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以前ファット・ジョーがR.ケリーと組んでファット・ジョーに取っては初のトップ40ヒットとなった「We
Thuggin'」のレビューで、「この曲でのファット・ジョーは情けない。ビッグ・パン亡き後はNYラティーノ・ラッパーの親分格なんだから、草葉の
陰で亡きビッグ・パンがとほほ、といわないくらいのことは一発決めて欲しい」とった。それから苦節3年、その後もアシャンティの後ろでピョンピョン跳ねてみせた「What's
Luv?」(大ヒットはしたが)とか、旬のメキシカン・ビューティ、タリアの露払いを演じた「I
Want You」といった、とても彼の本分とは思えない仕事が続いていて、「こりゃあかんな。ファット・ジョーも生涯一フィーチャリング・ラッパーかいな」と思っていた矢先、この曲が突然チャートを急上昇してきた。 この曲が突然これだけのヒットになった背景はよく判らない。50セントとG-ユニットのブレイク以来、ハードコアなNYヒップホップを求める層が帰ってきて、それにヒップ・ホップ系のステーションも呼応してそういったトラックを求めていたところに、「これまで俺らがやってきた音とは全く違うけど、でもファンが聴けば一発でNYシットだと判るような音をやろうと思った」(ファット・ジョー談)という制作ポリシーで作られたファット・ジョー率いるテラー・スクワッドの新作『True Story』からのリ−ディング・カットとなったこの曲がバッチリ時代のニーズにあったということかもしれない。このトラック、そのファット・ジョーの言葉通り、極めてハードコアでドラマティックでオーセンティックなブルックリン・ヒップホップの路線を踏襲しながら、NYラティーノ・ラップの矜持を示したクールなトラックに仕上がっている。ここにはアシャンティやタリアの後ろでピョンピョン跳ねて、コマーシャリズムに迎合していたファット・ジョーの姿はない。あるのは自分自身がベストだと思うグルーヴに身を任せて迫力のあるフロウを聴かせてくれるラティーノ・ラッパーの姿だ。テラー・スクワッドもこの曲にフィーチャーされている紅一点のレミー・ママという新しいメンバーも迎え、ユニットとして新しい段階に入ったようだ。ここから何をぶちかましてくれるか、このデブの大男には是非期待したい。きっとパンも今頃草葉の陰で「ようやった!」と手を叩いていることだろう。 |
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(阿多) |
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もはやアラン・ジャクソンと並んでカントリー界のナンバー1アーティストといっていいだろうティムマク。彼のツアーバンドとともにレコーディングした前作「Tim
McGraw & The Dancehall Doctors」の成功を受けて再び彼らとスタジオに入って制作したのが8月にリリースされる「Live
Like You Were Dying」で、かなりシェイプアップの進んだ彼の姿を拝むことができるアルバムジャケット同作の、タイトルトラックが先行シングルとしてヒットチャートに飛び込んできた。
この曲は彼の過去の作品でいえば「The Cowboy In Me」を提供したクレイグ・ワイズマンと、アラン・ジャクソンの「That'd Be Alright」を書いたティム・ニコルスの2人による、人生の含蓄のありそうな共作で、カントリーチャートでは瞬く間にランクをかけ上り、彼にとって通算23曲目のナンバー1ヒットとなっている。彼のような立場になればナッシュビルのソングライターたちは自信作を彼に録音してもらおうとまっ先にデモテープを送ってくる訳で、作品は選り取りみどり、気のおけないバックバンドも得、彼は現在アルバム制作が楽しくてたまらない時期にあるのだろう。 今後彼はこのアルバムのプロモーションのためダンスホール・ドクターズとともに再び秋のツアーに出発する上、10月にはビリ−・ボブ・ソ−ントン主演の高校のフットボールチームを中心とした映画「Friday Night Lights」にも本格的な役者として登場の予定。これがキャリアにとってプラスになるかどうかは現時点では不明だが、益々活躍の場を広げていくことになるのは間違いない。 |
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(八亀) |
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正式な日本でのライブは初めてとなるアリシア・キーズ。過大評価じゃないかとデビュー・アルバムを冷静にみていた人々をも熱くさせたショーケース・ギグから2年。今度は文句なしとの絶賛を受けた2ndアルバム『The
Diary Of...』のリリース。ビヨンセ、ミッシー・エリオットと組んだパッケージ・ツアーでの圧倒的な存在感(口パクのビヨや30分しか出てこないミッシーに対しアリシアは全力投球)。10月に向けて期待は高まるばかり。唯一の不安はドタキャンで有名な某プロモーターがからんでいることくらいか。
