UK Chart New Entries Jul. 2003


Title / Artist (初登場週, 最高位)
 UK盤
シングルの
ジャケ写
 
曲の解説というか感想というか。【曲の出来を評する点数。10点満点。完全に私の主観です。】
【ジャケ】ジャケのデザインを評価。【ジャケに対する点数。これも完全に主観。】

すべてのコメント by しんかい(kaz@meantime-jp.com



Satisfaction / Benny Benassi presents The Biz (03/7/26, #2)
いかにもな機械系の声をループさせたテクノ系ダンス・チューン。何と言うかツボを押さえた非常に手堅い作りで、ヒットするのもよくわかるなあ。位置づけ的にはData Recordsというレーベルがトムクラフトの「Lonliness」(1位)に続いて送り出すヒット!ということみたい。イタリア出身のベニー・ベナッシという人はこれが初ヒット。ザ・ビズというのは曲中登場する男女で、こういう機械系のキャラで売ってる人たちらしい。【8】
【ジャケ】うわー出た。いつものテクノ系ジャケ。【3】

Pass It On / Coral (03/7/26, #5)
こりゃまた地味な曲だねえ。60年代フォーク・ポップか、ネオアコか。こういうバンドの人気が高いのは本当にイギリスならではだと思うよ、こんな曲が5位って。前のシングルに続くトップ10入りで、トップ5はこれが初めて。こういうのは好きだけど、ちょっと地味すぎるなあ。【6】
【ジャケ】小さくしてしまうとよくわからないけど、蓄音機のヘタウマ系イラスト。素朴な手作りっぽい雰囲気が曲の雰囲気に合ってはいる。【6】

Invisible / D-Side (03/7/26, #7)
アイルランド出身の5人組ボーイズグループ、D-サイドの2曲目のヒット。サビでちょっとロックっぽくなる泣きのミディアム。しかし正当派アイドルっぽい曲のようでいて、実はサビの「もし僕が透明人間なら/君の部屋で君をじっと見つめられる/もし僕が透明人間なら/今夜、君を僕のものにできる」という歌詞は相当怪しい。【5】
【ジャケ】もうちょっとグループの性格と、曲調を考えてジャケの雰囲気を決めなきゃいけませんねえ。【5】

Golden Retriever / Super Furry Animals (03/7/26, #13)
97年ぐらいのバンドという印象が強いスーファリ、トップ20入りは01年以来だからそんなに久しぶりでもないのか。これが16曲目のトップ40ヒットで、未だに1曲もトップ10入りできていないってのはなかなか凄い。楽曲自体はブルーズをベースにしたオーソドックスな曲だが、サイケ調の不思議な雰囲気は流石。【6】
【ジャケ】ま、曲名通り犬のイラストで、全体の色もゴールドなんだけど。【5】

Just Because / Jane's Addiction (03/7/26, #14)
ジェーンズ復活作。やはり全盛期の人気がカリスマ的なものだったので、こういう人たちの再結成は難しいだろうね。実は全キャリアを通じてイギリスではトップ20入りはこれが初めて。派手派手なギターとか、かっこいいと思うんだけど全世界的に盛り上がりは今いちでしたね。【7】
【ジャケ】アルバムジャケと同じポーズ(この写真に背景をつけたのがアルバム)。“同じ写真の使い回し”でも、流石にセンスの良さでカバー。今どきのロックバンドには珍しく、キメキメのポーズとかを恥ずかしがらずにできる人たちなんだから、デイヴ・ナヴァロとかもっとかっこつけて欲しかったなあ。【7】



Hollywood / Madonna (03/7/19, #2)
全世界的に今回のアルバムは不調なマドンナだけど、イギリスだけは味方か。「American Life」と同順位となる2位に登場し、これで96年以来全シングルがトップ10入りという記録を更新。しかしこれ。アコギをループさせたトラックにも目新しさはないし、曲も盛り上がる部分がない。アーティストパワーがあった頃なら、これでも勢いで売れちゃってたかもしれないけど。【3】
【ジャケ】うーん。何とも言い様がないな。【6】

