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彗星のように突然現れ、あわや「Right
Thurr」が全米一位か!?ってくらいヒットしてしまった、セントルイスの新星・チンギー。出現時から、ものすごい「一発屋臭」を醸していた彼だが、1stアルバム『Jackpot』のヒット、そして次なるカットであるこの「Holidae
In」でもヒットを飛ばし、なんとか一発屋の称号を逃れることができた。いや、安心するのはまだ早い。アルバム一枚で消えてゆく「一枚屋」の可能性も、かなり大(笑)。某雑誌のインタヴューでは、いきなりのバカ売れに早くも調子ぶっこいていたが、油断禁物ですぞ。 で、本作、2ndカットの「Holidae In」だが、チンギーも属するクルー、ディスタービング・ザ・ピースの親分である、奇才リュダクリスと、アヒル声フロウではチンギーの上を行きまくってる(笑)大御所スヌープが参加したユルユルのパーティラップ。タイトルにもなってる「ホリデー・イン」というのは、全米のホテルチェーンの名前らしく(綴りは違うと思うが)、チンギーらがたくさんの女の子をホテルの部屋にはべらせてチルアウトしてる様を、いやらしい言葉満載でラップした、まぁ、ビデオクリップまんまの曲ですわ。サビで女との掛け合い↓ 「(何してるの?)ホリデー・インでチルってんに決まってんだろ/(誰と?)ダチとだよ。お前のダチも4人くらい連れて来てくんない?/ ・・というような、内容に言及してもしょうがない曲(笑)「ほりでいぃぃぃーぃん」ダチに呼ばれ、パーティに向かうチンギー。490号室へ向かう途中、エレベーターで女の子3人発見!当然ナンパです。 ほら、調子乗ってるでしょ?(笑)わかり易すぎて面白いな、この人。 とりあえず今はノリノリのチンギー。映画「Love Don't Cost A Thing」サントラからの第一弾シングルにバスタやファット・ジョー参加の"Shorty (Put It On The Floor)"がカットされる事になったらしく(←かなりカッコいい曲です)、しばらくは安泰か。アイドル的人気もあるようなので、そのうちファボラスとかみたいな位置に落ち着きそうですね。DTPとしても隊長リュダのアルバム全米一位、紅一点ショウナもアルバム発売、と突っ走る。リル・ジョン一派も元気いっぱい(笑)まだまだ止まらぬサザン・インヴェージョン! |
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(サカキ) |
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前作『Jagged Little Thrill』から約2年というインターヴァルを経て今回アルバム『Hard』からの先行第1弾シングルとなった「Walked Outta Heaven」。前作ではネリーをフィーチャーした「Where The Party At」を発表、中西部、南部ヒップホップへのアプローチを見せていたり、さらにはメンバーの中で双子のブランドン&ブライアン・ケイシー兄弟がニヴェアの「Don't Mess With My Man」に参加するなど、ここのところ彼らの持ち味であるいつものR&B系バラードものとは違った展開を見せていただけに、さあこれからと期待していた輩にとって今回のシングルは普段のジャキド・エッジらしい曲に戻ったのでちょっと拍子抜けしたのでは。しかしそうなったのも事情があるみたい。この度いつもジャギド達をプロデュースしていたジャーメイン・デュプリ(JD)率いるソー・ソー・デフ・レーベルがコロンビア(ソニー)から離脱することとなったのだが、一方ジャキド側は契約上コロンビアに残ることに。結果JDと決別することになって、急遽自分達でプロデュースすることとなり、とにもかくにも彼が居なくてもいつもと同じ水準のものが製作できるということを内外に示す、ということで結果いつものジャギド調に仕上がったということみたい。つまり今回はJDから乳離れするに及び、自分達のいつもどおりできることを再点検したということのようだ。その点では合格点を得たと思われるが、しかしあまり同じ展開ばかり繰り返してかつてのボーイズ・2・メンのように結果萎んでいかなければいいのだが。うーんまあそれ余計なお世話かな。 | ||||||||||||
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(田鍋) |
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個人的な話で恐縮だが、今年の夏にニューヨークのマディソン・スクウェア・ガーデンで行われたR・ケリーのChocolate
