Album Chart New Entries Archive
April 2002


2002/4/27 No.4 New Entry (US) Sales: 101,000
Gutterflower / Goo Goo Dolls
もともとは“インディ系”バンドとしてカレッジ系ラジオなど一部だけでの熱心な支持だったことから、R.E.M.なんかと比較され、“硬派”っぽいイメージがありましたが、「Name」のヒットで一躍メジャーバンドの仲間入りをし、「Iris」などの大ヒット曲を連発した前作ですっかり、ラジオ・フレンドリーなメインストリーム・ロック・バンドとしてブレイクしたグーグー・ドールス。しかしその大ブレイク作からもう4年になるんですねえ。途中ベスト盤の発売を経てこれがオリジナル6作目となります。まああれを「ベスト盤」と呼んでいいかは別として(「Name」も「Iris」も「Slide」も「Black Baloon」も「Broadway」も入ってない)。
98年の前作「Dizzy Up The Girl」はシングルヒットを連発したものの、あの頃の中庸ロックバンドというのは何故かシングルがヒットしてもアルバムはあまり売れない傾向にあったため、チャート上では最高位15位、セールスもようやく200万に届く程度に留まっていました。ということで今回はチャートアクション的には彼らのキャリア史上最大のヒットということになります。

2002/4/27 No.10 New Entry (US) Sales: 56,000
Are You Passionate ? / Neil Young
70年代初頭以来、96年ぐらいまで、ずーっとコンスタントに新作を出し、それなりに売れてた大ベテランのニール・ヤング。しかしその順調なリリース・ペースがここ数年はぱたっと止まってました。一応2000年の「Silver & Gold」以来の新作なので今回は2年ぶりのオリジナルアルバムということになりますが、その「Silver & Gold」が96年の「Broken Arrow」から4年ぶりの作品だったことを思うと、やっぱり非常に寡作な人になってしまった感があります。
今週は非常にセールスの低調な週だったので5万枚台のセールスにも関わらずトップ10入りしちゃいましたが、実はこの枚数は前作「Silver & Gold」とほとんど同じ。それでも前作は22位でした。まあ、要は彼の固定ファンがこのぐらいいる、ということなんでしょう。
911事件にインスパイアされた曲が入ってるってのが、やっぱり話題になっちゃいますね。Billboardのウェブサイトにアクセスすると、未だに広告に「America Under Attack !」なんていう赤十字の広告が出ていてうんざりしますが、こちらもちょっと時期を逸している感は否めません。特に、非アメリカ人にとっては。まあニール・ヤングもカナダ人ですが。

2002/4/27 No.13 New Entry (US) Sales: 54,000
Silver Lining / Bonnie Raitt
商業的な成功とは無縁のキャリアで作品を重ねること10数年。ある年突然グラミーを受賞し、いきなり商業的にブレイクしてスポットライトを浴びてしまったボニー・レイット。シェルビー・リンも、もうちょっと媚びてれば、ボニー並にブレイクできたのかもね。
前作「Fundamental」(17位)から4年、更にその前のオリジナル作「Longing In Their Hearts」(1位)は8年前ですから、もうすっかり現役感がなくなってしまいましたね。今回もミッチェル・フルーム&チャド・ブレイクをプロデューサーに迎えた渋い作品みたいです。

