Top40 New Entries Dec.2002

◆ 2002/12/7 React - Erick Sermon
◆ 2002/12/7 Miss You - Aaliyah
◆ 2002/12/14 Bump, Bump, Bump - B2K & P.Diddy
◆ 2002/12/14 Thugz Mansion - 2Pac
◆ 2002/12/14 I'm With You - Avril Lavigne
◆ 2002/12/14 Fabulous - Jaheim feat. The Rayne
◆ 2002/12/14 Red Rag Top - Tim McGraw
◆ 2002/12/21 19 Somethin' - Mark Wills
◆ 2002/12/21 Ignition - R.Kelly
◆ 2002/12/21 I Should Be... - Dru Hill
◆ 2002/12/28 All I Have - Jennifer Lopez feat. LL Cool J
◆ 2002/12/28 Cry Me A River - Justin Timberlake
◆ 2002/12/28 Picture - Kid Rock feat. Sheryl Crow
◆ 2002/12/28 When I'm Gone - 3 Doors Down
◆ 2002/12/28 Made You Look - Nas

 

React - Erick Sermon

Top40 debut  2002/12/7
Peak Pos  #36
Top40 wks  -wks
Imprint  J
Meantime Rate NA
つの間にかヒップホップ界も未曾有のインド・ブームである。こんなベテランまでもエスニックにかぶれてるくらいなんだから。同じエリック繋がりの話で元エリックB&ラキムのラッパー、ラキムがラップで参加しているトゥルース・ハーツの「Addictive」もそういえばインドネタだった。メルマガのニュースでも触れているが、この「Addicitve」に絡んで、「インドのような第三世界の音楽ならば許可もなく使えると思い込んでいる文化的な帝国主義・・・」という何やらかの国の国家的価値観に物申すような訴訟が起こされている。この訴えの矛先はアーティスト本人やプロデューサーなどの目先の人物ではなく、レコード会社やそのオーナーであるドレであるのが興味深い。確かにこのわからなければ使ってもいい、という風潮は少なからずともこの世界によく見受けられる(まあ日本でもそうだけど)。有名曲を使いたいがために権利の問題やら何やらで高額のお金を払って大物アーティストに使用許可を得るよりは、第三世界のどこの誰だかわからないアーティストの変な曲を使ったほうがコストパフォーマンスがいいのは誰の目にも明らかだ。でも結局バレるのである。ジェイZの「Big Pimpin'」だってそうだ。結局訴えられるのである。まあ、そんなことはアーティスト本人らが悩めばいいことで、音楽をつくる製作現場の土俵にも立っていない塩すら撒いてない我々がとやかく言うのもお門違いなんだけど。嫌なら聴かなきゃいいし、買わなきゃいいし。

ところで、エリック・サーモンと言えば、元EPMD時代から数えると既に3デッケイドもこのシーンに生き残っている重鎮。今まで彼が行ってきた努力やこの世界に残してきた遺産を考えると、たかだか前回の「Music」や今回の「React」ぐらいでワックだの何だの、がたがた言わないでほしいよなぁ。

(はまべ)

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Miss You - Aaliyah

Top40 debut  2002/12/7
Peak Pos  #-
Top40 wks  -wks
Imprint  Universal
Meantime Rate NA
昨年の8/26(日)、今でも忘れない、俺は仕事であるタクシーの運転をしながら、AFNのアメリカン・カントリー・カウントダウンを聴いていた。俺は然程英語を得意としていないが、ニュースの時間の彼女の死亡の知らせは理解できた。ただ、俺の英語力だから聞き違いかもしれないと思い、1日そのまま流したが(その話も、タクシーも、、)どうやら皆さんが騒ぎ出した。そう、、、、彼女は帰らぬ人となってしまったのだ。PV撮影の為の飛行中という事だが、20代前半の若さで命を失うということは、これからのキャリアや結婚、出産等を体験しないまま終わってしまうということで、非常に残念である。先ずは心からご冥福を祈りたい、、、。

さて、その死後1年以上が過ぎ、彼女のファン達の間でも現実として事実をのみこめるようになった頃だろうか、遺作となる『I Care 4 You』が発表された。これは彼女のキャリアを総括する内容になっている。一応俺が買った輸入盤にはDVDが付いているが、日本では見られない仕様のものらしい。で、その遺作からのシングル・カットがこの作品なのである。宜しくどうぞ。

ということで、既に5回目のベスト10ヒットの記録を決めたこの作品だが、死亡した事への反応としてのヒット(ドメスティックでは尾崎豊やX JAPANが上手)ではなく、俺が思うに単純に曲が良かったのだろうと思う。なにせこういった人の作品はプロデューサー次第という事もあり、15歳のときからエロい歌を歌わされたりして苦労した彼女だが、一時期は本当に作品に恵まれてないなぁと思う時期もあった。評価されていそうな前作も、俺はどうしても好きになれなかった。ただ、この作品はミニー・リパートンの「Loving You」ばりに、野鳥系のSEが入り、所謂ヒップ・ホップ嫌い世代な耳でも、ラップも入らず綺麗に歌っているので、ソウルとかブラコンとかR&Bという解釈で理解の範囲内なはずだ。確かに80年代のヒット曲のような「華」は一切無い。大きな声や、極端に高い声、大袈裟なビブラート、、、、一切無い。派手なアレンジ、凄い盛り上がり、凄い転調、、、、一切無い。それを詰まらないと言ってしまうことも簡単だが、あえてその部分を部屋の明かりを消してバーボン(水で割らないこと!)を飲むなどの策を取り、じっくり独りで楽しんでもらいたいと思う。シンプルなトラックには無駄が無く、可也ちゃんとした作品だということが理解出来ると思う。宜しくどうぞ。