Feel Good Time / Pink feat. William Orbit (03/7/19, #3)
「チャリエン2」サントラからのヒット。いかにもアメリカ的な馬鹿全開映画なので、妙に地味でクールなこの曲がなぜ?という気はするが。シンガーとしてよりはタレントしてキャラを確立してきたピンクとしては、器用に色んなことができるんだといういいアピールの場ではあったのだろうが。ピンクにとって7曲目のトップ10ヒット。【5】
【ジャケ】これピンク?なんか痩せすぎてない?写真をタテに引き伸ばしてるか(笑)?両手を挙げてピースサインというポーズも謎。なんか構図も不思議。【4】

Real Things / Javine (03/7/19, #4)
ジャヴィーンという女の子は、ガールズ・アラウドをクビになった?という人。これがソロデビュー曲。ガールズ・アラウドに比べるとR&B色が強いけど、まあいかにもUKアイドルがやりそうな曲ではある。この程度の並の曲でこの順位ってことはかなり人気者なのかも。【6】
【ジャケ】ストリートっぽいんだけどお上品な出で立ちがオール・セインツっぽい。割と音の雰囲気とも合ってていい感じ。【7】

Business / Eminem (03/7/19, #6)
エミネムはイギリスではこれでデビューから10曲連続トップ10入り。ややコミカルな雰囲気も漂わせつつ、比較的淡々とした曲で、あまりシングル向けではない。歌詞も何が言いたいんだかわかんないし。【5】
【ジャケ】ん?これは「Superman」用の写真じゃないのか?構図的にはいいと思うけど...【5】

Come On Over / Kym Marsh (03/7/19, #10)
ソロデビュー曲「Cry」は名曲だったキム・マーシュの2曲目は、ちょっとスコットランドのアコースティック系のロックバンドがやりそうな、淡々と少し寂しげな曲。いや、まあ、あまり大した出来ではないけど。しかしこの子は歌巧いねえ。深みのある表現力にちょっと感心。【7】
【ジャケ】けっこう同性から嫌われてるっぽいけど、何となくそれがわかるような気になる笑顔だなあ。【5】

Pump It Up / Joe Budden (03/7/19, #13)
UKでこういうのが売れるのかあ。アゲアゲのアッパーなヒップホップで、タイトなノリはいかにもニューヨーク風。いい曲だけど、いやーなんか意外。【7】
【ジャケ】あ、こりゃアイドルとして売り出してきたね。アルバムジャケよりぐっと男前ぶりを強調して。レッドマンを端正にしたような顔だね。【6】

Crazy Beat / Blur (03/7/19, #18)
日本では1stシングル扱いだった、ギター鳴りまくりのストレートなロック。私の身のまわりにはブラーと言えば「Song 2」と言う人が多いけど、そういう人たち向けの曲でしょう。【6】
【ジャケ】毎回きちんとまじめにアートワークに取り組む姿勢は偉いが、意味がよくわからない(笑)。【5】

Tour De France 2003 / Kraftwerk (03/7/19, #20)
元祖テクノ・バンド。1983年の「Tour De France」(22位)のリメイクであるこの曲はクラフトワークにとって91年以来のトップ20入り。ちなみにその前は81年にまで遡り、更にその前は75年、ということでdecade毎に1曲ずつヒットを出していることになる。【7 - Single of the Week】
【ジャケ】どうってことないデザインなんだけど、シンプル・イズ・ベスト的な良さがあってすごく好感。これはジャケのデザインというよりはツール・ド・フランスのイベントそのもののアートワークなのかな?フランス国旗の配色で同デザインのアルバムジャケよりこっちのほうがすっきりしてていい。【8】



Crazy In Love / Beyonce feat. Jay-Z (03/7/12, #1)
これはもう、売れるために生まれた曲でしょう。各メンバーのソロ活動で、ケリーが思わぬ大ブレイクを果たしてしまったのでビヨンセにかかるプレッシャーは相当なものだっただろうけど、こういう曲がちゃんと用意されてしまうところは流石。イギリスでは「Work It Out」に続くソロ2曲目のヒット。デスチャとしての活動も含めると、これで10曲連続トップ10入り。Single of the WeekはなるべくUKの曲にしたいけど、これは格が違いすぎ。【9 - Single of the Week】
【ジャケ】ちょっと微妙かも。70年代ソウルへのオマージュ?曲の雰囲気にあわせてもっと洗練されたかっこいいジャケにすべきだったと思うが。【5】