2002/4/20 No.1 New Entry (US) Sales: 503,000
Ashanti / Ashanti
いやーこれはもう作戦勝ちですね。売り方の戦略としてはジェニロペのリミックスアルバムに似てますが、あれをずっと極端にした形。とにかくアルバムが出る前にシングルヒットを出しまくって煽っておいて、絶妙のタイミングでアルバムをドロップ。すると、特に“実力”が評判になっているわけでもないシンガーのデビュー作が、いきなり50万枚売れてしまうわけです。
アシャンティはまずジャ・ルールの「Always On Time」にフィーチャーされてシングルチャートの1位に。その後再びジャと組んでファット・ジョーの「What's Luv ?」に参加し、これが執筆時点最新チャートで2位。そしてその上の1位に、アシャンティ本人名義の「Foolish」。一時はこの3曲が同時にトップ10入りし、「デビュー曲以降3曲が同時にトップ10入りするのはビートルズ以来」などという大騒ぎになってしまってます。
言ってしまえば、いい作品に恵まれ、いい人脈に恵まれ、いいタイミングで登場した、という偶然の産物に近いのですが、まあ所詮ショウビズ界なんてそんなもんでしょう。
アシャンティはニューヨーク出身の21歳。ジャ・ルールとずっと活動を共にするプロデューサー、アーヴ・ゴッティの目にとまり、ビッグ・パン作品や「The Fast And The Furious」サントラ参加を経て、この度本格デビュー。
と、“ぽっと出”の印象がありますが、ショウビズ界での下積み仕事はそこそこ経験してきていて、94年ぐらいからこの世界で活躍しているようです。特にダンサーや女優としての活動が目立ち、プロモ・ビデオに出たり、「Malcolm X」「Who's Da Man」などの映画にも(たぶんチョイ役で)出てるそうです。

ところで、デビュー作を初登場週に50万枚以上売ってしまったのって史上初?と思ったのですが、一応パフ・ダディが97年に「No Way Out」を56万枚売ってるという記録に阻まれてしまうようです。しかし女性アーティストとしてはローリン・ヒルの42万枚を上回る新記録。そもそもプロデューサーとして既に大物だったパフ・ダディや、フージーズの一員として既にブレイク済みだったローリンと同じぐらい売れるというだけで凄いことでしょう。

2002/4/20 No.3 New Entry (US) Sales: 195,000
Southern Hummingbird / Tweet
アシャンティと発売がぶつかって話題をさらわれてしまった感がありますが、むしろ実力派として期待されているのは、こちらのトゥイート。
ミッシー・エリオットのコネでデビューにこぎつけたことから、彼女が“発掘”してきたような印象を与えますが、もともとはミッシーのプライベートでの友達で、二人はそれぞれに音楽界での成功を目指してました。で、ミッシーがガンガンとブレイクする一方でトゥイートは泣かず飛ばす。一旦はこの世界での活動を諦め、自殺まで考えたようですが、ミッシーの誘いで再挑戦。で、めでたくこの大ヒットに至りました。
大ヒット中のシングル「Oops (Oh My)」こそミッシー/ティンバランド色の強い曲だし、アルバムには他にもそういうタイプの曲はありますが、どちらかというとスローな曲に乗せてソフトに歌う“正統派”の曲のほうが、彼女の本当の姿なんでしょう。

2002/4/20 No.61 (Up From No.116) (US)
White Blood Cells / The White Stripes
昨年イギリスで、今年になってからアメリカで、ロック・メディアでやたら騒がれているホワイト・ストライプス。イギリスでは評論家が選ぶ2001年のベスト・アルバムで軒並み上位に選出されてました。
しかしストロークスやアンドリューWKにしてもそうなんですが、最近こうやってイギリスで先に評価され、その後世界的にブレイクするバンドはみんな実はアメリカ出身だったりします。このホワイト・ストライプスも米デトロイト出身。ギター、ボーカル、ピアノなど担当のジャックと、ドラムのメグという2人構成なのも珍しいけど、姉弟という関係もロックバンドには珍しいでしょう。
音のほうはブルーズ分解再構築系。キャプテン・ビーフハートの影響を受け、ブルーズ、ロック、サイケ、フォークといった要素を混ぜ合わせて、それを最小限のシンプルさで表現... って何かの宣伝文句みたいですが。日本ではジョンスペとかベン・ハーパーとか妙に人気があるので、彼らもまず間違いなく今後もっとビッグになるでしょう。

2002/4/13 No.1 New Entry (US) Sales: 527,000
A New Day Has Come / Celine Dion
セリーヌは「産休」ということでベスト盤を最後に休暇に入っていましたが、何か別にわざわざ今回のを「復活」と改めて騒ぐほど、ご無沙汰感はなかったですよね。