『The Diary Of...』はクラシック・ソウルをベースにしつつアリシアの実力と勢いを融合させたノーティーズ(00s)R&Bの新機軸を示すアルバムであり、その顔となるトラックがカニエ・ウェストを迎えた1stシングル「You Don't Know My Name」だった。2ndシングルの「If I Ain't Got You」はメロディの完成度が圧倒的に進化しているものの、どちらかというと前作寄りのR&B版SSW路線。では次のシングルは? アルバムタイトル曲とも言える「Diary」で共演しているのはトニー・トニー・トニー。ニュー・ジャック・スウィング全盛期の90年代前半、セクシャルな雰囲気や打ち込みのプロダクションとは一線を画したソウル・マナーを持ち込んだカリフォルニアのR&Bグループ。「IfI Had No Root」「Anniversary」などの名曲を残して一度は解散したトニーズが、「Thinking Of You」以来7年ぶりにTOP40に登場した。とはいっても当時の中心人物であったラファエル・サディークの名前はない。ギター/ヴォーカルのドウェイン・ウィギンスとピアノのティモシー・ライリーのみがトニーズ名義で参加しているもの。実はこの二人、ちゃんとトニーズを名乗り何度か来日公演もしてたりするのだけど。 実はアリシアが進めているクラシック・ソウルの現代的な解釈は、10年以上も前にトニーズが実現していたアプローチに近い。トニーズの方法論は後にニュー・クラシック・ソウルの流れを生むものの、芸術指向が行き過ぎて自滅した感もある。しかし00sは90sへの反動か高い音楽性と大衆性の両立がキーワードになっており、古い音楽を現代流に再構築した上で十分なポピュラリティを実現したアリシアは、ロックのフィールドでストロークスやホワイト・ストライプスが登場したのと同じような存在感がある。そんな彼女がオリジネイターともいえるトニーズをリスペクトし共演を望むというのは、ある意味当然の成り行きなのかも。しかしラファエル、ルーシー・パールなんてやってる場合じゃなかったぞ。 おまけ。 |
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(松本) |
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アーヴ・ゴッティのご機嫌は上々だ。 栄華の日々はどこへやら、マネー・ロンダリング問題で連邦捜査を受けたのが痛恨の大打撃となり、Murder Inc.改め The Inc.の評判は地に落ちたも同然の状況。絶好調のShady Recordsとの対立においても明らかな劣勢を極めている。そんな渦中のCEOアーヴ、レーベル再建に一役買ってくれそうな人材を招き入れることに成功した。アーヴに気に入られたロイド・ポライトという名の18歳の青年は、当時AristaのCEOだったL.A.リードからもアプローチをかけられていたということで、業界内でも相当な注目株とされていたようだが、最終的にThe Incとの契約を選んだのだった(皮肉にもL.A.リードはその後解任、Def Jamへ)。 ニュー・オーリンズで生まれ、父親を失くしてから母親とアトランタへ移ったロイドは、元クライマックスのジョイス・アービーに見出され、お子様R&Bグループ・Nトゥーンのメンバーとして99年にデビューしている。ブラックのティーンズ(女子)に狙いを定め、アイドル人気を集めたNトゥーンは結果的に成功を収められずに解散してしまうが、ロイドはソロになってでも活動を続けることを心に決めていた。The
Inc.からのデビューは、しばし沈黙の後の"復活"なのだ。 ロイドは早速「Southside」でダーティ・サウスをレペゼンする。 切なく爪弾かれるアコギの旋律にのせて二人の甘い掛け合いが繰り広げられる。年上の彼女に憧れや戸惑いを隠しきれないながらも、強がってエスコートしようとする男子の心情を頼りなさげに歌うロイド。期待の実力派とはいえ、やはりその若さゆえの稚拙さがまだ見え隠れしてしまう彼の歌唱を、アシャンティ姐が優しく包むように支えつつ引っ張っていく。曲中の男女関係をそのままにリアリティを持たせた二人の表現力が光る1曲だ。「Southside」はロイドのお披露目という意味合いだけでなく、アシャンティが秋に発売予定の新作に向けた布石としての役割も十分果たしたと言えよう。 余談だが、このテの男女デュエットで下世話ながらに気になってしまうのは、二人の"ホント"の関係。ネリーやチンギーなど今をときめくラッパー(しかもイケメンばっか)とのゴシップで世を賑わすモテモテ歌姫・アシャンティのこと、「Southside」の内容しかり、既にロイドも手中に!?とか考えてしまうのも無理ない。アシャンティ本人の弁によるとロイドは「弟みたいな感じ」だそうだが、MTVによる二人のインタビューでは・・ Q:アシャンティから何かアドバイスを受けたりしたの? このやりとりだけ読んで、絶対何かあるでしょ〜と思ってしまうのは私だけか。まぁ仲のいい姉弟ってことで。 |
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(サカキ) |
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Coming Soon | ||||||||||||
