Weekly Column
2001/10/20




2001/10/27付け

No.1 of the Week: Pain Is Love / Ja Rule (2nd Wk)
ちょうど1年前にリリースされた前作「Rule 3:36」がNo.1となって以来、シングルヒットの連発、出演した映画「ワイルド・スピード」の意外な大ヒット、ゲストとして絡んだジェニロペの「I'm Real (Murder Remix)」がNo.1ヒット(本作にも収録)、と急速に大物感が身についてきてるジャ・ルール。
今回も先行シングルはスティービー・ワンダー「Do I Do」を使った超キャッチーな曲で、最近の歌モノ路線を踏襲して、順調にHOT100を上昇中。
ということを考えれば今回のNo.1は、まあ当然で、むしろ30万台のセールスに終ったのが意外なぐらいです。やっぱDMX、ジェイZの「50万枚台」ってのは本当に別格なんですね。 しかし私はジャってどうも好きになれなくて。最初はDMXの真似をするチンピラで、今は故トゥパックのキャラのおいしいところを持って行ってるようで。先月の「XXL」誌のトゥパック没後5周年追悼記事でも、「もしトゥパックがまだ生きていたら」というコラムに「ジェイZは今ほどビッグになってなかった」と並んで「ジャ・ルールがこんなにもてはやされることはなかった」ってのがありました。
No.3 New Entry: Dark Days Bright Nights / Bubba Sparxxx
ババ・スパークスは、ティンバランドがバックアップする白人ラッパー。 って言うとどうしてもDr.ドレが送り出したエミネムとの比較は避けられないところ。実際のところ白人だというだけで、スタイルの違うこの二人を比較するのはナンセンスなんですが、まあショウビズ界の宿命というか、周囲から勝手に「ライバル」に仕立て上げられたりしてしまうのは仕方のないことなんでしょう。
まあ、エミネムはルックスの良さもその人気に多いに貢献してるのに対し、こちらのババ・スパークスはアンクル・クラッカーとかスマッシュマウスのボーカルに通じる「ただのデブ」系なのでルックス人気は苦しいでしょう。しかしスキルは非常にしっかりしており、姿を見なければ白人だとは気付きません。エミネムのように完全に独自のスタイルというわけではなく、南部黒人の主流スタイルに近いですね。
白人ラッパーとしては、初めてその実力が(黒人にも)評価されたのはサード・ベースのMCサーチ、初めて商業的に成功したのはヴァニラ・アイスで、その両方を同時に成し遂げたのがエミネム、と一般的に言われますが、ババ・スパークスは“エミネムに次いで両方を成し遂げた”的な評価を受けてますね。
No.15 New Entry: Enchantment / Charlotte Church
シャルロット“天使の歌声”チャーチの通算4作目。日本でもそこそこ有名だと思いますがウェールズ出身のソプラノシンガー。昨年のクリスマスアルバムはトップ10ヒットとなり、実はアギレラなどを押えて昨年ニューリリースされたクリスマスアルバムの中ではいちばん大きなヒットとなりました。
今回はいつもの路線に戻った、クラシック系の作品。デビューしたての頃は、そりゃあもうそれこそ「Voice Of An Angel」というアルバムタイトル通りのルックスだったのですが、作品を重ねてオトナに近づくにつれ、そのふくよかさが気になって来ました。が、やっぱり彼女は歌に生きるんでしょう。ルックスを犠牲にしてでも、歌の道を選び、それが板についてきました。今回のジャケではやっぱり太めですが、とっても「キレイ」です。
と、日頃はクラシック系ボーカルなんて聞かないくせに彼女のルックスや存在感に惹かれて聴いている人は少なくないでしょう。私のように。アンドレア・ボチェッリと共に、非クラシック・リスナーにとってのクラシックの世界への入口として頑張って欲しいものです。
No.39 New Entry: Bones / Soundtrack
最近やたら色んなとこで見かけるスヌープ・ドッグの映画「Bones」サントラ。スヌープ及びその周辺の西の人脈が中心で、もうちょっと売れてもいいんじゃないかと思える、結構充実した人選です。まあ、いつものメンバーが多いので新鮮味はないですけどねえ。
No.50 New Entry: Drew's Famous: Proud To Be American
50位はこのご時世ならでは。「Drew's Famous: Proud To Be American」というアルバム。内容は、タイトルから想像できるように愛国的な歌を集めたもの。この「Drew's Famous」というシリーズは「ハロウィン用」とか「卒業式用」、「パーティミュージック集」みたいな、季節ネタとかイベントでの使用を意識した曲を集めたシリーズ。たぶん、チャートに入っている他の作品とは違う市場で売れてるんでしょうねえ。田舎町のスーパーマーケットとかで。




2001/10/14付け

No.1 of the Week: Fever / Kylie Minogue (2nd Wk)
前作で劇的に復活したカイリー・ミノーグ。その勢いをキープできるかどうか本作にかかってましたが、無事にシングル、アルバムともにNo.1の大ヒットとなりました。しかしアメリカはともかく、日本にもこの勢いは伝わって来ませんねえ。「アイドル」と割切ってしまうには抵抗があるし、クラブ系のダンス・アクトとして扱うにもちょっと違和感があるし、日本ではマーケティングしにくいのかなあ。
No.2 New Entry: Love Is Here / Starsailor
UKの新人ロックバンドのデビュー作。ジェームス・ウォルシュのエモーショナルなボーカルはヴァン・モリスンやティム・バックリーから影響されたと発言しており、サウンド的にはコールドプレイとよく比較されてるようです。私はこの線の細いボーカルはちょっと癖が強くて、聴く人を選ぶかな、と感じました。
No.3 New Entry: Days Of Speed / Paul Weller
ジャム〜スタイル・カウンシル〜ソロと、本国では一環して評価され、ヒットを出し続けてきたポール・ウェラー。日本でもジャムやスタカン時代ほどじゃないでしょうが、一定の支持は得ているようですね。
昨年は一旦ソロキャリアを総括するベスト盤を出してましたが、これはライヴアルバム。ちょっと新作リリースモードから遠ざかってますが、ライヴ盤でこの順位ってのはかなりのもので、新作だったら1位になってたのかも。
「That's Entertainment」「A Town Called Malice」などジャム時代の曲もやってしまってますが、すっかり枯れたアコースティックなアレンジになってるようで、「A Town Called Malice」からあのビートをなくしてどうするねんという声が、やっぱり聞えてます。


以上・しんかい (kaz@meantime-jp.com)



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