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Weekly Column 2000/5/30 |
| No.1 New Entry: Oops!... I Did It Again / Britney Spears | |
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「あ。またやっちゃった」ぐらいの邦題をつけて欲しかった気はしますが、最近だいぶディーヴァ系入ってて先行き不安なブリトニーのセカンドアルバムが到着。 131万枚という発売第1週のセールスはこの時点で歴代2位で、それはそれで凄いことなんだけど、ほんの2ヶ月前に歴代1位の記録を作ったのがレーベルメイトのイン・シンクで、彼らのセールスが242万枚...という圧倒的な事件を見てしまった後だけに「え、そんなもん?」と感じてしまうのが怖いですね。昨年のバックストリート・ボーイズよりも2割ぐらい多く売れてるんだから、相当なもんなんですが、実際は。 今回は「...Baby One More Time」(または「(You Drive Me) Crazy」)と同じ曲だともっぱら評判の曲が先行シングルで、ビデオがキツいとか、太ったとか(本人も認めてるけど)、豊胸疑惑とか(本人は認めてないけど)、否定的な意見が多い上に、彼女がデビューした時と違って今は女の子アイドル乱立時代なのでライバルがうようよいる状況。しかし否定的な状況も、プレッシャーもはねのけてこれだけの存在感を確立させたのは、音楽性うんぬんではなくタレントとして立派だと思います。本人よりはスタッフが優秀なんだとしても。 さて内容ですが...まあどうでもいいですね、そんなことは (^^; いちおう話題性の高い曲だけフォローしておくと、ロバート・ジョン・マット・ランジ&シャナイア・トゥエイン夫妻の作による「Don't Let Me Be The Last To Know」。まんまシャナイア。ルパート・ホルムズ作、ジェッツがヒットさせた「You Got It All」のカバー(日本盤のみ)。別に全然どうということのない、そのまんまなカバーなんですが、この曲が流れだすと妙にほっとします。やっぱ音だけ聴いてる分にはチャカチャカしたダンス・ナンバーよりポップ〜バラード系のほうがいいなあ。ロドニー・ジャーキンスのプロデュースによるストーンズのカバー「(I Can't Get No) Satisfaction」。制作側は意外性を狙ってるんでしょうが読め読めの展開で新鮮味はなし。ブリトニーも意外なカバーを狙うんならもっと思い切ったほうが良かったのに。でも「好きなバンドは?」の問いにマッチボックス20と答えてしまう普通すぎるセンスでは、このぐらいが限界か。やっぱここはヘヴィロック好きのアギレラに頑張ってもらわないといけませんね。 ところで!最近自分的に「ブリトニー、レディース(←女の暴走族)参加疑惑」が急浮上しています。ここで検証して下さい(別ウィンドウが開きます)。 |
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| No.2 New Entry: Binaural / Pearl Jam | |
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前作はライヴ盤で、これは何故かトップ10にさえ入らなかったんだけど、オリジナルアルバムとしては98年の前作「Yield」に続いて2位。デビュー作「Ten」が2位になって以降、すべてのオリジナルアルバムを1位or2位に送り込んでいるのは流石。 なんか、アメリカで彼らがいちばん勢いがあった頃って、パール・ジャムはレトロで大味なバンドってことで日本では全然まともに評価されず、一方でカート・コバーン(ニルヴァーナ)を神と崇めていたわけですが、この2〜3年(特にアメリカから)カリスマ的なバンドが出てこないせいか、最近日本のロック雑誌などでやたらとパール・ジャムを持ち上げているのが非常に気になります。「Ten」や「Vs.」を無視してた奴らが何を今更ほざいておるんじゃい、と腹の底では思いつつも、まあ日本でこういうタイプのバンドが売れるのは良いことなのでおおっぴらには言いませんが(←言ってる)。 でも、いくら何でも今回は手放しで絶賛しすぎで、そんなに凄いアルバムだとは思いません。いや、パール・ジャムはもともと凄いバンドなので、彼らにしては凡作でも、世間的には質の高い作品です。でも彼らの最高傑作だとか言うのはとても彼らの過去の作品をまともに聴いて、ちゃんと理解している人間の言葉だとは思えません。 周囲の意見に惑わされず、自分の耳で聴いて、自分の頭と心で理解して、評価して下さい。そうやって向き合うべき音楽です、これは。人に勧められたし、なんか流行ってるからとりあえず聴いておいたよ、というレベルで聴くべきものではないです。 |