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既にUKや日本では安定した人気のミスティークが遂にUS進出。「Why」でUKデビューを飾った2001年初頭はちょうど2ステップが話題になっている頃で、クレイグ・デイヴィッドと同じテルスターからデビューしたために「女版クレイグ・デイヴィッド」だとか、女性3人編成のため「デスチャへのUKからの回答」だとか(「Why」の時は4人組だったってのもデスチャっぽいけど、メンバーリストラはなかったことにしているみたい)言われていた。その後も人気を確立した「All I Want」やモンテル・ジョーダンのカバー「This Is How We Do It / Roll On」などデビューアルバム「Lickin' On Both Sides」から次々と良質のシングルを連発してクラブシーンでもポップシーンでも大人気に。続くセカンドアルバム「Eye Candy」からも「Scandalous」「Can't Get It Back」などが順調にヒットし、目にも耳にも美しい3人は今やUKチャートの常連。艶やかなリード・ヴォーカルを聞かせるサブリナ、最年少のスー・エリース、そしてMCのアリーシャは全員ロンドン出身。特にアリーシャは、口を開けばあのキュートな小顔からは想像のつかないべらんめえ調のラガマフィンが飛び出すので初めてミスティークに出会う人はびっくりするはず。残念ながら「Scandalous」ではその特徴的なMCは聞かれないが、早速レフト・アイあたりを引き合いに出されてUSでも話題に。ちなみに彼氏はやっぱりUKガラージ・シーンに話題を呼んだソー・ソリッド・クルーのハーヴェイという才色兼備カップル。さてUSデビューシングルとして選ばれたのは昨年初頭にUKおよび日本でヒット済みの「Scandalous」。日本でのデビューシングルだった「One Night Stand」と同じく、ノルウェーのプロデューサー集団スターゲイトによるナンバー。ウエストライフからアトミック・キトゥン、オール・セインツにブルーなどこれまでに彼らにお世話になったUKアイドルは数知れず。でもやっぱりミスティークという素材を通すとたたみかけるストリングスや効果的に挿入されるサイレン音などがぐっとセクシーに響き、US産R&Bとは質の違うスタイリッシュなサウンドに仕上がっている。USでも成功の糸口が見えながらもジャスティンが頑に歯列矯正を拒否しているダークネス、UKではミスティークよりも人気なのに同時期のUS進出で水をあけられたシュガーベイブスなど、それぞれ苦戦を強いられるUKアーティストだが、快挙を成し遂げたミスティークに続いてチャートを揺さぶってほしいもの。 | ||||||||||||
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(中村) |
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アメリカン・アイドルのここブレイクアウトでの評価は極めて低い。評価といっても結局は単なる好き嫌いなのだが、常にマイナス点を集める理由としてはこんなところ。
1. 歌は上手いが特徴がなくキャラクターが見えてこない まず1について。 次に2であるが、あくまで歌番組のオーディションである以上、歌唱力を審査するのは当たり前。したがって予選中の選曲は誰でも知ってるクラシック・ポップのカバー主体になるし、晴れて優勝してデビューしても、最初のシングルは保守的な曲調になってしまう。そのシングルを普及させることで優勝者の声を世間に認知させることが優先課題で、ここでネプチューンズやレッドゾーンのトラックを使ったら、声よりプロダクションに先に耳が行ってしまうわけだから。 最後に3。TOP40がこういう集計システムなのは周知の事実なんだし、システムを最大限活用するのは売り手の戦略として当前。だいたいビルボードにケチつけるくらいならブレイクアウトなんか参加しなけりゃいいのにね。 まあ歌い手や曲に魅力がなければリスナーを惹きつけられないのは当たり前。HOT100で1位になったところで長期的なヒットにならなければ、発売第一週の売上だけで収入が途絶えてしまうわけで、レーベルとしては痛い。そこで企画自体に手直しが入った気配がある。 まずアルバムがリリースされると、そこからのシングルはセールスではなくエアプレイ重視の戦略にする。ケリー・クラークソンの「Miss Independent」はシングル発売を止めて徹底的にCHR局にアプローチした結果、長期的エアプレイを勝ち取っている。またセカンド・シーズンにはクレイ・エイケン対ルーベン・スタッダードという対決の図式を展開。人種問題までからめて全米中を議論に巻き込んだ結果、この二人はキャラクターを確立することに成功した。もちろん両者のアルバムはどちらも1位となり、そこからのファースト・シングルはエアプレイ指向である。 ではサード・シーズンはどうか(ようやく本題)。 ご褒美ともいえるシングル「I Believe」は、ファースト・シーズンの脱落者で個別契約が失敗に終わったタマイラ・グレイがソングライターとして再起をかけるパワー・バラッド。