Factory Tourを見ることができた。2階席というあまりいい席ではなかったが、周りの観客が全員歌詞を覚えており、「Ignition
(Remix)」のような早口の曲までも大合唱状態だったのが印象的だった。例の未成年わいせつ行為のスキャンダルがあるにもかかわらず、R・ケリーの人気の強さを実感したライブだった。 今回のシングルStep In The Name Of Love (Remix)は今年の9月にリリースされたベストアルバム『The "R" In R&B Collection Volume 1』と前のアルバム『Chocolate Factory』に収録されている。Remixと名前が付くとオリジナルとは全く別の曲に仕上がっているのは、今までのR・ケリーの曲と同様にお約束通り。オリジナルバージョンは『Chocolate Factory』に収録されているので一度聴いてみると違いが明らかにわかるだろう。(ここまで違うのにRemixと言えるのかは疑問だが・・・) Remixはマーヴィン・ゲイの「What's Going On」や「Mercy Mercy Me」を彷彿させるような昔懐かしいソウルフルなナンバーに仕上がっている。この曲の冒頭でR・ケリーは「ステップは単にダンスだけじゃなくて文化なんだ。僕らが何を口にし、何を考え、どのように生きるかを表した生活そのものなんだよ」と言っている。 なるほどこのノリの良さはここから来ているのかもしれない。 ノリの良さも手伝ってか、ビルボードのシングルチャートでも現在トップ10入りを果たしている。上記のライブでもこの曲はかなり人気があり、アリーナ席にいた観客20人ぐらいをステージに上げ、ビデオクリップのように音楽に合わせて踊らせていたのが印象的だった。また『The "R" In R&B Collection Volume 1』のDVDを発売したり、MTVミュージック・アワードで「Ignition」がベスト・R&B・ビデオにノミネートされたり、アメリカン・ミュージック・アワードでR&B/ソウル部門のファンが選ぶ男性アーティストおよびファンが選ぶアルバムにノミネートされるなど、めまぐるしい活動を続けているR・ケリー。今後スキャンダルを含めたR・ケリーの動きに要注目だ。 |
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(かん) |
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何ヶ月か前渋谷のレコード屋に行ったら、イベント会場がものものしい雰囲気。特にセキュリティの目つきがいつもと違ったので「これは凄い大物が来てるのかな?」と回りに貼ってあるポスターを見たらメアリーJだった。へぇ、彼女がインストアなんかやるんだ、という気持ち半分、でも日本でそんなに人気あるのか?という気持ち半分。多分会場にいたであろう「店内女王」に様子を聞いてみればよかったが、それを忘れたまま現在に至ってしまった・・。
考えてみれば彼女も10年選手である。いつか消える、いつか消える・・と思いながら、結局現在までトップアーティストで居続けるので、いい加減考えを改めて彼女が「R&B史上有数の女性シンガー」であるとの認識で作品に接しなければいけないのかもしれない。この「Ooh!」はオーソドックスな"Hip Hop Soul"で、ライブでの盛り上がりを念頭においてコーラスが作られている感じ。ただ、シンガーとして際立ったところが感じられるかというと、聞き込みが足りないせいかそれはあまりない・・。 オマケとしてチャート記録一口メモ。タイトルに「Ooh」がつくヒット曲は過去にも結構あって、大別すると「Ooh! My Soul」「Ooh Poo Pah Doo」「Ooh Ooh Song」「Ooh Aah... Just A Little Bit」といったノヴェルティっぽいものと「Ooh Baby Baby」「Ooh Child」「Ooh La La」といった名曲系の2つに別けることが出来る。この曲は勿論後者に属すると思うが、後年何処かで「タイトルに"Ooh"のつくヒット曲を挙げよ」なんてクイズが出題されたら(何処で?!)僕はこの曲を真っ先に思いつくことが出来るだろうか??・・・普通思いつくか。 |
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(八亀) |
