Top40 New Entries Mar.2004

◆ 2004/3/6 Little Moments - Brad Paisley
◆ 2004/3/6 I Don't Wanna Know - Mario Winans feat.Enya & P.Diddy
◆ 2004/3/6 In My Daughter's Eyes - Martina McBride
◆ 2004/3/6 Rubber Band Man - T.I.
◆ 2004/3/13 If I Ain't Got You - Alicia Keys
◆ 2004/3/13 Freek-A-Leek - Petey Pablo
◆ 2004/3/20 Burn - Usher
◆ 2004/3/27 Are You Gonna Be My Girl - Jet
◆ 2004/3/27 When The Sun Goes Down - Kenny Chesney & Uncle Kracker
◆ 2004/3/27 100 Years - Five For Fighting
◆ 2004/3/27 Come Clean - Hilary Duff
◆ 2004/3/27 My Band - D12 feat. Eminem
◆ 2004/3/27 I Can't Wait - Sleepy Brown feat.OutKast

 

Little Moments - Brad Paisley

Top40 debut  2004/3/6
Peak Pos  #-
Top40 wks  -wks
Imprint  Arista Nashville
Meantime Rate NA
かし、少なくとも2年前まではこういう、所謂「カントリー」というジャンルは少しも聞かなかったのに、こんな偉そうにReviewを書いているなんて、自分のことながら感動すら覚える。meantimeさまさまである。
 
さて、ブラペの新曲「Little Moments」がTop40に入ってきた。
しかし特にNew AlbumからのFirst Cutなどという訳ではなく、昨年夏発売のアルバム『Mud On The Tires』からの曲である。アメリカではカントリーというものが、日本で言えば演歌の様に時間をかけてジワジワ浸透していくものなんだなと、実感するのと同時に、このブラペの人気の根強さというのも改めて確認できた。

昨年の40ヒット「Celebrity」が曲名そのもの、セレブの生活を歌った派手目な乗りのよい曲だったのに対し、今回は愛しい人との良き日を回想する哀愁たっぷりな曲である。カントリーの次代を担うホープといわれるだけあり、この緩急の使い分けは流石である。

昨年、熊本での恒例行事「Country Gold」に、2000年以来3年振りに出演の為来日。大物になったにも関わらず、この日本のイベントに出演するのかと、それだけでも驚きであったが、観客へのサービスも旺盛だったとのことである。セレブになっても変わらない人のよさも彼の素晴らしいところである。

(Ohsaki)

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I Don't Wanna Know - Mario Winans feat.Enya & P.Diddy

Top40 debut  2004/3/6
Peak Pos  #-
Top40 wks  -wks
Imprint  Bad Boy
Meantime Rate NA
ッド・ボーイの名プロデューサー マリオ・ワイナンズついに待望のデビュー!ごめんなさい、今のっけからウソつきました。いや、デビューじゃないんですね、これが。彼は 97年まだ当時モータウンに所属していた頃『Story Of My Heart』というアルバムを出してます。頭に手当てて地べたにやる気なさげにしゃがみこんで、ちょっと気取ったジャケのアルバム。そのアルバムからヒットした「Don't Know (Remix)」こそトラックマスターズのプロデュースといえ、アルバムの残りの曲は全部彼の制作によるもの。この当時はバッド・ボーイに入る前だったからかなのか知らないけどあんまりサンプリングはしてなくて、飛び道具なしの結構オーソドックスな音楽をやっている印象でした。彼のボーカルに関して言えばまあちょっと線が細くてワイナンズ・ファミリーの末裔とはかなりかけ離れた印象を持ちますが、くどいくらいに甘々なわけでもなく、もちろん力でグイグイ押すタイプでもなく、適度に中性的でおしゃれな印象があります。ある意味一番女の子ウケがよさげな路線ということです。

