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アトランタのクランク旋風、止まるところを知らず。ついこの間クランクの大将、リル・ジョン率いるイースト・サイド・ボーイズがイン・ヤン・トウィンズまで従えて「Get
Low」を何と全米3位まで昇るヒットに仕立て上げたと思ったら、今度はそのリル・ジョンをフィーチャーしたアトランタ出身の2人組、ジョンB(あのラティーノ・ホワイト系のR&Bシンガーとは別人。又の名をJ・ボー)とショーン・ポール(あのジャマイカのレゲエ・スターとは別人)によるヤングブラッズが突然トップ40に登場、あれよあれよいう間にトップ10に昇るヒットに。例によってバックグラウンドでリル・ジョン大将が「ほわっつ!ほわっつ!」とか「いええええい!いええええい!」とかがなり立てる中賑やかに始まるこのトラック、ヤングブラッズの2人がソツのないラップをひとしきりやった後、いきなり
If you don't give a damn we don't give a f**k! ととってもキャッチーなコーラス(笑、いや、ホントに)を4発かまして、その後、リル・ジョン大将がダミ声で Don't start no s**t, it won't be no s**t! とこれもキャッチーなコーラス(もーええって)で迫る、といういわば南部ラップとかで最近よくパターンとして耳にする、「コール&レスポンス・スタイル」をうまくキャッチーに組み合わせた、なかなか構成的に考えられたトラックだ。そんなこともあってこの曲、「Get Low」ほどのスピード感と圧倒的なエネルギーには及ばないが、ヒット性をちゃんとにらんで作られたと思しきあたりが結構戦略性を感じる。クランク一派もお馬鹿なフレーズをがなってるだけではなく、ちゃんと売ることも考えて曲を、アーティストを出してるということだ。この楽曲を含む彼等のデビューアルバム『Drankin' Patnaz』も全米アルバムチャート5位に堂々初登場する等、スタートダッシュを快調に切っている。ヤングブラッズの二人、ダ・ブラットらと並んでコロンビアからアリスタに配給元が移ったジャーメイン・デュプリ傘下のソー・ソー・デフ・レーベルの今後を担うアーティストの一つとなるかどうか。うーんならないだろうなあ。 |
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(阿多) |
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今年6月、ビーニー・シーゲルが銃不法所持で逮捕されたニュースは記憶に新しい。さて、そんな銃がらみの彼が、地元フィラデルフィアからフリーウェイに続いて、ハニーフ”ニーフ”ムハンマドとクリストファー・リーズなる19歳二人組”ヤング・ガンズ”をデビューさせたのは、ちょっと厳しいジョークと言えなくも無い。しかしメンバーのハニーフによると、グループ名の由来は銃からではなく、バスケットボール用語で「Gunning」というスラング(狙いを定めながら、ちょっとかがみシュートすること)から来たものなのだそうで、「俺達は全てにGunning(狙いを定めている)ぜ」という気迫を込めているのだとか。更にはバスケ用語からグループ名を取ったのはグループを「All For One,One For All」というバスケットボール精神に則って運営していこうという思いもあるのだとか。こじつけっぽく聞こえなくもないが、、。(事実ハニーフ自身も銃不法所持で5月に逮捕され、今も法的に問題をかかえている) さて、この「Can't Stop, Won't Stop」、シーゲルの主宰するステイト・プロパティ・レーベルのコンピレーション&ショーケース的アルバム『State Property Presents The Chain Gang Vol.2』のオープニングにフィーチャーされており、その一押し度は推して知るべきである。今回そこからシングルカットと相成ったのだが、リズムマシーンのピコポコ音に乗ってライムするその楽曲は、しょぼさ以上に擬似フリースタイルラップ的、リアルさを感じさせる(最近筆者は映画『8Mile』DVDのフリースタイルラップバトル特典映像を見て、単純なトラックに15秒勝負で即興でライムを乗せて行くスリルさにちょっと憧れているだけ(笑))いやこちらもこじつけっぽいけど(笑)。ライムはまあ、グループYoung Gunzと、はたまたステイト・プロパティ・レーベルを配給するJay−Zのロッカフェラ・レーベルを軽くショーケースするくらいのものだけですが。この曲だけだとまだ彼らの力量なんとも言えないけど、来年そうそうには自分達のデビューアルバムをリリースする予定だとかで、彼らによると既にアルバム2枚作れるほどのマテリアルはもう出来ているのだとか。まあそこからですね、とりあえず弾きがね弾いて待っているよ(笑)。 |