でも実際のところ、オリジナルアルバムは97年以来、5年ぶりなんですよね。ベスト盤を出すタイミングや、「産休」期間中もラスヴェガスのホテルと独占ライヴ契約を結んだニュースをリークするなど、彼女の存在が忘れられてしまわないように、かつ、大物としての存在感が高まるように非常に周到なマーケティング戦略で、見事にブランクを乗り切りました。純粋にビジネス的な観点から、これはちょっと凄いと思います。
今やこの人の地位はバーブラ・ストライザンド級の「国民的シンガー」にまで昇り詰めており、このタイプのシンガーとしては無敵の状態でしょう。こないだの9.11事件を受けてのチャリティアルバム「God Bless America」(1位)で、標題曲を歌っていたのも彼女でしたし。
しかし。カナダ人である彼女に「God Bless America」を歌わせる事に、製作陣は何も疑問を感じなかったのか?誰もツッコミを入れなかったのか?とは思いますが。

てなわけで音楽的な冒険とは無縁で、「いつもと同じ」であることが聴衆の期待に応えることだというおいしい地位を築いてしまった彼女、もう向こう数十年は安泰でしょう。これほどのビッグセールスを上げ続けるかどうかは別にして、何かとんでもない事件でも起こさない限り、バーブラとかジミー・バフェットとかニール・ダイアモンドみたいに「出せば売れる」状態が続くでしょう。

2002/4/13 No.3 New Entry (US) Sales: 146,000
WWF: Foreceable Entry / Various Artists
XFLというプロ・フットボール・リーグの設立(これは商業的な不振からさっさと撤退)や、ライバル団体の吸収合併などの大胆な経営戦略で、これまでになく“ビジネス”を感じさせるスポーツ団体であるWWF。これは、定期的にリリースされているレスラーたちのテーマソング集。
しかしこれまでのシリーズでは団体お抱えの専属ソングライター、ジム・ジョンストンがほぼ全レスラーのテーマ曲の作曲・演奏を手掛けていたのですが、最近は普通のロックバンドを起用することが多くなってきて、ついにこのアルバムではほぼ全曲をヘヴィロック系のお馴染みのバンドが占めました。ジム・ジョンストンは失業しちゃったのか?ソングライターとしてはまだ関わってるのか?

2002/4/13 No.6 New Entry (US) Sales: 122,000
Ecstacy / Avant
おお、なんかいきなり来たねえ。2000年デビューのR&Bシンガー、アヴァント。デビュー作は一応ヒットしたけどチャート上では40位台だったし、「Separated」「My First Love」の2曲のヒットも、“中ヒット”という印象でしたからね。
2作目の今回は特に何か目新しいことをやってるわけでもなく、大物プロデューサーが手掛けてるわけでもないです。しかし、タイトル通り、これはモロに狙ってます。ブックレットの中も何と言うか洗練されたオシャレな作り。赤を基調にしてエロい雰囲気を煽ってます。これはまさに夜用の音楽でしょう。って日曜の昼間にこれを聴きながら書いてる場合じゃないですが。
デビュー当初から小型R.ケリー的な扱いを受けていたアヴァントですが、R.ケリー同様にエロい雰囲気を売りにしつつも、ケリーより上品に、控えめに、うまくやってますね。その分ケリーみたいな大スターにはなれないかもしれないけど、彼みたいに悪の権化であるかのように世間から叩かれることもないでしょう。

2002/4/13 No.8 New Entry (US) Sales: 93,000
The Scorpion King / Soundtrack
最近はどんなに豪華メンバーを揃えたサントラでも売れる保証はない、というかむしろ売れなくても当然になってきてしまっていますが、久々に売れるべくして売れる作品が登場しました。ヘヴィロック系の豪華メンバーが勢揃い。ゴッドスマック、システム・オブ・ア・ダウン、クリード、ニッケルバック、ロブ・ソンビ、P.O.D.などなど。
今週3位初登場の「WWF: Forceable Entry」と妙に似たような感じですが、実はそれ以外にも大きな共通点が。この映画、主演はザ・ロック。WWFでトップ人気を誇るレスラー。「ハムナプトラ2」で映画デビューを果たした彼が、そのキャラクターでそのまま主役となるのがこの映画で、いわば「ハムナプトラ」の番外編みたいなもんみたいですね(日本では5月下旬公開)。