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今年最もヒットしたロック・ナンバーは何? 色んな集計の仕方があると思うけど、フィールドをロック系ラジオ局とした場合、この曲が一番になる確率が一番高いはず。それがトラプトの「Headstrong」。 96年カリフォルニア北部ロス・ガトス。高校生だったクリス・ブラウンとピーター・チャレルが中心になってKoRnやサウンドガーデン、311などを目指したバンドを結成、97年には自主制作盤をリリースして地元ではちょっとした存在に。翌98年にはすでに全米ブレイクの兆しがあったパパ・ローチの前座を務めるほどの存在に。そして彼らは高校を卒業し、自主制作を続けたりライブをこなすかたわら、自分達の曲をインターネットに投稿したりと精力的にプロモーションを行った。00年、KoRnが主宰するImmortalレーベルからオファーを受けるものの契約には至らず。その後01年にワーナーと契約しメジャー・デビュー・アルバム『Trapt』を02年にリリースした。 「Headstrong」はアルバムのオープニング・ナンバーで、すでに昨年ロック系ラジオ局で人気を呼んでおり、7月にはモダン・ロック・トラックスで1位になっている。その余波を受けてHOT100にも登場したが最高位52位でいったん姿を消す。そしてロック・チャートでもピークを超えたためにアルバムからは次の「Still Flame」をカットして、エアプレイも順次切り替えていった。しかしプロレスWWEのPPV番組「バッドブラッド2003」のテーマ曲に使われた効果で一般的知名度が急上昇したせいか、9月13日付HOT100で「Headstrong」が突如49位にリエントリー、今度は好調に上昇してあっという間にTOP20入りしてしまった。 シャープなリフのイントロから一転してエレポ風の速くて軽いノリのヴァース、サビでは再びへヴィな展開に。音数の多くテクニカルなリズム、シャウト少なめでクリーンなヴォーカルはモロにインキュバス。しかしコーラスのキャッチーさで聴かせるヘヴィ・ロックというパターンはリンキン・パーク以降の王道パターンでもあり、ヒットは当然の結果かも。 実はこういう匿名的ヒットが出るということは、このフォーマットがすでに成熟しきっていることの裏返し。実際彼ら以降ロック・チャートでこの系統の大ヒットは出ておらず(スリー・デイズ・グレイスは化けるかも)、いよいよシーンの世代交代が目の前に迫ってきたのかも。 |
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(松本) |
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「小さい子供だった頃はとても強かった。どんだけ殴られても引いたりはしなかった。あざが出来ても泣いたりしなかった。傷の痛みの大きさと同じくらい大きな笑顔を相手にしてみせていた。だけどそんな強かった少年もいつか父親へと成長すると、逆に大きな赤ん坊になってしまう。」
大きくなると弱くなる? 「自分の子供がはじめて歩いたとき、そのなんでもない一瞬に心臓が止まりそうなくらいの感動を覚えたり。子供が落ち込んでると自分も同じように落ち込んで。子供が学校へ行く初日馬鹿みたいに大声で叫んで、スクールバスを見送って。」 「そんな自分を犠牲にしてまで守ってきた子供もいつか立派に大きくなって娘は立派な女性になり。そしていずれ手放さなければいけない瞬間が来る。だけど、そこではじっと我慢して笑って見送ろう。でも家に戻ってきたら、自分一人ぼっちになったことの大きさに改めて気づくんだろうな。おそらくしばらくは娘の部屋で呆然とするんだろうな。 ゲイリー・アランが評されるとき「声」について語られることが多い。特にカントリーのような歌詞の物語性に重きを置くようなジャンルの音楽にとって「声」は大事な要素だ。いくら感動的なドキュメンタリーを見ても、ナレーターが酷かったら感動も何もなくなる。いかに雰囲気をつくるか。いかに物語の世界に聞き手を引き込むか。まるで小さい頃母親に枕元で童話を読んでもらってるかのような。この曲を聴くと私はそんな印象を受ける。次はどんな物語? |
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(はまべ) |
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悔しいがこれはレコード会社の戦略が当たったと認めるしかないな。 もともと今回のアウトキャスト名義のアルバム『Speakerboxxx / The Love Below』は、アウトキャストの2人、アンドレ3000とビッグ・ボイのそれぞれのソロ作をくっつけただけの2枚組である。アンドレが一部ビッグ・ボイ側にゲスト参加してたりするが、基本的にはそれぞれが単独で作ったソロ作品で、本当はアウトキャスト名義で出すべき内容の作品ではない。 本当は、当人たちもそういうつもりはなかった。しかしソロアルバムを用意したアンドレに対し、レコード会社は「だめだめ。ソロ名義なんてぜってー売れねえよ。アウトキャスト名義にしな」と突き返した。アンドレもさすがにモロ自分のソロをアウトキャスト名義で出すわけにはいかないと、相方に相談した。