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(田鍋) |
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アメリカンアイドルに対抗したのかどうかは分からないがカントリー版アメリカンアイドル、その名も「ナッシュビルスター」の優勝者。番組にもかかわっていたクリント・ブラックのプロデュースにより製作されたセルフタイトルのアルバムからのファーストシングル。このアルバムには彼自身も作曲にかかわった曲が3曲収められているがこれもそのうちの1曲。カントリーチャートにおいては新人としては過去10年間で最も高い順位である44位でニューエントリーしているのでいかに注目されているかがうかがえる。しかし1961年生まれとのことなので新人とかアイドルという言葉は似合いそうにないが、彼はこれまでに約8年間(一説によると10年以上との話もあるが)デモシンガーとしてのキャリアがあり、すでに4000曲以上を歌ってきたということなので実力派であり苦労人であることは事実。(彼が今までにデモシンガーとして歌ってきた曲はその後、ジョージ・ストレイトやリー・アン・ウーマックなどのアルバムに彼らの歌声で収録されてきた。)このアルバムには同じくナッシュビルスターのファイナリストであった2人がゲスト参加した曲も収められている。1曲はミランダ・ランバートとのデュエット曲で、もう1曲ではジェイミー・ガーナーがハーモニカの技を披露している。このあたりも熱い友情を感じさせる(戦略?)。幼い娘に天国について語るという内容のこの曲、ビデオにも小川で遊ぶかわいい女の子が登場するが実はこれは彼の本当の娘とのことでアットホームな感じに仕上がっている(見ようによっては低予算でいかにも生活かかってますみたいにも見えるが)。いずれにしてもカントリーの世界は実力主義の厳しい世界なんだなあとあらためて実感させられた。 | ||||||||||||
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(篠崎) |
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なにかと話題の南部ラップシーン。最近ラティーノとの融合も見受けられ、いわゆるラティーノ・ラップシーンが密かに南部では育成されつつあるとか。そんな動きの中、ヒューストンから遂にシーンを表舞台にあげ、顕在化するラッパーが現れた。ベビー・バッシュ、その人である。名前の通り、童顔だが、タダの童顔ではない、Bash(いてこましてやるわ!)なる意気込みもあるのだ。 「俺はメキシカンの母親とアングロサクソンのオヤジとの間に生まれたんだけど、オヤジはすぐにムショにぶち込まれて、俺の成長期にオヤジがいなかったんだよ。で、ばあちゃんに育てられたんだけど、俺はどっちかっていうと母側のラテンの影響が強いんだよな」 彼は元々、カリフォルニア州ヴァレイホのベイエリア出身でPonta Deuce&Latino Velvetなるグループを結成、地元で活動していたが、たまたまカリフォルニアに来ていた南部のアーティスト、サウス・パーク・メキシカンと曲作りをし、そして一緒に仕事をしているうちに彼らの音楽に魅了され、「すごいことが南部で起こっている、このままここにいるのはヤバイ。」とヒューストンに移住したのである。そしてマスターPやミスティカルともよく仕事をするHappy Perezと知り合い今回、アルバム「The Smorkin' Nephew」を全面プロデュースしてもらいデビューとなった。 「俺はSpitter(唾はき野郎)だ。ラップもやるけど歌も歌う、けたたましいノイズを立てまくりもするんだ。」色々大風呂敷を広げるのはラッパー的、またラテン的でもあるのだが、しかし今回の曲「Suga Suga」、正直ラティーノ・フレイバーはあまり感じないけど、、。「I Want You」でおなじみのタリアといい、ジェニファー・ロペス、アマンダ・ペレズといい、自身のルーツ、バックグラウンドとしてラティーノを強調する向きを多々聴くけど音的にラティーノを全面に押すにはまだ全米的には機が熟していないのかもしれない。まあこれから、彼のお手並み拝見というところでしょうか。 |
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(田鍋) |