ところでマリオは元々ダラス・オースティンがやってる Rowdy レーベルと契約していました。その日陰時代には R.ケリーの95年の作品「You Remind Me Of My Jeep」「I Can't Sleep Baby (If I)」などの大ヒットソングの制作にも参加したりしています。彼がバッド・ボーイの一員になったのは 97年ごろ。彼と P.ディディのどちらとも仲が良かった友達が二人を引き合わせたのがきっかけでした。しかし元々 R&B 畑であった彼とヒップホップを中心とした音作りを進めていたディディとの間では当初かなりの音楽的相違があったらしく、なかなかディディを満足させるような作品が出せなかったらしいです。とはいってもレーベルメートであるトータル、112、カール・トーマス、そして御大のここ数年のアルバムでは彼の名前がクレジットのいたるところで見受けられる大活躍ぶりで、ほぼ彼の独壇場とも言えるフェイス・エヴァンス『Faithfully』ではマリオ・ワイナンズ完成形ともいえる円熟したマリオ流音世界を作り上げています。そして彼の名前は P.ディディ復活の足がかりとなった「I Need A Girl (Part 1 & 2)」の大ヒットにより一気にメジャーなものとなっていきました。


と、ですます調の必要以上に長い前置きはどうでもいいとして、この曲ほんとやばい。もうある程度書きたいことは Editor's Pick で書いたのでいいんだけど、まずクレジットにエンヤと P.ディディが同居してる時点でありえないのに、ゴスペル一家のサラブレッドのバックコーラスがケルトってのも粋な計らいで。盆と正月だけじゃなくクリスマスまで一緒に来ちゃったか、今回は。それにしても8年前のフージーズの使い方はアレはアレで良かったと思うけど、やっぱりエンヤ「Boadicea」の素材としての面白さはこういう歌詞にした上、きちんと歌モノに仕立ててこそ映えるというか。まあマリオがいる限りしばらくディディはプーやらなくて済みそうだな。めでたしめでたし。

(はまべ)

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In My Daughter's Eyes - Martina McBride

Top40 debut  2004/3/6
Peak Pos  #39
Top40 wks  -wks
Imprint  RCA Nashville
Meantime Rate NA
今東西ヒット曲の題材に親子の絆を取り上げるケースは多々あるが、これもその一つ。1966年(丙午!)生まれのマルティナ・マクブライドが、幼い娘の眼を通して自分、そして世界を見つめ直す。

幼い娘にとって、母親の私は世界のすべて。母は強く、何でも知っていて、怖いものなど何もない。でも本当は、娘の存在こそが弱い私を支えてくれている。私はなりたい、この娘の強い母に。

母あっての娘、娘あっての母。無垢な娘の眼を通して、歌のテーマはさらに大きなものになっていく。

娘の考えるこの世界は、すべての者が平等。闇はたちまち光に包まれ、平和が訪れる。神から授かったこの奇蹟のおかげで、私は強くなれる。信念を持って生きていける。

ストーリーの視点がまったくの「母娘vs世界」で語られ、他の存在(家族さえも)をまったく感じさせない。母子家庭が舞台のような印象を受けるのは、筆者の穿ちすぎであろうか。母と娘の眼は将来をも見据える

いつか娘は私そっくりに成長して、私のもとを離れ彼女の家庭を築くかもしれない。私が死ぬときは、娘の存在がどれだけ私を幸福にしてくれたかを伝えたい。私そっくりな眼を持った、私の娘に。

訳に少々誇張がある点をご了承いただきたい。あまりの溺愛ぶり、強い思い入れがしつこいところもあるが、母が娘を思う気持ちがストレートに現れての結果なのだろう。毎日々々日替わりのように、幼児虐待のニュースがワイドショーを賑わす我が国で、このようなポップ・ソングが生まれないのは何故だろう。

(八亀)

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Rubber Band Man - T.I.

Top40 debut  2004/3/6
Peak Pos  #-
Top40 wks  -wks
Imprint  Grand Hustle
Meantime Rate NA
ーイ。俺、輪ゴム男。
って。一体何の曲かと思うが、別に子供向けの曲ではなく、輪ゴムで札束を留めてるハスラー(あるいはピンプ)、というのが想像すべき正しい姿。

いやそれよりもこのアーティスト名。T.I.って。ちなみに全然関係ないが、私は史上もっとも人間の名前らしくない名前をもつアーティストは、アバヴ・ザ・ロウのCold187Umだと思っている。それはさておきT.I.。イニシャルなのかと思ったが本名はCliffor Harrisだそうで、T.I.というのは雑誌のインタビュー記事を見ても「昔からそう呼ばれてた」としか由来がわからない。現在23歳の彼は、本物のハスラーだったという父の50歳の時の子。アトランタ出身だが1950年代のニューヨークでポン引きからドラッグの取引までなんでもやったという父親から、T.I.は溺愛され、強い影響を受けた。そういう背景を想像すると、何となく彼がこの曲で描きたがったイメージも見えてくるだろう。

