UK Chart New Entries Jan. 2004


Title / Artist (初登場週, 最高位)
 UK盤
シングルの
ジャケ写
 
曲の解説というか感想というか。【曲の出来を評する点数。10点満点。完全に私の主観です。】
【ジャケ】ジャケのデザインを評価。【ジャケに対する点数。これも完全に主観。】

すべてのコメント by しんかい(kaz@meantime-jp.com


Comfortably Numb / Scissor Sisters (04/1/31, #10) NOW57
うー脱力。ピンク・フロイドのめちゃめちゃシリアスで重いアルバム「The Wall」収録曲のぽこぽこディスコ・カバー。力無く漂うシザー・シスターズのボーカルが脱力感を誘う。まあこのボーカルは70年代のビージーズに通じると言えなくはない。ニューヨーク出身の5人組の初ヒット。実はバンド名に反して姉妹ではなく男4+女1のバンドで、ややお笑い入った、人をおちょくったような系統ということでエレクトリック6なんかに近い存在の模様。【7 - Single of the Week】
【ジャケ】内容の“ヘン”さは表現できてるかな。ピンク・フロイドのカバーだけどクソ真面目な人が変な期待して怒っちゃだめよ、とちゃんとジャケで予告できている。【6】

Hit That / The Offspring (04/1/31, #11)
オフスプリングの、イギリスでは6曲目のトップ20ヒット。「Splinter」からの第1弾シングルだけど、ちょっと第1弾シングルにしちゃあ芸のない普通の曲なので、この順位でも上出来でしょう。【5】
【ジャケ】氷の彫刻。アルバムの中ジャケに使われてる写真の転用。ヒプノシス的な、非常に凝った写真ではあるが、何を表現したいのかはよくわからない。【5】

Harder To Breathe / Maroon 5 (04/1/31, #13)
LA出身の5人組マルーン5、アメリカでヒット済みのこの曲でイギリス上陸。平凡なようでいて結構クールでかっこいい曲。評論家ウケ系ではなく、アメリカで普通に流行ってるロック系の新人がイギリスで受け入れられるのは珍しいかも。【7】
【ジャケ】うーん。幾何学系デザインジャケ。つまんないジャケの典型だ。色使いも地味。まあ、このバンドやこの曲の雰囲気に合ってると言えば合ってるが。【4】

Long Time Coming / Delays (04/1/31, #16)
最近の若手バンドがラウドな方面に走りがちなのに比べると地味で古くさいが、コーラルなんかに通じるポップセンスをもった、爽やかロック。UKの4人組新人ディレイズ初のトップ20ヒット。まだアルバムデビューもしていないバンドのしてはこのヒットは立派。【7】
【ジャケ】なんだかよくわからんがデザイン的にはきれいなものの、このジャケからこの音を想像するのはちょっと難しいかも。もうちょっとアコースティックなテイストがあるほうがいいのでは。【5】

Runnin' (Dying To Live) / 2 Pac feat. The Notorious B.I.G. (04/1/31, #17)
トゥパックにとってはイギリスで10曲目となるトップ20ヒット。実は98年のこの曲のオリジナルバージョンも15位のヒットになっていたので、これは二度目のトップ20入り。映画「Resurrection」サントラ用にエミネムがフック部分に歌を入れたりして新たにリミックスしたもの。両人のラップという“素材”は素晴らしいと思うけど。【6】
【ジャケ】やはりサントラ関連ヒットは映画本編やアルバムのアートワークの転用にならざるを得ないのだろう。しかしどうもトゥパックのこの写真(絵?)は好きじゃないなあ。【5】

Pressure Point / Zutons (04/1/31, #19)
これもまだアルバムデビュー前のバンド。かなりエモーショナルなボーカルでガレージロックっぽい、いかにも60年代風なバンド。サックスを全編にフィーチャーしてるあたりはちょっと変わってる。【6】
【ジャケ】いかにも外国っぽいマンガのジャケ。なんだか不思議とこの音の雰囲気に合ってるような気がしてくる。【5】



Take Me Out / Franz Ferdinand (04/1/24, #3) NOW57
スコットランド出身の新人バンドのセカンドシングル。序盤はメロディアスなストロークスみたいな感じで始まるが、途中で転調して70年代テイストの音色、80年代テイストの楽曲になる。確かによくできた楽曲ではある。NMEのSingle of the Weekに選ばれたり早速評判になっているが、こういうインディ新人バンドがいきなり大ヒットを出してしまうのはさすがイギリス。【7】
【ジャケ】うーん。まあ一言で言えばつまんないジャケだ。新人で、まだみんなこいつらがどういう連中かわからないから、これでは余計欲求不満を募ると思うんだけどな。まあ当人たちがそれを狙ってるんならともかく。【5】