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待望のNew
Album『CHICKEN & BEER』からの先行シングルでありながら、割と下位の84位(2003/09/06付)で登場したものの、3週目には40入りの38位(2003/09/20付)、6週目には9位にまで来てしまった。(しかもこの週はGreatest
Gainer / Airplayのオマケ付き!)最新チャートでは更に6位(2003/10/18付)までUp。まだまだ上を狙えそうである。Producerには、ユニークなold
schoolのサンプリングで知られるカニエ・ウエスト。 「ドンドコドンドコ」とわかり易い低音のトラックを基本としながら、時たまくる「ブーンブーン」という左右に交互に来る唸る重低音に、不覚にも病み付きになってしまった。また、彼のレーベルDISTURBING THA PEACEのメンバーである女性ラッパー、シャワンナのフロウも、リュダクリスとは正反対に(当たり前だが)セクシーで、掛け合いが面白い。 さて、本業以外で、出演した『ワイルド・スピード
X2』が大ヒットして、俳優として名を上げた彼。しかし、本業に戻るとやはりナイナイ岡村似(?)のHip
Hopお笑い担当健在! |
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(ohsaki) |
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個性が無くって地味なバンドと言われる場合がある彼等の、何だかんだ「1枚屋ではない」ことを証明した新曲。毎回同じような作風の曲が続くなと思ったら、アルバムどの曲聴いても同じだったみたいな、良く言うと非常に粒の揃った作品を作る彼等。俺はクリードとニッケルバックと彼等は同じようなバンドだと思ってるんだけど、いや、勿論賛否両論あるでしょう。だけど、踏ん張った声と、オルタナ以降の、、と言わざるを得ない、ややダークでややヘヴィーなサウンド、80年代には全く考えられなかった音なのではないのかなぁ、、。で、俺の勝手なイメージを言い切ったところで、この曲のこと少し触れましょうか、、、。で、で、この曲。『Away From The Sun』(太陽より遠くてねぇ:飲食店経営奥村裕二訳)からのカットなんだが、なんて言うんだろ、バラード?つまり、静かな曲なのよねぇ。「X JAPAN」ヨシキばりのストリングス・アレンジで、静かに盛り上っていくんだけど、そこが90年代以降ってのは、ボーカルがやっぱ1オクターブ低い。踏ん張りすぎ!もっとスカっと行きたいんだが、なかなかねぇ、、、。クライマックス部分は恐らくCメロ部分なんだろうけど、あの部分はやっぱアウトフィールドやワン・チャンだったらあんな御粗末じゃないぜ、それからその後の短い間奏部はナイト・レンジャーやイングヴェイ・マルムスティーンだったらあんな御粗末じゃないぜ。俺には言いたいことは沢山有るよ。でも、だが、しかし、BUTだ、今のチャートで一応ロックしていけてる上、複数の曲をチャートに送り込んでいるところは凄いと言える。立派!!でもね、ロックバンドなんだから、ギター・ソロくらい欲しいのよ。「バーン」の表紙になって欲しいのよ。ハイトーン・シャウトして欲しいのよ。「もう少し」感がどうしても俺には残るが、まだまだこのバンド、ヒットが続くだろうから要注意って感じかなぁ。期待していきましょうってか?!宜しくどうぞ!! | ||||||||||||||
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(洋楽Stay Up Late奥村) |
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過大評価じゃないかだとか、ソウル・トレイン・アワードのアレサ賞受賞はふさわしくないなんてネットで署名が集まったりだとか、とかく世間の風当たりが強かったアシャンティのデビュー。しかし蓋を開ければセカンド・アルバム『Chapter
II』は無事に初登場1位&ロングセラー、先行シングル「Rock
Wit U (Awww Baby)」もTOP10入りと、順調にキャリアを重ねていて、姫の前途は安泰のよう。
