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Weekly Column 2001/4/28 |
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NOW6 / Variousアメリカでの「NOW」シリーズもすっかり軌道に乗りました。昨年末にVol.5が出たばかりだと思っていたら、早くもVol.6が登場。しかも52万枚超の圧倒的なセールスで余裕のNo.1。「NOW」シリーズが1位になるのはVol.4以来、2作目となります。そのVol.4の時は初登場週のセールスは24万余りでした。Vol.5は44万枚と、ぐっと増えてますが、ビートルズの「1」と重なってしまったために1位にはなれず。そして今回更に初登場週セールスを伸ばして、余裕のNo.1。もう今後しばらくこのシリーズは「出れば確実に1位」という存在になりそうです。 もともとはイギリスで1983年に始まった「NOW」シリーズ。最新のヒット曲を、レーベルを横断して網羅するというスタイルは数々の類似商品を生みながらも、本家「NOW」は20年近くに渡ってマイペースで生き残ってきてます。日本独自の「NOW」など、各国独自バージョンもリリースされており、アメリカ版も98年からスタートしました。当初は(1)イギリス版は2枚組約40曲入りに対し、アメリカ版は1枚モノで約18曲、(2)イギリス版はこれからヒットする曲まで含めた最新ヒット集であるのに対し、アメリカ版は半年ほど前に流行り終わった、聴き飽きた曲ばかり、(3)日本ではなぜか輸入盤店でアメリカ版が異様に高く、イギリス版が2枚組で3000円ちょっとで買えるのに、アメリカ版は1枚物で2000円台後半と、非常に割高感が強かった なんて、色んな要素があって英版も米版もどちらも簡単に手に入る日本では、アメリカ版なんてろくなもんじゃねえや、と軽く見られてました。最近でこそ店頭で普通に見かけますが、当初はほとんどディスプレイさえしてなかったし。 しかし、だいたい年に2枚のペースで順調にシリーズが進むにつれ、アメリカでは確実に支持を確固たるものにしていきます。アメリカには、おそらくレコード会社の権利の問題から、最新ヒットを集めたレーベル横断コンピレーションというのはほとんど存在しませんでした。その先陣を「NOW」が切ったことになります。 だんだん選曲もこなれてきて、今回はかなり魅力的な内容になってるし、何より「シングル盤」の地位が圧倒的に低下した今のアメリカ市場では、こういうヒット曲コンピの存在感は大きいのでしょう。 なお収録曲が見たければ上のジャケ写をクリック(CDnowのサイトに飛びます)。 |
Just Enough Education To Perform / Stereophonics大旋風を巻き起こしているテレビ出身のアイドル、ヒアセイを蹴落としてNo.1の座に就いたのはステレオフォニックス。前作の段階でかなり大物感を身につけてましたが、今回でUKのトップ・ロックバンドの座を確実にしたと言えるでしょう。 ステレオプォニックスはウェールズ出身のスリーピースバンド。フロントマンのケリー・ジョーンズはルックス的な面でも人気がありますが、バンドの音は男臭い質実剛健ロック。97年デビューで、98〜99年にかけて「Bartender And The Thief」(3位)「Just Looking」(4位)「Pick A Part That's New」(4位)とシングルヒットを連発しながら、アルバム「Performance And Cocktails」が超大ヒット。 今回ますます音がアメリカナイズされたと評判ですが、相変わらずアメリカではまったく相手にされてませんねえ。90年代以降アメリカ進出に成功したイギリスのロックバンドはオアシスとレディオヘッドだけで、ブラー、トラヴィスあたりはかなり熱心にアメリカをツアーしてるのにウケないし、最近ではコールドプレイも苦労してます。ましてやマニックスやプライマルなんてのはもともとアメリカで受ける音(&態度)ではないし。まともに売ろうとすればアメリカでも受けない音じゃないと思うんですが、まあ、レコード会社にあまりその気はないんでしょう。日本ではそこそこ人気はあるんでしょうね。今年の富士ロックに来るようです。 |
No.78 New Entry (USA) : The Skinny / Slimm Calhoun
昨年遂にヒップホップ界以外でも大ブレイクしたアウトキャスト。あのアルバムのプロデューサーはアーストーンIIIという人たちだったけど、実はアーストーンIIIの正体はアウトキャストのメンバー2人(+もう1人)。そのアーストーンIIIがプロデュースを手懸け、アウトキャストが設立したAqueminiレーベルの第1号アーティストとなるのが、このスリム・カルホーン。昨年後半にヒットした先行シングル「It's OK」もアウトキャストのドレ(アンドレ3000)をフィーチャーしてたし、これはかなりアウトキャストがべったり、という印象を受けます。 しかし、例えばアンドレ3000が派手なルックスで、スターになるべくして生まれたような人なのに対し、こいつは線が細くて存在感がないというか、地味というか、およそスターとは縁のなさそうなルックスをしてます。ま、それはそれでいいんですが、この蝋人形というか死んだ魚の目のような、艶のない目玉はかなり恐いです。実は背中にジッパーがついてて、中に誰かが入ってるのかもしれません。 アウトキャスト周辺から新人が出てくるのはこれが初めてではなく、プロデューサーのオーガナイズド・ノイズを中心にダンジョン・ファミリーと呼ばれる軍団が形成されていて、これまでにウィッチドクターやクール・ブリーズといった人たちがデビューしています。ただ、まともに評価され、まともに売れたのはアウトキャストとグッディ・モブだけで、なかなかその後が続いてません。スリム・カルホーンも、ちょっと、あの偉大な2組に続く逸材とは思えないですねえ。まあアウトキャストが凄すぎるので彼らと比較してしまうのが間違ってるんですが。 |
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| (以上・しんかい kaz@meantime-jp.com) | |