するとビッグ・ボイは「じゃ俺もソロ作るよ。それで一緒に出せばアウトキャストの作品になるだろ」ということになり、後から出来たのがビッグ・ボイ編の 『Speakerboxxx』。 結局このソロ作品抱き合わせという変則的なアルバムは、しかし、アウトキャストという圧倒的なブランド名の強さを見せつけた。とにかく年末商戦といういちばんおいしい時期に売れまくり、彼らにとって最大のヒット作となったばかりか、各音楽雑誌でも大絶賛、年末恒例の2003年ベストアルバムの類でも例外なく上位に選出され、名実ともに2003年を代表する作品となった。 ソロを2枚組み合わせるというアルバムの形式上、シングルカットにあたっても両アルバムから1曲ずつを選んで両面シングルにする、という方法がとられ、『The Love Below』からは激キャッチーな「Hey Ya!」が、そして『Spearkerboxxx』からはこの「The Way You Move」がカットされた。ご承知の通りこの2曲がぴったりとチャート上位に張り付き、長期に渡って1位・2位を独占しているわけだが... しかしこれが全米2位のヒットか?スリーピー・ブラウンが歌うパート以外はビッグ・ボイがぼそぼそと高速でつぶやくだけのこの曲が。というかビッグ・ボイの出番がおそろしく少ないのだ。3分54秒の曲の中で、主役であるビッグ・ボイは1分48秒を最後に、その後まったく登場しないのだ。いいのかそれで。 それなりにキャッチーな曲ではあるが、今までの彼らなら見せてくれたはずのヒネリがないので、とても単調ですぐに聴き飽きてしまう。それは「Hey Ya!」にしても同じ。逆に言えばそれこそが、この2人が一緒に今までやってきた理由ではないのか。こうしてお互いにソロでやってみて、やっぱ2人一緒に作ったほうが凄いものができるということが、明白に示された。さあ次こそはグループとしての新作を。ってのは外野の勝手な思いこみなのかなあ。ヒップホップにこだわるビッグ・ボイと、ヒップホップという枠をぜーんぜん気にせずに全盛期のプリンス状態のアンドレが、まだお互いを必要としていてくれるといいんだけど。 |
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(しんかい) |
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前作『Room For Squares』に続く新作スタジオ録音盤『Heavier Things』からのカット。これより前にインディーズ時代のアルバム「Insaide Wants Out」が再発されてアルバムチャ−トにエントリーしたり、ライブアルバムがリリースされたりと、およそ新人らしからぬペースで話題を提供している彼だけにこのアルバムの説明もややこしくなる。また惜しくも逃したとはいえ昨年のグラミー新人賞にノミネートされたことも話題となった。その後を受けて発表されたこのアルバムは、アルバムチャートではみごと初登場bPという快挙を成し遂げ、2枚目のジンクスを軽々と払いのけてしまった。(一部ではグラミーで新人賞をとると後が続かないなんていうジンクスもささやかれているのでそういう意味では賞を逃してよかった?)アルバムのプロデュースは前作では主にミキシングを担当していたJack Joseph Puig(すみません、正確な発音を知りません。他にはヴァーヴ・パイプやカウンティング・クロウズのプロデュースでも有名)。ギターテクニックでも注目されていてその手の雑誌でもよく取り上げられている彼ではあるが(子供のころの憧れのア−ティストはスティービー・レイ・ヴォーン、クラプトン、ジミヘンとのこと。)最近のインタビューでは「自分はソングライターであり作品を作ることが何より楽しいんだ。だからプレッシャーなんか全然ないよ。」と答えている。たぶん彼の場合、この先もずっとわが道をひたすら突き進んでいくんだろうなと感じさせる発言である。そう思って改めてこの曲のビデオを見ると、ちょっと行っちゃってるような感じの彼がよりいっそう大物に見える? | ||||||||||||
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(篠崎) |
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筆者の世代は、このタイトルを聞くと、20年以上前の山下達郎や佐野元春の名曲を連想しがち。特に後者は、ブルース・スプリングスティーン「Hungry
Heart」の日本語版としても著名(笑)。それはともかく、ニッケルバックのこの曲も、名曲と呼べそうな曲調だ。しかも、「How
You Remind Me」を特大ヒットにした彼らの2年ぶりの新曲ともなれば、当然大ヒットしそうなのに、(03/11/29現在)予想外に伸び悩んでいるのはなぜ?