ピアノのイントロから始まり、終盤にはお約束の壮大なコーラスが。今までのウィナーとは違い、伸びやかに歌い上げるだけでなく、ゴスペルあがりのパワフルなソウルを聴かせてくれる。さらにこの曲がHOT100で初登場1位となりアッシャーの連続記録を阻んだ直後、MLBオールスターゲームでアメリカ国家をパフォーマンス。シングル曲に比べても桁違いの熱唱で、会場中が彼女にくぎ付けとなった。 USジーンズのキャンペーンモデルにも採用が決まり、近々ブランド展開も考えているというファンテイジア。すでに世間の認知度も十分で、アメリカン・アイドル3年目にして探し当てたキャラクターと歌唱力を兼ね備えたタレントとして期待が高まっている。熱唱系女性ヴォーカルが空席の現在、アリサ・フランクリンをリスペクトするファンテイジアは新たなディーバとなることができるか。歌唱力軽視・プロダクション主体のR&Bシーンに、彼女が風穴をあけることができるか、または何度も中途半端に終わっているゴスペル・アイドルをジャンルとして確立できるか。彼女の役割は今後の音楽業界のキーとなるかもしれない。 |
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(松本) |
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パックマン使いの「Game Over (Flip)」がヒット、同郷ヒューストン出身のビヨンセと共演した「Naughty Girl (remix)」も話題で、チンギー以降のイケメン脱力ラッパーブームともかぶって絶好調のリル・フリップ。スクリュード・アップ・クリックで最年少の23歳がここまで全米シーンに斬り込んできたのを故DJスクリュー(2000年にオーバードーズで死亡)も空から満足に見守っていることだろう。アルバム「U Gotta Feel Me」も早速スクリュー&チョップド盤がリリースされた。カニエが45回転早回しを得意とするなら、こちらのスクリュー&チョップドは逆に遅回ししたり巻き戻ししたりして他のトラックと組み合わせたりするミックスの手法。このスタイルの創始者であることからDJスクリューは地元では伝説の人とまで崇められている。そんな彼をして「フリースタイル・キング」と言わしめたフリップのこと、インディーでも十分すぎるほど稼ぎまくっていた。しかしそこにとどまることなくメジャーでの成功を目指し、最初はヒューストンの英雄であり現在はデフ・ジャム・サウスのCEOを務めるスカーフェイスと契約の話を進めていたとか。ところがヒューストンでのフリップ人気を力説するスカーフェイスの言葉にデフ・ジャム経営陣が耳を傾けてくれないうちにソニーのほうがよい条件を出してきたためにコロンビア/ソニーからのリリースとなったらしい。今のところソニーでもb**chとかf**kとかNGワード満載の曲でも出してくれるし、だめならだめでリミックスでインディーから出すし、と柔軟に考えているよう。今やツアー中に訪れたアムステルダムのレストランでフリップに気づいたシェフが一晩中無料で料理や飲み物をふるまってくれたりもしたそうだから、確かにヒューストン時代とは違ったステイタスを手にしていると言えそう。そして今回のセカンドシングル「Sunshine」でついにポップチャートでトップ10入り。ファレルの「Frontinユ」に酷似したループにリーア(最初のフリップの呼びかけがどうも「アリーヤ」って聞こえがち)の思わせぶりなウィスパリング・ヴォイスが乗る夏向けチューンで、この気持ちよさは全盛期のジャ&アシャンティの一連の作品にも匹敵しそう。ところで大物になるにつれてビーフも発生。フリップがショーの合間に「キング・オブ・サウスは誰だ?」とファンに呼びかけると「T.I.!」と思わぬ答えが。アトランタ出身のT.I.はその頃収監中。「うーん。じゃT.I.に言ってやれよ。奴はもうゲームオーバーだ、ってな」という前振りで「Game Over」をパフォームしはじめたフリップ。このへんなかなかフリースタイル・キングらしく気の利いたMCという気もするのだが、これが意外と早く出所してきたT.I.本人に伝わってしまったのだからさぁ大変。T.I.が「俺がまだ出てこないと思い込んでふざけたこと言いやがって」と抗戦の構えを見せると「キング・オブ・サウスと言ったらスカーフェイス以外いるかっての」とあくまで地元レペゼン姿勢を崩さないフリップ。今後自身のファミリーであるクローバーG'sからも新人が次々と出てきそうだし、ラッパーにはお約束の副業ではLucky Niteというパイナップルテイストのリキュールを発売、と多角経営戦略もばっちりで早くも大物の風格を見せている。 | ||||||||||||
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(中村) |