2002/4/13 No.44 New Entry (US)
Down II / Down
パンテラのフィル・アンセルモを中心に、それぞれに自身のバンドで活動する人たちが集まったサイド・プロジェクト。そういう性格のグループだけに、95年のアルバム「Down」のための一時的なプロジェクトだと思ってたら、7年を経て新作が出てきてしまいました。

2002/4/13 No.50 New Entry (US)
Perseverance / Hatebreed
5人組のハードコア・メタル・バンド。スレイヤー、ナパーム・デス、デフトーンズあたりと深交があるようです。少なくとも3枚のアルバムを出してるようですがチャートインするのは今回が初めて。

2002/4/13 No.79 New Entry (US)
Alley: The Return Of The Ying Yang Twins / Ying Yang Twins
この“Ying”の発音って日本語では表記しにくいですねえ。さしずめ“ヰン”とでも書いておけばいいのか? それはさておき。
2000年に南部を中心に「Whistle While You Twurk」をヒットさせたラップ・デュオ。そのヒットの勢いでメジャーレーベル(Universal)との契約を手にしたまでは良かったけど、全米規模で再プッシュされた「Whistle〜」は大したヒットになりませんでした。ってことで首を切られてしまったのか、そもそも1枚だけの契約だけだったのか、今回はまたインディからのリリース。ジャケがあまりにもインディくさいので分かりやすいですね。

2002/4/13 No.95 New Entry (US)
Move It Like This / Baha Men
日本だけで売れる洋楽アーティストの代表格だったバハ・メンがまさかのアメリカヒットを生んでから1年半あまり。今回も忘れ去られずにちゃんとチャートに入ってきました。またスポーツ関係とかとうまくタイアップできれば、ヒット曲が生めるかも。

2002/4/6 No.1 New Entry (US) Sales: 419,000
NOW That's What I Call Music 9
やっぱり圧倒的な強さで1位をゲットしたNOW、早いもんでアメリカでももうVol.9なんですね。しかしこの形のまま定着しちゃっていいんですかねえ。イギリス版を見習って2枚組とか、考えないのでしょうか?今のままで充分売れてるから、強力なライバルでも現れない限り、今以上に手をかけようという発想は生まれないのかな。
ただ、Vol.5ぐらいからぐんぐんと「無敵」の様相を見せ始めていたNOWも、実は陰りが見えています。
「NOW1」10位、初登場週 ?万枚、累計198万枚
「NOW2」3位、初登場週17万枚、累計184万枚
「NOW3」4位、初登場週22万枚、累計257万枚
「NOW4」1位、初登場週24万枚、累計276万枚
「NOW5」2位、初登場週44万枚、累計461万枚
「NOW6」1位、初登場週54万枚、累計319万枚
「NOW7」1位、初登場週62万枚、累計307万枚
「NOW8」2位、初登場週55万枚、累計302万枚
「NOW9」1位、初登場週42万枚
前回のVol.8は、911事件を受けてアメリカの景気が冷え込んでいた時期だったので初登場週セールスがやや落ちているのは理解できるし、ちょうどクリードと発売がぶつかったことで1位を逃したのも仕方ないでしょう。しかし今回、さらに13万枚ほどセールスを落とし、Vol.5以前の低水準にまで戻ってしまったのは、かなり気になります。

じゃあ、「NOW」の人気がなくなってきているのか...というと、きっとそんなことはないんでしょう。こういう、単なるヒット曲の寄せ集めのオムニバスというのはいつの時代でも需要はあるはずなので、売る側が一定水準以上のものを作り、まともにプロモーションさえしていれば、ある一定量は必ず売れるものでしょう。ではなぜ今回大きくセールスが落ちているかというと、アメリカのCD売上げそのもの、全体量が落ちているせいだと思います。
既に2002年の4分の1が終わっていますが、今年になってから大ヒットと呼べる作品が生まれていないことや、全体のセールスが低調なことは向こうの業界でも深刻な問題になってるようです。

