Top40 New Entries May.2003

◆ 2003/5/3 God Bless The USA - American Idol Finalists
◆ 2003/5/3 Drift Away - Uncle Kracker feat. Dobie Gray
◆ 2003/5/3 Fighter - Christina Aguilera
◆ 2003/5/10 Snake - R.Kelly feat. Big Tigger
◆ 2003/5/10 Magic Stick - Lil' Kim feat. 50 Cent
◆ 2003/5/10 Beware Of The Boys (Mundian To Bach Ke) - Panjabi MC feat. Jay-Z
◆ 2003/5/17 Rock Wit U (Awww Baby) - Ashanti
◆ 2003/5/17 So Gone - Monica
◆ 2003/5/17 Don't Wanna Try - Frankie J
◆ 2003/5/17 Three Wooden Crosses - Randy Travis
◆ 2003/5/24 I'm Glad - Jennifer Lopez
◆ 2003/5/24 Raining On Sunday - Keith Urban
◆ 2003/5/24 I Believe - Diamond Rio
◆ 2003/5/31 Crazy In Love - Beyonce feat. Jay-Z
◆ 2003/5/31 Miss Independent - Kelly Clarkson
◆ 2003/5/31 Beer For My Horses - Toby Keith duet with Willie Nelson
◆ 2003/5/31 My Front Porch Looking In - Lonestar
◆ 2003/5/31 Never Scared - Bone Crusher feat. Killer Mike & T.I.

 

God Bless The USA - American Idol Finalists

Top40 debut  2003/5/3
Peak Pos  #4
Top40 wks  -wks
Imprint  RCA
Meantime Rate NA
「記録に残らないが、記憶に残る…」。実力派ながら今一つ運に恵まれなかったスポーツ選手やミュージシャンへの誉め言葉の常套句だが、この曲には、その逆「記憶に残らないが、記録に残る…」が、まさにあてはまる。初登場順位(5/3付で4位)は、98年12月のチャート・ルール改正以降では、改正直後に初登場1位の「I'm Your Angel」を除き、最高位(そもそも、初登場TOP10自体、この約4年半でたった3曲目)。またTOP40滞在週数(たった2週! 4位→19位→53位と一気に転落。)は、HOT100史上、ケニーGの「Auld Lang Syne」と並び、TOP10ヒットの中で最短。ケニーGの曲はクリスマス・ソングで短くて当然なことから、この曲の、最高位から見た短命ぶりは際立っている。

バイオ話は、皆さんご存知の話ばかりと思うが、アーティスト名は、そのものズバリで、昨年ケリー・クラークソンを輩出した米国の人気オーディション番組『American Idol』の、第2期最終選考に残った10人のこと。そして歌は、"911"直後にリー・グリーンウッドがヒットさせたあの曲のカバー。日本で例えれば、今は亡き『ASAYAN』が、デビュー前のモー娘。やケミストリーのメンバーを束ねて、W杯の応援歌でも出してみたってノリか。ちょうどイラク戦争終結時期にあわせたかのようにリリースされた、この愛国的シングルは、思惑どおり、発売1週めで突出したセールスを上げ、後にGold Diskまで獲得するが、例の番組のファンを超え一般的な層まで支持を広げるには至らず、要はエアプレイが惨敗というか沈黙状態な結果、前述のような、かなり歪んだチャート・アクションにつながっている。

音の方、amazon.comでサビだけ試聴した限りでは、大勢で歌う意味を全く感じさせない。声質が似ていて、よく混ざっていると言い方もあるが、逆に言えば、各人の個性を全く感じない。シンプルな作りの曲だから、気のきいたハモリを加える等、アレンジに工夫の余地はあると思うが、所詮は素人の歌唱力で冒険できなかったのか。これだけ個性のない声だと、マイク・リレーやったって、男と女で変わるところ以外はよくわからないだろうし。一般層に支持が広がらなかった理由が、よくわかった気がした。

彼らは、『American Idol Season 2: All-Time Classic American Love Songs』なるアルバムも、5/17付で2位と健闘したが(たまたま同日の3位は、ケリー・クラークソン)、こちらもTOP10からは、たった1週で転落。内容は「How Do I Live」「Open Arms」「Killing Me Softly With His Song」「Three Times A Lady」「Over The Rainbow」…といった新旧の名曲のカバーのみ。うーむ、敢えて素人のカバーで、こういう曲を聴きたい人は、限られるだろうなあ…。尚、この中から、バカラックの名曲「What The World Needs Now Is Love」がシングルカットされたが、アルバム同時発売のせいか、HOT100にはかすりもしなかった。

(窪田)

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Drift Away - Uncle Kracker feat. Dobie Gray

Top40 debut  2003/5/3
Peak Pos  #-
Top40 wks  -wks
Imprint  Lava
Meantime Rate NA
日毎日、俺は混乱してゆく/どしゃ降りの雨の中、それでも俺は光を求める/
こんなゲームに負けるわけにはいかない/辛くなってくるよ、惨めじゃないか?

