Weekly Column
2001/6/2


Break The Cycle / Staind

ヘヴィロック系のバンドはほとんど必ず、
1stアルバムがチャート順位としてはあまり上位には行かないけど、じわじわとロングセラーになる
→その1年後ぐらいに出る2ndアルバムでいきなり大ブレイク
というパターンで、大物になる。KoRnやトゥールやマリマンといったバンドから、クリード、リンプ・ビズキット、ゴッドスマックといった次の世代のバンドまで、必ずこのパターンだ。このステインドも、まさにその同じパターンでブレイク。しかも初登場週70万超というセールスは、このジャンルではリンプに次ぐ好記録。

KoRnに才能を認められ、ツアーに同行させてもらえたことでビッグになったのがリンプ・ビズキットで、そのリンプのフロントマン、フレッド・ダーストに認められ、育てられたのがステインド。レコード会社に認められた、とか、プロデューサーみたいないわゆる業界人に認められた、ってんではなく、同じミュージシャン仲間から認められたというのは、ファンにしてみれば信頼感というか、ある程度の品質保証の安心感のようなものにつながるのだろう。

このタイプのバンドとしては珍しくスローな曲をアルバム先行シングルに選び(「It's Been Awhile」)、ラジオでちゃんとかかってるようなので、一部のコアなリスナーだけでなく、一般人も巻き込んだことが、大きなセールスにつながったのではないかと。リンプが大ブレイクした2nd「Significant Other」も、初登場週のセールスが70万ちょっとだったから、あれ並のセールスと言えば、今回のこのステインドの売れ方がいかに凄いかイメージしやすいでしょ。

しかし私はアルバム1曲目のイントロは一瞬ギャグかと思いました。どうも自分にとってこの辺のバンドのセンスというのはかっこいいのとダサいのが紙一重という気がする。最たる例はクリード「Higher」のサビの「Can you take me higher〜」という歌の後入るちゃららららら〜というギター。いい加減聴き慣れて何も感じなくなりましたが、始めのうちはどうしてもギャグに聞こえて、聴く度にニヤついてしまってた。
Reveal / R.E.M.

1980年に結成されたR.E.M.、98年の「Up」以来となる久しぶりのアルバム。インディーで活動し、カレッジ・ラジオ受けするバンド、という印象だった80年代前半から、「The One I Love」のヒットをきっかけにメインストリームに登場し、80年代末にはアメリカを代表するロックバンドにまで成長した彼ら。さすがにここ数年はアメリカでの商業的なピークは過ぎてしまった感があるが、イギリスではこの通り初登場No.1。
アメリカではトゥール、ミッシー・エリオット、ウィーザーに上位を譲り、同じ週に初登場した中では四番手に終わっている。アメリカの音楽誌「Rolling Stone」ではこのアルバムの評価は4つ星だが、イギリスの「Q」誌では5つ星の最高評価が与えられている。アメリカのカレッジ音楽シーンを伝える「CMJ」では本作は「Reveal is an album made for the arena」とか言われてしまって、もはや自分たちの音楽ではない、と言われてしまっている。といった具合に、今回に限らず、最近のR.E.M.はアメリカよりイギリスでの評価が高い。従ってイギリスに従う傾向がある日本の洋楽メディアでも評価が高い(オリコンチャートでも20位)。
まあ、そもそも、R.E.M.というのはメインストリームの中核に居座るのが似合うバンドではなかったし、今ようやく彼らが迎えられるべき正しい態度で迎えられるようになった、とも言えるのかもしれない。

(以上・しんかい kaz@meantime-jp.com



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