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Hero - Enrique Iglesias |
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2001
年を振り返るに付け避けて通れないのが例の9/11のニューヨークWTCテロ事件。
特にボクは現地にいてあの破壊行為を目の当たりにしただけに、その後のアメリカ人達の
「国に誇りを持ってこの難関を乗り切ろう」「あの事件の犠牲者達を救出しようとして命を落とした警察官、
消防士、救急医療班の英雄達に敬意を」という気持ちは痛いほどよく理解できるし、共感出来るところも多い。
一億総シラケ国民のような日本人の一員としては、こういう機会に自分の国に誇りを持って団結できるという
一体感の凄さにはやはり敬服する以外ない。もちろんブッシュ大統領のようにちょっと勘違いしているリーダーの
問題点も認識しているアメリカ人は多いし、極端な国粋主義に走る一部の連中に対して眉をひそめる向きがちゃんとあったことも、
アメリカに住む非アメリカ人としては安心させられるところ。
そんなセンチメントの中、上記のテーマにぴったりフィットする曲として俄然エアプレイを集めて大ヒットと
なったのがこのエンリケの「Hero」。事件後しばらくしてテレソン(日本で言う24時間TV)形式で行われた
TVライヴ番組『America:Tribute to Heroes』の中でもきっちり登場してこの曲を歌っていたエンリケ、
正直言ってこの曲がこういう形で大ヒットになるなんて夢にも思っていなかっただろう。
たまたま事故の当日前後からエアプレイされ始め、あの事件とばっちりタイミングとテーマが
マッチしたことが幸いしたこのエンリケ得意の甘いバラード、今回の有名度からいって彼の代表曲
ということになるんだろうか。まあ中途半端なアップテンポのラテンポップなんかよりは数段いいんだけど。
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Feelin'On Yo Booty - R.Kelly |
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2001
年、R.ケリーの「Fiesta」がビルボードR&Bシングル年間チャートで
1位になった。99年マクスウェルに提供した「Fortunate」以来の同チャート
No.1である。「Fiesta」の年間1位は意外だった。そのサウンド・アプローチ自体も
前アルバム『R.』からのヒット「Did You Ever Think」と何ら変わらないものだったし、
プロデュースも同曲と同じトラックマスターズ。『R.』でお世話になったから
今回もなんかやってよ、ってトラックマスターズに頼んだ付き合い的な1曲が
不覚にも大ヒットになってしまった。
で、その「Fiesta」、シングルヒットしたのはアルバムバージョンではなくジェイZらを フィーチャーしたリミックスバージョンだった。 このリミックス、もう一度聴き改めて頂くとよくわかるが バックトラックこそあの哀愁味なラテン調ギターは入ってるとはいえ、メロは オリジナルの片鱗を全く残さない全然違うものに差し替えられている。 そう、最近では全然珍しい手法でもなくなったこの「オリジナルのオの字も残っていない」リミックス、 流行らしたのはこの人、R.ケリー。 93年の特大R&Bヒット「Bump N Grind」にはじまり、その次のシングル「Your Bodies Callin'」、 「You Remind Me Of Something」もそうだし、御大をフィーチャーした「Down Low」もそうだった。
思い起こせばケリーのシングルのリミックスっていつもそうだった。聞き古された楽曲に
新たな息吹を吹き込むこの手法。陳腐かつチープな表現をすれば一粒で二度美味しい手法。もちろんこのシングル「Feelin' On Yo Booty」でも使われている。
リミックスでは和テイスト満載な琴の音を前面に押し出し、それに絡めてハネたビートを使うことで、”羽織・袴で
クラビング”みたいなニュー・雅サウンドが見事展開されている。「Oochie Wally」の大ヒットや
最近のティンバランドの嗜好からも垣間見れる和を含めたアジアン・サウンド。2002年のトレンドの予感大。