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イリノイ州シカゴ ―シャイ・タウン。 今このアメリカ中西部の大都市がヒップホップ・シーンの大きな核となっている。その陰にあるのは言うまでもなく、今年に入って急進したカニエ・ウェストの台頭。もちろんこれまでにシカゴをベースに活躍するヒップホップ・スターがいなかったというわけではない(シカゴ出身ラッパーには有名どころでコモンやダ・ブラットらがいる)が、N.Yや西海岸、ここ数年で激しく勢いをつけた南部勢と比べると、シカゴならではという確固たるヒップホップの土壌が築けてないという点も否めず、全国規模のムーヴメントを巻き起こすほどのものでは決してなかった。カニエの躍進により、ホワイト・ボーイをはじめとする新進ラッパーが次々に世に出て行く中、当然多くの古参アーティストもシカゴをレペゼンしてるわけで。前述のコモンらもそうだが、さらに以前から地元レペゼンを続けているのがトゥイスタだ。96年にリリースされた、同じくシカゴのラップ・グループであるドゥ・オア・ダイ「Po'Pimp」(客演で参加)がスマッシュヒット、それから8年の時を経た今年、新鋭カニエと組んだ「Slow Jamz」がそれをはるかに上回る大ヒット。念願のブレイクを果たすと同時に、地元パワーの強大さをさらに広く打ち出した。
個人的には、フックを歌うJS(Johnson Sisters)の二人にも注目しておきたい。アイズレーズのバック・コーラスを務めるキムとキャンディから成る姉妹デュオで、R.ケリーが手掛けた『Ice
Cream』で去年夏にデビュー。今春のアイズレーズ来日公演にも同行し、パフォーマンスを見せてくれていたらしい。「So
Sexy」のフックでも聴かせてくれたような清涼感あるヴォーカルと、姉妹ならではの息の合ったコーラスワークがウリだが、アイズレーズ・ロンのお墨付き(JSの片方はロンとデキてるらしいが)&R.ケリーが関わってるだけあって、爽やかなウィスパリングの裏に秘める妖艶さ、エロさが隠し味だ。要チェック! そんなわけで、まだまだ勢い止まらぬシャイ・タウン。ヒップホップ勢のみならず、R&B勢でもカニエ絡みでシリーナ・ジョンソン(R.ケリー新作にも客演)らの活躍に注目が集まっている。これからも風の街シカゴから目が離せない。 |
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(サカキ) |
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ダイアナ・ニコール・デガルモはアラバマ州バーミンガムに生まれ、ジョージア州はスネルヴィルという街に住む17歳の高校生。Dianaという名前は故ダイアナ妃からつけた、というあたりやっぱり若い。「American
Idol 3rd Season」のハワイ・オーディションに参加し、そこでアレサの超名曲「Chain
Of Fools」を歌って好評価を得たのを皮切りに次々と駒を進めていったダイアナ。ついに決勝まで勝ち残るも、実力派ファンテイジア嬢に惜しくも下され(電話投票の結果、二人の票数は約1%の僅差)、結果的には準優勝に甘んじてしまったが、D.チャイルドら制作の伸びやかなポップ・バラード曲「Dreams」でRCAからデビューを飾ることとなった。 以下は番組で彼女が歌った曲 テレビ出演した素人の宿命でもあるが、バッシングの激しさも決勝クラス(?)の彼女。酷評の矛先はルックスの方へ向いてるようで、やれブスだデブだとエライ評判だ。まぁ視聴者なんてそんなモノでしょうが(笑)。しかし彼女は、この番組以前の素人時代に、地元ジョージアのMiss
Teenに選ばれたり、ジョジョ(ローティーンの方)も出てた番組「America's
Most Talented Kid」でファイナリストにまで登りつめた経験を持つ。とか聞くと逆に「それほどのもんか?」って感じだけど(笑) 日本でこの番組を見れないというのは致命的だ。いくら歌が上手かろうが、売れまいが、急に出てきた素人に心を寄せることはできないわけで。「突如現れてチャート記録を荒らし、あっという間に消える」と、チャートファンの皆様の評判も著しく悪い(笑)。本国での人気が地に落ちる前に日本でも普通に見れるようにしてもらいたいものだが、やはり特にアメリカン・アイドルは2曲目以降が勝負か。クレイ然り。ルーベン然り。 |
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(サカキ) |
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大型新人のデビューである。 いまや周知の事実かもしれないが、あのJessica Simpsonの実の妹。既に女優としてハリウッド・デビューを先に果たしており、ドラマでも活躍中。USのKidsには既に大人気だそうだ。また、ジェシカがMTVの番組『Newlyweds』であのボケキャラ全開でお茶の間人気を博したのと同様、彼女も『アシュリー・シンプソン〜デビューへの道〜』という番組が始まり話題になっている。 19歳のアシュリーの日常、彼氏との関係や、友達付き合いであったり、題名の通りデビューに向けて彼女の頑張っている様子が描かれいる。興味深いのは、TOPスターを姉に持ったプレッシャーというのはかなり大きいと思うが、「お姉ちゃん程偉大にはなれないが、私は私」とお姉さんをリスペクトしつつ自分というものをしっかり持っている。19年間悩みぬいてたどり着いた境地であろう。 しかし、チャート的にはもしかしたらお姉さんを上回ってしまうかもしれない。デビュー曲である「Pieces Of Me」は現在13位(8/21/2004付)で、依然として上昇中。更に、この曲を収録しているデビューアルバム『Autobiography』は初登場で1位を記録し(8/7/2004付)、今週再び1位に返り咲いている。お姉さんが情念歌い込み系であるのとはとても対照的に、やや軽めにそのハスキー・ボイスを生かしコケティッシュで聞いていてとても気持ちがいい。かと思えば、アルバムの中にはもっとRock寄りでかっこいい曲もある。 歌唱力としてはまだまだ発展途上であり、これから更に洗練されていくであろう。また、曲つくりにも深く関わっているようであり、今後の活躍が楽しみである。「ジェシカの妹」という冠が無くなる日もそんなに遠くないだろう。 |
