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Weekly Column 2001/9/8 |
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2001/9/15付け
No.1: Aaliyah初登場した時は、既にチャートインしてから4週目を迎えていたアリシア・キーズに敵わずに2位止りだった本作、飛行機事故で亡くなったというニュースが世界を駆け巡ると、「Rock The Boat」のオンエアが急増すると共にアルバムのセールスも急伸し、この通り強敵を押えてのNo.1をゲットしました。アリーヤにとって初めてのNo.1アルバムとなります。ただ、R&BアルバムチャートではメアリーJブライジに首位を取られてしまい(初登場1位も逃したので)結局2位止りになりそうですが。 決して売れ線ではないものの、全体に統一感のとれた、かなり出来のいいアルバムだけに、発売当初1位を逃したことが悔まれましたが、まあこうして1位になれたのは不幸中の幸いと言いますか。「不幸」のほうがずっと大きいですけど。 このアルバムはオーストラリアに、身内とも言えるスタッフみんなで移動して製作したそうで、そういうリラックスした空気が漂う作品...かと言うとそういうわけでもないんですね。そのポイントは、ティンバランド。主要スタッフがみんなアリーヤと共に渡豪するものの、アルバムのサウンドの鍵を握るティンバは一人、本国に残りました。だからティンバの作る密室ファンク・トラックはより密室度を高め、一方のアリーヤのボーカルはリラックスした環境の中で、表情豊かに、生々しく。「密室ファンク」と呼ばれる、スライ〜プリンス〜ディアンジェロ/マックスウェルと受継がれてきている音楽とまったく同じ特徴なのです。従来の「密室ファンク」は、自分で歌、演奏、作曲、プロデュースを全部手懸けてしまうマルチミュージシャンによるものが多かったので、本作のような「分業による密室ファンク」というのは非常に珍しいのではないかと思います。 本作について、単に若い女の子が、有名プロデューサーから提供された曲を素直に歌ってるだけの凡庸な作品だと思って見過してる人がいたら、それはあまりにも勿体無いです。ぜひ自分の耳で実際に聴いて、認識を改めましょう。
No.10 New Entry: Come Clean / Puddle Of Muddステインドに続いて、またフレッド・ダーストが力を貸したバンドがブレイク。そもそもリンプ・ビズキットはKoRnの力添えでブレイクしたバンドですから、広い意味でKoRnファミリーにまた強力な一員が加わったことになります。 という人脈から、これもまたヘヴィロック系のバンドだろうということは想像がつくでしょう。まったくその通りで、しかもリンプやKoRnのような90年代後半以降の音ではなく、明らかに90年代前半の音なのがけっこう笑えます。こりゃあ、売れ線のアリス・イン・チェインズですね。ストーン・テンプル・パイロッツ風でもあり、ブッシュ風でもあり、92年から95年ぐらいに「グランジ」「えせグランジ」と呼ばれていた音です。ボーカルもその辺のバンドみたい。ま、そう言ってしまうと単なるオリジナリティのないバンドになってしまうんですが、そこはやっぱりフレッド・ダーストの耳に止まっただけあって、曲はよく出来てます。全体にキャッチーで、みんなでサビを一緒に歌ったりできるような、ライヴ映えのする曲が多い気がするので、うまく売れば、シングルをヒットさせて、1年後の次作ではトップ3に初登場、ってのも可能でしょう。 |
2001/8/26付け
No.1 New Entry: Iowa / Slipknot先週ステインドが1位になったかと思ったら今度はスリップノット。一体どうしちゃったんでしょう、イギリス人。 US3位、UK1位のほか日本でもオリコンチャートで初登場4位と大ブレイクのスリップノット。99年にメジャーデビュー(分類上は未だにRoadrunnerという「インディ」の所属なのでメジャーデビューという表現は本当は間違いなんだけど...)、これが2作目。9人組という大所帯で一丸となって激しい音を叩き出し、全員がマスクをかぶってて素顔を見せず、揃いのユニフォーム(ツナギ)を着てのパフォーマンスは暴れまくりで、これまで9人のメンバーで合計45本のあばらを折ってて、メンバーはそれぞれ0から8の番号が名前代り...と、どこをとっても強烈なインパクトの存在。色物と見られたり、いわゆる「良識のある」人々からは嫌われたりと、ネガティブな面での効果も絶大ですが、これだけ派手な存在なら、若者たちから注目され、支持を受けるのも当然でしょう。特に、「自殺を考えてたけどスリップノットのお陰で思い止まった」みたいな感じで、虐げられた若者たちによる熱烈な支持が多いのが特徴。そういう意味ではKoRnに近いウケ方と言えます。 サウンドはスラッシュメタルに近いと言えばいいのかなあ。ただ、ドラムス/パーカッション担当のメンバーが3人もいることから分るように、リズムがかなり強化されており、普通のメタルよりもかなりグルーヴィな感じがします。ボーカルはガナり系ラップで、曲によってはちょっとキャッチーな歌がサポートで入ったり。まあとにかくラジオでかかるような音楽ではないし、ヒット曲は望めないでしょう。 とは言え前作には「Spit It Out」「Wait And Bleed」といったかなりヒット性の高い、キャッチーな曲が収録されていました。ところが今回は、それに匹敵するキャッチーな曲がありません。それが何よりの痛手でしょう。今回はバンドの勢いとしては凄く盛上がってるだけに、ここでラジオでもかけられるようなキャッチーな曲を一発出せば、一般にも知名度が高まって、もう二回りぐらい大きくブレイクできたと思います。まあ、彼らはそういうセルアウトはしたくないんでしょうけどね。
No.2 New Entry: Is This It / The Strokesシングル「The Modern Age」が評判になり、フルアルバムが待望されていたバンドのデビュー作。もう死ぬほど使われてきた“ヴェルヴェット・アンダーグラウンドから影響を受けた”という表現をまた見かけたので私は「またか」と全然期待してなかったのですが、確かにこの投げやりな歌い方はルー・リード。そしてこのリズムギターの使い方は本当にヴェルヴェッツ。それでいてシングルとなった「Hard To Explain」や「The Modern Age」「Last Night」あたりはしっかりヒット曲っぽいキャッチーさも備えています。何も新しくないけど、よく出来てるのは確かですね。全然期待してなかったのに、不覚にもけっこうハマってしまいました。 ところでこのジャケ、「卑猥だから」とアメリカ発売にあたっては差し替えられるそうですが... 本当にアメリカってのは面白い国です。
No.3 New Entry: Kingsize / Fiveウエストライフと並ぶUKトップ・アイドル・グループだったファイヴ。ヤンキーのキワモノバンドと、シングルが1枚評判になっただけの新人バンドに負けて3位ってのは屈辱的な敗北でしょう。流石に次々に新しいアイドルが登場してくるUK市場では、もう飽きられてるのかなあ。 先行シングル「Let's Dance」はちゃんとNo.1になったし、「We Will Rock You」のカバーがNo.1になってからも、そんなに間が開いたわけではないし、まだまだ「勢いがなくなったわけではない」と私は思ってたんですが...。某アイドル研究家によると「落ち目感甚だしい」のだそうです。 メンバーのショーンがこのところ病欠していてファイヴと言いつつ4人組での活動が続いてますが、あんまりそれがグループの人気に響いてるとは思えないですねえ、ショーンだけに。スコットがパパになってファンを失ったとか、単に飽きられたとか、色んなことが重なった結果なんでしょうかね。 |
| (以上・しんかい kaz@meantime-jp.com) |