(奥村)

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Bump, Bump, Bump - B2K & P.Diddy

Top40 debut  2002/12/14
Peak Pos  #1
Top40 wks  -wks
Imprint  Epic
Meantime Rate NA
ビューアルバム『B2K』、続くセカンド『Pandemonium』が立て続けにTOP10入りし、BSBやイン・シンクが活動休止中の今ではトップクラスの活躍を見せるB2K。しかしながらどうにもB級感が抜けないのも事実。メンバーのルックスも名前も地味だし、ヒット曲はブレイクアウトでも散々な評価。これではまずいと制作陣が気を引き締めたか、今回はプロデューサーに最近隠居気味のR.ケリー、ゲストには完全復活したP.ディディという豪華メンバーが選ばれた。その曲「Bump, Bump, Bump」はりリースと同時にチャートを急上昇。年明けには独走中のエミネムを蹴落として、ついにトップへと上り詰めた。

ところで。
このタイトルはいわゆる「同一単語の3回繰り返し」。となると次のNo.1ヒットが思い出されるところ。

 ポール・マッカートニー&マイケル・ジャクソン「Say Say Say」(83年)
 デスティニーズ・チャイルド「Bills, Bills, Bills」(99年)

そういう意味では「Bump, Bump, Bump」は、もちろんデスチャ以来のNo.1ヒット。しかしここで注意すべき点は、ポールもデスチャもこれ以前に「同一単語の3回繰り返し」ヒットをすでに放っている点。

 ポール・マッカートニー・アンド・ウィングス「Hi, Hi, Hi」(72年10位)
 デスティニーズ・チャイルド「No, No, No Part 2」(98年2位)

デスチャはちょっとこじつけのような気がするけど、まあこの手のタイトルは最初のチャレンジでは1位をとれないというのがジンクスであったはず。となると次に1位となるのは「Bye Bye Bye」(00年6位)のイン・シンクが有力ではなかったか(本当は他にも「My My My」とかあるんだけどイメージ的に)。

まあそんなことはどうでもよくて、R.ケリー制作としては自身の「I Believe I Can Fly」の、P.ディディは改名後初だがパフ・ダディ時代の「Mo Money Mo Problems」以来のNo.1ヒット。肝心のB2Kの印象がどうにも弱い気がするけど、No.1ヒットというハクがついて、彼らも無事B級を脱却できたとみるのがいいのかな。

(松本)

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Thugz Mansion - 2Pac

Top40 debut  2002/12/14
Peak Pos  #19
Top40 wks  -wks
Imprint  Amaru/Death Row
Meantime Rate NA
ゥパックの未発表曲集2枚組『Better Dayz』からのヒット。
はて、これで未発表曲集って何枚目だっけ。
とりあえず存命中のアルバムを挙げてみると『2Pacalypse Now』(1992)『Strictly 4 My N.I.G.G.A.Z.』(1993)『Me Against The World』(1995)『All Eyez On Me』(1996)。これに、サグ・ライフというグループ名義で出した『Volume 1』(1995)も加えて、全部で5枚。
一方、死後に出された作品は、死の直前まで手掛けていた、マキャヴェリ名義での『Don Killuminati: The 7 Day Theory』(1996)、『R U Still Down ?』(1997)『Greatest Hits』(1998)、アウトローズとの共演作『Still I Rise』(1999)、『The Rose That Grew From Concrete』(2000)『Until The End Of Time』(2001)と来て、今回の『Better Dayz』で実に7作目となる。ベスト盤と、変則的なアルバム『The Rose〜』をカウントしないとしても、生前出していたアルバムと同数だ。しかも半分強の割合で2枚組。これ以外にもサントラなど各所で未発表曲がぽろぽろ出てきている。

で、何よりも重要なのは、次々に出てくる"未発表作"の質が全然低くないことである。まったく恐るべきである。これでは時が経ち、作品を重ねるほど「実は死んでない」説が真実味を増してしまう。

『Better Dayz』にはこの曲は2バージョン収録されている。ナスと共演したアコースティック・バージョンと、アンソニー・ハミルトンをフィーチャーしたアップテンポ・バージョン。前者は、ぽろんぽろんというアコギに乗せて2人がラップする、ラップとしては異色の作品だ。

で、「サグ・マンション」って何?
ライムの冒頭で説明されている。
「ちくしょう/もう撃たれるのはうんざり/警察に追っかけられて、逮捕されんのもうんざり/ニガーには、俺たちのための場所が必要だ/俺たちが属し、俺たちだけのための場所/ニガーは、きれいに着飾ってハリウッドを目指さなくてもいいんだ/わかるだろ?ニガーは死んだら、どこに行く?/サグなニガーは天国なんかには行けないぜ/だから俺たちはサグ・マンションに行くんだ/俺たちが自由になれる、唯一の場所に」
(一般に、英語の"mansion"は普通日本で言われるマンションではなく"大邸宅"を意味する)
いかにもトゥパックらしい内容だ。以降のライムでも、自分が弾圧され、差別される中を闘い抜いて今まで生きてきたのだという、彼が得意な展開。と言うか、トゥパックのファンが彼に求める"トゥパック像"通りのイメージの曲だ。これが、彼にとって5年ぶりのトップ20入りというヒットになったのは、そのためかもしれない。