セカンドアルバム『Trap Muzik』でブレイクしたT.I.。全然売れなかった1st『I'm Serious』も実は「Murder Dog」誌では年間ベスト10級の評価を受けており、改めてこの雑誌の目の付け所の正しさを実証した。アリスタからリリースされたこの作品があまりに売れなかったので彼はレーベルを離れるが、そこにユニヴァーサル、デフ・ジャム、バッド・ボーイといったメジャーどころが一通りオファーをかけたというから、やはり業界的にも『I'm Serious』は注目されるに値する作品、という評価なのだろう。結局は彼がインディペンデントに立ち上げたレーベル、Grand Hustleごとアトランティック傘下に収まったが、アトランティックも『Trap Muzik』のセールスはせいぜい5万枚と見積もっていたらしい。それが、初登場週だけで11万枚近くを売り、全米4位初登場である。更に、この手のラップは発売直後だけ瞬間的に売れて、一瞬でチャートから消えてしまう作品が多い中、03年夏に発売されたこのアルバムが、「Rubber Band Man」のヒットによって半年後も売れ続けている。
なおこのアルバムは、かなり真面目な話、非常によくできたアルバムなので、最近の南部ラップの傑作としてお薦めしたい。

この曲のプロデューサー、ラヴェル・クランプというのはミシシッピの怪人デイヴィッド・バナーの本名。T.I.の曲なのに冒頭「デイヴィッド・バナー」というコールから始まるのはそのため。彼は自らラッパーとして活躍する傍らプロデューサーとしても優秀な人だということをこれで証明して見せた。実は単なるキワモノではなく裏方経験があり、プロデュースもちゃんとできるリル・ジョン同様、南部ラップの隆盛を支える層は厚い。

 (しんかい)

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If I Ain't Got You - Alicia Keys

Top40 debut  2004/3/13
Peak Pos  #-
Top40 wks  -wks
Imprint  J
Meantime Rate NA
リバリの新譜だけど、70年代ソウルを思わせる(というかそのままの)サウンド。濃厚だけど暑苦しくはないボーカル。そしてその美貌。文句のつけようがない。アリシア・キーズは完璧な"商品"である。でもそろそろ誰かが言わなければいけないんじゃないか?「Fuck!!アリシア!」と。

ニューアルバム「Diary of Alicia Keys」から順調にヒットを飛ばしつづける彼女、新しいシングルはこれまたオールドスタイルなサウンド、そして詞の作り。「ある人は〜、ある人は〜、でも私には何にもない。」このパターンの歌、古いソングブックを広げれば何十曲だって出てくるだろう。

ある人は何だって欲しがる/でも私は何にも欲しくない/それが貴方じゃなかったら/貴方が私のものじゃなかったら/ある人はダイアの指環を欲しがる/ある人はとにかく何でも貰おうとする/でもそんなの全然意味がない/貴方が私のものじゃなかったら

アリシアが床の上で大の字になって駄々をこねている光景が・・それはさすがに無理があるか。詞ははっきり言って工夫が感じられない。でも往年のハイ・サウンドを思わせるギターとホーンの音色が、そしていつもの彼女のあの歌が・・・いい感じ。彼女のスタイルは既に"出来上がって"しまっているので、そこにどんな素材をのせようと、そこそこに聴きやすく上質な音楽になってしまう。それでいいじゃん。思考停止。でも敢えて最後にもう一回「Fuck!!アリシア!」。

(八亀)

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Freek-A-Leek - Petey Pablo

Top40 debut  2004/3/13
Peak Pos  #-
Top40 wks  -wks
Imprint  Jive
Meantime Rate NA
人ファン並みにタオルを振り回した「Raise Up」のヒット、映画「ドラムライン」サントラ参加などを経て、ようやくピティ・パブロが新作『Still Writing My Diary : 2nd Entry』を引っさげて戻ってきた。新作にはティンバ経由でミッシーも参加。前作から結構間が空いてるだけあって、本人かなり気合入っているよう。「新しいアルバムは俺の"ソウル"な部分と"フリーキーに行こうぜ!"って部分の両方からアプローチかけて作ったんだよ。で、"ソウル"な方の曲にはあの大物、ボビー・グリーンが参加してくれたんだよ。彼は本当イイ仕事してくれたよ!」えっ?ボビー・グリーンって誰?大物にしては聞いたことない名前だなぁと思ったら、オールド・ソウルの雄、ボビー・ウーマックとアル・グリーンのコンビのことだそうだ。うーん、ピティの撃射ラップとの絡みが楽しみ。

