UK Chart New Entries Apr. 2004


Title / Artist (初登場週, 最高位) UK版NOW収録曲の場合、ここにVolを記載
 UK盤
シングルの
ジャケ写
 
曲の解説というか感想というか。【曲の出来を評する点数。10点満点。完全に私の主観です。】
【ジャケ】ジャケのデザインを評価。【ジャケに対する点数。これも完全に主観。】

すべてのコメント by しんかい(kaz@meantime-jp.com



F**k It (I Don't Want You Back) / Eamon (04/4/24, #1)
アメリカ先行の大ヒット曲が上陸。面白い物にはめざといイギリス人が早速目をつけて初登場1位になったが、これってやっぱり英語ネイティブじゃないと面白さが伝わらないんだろうなあ。特に、日頃から四文字言葉が溢れているギャングスタ・ラップとかを聴き慣れていない、ごく一般の人々にとっては、これは衝撃的なんだろう。ナヨい歌&曲に乗せてやたら汚い言葉で元彼女を罵倒しまくる曲、と書いてしまえばそれまでなのだが。【5】
【ジャケ】この、表情のない顔がエイメン(本当にそう読むのか未だに疑ってるが)のトレードマークでもあるわけで、デビュー曲のジャケとしてはいい感じ。【6】

My Band / D12 (04/4/24, #2)
UKでのシングルヒットの成績では米本国を上回るエミネム。「Purple Hills」と並ぶ2位に登場のこの曲は、エミネムのソロも含めると7曲目のトップ3ヒット。ていうか本人的にはここで一緒に括られてカウントされてしまうことは非常に不本意でしょうが(笑)。コミックバンドの面目躍如で、いいんじゃないでしょうか。よくみんな飽きないもんだと思うけど。【5】
【ジャケ】お揃いの衣装でMy Bandっぽさを出してみたんだろうなあ。なんか、もう一工夫欲しかった。【5】

For Lovers / Wolfman featuring Pete Doherty (04/4/24, #7)
色々と奇行が伝えられた元リバティーンズのピートの復活作。ピアノとストリングスに乗せて切々と歌う、非常に抑え気味な曲。終盤ややサイケデリックに盛り上がるところが“らしさ”の表現かな。【6】
【ジャケ】マンガとは言え、いいのかこんなParental Advisoryなジャケで。とても退廃的で枯れた感じがまあ曲に合っているといえば合っているが、やりすぎの感も。【6】

If I Thought You'd Ever Change Your Mind / Agnetha Faltskog (04/4/24, #11)
アグネッタですよお父さん。ABBAの。8年ぶりの英語作品だそうで。ABBA解散後、80年代前半からソロ作品は出しているけど、UKでのトップ20シングルヒットはこれが初めて。その記念すべき曲がカバーというのはちょっと残念だけど(1969年シラ・ブラック、20位)。音階のひとつひとつをはっきり歌うメロディはいかにも60年代風だけど、それほど古くさい雰囲気でもなく、巧く仕上げている。Single of the Weekはやりすぎだが、今週は他に対抗馬いなさすぎ。【7 - Single of the Week】
【ジャケ】まあ、オバサンとしてはかなり思い切ったジャケだろう。マキシシングルと同デザイン色違いなので、店に並べるとけっこう見栄えがするかも。【7】

Ride Wit U c/w More And More / Joe feat. G-Unit (04/4/24, #12)
G-Unitとジョーでお互いをフィーチャーしあって、G-Unitのほうは同時期に「Wanna Get To Know You」をカット(トップ20入りせず)。ジョーにとっては3年ぶり、通算3曲目のトップ20ヒットとなった。「Ride」は彼らしく洗練されたスムースなアップで、別にG-Unitはいなくてもいいと思うが、まあ邪魔でもない。「More」はしっとりしたバラード。両曲とも90年代半ば〜後半っぽい、プチ懐かしい雰囲気がいい感じ。【7/7】
【ジャケ】何ともコメントのしようがない工夫のない絵ではあるが、まあ絵としてキレイだし、いいか。【6】

Some Girls c/w Blowin' Me Up / JC Chasez (04/4/24, #13)
本当に他にカットすべき曲はなかったのか?と問いつめてやりたい。JCのソロデビュー曲はディワリをアレンジしたようなミニマイズされたトラックに、JCが早口で囁くように歌う、かなり実験的な曲。ジャスティンよりも先鋭的なことをやってるんだぜ!という対抗意識の現れなのかもしれないが、これじゃ売れないわ。カップリングの「Blowin'」はアメリカではかなり前に中ヒット済みで、むしろこっちプリンスっぽい旋律のベタな曲のほうが出来はいい。【6/7】
【ジャケ】ボンジョヴィか?アルバムジャケにせよ、こいつはどうもビジュアル担当者がダサすぎるぞ。【4】

