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Weekly Column 2001/8/25 |
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2001/9/8付け
No.1 New Entry: Now / Maxwellマックスウェルの「Now」が「NOW 7」を蹴落してNo.1。同じ単語で始るタイトルの作品が連続してNo.1になるのは初めてか?とかちょっと思いましたがアホくさくて調べる気が起きなかったので (^^; 初めてではないかもしれません。 さて、マックスウェルにとって3作目のオリジナルアルバム。作曲〜歌〜演奏〜プロデュースまでなんでも自分でこなしてしまうマルチミュージシャンで、明らかにプリンスやディアンジェロの影響下にある存在なんだけど、彼らがもっているドロッとしたところがなく、洗練された雰囲気があるので、日本人の嗜好にはマックスウェルのほうが合ってる気がします。顔は猿ですが。 96年のデビュー作「Maxwell's Urban Hang Suite」が最高位37位、97年のライヴ「Unplugged」が53位、98年の前作「Embrya」は初登場&最高位3位で、No.1の座は今回が初めて。「Embrya」も3位だったとは言えセールスは15万弱でしたから、ほぼ倍増させて29万を売った今回は大出世ということになります。 しかし(まだ一度しか聴いてないので迂闊なことは言えませんが)私の偽らざる感想は「あれ?前のほうがいいじゃん」でした。まだまだこれからちゃんと聴き込めばまた印象が変わるんでしょうけど。 なお、クレジットされてませんが、ラストにシークレット・トラックとしてR.ケリー・プロデュースの名曲「Fortunate」が収録されています。
No.2 New Entry: Project English / Juvenileジュヴニールの5作目。これを6作目とする記述も見かけるのですが、それは昨年変なレーベルから出た過去音源集をカウントしてるんですかね?それともデビュー作「Being Myself」と、それを再発した「Being Myself (Remix)」を別ものとカウントしてる?まあとにかく普通に数えれば「Being Myself」「Solja Rags」「400 Degreez」「Tha G-Code」に続く5作目となるはずです。 CA$H MONEY軍団を率いて99年頃から活躍が目立ち始め、「Ha」と「Back That Azz Up」のヒットが南部ラップブームの火付け役となります。CA$H MONEY軍団の各メンバーの作品にも出演しまくり、この2年間ですっかりCA$H MONEYの顔として定着します。が、実は同レーベル経営層への反発から、ジュヴィとCA$H MONEYの亀裂は決定的になっているようで...詳細は今本屋(輸入雑誌を扱ってるちょっと大きめの本屋)に並んでる「XXL」誌のインタビューに詳しいですが、CA$H MONEY軍団の一員としてアルバムを出すのは、これが最後となるようです。今後どういう人脈で活動するのか詳細はわかりませんが、これをきっかけにミスティカルみたいに大ブレイクしてくれるといいなあ。 このアルバムは当初2000年末の発売が予告され、B.G.、リル・ウェイン、そしてこれと、年末に立て続けにリリースされる予定でした。が、B.G.とリル・ウェインが思うように売れなかったせいなのか、それともその頃からレーベルとのゴタゴタが始まっていたせいなのか、とにかく延期に次ぐ延期が繰り返されて、当初予定より8〜9ヶ月遅れでの登場となりました。まあ、ヒップホップ界ではこのぐらいの遅れは珍しくないですが。 内容のほうは、もちろん全体をカチッと仕切るのはマニー・フレッシュ。そして本作が製作された経緯から想像すればわかる通り、いつものようにCA$H MONEY軍団総出演ってわけではなく、かなりジュヴィのソロという色彩が色濃く出されてます。どういう縁か、TQをゲストに迎えて妙にラジオを意識したっぽいキャッチーな曲とかもあります。 皮肉にも2位という順位はCA$H MONEYレーベルにとっての最高位。実力、キャラの強烈さともに秀でていたジュヴィを失ったCA$H MONEYが今後どうなるのか、そして独り立ちしたジュヴィは今後どういう活躍を見せてくれるのか。両者にとってのターニングポイントとなり、一時代の終わりを告げる、重要作。 |
2001/8/19付け
No.1 Re-Entry: Break The Cycle / StaindさすがUKチャート、謎のチャートアクションを見せてくれます。どう考えてもアメリカでしか人気がなさそうだったステインドがいきなり1位に登場。この分野の先輩ではアリチェン、サウンドガーデン、KoRnといったあたりはUKでは全然相手にされませんでしたが、リンプがここ1年ぐらいで人気急上昇、シングル&アルバム両方1位になったほか、リンキン・パークやパパ・ローチもそこそこヒットしました。しかし適度にヒップホップっぽさを取入れて今風だったり、楽曲そのものがキャッチーだったりしたこれらのバンドに比べると、ステインドにはブレイクする要素が見当りません。ルックス的にもイギリス人好みとは思えないし。 と、amazon.co.ukのカスタマー・レビューを読んでみると、やっぱり最初はリンプ関連ってことで興味をもったとか、「It's Been Awhile」とか「Outside」(の、フレッド・ダーストとの共演ライヴバージョン)といったアコースティックな曲を最初に聴いて興味をもち、アルバム聴いたら、だいぶ雰囲気は違うんだけどすげえいいじゃん!という声が妙に多いです。やっぱりイギリスの一般人はこういう音は聴き慣れてないから、新鮮なんでしょうね。逆に、この2曲が「入り口」になってるので、アルバム聴いたら全然違う音でガッカリ、という声も非常に多いようです。
No.17 New Entry: The Very Best Of Marvin Gayeマーヴィン・ゲイ、一体何種類めのベスト盤でしょう。2枚組34曲入りなので、ボリュームとしては標準的と言えます。まあ、値段は安めなので、MOTOWNから出てる2枚組の「Anthology」なんかより曲数は少ないものの、お買得感があるかも。 で、既に何種類も出てるベスト盤とどこで差をつけ、何を売りにするか。まず、未発表曲が1曲。未発表バージョンも1曲。レア音源は、以上。選曲はオーソドックスにヒット曲を網羅しつつ、いわゆるグレイテスト・ヒッツ的選曲に終始してるわけでもない、ってのがミソで、「Got To Give It Up」を、ファンクネス渦巻く11分のアルバムバージョンをフルに収録したり、ほとんどのベスト盤が無視している70年代後半(「Here, My Dear」とか)からもちゃんと選曲してたりして、ちゃんとマーヴィンをわかってる人が選曲したんだなあ、と思わせてくれます。 ただ、初心者にとってはその辺はちょっと敷居が高いし、熱心なファンは「Here, My Dear」なんてアルバムを通して聴かなきゃ凄さがわからないと言うだろうし、頑張ってるんだけど、結果としては中途半端な存在感になってしまったベスト盤、という気がします。 |
| (以上・しんかい kaz@meantime-jp.com) |