既に次の未発表曲集の発売予定も聞こえてきているトゥパック。あらゆるラッパーが彼の偉大さと影響力をあっさりと認め、その存在感はまったく衰えない。まだまだ彼は第一線で活躍し続けることだろう。

(しんかい)

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I'm With You - Avril Lavigne

Top40 debut  2002/12/14
Peak Pos  #4
Top40 wks  -wks
Imprint  Arista
Meantime Rate NA
本で最も有名な欧米の女性シンガーと言えば、今では真っ先にアヴリル・ラヴィーンの名前が挙がる。デビューアルバム『Let Go』は日本国内でも飛ぶように売れ、先日のプロモ来日の際に行われたレコード店のインストアイベントにも、溢れんばかりのファンが殺到したようだ。民放の某人気音楽番組にも出演し、日本でも大人気のデビュー曲「Complicated」を熱唱、その不本意な歌唱を全国ネットでお茶の間にお届けした。歌が下手なのを承知の上で、敢えてアルバムの中でも難易度の比較的高めなこの曲を選び、しっかり日本のファンの期待に応えているあたりは憎めない。

そんな中、ひっそりと彼女のサード・シングルがヒット中。アルバムではこれまでの二曲のシングル「Complicated」「Sk8er Boi」に続く4曲目に位置する「I'm With You」。今度は一転してスローなパワー・バラードをカットしてきた。前の二曲がなかなかインパクトの強い曲だけに、特にアルバムの流れで聴くと、地味な印象を受けてしまうところは否めない。

アルバムの中には前のシングル二曲と系統を同じくする勢いの良いポップ・ソングが他にもある。特にアルバム後半はなかなか充実したナンバーが揃っているので、そちらをカットする向きもあったと思われる。しかし、巷では彼女の音楽があちこちで流れ、些か食傷気味のリスナーも少なくないだろう。ここでこれまでと同じ系統の曲をシングルカットしたところで、リスナーを飽きさせてしまうだけである。

そこでこの曲だ。冒頭からバックの演奏を最小限に留め、彼女の歌唱もこれまでになく抑えが利いている。サビに入ると流石にその声も張りを帯びるが、これまでのような勢い任せの雑然さはなく、「大人ロック」への意識が垣間見える。一方で、終盤は例によって思いっきり声を張り上げ、アヴリルの勢いの良い歌唱を期待するリスナーをも満足させる作りになっているあたりが上手い。相変わらず声の遣い方がぎこちないけど。

恐らく「Complicated」「Sk8er Boi」の持つ若さと勢いと新鮮さのイメージをリスナーが抱き、期待し続けたままであったなら、セカンド・アルバムの発表はかなり労苦を要するものとなっていたに違いない。何故ならそのようなイメージを維持した作品を提供し続けるのは容易ではないだろうから。どうしてもデビュー時のイメージが強く、そして画一的なものであるほど、二作目はそれとの闘いになってしまいがちである。そして結果としてそれを超えられなかったという例も枚挙に暇がない。しかしこの「I'm With You」により、彼女の音楽の違った側面をリスナーにアピールすることができた。これで次の一手がかなり打ちやすくなったはずである。

どうやら彼女は本年度中にも二作目を発表するつもりだとか。これを弾みに、世間の大絶賛とは裏腹にその実力に懐疑的な目を向ける私のようなリスナーをあっと言わせるような、ヴァラエティに富んだ作品を提供してもらいたいものだ。

(小川ボ)

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Fabulous - Jaheim feat. The Rayne

Top40 debut  2002/12/14
Peak Pos  #28
Top40 wks  -wks
Imprint  Divine Mill
Meantime Rate NA
2作目のジンクスも何のその、アルバム「Still Ghetto」はソウルトレイン・アワードでベストR&Bソウルアルバムにノミネートされるなど好調なジャヒーム。前回に引き続き"依然ゲットー"ってことで、今回もストリートが主要なテーマである。「インナーシティから俺の物語を引っ張ってくるんだし、ストリートで起こっていることこそがサウンドなんだ。俺はそこで生き抜いてきたんだし、それこそが俺をより強くしたんだ。」そんな訳でアルバムからの第2弾シングル「Fabulous」、依然厳しい状況のゲットーで、お互いを信じることが出来ないような状態だけれども、それらを乗り越えてでも連帯しよう、お互いを尊重しよう、と博愛主義的理想を歌っている。70年代のオールドスクール的テーマがなお歌われつづけられなければならない現実のゲットーに対しては複雑な思いだが、注目すべきはジャヒームのゲットーに対する優しい眼差しである。確かに辛い状況ではあるがそうした状況を憎むといったネガティヴな感情ではなく、大きく包み込むような癒しが彼の歌には感じられるのだ。なるほど元ノーティ・バイ・ネイチャーのケイ・ジーをして、彼自身のグループをほったらかしてプロデュース業に専念されるだけの原石だと納得させてくれるし、ソウルの良心的部分の継承を彼にチラッとでも垣間見れたかな、という気にさせてくれる。うんいいよ。子供のあどけない「ダディー、マミー」に始まって さらには Yummy、Quana 、DJMyche Luv からなる新人女性トリオ ザ・レイン(Tha Rayne)のコーラスも嫌味が無い。ここらへんはケイ・ジーのセンスだろうがJaheimとの相性もいいのだろう。そうそう、彼は昨年のSeagram's Gin Live Tourに引き続いてまたツアーに出る計画があるそうで、題して"PUT THAT WOMAN FIRST TOUR"だとか。今回はツアーの表題のとおり、より女性にサービスするとのことで男性ストリッパー4人をステージにはべらすそうだけど、それって来日は出来るのかな?

