・レフトン。

2002/1/5 No.8 New Entry (US) Sales: 342,000
Stillmatic / Nas
今週ホットショットデビューを手にしたのはナスでした。 NYはクイーンズ出身のナスの、これが5作目。2作目以降はすべてトップ10 ヒットで、今回の34万というセールスは99年に1位になった「I Am...」の 47万に次ぐ成績。「I Am...」から僅か半年の間隔でリリースされた「Nastra- damus」が7位、23万枚の初登場で商業的には明らかに失敗作だっただけに、 もし今回も売れなかったらかなりヤバいところでした。 関係ないですが「I Am...」というタイトルのアルバムはナスにしろアース・ウィンド&ファイ アにしろ古代エジプトのイメージを想わせるジャケなので浜崎あゆみさんにも その路線を継承してもらいたかったところです。
最近のナス関係の話題といえばやっぱりジェイZとのディス合戦。ジェイZは こないだのアルバム「The Blueprint」でナスを徹底してコテンパンに叩きのめ すバトル・ライムを展開し、その激しさは「おいおい何もそこまで」と聴く者 を心配させるほどでした。
で、そこでも引合いに出されていたのがナスのデビュー作、「Illmatic」。 確実にラップの歴史に残る名作中の名作として崇められるこの作品。これがあっ たからナスは大物になれたのだし、逆にいつまでも「第二のIllmatic」を求め られ、ナスにとっては実は足かせにもなっていました。 流石のジェイZもこれが名作であることは認めているものの、それを逆手にとっ て「あれは確かにホットなアルバムだったな、でもその後のは何だい?10年 に1枚しかマトモなアルバムが作れないのか?」と煽ってました。
それに応えるのが、今回。タイトルは「Still + Illmatic」で「Stillmatic」。 どうだこの野郎、まだまだイケてるところ見せてやるよ、と気合いを入れまくっ た作品。とりあえずリスナーは、これを好意的に受け止めたようです。 企画モノのライヴ盤とは言え、ジェイZのほうは今週34位に初登場ですから、 チャート上でも格好がつきました。

2002/1/5 No.11 New Entry (US) Sales: 319,000
Doggy Bag / Lil' Bow Wow
11位が、リル・バウワウ。これは私にはめちゃめちゃ意外で。昨年13 歳でデビューした少年ラッパー。ヒット曲も出したし、単なるガキじゃなくて ちゃんと実力派だし、ルックスでアイドル的な人気もあるし、売れるのは不思 議じゃないんですが、しかしミスティカルやウータンよりも遙かに売れるとは、 ちょっと驚き。まあ、ウータンとかとは全然購買層が違って、こっちはブラック のティーンの女の子がメインの支持者なんでしょうけどね。

2002/1/5 No.32 New Entry (US)
Iron Flag / Wu-Tang Clan
ウータン・クラン名義としては4作目。 各メンバーのソロは売れなくなってますが昨年末の「The W」は5位 に登場、その作品の質もしっかりしていて、ウータン健在をアピールしていた んですがねえ。

2002/1/5 No.33 New Entry (US) Sales: 153,000
Tarantula / Mystikal
33位ミスティカル。Jiveからのデビュー作はヒットしませんでしたが No Limit移籍後いきなりブレイク。
97/11 Unpredictable(3位)
99/1 Ghetto Fabulous(5位)
00/10 Let's Get Ready(1位)
と来ていて、特にその人気が下り坂になる要因もないと思うので、 私はトップ5は堅くて、ひょっとすると1位もアリ?等と 考えてました。この順位はショック。まあ今回も、シングルがもっとヒットし てれば、もっと売れたんでしょうけど。

2002/1/5 No.34 New Entry (US) Sales: 143,000
MTV Unplugged / Jay-Z
ジェイZのアンプラグド。アコースティック楽器だけでスタジオ・ライ ヴを見せるMTVの名物番組ですが、ラッパーの登場はアレステッド・ディベ ロップメント、LLクールJ以来? 3ヶ月前に新作を出したばかりだし、これ はあまり売れなくてもしょうがないでしょう。

2002/1/5 No.38 New Entry (US)
Ryde Or Die Vol. III: In The "R" We Trust / Ruff Ryders
ラフ・ライダーズのアルバムはVol.1が1位、Vol.2が2位になってました。じゃ今回のVol.3は 3位かと言うと世の中そんなに甘くなくて。 DMXを筆頭に、イヴやロックスなどのスターを抱えるラフ・ライダーズ軍団。 イヴはアルバムをヒットさせたばかりかシングル「Let Me Blow Ya Mind」を大ヒットさせたし、 DMXもこないだアルバムを大ヒットさせたばかり。このアルバムの発売タイミングも悪くない ように思われたんですが...
DMXのこないだのアルバムが、世間の高い期待の割にはあんまり大した出来でもなくて、 彼らに対してちょっと冷めた空気が漂い始めていたように私は感じます。だから今回38位 ってのも結構納得できる数字だったりします。 まあDMXやイヴがソロで出せばまだバリバリ売れるでしょうから、心配無用でしょうが。

2002/1/5 No.70 New Entry (US)
The Source Presents Hip Hop Hits Vol.5
ヒップホップ雑誌「The Source」が編集した2001年のヒップホップ・ヒット曲集。 ちょっと熱心なヒップホップ・リスナーなら既にみんな持ってるので、改めて購買意欲 も湧かない、ってのが正直なところでしょう。むしろ日頃ヒップホップをあまり 追い掛けていない人が、今はどんなのが流行ってるんだろうとちょっと聴いてみるのに いいのかも。
収録曲は無難なアーティストの無難な曲を押さえてるな、という感じ。アイコンズが 収録されてるのがちょっと目を引くかな。 毎度恒例、SOURECE誌えこひいきのメイド・メンですが、今回もメンバーのベンジーノ のソロが入ってます。SOURCE誌以外ではどこでも取り上げられることのない、この メイド・メン、編集長の友達だからえこひいきしてもらってる、と前に聞いたことが あるんですが、実は今メイド・メンはSOURCEの共同オーナーなんだそうで。
だからと言って"身内"をえこひいきするのはかっこ悪いし、せっかく確立したSOURCE の威信を低下させるだけなんですが、一説によればこのベンジーノってのはヤクザ みたいな奴だとの話もあり、SOURCE側としてはウザいんだけど、従わざるを得ないと いう状況なんでしょう。

2002/1/5 No.72 New Entry (US)
Game Face / Master P
72位に、マスターP。もう、絵に描いたように落ちぶれていきます。 3年前まではバリバリに1位をゲットしてた彼も99年から目に見えてその勢い がなくなり、
97/9 Ghetto D (1位)
98/6 MP Da Last Don (1位)
99/11 Only God Can Judge Me (2位)
00/12 Ghetto Postage (26位)
そして今回72位と、実にわかりやすい落ちぶれ方を見せてくれてます。実は 「Ghetto Postage」は傑作だと一部から評価されてたり、息子リル・ロメオの 大穴ヒットで勢いづいて今回は "New No Limit" なるレーベルを立ち上げて、 気合いの入った作品だったんですが。



以上・しんかい (kaz@meantime-jp.com)



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