ビートルズのいわゆる赤盤・青盤、ピンク・フロイドの『狂気』、デヴィッド・ボウイの『アラジン・セイン』などのアルバムが発売され、シングルでは、ドーンの「幸せの黄色いリボン」、T・レックス「20センチュリー・ボーイ」、カーペンターズ「シング」、ポール・マッカートニー&ウイングス「マイ・ラヴ」などがチャートを賑わせていた1973年春、レジー・ヤングのギターが印象的なその曲は、静かにチャートに滑り込んで行き、ビルボードでは5位を記録し、日本でも中程度のヒットを記録した。
「明日なきさすらい」という邦題で知られるドビー・グレイのこの曲は、40前後の洋楽ファンなら大半が知っているだろう。もしかしたら、75年のロッド・スチュワート『アトランティック・クロッシング』の中の1曲として記憶している人もいるかも知れない。作者はポール・ウィリアムスの兄弟メンター・ウィリアムス。
歌手のドビー・グレイは、60年代から活動している黒人で、ラムゼイ・ルイスのヒット「ジ・イン・クラウド」のオリジナル歌手として有名だが、いわゆるR&B畑を歩んできたわけではなく、カントリー・ロック調の曲を多く歌っている。この曲もナッシュヴィル録音で、メンバーはアラバマのマッスル・ショールズやメンフィスなどから移住してきたミュージシャンが中心だったそうだ。
この曲をカヴァーしたアンクル・クラッカーは、87年にキッド・ロックに出会ったとき13歳だったそうだから、この曲がヒットしたころの生まれということになる。むろん、この曲はクラシック・ロックの定番曲だから、馴染み深かったのだろう。このあたり、アンクル・クラッカーのルーツが透けて見える。アレンジも原曲に忠実で、ドビー・グレイとのユニゾンになるコーラス部など、この曲が持つポップ・ゴスペル的性格をうまく引き出している。ある意味スピリチュアルな曲ではあるが、アンクル・クラッカーのキャラがその臭みをうまく消しているところが憎い。

ビートをおくれ、魂を解き放ってくれ/ロックンロールに我を忘れ、漂っていたい/
連れ去ってくれ

30年の時の流れは遥か遠くに自分を運び去って(drift away)しまったが、この曲は時を超えて滔々と流れてゆく。

(Yaz)

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Fighter - Christina Aguilera

Top40 debut  2003/5/3
Peak Pos  #20
Top40 wks  -wks
Imprint  RCA
Meantime Rate NA
れは大変だ。妖精アイドルとしてデビューして早4年、クリスティーナ・アギレラが遂に化け物になってしまった。

ガラスの檻を破って外に飛び出した怪物は、巨大な針を体中に浴びつつも這いずり回り、うめきながらもそれらを投げ返す。そして壁によじ登ったかと思えば、自らの周りに大量の蛾を孵化させる。いつになくクレイジーな表情。大丈夫か。

そんなビデオクリップがいつも通り話題沸騰中のこの曲「Fighter」は昨年発表されたセカンドアルバム『Stripped』からの第三弾シングルにあたる。身も心も傷つけられながらもその痛みに打ち勝ち、強くなってゆくという内容はそのまま曲調とビデオに反映されている。あのデイヴ・ナヴァロのギターをフィーチャーし、いつも以上にパワフルに展開されるこの曲は、我々の想像の域を遥かに超えるスピードで走り続けるfighterであるアギレラ自身を何よりも鮮やかに描き切っている。

アルバム発売に先行してカットされた「Dirrty」は画期的な曲であったが、ポップスとしては少しやり過ぎの感もあり(アギレラのファン層にレッドマンのラップはきつかろう)、結局シングルとしては失敗に終わった。第二弾シングルの「Beautiful」は大ヒットこそしたが、小さくまとまりすぎており、彼女の力が存分に発揮されていたとは言えなかったように思える。その点、この曲は適度にポップ感を保持しつつ、少しハードめの曲調に合わせてアギレラの圧倒的な歌唱の力が解放されていて気持ちいい。ブリッジ以降の大絶叫は彼女のヴォーカルの力強さを見せ付ける見事な歌いっぷりだ。過激なパフォーマンスに目を奪われがちだが、やはりその歌唱力の素晴らしさは相変わらず。彼女のシンガーとしての素養の基盤が揺らいでいるわけではない。むしろ表現方法のオプションがどんどん広がっているのだ。

どこまでも進化するアギレラ。"YOU-WON'T-STOP-ME"と叫ぶブリッジのラストフレーズの通り、その歩みは誰にも止められない。

(小川ボ)

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Snake - R.Kelly feat. Big Tigger

Top40 debut  2003/5/10
Peak Pos  #16
Top40 wks  -wks
Imprint  Jive
Meantime Rate NA
近は音楽活動よりも、未成年者との性行為を撮影したビデオほか21のポルノ容疑に関する裁判ネタの方が目立っているR・ケリー。裁判ネタはゴシップ紙などに任せるとして、本職の音楽活動では、本来『Loveland』として11月にアルバム発売される予定だったオリジナルマスター音源がインターネットで流れてしまったため、新たにレコーディングし直すというハプニングがあったが、その後リリースされたアルバム『Chocolate Factory』がアメリカで200万枚のセールスを獲得、さらに『Chocolate Factory』からのシングル「Ignition」が最高位No.2になるなど好調な動きを見せている。

