Weekly Column
2001/12/22




2001/12/29付け

No.1 of the Week: Weathered / Creed (4th Wk)
クリードの3作目。「1作目がロングセラーになり、2作目で大 ブレイク」というこの手のバンドの王道パターンでブレイク。しかも彼らの場合 「Higher」「With Arms Wide Open」と2曲の大ヒットシングルを伴ったこと もあり、セカンド「Human Clay」はアメリカで1000万枚の出荷を越えています。
しかしこれだけ売れまくりながらも、どうも垢抜けないんですよねえ。スター然 として気取った振舞いをすれば、それはそれで世間から叩かれるでしょうが、 アメリカでは、素のままで垢抜けなさが抜けない人も批判されがち。フーティ& ザ・ブロウフィッシュがブレイクした時は、何の謂れもない、いちゃんもんと しか言い様のない批判にさらされて、とても可哀相でした。
で、このクリードのボーカル、スコット・スタップも、その微妙に勘違いした たたずまいがバカにされがちで、雑誌のお遊び系コーナーの「ウザいものリスト」 で筆頭に挙げられたり、最後にオチとして挙げられたりしてます。
 しかし、有名になれば、それだけ反対勢力が大きくなるのは付き物。前作は 初登場週セールスは32万弱でしたが、今回はその3倍近い数字を記録し、圧倒 的に支持されているところを見せつけました。 確かにキャッチーな、よく出来た曲を書くバンドなので、現代版の「産業ロック」 として支持されているのでしょうが、一方、彼らはデビュー当初「クリスチャン・ ロック」のジャンルに入れられかかったぐらい、宗教的に真面目なバンド。 先般ブレイクしたクリスチャン・ヘヴィ・ロック・バンド、P.O.D.のセールスが 好調なのは、9.11テロ後の雰囲気が影響しているようですが、クリードにもその 空気がプラスに作用しているのかもしれません。
No.9 New Entry: Rock Steady / No Doubt
トップ10内唯一の初登場は9位のノー・ダウト。「Tragic Kingdom」 で超大ブレイク、「Return Of Saturn」は何とかその余波でヒット、という感 じで、今回は「このまま消えていくかどうか」を決する重要な作品だったと思い ます。
正直言ってノー・ダウトというグループ自体は存在感を失っていて、ちょっと 辛い立場だったんですが、フロントウーマンのグウェン・ステファニーが最近妙 に頑張っていて、特にイヴの大ヒット曲「Let Me Blow Ya Mind」で共演した のが、「グウェン健在」のいい印象を与えていたと思います。
先行シングルもかなりレゲエ色が強く、イギリスならまだしもアメリカでこの曲 をプッシュするのはかなり冒険だったと思うんですが、無事にトップ40入りし てるし、アルバムもこの時期にトップ10入りできれば充分でしょう。
ただ、これ、ジャケで損してない?せっかくルックスのいいメンバーがいるのに それを全然活かさずに、ぱっと見て誰のアルバムだかわからないジャケにする ってのも、どんなもんでしょう。敢えて「ルックスを売りにしてるんじゃない」 というバンドの意志を表現してるのかもしれませんが、適度にセルアウトしてる ところも、グウェンの魅力であるわけで。
No.22 New Entry: The Infamy / Mobb Deep
クイーンズ出身のラップ・デュオ、プロディジー のソロ作を挟んでこれが5作目となります。もともと売れ線タイプではなく、 熱心なラップファンから静かに熱く支持されるタイプでしたから、まあ売れ方と してはこんなもんでしょう。
プロディジーはジェイZとディス合戦をした結果、子供時代にバレリーナの 格好をしてた写真をサマー・ジャムというヒップホップ・イベントでスクリーン に大写しにされてしまい、笑い者にされるという苦い経験をしました。 まあ実際彼はバレエをやってたわけではなく、おばあちゃんに連れられて ダンス・サークルのようなところに顔を出していて、民族舞踊的なものとか、 色んなダンスのレッスンをしてたらしいです。ま、どっちにしろ今の彼の イメージには合わないですが。
しかしこのジャケ、2作目にしてブレイク作の「The Infamous」と同じ構図なん ですが(タイトルもこれを意識してるんでしょう)、二人とも顔が丸くなりましたねえ。 いや、太ったという意味ではなく。
No.32 New Entry: Better Days / Joe
日本の輸入盤ショップでは売上げトップ10に入るぐらいの 健闘を見せていますが、本国では今イチでした。まあシングルがまだヒットして ないので、しょうがないでしょう。こういう柔らかいR&Bって日本では人気 あるし。
No.43 New Entry: How High / Soundtrack
一見メソッドマン+レッドマンの新作に見えます が、これは彼らを主役に据えた映画のサントラ。内容も新曲ばかりってわけでは なく、DMXやリンプなどの既発表曲が半分、メス+レッドマンの新曲が半分っ てな感じの作り。でもゴーストフェイスの新作、そしてウータン本体の新作も 出たことだし、来年こそはメスのソロ新作に期待。
No.89 New Entry: The Return Of The Regulator / Warren G
先週のネイト・ドッグの健闘ぶりを考えると、これは 本人にはかなり不本意な結果でしょう。ドレやスヌープが安定してヒットを出し、 コラプトやネイト・ドッグも順調に売れている今、「Gファンクのオリジネイ ター」を自負するウォーレンGとしては今回気合い入りまくりだったはず。実際、 今回のジャケは「Regulate」で鮮烈にデビューした、あのデビューアルバムと ほとんど区別がつかないようなジャケで、タイトルも完全にそれを意識したもの。 まあ、いかにも図太そうなネイト・ドッグと違ってウォーレンGはイジメられ顔 なので、このぐらいはっきりコケたほうがキャラ的には似合ってるんですが。




2001/12/23付け

No.1 of the Week: Swing When You're Winning / Robbie Williams (4th Wk)
通算4作目となる本作は、前作「Sing When You're Winning」のタイトルにひっかけた オールディーズのカバー集。たぶん、きっかけになったのは今年UKで大ヒットした 「ブリジット・ジョーンズの日記」サントラ。ロビーはここに2曲提供してましたが、 うち1曲はシナトラのカバーで、オリジナルそのまんまの40〜50年代風ビッグバンド・ スタイルでキメてました。で、これが案外評判良かったか、ロビー自身が気に入った のでしょう、そういうスタイルでのライヴをやり(テレビ中継された)、更にアルバム 丸1枚作ってしまったのが、これ。
シングルはフランク&ナンシー・シナトラの父娘デュエット「Something Stupid」を ニコール・キッドマンをデュエットパートナーに迎えて共演。二コールはもちろん女優 が本業ですが「ムーラン・ルージュ」で実は歌もかなりイケるところを披露したばかり なので、これはいいタイミングでの共演でした。


以上・しんかい (kaz@meantime-jp.com)



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