Just A Little While / Janet Jackson (04/4/24, #15)
例の事件は捨て身のプロモーション作戦だったという話もあるが、まあ何にしろ世界的に売れなかった「Damita Jo」からの第一弾シングル。ただ、UKチャートではこの辺が定位置と言えなくもない。通算25曲目のトップ20ヒット。明るい雰囲気のいい曲で、これと言って文句もないんだけど、何故かあまり愛着もわかない曲、というか。何でだろうね。【6】
【ジャケ】うーん。海外女性雑誌の高級ブランドの広告みたいだよ。そういう意味でオシャレではあるのだが、やっぱ店で陳列されて目立ってなんぼのところもあるからなあ。ちょっと別人っぽい写りも気になる。【7】

Come Clean / Hilary Duff (04/4/24, #18)
デビュー曲はトップ10入りして、ひとまずイギリス進出は成功させたヒラダフ。2曲目のこの順位は微妙だなあ。アメリカでもヒット済みのバラード曲で、こういう可愛い系正統派アイドルが案外いない今のUKシーンで、狙いは正しいのだが。むしろカップリングの「Why Not」(アルバムデビュー前の「Lizzy McGuire Movie」サントラ収録曲)がいい曲なので前面に出してほしかったが、そうすると宿敵アヴリルとキャラがかぶるか?【6】
【ジャケ】お。きれいじゃん。ポーズ勝ちというか素材はあまり関係ない気もするが。フォントや文字の配置も定番と言えば定番だが、とても上品で美しい。モノクロの美しさを活かした好例。【9】



In The Shadows / Rasmus (04/4/17 #3)
イマドキのハードなギターの音に、暗めの音作りなのだが、メロディが超キャッチーなラジオ・ロック。こういうのに聴衆がさっと飛びついて初登場3位になってしまうのはさすがUK。ラスムスという4人組ロックバンドは、ヘルシンキ(フィンランド)出身の、いわゆる北欧メタルバンド。4枚のアルバムを出した後UKを含むヨーロッパ圏でデビュー、これが初ヒット。【8】
【ジャケ】幻想的な風景写真に、凝ったバンド・ロゴというのはバンドのカラーには合っているのだろうが、ちょとこのキャッチーな曲には合ってないか。しかし何より、アルバムと同じデザインでちょっと色使いが違うだけ、というのは大きな減点要素。たとえデザインが優れていても。【3】

Come With Me / Special D (04/4/17 #6)
スペシャルDという人はジャケに出てる男だと思うが、ちょっと回転数をあげた女性ボーカルが全編にフィーチャーされる、かなりキャッチーなクラブ・チューン。なんだか幸せ感が漂うボーカル部分がとてもいい感じ。【8 - Single of the Week】
【ジャケ】真ん中の帯の部分に写真を使って上品に仕上げるのが最近のクラブ系(のうち、歌モノに近いやつ)の定番ジャケ。ま、定石通りというか。もうちょい曲の雰囲気にあわせて下世話でも良かったと思うが。【6】

I Like It / Narcotic Thrust (04/4/17 #9)
ナーコティック・スラストという日本人にはとても覚えにくい名前の人たちは今世紀初めぐらいから活動し始めたDJユニットで、カイリーの「Can't Get It Out Of My Head」のBlue Mondayリミックスを手がけて名を上げた。自分たちでのトップ20ヒットはこれが初めて。ゼロ・セヴンのボーカルをゲストに迎えたクラブ・チューン。うーん。何の特徴もないと言うか。なんでヒットしたんだろう。【4】
【ジャケ】まあ、一目見てクラブ系だということがわかりやすいという意味ではいいか。【5】

Naughty Girl / Beyonce (04/4/17 #10)
アルバムからの4枚目のカットにしてはアメリカで案外大きなヒットになっているこの曲。ドナ・サマーの「Love To Love You Baby」を下敷きにした安直な曲ではあるが、エキゾチックなアレンジにしたりして、確かによくできてはいる。前曲「Me Myself And I」が11位だったけど、これでアルバムから3曲目のトップ10ヒット。【7】
【ジャケ】相当頑張ってるビデオクリップに比べると、どうもインパクトがないなあ。曲名のフォントとかも、狙いが中途半端で単にダサく終わっている。【5】

The Meaning Of Love / Michelle (04/4/17 #16)
とてもありがちなキレイなバラード。別に歌が巧いわけでもないし。番組を見ていないと伝わってこないが、「Pop Idol」のオーディションに勝ち残った彼女はいったいなにが魅力なんだろう。【4】
【ジャケ】実は清潔感があってすっきりしていて色使いも上品な、非常に美しいジャケだ。素材がおでぶちゃんなだけであって。【7】