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Raise Up - Petey Pablo |
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What's Goin'On - All Star Tribute |
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「What's Going On」は’71年に全米で大ヒットしたマーヴィン・ゲイの代表的な曲で、この曲によってマーヴィンは自身のみならず、ソウルというジャンルをより深遠なものへと昇華させることに成功した。当時はベトナム戦争などでアメリカ社会が疲弊、混乱しており、この曲の「戦争は答えじゃない、愛だけが憎しみを乗り越えることができるのだから」というメッセージは当時の人々には切に訴えるものがあったと思うが、そうしたことを抜きにしても時代を超えて今でも充分心に響いてくるものがある。 さて今回のトリビュート・シングル「What's Going On」はU2 の ボノ(Bono)らが中心となり、エイズに苦しむアフリカの人達を救うためのチャリティーシングルとして企画され、国際エイズデーである12月1日に発売する予定として準備されたものだ。この曲の収益はすべて、寄付先であるエイズ研究、治療の基金「Global AIDS Alliance」に送られる。その崇高なる目的の為、この「What's Going On」を書いた今は亡きマーヴィン・ゲイの遺族とベリー・ゴーディーらが楽曲使用料を無料提供して、レコーディングは、2001年9月5日と7日の両日ニューヨークで行われた。当時ニューヨークではおりしもMTVミュージックアワードやマイケル・ジャクソンデビュー30周年コンサートなどで多くのアーティストが集まっており、沢山のアーティストがレコーディングに集まった。 ざっと参加したアーティスト達をいくつか挙げてみるとデスティニーズ・チャイルド、インシンク、ジェニファー・ロペス、ブリトニー・スピアーズ、バック・ストリートボーイズ、クリスティーナ・アギレラ、ノナ・ゲイ(故マービン・ゲイの娘)、ノーダウト、ジャグド・エッジなどなど、、、まさに圧巻である。また様々な「What's Going On」のバージョンが作られた。ジャーメイン・デュプリのプロデュースによる「R & B バージョン」、ボノがプロデュースした「スロー・バージョン」、リンプ・ビズキットのフレッド・ダーストがプロデュースした「ロック・バージョン」などなど本当に豪華極まりないチャリティーシングルだ。 しかし誰もが驚愕した例の9月11日のテロ事件でこのシングルの趣旨が変更される。 「ワールド・トレード・センターの事件が起きるほんの2、3日前に、ニューヨークでこの曲をレコーディングしていたんだ。その時は、エイズという世界的な脅威に対して、人々の関心を高める為のこのチャリティ・イベントに参加出来ることをとても光栄に思っていた。その時は、数日後に、マーヴィン・ゲイのこの曲の歌詞がもっと深い意味を持つなんて考えもしなかった。"What's Going On"は、平和と積極的社会政策という意味を持つ歌だ。プロテスト・ソングとして歌われた昔と同じくらい、今でも多くのメッセージを持つ曲だと思う。今回レコーディングされたヴァージョンは、今僕達が暮らす世界に、不思議なほどマッチしていて、このイベントに参加出来たことを誇りに思う。テロ事件で被害にあった方々に心からお見舞い申し上げると共に、この曲が苦しんでいる人々にとって慰めとサポートになることを望んでいる」 このチャリティに関して参加したダレンの言葉だが、事件を受けてこのシングルは急遽発売日を10月23日に繰り上げ、またすぐに立ち上げられたテロ犠牲者の遺族などを支援する「United Ways: September 11 Fund」に売り上げの半分を、残りは当初の目的であるエイズ基金に寄付することが決定した。 現在ナショナリズム吹き荒れるアメリカで、また国威高揚を叫んだ曲が沢山流れている中で「戦争は答えじゃない、愛だけが憎しみを乗り越えることができるのだから」というメッセージに耳を貸す人がどれだけいるのか分からないけれども、経緯がどうであれこうしたシングルが沢山のアーティストの協力によって今出せたことは意義深い。ナショナリズムの名の元、こうしたメッセージが黙殺されないことを切に願う。 (田鍋) |
