Weekly Column
2001/3/31


お見事。超強敵のデブマに2週間首位を明け渡したものの、エアロスミス、クラプトン、EVEといった強敵を後目に1位返り咲き。しかも今週はHOT100シングルチャートで「Angel」が1位になってるので、アルバム&シングル同時制覇です。ここまで売れまくるのはひとえに「It Wasn't Me」「Angel」の2大ヒットシングルのおかげだとは思うのですが、ここ数年、こういうちょっとトロピカル風味があり、ちょっとノヴェルティ風の軽いダンス物が年に1〜2作売れる傾向にあるので、その一連の流れにうまく乗ったんでしょう。そのお陰で、ようやくアメリカでブレイクを果たしたバハ・メンが風化するのが速かった気がします。
来週も1位を狙えるような強力な新譜は出ないはずなので、また1位キープかな?
まったくイギリスってのは何が売れるかわからないですねえ。アメリカの女性シンガー、エヴァ・キャシディの「Songbird」がじりじりとチャートを上昇し、今週初めて1位の座に就きました。
このアルバム自体は98年にリリースされており、エヴァさんも、実は96年に他界しています。ライヴ盤を含む3枚のアルバムをインディに残しており、それらから選曲したベスト盤が、このアルバム。これの後、2000年にも「Time After Time」という編集盤が出てます。存命中は商業的に成功することは全くなく、無名の存在でしたが、98年にこのアルバムが出ると評論家の耳にとまり、じわじわとその評判が広まった、という感じ。とにかく声の優しさ、美しさに評価が集中しています。
曲そのものはフリートウッド・マック「Songbird」やスティング「Fields Of Gold」、「枯葉」や「Over The Rainbow」などのスタンダード・ナンバーといった具合にほどんどがカバーで、あえて何かのジャンルにあてはめるなら「ヴォーカル」ということになるんでしょう、日本盤CDの帯の隅っこに書いてあるやつで言うと。
ちょっとイギリスではこのところめぼしい新作リリースがなかったので、発売から足掛け3年目に入っているダイド、同じく4年目のこのアルバム、というめちゃめちゃ古いアイテムが相次いで1位になりました。でも、こういう売れ方もまた、イギリス市場の一面でしょう。



No.9 New Entry (USA) : Ghetto Love / Jaheim
裏方仕事に専念するためなのか、ノーティ・バイ・ネイチャーを脱退したケイジーが送り出す新人男性R&Bシンガー。それなりにプロモーションされてはいたものの、別にシングルも大したヒットになってるわけでもないので、デビューアルバムがいきなりこんなにヒットしたのは驚きです。これまでジャネイやネクストといったR&Bアーティストを大成功に導いてきたケイジーなので、彼がバックについてるという、いわばブランド名で売れてるのかもしれません。
内容的には特筆するような特徴があるわけではないです。テディ・ペンダーグラスになぞらえられたりしてて、確かにこのちょっと乾いた声質は似てないこともないです。が、あのテディペンのむんむんにフェロモンの漂う、男臭い豪快ボーカルを期待してしまうと外されます。彼自身はきっともっと線の細いスタイルが持ち味なんでしょう。テディペンとか言われて変に先入観を持って聴いてしまうと良くないので、先入観なしに単なる新人男性シンガーだと思って聴きましょう。

(以上・しんかい kaz@meantime-jp.com



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