そしてまだファーストシングルの「Ignition」がロングランヒットを続けている最中にリリースされたのは、ビッグ・ティガーをフィーチャーした「Snake」。この曲は「I Believe I Can Fly」のようなダイナミックな曲展開ではなく、使われているコードは"Fm"のみとシンプルな作り。にもかかわらず、「Aメロ」→「Bメロ」→「コーラス」→「気分転換用のインタールード」という曲展開にレゲエテイストを盛り込んでヒット曲を作ってしまうR・ケリーはやはりただものではない。曲の内容はタイトルから想像できる通り、女性たちに「曲にあわせて蛇のように体をくねらせて踊れ!」と言わんばかりの内容。聞いた話では、あるニューヨークのクラブでこの曲がかかると、2回目のインタールードでのせりふ"ya'll ain't gotta go home but ya gotta get the hell up outta here"(家に帰らなくてもいいけど、ここから抜け出そうぜ)の後で、DJが曲を止めて「いや、今日は帰らせないぞ!一晩中踊り明かそうぜ!」と言って、会場を盛り上げているとのこと。

最近は、米兵の勇気と勇敢さ愛国心を歌った「Soldier's Heart」の収益金を彼の慈善基金I Believe I Can Fly Foundationを通じて「不朽の自由作戦」の中で海外でのテロとの戦いに従事する兵士を支援するために寄付したり、2月に起きた地元シカゴのクラブE2での事件で亡くなった21人の家族に対して3000ドルずつ寄付するなど、慈善活動が目に付くようになってきたR・ケリー。今後音楽的にもゴシップ的にもどんな話題を提供してくれるのかが楽しみだ。

(かん)

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Magic Stick - Lil' Kim feat. 50 Cent

Top40 debut  2003/5/10
Peak Pos  #3
Top40 wks  -wks
Imprint  Queen Bee
Meantime Rate NA
ばらくメインストリームでのヒットとは無縁だったリル・キムが前シングル「The Jump Off」で見事カムバック。そしてアルバム『La Bella Mafia』からのセカンドシングルがこの曲「Magic Stick」。2003年の話題をかっさらった"時の人"50セントをフィーチャーした超強力ナンバーで、彼女メインの曲としては過去最大のヒットとなっている。リル・キムに端を発したマッドなビッチ型女性ラッパー界も、ライバルであるフォクシー・ブラウンの戦線離脱(と決め付ける)により半ば独占市場になった今、あらためてキムのラッパーとしての卓越したスキル、素材としての面白さに再注目してもいい頃だと思う。ビギーの舎弟グループだったジュニア・マフィアの中でもリル・シーズとともに2大看板MCとしてがんばっていた彼女、ビギーのいいとこを受け継いだ彼女ならではの粘っこくドスの聴いたマフィア・ラップはもはや何人たりとも真似できない境地まで到達した感がある。

50セント「俺は魔法のスティック(棒)を持ってるぜ。何回でもこれで打ってやるよ。」
キム「私だって魔法のclitを持ってるのよ。何回でもこれでなめてあげるわ。」
↑clitの訳は勘弁。ここでは載せれません(苦笑)。

しかし、この歌詞はいいのか(苦笑)。
これが全米でトップ3ヒットってのはすごい。まあなんとも性の解放って感じ。ブルースの神様BBキングの「The Thrill Is Gone」使いのトラックも湿り気たっぷりでいやらしさ抜群。それにしてもBBキングがサンプリングされる時ってロクな使い方されないな。
このろくでなしブルースが(褒め言葉)。

(はまべ)

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Beware Of The Boys (Mundian To Bach Ke) - Panjabi MC feat. Jay-Z

Top40 debut  2003/5/10
Peak Pos  #33
Top40 wks  -wks
Imprint  Sequence
Meantime Rate NA
なさんはバングラビートという言葉を覚えているだろうか。たしか90年代前半に日本でもちょっとした話題になったと思うのだが。バングラとは北インドやパキスタンにまたがるバンジャブ地方の舞踏音楽のことで、200万人を超すといわれるイングランド在住の南アジア系移民らによってバングラをクラブミュージックとして昇華したのがバングラビートとされる。今ではUKのクラブミュージックの1レパートリーであるのには間違いない。この曲今年1月に「Mundian To Bach Ke」として、UKのナショナルチャートで5位を記録する大ヒットとなったが、このたびジェイZのイラク戦争に対する反戦ラップを乗せたバージョンが仕上がり見事全米でもヒットにこぎつけた。イギリス在住のパンジャブ移民が自国の民俗音楽に、アメリカ国民の主張を乗せること自体かなり疑問だが、まあそんなことはこの際どうでもよい。この曲のすごいのはただのバングラでは終わらず、さらにナイトライダーのテーマを融合させるという強烈な合わせ技であることだ。ここが他のバングラ・アーティストとパンジャビMCの違うところで、彼が自分の音楽的志向をよりヒップホップに向けている証でもある。自国のルーツ・ミュージックをヒップホップと融合させたというと、どうしても今ちょうど大ブレイク中のショーン・ポールを思い出してしまうところだ。パンジャビもショーンのように、今後ヒップホップ・アーティストからリスペクトされる存在になるのだろうか。