今回はデビュー当時の「極道の女」的キャラを排した健康的なお色気路線が大当たり。今じゃ次期ボンド・ガール候補としてブリトニーやj.Lo以上の可能性があるとかないとか。まあアーヴ・ゴッティ&マーダー・インクのハクがつくのは北米くらい。特に最近はジャ・ルールが50セントをディスったり(しかもどう見ても50の方に味方がつくようなディスり方)、社長のアーヴが捕まったなど、レーベルに対するイメージがダーティになってきてるので、マーダー・インクを前面に出さない戦略は正解かも。それはサウンドにも表われており、Hip-Hopのエッセンスは残したまま、ストリートっぽさが後退。あえて抑揚を落とした曲調にアシャンティのヴォーカルが前作以上に力強く聴こえるプロダクションになっている。 これは今回のシングル「Rain On Me」ではより顕著で、ゆったりとした曲調に昔懐かしのオーケストラヒットみたいなシンセが随所で響くのがアクセント。そんな懐かしさを感じるネタはアイザック・ヘイズの「Look Of Love」。これってジェイ-Zが「Can I Live」で、スヌープが「G'Z UP,HOES DOWN」でも使ってたもの。最近ではジェイZが相方ビヨンセに適用してるクラシック使いのセンスをすかさず吸収してしまうちゃっかりさはさすが。今ではプリンセス・オブ・ヒップ・ホップ・ソウルなんて呼ばれる(呼ばせてる)アシャンティだけど、狙うはもちろんNo.1ディーヴァ。そんな姫の野望はまもなく実現する来日公演でぜひ確かめて。 |
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(松本) |
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この6月に、前作に続き、アルバム・チャート初登場1位を順当に獲得した、サード・アルバム「14
Shades Of Grey 」。が、このアルバム、1位とはいえ翌週一気に7位までダウンし、更にTOP10滞在もそこまでのたった2週で終わり、またファースト・シングル「Price
To Play」も、Mainstream Rock 2位、Modern Rock 6位はともかく、Hot
100では66位止りと、一昨年のアルバム「Break The Cycle」、シングル「It's
Been Awhile」の盛り上がりが嘘のよう。
そんな肩透かし感の中、チャートインから9週でようやくTOP40入りしたセカンド・シングルがこの曲。9週という数字だけとりあげると、ややかかりすぎで、とても前途洋々には見えないが、それでも、10週めでTOP40入りした「It's Been Awhile」よりは速いし(笑)、曲調も、「It's Been Awhile」の重厚なドラマチックさに、親しみやすさが加わった分、「It's Been Awhile」と同等以上の魅力とヒットのポテンシャルを感じる。アコギの6連アルペジオや、彼らには珍しくシンセストリングを効果的に使ったアレンジ、叙情性と力強さとポップさを兼ね備えたメロディ(ライブじゃ拳を突き出して大合唱もの。PVもそんな感じだった。)等々、少なくとも、かなり筆者のツボにくる曲ではある。(Mainstream Rockでも、No.1獲得済) コード進行は、AメロはEm, C, G, D、サビはG, D, Em, C(これ、Aメロとは、区切り位置が違うだけで流れは同じ。)という定番パターンを延々繰返すのみ。ちなみにAメロの進行は、TOTOの「Africa」(83年No.1)やHeartの「Alone」(87年No.1)のサビと同じ、サビの進行は、Journeyの「Don't Stop Believin'」や「Anyway YouWant It」と同じ。かなり偏った例示だが(笑)、すぐ思いついた曲をあげたので自分の嗜好丸出しになっただけで、このコード進行が80'sや産業ロックに特有の作法というわけではない。寧ろ、ジャンルや年代に関らず、わかりやすくポップな曲によく見られる、ほんとに基礎の基礎のパターンである。よく使われやすい分、駄曲も多かろうが、ちょっと火がつくと一気に多くの人にアピールする普遍的な魅力の要素ともいえる。このパターンで2番までやり、ちょっとしたブリッジの後、最後のサビという構成も、これまた定番。願わくば、ブリッジ前後にギター・ソロもかましてほしかった。そういや、最近のロックのヒット曲では、かっこいいギター・ソロを聴かないと思ったら、かっこいい悪い以前に、ギター・ソロを含む曲が殆どないのかも。うーん、どうして? みんなもっと、ギター・ソロ弾こうよ! さて詞の世界の方は、使われてる単語、文法は、完璧中学英語オンリーにも拘らず、なんか抽象的な内容で、何歌ってるのかよくわからない。新しい自分への決意や覚悟を歌ってそうな感じだけど(曲調からしても)、そのわりには、眠ってる自分を揺り起そうとする誰かに対し、「起きるのは怖いからやめてくれ」とか、やはりよくわからない。まあ私は、詞にはあまりこだわりはないから、どうでもいいけど。 最後に、また「It's Been Awhile」を引合いにしてなんだが、この曲のチャート・アクションにはなかなか味があり、22位、13位、8位、6位を各々なんと3週ずつ続けていた。その度、「この曲もここまでか… ご苦労様!」と思わせておいて、4週めにはさらに上に歩を進めるという粘り腰の連続で、最高位5位を極め、TOP40内に約8ヶ月もいすわった。「So Far Away」も、ぜひ同様のビッグヒット、ロングヒットを期待したいが、さて…? |