2002/4/6 No.2 New Entry (US) Sales: 223,000
The Best Of Both Worlds / Jay-Z & R.Kelly
今年1月にこの企画を発表する大々的な記者会見が行われ、めちゃめちゃ盛り上がる中でのリリース...になるはずだったんですが、今いち盛り上がりませんでした。確かにタイトル通り、ヒップホップ界のトップ・アーティストであるジェイZと、R&B界のトップ・アーティストであるR.ケリーの顔合わせというのは、この上なく豪華な、文句なしの顔合わせだし、昨年のR.ケリー feat. ジェイZ名義の「Fiesta (Remix)」はR&Bチャートの年間1位になってます。まったく無敵の顔合わせのはずだったんですが...。
タイミングが悪かった、ということでしょう。今、CDが売れないのが業界全体の深刻な問題になってますし、R.ケリーはスキャンダルでこのところ悪いニュースが伝わって来がち。ジェイZは昔から働き者ですが最近ちょっと出しすぎで、どんなに勢いのあるアーティストでも、企画物アルバムはなかなかまともに売れない、ってのはデスチャやアギレラが既に示している通り。てなわけで、両者の“大物度”を考えれば歴史的コラボレーションと言ってもいい本作、関係者が狙うような大ヒットにはなりませんでした。
しかし、このテの作品はたいてい内容的には評判は良くないですが、これは案外まともに評価されてるようですね。

2002/4/6 No.4 New Entry (US) Sales: 86,000
World Outside My Window / Glenn Lewis
ちょうど1年ぐらい前、たいしてシングルが大ヒットしてるわけでもないのに、R&B系の新人のデビュー作がぽんぽんとトップ10に飛び込んできていました。男性ではジャヒームやタンク、女性ではインディア.アリーやサンシャイン・アンダーソンなど。それと同じような感じなんだろうなあ、というのがこの4位のグレン・ルイス。無名の新人のデビュー作としては破格の大成功とも言える順位ですが、今週は全体のセールスが低調だったので相対的に高い順位になりやすかったという環境も幸いしました。
この人はカナダ出身のR&Bシンガーで、よく70年代のスティービー・ワンダーが引き合いに出されています。ただ、それは、めちゃめちゃ硬派でクリエイティヴという意味ではなく、声や音の雰囲気が似ているという表面的な部分での比較みたいですが。

2002/4/6 No.5 New Entry (US) Sales: 76,000
Far Side Of The World / Jimmy Buffett
ヒット曲が出ていなかろうが、ワンパターンだろうが、とにかく出せば売れるのが、この人。今の音楽シーンの中でどのジャンルに属するわけでもなく、アメリカ以外の国で売れているようにも見受けられず、まったく独自の存在感を確立している、非常にレアな人ですね。 AOR界のAC/DCとでも言いましょうか。

2002/4/6 No.26 New Entry (US) Sales: 44,000
Blade II / Soundtrack
よくもまあ、あんな映画に続編が...という「Blade」ですが、サントラのほうは凝った作り。過去にも「Judgement Night」などの例がありますが、“異種格闘技”系です。全曲がテクノ系とラップ系アーティストのコラボレーション。イヴ+ファットボーイ・スリム、ミスティカル+モービーあたりはやや不安な顔合わせですが、モス・デフ+マッシヴ・アタック、レッドマン+ゴリラズなんてのはうまい顔合わせで、かっこよさそう。

2002/4/6 No.33 New Entry (US) Sales: 35,000
The Trials And Tribulations Of Russell Jones / Ol' Dirty Bastard
この人はいったいどうなってしまうんでしょう。今や獄中の人であるオール・ダーティですが、これはれっきとした新録のオリジナル作。...とは言ってもいわゆる「デモ音源」的なものなので、純粋な新作と言うよりは、トゥパックの「未発表曲集」なんかに位置付けとしては近いでしょう。