(田鍋)

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Red Rag Top - Tim McGraw

Top40 debut  2002/12/14
Peak Pos  #40
Top40 wks  -wks
Imprint  Curb
Meantime Rate NA
れは必要最小限の情報だけ記した後、歌詞の全文を掲載することで"解説"に代えたい。発売週に60万枚以上の売上という、彼にとって最高の出足となった「Tim McGraw & The Dancehall Doctors」からの先行シングル。それだけ期待が高かった新作にも関わらず、多くのラジオ局はこの曲のオンエアを拒んだ。それは、歌の中に中絶の描写があるからだ。宗教上の思想とも絡み、アメリカでは中絶問題は非常にデリケートな話題。
もちろんティムは「この作品で中絶を容認しているわけでも何でもなく、物語のひとつのエピソードとして描いだだけ」という言い分である。
最初のコーラスでの「please don't stop」→二番のコーラスでの「please don't stop lovin' me」→三番のコーラスでの「stopped lovin' me」と、話を展開させながら言葉を繋いでいく巧みさは見事だ。

I was 20 and she was 18 / we were just about as wild as we were green / in the ways of the world
She picked me up in that Red Ragtop / We were free of the folks / and hiding from the cops / on a summer night / running all the red lights
We parked way out in a clearing in a grove / and the night was as hot / as a coal burning stove / we were cooking with gas / Ooh it had to last

In the back of that Red Ragtop / She said please don't stop

Well the very first time her mother met me / her green eyed girl had been a mother to be / for two weeks
I was out of a job and she was in school / and life was fast and the world was cruel
we were young and wild / we decided not to have a child
So we did what we did and we tried to forget / and we swore up and down there would be no regrets / In the morning light / But on the way home that night

On the back of that Red Ragtop / She said please don't stop / Lovin' me

We took one more trip around the sun / but it was all make believe in the end / No I can't say where she is today / I can't remember who I was back then

Well you do what you do / and you pay for your sins / and there's no such thing as what might have been / That's a waste of time / drive you outta your mind
I was stopped at a red light just yesterday / beside a young girl in a Cabriole / and her eyes were green and I was in an old scene

I was back in that Red Ragtop / on the day she stopped lovin' me
I was back in that Red Ragtop / on the day she stopped lovin' me.

(しんかい)

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19 Somethin' - Mark Wills

Top40 debut  2002/12/21
Peak Pos  #23
Top40 wks  -wks
Imprint  Mercury (Nashville)
Meantime Rate NA
が明けて平成も15年目である。昭和でいえば78年。少々不謹慎かもしれないが早くも今上天皇の健康状態が心配される昨今、モーニング娘。に平成生まれの新メンバーが加入する昨今である。TVを観ればタレントがちょっと古い話題に及ぶと「昭和の人じゃないんだから。」を連発しているし、一方で「昭和の歌謡曲を彷彿させる」というフレーズが、音楽評で非常に肯定的なニュアンスで使用されていることが目につく昨今でもある。

ところでマーク・ウィルス。前々作『Almost Doesn't Count』のアルバム評で、私は彼を「勘違いヒゲ。」の一言で切り捨てた。デビュー以来着実にキャリアを積み上げ、98年の「Wish You Were Here」でブレイク。続く「Almost 〜」でブライアン・マクナイトの「Back At One」のカバーなどで大胆にもポップのメインストリームに切り込んでいった彼は「カントリーではそこそこ二枚目で通っていても、ポップの世界ではおまえは全然イケてない。」という痛烈な評価を受け、初めての低迷。続くアルバム『Loving Every Minute』など私は聴く気もおこらなかったが、チャート成績を調べてみるとそれはアメリカ人も同じだったようで、ヒットらしいヒットを出すことが出来なかった模様。

そこで彼、キャリアに一区切りをつけるべく初めての『Greatest Hits』をリリース。そこからカットされた新曲がこれである。むさくるしいヒゲを剃り落とし(これは前作で既にやっているが)世に問うたシングルは、彼と同世代のリスナーに共感を呼びかけるタイプのナンバー。

"僕は「スター・ウォーズ」を少なくとも8回は観たし「パックマン」の行動パターンもすっかり頭に入れていた。エルヴィスが死んだときはまだ子供で、ママが泣いてたのを覚えてる"という1970年代、"ルービックキューブに熱中し、学校から帰って午後はずっとMTVを観てた"という1980年代。「今はいろいろと便利な世の中になったけど、あの頃の思い出は何事にも換え難いなァ。」というこの曲は狙い通りリスナーから大変な共感を得、久々に彼はカントリーチャートでナンバー1に返り咲いた。このタイプの曲はやや反則気味な印象もなくはないが、低迷から立ち直ったアーティストはその後長い充実期を迎えることがあるので、そちらの方を期待してこの曲を応援したいと思う。

なおこの"19 Something(20世紀の出来事)"という言い回しは、恐らくあと10年くらいすると、世界中で頻繁に使われるようになるんでしょう。例のNYテロも「俺貿易センタービル登ったことあるんだー。」「ナニあなた、20世紀の人?」みたいなネタになったりして。

(八亀)