現在推定34歳、16歳からこの名前で活動している彼は、93年にデビューアルバムを発売しているので芸歴は意外と長い。イギリスはバーミンガム生まれの在英パンジャブ系2世。この人は今まではラッパーというよりはあくまでプロデューサー、サウンドクリエーターといった立ち位置だったが、この曲のヒットでついにラップアルバムをリリースするとのこと。それにしてもこんなアーティストの作品を今から9年も前に日本に紹介していたビクター・エンターテイメントにはまいった。手元にあるそのCD『バングラデリック』のオビには「新曲、未発表ヴァージョンを含む日本編集ベスト盤」との文字が躍っている。かなりレアな一品だと思われるので、もしこれを中古CD屋で見つけた際は間違っても通り過ぎないこと。

(はまべ)

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Rock Wit U (Awww Baby) - Ashanti

Top40 debut  2003/5/17
Peak Pos  #-
Top40 wks  -wks
Imprint  Murder Inc.
/Def Jam
Meantime Rate NA
年からビヨンセと並べられて、というか比較対称されながら「イマドキの」メインストリーム女性R&Bシンガーの代表選手として最近とみに持ち上げられることの多いアシャンティ。一方のビヨンセが芸人根性が徹底してるというか、実力と共にビジネスウーマンとしてのしたたかさ、みたいなものもプンプン感じるのに対し、こっちのアシャンティは歌ってる楽曲の傾向もそうだが、何となくそこらのキャラキャラした女の子がノリでやってる素人っぽさが未だに残ってる感じがするのがこの子の魅力でしょう。ソフォモア・ジンクスを振払うべく、特に大物ゲストでバックを飾りたてることもなく、恩師アーヴ・ゴッティと盟友チンク・サンタナとの恊働で「自分らしさ」を意識して作ったという今回の新作『Chapter II』からの第一弾シングルとなったこの曲、その既定路線からは大きく外さず、それでいてちょっとした健康的なお色気をあしらった、という感じの夏向きのポップ・R&Bチューン。何やらイントロから全体のバックトラックの流れが(こんなことをいうとファンから怒られるかもしれないが)あのスタイル・カウンシルの「Long Hot Summer」を思わずふっと思い出してしまうような、そんな夏のけだるさ満点の曲だ。かなりベースを効かしているのも「Long Hot 
Summer」とかぶってしまう既聴感の原因なのかも。うーんスタカンとアシャンティってのもなかなか結びつかない取り合わせだよなあ。

冒頭にも言ったがとかくビヨンセと比較されることの多いアシャンティ、この曲での「うぅぅぅべいべ」という悶え声なんかはその辺りを跳ね返そうとする意識の現れなのかも。この曲もめでたく「Foolish」「Happy」に続くベスト10入りを果たし、全体この曲だけでなく、前回のデビュー作に比べて「おとな」を感じさせるアシャンティのこの2作目の勝負は今のところ「吉」と出ているようだ。ドラッグや反社会的勢力団体との裏取り引きで裁判沙汰に巻き込まれている自分の会社(マーダー・インク・レコード)や50セントに思いっきりコケにされて今やめっきり表舞台に出てこなくなったかつての相棒(ジャ)なんかのたたり目状態も何のその、当面マーダー・インクをしょって立っていくのはこのアシャンティ、ということになりそう。げに女は強いものよのう。

(阿多)

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So Gone - Monica

Top40 debut  2003/5/17
Peak Pos  #-
Top40 wks  -wks
Imprint  J
Meantime Rate NA
方は覚えているだろうか。モニカの前作『The Boy Is Mine』からのシングル
が三曲連続でNo.1を記録したことを。

彼女にとって現時点で最後のNo.1ヒットにしてTop40ヒットである「Angel Of Mine」から、もう4年が経とうとしている。この間、彼女にとって大きな出来事が二つあった。まずはボーイフレンドの自殺。恋人が目の前で自殺して、正気を保ってこのまま活動を続けろという方が無茶な話だ。そして、その苦難を何とか克服して完成させた最新アルバム『All Eyes On Me』の音源がネット上で流出し、結局お蔵入りとなってしまう。シングルとして用意された「All Eyes On Me」も不調に終わり、彼女がメインの曲としては初めてTop40入りを逃してしまった。14歳でデビューし、天才少女として一気にスターダムにのし上がったとはいえ、まだまだ人生経験の浅い彼女に次々と襲い掛かる試練。