We Wanna Thank You (The Things You Do) / Big Brovaz (04/4/17 #17)
2002年末のデビュー以来ずっとコンスタントにヒットを出し続けて、これで6曲連続のトップ20ヒット。これはベースラインが非常にファンキーな、かっこいい曲。彼らにつきまとう何となくファニーな雰囲気はなく、真面目にファンクしている。カップリングされている「Thank You」(スライのカバー)は映画「Scooby Doo 2」サントラ用の新曲。【8】
【ジャケ】いつものように6人を並べたジャケだけど、今までの一連のシリーズ物とはちょっと違うデザイン。まあ、特にどうと言うことはないか。【6】


Five Colours In Her Hair / McFly (04/4/10 #1)
アイドル雑誌に出てるこいつらを見て、うわーとうとうバステッドの真似する奴が出てきたか。しかも超子供じゃん。と思っていたのだが曲はむしろロカビリーっぽかったり、コーラスが60sテイストだったり、それでちゃんと今どきのポップパンクのスピード感があって、となかなか侮れない出来。ちょっとイントロはコミックソングかと思うが。【8】
【ジャケ】小さい写真だとよくわからないと思うがマジ子供なので、この曲をラジオで気に入って店に買いに行って、このジャケを初めて見て“ああ俺はこんな奴らに...”と自己嫌悪に陥るオトナがイギリスで続出中と見た。【6】

Slow Jamz / Twista (04/4/10 #3)
先週登場のカニエ・ウェストと波状攻撃で、今週はトゥイスタが登場。楽曲的に特にどっちの出来がいいとも思わないが、やっぱりこっちのほうがイギリスでも大きなヒットになったのは、ラッパーとしての面白さの差か。甘いスロージャムに乗せたトゥイスタのギネス公認速射砲と、ぽこぽこの効果音が面白い。【7】
【ジャケ】ってホラー映画かよ。確かにトゥイスタは今までこういうおどろおどろしい雰囲気のアートワークばかりだったが。1枚のアートワーク単品として見れば決して悪くないが、この曲にこれ、ってのは。マーヴィンが泣くよ。【4】

Someone Like Me c/w Right Now 2004 / Atomic Kitten (04/4/10 #8)
アトミック・キトゥンのラスト・シングル。最後ぐらいもっと大ヒットにさせてあげたかったが、アルバム既出曲じゃきつかったか。ピアノとコーラスだけをバックにした、たった2分で終わってしまうしっとりしたバラード。楽曲の出来も非常にいいだけに、惜しい。カップリングは彼女たちのデビューヒットのリメイク(当時とはメンバーが1人違う)で、まあ、あまり元と違わない。通算成績は、12曲のトップ10ヒット、うち半分の6曲がトップ3という、紛れもなく00年から03年を代表するトップアイドルでした。【8/6 - Single of the Week】
【ジャケ】いいねえ。構図的に美しく、隙がない故に“解散”にあたっての気高さ、気品を演出している。そして淡すぎるぐらいに淡い色使いは、まさに消えゆく儚さの表現。最後ということでオマケも含めて→【10】

Flamboyant / Pet Shop Boys (04/4/10 #12)
昨年出たボックスセット「Pop Art」からの新曲。通算35曲目のトップ20ヒットは、なんというか、拍子抜けするぐらい典型的なPSB節。ここ10年の彼らのベストシングルだ、などと評されているのも見かけるが、こりゃ悪く言えばセルフパロディだな。微妙。【6】
【ジャケ】ニール・テナントのピンぼけ写真。マキシシングルは左を向いたクリス・ロウのピンぼけ写真なので、並べてディスプレイされることを考えてるのだろう。もうひとつ、中央部分に書かれている曲名は実は日本語(カタカナ)表記。その辺の遊び心は買うが。【6】

Take Your Mama / Scissor Sisters (04/4/10 #17)
ピンク・フロイドのディスコ風カバーといういかにも色モノっぽく登場したシザー・シスターズの2曲目のヒットは、意外にもドクター・ジョンかリトル・フィートか、といった70年代スワンプロック風。まあ、少なくともそれを真似てる人の真似ぐらいか。【7】
【ジャケ】“ママ”が吸い込まれていく絵なのか?アルバムジャケと統一された雰囲気のイラストで、まあ、それらしくはあるかな。【6】

If I Ain't Got You / Alicia Keys (04/4/10 #18)
どうしてもアリキーはUKではこの辺が定位置だなあ。これまでの6曲のヒットのうち5曲は18位から26位の間に集中している。楽曲的には70年代初めぐらいのアレサ・フランクリンと言ってもいい古風なバラード。ボーカルもいいしルックスもいいのに、なんで売れないんだろう。【8】
【ジャケ】後ろ向きとは言え上半身裸とは思い切りました。このしっとりした曲で裸?とは思うが、モノトーンにしてヘンなエロさを抑えてるところは好感。【7】