So Confused / 2Play feat. Raghav & Jucxi (04/1/24, #6) NOW57
かなり歌を前面に出したレゲエ。ナヨい歌といい、ラテンっぽい空気が漂うが、どうもアジア系の模様。2Playというのは自分名義では初ヒットだけど昨秋のクラブ系大ヒット「Turn Me On」の仕掛人なんだとか。【6】
【ジャケ】つまんないジャケには違いないが、これは「本人たちは顔を出さないほうがいい」という判断があると見た。勝手な推測だが。【5】

Me, Myself & I / Beyonce (04/1/24, #11)
ようやくオーソドックスな“普通の曲”をカットしてきたビヨンセ。70年代テイストの非常にいい感じの曲だが、やっぱりこれは大ヒットを狙える曲ではなかったね。【7】
【ジャケ】うー微妙。何の工夫もなくコピーして切り張りという大昔の手法がイマドキ逆に新鮮ではあるのだが...【5】

Everybody Cries / Liberty X (04/1/24, #13)
前曲まで4曲続いた連続トップ10ヒットは止まってしまったけど、オーディション番組出身アイドルとしては人気・活動が安定しているリバティX。これはゴージャスなストリングスをたっぷり使ったバラード。でも全然甘い雰囲気にならず、クールな気高さがある、非常にヨーロッパ的な曲。【5】
【ジャケ】まあ何となく言いたいことはわかるが、特にデザイン的に美しいというわけでもないなあ。【5】

The Funeral Of Hearts / H.I.M. (04/1/24, #15)
これは珍しいヒット。フィンランドのゴス・メタル・バンドであるH.I.M. (His Infernal Majesty)の、初トップ20ヒット(トップ40はこれで3曲目)。北欧らしい泣きのメロディ全開の哀愁ハードロック。本来のバンドの持ち味とは違うのかもしれないけど、楽曲は普通に売れ線の泣きロックで、なんとなくムーディ・ブルースなんかを思い出してしまったり。【7 - Single of the Week】
【ジャケ】非常シンプルなデザインでバンドの雰囲気や曲の訴えたいことをきちんと表現できたジャケ。まあ、棺桶にハートという絵は非常に安直ではあるが。【7】



All This Time / Michelle (04/1/17, #1) NOW57
昨年の年末に「Pop Idol」で優勝を決めたミッシェル・マクマナスのデビュー曲。う〜ん。曲はありふれたバラードだし、少し甲高い歌声も特に魅力的だとも思えない。オーディション番組で勝ち進んでいく過程では審査員のピート・ウォーターマンにだいぶイジメられたらしいが。同情票か?【5】
【ジャケ】うわあ、と、まず絶句。歌の実力はあるんだろうけど“アイドル”である以上は、やっぱルックスも含めた総合評価であるべきでは?と思うが。【5】

Milkshake / Kelis (04/1/17, #2) NOW57
ネプチューンズが『Clones』の中のバスタの曲で実験していた近未来サウンドを発展させ、付き合いの長いケリスを使った手加減なしの強烈な一曲。この曲を受け入れさせるために今まで3年かけて一般リスナーを少しずつ洗脳してきたネプチューンズ、恐るべし。ケリスは「Caught Out There」(00年4位)のイメージが鮮烈だったのでちょっとイメージが違う感じ。この人のキャラが見えなくなった。【7】
【ジャケ】ミルクシェイクの上に腰掛けるケリス、というストレートな図ではあるが、チープになるぎりぎり一歩手前に踏みとどまるのが却って美しい、というネプチューンズの音の美学にも共通するセンスのジャケだ。あとアメリカのミルクシェイクは日本で言うものとはだいぶイメージが違って、“液体状のパフェ”に近い気がする。【8】

Somebody To Love / Boogie Pimps (04/1/17, #3) NOW57
タイトルを見てクイーンのカバーかと思ったら、ジェファソン・エアプレインのカバーでした(同名異曲)。クラブ系のビートに乗せて、歌をブツブツにぶった切ってコラージュした作りで、聴く人によるがかなり不快感を感じる人は多いはず。あまりそれ以上の工夫もなし。【3】
【ジャケ】スカイダイビングする子供。意味不明。インパクトのある絵ではあるが。【5】

I'm Still In Love With You / Sean Paul feat. Sasha (04/1/17, #6)
ショーン・ポールはこれで4曲連続のトップ10ヒット。これまでの一連のヒットの中ではいちばん普通のレゲエで、すっちゃ、すっちゃというゆったりしたリズムは昔ながらの古き良きレゲエ。と思ったらカバーでした。オリジナルはアルトン・エリスという人。アメリカではレゲエは単なる一過性のブームでしかないので、こういう普通な曲はイギリスでしかウケないでしょう。女性ボーカルとの掛け合いも爽やかで、なんとなくほっとする曲。【7】
【ジャケ】ある種アイドルなのでこういうポートレート路線が正しい戦略ではあるのだろうが、少しは曲の雰囲気に合わせるとか、ゲストのサシャを登場させてあげるとか、なんか一工夫欲しいよなあ。【6】