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U Got It Bad - Usher |
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本来なら1年前の今頃にはリリースされていたはずのアルバムを音源流出を理由に最初
から作り直し、半年後にようやく店頭にならんだサードアルバム「8701」。ジャムルイ
にネプチューンズ、ベイビーフェイスにマイク・シティと豪華絢爛プロデューサー揃い
のこの作品からは、ぽしゃったアルバムの先行シングル「Pop Ya Collar」はおいといて
(とはいえUKではしっかり大ヒット)「U Remind Me」が見事にシングルチャート首位を
獲得、続くシングルであるこの曲もナンバー1に輝くという快挙。今男性ソロシンガー
でこれだけ確実にヒットを生み出せるのはアッシャーをおいて他にいない(一応他には
シャギー、とか言ってみる?)。
この曲はデュプリ&デュプリ仕事で着実な実績を残し ているブライアン・マイケル・コックス(俗称ぶらまこ)の「U Make Me Wanna...」チ ームのプロデュースで派手さはないものの噛み含めるように歌われる繊細なメロディー ラインが光る。少年シンガーとしてデビューしてから既に充分なキャリアのアッシャー だが、ティーンの頃には影響されたアーティストの筆頭にボビー・ブラウンを挙げてい て「もうボビーのフォロワーが現れる時代となったか」と感慨深い気持ちにさせてくれ たもの。 しかし実はもうアッシャーのフォロワーがシーンに続々と登場している。昨年 テディペンを思わせる本格派ヴォーカリストとしてデビューしたジャヒーム、UKから彗 星のごとく登場した2ステップ界の貴公子クレイグ・デイヴィッドなど、この世代のR&B シンガーはこぞってアッシャーからの影響を公言してはばからない。もちろんアイドル 人気も健在でブランディーのTVシリーズ「Moesha」では主人公「憧れの人」役で登場し たり、リサ・ロクサーヌ(ビヨンセが目をかけているUKの少女R&Bシンガー)から「私ほ んとに誰よりも前からアッシャーのファンだったんだから!」とツバつけ発言されたり。
当のアッシャーはといえば「俺はすべてにおいてキャリア優先。ガールフレンドを作
れば彼女には我慢してもらわなければならないことばかりだから、恋人を探そうとは思
わない」とばりばりのストイック発言。しかしながら昨年から噂が絶えないのが「U Remind Me」
に続きこの曲のビデオにもまたまた登場しているTLCのチリ。チリにはアッシャ
ーもデビュー当時からお世話になっているダラス・オースティンとの間に娘がいてしっ
かり30代だったりする。年上女性をもよろめかせてしまうアッシャー、成長したものよ。
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Emotion - Destiny's Child |
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70年代後半にメガヒットを連発し「ディスコの時代」の象徴的存在となったビー
ジーズ。しかし彼らはその強烈なイメージに囚われ、続く80年代を半休業状態で
過ごすことになってしまった。
90年代に入っても彼らの作品が引用される場合は大抵かつての“ディスコ”的な 馬鹿馬鹿しさを盛り上げるBGMとして使われ方をしていたのだが、時代が後半に 差し掛かるとその様子がちょっと変わってきた。僕が最初に感じたのは「Love You Inside Out」を効果的に使用したトータルの「When Boy Meets Girl(96年 50位)」だったが、続いてフージーズのプレイスが「Ghetto Supastar (That Is What You Are)(98年15位)」でそれまでギャグにしかならなかった「Island In The Stream(プロデュースはバリー・ギブ)」を使うに至ってビージーズが“グ ルーヴ・メーカー”として新世代のアーティストに再評価され始めている・・と いう思いを確かなものにしたのだった。 「Emotions」を1978年にヒット(最高3位)させたのは、オーストラリアの女性 シンガー、サマンサ・サング。決してディスコ・ディーヴァではなく、どちらか というと野暮ったい感じの白人女性。その彼女がバリー・ギブ制作のサウンドに のせて、官能の世界を歌う。なかなかそそられる出来となっていたのだが、それ をデスチャが歌うとは。結果は相変わらずやや強気な調子ながら、まずまず成 功。過剰に“強い女”を歌の中で演じてきた彼女たちの新しい魅力を引き出して いる。