Left Outside Alone / Anastacia (04/4/3, #3)
これだけヨーロッパで人気がありながらアメリカで売れないアメリカ人も珍しい、アナスタシアの、病気療養による休養を経てまる2年ぶりのトップ20ヒット。アルバムが売れまくる割には案外ヒット曲は少なく、トップ10入りはまだこれで2曲目。カムバック第一弾にしては派手さを抑えた作りだけど、サビでのぐいぐい盛り上げるメロディとこの力強い声の相乗効果はなかなか凄い。それにしてもテイラー・デインがあれだけ売れたアメリカで、なぜもっと美人のこの人が売れないんだろう。【7 - Single of the Week】
【ジャケ】サングラスをかけていない珍しいショット。曲よりもむしろこっちで“素顔”を見せることで復活の気合いを表現したのかな。ばらばらに散りばめられたフォント、ロゴの配置の趣味が悪いと思うが。【6】

Breathe Easy / Blue (04/4/3, #4) NOW57
ブルーの10曲目のヒット。前曲で連続トップ10記録は途切れたものの、これで8曲目のトップ5入り。また盛り上がり系バラードで、さすがにサビメロの出来は良い。今回はそれ以外の部分がつまんないと思うけど。メンバーのリー・ライアンが曲作りに参加してるそうで、本格派を目指し始めたか。【6】
【ジャケ】別に良くも悪くもないジャケだな。しかし人気アイドルがこうやって街の中でさりげなさを装って写真撮ってる周囲には、きっと殺気だったファンたちと、それを抑えるセキュリティたちが格闘しているはずで、それだけの苦労をしてまで撮る意味がある写真か?とは思う。【5】

Love Is Only A Feeling / The Darkness (04/4/3, #5)
これは“つなぎ”だね。いやジャスティンの衣装のことではなく、あんまり間を空けないようにとりあえずシングルカットしておいた、という意味で。4曲目のヒットで、3曲連続のトップ5入り。今までのイメージとはがらっと違う正当派のバラードで、曲にもビデクリップにも笑いの要素は全然ない。これをつまんないと評することもできるが、今まで彼らに偏見を持っていた人に“まともな曲が書ける”ことを示す効果はあったかも。【6】
【ジャケ】ロックバンドっぽいたたずまいがかっこいいジャケだ。しかしこの曲の雰囲気に合うかどうかは疑問だな。まあ、普通の曲なので、笑いをとらない普通のジャケというのは順当か。【7】

The Way You Move / Outkast feat. Sleepy Brown (04/4/3, #7)
アメリカでは「Hey Ya!」とほぼ同時期のヒットだったこの曲は、イギリスでは半年ほども遅れてシングルとして登場。アンドレに比べ華のないビッグ・ボイが主役の曲としては、これだけヒットすれば上出来でしょう。これで3曲目のトップ10ヒット。スリーピー・ブラウンの出番が多く、特に曲の後半にはビッグ・ボイがまったく登場しないという大胆な構成。【6】
【ジャケ】もはやヒップホップらしさを微塵も感じさせないビッグ・ボイ。まあこの曲はむしろ70sソウル〜ファンク系なので、これもアリかな。ビデオではちゃんと目立ってるスリーピー・ブラウン完全無視はちょっと可哀想か。【6】

In The Middle / Sugababes (04/4/3, #8)
いかにも彼女たちらしいアップビートの抑えた曲。平均点はクリアしてる曲なんだけど、今までの路線通りすぎて新鮮味はない。まあアルバムから3曲目のカットじゃしょうがないのかな。これで通算7曲目のトップ10ヒット。【6】
【ジャケ】今回はアルバムジャケと、そこからのシングルがみんなこれと似た構図のシリーズ物のジャケになっているが、あんまりいいと思わないんだよなあ。音と雰囲気が合ってるわけでもないし。【5】

Through The Wire / Kanye West (04/4/3, #9)
蟹江君、イギリスでもブレイクですか。ラップが下手な50みたいだとか下手なスヌープみたいだとか言われるけど、この人は基本的にプロデューサーなのでそこはあまり突っ込まないであげましょう。曲調からはあまり想像つかないけど、酷い交通事故にあって顔にワイヤーを通されていた(Through the wire)入院中の実体験を通じてできた曲。【6】
【ジャケ】なんてことはない写真だが、このおどけた表情が、しかめっ面と銃と車と水着の女が定番のラッパー達とは違う存在なのだという、蟹江らしさでもあるわけで。【6】


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