そんな文字通り嵐のような日々を乗り越えて発表した彼女の最新作『After The Storm』から、先行シングルとしてカットされたのがこの「So Gone」。冒頭からホンワカした癒し系トラックが展開。それに乗って彼女は力を抜き、涼しげにサラっと歌う。デビューした頃のような、あの力の入った圧倒的な歌唱は見られない。これまで我々が彼女に期待していたイメージをもって接するとどうも物足りないように感じてしまうが、よく聴くと意外に絶妙なコンビネーションではないか。美しいけれどつかみどころのないこのバックトラックの流れに合わせて歌うには、力を上手い具合に抑え、細やかにヴォーカルを操る高度な技術を要しよう。故アリーヤなどはまさにこうした技に長けたシンガーであったが、今度は彼女より一つ年下のモニカが新境地に挑戦。さすが声を操るテクニックは見事なもので、難なく歌い切っているから大したものだ。なお、奇しくもこの曲の制作にはアリーヤの楽曲を数多く手がけたミッシー・エリオットが参加している。

苦難は去った。後は前に進むだけだ。

(小川ボ)

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Don't Wanna Try - Frankie J

Top40 debut  2003/5/17
Peak Pos  #-
Top40 wks  -wks
Imprint  Columbia
Meantime Rate NA
 

 

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Three Wooden Crosses - Randy Travis

Top40 debut  2003/5/17
Peak Pos  #31
Top40 wks  -wks
Imprint  Word-Curb/
Warner Bros.Christian
Meantime Rate NA
1980〜90年代に大活躍したカントリー界の"ニュー・トラディショナル"なアーティストの代表格、ランディ・トラヴィス。日本では下手すると俳優としての知名度の方が高いかも知れない彼の、意外にも初のTOP40ヒットがこの曲。1998年暮のチャート改編時に「Spirit Of A Boy - Wisdom Of A Man(少年の心を持った大人!)」が最高42位を記録してはいるのだが、それ以来の本格的なヒットということになる。

折角なので彼の経歴を紹介しておこう。1959年にノース・カロライナ州で生まれた彼は10代で兄とともにバンド活動を開始。ドラッグとアルコールに溺れ、何度も警察に厄介になる中、彼の才能を信じて身元引受人となったのが地元のバーのオーナーだったリブ・ハッチャー(後に彼と結婚し、マネージャーとなる、って幾つ年上だ??)。彼女の店で料理人兼シンガーとして働き始めた彼は、70年代後半に一度デビューを果たし、本名ランディ・トレイウィック名義でカントリーチャートに登場したが後が続かず。リブはランディを売り出すためバーを売却してナッシュビルにレストランを出店、そこでの彼のパフォーマンスと、リブによるレコード会社への執拗な売り込みが実を結び、86年にメジャーデビューにこぎつけた。

カントリー・アーティストがポップなサウンドでクロスオーバーな成功を収めた1980年代前半の余韻をまだ引きずっていたこの当時、"新世代による伝統的なカントリー"を引っさげ登場したトラヴィスはカントリー界に衝撃を与え、忽ちシーンのトップに踊り出てヒットを連発。彼に続いたクリント・ブラックやガース・ブルックスら若い世代の登場後も安定した活躍を続け、90年代までに15曲のナンバー1カントリーヒットを持つ大スターの地位を確立した。また俳優としても数々の映画に出演、フランシス・フォード・コッポラ監督の「レインメーカー」やパトリック・スウェイジ主演のアクション映画「ブラック・ドッグ」などでその姿を確認することが出来る。2000年代に入ると彼はゴスペルに主眼をおいた作品を発表することを決意、2001年の「Inspirational Journey」はゴスペル、カントリー両方のマーケットで好評を博している。

この「Three Wooden Crosses」は彼がゴスペル路線に転じて二作目となるアルバム「Rise And Shine」からのカット。メキシコ行きの夜行バスが遭難し、乗客4人(農夫、教師、娼婦、宣教師)が死傷事故に巻き込まれる。事故現場に残されたものは木の十字架が3本。犠牲者は4人のはずでは・・。後年ある宣教師によって語られた、この事件の意外な結末とは・・?詳しくは歌詞をご参照のこと。

(八亀)

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I'm Glad - Jennifer Lopez

Top40 debut  2003/5/24
Peak Pos  #32
Top40 wks  -wks
Imprint  Epic
Meantime Rate NA
くなき自身のイメージの露出と多角経営に精をだすジェニファー・ロペズ。日本でも新宿伊勢丹2階のヤングスポーツ売り場で入手可能な"J. Lo by Jennifer Lopez"ブランドは相変わらず堅調だし、また今月(6月)には彼女の香水ブランドから「グロウ バイ ジェイロー」に続くより大人の女性にターゲットを絞った第2弾の香水を間髪入れず発表するとのこと。さらに一方、昨年12月にアメリカで公開され、日本ではこの5月下旬に公開された最新主演映画『メイド・イン・マンハッタン』ではホテルの客室係として働くマリサとして登場。映画自体は他愛もないシンデレラストーリー的ラヴコメながらもラテン系の人々のアメリカでの社会的待遇の厳しさにもちょっと言及、自身の出身母体ラティーノの血を忘れない配慮も見て取れた。旧日本陸軍とは大違い、各方面に戦線を拡大しながらも、全て成功を収めているその様子はまさにミッテランちゃん(注 元フランス大統領)とお友達だった帝人グループを率いた故大屋政子氏的経営才覚を思い起こさせる。