As The Rush Comes / Motorcycle (04/1/24, #11) NOW57
イギリスではよくある、“発売前からクラブでは定番になっていた曲”。やや抑え気味のビートに、線の細い女性ボーカルがのっかる作りは特にどうってことはないが、終盤にドラマチックに盛り上がるところが聞き所か。【6】
【ジャケ】クラブ系のお約束。どの曲もみんな同じデザインであることの美学はわからんわけではないが。【3】

Good Luck / Basement Jaxx feat. Lisa Kekaula (04/1/17, #12)
出だしはちょっとベースメント・ジャックスとは思えないソウルフルな展開。サビでぐっと音が厚くなり、速いテンポのリズムがかぶさってくるとようやくそれらしくなる。これで8曲目のトップ20ヒットとなるが、“いつものパターン”じゃなくてもヒットが出せるところは流石。【7 - Single of the Week】
【ジャケ】1stシングル同様、アルバムジャケとシリーズ物のデザイン。原色をいっぱい使った派手なデザインはこの人たちは得意技だが、ちょっとマンガっぽいイメージになっちゃうね。【6】

Irish Blue / Flip & Fill feat. Junior (04/1/17, #20)
フリップ&フィルの4曲目のトップ20ヒット。BPMの早いクラブ・チューンだが、歌メロがかなり歌謡曲なので“ユーロビート”と呼びたくなる感じ。かなりありがちではあるが、それなりに良くできた曲ではある。【7】
【ジャケ】控えめにきれいにデザインしてるところは、“クラブ系だけど一般大衆にもちゃんと迎合してます”という音を素直に表してて好感。【8】



This Groove c/w Let Your Head Go / Victoria Beckham (04/1/10, #3)
元スパガで唯一ソロ1位のないベッカム夫人。年間を通じていちばん新作リリースの少ないクリスマス直後を敢えて狙って完全に1位狙いで来たけど、今回もダメでした。彼女の単独名義ではこれが3曲目のトップ10で、過去最大のヒット(トゥルー・ステッパーズにフィーチャーされた00年の「Out Of Your Mind」が2位)。
「This Groove」はデーモン・ダッシュの製作らしいが、ザ・システムの「Don't Disturb This Groove」をサビで引用した、いかにもアメリカのR&B風の曲。一方の「Let〜」は数年前のカイリーみたいなクラブ仕様のダンス・ポップ。どっちの曲も出来は悪くないが、やっぱり1位を取るほどではないかなあ。どーしても1位が欲しければ旦那を担ぎ出すしかないんじゃないか、ヴィク?【7】
【ジャケ】ま、この洗練されたゴージャスで美しいジャケは流石。曲の雰囲気と合ってるというよりは、彼女自身のキャラに合ってるんだけど。【8】

Bring It On / Alistair Griffin (04/1/10, #5)
オーディション番組「Fame Academy」出身。一度は予選落ちしたんだけど翌シーズンに再挑戦して、ファイナリストに残ったんだとか。爽やかアコースティック・ポップの曲はなかなかいい感じだけど、まだこの曲からは個性が見えないな。【6】
【ジャケ】あまりゴテゴテと作らずに、“素顔”っぽさを出そうとしてるんだろう。もう少し工夫のしようはあったと思うが。【6】

I Won't Change You / Sophie Ellis-Bextor (04/1/10, #9) NOW57
ソフィー・エリス・ベクスター通算5曲目のトップ10ヒット。いつもの通り洗練されたキャッチーなクラブ・ポップで、感情を出さずにクールな雰囲気で一貫してるところもいつも通り。でも今回は楽曲に何とも言い様のない微妙な色気というかゴージャス感があっていいね。カイリーの“いい曲”みたい。【8 - Single of the Week】
【ジャケ】無表情でクールで洗練された雰囲気。まったく曲の雰囲気そのもので、デザイン的にもきれい。【8】

Don't Tell Me You're Sorry / S Club 8 (04/1/10, #11)
Sクラブ8がSクラブ・ジュニアズ時代から続いていた連続トップ10ヒット記録がこれで途切れた(6曲連続)。この前の曲にも通じる、ディスコ時代のビージーズみたいな楽曲はそれなりに良くできてるとは思うので、これだけの楽曲を用意してもダメってのはちょっと可哀想ではある。正体を明かさずにサビのあたりを曲だけ聴かせれば結構気に入る人も多いんではないかな。【7】
【ジャケ】これだけメンバーが多いとやっぱり“全員集合”以外のバリエーションはやりにくいのかな。いくらクールな曲をやってもこのジャケじゃオトナには買ってもらえないよな。それで結構損してるよな。【5】


先月分
UK Chart のインデックスへ
meantimeトップページへ