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(ohsaki) |
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インヤン兄弟のメインでは「Salt
Shaker」に続く2曲目のヒット。ピットブルがマイアミベースとクランクの関係性について話していることを「Culo」のレビューで書いたが、リル・ジョンやイーストサイド・ボーイズ、そしてこのインヤン兄弟など今をときめくクランク勢もかつてはSo
So Def Bass All-Starsのコンピシリーズ(96〜98年にかけて計3枚リリース)に参加していたことは一部の人には周知の事実である。(まあ当時リル・ジョンはソー・ソー・デフの関係者だったし)
覚えやすくて口ずさみやすいフレーズを繰り返し連呼するクランクのスタイルなんかはベースのよい所を受け継いだと言えよう。時を遡ること10年前、69ボーイズの「Tootsee Roll」というメガヒットしたベースナンバーがあったが、その曲の内容はといえば"To the left, to the left, to the right, to the right, To the front, to the front, to the back, to the back"とか"I feel a whoop, domino, a whoop, domino"などの意味のないフレーズを4分間延々と連呼するものであった。バスケットウェアに身を包んだメンバーが周りの観客と一体になって繰り広げるある種のスポーツ的一体感が素晴らしいPVも鮮烈に記憶に残っている。 BOOM!! it's on, bitch nigga we'll rock yo' room 「Whats Happnin!」だって「Tootsee Roll」に負けてはいない。サビで連呼される上のフレーズが嫌というほど耳にこびりつく。数回も聞けば合いの手の「WHAT?!(かなり高い声で)」を一緒になってやらないと気がすまないぐらいまでになる。 この「みんなで楽しくなろう的感覚」を究極に追求したものが今のクランクに繋がったのではないか。若干形態はかわっているもののその基本にある部分は今も昔も変わってないようだ。素晴らしき南部音楽。万歳。 |
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(はまべ) |
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まだこの曲を聴いていないのですが、きっと名曲だと思います。文章表現も英語も苦手分野なのですが、カントリーのレビューは歌詞の翻訳が基本のようなのでそれに習ってみましょう。
「ジャックアンドダイアン」(ジョンクーガーメレンキャンプの全米NO1ソング略してジャイアンを指すと思われる)が俺の進むべき道だと思っていたぜ。テロ以降狂った世の中になっちまったが、俺に取っちゃ今でも大事な意味がある。今日も聴いたが一緒に歌わざるを得なかった、だって毎日聴いてた曲だから。 面倒くさいのでこの辺で止めようと思いますが、曲が進むと彼にとっての「ジャックアンドダイアン」はハメハメソングであることがわかります。アメフトで点取った時、極上ワイン、ふかふか毛布、と同じくらい射精は気持ちいいらしいです。アメリカ人の感性がいかにもわかりにくいので、日本的な感性に直してみましょう。昨年話題になったスーパーフリーの和田さんは上京したての、垢抜けてない女の子を重点的に狙っていたようです。ケニーの場合も同じ事が当てはまるような気がします。全くの偏見でしかも誤訳かもしれないのに、ここまで書かせていただいたからには、CDを買ってみたいと思います。しかしカントリーの輸入盤は高いですね。 横浜VIVREにちょうど1枚だけ売っていたので何の疑問も持たずに購入。さあて、「I Go Back」は何曲目か、、、、、、げげんちょ!入ってない。うひゃあ、どうやら買うべきアルバムを間違えてしまったようです。結局このレビューを書き上げた8月13日現在、まだ音源は聴いていないわけですが、HMVでも売切れてしまうほどの売れ行きから察するに、、ヴォーカル・メロディー・リズムの一つ一つに化学反応が生まれており、一秒たりとも無駄な部分のない構成の曲展開、研ぎ澄まされた感性でもってして製作された楽曲であることは容易に想像(創造の方が的確か?)できます。私もまだ未聴でありながら、この曲をはじめて聴くときが来る近い未来を予想しただけでわくわくしてしまい、この原稿を書いている指の震えが止まりません。 |