それにしても、グループとしてのデスティニーズ・チャイルドは今後どうなって
いくのだろうか。ビヨンセを突出させ、従姉妹と、もしかしたら妹も加入させて
(パートのメンバーはクビ?)ファミリーグループとしてやっていくのだろう
か?メンバーのバラ売りも始まるらしいのだが、その結果ビヨンセ以外のどちら
かに人気が出てしまったら、彼女はそれを容認出来るのか?2002年もデスチャの
動向に目が離せない。
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The Star Spangled Banner - Whitney Houston |
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もともとは、1991年1月のSuper Bowl XXV(米プロフットボール王座決定戦)の開会式で、ホイットニーが
オーケストラをバックに斉唱した、ご存知アメリカ国歌のライブテイクが、折しも始まった湾岸戦争に伴い、緊
急発売されたもの。主目的が、国威発揚か何かのチャリティだったかは、あいにく記憶が定かではない。当時
は、前年11月に彼女のサードアルバムが出たばかり、当然、そこからのシングルカットのローテーションの真只
中という事情もあり、常勝ホイットニーが初めてTOP10を逃した作品となる(20位止り)。国歌だから、勿論誰
でも知ってるし、それがまたホイットニーのよく伸びる声、堂々たる歌いっぷりにぴったりはまったなかなかの
出来で、発売時期次第では、TOP10入も十分考えられたろう。
それが、あの9/11の同時多発テロ以降、God Bless The USA等と共に、愛国歌として、盛んに歌われラジオで かけまくられるに至り、テロの犠牲となった警察官や消防士へのチャリティを目的に同じテイクで再発され、 HOT100にも再登場。50→97→72→13という、前代未聞の乱高下の後、何と前回逃したTOP10入まで果たしてしま う(6位)。しかも、セールスチャートではNo.1まで獲得し、その他の同種の愛国ヒットとあわせ、某日刊新聞 大手Y紙の朝刊で、「売れる愛国歌ヒットチャート“異変”」なる歪曲化された記事にまでなった。Meantime周 辺でも「国歌がチャートの1位になるなんて日本じゃとても考えられない。」という声に対し、「いや、日本で も、あゆやGLAYが出せばまず1位になる。国歌の1位を特別視するのがおかしい。」といった意見も出て、一瞬盛 り上がったのも記憶に新しい。
尚、些末な話で恐縮だが、今回の再発は、チャートマニアにとっても、オリジナルアルバム未収録で入手困難
だったこの曲1曲のために、US盤ベストを買う必要がなくなったという意味で、大いに重宝したと推測される。
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How You Remind Me - Nickelback |
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「Here's your nickel, back(釣りの5セントだ)」。ヴァンクーヴァーのスターバックスで働いていた
マイク・クルーガー(ベース)は毎日何度もこの言葉を繰り返していた。彼が兄弟のチャド(ヴォーカル、ギター)
とブライアン(ドラム)、ライアン・ピーク(ギター)とバンドを組んだとき、
名前はいつの間にかニッケルバックになっていた。カナダのインディ・レーベルから
アルバム『Hersh』『Curb』をリリースし、ドラマーはブライアンの代わりにミッチ・ギンドンが加入、
しかし彼も脱退してライアン・ヴァイクダルが参加、現在に至る。
そして2000年にロードランナーと契約、スリップノットやマシーン・ヘッドといったハードコア系主体のレーベルとしては、
珍しくコンサバなバンドとして注目を集める。そして...。