米「Blender」誌のODB獄中インタビューでも「俺、そのアルバムのことよく知らないんだ。どんなジャケ?見せろよ」とか「へえ、E-40が参加してるのか!あいつ、俺と同じ誕生日なんだよ」とほとんど他人事のようなコメントが出てきてしまってます。逮捕されたゴタゴタで前のレーベルから捨てられてしまったODBは、RZAの口利きで今のインディと契約。前金を払う代わりに未発表音源を渡し、それを加工したのが今回のアルバム、ってことみたい。例えばスリック・リックは、服役期間中、短い仮釈放の時間を使って大慌てでアルバムを録音して出したりしてました。ODBのこのアルバムも製作方法こそ違いますが、目的は同じでしょう。その目的とはずばり、生活費。獄中に居ようとも、ODBには、養うべき奥さんと、(複数の女性との間の)13人の子供がいます。彼は、稼がなきゃいけないんです。ODBの従兄弟であるRZAは、当然それを知ってて、「未発表ボツ音源を勝手にいじらせる」という決断をしたのでしょう。決してODBを見捨てたとか、軽く見てるということではないはずです。

こういう経緯で作られ、かつ、インディから出たアルバムにしては、まあまあマトモに売れてますね。南部ラッパーとかが「生活費を稼ぐというレベルでいいんなら、インディでCD出して5万枚売ってりゃ充分だ(だからメジャーと契約しなくてもいい)」的な発言をしてるのを時々見かけますので、これの「中ヒット」で、しばらくはこれでODBも安心してお勤めを果たせるでしょう。

2002/4/6 No.35 New Entry (US) Sales: 34,000
Spin / Darren Hayes
元サヴェージ・ガーデンのダレン・ヘイズ、ソロデビュー作が登場。amazon.comのカスタマー・レビューを見てると、まあ当然ながら飛びついてるのはみんなサヴェガのファンで、大半は手放しで絶賛してます。サヴェガそのものだと評する人もいれば、新境地だと評する人もいて。もともとサヴェガとしては、シングルヒットをあれほど出してる割にはアメリカではアルバムはあんまり売れてないし、評価もされてないですから、まあ売れ方としてはこんなもんなんでしょう。
いやーしかし。最初に「I Want You」がアメリカでヒットし始めた頃、私の周りの全員が「こいつらは色物の一発屋だ」と決め付けていたのを改めて思い出しました。世の中わからんもんよのぅ。

2002/4/6 No.62 New Entry (US)
Put It On Paper / Ann Nesby
大所帯ゴスペル・クワイア、サウンズ・オブ・ブラックネス出身のアン・ネスビー。96年のソロデビュー作以来、6年ぶりの新作となります。S.O.B.時代からの付き合いであるジャム&ルイスの他、米ハウス・ミュージックの大御所スティーヴ“シルク”ハーレイなんて人が製作陣に名を連ねます。いわゆる正統派ゴスペルの作品ではない...ってのは、S.O.B.の今までの作品から想像はつきますが、ゴスペル〜ソウル〜ハウスを歌いこなす器の大きさは流石。

2002/4/6 No.73 New Entry (US)
I'm Just Corey / Corey
コリーと言ってもスリップノットの人ではありません。むしろその対極に位置する存在感の人。
リル・バウワウ、リル・ロミオの成功以来なのか、また最近R&B界にお子様スターが続々と出てきてますが、このコリー君は少年R&Bシンガー。デビュー曲「Hush Lil' Lady」ではそのリル・ロミオをフィーチャーしてたりして。むかーしから時々ぽつぽつとこういう少年シンガーが現れては、いくつかヒット曲を出してすーっと消えていきます。盛者必衰。諸行無常。少年ラッパーはこのところ立て続けに登場してきてる割には、シンガーはあまり出てきてないので、まあニッチなところに巧くはまって多少は売れるかもね。

2002/4/6 No.99 (Up from No.118) (US)
Brushfire Fairytales / Jack Johnson
ハワイ出身のプロ・サーファー。で、大学在学中にサーフィンだけじゃなく映画や音楽にもその才能を発揮しはじめ、彼の関わった映像作品はスポーツ関係のメディアから賞賛されます。一方、音楽のほうもスタイルの似ているG.ラヴやベン・ハーパーから注目され、デビューに至った、というもの。かなり才人っぽさを漂わせます。メインストリームで売れまくることはないでしょうが、ある特定の層の間ではかなり有名な存在になりそう。


以上・しんかい (kaz@meantime-jp.com )



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