Fool No More / S Club 8 (03/7/12, #4)
先輩グループがS Club 7→メンバー脱退でS Clubに改名→解散、と大変な思いをする中、S Club Juniors→S Club 8と改名してちゃっかり後釜に納まったしたたかなガキども。いや、本人たちの意志じゃないでしょうけど(笑)。「8」としてはこれが初のシングルで、「Junioirs」時代から通算して5曲連続のトップ10ヒット。いつも通りのディスコちっくなポップス。【6】
【ジャケ】なんだか子供アイドルグループのあるべき姿、みたいなジャケには好感。このジャケを作るために人数を8人にしたんじゃないかというぐらいハマってる。ただ、もうちょっと明るく楽しい曲のジャケに使って欲しかったなあ。【8】

21 Questions / 50 Cent (03/7/12, #6)
アメリカほど熱狂的ではないけど、イギリスでも順調に売れてる50セント。前曲に続いて連続トップ10入り。21の質問をねちねちと問いかける曲には賛否両論だが、レイドバックしたギターの音色がなんとも心地いい“ポップス”ではある。【6】
【ジャケ】こりゃまたえらく安直な。背中を写しただけ。まあ、彼の背中全面に入れられた刺青をじっくり見るチャンスなんてなかなかないから、興味深くはあるが。【4】

Can't Get It Back / Mis-Teeq (03/7/12, #8)
彼女たちらしく、曲そのもののBPMは速くないのに妙にスピード感のあるR&B。ただ、これはTLCなどのアメリカのR&Bの影響を随所で感じさせる曲で、シングルとしてはちょっと弱かったかも。そうは言ってもこれでデビュー以来7曲連続でトップ10入り。【6】
【ジャケ】ジャケの集合写真も“自然体”が多い昨今、敢えてこうやってポーズとってみせるのはちょっと新鮮。絵的にも美しいじゃないですか。【7】

I Just Need Myself / Ocean Colour Scene (03/7/12, #13)
ちょっとスワンプ・ロックっぽいリズム感も取り入れた、相変わらず60〜70年代感覚たっぷりのロック・チューン。ここ2年ぐらい妙に高く評価されてる、古くさい音を出す若手バンドがあれだけ持て囃されてることを思えば、彼らもこのぐらいは売れて当然でしょう。【6】
【ジャケ】デザイン的にはいかにもUKの90年代のバンドがやりそうな構図だ。無難すぎて何もコメントが出てこないな。【6】

Nothing But You / Paul Van Dyk feat. Hemstock (03/7/12, #14)
99〜2000年頃に少しヒットを出したポール・ヴァン・ダイクのまる3年ぶりのヒット。ドリーミーなトランス。女性ボーカルが入ってるけど歌詞はなく、ずっとう〜とかは〜とか歌っている。特に新鮮味はないが、手堅い。【7】
【ジャケ】水彩画のPVD。いかにもヨーロッパ的で、絵になってるんじゃないでしょうか。【7】

Lights Out / Lisa Marie Presley (03/7/12, #16)
エルヴィスの娘でマイケル・ジャクソンの元奥さん、話題の歌手デビュー曲。意外なほどフツウなラフなロックンロールで、さすがにもうちょい色気というか、売れる要素がなきゃねえ。サビメロなさすぎ。【4】
【ジャケ】アルバムジャケと同じで顔の向きが違うだけ。ま、パターンとしてはアリだが。【5】

What You Need Is / Sinead Quinn (03/7/12, #19)
オーディション番組「Fame Academy」出身の彼女、大ヒットしたデビュー曲に続く2曲目は、スピード感のあるマイナー調のロック。ちょっとゴス入ったルックスには、メロディのはっきりした前曲よりもこういう勢いで突っ走るほうが似合ってるような気もする。【6】
【ジャケ】ちょっと怖いんだよねこの人の顔は。まあ、白人の価値観で見ればまた違うんでしょうけど。これだけの顔のアップは自信がなきゃなかなかできないでしょうし。【6】