そして新作の中の"フリーキーに行こうぜ!"って方の、最たるものがこの「Freek-A-Leek」。ピティがDJを務めるラジオ番組中、電話で曲をリクエストしてきたリスナーとの掛け合いのシーンから始まるこの曲。「ピティ・パブロとリル・ジョンの曲かけてくれよ」というセリフからわかるが、(アッシャーの「Yeah!」で)ついに全米の頂点にも立ってしまった男、リル・ジョンのプロデュースである。リリックの内容とかは普通にエロなので特に触れないが、まぁリル・ジョンが関係してる曲に内容など求めてはいけないのかもしれない。ピティ本人によると「水から上がったような感じ。朝起きたら、この曲みたいな気持ちだったのさ。そう、フリーキーに行きたかったんだよ!俺は!」と。なんやらよくわかんない。もともとピティは他のラッパーみたいに宝石やら銃やらについてラップするような奴ではないそうなのだが、今回はそんなこともラップしてみたかったということか。
女声コーラスが絡んでるものの、「ふりぃっかりぃっく!!」のリル・ジョン仕込みの叫びと、女の名前をだらだら読み上げるだけのフックは何とも不気味というかなんというか。でもミスティカルばりの重戦車ラップは健在のようで、ひと安心ってとこでしょうか。ブレイクアウト受けはなんとも悪そうではあるけど(笑)

待望の新作だが、実は結構短期間で完成してしまったらしい。それだけアイデアが貯まりに貯まってたということなのだろう。新作を完成させた後も、すぐN.Y.に飛んでサントラ提供曲やミックステープなどの楽曲制作にかなり意欲的に取り掛かっているピティ。そんな中、注目のトピックといえば、あのウィル・スミスからお呼びがかかり、コラボが実現したこと。ノースキャロライナ(の田舎)出身の彼は、ロスにあるウィル邸のキッチンでバナナをつまみ食いしたことを嬉々として語っている(笑)。スーパースターのお宅訪問ってのは、やっぱ誰でも興奮しちゃうもんなんですねぇー。

(サカキ)

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Burn - Usher

Top40 debut  2004/3/20
Peak Pos  #1
Top40 wks  -wks
Imprint  Arista
Meantime Rate NA
夜残業後タクシーで帰宅、帰りがけにコンビニに立ち寄る。そこで私を出迎えたのはリルジョンの「いえ〜!おっけー!」。深夜のコンビニに響くシュールな雄叫びに導かれ、アッシャーが歌いだす。ああ日本の日常風景にリルジョンを登場させてしまった罪深きアッシャー。

アッシャーはなぜこんなにシングルが売れるんだろう。確かにこの「Burn」はいい曲なのだが、しかし「シングル発売しないのが当り前」になり始めた97〜98年頃以降、これだけ確実にすべての曲をヒットさせている人は他にいないだろう。
一応ここで振り返っておくと、2nd『My Way』から「You Make Me Wanna」(#2)、「My Way」(#2)、「Nice & Slow」(#1)。3rd『8701』から「U Remind Me」(#1)、「U Got It Bad」(#1)、「U Don't Have To Call」(#3)。そして今回「Yeah」(#1)。
実はトップ40入りを逃してる「Pop Ya Collar」や「Can U Help Me」といった曲が間にあるのだが、まあ実質的には7曲連続トップ3ヒットと言って差し支えない。更にこの「Burn」も4月17日付けチャートではまだ5位上昇中だが、トップ3入りぐらいは間違いないはずなので、記録は8曲連続となる。

ブリトニーなんかのトップスターでもシングルはあまりヒットしないし、トップアイドルであるはずのヒラリー・ダフだってトップ40をかするのがやっと。という状況の中、いったいなぜアッシャーだけは百発百中で大ヒットを出せるのか。
と期待を持たせる書き方をしておいてアレだが、何でかは私もわからない。というかそれがわかるんなら渡米して自分でマーケティングして大儲けするよな。