昨年9月29日付のアルバムチャート、1位のジェイZは順当として、誰もが驚いたのが2位に初登場した彼らの (インターナショナル・リリースでの)セカンド『Silver Side Up』。 前作『The State』は最高位130位とほとんど売れず、わずかにシングル「Leader Of Men」が メインストリーム・ロック・チャートでTOP10入りとなった程度の知名度。とはいえレーベルがロードランナーということで 知ってる人は知ってるし、日本盤もオンタイムで発売されてはいる。むしろアメリカのチャートに詳しい人ほど驚いたのかもしれない。 しかしブレイクの兆しはあった。地元カナダではすでに人気を確立させており、3月に行われたジュノー賞では新人賞を獲得。 そして新作制作の知らせがアナウンスされると、地元メディアからは期待の高まりが伝えられた。 7月にはシングル「How You Remind Me」をリリース、たちまち大ヒットし、この評判はすぐに国境を越えた。 するとレーベルはまず、最近とみにアダルト化しているモダン・ロックのラジオ局にプロモーションをかける。 8月。ライフハウス、インキュバス、ステインドとアダルト系長期政権ヒットが途絶えた一瞬の空白(この時期の1位はサム41とAAF) を狙い、この曲はチャートイン3週目でTOP20入りとチャートを急上昇。そして8週目、つまりアルバム発売時期に合わせて1位を獲得。 これに合わせてアルバム発売の告知も大がかりに行われ、秋にリリースされるロック系アルバムの中でも際だったプロモーションが行われていた。 アルバムが売れると今度は狙いをCHR系ラジオ局に切り替え意表をついてシングル盤を発売すると、 セールス・ポイントの上積みが効いたのか12月22付で見事1位を獲得。そのまま年末年始のどさくさに紛れてチャートを独走した。 知名度はないが、確実に売れる要素のあるアーティストを売るために、売り手はどうあるべきか。 春から夏のリリースなら、ツアーに参加するという手がある。しかし秋のリリースでは主だったツアーはすでに終了している。 そこでツアーと並ぶアメリカの最重要媒体、ラジオ局を使うことになるのだが、無名であることを逆手にとった楽曲主導のプロモーションは、 ここに見事な成功を収めることになった。
最近ではMTVの新年パーティでサム41がお茶らけてこの曲をカバーするなど、時代を代表するヒット曲として認知されてるよう。
またヴォーカルのチャドは新人バンド、デフォルトのプロデュースを行い、すでにシングル「Wastin' My Time」を
ヒットさせている(で、ツアーの前座にも起用)。すっかり大物感が身についたニッケルバック。マッチボックス・トゥエンティ、
クリードの次にメインストリーム・ロック・シーンをリードしていくのは、果たして彼らなのか。
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Gone - 'N Sync |
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そろそろ飽きられるだろという冷笑をよそに、堅調に売れ続けるインシンクの移籍後2nd『Celebrity』。
2001年中にリリースされたアルバムとしては、昨年最大のヒットとなった(最も売れたのはリンキン・パークだが、2000リリース)。
アルバムからの1stシングルは、BTプロデュースのシャープなトラックにジャスティンのヒューマン・ビート・ボックスをフィーチャーした
「Pop」だったが、案の定マニアックすぎる曲調のためか中ヒットに終わっている。
最近はバラード主体のバックスに対しダンス・チューンのインシンクという棲み分けという巷の認識だが、 実は彼らはバラードもきちんとヒットさせている。昨年は「This I Promiss You」がアダルト・コンテンポラリー・チャートで 年間2位のロング・ヒットとなり、これはバックス(8位、14位)よりも上。 やはり幅広いリスナーに支持されるためにはバラードを無視するわけにはいかないのだろう。 そんなわけで今回はセカンド・シングルで早くもバラードが登場。 とはいっても過去のバラードは「God Must Spent..」をアラバマがカバーしたり「This I..」が リチャード・マークス作曲というように、主に白人保守層受けのする曲調だった。 しかし今回の「Gone」はジャスティンが作曲・プロデュースまで手がけた(とはいっても共同作業だけど)意欲作。 ブライアン・マクナイトやジョーとの共演経験を積んだせいか、曲調もぐっとR&B寄りになり、 ストリングス導入部から一転してアコギのループに入るところなど、今時のトレンドをしっかり押さえてある。 情けないようなヘタレ声ながら、なかなかどうして音程をキープするジャスティンのヴォーカルを、 周りのメンバーがハーモニーでサポートするというコンビネーションもなかなかのもの。