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Ignition - R.Kelly

Top40 debut  2002/12/21
Peak Pos  #-
Top40 wks  -wks
Imprint  Jive
Meantime Rate NA
R.ケリーといえばこれほど最近社会的なダメージを受けたミュージシャンも珍しく、唯一タイマンを張れるのは先頃幼児ポルノ所持の疑いでスコットランド・ヤードにしょっ引かれたフーのピート・タウンゼントくらいのもん。あ、そういやNYタイムスで「女運に恵まれず寂しく孤高を囲う大スター」なんていう有り難くないコラムを書かれたかと思えば、自分の歌を使ったミュージカル劇『Movin' Out』の準主演女優がタイムズ・スクエアで交通事故で死亡したと思ったら、今度は本人が飲酒運転の疑いで道ばたの木に車で激突したビリー・ジョエルも結構近いかも。いずれにしてもR.ケリーの場合、未成年の少女とヤッちゃってそれがビデオで出回ってるわけですから滅茶苦茶ヤバい訳で。そのかどでイリノイ州で訴えられてると思ったら先月にはマイアミでピート・タウンゼントと同じく幼児ポルノ所有のかどで逮捕されるという有様で、はっきり言ってプライベートでは全くドツボのR.ケリー。でも何故か彼の音楽は不思議にリスナーに支持されて、2月中旬発売予定という、身辺が騒がしいタイミングで敢えてリリースする新作『Chocolate Factory』からのカットのこの曲も実にあの「Fiesta」以来のヒットとなった。

曲自体はこの間の『TP-2.com』でもそうだったように結構しっかり作ってあるし、楽曲としてのクオリティは結構高い。最近彼とコラボったアーティスト達のインタビューなんかを読んでも「あの事件は不幸なことだけど、R.ケリーはクリエイターとして素晴らしいし、それはリスペクトすべき」といったコメントを目にすることが多く、まるで野球賭博をやって球界追放になりながら、一般ファンの支持とメジャーリーグ生涯最多安打記録を保持しているという事実を持って「彼を野球の殿堂入りの対象に!」と昨年末から今年頭にかけて盛り上がったあのピート・ローズを思わせるような支持の受け方に感心するやら、考え込まされるやら。まあジェリー・リー・ルイスの例を挙げるまでもなく、この手のスキャンダラスな事件があったとしてもクリエイティヴィティやパフォーマンスの点で間違いのない仕事をすることで、歴史的な評価を確保することは可能なわけだから、とりあえず彼にしてみればその方向をきっちり指向している、とポジティヴに捉えてあげるべきなのだろう。特にあのジェイZとのデュオ・アルバムが大コケした後だけに。

この曲を含む新作『Chocolate Factory』は当初12/17発売予定だったのが、かの事件の影響もあって遅れに遅れた結果、結果オーライというかうまくいったというか、バレンタインデーに合わせた発売となることが決定している。愛とエロスの世界を歌わせたら右に出るものはいないR.ケリーが楽曲の充実を糧にして一線のクリエイター・パフォーマーとしての地位を見事リゲインできるかどうか、それはこのアルバムの売り上げと評価にかかっている。乞うご期待。

(阿多)

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I Should Be... - Dru Hill

Top40 debut  2002/12/21
Peak Pos  #25
Top40 wks  -wks
Imprint  Def Soul
Meantime Rate NA
98年以来、久方ぶりに聞く名前だ。メンバーであるウッディの脱退劇やそれにまつわる個々人のソロ活動を経て、一時期は解散の危機、とまでいわれながら逆にルゥスコラという新しいメンバーを加え5人組として帰ってきた。この曲は4年ぶりとなる3rdアルバム「Dru World Order」からのリード・シングル。十八番である熱唱系ミディアム・バラードのドゥルー節が聴ける。とはいえ、曲自体は若手グループであるフェザー・ストームの作品。シスコが地元のタレント・ショウで見初め、採用に踏み切ったという。曰く「昔の自分たちを見ているような連中で、いい曲だったので俺達が歌ってもいいか?と聞いた。俺達がジョデシに曲を提供したらどんな気分かなっと考えながら」。容姿・ファッションとはイメージが異なり、良い奴らである。エレクトリック・ピアノの静かな和音に導かれ、物静かに歌声の掛相が始まる。そこにハーモニーが加わり、だんだんと厚みを増し、緊張感を高めていっている。シスコの歌声を前面に出しながらもグループ全体としての一体感が感じられる。敬愛するジョデシを思わせるような押し寄せるコーラスワーク。一時的な解散劇を経験して、より一層強固な絆を固めた、そんな感じのする曲だ。

(小松)

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All I Have - Jennifer Lopez feat. LL Cool J

Top40 debut  2002/12/28
Peak Pos  #1
Top40 wks  -wks
Imprint  Epic
Meantime Rate NA
「頂点の女神ジェニファー・ロペス(SMEの宣伝コピーより)」はキャリアもプライベートも思いのまま。「ウエディング・プランナー」で演じたイタリア系女性の役が不評だったことから自分のイメージに合った役柄(と要求したらそのままブロンクス育ちのプエルトリコ系女性役になったようだ)にメイド役の人種を変更させた映画主演最新作「Maid In Manhattan」は堂々の初登場週興行成績1位(これまた「あんなにタカビーそうな女がメイドには見えない」の声はあるものの)。現在日本で公開中の「イナフ」はせっかくDVというタイムリーかつ語るべき題材なのにジェニロペ百変化を見せたいためかストーリーは暴走というお粗末な出来映えながらも、各女性誌は「イナフのジェニファーのボディを手に入れる!」的にこぞってエクササイズ特集、毎月のようにジェニロペ表紙の雑誌が店頭に並ぶ。この後もサミュエル・L・ジャクソン共演の「Tick Tock」ベン・アフレック共演の「Gigli」「Jersey Girl」と話題作が待機中。その他のサイドビジネスも好調で、ブリトニーやキャメロン・ディアスなどが次々と撤退していくレストラン業でもジェニロペがプロデュースする「Madre's」(実は開店当初はジェニロペの最初の旦那が経営に加わってたりする)は今日も営業中。ここ日本でも各フレグランスショップにはジェニロペ香水「Glow By J.Lo」が並び、今月20日には新宿伊勢丹にジェニロペがアンディ・ヒルフィガー(トミー・ヒルフィガーの弟)と立ち上げたファッションブランド「J. Lo by Jennifer Lopez」も登場とセレブ度は高まる一方。