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(mz) |
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Coming Soon | ||||||||||||
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1stアルバム『Devil's
Night』がメンバーのお披露目的な役割だったとすれば、2ndアルバム『D-12World』はメンバーの個性の確立が目的。突出しすぎたエミネムの人気に対し、他のメンバーを認知させることが必要となる。そうはいってもエミネムの存在は別格。「自分たちは今も昔も同格の仲間同士」なんてコメントをしてもビジネスとなると別問題。ラッパーとしての実績も後発の50セントにあっという間に追い越され、D-12は「エミネムの子分」としての認知度すら危うくなっていた。
そんな実体を逆手にとってエミネムが「他の連中は俺のバックバンド」とまくしたてたアルバムからの先行シングル「My Band」は、確かにD-12のキャラの濃さをアピールする絶好の機会となった。特に終盤登場するビザールは強烈で、PVで50セントやジャネットのパロディを演じるデブは、瞬間風速的にエミネムを超える存在感を示している。 幸先良いスタートを切ったアルバムからの2ndシングルとなる「How Come」は、一転して仲間意識の変遷をシリアスに綴る内容で、MCも全員ではなくエミネム、デナン、プルーフの3人のみ。あれ、デナンって誰? そもそもD-12は6人のMCが一人あたり二つの人格を持つことから名付けられた。ウータン・クランに憧れた若き日のエミネム達(映画「8マイル」でもウータンのトラックがかかる)が、大人数MCチームを目指したことから考えたアイディアで、デナンとはコン・アーティスの別人格=オルター・エゴ。で認知させたのがビザールだとしたら、今回の認知はすでにプロデューサーとしての才能を開花させているコン・アーティスと、「My Band」での二番手MCであるプルーフということか。 さらにD-12にとどまることなくビザールとプルーフはソロ活動、コン・アーティスはクナイヴァとユニット始動と、メンバーの活動に休みはない。全員が有名になることで、もしかして「How Come」で描かれるメンバーの対立も現実になる日ありえるかも。 |
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(松本) |
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私はネリーが好きです。2年ぶりのアルバムは2枚同時発売と相変わらず創作活動に意欲的ですね。そんな中アルバム収録予定の最新シングルが、ビルボードにお中元としてよほど素晴らしい新巻鮭を送ったのではないかと思われるほどの勢いでチャートを上昇中です。
移り変わりの激しい音楽シーンにおいて、いかに過去の自分のヒットさせた曲が素晴らしいかを再確認させる手法にでたようです。口の悪い方はヒット再生工場と呼ぶわけですが、ジレンマ路線ではありますね。タイトルからも読み取れるようにコールドプレイ並みの名バラッドです。音楽の幅は広い彼なのでアルバムはバラエティに富んだ作風となることでしょう。セカンドシングル以降でアップテンポな曲も楽しみです。 後は余談。常に顔にバンドエイドを貼っているだけあってチャリティ好きのネリー。少し古いニュースではありますが、あまりにもかわいそうなのでここに要約しておきます。 ネリーおよび、ネリーの主宰するチャリティ団体『4
Sho 4 Kids』がアトランタのスペルマン大学のキャンパスで開催を予定していた、骨髄移植に関する慈善事業キャンペーンが大学側によってキャンセルされたました。スペルマン大学は伝統的な黒人の女子大。ネリーのミュージック・ビデオの中での女性に対する侮辱的な描写に対して、女子大側が抗議する形で、慈善事業キャンペーンは開催自体が中止に追い込まれた。 スペルマン大学って名前の方がよっぽど男性蔑視なイメージを与えると思うのですが、なかなかシュールな事件であります。おかげで金が余ったのかもともと余っているのか、バスケットボールが好きだという理由だけでNBAのチームを買ったらしいです。この勢いで近鉄バッファローズも買収か? |
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(mz) |
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ザ・ロックスというユニットは、90年代にパフ・ダディ(現P.ディディ)がヒップホップ界を制覇した時代にその傘下で時代の徒花を咲かせた連中、というイメージがどうもついて回ってる。当時のトラックもどちらかというと自分のパワーを誇示したパーティ・ラップをちょっとハードコア系にしかつめらしくがなっていた、という感じがあった。その後バッド・ボ−イ・レーベルをどういう訳か離脱してこれまた90年代後半から2000年にかけて旬だったラフ・ライダーズに移籍してから泣かず飛ばずで、せいぜいジェイダキスがマイヤ、イヴ、イシスとかいった連中のフィーチャーリングで稼いでいる状態だったのが、J-ローの「Jenny