というのが、このレビューの主旨である。その辺、前回のBreakoutでやはり筆者がレビューを書いた、ステインドの新曲とも非常に共通点が多い。
まず昨年のおさらいだが、「How You Remind Me」が、4週No.1の後、7週連続2位!という高値安定ぶりで年間チャートまで制し、アルバム『Silver Side Up』やチャドのソロ名義の「Hero」も大ヒット。さらに、Mainstream Rock Chartでは、「Too Bad」「Never Again」も相次いでNo.1を獲得し、チャドとしては「Hero」も含め同年に3曲No.1で、U2、ブラック・クロウズ以来、10年振りの快挙とか、Heritage Rock Radio Audience Chart(なんてのがあるそうな。筆者初耳。)では、「Hero」、「Too Bad」、「How You Remind Me」、「Never Again」が史上初の4曲同時TOP10入り等、マニアにはたまらない記録もいろいろあるらしい(笑)。その他、グラミー賞にもRecord Of The Year等、計4部門でノミネートされ、惜しくも受賞は逃すが、カナダ版グラミーとも言われるジュノー賞は、見事Songwriter Of The Yearを獲得。 そうした大成功で自信をつけた彼らは、メジャー3作めにして初めてセルフ・プロデュースを敢行。ホーム・グラウンド、バンクーバーのGreenhouse Studioと、チャドの自宅のスタジオ(ミキシングボードは、80年代にボブ・ロックがモトリー・クルーらの作品で使用し、最近処分されたのをチャドが買い取ったものだとか)で、1曲ずつじっくり作りあげ、アルバム『The Long Road』を完成。そこからのファーストシングル「Someday」は、7/29から全米150以上ものラジオ局から一斉にオンエアされ、その週の#1 Most Addedを獲得。メロディが際立った骨太なロック・サウンドが、再び全米を席捲するか! と、ここまではよかった… が、8/23付でチャートインしたこの曲は、9週かけて10/18付でようやくTOP40入りした後も、4週連続34位に3週連続22位(11/29現在)と、何ともぱっとしない。アルバムも、10/11、初登場TOP10入りが7作という歴史的な激戦週の不運とはいえ、20万枚を売りながら6位止りで、以後、落ちる一方。 さて曲調だが、アコギのストローク主体からサビで一気に盛り上げるあたり「How You…」と何ら変わりないが、コード進行のため、前作よりぐっとポップになった感あり。具体的には、Aメロのコード進行が、「How You…」のAm, D, G, Cの繰返しに対し、こちらはAm, F, G, C(便宜上、キーをAmとして表現)。唯一違う2つめのコード、DとFの差が曲者で、その差がメロディにも影響し、ブルージーさ、骨太さを薄め、よりポップで哀愁感漂う、パワーバラード向きな曲になった。(この辺、自分で楽器をやる方にはお分かりいただけるのでは。ちなみにサビにも同じことがいえる。)そして詞の世界も、「遅すぎるなんて思わないで。何も間違っちゃいない。いつかきっとうまくいく。たった今じゃないけど…」「ハリウッド・ホラーじゃなく、もっといい結末に書き変えようよ。」等々、ポップスの普遍的なテーマである、別れを迎えた男女の描写。よって、前作の支持層に加え、さらに広い層にもアピールしそうなのだが。多分彼ら自身もそう思ったのでは。 松本さんが書かれたレビューによると、「How You…」の成功の裏には、かなり周到なプロモーション戦略が存在したらしいが、今回、自信が慢心となり、その辺がおろそかだったのか?