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| No.3 New Entry: I Got That Work / Big Tymers | |
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どうもタイミングが悪くて未だにNo.1アルバムが出せないCA$H MONEYレーベルですが、ブリトニーとパール・ジャムに次ぐ3位なら誰も文句は言えないでしょう。ニューオーリンズのラップ・デュオ、ビッグ・タイマーズの3作目。片割れのマニー・フレッシュは自らラップもする一方、CA$H MONEYレーベルの全アーティスト、全作品のプロデュースを一手に手がける超多作な才人で、しかもサンプリングやカバーはいっさいなし、すべて打込みとキーボードで「作曲」するのがポリシー。これだけ多作で、似たような作品ばかり出してるのに、作品を重ねるごとに質が高くなってきてるんだから恐れ入ります。彼は天才以外の何者でもありません。 ビッグ・タイマーズとしては3作目となるこのアルバム、トラックの充実ぶりはこないだのリル・ウェインに並ぶ出来と言ってもいいでしょう。ビッグ・タイマーズの二人はジュヴニールやリル・ウェインのようにやたら個性のあるラッパーではないので、その点ではちょっと物足りないですが。 |
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| No.5 New Entry: Greatest Hits / Whitney Houston | |
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98年末のアルバム「My Love Is Your Love」は、ベスト盤用の新曲を録音してるうちにいい感じになっちゃって、そのままの勢いで新作にしてしまった、という代物だった。発売当初はトップ10入りさえ逃して「失敗作」とされたが、その後次々にシングルをヒットさせてアルバムも息の長いヒットとなり、トータルの売上げでは彼女の過去の作品と比べてもそれほど酷くはないぐらいの数字に達している。 何しろヒット曲の多い人なのでベスト盤を作るとなれば当然2枚組になるでしょう。で、日本盤は割とそういう「ヒット曲を集めた」ような作りなのに対し、アメリカ盤はDisk2がほとんどリミックス集で、実質的にベスト盤はDisk1だけ、という構成。私は圧倒的に日本盤がツボですが、豪華リミキサーの手によるリミックスが欲しくてアメリカ盤を敢えて買う人もいるみたいなので、これは好みの問題ですね。ヨーロッパ盤はまた選曲が違いますが、ちょっと大きな店に行けば手軽にこの中から自分の好みにあった選曲のものを選択できるというのは日本人の特権でしょう。アメリカの普通の店にはヨーロッパ盤はまだしも、日本盤は置かないでしょうからねえ。 しかしどうも、このところちょっとマズいホイットニー・ヒューストン。90年代にデビューしたR&B系の女性シンガーって、みんな多かれ少なかれホイットニーに憧れ、お手本にしてるところがあると思うんですが、role modelであるべき彼女が空港で麻薬所持で捕まったり、それを無視して飛行機で逃亡したり、どうも麻薬関係でかなりヤバそうなのは気になります。やっぱ悪夫・ボビー・ブラウンの影響はあるんだろうなあ。年下でしかもアーティストとして完全に別格の存在になっちゃってるから、ボビーとしてもやりにくいんだろうけど、家庭内暴力の話もあったし。 |
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| No.12 New Entry: Farmhouse / Phish | |
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とにかくライヴを観ないと魅力がわからないバンドと言われ続け、日本では長らく謎のバンドとして片付けられてきましたが、昨年の富士ロックに参加という快挙を経て、少しずつ日本でも知名度が高まってきたようです。ただ、同じライヴ・バンドでもデイヴ・マシューズ・バンドなんかよりは明らかにグレイトフル・デッドの存在に近いので、一部の人たちだけの間での人気に止まるのは致し方ないところでしょう。 昨年、悶絶の6枚組ライヴ盤という物凄い代物を出してしまいましたが、今回は普通の新作。ヒット曲も何もないのに12位初登場→翌週51位というチャートアクションを見ると、もう明らかに買ってるのは固定ファンばかり。アメリカでも一般人から見れば「ラジオでは全然聴いたことないのに何故かライヴはいつも満員のバンド」という程度の認識なんでしょう。別に本人たちは望んでないんでしょうが、一発シングルヒットでも出れば、支持層の下地ができてるだけに、大化けするんでしょうけどね。 |
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| No.18 New Entry: Balance & Options / DJ Quik | |
