|
Weekly Column 2001/4/21 |
![]() |
![]() |
NOW6 / Variousアメリカでの「NOW」シリーズもすっかり軌道に乗りました。昨年末にVol.5が出たばかりだと思っていたら、早くもVol.6が登場。しかも52万枚超の圧倒的なセールスで余裕のNo.1。「NOW」シリーズが1位になるのはVol.4以来、2作目となります。そのVol.4の時は初登場週のセールスは24万余りでした。Vol.5は44万枚と、ぐっと増えてますが、ビートルズの「1」と重なってしまったために1位にはなれず。そして今回更に初登場週セールスを伸ばして、余裕のNo.1。もう今後しばらくこのシリーズは「出れば確実に1位」という存在になりそうです。 もともとはイギリスで1983年に始まった「NOW」シリーズ。最新のヒット曲を、レーベルを横断して網羅するというスタイルは数々の類似商品を生みながらも、本家「NOW」は20年近くに渡ってマイペースで生き残ってきてます。日本独自の「NOW」など、各国独自バージョンもリリースされており、アメリカ版も98年からスタートしました。当初は(1)イギリス版は2枚組約40曲入りに対し、アメリカ版は1枚モノで約18曲、(2)イギリス版はこれからヒットする曲まで含めた最新ヒット集であるのに対し、アメリカ版は半年ほど前に流行り終わった、聴き飽きた曲ばかり、(3)日本ではなぜか輸入盤店でアメリカ版が異様に高く、イギリス版が2枚組で3000円ちょっとで買えるのに、アメリカ版は1枚物で2000円台後半と、非常に割高感が強かった なんて、色んな要素があって英版も米版もどちらも簡単に手に入る日本では、アメリカ版なんてろくなもんじゃねえや、と軽く見られてました。最近でこそ店頭で普通に見かけますが、当初はほとんどディスプレイさえしてなかったし。 しかし、だいたい年に2枚のペースで順調にシリーズが進むにつれ、アメリカでは確実に支持を確固たるものにしていきます。アメリカには、おそらくレコード会社の権利の問題から、最新ヒットを集めたレーベル横断コンピレーションというのはほとんど存在しませんでした。その先陣を「NOW」が切ったことになります。 だんだん選曲もこなれてきて、今回はかなり魅力的な内容になってるし、何より「シングル盤」の地位が圧倒的に低下した今のアメリカ市場では、こういうヒット曲コンピの存在感は大きいのでしょう。 なお収録曲が見たければ上のジャケ写をクリック(CDnowのサイトに飛びます)。 |
Popstars/Hear'Say最近英米でやたら流行ってる「テレビで公開オーディション」系の番組&そこから誕生したグループ。アメリカでのハシリは男の子5人組のO-タウンで、既にシングル・アルバム共にトップ10に送り込んでいます。更に、最近になってエデンズ・クラッシュという女の子5人組が登場。これも別の番組だけど同じような経緯から誕生したグループで、とりあえずデビューシングルがトップ10ヒット(アルバムはまだ)。 と、おそらくは日本発のこの商法がアメリカでもしっかり通用してますが、何と言ってもアイドルといえばイギリス。「いつの時代にもアイドルがいる」ことに慣れているイギリスでは、売り出す側も何をやるべきかわかってるし、リスナー側もアイドルに何を期待すべきかわかってます。 で、そのイギリス国民が久々に熱狂的に迎えたのが、この男女混合5人組、ヒアセイ。Sクラブ7やステップスの成功例に倣ったのでしょうか、男女混合グループは男の子ファン、女の子ファンの両方を取り込めるので、支持層の拡大という意味では非常に有利ですが、アメリカではこの編成のグループはまだ出てきませんね。 さて、デビューシングルは最速売り上げ記録を達成し、初登場から3週間、UKシングルチャートの首位を守りました。続いて登場したこのアルバムも当然のように初登場No.1。彼らが誕生したテレビ番組が見られないので、まだイギリス以外では「誰それ?」って感じでしょうが、新し物好きは、注目してましょう。しかしどういうわけか、日本ではステップスもSクラブ7も、1stはそこそこ力を入れてプロモーションしてたのに、2nd以降ぱたっと売る気を無くしたような売り方をしているので、前例から、このグループも日本ではぱっとしないまま終わるような気もします。 |
No.7 New Entry (USA) : Endangered Spieces / Big Pun
昨年亡くなったラティーノ系ラッパー、ビッグ・パン(ビッグ・パニシャー)。ラップのセンスが非常に優れているだけでなくめちゃめちゃ人柄がよかったらしい彼、たった1枚のオリジナルアルバムを残しての惜しまれる死でした。
もともと客演の非常に多い人だし、親分格のファット・ジョーたちとテラー・スクワッド名義でアルバムを出したり、死後に未発表曲集「Yeeeah Baby」が出たり、ということで実質2年ちょっとの極めて短い活動期間にも関わらず、彼は多くの作品を残しています。で、今回のこれはベスト盤。とは言えちょっと純粋なベスト盤というわけでもなく、ビッグ・パンのオリジナルアルバムに入ってない曲を集めた客演集と、未発表曲集の要素を中途半端にくっつけたような、ちょっと方針のはっきりしないアルバムになってしまってます。
ぐぐぐっとテンポを落としてリキマがエロく迫る「Livin' La Vida Loca」のリミックス(ビッグ・パンとファット・ジョーがゲスト参加)とか、ビッグ・パンが最初に注目されるきっかけとなったビートナッツの「Off The Books」とか、ビッグ・パン自身の最大のヒットである、ジョーとの共演「Still Not A Player」など、それなりにツボを押さえた選曲ではあるのですが、あまり評判は芳しくないですね。
しかしビギーの時にも思いましたが、やっぱ普通の人はトゥパックみたいに膨大な量の「未発表音源」を残してるわけじゃないんだろうなあ。
|
|
![]() No.95 New Entry (USA) : Monster Booty / Various Artists
来たー!Razor & Tieレーベルの定番となったコンピレーション「Monster」シリーズ最新作。意外な大ヒットとなり、続編がぞろぞろ出るきっかけとなった80年代ヘヴィメタヒット集以降、ラップを集めたもの、なぜかサザン・ロックを集めたものなどテーマ毎のシリーズが出てました。今回のテーマはずばり尻。
1曲目にサー・ミクサロットの、尻ソングの究極形「Baby Got Back」を据えるという王道の選曲で、タッグ・チーム「Whoomp! (There It Is)」、レックスン・エフェクトの「Rump Shaker」など、うなずける選曲ばかり。ややレアなおいしい収録曲としてはフリーク・ナスティ「Da Dip」、デュース「Dazzey Dukes」、E.U.「Da Butt」あたりでしょうか。まあとりあえずアホコンピには違いないですが、これから夏に向けて、多少は売れそうな気もします。
しかしこういう馬鹿商品を出していながら、いつのまにかRazor & Tieのホームページはオシャレに変身してるのは納得いかないなあ。全然イメージが合わないんですが。しかもこの「Monster Booty」を検索しても出てこないし。
|
|
| (以上・しんかい kaz@meantime-jp.com) | |