はたまた、ポップさの増加で、他のアーティストとの差別化に失敗したのか? この業界、「戦略なんてなくても、実績あるアーティストがいい作品さえ出せば売れる」程、単純な話でもなかろうが、本来そうあってほしいという淡い期待があるのも事実。 |
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(窪田) |
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パワー・ポップの雄、ファウンテインズ・オブ・ウェインのアルバム『Welcome
Interstate Managers』からのカットがTOP40に飛び込んできました。バイオを紹介しておくと、クリス・コリンウッドとアダム・シュレシンジャーの2人がニューヨークで結成。96年に『Fountains
Of Wayne』でデビュー。それと前後して2名が加入し、99年にセカンド『Utopia
Parkway』を発表、日本でも話題となりました。それから4年、レーベルを移籍して発表したのが、先述の『Welcome
Interstate Managers』ということ。 オリジナル・メンバーの2人のライティングの力はすでにいたるところで認められており、たとえば、96年公開の60年代音楽シーンに材を取った映画『すべてをあなたに』では、主題歌「That Thing You Do」をアダムが作っており、これはけっこう話題になりました。またアダムはスマパンのジェイムズ・イハと親交があり、共同でインディー・レーベルを立ち上げています。てなわけで、ここニホンでも知ってるヒトは少なくないバンドでもあるワケです。そうしたバンドの初TOP40ヒットということで、いやめでたい。 さて肝心の曲でありますが、ギターのカッティングがいにしえのNo.1ヒット、リック・スプリングフィールドの「ジェシーズ・ガール」を思わせる、パワー・ポップというよりも、まんまポップス。しかもさり気に80年代な音色のシンセまで聞こえてきて、彼らのバックグラウンドがかいま見える、なんかヒイキしたくなる1曲でもあります。 |
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(Yaz) |
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今年のCMA(カントリーミュージックアウォード)で見事、女性ヴォーカリスト・オブ・ジ・イヤーを受賞した、マルマクことマルティナ・マクブライド。ノミネーション発表時、嬉々として「今年は今までのキャリアの中でも最高の年だわ!」とコメントしてたが、2003年は本当に彼女にとって特別な年になりそうだ。先頃発売されたセルフタイトル・アルバム『Martina』は自己ベスト記録を更新。 1stシングルとなったこの曲「This One's For The Girls」はすべての女性をたたえる応援歌。 13歳くらいの女の子たち そんなすべての女の子たちへ 42歳くらいの女の子たち みんな同じように、いろんなものを抱えてるの ちなみに、対訳した私は男なので、この曲を聴いた女性がどう思うかは判りかねるが、歌詞うんぬんじゃなくても、この曲のポップで爽快なメロディと、何よりもマルマクの力強い歌いっぷりは、女性ならずとも勇気づけられるし、迷ってる時、そっと背を押してくれるような「母」の優しさを感じさせる。「〜歳"くらい"の」という表現を使い、全世代の女性にエールを送るマルマク(訳注:敢えて全世代の女性を「女の子」と訳した。原詞も"This
is for all you girls about 〜 "だし。)だが、そんな彼女も一人の女性であり、妻であり、母でもある。 ガース・ブルックスとの仕事でも知られるジョン・マクブライドの間に、お絵描き大好きな(笑)5歳のエマちゃんと、ジェニロペやアギレラが大好きな10歳のデラニーちゃんという二人の娘がいて、ツアーなどで家を離れるときも、いつも家族一緒に出かけるという円満っぷり。今やベテランカントリーシンガーの一人である彼女も、娘の前ではいつも優しいママなのだ。少し話が逸れたが、この曲のさらなる聴き所は、コーラスゲストの面々。フェイス・ヒルをはじめ、前作にも参加していたキャロライン・ドーン・ジョンソン、この曲の作者であるヒラリーとエイミー、そしてなんと、前述の愛娘二人もコーラスとして参加している。フェイス以外誰がどの声か聴き分けるのは至難の業だが、ともかく、先行カットということ以外でも「特別な曲」だということは間違いないだろう。 アルバムには、この曲のほか、ヴィンス・ギル参加の「Wearing
White」や、「Over The Rainbow」のライヴカヴァーも収録。往年の定番であるこの曲が、アメリカン・アイドル勢のような単なるカラオケに成り下がらず、ちゃんとアルバムの中の1曲として色づいているのも、ひとえに彼女の声の魅力。この曲目当てにアルバムを聴いた人は、他の曲が結構カントリー色濃かったりするので、少し戸惑うかもしれないが(とはいえかなりポップ寄り)、それが本来の彼女の持ち味。ポップな曲ともども堪能できること間違いなし! ベスト盤は日本盤も発売になってるものの、まだまだ日本での知名度が低いのは本当に残念なこと。拙い意訳で本当に申し訳ないが、これを読んでる女性の皆さんには(もちろん男性も)とりあえずこの曲を聴いて彼女の音楽に触れてみてほしい。 |
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(サカキ) |