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(窪田) |
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カーラズ・フラワーズ。95年にロスで結成された4人組。日本のFMで「Soap
Disco」をヒットさせ、97年に1stアルバム『Fourth World』を発表している。私はカーラズの曲は「Soap
Disco」しか聴いたことないが、あの唐突に歌が始まるイントロとか、なんかポップで明るいけどどこかちょっぴり沁みる感じとかあのウィーザーの「Buddy
Holly」を彷彿とさせていて結構好きだった。そんな弱虫/いじめられっこ/みんなの友達系お兄さんバンドだが、売り上げが芳しくなかったのか何なのか知らないが99年Repriseレコードを離れることになる。バンドは名前をマルーン5に変え、新たにセカンドギタリストであるジェームスが加わり5人組に。その後NY、ロスで数々のショーケースをこなし、新バンドであるマルーン5の音楽的基盤を固めていくことになる。そのうちショーを見たインディレーベルのOctoneレコード担当者が彼らを絶賛し契約、そして2002年6月ついに彼らのここ数年の活動の集大成である『Songs
About Jane』が発表されるわけである。
そんなアルバムの冒頭を飾るこの曲「Harder To Breathe」がTriple Aいわゆるアダルト・オルタナ系ステーションで今年前半ビッグヒットを記録、その勢いがメインストリームにも飛び火する形でようやく夏ごろから彼らの名前も一般的に浸透するようになった。日本のFMでもこの夏は彼らの「This Love」をプッシュしていた局がいくつかあったようでまあその影響もあるだろうが、日本では「This Love」ベースで口コミで広がっていった感が強い。私がアルバムを購入したのが6月中旬頃でその後気になって彼らの情報をまめにネットでチェックしていたが、日増しに「ひそかにマルーン5いいよ」的なページが増えていったように思う。最近思うのだがこういう売れ方をする人は俄然強い。ジェイソン・ムラーズやダッシュボード・コンフェッショナルしかり。このテの音楽はいまメディアが必要以上に盛り上げてる感も強いが、それはある程度アーティストの音楽が自然現象的に浸透してきたことが基盤になっているわけで、その基となった音楽フリークたちによる"伝言ゲーム式口コミ浸透効果"が効いていることを忘れてはいけない。あくまでメディアはそれに便乗したにすぎない。 ところで「This Love」で彼らを好きになった人の耳には、この曲はどう聴こえているのだろうか。「This Love」は結構小奇麗にきまっていて「洗練」とか「都会派」といった単語が浮かぶが、この曲は実に対照的だと思う。前にも掲示板で書いたがなんかこの曲を聴くと私は田舎のヤンキーの絵が頭の中で浮かぶ(ビジュアルイメージが沸きにくい人は日本の氣志團(きしだん)を思い浮かべてね^^;氣志團ファンごめん)。サビで入る絶妙な「ほおおおー!」「いぇいいぇいいぇい!」のカラオケでぜひやりたい2大合いの手に、すんごい高音でシャウトしているバックのハモリ、最後のタイトルコールのところなんか「はっ・はっ・はっ・はっ」ってほんとに息を切らしてみせたり。この曲だけを取ると私には非常に質の高いエンタメロックを演っているようにしか思えない(笑)。これにはやられた。こいつらビジュアルのわりに面白すぎる。そしてアルバムを聴いて2度やられた。「This Love」や「Sunday Morning」などでは全く違う表情を見せているのだ。嗚呼嗚呼(悶絶)。 この夏のカウンティング・クロウズやジョン・メイヤーらと全米を回ったツアーもかなり好評だったマルーン5。こういうのがわんさか出てくるんでTriple A関連のチェックはやめられない。 |
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(はまべ) |
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