今回のアルバム『Confessions』は発売週に110万枚を売り、SoundScan史上7位の記録。1〜2年に1枚出るか出ないかというレベルの大ヒットである。ノラ・ジョーンズの待望の新作よりも初動枚数が多く、最近のブリトニーやジャスティンのソロなんて全然比較にならないことを考えると、やっぱり凄いことだ。
アルバムが発売された時点で、ラジオから流れてくるアッシャーの曲が「Yeah」だけだったら、ここまでは売れなかっただろう。まだ「Yeah」が1位に居座っているというのにがんがんチャートを上昇し始めた「Burn」が、マニアックなR&Bリスナーだけでなくごく一般の人々の耳を惹いたからこそ、この爆発的なセールスに結びついたのだろう。

ジャーメイン・デュプリのプロデュースと聞くとちょっと意外な感じのこの曲、むしろ共同プロデュースのブラマコ(ブライアン・マイケル・コックス)のテイストに近い美メロ系バラード。これまでのアッシャーの一連のヒットに比べると、楽曲的に白人リスナーのとっつきやすさでは群を抜いている。こりゃ次の1位でしょ。

(しんかい)

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Are You Gonna Be My Girl - Jet

Top40 debut  2004/3/27
Peak Pos  #-
Top40 wks  -wks
Imprint  Elektra
Meantime Rate NA
「だっだっだー、だっだっだだー」
古くはスプリームス「You Can't Hurry Love」、ちょっと前だとイギー・ポップ「Lust For Life」、最近だとストロークス「Last Nite」(ここでプリプリとかヒロスエとかは出さないように)。ポップ・ミュージックにおける必勝パターンのリズムに乗ったワイルドなギターロック。窮地のアップルを一躍トレンドリーダーに引き上げたシリコンオーデディオ「iPod」のCMで流れるあの曲は何?

昨年から問合せが殺到していたトラックの正体は、オーストラリアのバンド、ジェットの「Are You Gonna Be My Girl」。ニックとクリスのセスター兄弟が中心になって結成した4人組。ベース以外は全員ヴォーカルをとれるというのも昔のロックっぽいが、想像どおりビートルズ、ストーンズ、フェイセズなどをこよなく愛し、最近(でもないけど)のバンドのお気に入りはAC/DCとオアシスくらいという偏った嗜好の持ち主。リフでぐいぐい引っ張るチューンと美しいバラードの対比こそロックの美学と信じてやまない彼らはやがてキース・リチャーズの目にとまり、ストーンズ豪州ツアーの前座に抜擢され、メイン・アクトを食うほどに成長した。いや、もちろん最後のは冗談です。

そんな彼らの音楽性ゆえにライブのファン層はとても男くさく、それじゃ寂しいと女の子に来てほしくて書いた曲が「Are You Gonna Be My Girl」なんだとか。当初はガレージ勢と比較されていたが、CMに使われ支持層が急拡大。モダン・ロック・トラックスからCHRまで幅広い支持を集めてここビルボードでもTOP40入り。しかも古典的ロックのリスナーも取り込んだためか、メインストリーム・ロックにも人気は飛び火。ストーンズ+AC/DCといった感じの次のシングル「Cold Hard Bitch」共々今もチャートを賑わしている。

昨年のフジロックに出演、まだ無名だったにも関わらずパフォーマンスは大評判を呼び、今年行われた単独公演は軒並みソールド・アウト。その勢いで今年再びフジロックへの出演が決まっている。

しかしこんなバンド名(もちろんウィングスの曲名から)よく使われずに残ってたなあと思ったら、google検索でもトップに来るし、これは意外な盲点か。

(松本)

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When The Sun Goes Down - Kenny Chesney & Uncle Kracker

Top40 debut  2004/3/27
Peak Pos  #-
Top40 wks  -wks
Imprint  BNA
Meantime Rate NA
明けにヒューストンで行われた全米屈指のイベントといえば?そう、スーパーボウル。・・・じゃなくって、もっと大事なイベントがあったりする。それは「ロデオ」ことヒューストン家畜ショー。期間中の動員数は実に100万人。その中に音楽イベントがいくつか行われるわけだが、今年最も動員数の多かったのがケニー・チェズニーで7万人超。地元ヒューストン出身のビヨンセでさえ6万9000人だったというから、ケニーの人気ががわかるというもの。ちなみに会場はアストロズの本拠地アストロ・ドームではなく、もっと広い隣接スタジアムというから、MLBスターのクレメンスもびっくり。