さてそんな彼女の最新シングルはシンプルに「アイム・グラッド」。このプロモVTRの監督は有名なファッション・フォトグラファーでもあるデヴィッド・ラチャペル氏であり、そして内容は'83年の映画『フラッシュダンス』の完璧なオマージュ作品となっている。ジェニファーがモチーフとしてこの映画を選んだのは、映画の主人公アレックスが昼間は溶接工として働いて家計を支えながらダンスに情熱を注いでいる、というところがダンサーとしてキャリアをスタートさせていったジェニファー本人と重なるところが多いからだとか。しかし彼女が幼少の頃観た作品だからってのもあるだろうけど、80年代の曲だけ聞いてご満悦している30代を中心とした層も振り向かせる狙いも多少あるのだろうなぁ。案の定、この映画を製作した映画会社がこのビデオはあまりにも原作の映画に似すぎているとしてソニーに対して著作権を侵害しているとの抗議文を送る一方で、彼女のミュージックビデオの中での演技はとてもよかったと話し、この映画をリメイクしないかとの話しも進んでいるらしい(笑)。ネオ・コンサヴァティヴ30代の牙城を突き崩す戦略も着々と進行中なのだろう。また最近彼女は俳優ベン・アフレック(『デアデビル』主演、『チェンジング・レーン』、『グット・ウィル・ハンティング』など。マット・デイモンと一緒に事務所を開いている)と熱愛中なのは皆さんご承知のところ。伝え聞くゴシップによれば、彼女はベンを思い浮かべながら、この曲の作詞を手がけていたとか。そしてその事を知ってか知らずか、ベンはこの曲がラジオからかかっていたときに彼女にプロポーズした模様。ぐぬう、まさに公私全てに張り巡らされた彼女の戦略が今結実しようとしているのである(笑)。一体彼女ジェニファーとは何なのか。農耕民族、日本人である私には最近の彼女のイケイケぶりが正直分からない(笑)。

 (田鍋)

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Raining On Sunday - Keith Urban

Top40 debut  2003/5/24
Peak Pos  #38
Top40 wks  -wks
Imprint  Capitol (Nashville)
Meantime Rate NA
にブレイク、キース・アーバン。2ndアルバム『Golden Road』は初登場11位、伸びやかなメインストリーム「ロック」な「Somebody Like You」は、男性カントリー・アレルギーのブレイクアウトでも見事TOP10入り(ちなみにボブ・クリアマウンテンがリミックスした更なるロック・ヴァージョンも要チェック)。故郷オーストラリアの大先輩オリヴィア・ニュートン・ジョンとのデュエットも録音し、すっかり大物になっている。

そんな彼のアルバムからの第二弾シングルは、ラドニー・フォスターとダレル・ブラウンのペンによるスロウ・チューンの「Raining On Sunday」。恋人と過ごす週末、雨で全てを洗い流してほしい。「雨の日曜日にはシーツをかぶって二人で一日中ベッドで過ごす。いいだろ」とキース。そんな彼女は一体誰?とファンの間では大騒ぎになっていた(だから彼の自作じゃないって)。

残念ながら大成功したケニー・チェズニーとのツアーも張り切りすぎてドクター・ストップ。現在はツアーをキャンセルして静養中とか。しかしAC/DCやリンジー・バッキンガムが大好きで、かつてクリス・ゲインズ(!)やデキシー・チックスのアルバムでギタリストとして参加していたほどのキースのギターの腕前、ぜひ生で見たいけどさすがに日本じゃ無理か。いや、その前に回復してもらわなければならないんだけど。

(松本)

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I Believe - Diamond Rio

Top40 debut  2003/5/24
Peak Pos  #31
Top40 wks  -wks
Imprint  Arista Nashville
Meantime Rate NA
イアモンド・リオってのはなんだか冴えない中年バンドみたいで、その容姿だけで聴くのを敬遠してしまうポップスファンもいるかも知れない。しかし過去にBreakoutで彼らの曲を採点済の多くの人が知っている通り、ダイアモンド・リオのヒット曲はなかなかキャッチーでひと工夫あって、その都度我々を楽しませてくれている。彼らはカントリーの門外漢にとっても、充分信用に足るアーティストなのだ。

その彼らが新たに放ったTOP40ヒット「I Believe」は、これまでと一転して超地味な曲調。しかしその内容は決して印象の薄いものではない。この曲の主人公は(恐らく)長年連れ添ってきた伴侶と死別した境遇にある者。それまで二人で送ってきた人生と、その喪失感を嘆いた後、サビの部分はこう続く

君は死んでしまった、でも君は生き続ける/君の死がすべての終わりを意味する訳じゃない/僕らの魂は神に祝福され、愛は永遠に続く/僕は信じてる、僕は信じてる

この曲が演奏される時は、きっと舞台は暗転し、スポットライトが一本・・。光景が目に浮かんでくる。「これまで録音した中でもお気に入りの一曲」とコメントしている彼らは、今後この曲を代表曲の一つとして欠かさずステージで披露していくことになるのだろう。

 (八亀)

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Crazy In Love - Beyonce feat. Jay-Z