更に連日話題をさらっているのがジェニロペ結婚へのカウントダウン。婚約相手のベン・アフレックとのラヴラヴぶりは前のシングル「Jenny from...」のビデオやアルバムに収録の「Dear Ben」というノロケまくり曲、お互いに高価な車や宝石を贈り合う豪勢なプレゼント合戦など目も当てられない状態。このままゴールインに突っ走るかと思いきや、数々の不安要因も囁かれ中。今回初婚となるベンアフ周辺ではバツ2のジェニロペとの結婚を懸念する声が。ベンアフの母親は「あんな裸同然で外を歩くような女との結婚なんて問題外。グウィネス・パルトローみたいな上品で頭のよい女性がいいわね」だそうで。ベンアフの元彼女のグウィネス(現在コールドプレイのクリス・マーティンとラヴラヴ)は、ジェニロペのファッションセンスが耐えられないようで事あるごとに「私は結婚は慎重にしたいわね。何度も繰り返すなんて考えられない」などと嫌味発言。以前は「今でも彼女を愛している。2人の間には絆があるんだ。例え火の中でも彼女を追いかけていく」とストーカー発言をしていたP.ディディが今回「結婚は素晴らしいこと。末永く幸せが続くよう祝福する」なんて妙におとなしいのも何となく不気味。そしてベンアフの一番の親友であり、ベンアフの元アシスタントの女性(ジェニロペに家から追い出されたとの説あり)と極秘婚約が噂されているマット・デイモンが現在のところ最大の難関。「あいつ婚約して童貞喪失の時以上に喜んでた」と公には祝福モード発言をしているものの実はベンアフを結婚させまいと必死で説得中らしい。一方で酒もドラッグも全く嗜まないジェニロペがアルコール中毒のリハビリ期間を経て間もないベンアフとやっていけるかという問題や(リハビリ後1年は人間関係も依存的になるため人と深い関係を持つことは避けるべきとされる)、ベンアフの派手な女性関係を疑問視する輩もいるようで。ベンアフの女性関係で浮上してきたのが「ブリトニー&ジャスティンの破局原因=ベンアフ」説。デビュー前からベンアフに憧れていたブリトニーだが知りあってからは意気投合、それぞれ恋人がいながら2人でオフを調整してはリゾートホテルにしけ込んではお泊まりデートってのを2年以上繰り返してきたらしい(しかもひたすら酒を飲みつつ野球拳ってのがセコい)。ベンアフはジェニロペにその事実が知れる日を恐れているとかいないとか。今回のジェニロペ&ベンアフの婚約の際にジェニロペ作成と思われる誓約書が交されたという話もよく聞かれる。内容は「セックスは週4回」「映画のラヴシーン撮影はお互い現場に立ち会うこと」「子どもはジェニロペが望む限り産む」「浮気をしたら罰金500万ドル、嘘をついたら罰金100万ドル、相手を怒鳴ったら罰金1万ドル」などなど。セレブの結婚誓約は一般的だが(ウィル・スミスが離婚時の財産分与の取り決めをせず結婚した時は話題になったほど)ここまでやるか。つい最近もベンアフがジェニロペに「今夜マットと2人で出かけたい」と言ったらジェニロペは「だったら、私じゃなくてマットと結婚すれば!」と激怒。ベンアフは3000ドル相当のピンクのバラの花束を贈って謝ったらしい。ジェニロペってのはお金のかかる人で、一瓶12万円のフェイス・クリーム、1本6万円のシャンペンなどのジェニロペ愛用品を紹介する「The Fabulous Life Of Jennifer Lopez」という特別番組まで放映されたほど。セレブ生活謳歌中。

さてそんなかんじでお騒がせのジェニロペ、3枚めのアルバム『This Is Me...Then』からのセカンドシングルとなるこの曲はゲストに人気復活中のL.L. Cool Jを迎え、デブラ・ロウズの「Very Special」をサンプリングした話題曲。ジェニロペの舌足らずハイトーンつぶやきにラップを絡ませる最近のお得意パターンで、別れを前にしたカップルがヨリを戻す戻さないの掛合いを繰り広げる。雪降る中でジェニロペが乙女チックなピンクのコートに身を包みミニスカート&ショートブーツ姿の超ぶりっこ路線のビデオもかわいい。そして1月26日ダンサーの前夫クリス・ジャッドとの離婚が正式に成立するのとほぼ同時にこの曲がポップチャートの1位に輝くという出来過ぎなタイミング。前から囁かれていたベンアフとのバレンタイン入籍予定説は否定しているがいつもさっさとコトを進めて驚かせてくれるジェニロペのこと、まだまだ油断ならないかも。

(中村)

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Cry Me A River - Justin Timberlake

