Take Off Your Pants And Jackets / Blink 182
おー、いいじゃんいいじゃん。前作「Enema Of The State」でブレイクしたポップ・
パンク・バンド、昨年末のライヴ盤を経て、オリジナルアルバムはこれが4作目。
曲が非常に明解でポップな上に、中学生、高校生ぐらいが喜びそうな下ネタ、アホネ
タ満載。かといって「単なるアホ」と切り捨てられることがないのは、やっぱり「そ
うは言っても、聴いてて楽しい」音楽だからでしょう。何にも中身のない使い捨て音
楽だと批判することは簡単ですが、そんなことしたって何の意味もないわけで。やっ
ぱりステインドとかよりも、こういう音楽が売れてるほうがアメリカには似合ってま
す。
で、このアルバム。いいですよ。駄曲がない。昨年のグリーン・デイのアルバムも、
すごく楽曲が充実したいいアルバムでしたが、あれに比較し得る充実作。
しかし、このジャケや全体的なアートワークはUKのバンドみたいですね。どういう狙
いなんだろう。著名ポルノ女優をどーんとジャケに出した前作は、ジャケだけで話題
をかっさらえていたことを思えば、もっとバカ全開で派手派手にしたほうがよかった
のに。
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The Invisible Band / Travis
トラヴィスの3作目が初登場1位をゲット。イギリスではデビュー作もそこそこヒッ
トしましたが、前作「The Man Who」の成功は別格。この1枚で彼らはステレオフォ
ニックスらと共に「今のUKでいちばんビッグなロックバンド」としての認知度を高め
たと言えるでしょう。
ただ、それはあくまでも、ロックが好きな若者の間での話。イギリスでごく一般の消
費者にアンケートをとったら、トラヴィスの音楽そのものは認知度が高かったもの
の、「トラヴィス」という名前はシンガーの個人名で、こいつらがバンドだとは知ら
なかった、という人が異様に多い、という結果が出ました。今回のタイトル
「Invisibile Band」ってのは、その辺の意味を含んでるんでしょう。アンケートの
エピソードは単なる一例で、彼らは日頃から「バンドはいつかいなくなっても、音楽
は残る」といった発言をしてることだし。
で、今回。ううむ。前作と同じプロデューサーで、基本的には前作の路線を踏襲して
ますが... ちょっと泣きが入りすぎというか、作りすぎ、意識しすぎ、という感じ
がします。「The Man Who」のような淡々としたアルバムの中だったからこそ
「Turn」の叙情的なメロディは美しく映えたわけで、今回のアルバムの中では
「Sing」は歌謡曲に聴こえてしまいます。一般消費者は「わかりやすい」ってことで
本作を推すかもしれませんが、前作に惚れた人間にとっては今回は「作り過ぎ」が偽
らざる感想。「Sing」が好きな人はこのアルバムも気に入るでしょうし、
「Driftwood」のような瑞々しく繊細な美しさを求める人には、ちょっとToo Muchで
しょう。
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