Top40 debut  2003/5/31
Peak Pos  #-
Top40 wks  -wks
Imprint  Music World
Meantime Rate NA
在はグループ活動を休止して各自ソロでのキャリアを積み上げているデスチャ。メアリー・メアリーやトリニティ3−5−7などで実はアイドル激戦区のゴスペルアルバムチャートを制したミッシェル。ネリーと組んでの大ヒットの後もUKでシングルを続々チャートに送り込んでいるケリー。ついでにメンバーが怪我をした時のためのデスチャ控え用員としても活躍してきたビヨンセの妹ソランジュ。それぞれ駒が出揃ったところでいよいよデスチャの女王様ビヨンセがアルバムを完成させ、動きはじめる。他のメンバーのソロ活動中も「オースティン・パワーズ/ゴールドメンバー」でフォクシー・クレオパトラを演じたり、ブリトニーに代わりペプシのイメージ・キャラクターに抜擢されたり、噂の恋人ジェイZ(今年ジェイZがプレイボーイ誌にビヨンセと別れたと語っていたのだがまた再燃中)にフィーチャリングされて「'03 Bonnie & Clyde」でチャートにも登場したりとご無沙汰感はなかったものの、シンガーとしてはもちろんソングライターとしてもプロデューサーとしても溢れる才能を持ったビヨンセのこと、ミッシーやアウトキャストのビッグ・ボーイ、ルサヴァンやショーンポールなどゲスト陣も豪華なソロアルバム「Dangerously In Love」でどんなカムバックを果たすのか期待が高まる。

さて噂のデビューアルバムのジャケットではブリンブリンのドレス、というより大きめのスパンコールをつないだだけ(ビヨンセ曰く「ちゃんとある部分が隠れるように出来てるんだってば」)の衣装を身にまとっているが、その重さは約20キロもあるのだとか。ブリトニーが露出過多を叩かれた時に「デスチャだって同じような格好してるのにー」と漏らしてたが、健康的にサバイバー体型のビヨンセ、見事に涼しい顔で決めポーズをこなしてる。さてビヨンセが好む70年代テイストも存分に感じられるのが待望の先行シングルとなる「Crazy In Love」。フロア受け必須のこの曲でサンプリングされているのはシャイ・ライツの「Are You My Woman? (Tell Me So)」、そしてラップを挟むのはまたまたこんな思わせぶりな曲で共演の登場のジェイZ。好きな男性のタイプを聞かれてビヨンセは「私の言うことに全てイエスと言わない人がいいな。精神的な意味で強い人が好き♪」なんて言ってるけど、果たして誰を思い浮かべているのやら。

(中村)

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Miss Independent - Kelly Clarkson

Top40 debut  2003/5/31
Peak Pos  #-
Top40 wks  -wks
Imprint  RCA
Meantime Rate NA
Coming Soon

 

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Beer For My Horses - Toby Keith duet with Willie Nelson

Top40 debut  2003/5/31
Peak Pos  #-
Top40 wks  -wks
Imprint  DreamWorks (Nashville)
Meantime Rate NA
の攻撃的な歌詞が世のブーツマニアを狂喜させたという(?)「Coutesy Of The Red, White & Blue (The Angry American)」、援助交際をテーマにした「Who's Your Daddy?」と、常に話題に事欠かない曲をシングルカットしてくれるという非常にレビュアー思いなアーティスト、トビー・キースの新しいTOP40ヒットはなんとウィリー・ネルソンとのデュエット。

「Beer For My Horses」というタイトルだけを見ると、なんとなくのんびりした田園風景が舞台の曲のように思えるが、実はそうではない。TVから次々と流れる暗いニュース(「ビルが爆破された」という歌詞も登場するが、これは9.11前に書かれたものだそうだ)を観ながら、無法の世界と化した現代に「俺のじっちゃんは"悪党どもは木に吊るしちまえ"って言ってたよなぁ。」と古き佳きアメリカ的正義の不在を嘆く内容。サビの部分を意訳するとこんな感じ。

正義は常に追求されねばならない/そのためには肉親を戦地に赴かせることも厭わない/奴らに負い目を見せちゃダメだ/銃声が止む時、それは我々が勝利の凱歌を謳う時/故郷に帰ったら悪党どもに盃をかかげ歌おう/戦友にウィスキーを、軍馬にビールを

西部劇的な世界をイメージした歌なので言葉は古めかしいものを使っているが、早い話が上記のようなことを歌っているのだ。流石はトビー。更に助っ人として"タカ派オヤジ"ウィリー・ネルソンが登場するんだからこれ最強。

ここでウィリー・ネルソンの記録話をしておくと、この曲は彼にとって1984年、フリオ・イグレシアスとのデュエット曲「To All The Girls I've Loved Before("かつて愛した女性(ひと)へ"最高5位)」以来19年ぶりのTOP40ヒット。カントリーチャートでも1989年の「Nothing I Can Do About It Now」以来14年ぶりのナンバー1ヒットを記録と、非常に久々な一発となっている。このオヤジとディクシー・チックスが昨年は一緒にツアーを回っていたんだから、面白いといえば面白い。

 (八亀)