Top40 debut  2002/12/28
Peak Pos  #3
Top40 wks  -wks
Imprint  Jive
Meantime Rate NA
ャスティンがなかなか堅調な活躍をしている。
誰もが言わずと知れた、インシンクのフロントマン。
Groupの活動から、よりR&B/Hip Hop嗜好を強めたソロ・デビュー・アルバム『Justified』からの2枚目のシングル曲。

1枚目のシングル「Like I Love You」は惜しくもTop10目前ににして失速してしまったが(11位,02/10/12付)、本作ではソロ初TOP10入どころか、3位(03/02/01付)まで上ってしまった!本人曰く、"この曲はHip Hop Ballade、男性の側から失恋の悲哀を歌っている"そうだ。がしかし、覗き、変態じみたあのストーカーPVがどうしてもオーバーラップしてしまう。ま、その曲が醸し出す不気味さも、プロデューサーとして、また、途中で参加(ビデオにも)している、ティンバランドによるところが大きいのだろう。

個人的なことで恐縮だが、バックス派であったのでインシンクにはまったく興味がなかった。また、インシンクでのナヨナヨした薄いヴォーカルがどうしても好きになれなかった。しかし、ソロアルバムでのジャスティンのヴォーカルは明らかに成長が伺える。この曲もヴォーカル・アレンジは自身でやっているようだ。よく指摘される、マイケル・ジャクソンを意識していると思われる(自身も、影響を当然のことと開き直っていた)ファルセットを駆使したヴォーカルも、なかなか伸びやかである。(叫びは時折鼻につくが。。。)

今年は、同じMicky Mouse Clubの同窓生であり、最近関係が噂されている(?)クリスティーナ・アギレラと北米ツアーを共にするという話もあるらしく、こちらも話題を集めるだろう。話は無いが、来日公演が実現すれば、血迷って(?)行ってしまいそうである。

この後も『Justified』からはいくつかシングルを切ってくるであろう。
次はブラマクプロデュースのベタベタのバラード、「Never Again」あたりか?
今後の活躍が楽しみである。

(大崎)

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Picture - Kid Rock feat. Sheryl Crow

Top40 debut  2002/12/28
Peak Pos  #-
Top40 wks  -wks
Imprint  Lava/Atlantic
/Universal South
Meantime Rate NA
ットチャートは結構長い間(四半世紀以上だよなあ、よく考えると)追っかけてきたけど、こういうヒット曲には初めてお目にかかった。レアだ。何がレアかというと、クレジットされているアーティスト(の組み合わせ、だなこの場合)が「二通りある」ヒット曲なんてこれが初めてじゃないか。そもそもキッド・ロックのはっきり言ってあんまり売れなかった2001年末リリースのアルバム『Cocky』からリリースされたこのシングル、もともとはアルバムバージョンのシェリル・クロウとの渋いデュエットがカントリー・ステーションを中心にちょっとエアプレイを集めたあたりからヒットのきっかけをつかんだ。メルマガでも引用したけど「お前と別れてからというもの俺の人生は真っ暗/今日もホテルで行きずりの女としけ込んで/ウィスキーとコカインでハイになる/いつになったらこういう生き方を変えられるか判らない/今日もお前の写真を向こうに追いやり女と寝る」という歌詞を結構ヨレた歌にのっけてくるあたり、いなたいというか何と言うか、今時の若手ポップ・カントリー勢には間違っても出せない味がかえってカントリー局の興味を誘ったのだろう。

ところがこれでカントリーチャートを驀進する、という展開にならずにカントリーチャートの下の方に初登場したものの、決して上位に進出することなく下の方でうろうろしていたあたりがこの曲の面白いところ。そんなこの曲がブレイクのきっかけを得たのは、2002年にこともあろうかあのファーム・エイド(カントリー系やサザン・ロック、ハートランド・ロック系のアーティストを中心に貧困に苦しむ農家を支援するためのチャリティ・コンサート。80年代後半から毎年行われていて、過去にはジョン・クーガーやウィリー・ネルソンが中心になってかなり成功していた)に"おいちゃん"キッド・ロックが参加した際、デュエットしたナッシュヴィルの気鋭の女性シンガー、アリソン・ムーラーとのバージョンを録音、CDシングルで発売したこと(こちらはスティール・ギターも入って正統派カントリーバージョン)。実はこのアリソン嬢、あのシェルビー・リンの実妹であり、シェルビー同様、父親を銃殺の上自殺した母親を持つというトラウマティックな環境がその歌ににじみ出ている実力派シンガーで、1998年、ロバート・レッドフォード監督の映画『モンタナの風に抱かれて(Horse Whisperer)』に自作曲「A Soft Place To Fall」が収録されて俄然注目を浴びたという経歴の持ち主。その彼女とのいなたいデュエットシングルが(おそらくカントリー局でシェリル・クロウ・バージョンが支持されていたのが影響したのだろうが)いきなりポップ・ステーションでも取り上げられ、あれよあれよという間にチャートを上ってとうとうキッド・ロックのチャートヒットとしては2000年の「Only God Knows Why」(19位)を凌駕して最大のヒットとなってしまった。