From The Block」のリミックスにジェイダキスとスタイルズの二人がフィーチャーされてから、ちょっとシーンに帰って来た感があった。時を同じくしてスタイルズもソロで「Good
Times」のトップ40ヒットを飛ばすなど、彼らを取り巻く環境は段々に機が熟している感があった。 そこにリリースされたのがジェイダキス2枚目のソロとなる『Kiss Of Death』。こいつがいきなりアルバムチャート首位に飛び込んできたのにもびっくりしたが、このアルバム制作に当たってのジェイダキスの入れ込みようも特筆もの。当初ネプチューンズとの全面コラボレーションで制作されたというこのアルバム、結局最後の段階で多くのトラックについてジェイダキス自身がダメを出して、いろんなプロデューサーを駆使して自分の納得のいく内容に仕上げたと言う。そこからカットされたこの「Why?」というトラック、通好みのするR&Bシンガー、アンソニー・ハミルトンを配して、モブ・ディープのハヴォックをプロデュースに迎えた、抑え気味でクールながらもかなりキャッチーなリズムトラックとフックを持った、いかにもラジオ受けするヒップホップ・トラック、といった感じに仕上がっていて、ヒットするのもさもありなん、という感じ。 しかしこのトラックの最大の話題はそのリリックにある。この曲のリリックでは、コマーシャリズムに乗ってラップアルバムを超廉価で投げ売りして売り上げ枚数を稼ごうとするレコード会社への批判、なぜアーリヤが事故に巻き込まれなければならなかったのかという無力感、止まらぬヒップホップ・アーティスト達の殺害への糾弾、そしてL.A.レイカーズのスター、コービ・ブライアントのセックス・スキャンダルにも言及するなど話題性抜群だが、その話題の集まっている最大のポイントは、例の9-11のテロについて現ブッシュ大統領が関与していたことを示唆するリリックだ。「何でブッシュはタワー(NYの世界貿易センタービル)を倒さなきゃいけなかったんだ」というその問題のリリックは当然のことながら全米で物議をかもしている様子だが、いくつかのFM局ではこのリリックをカットすることなしにエアプレイしているという。アメリカ合衆国憲法修正第四条で確保された表現の自由、などといいながらこの間のディキシー・チックスのブッシュ避難発言に対する中南部各州のラジオ局のボイコット事件にも見られるように何だかんだいいながらアメリカの保守層の横暴さには目に余るところがあるが、この曲についてはそういった迫害をあまり目立った形で受けずに済んでいるらしいのが意外だ。「おらあ、前からブッシュはあの事件の背後に関与している、という確信を持ってるんだ」というジェイダキスのコメントも何やら無茶苦茶ではあるが、こういった意見を表明した曲がまがりなりにもヒットチャートの上位に入ってくるということで、アメリカの良心もまだまだ捨てたもんじゃない、と思わしてくれるヒットだ。 |
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(阿多) |
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さて、リバ・マッキンタイアである。本国では女優としても活躍し、お茶の間レベルでも人気を博している大ベテランだが、多くの読者にとってあまり馴染みのないアーティストかもしれない。マーティナ・マクブライドと区別がつかないという声も聞こえてきそうである。確かに顔のタイプは似ているので見間違えそうだが、リバの方がオバサン度が高いと覚えておけば大丈夫だ。
そんな彼女もTop40には久々の登場である。どうやら4年ぶりのTop40ヒットだとかいう話。前のヒットは「What Do You Say」という曲で、当時の彼女の名前のクレジットは"Reba"だったみたいだけど、最近はジャネットをはじめとしてフルネームに戻すのが流行りなので、彼女もちょっと流れに乗ってみました、といったところ。もう4年も経ってしまったので、ベテランmeantime読者でもどんな曲か覚えている人は少ないかもしれない。私も忘れてしまった(申し訳ない)。そんな感じでポップ・フィールドではあまりヒットを出さない彼女だが、この曲はカントリー・チャートでは通算すると22曲目のNo.1になるそうな。ここまで読むと「ああ、またカントリーかよもう勘弁。」といつもの如く諦めの声が聞こえてきそうだが、この曲は数ある彼女のヒット曲の中でもちゃんとポップ・チャートに入ってくるだけあって、爽やかな聴きやすい曲なので大丈夫。その他女Vo.カントリーヒットと区別がつかないという声も聞こえてきそうだけれど、そこはベテランの彼女、そのオトナな歌いっぷりにもしっかり着目していただきたいところ。もう忘れたとは言わせない。 |
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(bo) |
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