We Just Be Dreamin' / Blazin' Squad (03/7/5, #3)
ティーンエイジャーの男の子がぞろぞろと並び、かったるそうに中途半端な振り付けで踊る何とも微妙なグループ。ストリートっぽさを出したいのかアイドルなのかもよくわからんが、これでデビューから4曲連続のトップ10ヒット。これはタイトルのイメージ通りドリーミーで柔らかい音使いのポップス。ヘンに気取らずにナヨく歌うことに徹したのが良かった。【6】
【ジャケ】さすがにメンバーが10人もいると“全員でずらっと並ぶ”ぐらいしか写真の撮りようがないよなあ。アイドルだから本人たちの姿見せないわけにもいかないしなあ。【5】

St.Anger / Metallica (03/7/5, #9)
実はメタリカはイギリスで非常にコンスタントにシングルをヒットさせており、トップ10ヒットはこれで4曲目、トップ20なら実に12曲目のヒットとなる。流石!と唸らせた同名アルバムからのカットで、転調しながら7分に渡って展開する力技は圧巻。聴き手の拳にムダに力を入れさせる気合い。【9 - Single of the Week】
【ジャケ】これもアルバムジャケを手がけた何とかというアーティスト(画家)の作品なのかな。そのスジでは有名な人らしいけど。ま、なんとなくセント・アンガーっぽい絵ではある。【5】

Like What / Tommi (03/7/5, #12)
ヒップホップっぽいR&B/ラップグループ。メンバーは5人全員女の子で、まあ適度なストリートっぽさがいかにも今どきのアイドル。TLCとかミスティークとかの先輩グループを消化してるなあ、と感じさせるミディアムテンポの曲。サビでみんなで“what! what! what!”とかけ声をかけるところがなんとも子供っぽい声でちょっと痛々しい。【5】
【ジャケ】にぎやかで楽しげなジャケではある。なんとなくメンバー各人に個性がありそうな雰囲気も伺えるし。あんまり構図というか絵的にはキレイじゃないけど。【6】

Crazier / Gary Numan vs. Rico (03/7/5, #13)
しかしイギリス人ってのは本当に好きだねゲイリー・ニューマン。80、90年代にそれぞれ「Cars」のリミックスがリバイバルヒットしたのを除くと、1983年以来実に20年ぶりのトップ20ヒット。いったいこりゃいつの曲だよ、というような暗いエレ・ポップ。デペッシュ・モードよりも上手がいたか。【6】
【ジャケ】映画のプロモのような凝った作りで、曲の雰囲気にもよく合っている。暗〜いので店頭で全然目立たないだろうけどね。【7】

The Night / Scooter (03/7/5, #16)
いつものスクーター。子供みたいな声のサビの歌、アゲアゲのハイパーなビート、そしてあのクドい顔の男が徹底的に煽りまくる。実は私はスクーターは嫌いじゃないし、この芸風の変化のなさは潔いと思うが、もうちょっと“いい曲”じゃないとキツいな。【4】
【ジャケ】近未来っぽい雰囲気。最近は映画でこういうシーンをよく見かけたりするのであまり新鮮味はないけど、きちんと真面目にアートワークに取り組んでるのは好感。【7】

Forever More / Moloko (03/7/5, #17)
ミディアムテンポのビートに乗せた淡々とした曲。トラックは、リズムが厚くなったりホーンが入ってきたり、だんだん派手になっていくが、基本のビートとメロディラインは淡々としたまま進む。曲の出来云々より、これほどシングルに不向きな曲をシングルカットすることを認めたレコード会社は偉い。【7】
【ジャケ】髪がなびいている、“動き”のある場面なのに、全然ライヴな感じがしない。「動」で「静」を見事に表現するジャケは、アート的には完成度が高いと思う。【7】

Overrated / Siobhan Donaghy (03/7/5, #19)
なんともジャンル分けの難しい音だな。R&Bのようでもあり、ポップスと呼ぶには重いし、ロックでもある。ミディアムテンポで、かなり暗く、重い雰囲気の曲。これで18歳というから恐れ入る。で、実はこの人、元シュガーベイブス。2001年に脱退後、これがソロデビュー曲となる。何というか、18歳の女の子のデビュー曲にあるべき華やかさがまったくないのが凄い。【6】
【ジャケ】音の雰囲気をよく表現できた絵だとは思う。ちょっとハマりすぎてて怖い気も。【6】


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