ここまで書いても「え〜、どうせインシンクでしょ」なんて言われそうだけど、
この曲、ただ今R&Bチャートでも上昇中。白人アーティストによるチャートインは、
過去クイーン、ティーナ・マリー、ホール&オーツ、ジョージ・マイケルらしか成し遂げてない偉業。
そろそろ彼らの実力を認めてあげましょう。とはいえ、特にこの曲ではジャスティンひとりが目立ってしまうことで、
グループのバランスが微妙になってきたかなあと心配になってきたりして。
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Lifetime - Maxwell |
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マ
ックスウェルも早いもので今回の新作『Now』(例のヒットコンピレーションと同じタイトル。アルバムチャートでは、
このアルバムが『Now 7』を蹴落として1位になるというややこしい事態も)でオリジナルアルバムも3作目。
まったりとした濃密な音世界は相変わらずだが、アイズレーズを思わせる陶酔的なメロディに乗って「ボクは生まれ変わった〜」
とセクシーなファルセットで歌い出すこの曲、ますますプリンスあたりを彷彿させながらも彼ならではの汗の臭いの希薄な
ロマンティック・ワールドを醸し出している。
何せテーマが「転生輪廻」。 |
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Where The Stars And Stripes And The Eagle Fly - Aaron Tippin |
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先日TVで例のテロ関連のドキュメント番組を見ていたら、印象的なシーンがあっ
た。大学生らしき黒人青年が、クラスメイトらしき女性とカフェで会話してい
る。 「今、街中が“God Bless America”のメッセージで氾濫しているだろ?い つも思うんだけど、あれって間違ってない?“God Bless The World”であるべ きでしょ。」 それまで彼の発言をなんとなく聞いていた友人はまるで“眼からウロコ”状態で 「そういえばそうだよねー。」と深く頷いていたが、そんなこと外国人である 我々からすれば当たり前である。もっともイスラム圏の人々に言わせれば「我々 は“God”などというものに祝福される筋合いはない。」となるのかもしれない が。。 アメリカ合衆国は非常に自己完結性の強い国なので、陸続きのカナダやメキシコ を除けば、多くのアメリカ人にとって非英語圏の“外国”なんて、やがてスペー スシャトルで訪問出来ることになるらしい宇宙ステーションより縁遠い存在なの かもしれない。なので“国の一大事”が起こればこういう歌も生まれる。
もし人に出身地を尋ねられたら、僕は胸を張ってこう答える
「僕は神に護られた特別な地に生まれた。星条旗がはためき、強力な軍隊が守る
この国に。」
「上記の文章に間違いは幾つあるでしょう?」と設問したいくらいの内容だが、
実際“得体の知れない外国人”の手によって友人知人が命を落とし、家族が従軍
している立場だったら、このメッセージに強く共感するかもしれない。曲自体は
「普通にいい曲」だし。でも、冷静に考えてみたらちょっとね・・。だってこの
内容をそのまま受けとめるとしたら「“God”という概念は、欧米人が自己都合
のために捏造したものである。」と結論づける他にないんだから。
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Superman (It's Not Easy) - Five For Fighting |
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シックスペンス・ナン・ザ・リッチャー、ナイン・デイズに続くTVドラマ「ドーソンズ・クリーク」から飛び出した第三の数字バンド、