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名前はDJですがラッパーです。自分でプロデュースも音作りもするのでDJでもあるんですが。西海岸出身で、あちらのローカルではたいへんな大物ながら、それ以外の地域では無名に近い存在、という典型的な人。しかし西海岸の乾いた空気の中でだら〜っと車転がしながら大音量で聴かないと理解できない、という代物では決してなく、かなり上質のファンクです。そう、ラップと言えば打込みやサンプリングだけでトラックを作るのが半ば常識ですが、この人はけっこうな割合で実際にバンドに楽器を弾かせて生音でトラックを作ってます(打込みの曲もあるけど)。で、そのファンク・サウンドが、7〜8年前のLAラップ・シーンで確立された、独自の形で洗練されたG-ファンクのサウンドに近いもんで、ちょっと控えめなファンキーさ、とでも言うんでしょうか。めちゃめちゃ心地いいです。 DJクイック自身のラップは巧いことは巧いんだけど、さらっとしてるんで軽く聴き流せてしまって、あまり存在感はないかも。これじゃ大きなヒットにはならないのは非常によくわかります。92〜94年ぐらいにDr.ドレがプロデュースした曲が好きな人は一聴の価値あり。 |
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| No.54 New Entry: Ear Resistible / The Temptations | |
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一昨年「Phoenix Rising」という素晴しいニューアルバムを出して、まだまだイケるところを見せてくれたEmperors of Soulことテンプテーションズ。グループの母体は1960年結成だから、実に40周年。人事的にはかなり不運なグループで、エディ・ケンドリックス、ポール・ウィリアムズ、メルヴィン・フランクリン、デヴィッド・ラフィンといった初期メンバーはみんな50歳ぐらいで(か、それより若く)亡くなってしまい、今のテンプスに残ってる初期メンバーはオーティス・ウィリアムズだけ。だから「ほとんど初期のメンバーがいないのにテンプスを名乗っていいのか」という議論は、このグループに対して言ってはいけません。死んじゃってるんだから。 で、前作が本当に感動的な素晴しいアルバムだったのに比べると、今回はちょこっと今風の音にも色目を使って、ややテンションが下がったかな、というのが正直なところ。いやいやでも本当に素晴しいソウル・グループです。セックスのことしか頭にない青臭いR&Bに飽き足りない人は、こういうものを聴きましょう。 |
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| No.90 New Entry: The Bedroom Tapes / Carly Simon | |
| う。これ、謎です。70年代に活躍した女性シンガーソングライターの、タイトルからすると未発表(発掘)音源集のように見受けられますが...そんなのが今ごろ突然売れたりするかなあ。正体をご存じの方、おしえて下さい。 |
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| No.100 New Entry: The ABBA Generation / A*Teens | |
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しかし、そもそもこういうグループができるのって凄いことだよね。ABBAの曲をカバーするのが専門のグループでしょ。別に歌が巧いとか、ダンスがとくに巧いとか、凄く可愛い子が集ってるというんでもなく、普通の若い子が "素" で歌ってるだけ。魅力と言えば、ずばり楽曲の良さだけ。つまりこれはある意味、ABBAがいかに素晴しいグループであるかを世に知らしめる営業部隊のようなものである。 だからABBAファンの私は「くだらないカバーを作やがって」と怒るよりは、「いいぞ、もっと宣伝して "ABBA Gold" を買わせろよ」という気持ちで割と温かく見守ってたりします。 で、とりあえず「ABBA Gold」と「More ABBA Gold」は基本として、ABBAはオリジナルアルバムもちゃんと作ってるグループだということを忘れてはいけません。「Arrival」とか「The Album」なんてかなり良くできたアルバムです。25年前の作品だからA*Teensよりアレンジが古くさいのはしょうがないとして、これだけ質の高いポップスを量産し続けたグループにもっともっと敬意を表して欲しいものです。 |
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