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ミッシー・エリオットの多分8枚目(客演が多くてどう数えるかわからない←なら書くな)のTop40シングル。彼女が全米でブレイクしたのは97年の夏場のようでアルバムが突如Billboardで初登場3位にランクイン。その頃にはさすがに日本でもHIP-HOPが街の音になっていました。しかし、死人好きの日本人にはHIP-HOPと言えばなんといっても2パックとビギー。映画好きの日本人にはウィルスミスも人気がありました。まあ、個人的にはこの頃はプロディジーの『Fat
Of The Land』しか聴いていなかったので、恥ずかしながらジェイ-ZとかDMXとか凄さがわかったのはここ数年です。全く関係ないんですがマスターPはパフ・ダディの覆面プロジェクトだと思ってました。そんなあいまいな知識だとティンバランドって遊園地の公式キャラクター・ミッシーマウスみたいなイメージでしか彼女を知らないわけです。
字数稼ぎの言い訳が終わったところで、曲について。マイケルジャクソンの声とか交通整理のホイッスル入れたりして遊んでますが、基本的に曲にフックがない(あるの?)ためあまり心に残らない、というかシングル向きで無いような。唯一心に残るのは円谷プロが製作したのではないかと思われるPVか?実はこれは私の好き嫌いとは関係ないようでして、最高位27位を2週足踏みした後急下降。Albumも初登場13位だし、そろそろベスト盤出して店じまいでしょうか?(次のシングルはヒットすると思うけど) |
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(mz) |
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「今なら金利10%ですよ」。最近銀行に行くとオーストラリアドルでの運用を強く薦められる。それは現在イラク戦争を巡って世界中の国々が揺れている中、今一番紛争やテロからほど遠く、そして地道に努力して改革を断行、結果小さな政府を実現し経済成長を遂げているオーストラリアに多くの投資家達が注目、一時的ではあるがUSドルからオーストラリアドルに資金をシフトさせているといったところが主な理由なのだが、それと同様にカントリーミュージックも今やOZカントリーの代表格たるキースアーバンに注目がシフトされつつあるようだ。 今、本場アメリカのカントリーミュージックは揺れている。9・11、イラク戦争以降、ディキシーチックスによるブッシュ大統領批判を巡る騒動や、トビーキースによる国威高揚的楽曲など、最近頓に政治的に左右され純粋に音楽として楽しめない傾向にある。そんな中オーストラリアから現代風にロック色が加味されるも純粋に本来素朴であったカントリーミュージックへの憧憬を示し、地道に努力するキースアーバンは新鮮なのだ。 "俺の傍らには愛する人がいる いろいろあったいざこざはもう後方 俺は生きている、俺は自由なんだ 俺みたいになりたくない奴なんていないだろ?" アルバム『Golden Road』からの第3弾シングルは、果たして世界に強引に伝播し拡大させようとするアメリカ的コンサヴァティヴとは無縁な、身の丈にあった自由を歌う曲といったところで好感触。うーんキースアーバン、オーストラリア、投資先としてはいいんではないでしょうか?(笑) |
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(田鍋) |
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まさかこの数年でここまでビッグな存在になってしまうとは。もはや"カントリーの"なんてジャマな修飾語をつけなくてもいいんじゃないかというほどの勢いの"世界の"トビー・キース。失礼。一箇所訂正。"アメリカの"トビー・キース。その愛国心の堅さたるや動かざること山の如し。やはり「Courtesy
Of The Red, White And Blue」が大きかったか。そうそう"赤は博愛を、白は平等を、青は自由を"、・・・って、それはトリコロール。フランスに敬意払ってどうする。まあカントリーに革命をもたらしたことは確かであり、そういう意味では前作『Unleased』はカントリー・ルネサンスと言えるわけで。今までカントリーなんて見向きもしなかった輩を肯定否定の差はあるにせよ、目を向けさせた偉業は素直にほめるべき。
そしてその『Unleased』がアルバムリリース 1年半近く経つ今もなおアルバムチャート 50 位以内で頑張ってるというのに(セールスは ついに300 万枚を突破)、彼はさらに新作『Shock'n Y'all』をドロップしてきた。初週のセールスは 何と58 万枚。それでもまだ「またトビーかよ」の一言で済まそうと思ってる人は、最低限このアルバムがアリシア・キーズやブリトニーと同じくらい売れてる事実だけでも知っておくべき(トビーと三谷幸喜が同じ誕生年月日という糞トリビアはこの際どうでもいいとして)。 本曲「I Love This Bar」は新作の冒頭を飾る結構まっとうな曲。「別にどうってことないありきたりなバーだけど、色んな種類の人間が集まってくる、そんなこのバーが俺はどうにも大好きだぜ」っていう内容。最後大勢で一緒に歌ってるとことかそういう雰囲気を出したかったんだろうな。 それにしても『Shock'n Y'all』、アルバムタイトルもさることながら、この突っ込みどころ満載なタイトルの面々。つい怖いもの見たさで 2000 円使っちゃいそうだな。Baddest Bootsて(笑)。 『Shock'n Y'all』収録曲目 |
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(はまべ) |
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