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My Front Porch Looking In - Lonestar

Top40 debut  2003/5/31
Peak Pos  #-
Top40 wks  -wks
Imprint  BNA
Meantime Rate NA
らの最新アルバムであるベスト盤『From There To Here:The Greatest Hits』からの先行シングル。1992年にナッシュビルで結成された彼らは1995年にアルバム『Lonestar』でメジャーデビュー。当初はのりのいいカントリーナンバーを得意とするバンドとしてスタートしたが1999年、3枚目のアルバム「Lonely Grill」からの初のトップ40ヒットとなったバラード「Amazed」(最高位24位)をリミックスしてロック調に仕立てて再発したところ、これがなんと大ヒットしてまさかの全米bPとなってしまい(失礼!)以降このままロック路線で突っ走るのかと思ったら、一転アダルトコンテンポラリー路線のバラードで攻めるようになったり、今ひとつ方向性が定まらない状態であったが、今回のこの曲は軽快なカントリーナンバーで、本来彼らがやりたかったのはこういう曲だったんじゃないかという気がする。(ちなみにこのベスト盤に収録されている「Amazed」はオリジナルのカントリーバージョンで、この辺がカントリーのバンドとしての意地なのかもしれないが、商業的に考えるとボーナストラックとして両方のバージョンを収録してもよかったのではないかと思う。)過去4枚のオリジナルアルバムと1枚のクリスマスアルバムを発表している彼らの集大成というか見ようによっては迷走の軌跡とも言えるこのベストアルバムには、この曲を含めて3曲の新曲とボーナストラック1曲が収録されている。ボーナストラックは以前のヒット曲「I'm Already There」に戦地に赴いている兵士たちの家族によるラジオメッセージをミックスしたバージョンになっていて、こんなところにも戦争が暗い影を落としていることを改めて感じさせられて複雑な心境になる。一方、3曲の新曲のうちの1曲はマーク・コーンのヒット曲「Walking In Memphis」(1991年、最高位13位)のカヴァーとなっている。個人的には結構楽しめる内容ではあるが、なんとなく彼らの迷走がまだまだ続きそうで少々心配な気もする。

(篠崎)

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Never Scared - Bone Crusher feat. Killer Mike & T.I.

Top40 debut  2003/5/31
Peak Pos  #-
Top40 wks  -wks
Imprint  Break'Em Off
/So So Def
Meantime Rate NA
前の印象もあって、最初はちょっと怖いキャラの奴かと思っていたが、巨大なボンクラが街をのっしのっしと練り歩くビデオクリップを見て、"お笑い系か?"と認識を改めた。ちょうど、同じデブ系のビッグ・パンが、1stアルバムのブックレットの写真でおんなじようなことをやってるんだよね。

この曲は当初インディで発売され、ジョージア州を中心に南部一帯で大ヒットしていた。そこに目をつけたのがジョージア州アトランタを拠点にするジャーメイン・デュプリ。ちょうど、彼のレーベルSo So DefがArista傘下に移って再スタートしようとしていたところだったので、その目玉となる第一弾アーティストとして、ボンクラに
白羽の矢が立った。
So So Defからリリースされたアルバム「AttenCHUN!」はアルバムチャートトップ10をかする(11位)そこそこの好成績で、この曲も南部ラップとしては珍しくHOT100でトップ40入りを果たした。

ということで全米規模で見れば"中ヒット"程度の曲なのだが、やはり地元での盛り上がりは凄い。それが確認できるのが、アルバムの初回版についているボーナスDVDに収録のライヴ映像。なんだかダラダラと長〜い前フリの後、この曲のイントロが流れると、うおーーーっと観客が一気に盛り上がる。で、それをジラそうとしてボンクラがわざと曲を一旦ストップさせるが、これに観客がものすごいブーイング。おいおいアーティスト本人にそんなにブーブー言わなくても(笑)。ボンクラが一生懸命MCするが、みんなブーブーガヤガヤ言ってて誰も聞いてない。諦めて曲を再開するボンクラ。そうするともう観客はもうトランス状態。全員でフックを大合唱して、勝手に曲が進む。ボンクラは何もせずにウロウロしてる。一応フック部分以外はボンクラがラップするが、あとはふにゃふにゃ踊りながら観客任せ。これはちょっと凄い映像なので必見。

ゲスト陣についても軽く。
キラー・マイクは最近「グラミー賞受賞ラッパー」と紹介されがち(笑)。こないだソロデビューアルバムを出したけど、グラミーを受賞したのはアウトキャストの「The Whole World」に客演してのこと。だから本当の受賞者はアウトキャストで、たまたまそのおこぼれにあずかっただけ。この曲では二番手に登場して1フレーズラップするが、けっこうフツウなのであんまり存在感はないかも。

T.I.というのは人名(個人)。ソロアルバムも出してて、割と評判はいい。この曲では三番手に登場する彼は、ヤンキーっぽい斜に構えた佇まいがダサかっこいい。70年代末から80年代ぐらいの、シンナーやってた日本の不良みたいな。ひょろっとして弱そうなんだけど、ヘンな迫力がある、みたいな。

(しんかい)

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