そんなプロモーションの効果もあってか、ニューアルバム『When The Sun Goes Down』が前作『No Shirt, No Shoes, No Ploblems』に続き2作連続の初登場1位。カントリーの男性シンガーとしてはガース・ブルックスとトビー・キースしか達成してない快挙となった。トビーほどの暴言はなく、ティム・マグロウほどの説教くささもなく、なんとなく人生を謳歌する独身貴族というイメージが定着してしまったケニー。しかし今回のアルバムではさすがに年齢を感じてか大人びた曲調が目立つようになった。

ファースト・シングルの『There Goes My Baby』がその典型例だが、年と髪の毛相応に円熟した芸風を歓迎するファンと、彼だけはいつまでも「Young」でいてほしいファンとで評価も分かれているよう。そこで次のシングルに選ばれたのがタイトル曲でもある「When The Sun Goes Down」。キッド・ロック・バンドのDJ、というよりも今ではソロ・シンガーとしての地位も獲得したアンクル・クラッカーをゲストに迎えたロック・ナンバー。とはいっても「Young」のような直球ロックではなく前作のタイトル曲のようなリゾート系?で、イントロはシュガー・レイの「Fly」にそっくり。いつスクラッチの音が聞こえてきてもおかしくないくらい。

今のところカントリー局以外のクロスオーバーは見られず、たぶいんこのまま定位置で止まってしまうと思うけど、ぜひCHRでも注目してほしいもの。寝ぼけたロックもどきのAAAなんかよりずっとイケてると思うんだけど。

(松本)

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100 Years - Five For Fighting

Top40 debut  2004/3/27
Peak Pos  #-
Top40 wks  -wks
Imprint  Aware
Meantime Rate NA
端から個人的な趣味を披露して恐縮だが、

1.ピアノ主体のメローな楽曲
2.ファルセット(裏声)を効果的に使った楽曲

筆者はこんな特徴を持った曲にめっぽう弱い。
2年前のヒット曲、「Superman」が丁度そんな曲であり、もちろん今でもお気に入りの曲である。

そんな中、最新アルバム『The Battle For Everything』からHot100にチャート・インしてきたこの曲を聴き、まさに筆者のストライク・ゾーンに直球ストレートで、ノックアウトされてしまった。ファルセットは以前にも増して艶を増し、曲も更に深みを増している。元々クラシックの素養が有るだけに、実力があるのは分かってはいるが。

ただ、冒頭に挙げた特徴を持つ曲と言うのは如何せん、地味な曲になりがちである。実際この曲も中盤以降うまく盛り上げてはいるが、大ヒットに導くにはちょっと弱いかなと感じたのが正直なところである。

ま、今年のNon Top40部門1位がこの時期にして決定かななんて思っていた。

ところがである、Top40圏内に突入してしぶとく未だ残っている。
34位から36位に落ちたにもかかわらず、赤丸を付けたまま2週間足踏みをした後、最新のチャート(2004/4/17付)では赤丸点灯のまま35位に1つ戻している。

このまま、地味に上昇してTop20、更にTop10圏内に、まかり間違って(?)入るようなことでもあれば、筆者としては無上の喜びである。

(Ohsaki)

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Come Clean - Hilary Duff

Top40 debut  2004/3/27
Peak Pos  #-
Top40 wks  -wks
Imprint  Buena Vista
Meantime Rate NA
Coming Soon

 

