Weekly Column
2001/2/24


チャートインから26週間をかけてようやくNo.1になったシャギーが、2週目の1位をキープ。この10年ぐらい初登場1位が当たり前になっていたので、こういう売れ方は珍しいですね。シングル「It Wasn't Me」がまだバリバリに売れているうちに次のシングル「Angel」まで上昇し始め、今週のシングルチャートでは遂に2曲同時トップ10入りという大技も披露しています。
レゲエのアーティストが全米No.1になるのはこれが初めてで、その意味ではかなり画期的なヒットです。ジャマイカ・キングストンの生まれで、18歳からはアメリカ(ブルックリン)暮らし、現在32歳のシャギー。どうもこのぐらいの世代には湾岸戦争従軍経験者が珍しくないようで、こいつもクウェートにいたんだとか。実は今もう一人チャートで絶好調な男・ミスティカルも湾岸戦争に従軍したソルジャー。元兵士が上位を占める、肉体派のチャート。さすがアメリカ。
目立った新作のリリースがないせいもあり、ダイドが2週目の1位をキープ。この人は今アメリカでも注目を集めてるし、日本でも気にしてる人は気にしてる、ということで、地味なキャラながらも全世界的なヒットになってます。しかしこのアルバム、99年の発売ですから今頃になってこんなに売れるとは、本人も驚いていることでしょう。
やっぱり注目を集めるきっかけになったのは、彼女の曲「Thank You」がエミネムにサンプリングされて「Stan」という名曲が生まれたことでしょう(イギリスでは昨年末に1位)。それまでは一部の人だけに知られる地味な存在でしたが、ブリット・アウォードにノミネートされたり、急に彼女の名前を聴く機会が多くなりました。ちょうど1年前のメイシー・グレイみたいに、音楽賞授賞式シーズンに一般メディアに祭り上げられることによるバブル人気っぽさは否定できませんが。



No.50 New Entry (USA) : Human / Rod Stewart
ここ数年、全曲カバーアルバムを出した程度で、目立った活動のなかったロッド・スチュワート。実はおとなしかったのは、歌手生命を賭けてノドの手術をしていたからなんですが、90年代前半にもバリバリとヒットを出して、この世代のシンガーとしてはかなり現役感覚の強い人だっただけに、流石にここ数年のおとなしさで、そろそろ第一線からは後退かと思わされました。しかし手術は無事に成功し、レコード会社も移籍して心機一転、若手を色々迎えた新作が登場しました。
元?ニュー・ラディカルズのグレッグ・アレキサンダーがソングライターに名を連ねる「I Can't Deny It」がファーストシングルで、他にもメイシー・グレイが参加してたり、バックスみたいな曲があったり、やや苦しさを見せながらも頑張ってます。これはなかなか好感のもてるアルバムかも。



No.66 New Entry (USA) : Pure Moods III / Various
日本ではたぶん「ヒーリング系」とか「癒し系」と呼ぶと通じると思いますが、そのテの曲を集めたコンピ。第1弾は97年、第2弾は98年に出ているので、今回はちょっと間が空きました。エニヤ、エニグマ、サラ・ブライトマン、ヤニーといったこの分野の常連に加えて、モービー(Porcelain)とかモノ(Life In Mono)なんてのも入りました。坂本龍一の「戦場のメリークリスマス」のテーマ+喜多郎の「シルクロード」のテーマと、日本人アーティストが2曲も入ってるのはなかなか感慨深いですね。
(以上・しんかい kaz@meantime-jp.com



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