かくしてフィーチャリングのパターンが2種類あるシングルがヒットチャートに顔を見せるという珍現象が発生。過去に同一曲を同時期に異なったアーティストが録音し、シングルカットしてチャート上でデッドヒートを繰り広げた、というパターンは特に50〜60年代には割と多く見られたが、同じアーティストが2種類のアーティストをフィーチャーして同一曲でヒットを飛ばすというのは初めての筈。一つ不思議なのはビルボードのインターネット上のチャートでは常にシェリル・クロウしかクレジットされていないこと。何か特別な意図があるのだろうか。いずれにしても思わぬ駒からヒョウタンが出た今回のキッド・ロックのヒットには、画一化されがちな最近のチャートに「まだまだヒット曲もおもしろいパターンがあり得る」ことを証明したという意味で拍手を送ってあげたい。こういうことがあるからヒットチャートってやめられないんですよね。

(阿多)

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When I'm Gone - 3 Doors Down

Top40 debut  2002/12/28
Peak Pos  #-
Top40 wks  -wks
Imprint  Republic/Universal
Meantime Rate NA
ビュー・アルバムでの彼らの活躍は凄かった。周知のとおり、Mainstream Rock Tracksチャートに「Kryptonite」、「Loser」、「Duck And Run」とNo.1を3曲連ね、特に「Kryptonite」は、HOT100でも何と53週滞在、最高位3位と大ヒットし、2000年度の各種音楽賞で新人賞も獲得。デビュー作の戦績としては、CreedやStainedの遥か上をいく。そして約3年後、待望のセカンド「Away From The Sun」発表。ファースト・シングルのこの曲は、前述のチャートの首位を指定席の如く9週連続爆走中(03/1/25付)、グラミーのBest Rock SongやBest Rock Performanceにもノミネート。こうなると、どんなにかっこいい曲かと期待するのが自然というもの。

で、本日(03/1/21)、試聴サイトで初めて聴いた率直な感想だが、うーん… わりと好きなタイプだが、ちと地味かなあ。少なくとも"Best Rock … "とまで言うなら、流石にまだ他にある気がする。いや、別に貶す気はない。ボーカルのメロディは、単調で抑揚に乏しく決してメロディアスとは言わないが、何か強くひきつけるものがあり、何度も聴くうちに段々気にいってきたし、ギターの音も、ヘビーすぎず、70's〜80'sのロックを好んで聴いてきた耳にも心地よい。ボーカルの声質は全然違うけど、StyxやKansas辺りのアルバムに、"泣き"の1曲として似た曲があった気もする。でも所詮、アルバム3曲めや8曲め(LPならB面3曲め辺り)に来そうな、一本調子のノリをちょっと変えるためのつなぎの曲という感じで、とてもアルバム・トップでファースト・シングルという程のキャッチーさは感じないが。尤もMainstream Rock Tracksって、もともとこういうアルバム・トラック然とした曲の方が受けるのかな?

単調といえば、2部形式の1番、2番の後、ギター・ソロ、サビ繰返しという、種も仕掛けもない構成に加え、4つくらいしかコードを使わないコード進行も、殆ど日本の中学英語のみの詞も、無茶苦茶シンプル。ちなみにこの詞、ボーカルのBradが、ツアー先で家族と離れた生活にストレスを感じて書いたとか。「君には見えない別世界、隠せない秘密、闇のどこかに遠すぎて見えない光、それとも僕がめくらなのか…」と続く、何とも重苦しい内容。そしてビデオは、詞の内容にピッタリということで、彼らの欧州・中東の米海軍基地慰問ツアー時に撮影した、米兵達の映像を使用したとのこと(そのため、'N SyncやJay-Zとの仕事で著名なMarc Klasfeld監督の企画を急遽キャンセル)。

また、プロデュースは、Pearl JamやNickelback も手がけたRick Parasharが担当。うん、確かにNickelbackには似てる。ま、多少は仕方ないけど、でももうちょいオリジナリティがないと、今後辛いんじゃないかな。実際、Mainstream Rock Tracksやグラミーとは裏腹に、アルバム・チャートでは、8位初登場後、あっさり11位以下に落ち、今のとこ伸び悩んでるし。セカンドでは、Creed、Stainedらの大ブレークに対し、彼らは早くも正念場か? 繰り返すが、結構好きなタイプだけに、盛り返してほしいところ。アルバムの中に、もっとかっこいい曲が転がってないかなあ...(あいにく未聴)。

(窪田)

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Made You Look - Nas

Top40 debut  2002/12/28
Peak Pos  #38
Top40 wks  -wks
Imprint  Ill Will
Meantime Rate NA
史的名作と名高いデビュー作 『Illmatic』 がリリースされた頃のR&Bシングル・チャート(特にエアプレイ・チャート)はヒップ・ホップが上位にランクされることは少なかった。しかしヒップ・ホップで埋め尽くされている現在のチャートではストリート色が強い曲よりもラジオ・フレンドリーな曲が求められている。『Illmatic』 が絶賛されていた頃とはリスナーの趣味が変わってしまっているのだ。Nas もそんなことは承知した上であえてカウンター的にストリートのイメージを打ち出しているのだろうし、これをどう捉えるかは個人の趣味の問題になるだろう。だが 『Stillmatic』 と 『God's Son』 が無名の新人ラッパーの作品だったとしたらメディアは同じように絶賛しただろうか?自分はそうは思わない。

旬のトラック満載のプロデューサー主導とも呼べそうな作品を乱造しているラッパー達に対し、ストリート色の強い 「Made You Look」 で強い抵抗を示す。その考え方には共感できる部分もあるが、Nas はそこら辺のラッパーではなく超一流のラッパー。下手な小細工やコンセプトは必要ないのではないか。

旬のトラックに超一流のラッパー。それ以上に何を望む?

(いのっぴー)

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