ファイファイことファイヴ・フォー・ファイティング。どれも一発屋じゃないかというツッコミはナシ。
名前の由来はアイスホッケーのルール〜ファウルをおかした選手はペナルティ・ボックスに閉じこめられ「戦いに備える5分間」が
過ぎた後、ようやくゲームに復帰することになる〜かららしい。
シンガーでピアニストのジョン・オンドラシックを中心にLAで結成された4人組のファイファイは97年、 EMIからアルバム『Message For Albert』でデビューした。ピアノを主体とした叙情的なメロディと、 ときにプログレを思わせる大胆な曲構成は一部で評判になり、すかさず日本発売も決定した。 が、ピアノ主体のロック・バンドという売り方では、すでに先客があったのが痛かった。 そう、ベン・フォールズ・ファイヴ。実際はお互いかなり違ったスタイルだったのだが、 なにしろ名前が似てるのがいただけない。飛ぶ鳥を落とす勢いのBFFに隠れ、ファイファイの名前はいつしか忘れ去られていった。 そしてEMIから契約を切られ、ジョン以外のメンバーはバンドを去った。 普通ならこれで話は終わるところ。 しかしジョンは一人でファイファイの名を使い続け、ペナルティ・ボックスで「5分後」待つ選手のごとく次の機会に備えていた。 そして99年にコロンビアと契約、セカンドアルバム『America Town』をリリース。 ここからの最初のシングルが、ピアノの弾き語りでジョンが静かに歌い出し、じわじわと盛り上がっていく「Superman (It's Not Easy)」。 はじめはAC系ラジオ局で人気を得ていたが、前述の「ドーソンズ・クリーク」に使われるとCHR系ラジオ局でもヒットし、HOT100にチャートイン。 さらに9・11の事件以来、穏やかな曲調や人々を癒す歌詞が求められる風潮が強まると、追い風に乗って一気にTOP20内まで上昇した。 なお10月に行われたテロ復興支援コンサート『The Concert For New York 』にも参加、 ミック&キース、ザ・フー、ポール・マッカートニーといった大御所や、バックス、デスチャといった人気アーティストに混じり、 ひっそりこの曲を歌うジョンの姿があった。
「この曲は人間性のことを歌っている」とジョン。「僕らは仕事でスーパーマンであろうと頑張る。それは辛いことだし、
挫折することもある。そんなことを続けるうち、人間性が失われていく。だから自分を見つめ直さなければならない。
自分の持っているものが何か、見つけなければならないんだ。」
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Dance With Me - 112 |
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今
回のアルバム『Part
III』ではそれまでのメロウ路線から一転して、全員革ジャン調達して(笑)マッチョでダンサブルでセクシーでバッドなイメージへの転換を図ったのが
うまく当たって「It's Over Now」「Peaches & Cream」と立て続けにトップ10ヒットを放った112の四人組。
そのアルバムから第3弾シングルとなるこの曲は中でも今回の路線修正を一番はっきりと反映させた、バウンシーなダンスナンバー。 残念ながらチャート的には小ヒットに止まったが、プロデュースはもちろん(エグゼキュティヴ・プロデューサーはP.ディディ親分だが)、 曲もメンバー全員で手がけ、演奏もリーダー格のダロン君がやったというその意欲の程は素直に評価してあげたいところ。
但し、この曲、アルバムのオープニングを飾っている割にはやや単調で楽曲としての魅力は今いちで、勢いだけで聴かせてしまうようなところも。
アルバムの中ではここから「It's Over Now」、「Peaches & Cream」と練り込まれたキャッチーな楽曲につながっていくからいいんだろうけど...。
リズムはバウンシーながらリードボーカルはこれまでの112路線を思わせる甘さを湛えているところは思わずニンマリします。
ともあれ、バッド・ボーイ・レーベルの中核部隊として次作では今度はどんなことをやってくれるのか楽しみです。
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