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My Band - D12 feat. Eminem

Top40 debut  2004/3/27
Peak Pos  #-
Top40 wks  -wks
Imprint  Shady
Meantime Rate NA
「雑誌を読みながらスタジオに入ったんだけど、その中の記事に、"エミネムと彼のバンド"についての記述があったんだ。なんだって?俺達D12はバンドなんかじゃないぜ?どうして記者のヤツラはいつまでも俺達をバンド呼ばわりするんだ?で冗談半分にちょっと言い争ったんだ。一体どいつがベースプレイヤーに、あるいはドラマーになりたがっているかってね。大体リードシンガーとベースプレイヤーはグルーピーの女をゲットできるけど、ドラマーはさっぱりだからね。まあ大掛かりなジョークってことさ。」D12のクニヴァの言葉だが、4月27日に発売されるD12待望の第2弾アルバム『D12World』からの先行シングルカット「My Band」はまさに、まだまだ"エミネムとその他、と見られがちなD12の状況を自虐的にパロった内容(笑)。エミネム、スィフティ、クニヴァ、コナーティス、プルーフ、ビザーレと順次マイクリレーが展開、"バンド"のリードシンガーで高慢なスリムシャディーに対しメンバーが不満不平を捲し立てているのだが、曲中で一方自分達のことを"The hottest boy band in the world D12!"と表しているところを見ると現在ソロ活動などでメンバーが散り散りになっている、バックストリート・ボーイズ以降、続々と登場した白人ボーイズグループ(英語ではBoyBandという)の状況を暗に皮肉っているとも取れ、変に味わい深くもある。(笑) とりあえず、8マイルでシリアス路線に殉じつつあったエミネムがD12という"バンド"(笑)を梃子に、おふざけ路線に回帰できたということでしょうか?いや、めでたい(笑)やっぱり彼らD12は大事にしなくちゃね。

 (田鍋)

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I Can't Wait - Sleepy Brown feat.OutKast

Top40 debut  2004/3/27
Peak Pos  #-
Top40 wks  -wks
Imprint  DreamWorks
Meantime Rate NA
作の大ヒットを受けてこの度全米公開された映画「Barbarshop 2」。ヒップホップ界から映画界へ乗り込んだラッパーの中でもトップクラスの成功を収めているアイス・キューブが主演し、シカゴの床屋を舞台としてドタバタが繰り広げられるコメディ作品。出演陣にはキューブの他にもラティファ(今回は女優業のみ)やイヴなどヒップホップファンにお馴染みの顔ぶれがずらり。例によってサントラもおいしいメンツが大集合。マイア+チンギーの曲やGユニット、D12それぞれの新曲、フロエトリー+モス・デフなど話題性十分。この豪華メンツの中で先行シングルとなったメアリー・Jとイヴによるシングル「Not Today」は2人のゴージャス競演PVが作られたにも関わらずまさかの不発。しかしこのスリーピー・ブラウンのヒットをもって仕切り直し、やっぱり2004年前半の最強サントラに名乗りをあげることができそう。スリーピー&アウトキャストの顔合わせは「The Way You Move」のアーティスト表記順を主役脇役入れ替えの巻。

アウトキャストといえば昨年リリースした2枚組アルバムは各音楽誌のベストアルバムに軒並み名を連ね、ビートルズ以来と言われるシングル1位2位フィニッシュを決めて今や向かうところ敵なし。しかしながら実際のユニットの様子はというととてもベストとは言えない状態。最多ノミネートで大本命視されていた今年のグラミーでしっかりと受賞しながらも発表時に会場近くにいなかったりあっけなすぎる受賞スピーチをカマしたりステージの衣装にクレームがついたり。何よりも2人がそれぞれ目指す正反対の方向性に全く折り合いがついてないのが不安。アウトキャストの顔であるアンドレ3000がヒップホップへの熱意を失ったと公言してしまい、ツアーはビッグ・ボーイ(+キラー・マイクやスリム・カルホーンなど他のダンジョン・ファミリー)のみで敢行されそうな様子。相方が相方なだけにやや地味な印象を受けるビッグ・ボーイだが実はなかなかのやり手。ダンジョン・ファミリーのプロモーション戦略を一手に引き受け、アウトキャストのクロージングラインやら犬のブリーディングビジネスやらジェイZやP.ディディ並の経営手腕をふるう。アンドレ3000が5年以上かけてソロアルバムを準備しているのを知り、その仕上がり前までに凄い勢いで自分のソロ盤を完成させて『Speakerboxxx/Love Below』とした仕事の早さぶりも。アンドレ3000の派手にはじけるロックナンバー「Hey Ya!」の後にしっかり「The Way You Move」を1位に送りこんだのも見事。この地味なラップナンバーにキャッチーなフックを添えてEW&F風に仕上げたスリーピー氏の果たした役割はなかなか大きいはず。今回のこのフックもきちんと正当派歌唱スタイルでセブンティーズ調クラシックソウルの雰囲気を盛り込んでいて、今ちょっといないタイプのシンガーかも。今後の動向に注目を。

 (中村)

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