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Loverboy - Mariah Carey |
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ア
メリカ同時爆破テロ事件後の、「サタデー・ナイト・ライブ」のコントのひとコマ。
「オサマ・ビンラディンは、誰も近寄らない場所に潜伏しています。さてどこでしょう?
答え:『グリッター』上映中の劇場。」
80年代が舞台のスター物語などヒットしない、という周囲の反対を押し切って、自ら製作に当たった初主演作「グリッター」は、事件直後の週末である9月15日に全米公開された唯一の映画だった。この週公開される予定の映画は他にもあったのだが、事件の影響を受けて軒並み公開を遅らせたためである。ところがその結果は、新作なら当然入るべき興行収益ベスト10にも入らない大惨敗(つまり、公開後1週間以上の作品よりも観客が入らなかった)となってしまった。事前に精神衰弱で入院とのニュースが流れたこともあわせて、デビューから順風満帆だったマライヤに逆風が吹き始めた。 「グリッター」は、マライヤにとって大きな賭けだった。成功すれば、女優へのステップアップという、バーブラ・ストライザンドやベット・ミドラーを射程距離に入れた活動が見込めるということでもあり、歌手という分野においては、ソニーからヴァージンへ多額の契約金で移籍を果たして箔を付けた直後でもあり、フォロワーを蹴散らす磐石の地位を築き上げられるはずであった。 それが、水泡に帰した。どころか、格好のコントのネタに貶められてしまった。 マライヤ・キャリーは、デビュー時には5オクターブの声の持ち主などというフレーズで持て囃され、それをきっかけにブレイクした。しかし、彼女の音楽の本質は、さまざまな民族の血が混じった出自同様、R&B、ポピュラー、ヒップホップなどを混合させて、親しみやすく間口の広い、マライヤにしかできない独特のポップスを作り出すというところにある。例えれば、グロリア・エステファンからラテン色を後退させて、ウォルター・アファナシェフやジャム&ルイスの助けを借りてR&B色を濃くさせた、というところだろうか。いま女性アイドルがこの路線を必死になって追いかけているが、まだ1日どころか3日くらいの長がある。 “Loverboy”は、「グリッター」のサントラからの先行トラックとして、オンエアと時を待たずして全フォーマットのシングルが発売された、最近にしては珍しいケースの曲。ヴァージン・アメリカ移籍後初のリリースでもある。映画同様コンセプトが80年代狙いのサウンドということで、キャメオ87年のヒット“Candy”をネタに(わざわざキャメオ自身にリメイクさせている)したバウンシーなエレクトリック・ファンク・チューンになっている。リミックスにはリュダクリスやダ・ブラットなどがラップを披露するが、やっぱり80年代ファンクにラップを乗っけた印象。サントラにはインディープ83年のディスコ・ヒット“Last Night DJ Saved My Life”やらシェレール“Didn't Mean To Turn You On”のカヴァーやらがあるあたり、狙ったというより、ホント好きなんだろうね、この時期のR&Bが。 だが、マーケットとしては、80年代というのは商売になりにくい。当時を知る世代は30〜40代で、映画やレコードのコアな消費者層からズレている。たくさんCDを買うそれ以下の世代には、ニュー・ジャック・スイング以前の80年代サウンドは、結構アピールに乏しい。それを解消させるには、若いリスナーの耳に馴染みやすい意匠を凝らす必要があるのだが、この曲は、むしろ80年代サウンドの再現に終始した上に、マライヤの歌唱もわざわざ当時を意識したものになってしまっている。“Visions Of Love”のハイトーンで時代を切り拓いたマライヤが、である。これでは若いコは間違いなく引く。 かくして、「グリッター」は、残念ながら、プリンスにとっての「アンダー・ザ・チェリー・ムーン」、マドンナにとっての「上海サプライズ」のような、キャリアの汚点とみなされる作品となってしまった。しかし、かつてはスヌープ・ドッグやミスティカルまで手なづけた、優れたバランス感覚の持ち主であるマライヤが、このような一敗地にまみえたまま終わるとも思えない。マライヤは“Reflections”など続けて切られるシングルと、ソニーから出るベスト盤に起死回生を賭ける。(Yaz) |
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Contagious - The Isley Brothers feat. Ronald Isley AKA Mr.Biggs |
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ア
イズリー・ブラザーズの、1980年以来、21年ぶりのトップ40ヒット。1962年の初40ヒットからちょうど40周年。これだけ長いスパンに渡って、現役アーティストとしてヒットを出し続けた例はちょっと他にないだろう。 R.ケリーが、自分がアイズリーに求めるイメージを曲にして、そのまま本人たちに演じさせてしまったこの曲。ロナルド(ギャング系のオヤジ、ここでは「フランク」)、シャンテ・ムーア(かなり年が離れたロナルドの妻)、R.ケリー(若いチンピラ)の3人が繰広げる酒池肉林の世界。愛憎入り乱れ、時代劇さながらのやり取りが展開される。 シャンテがR.ケリーを連れ込んでるところに出くわしてしまったロナルド。 ロナルド「まったくこのビッチめ、何てことをしやがる」 シャンテ「違うの、ベイビー、待って」 R.ケリー「ビッグスさん、誤解なんです」 ロナルド「なにぃ、なぜ俺の名前を知ってる?ははーん、若いの、お前どこかで見たことあるぞ」 R.ケリー「い、いや、そんなはずはないです。人違いをなさってるんでしょう」 シャンテ「ねえ、フランク」 ロナルド「うるせえ、男と男がしゃべってるんだ、余計な口を出すんじゃねえ」 てな感じでドラマは3分40秒を過ぎたあたりから急展開する。 ロナルドのファルセット・ボーカル、アーニーのねっとりと絡みつく大甘ギターが、唯一無二のアイズリー・ワールドを展開する。会話の部分などにかなり放送できない言葉が多用されてるあたりでエアプレイは敬遠されてしまったのか、大きなヒットにはならなかったが、これは80年代以降のLove Making Musicとしてのアイズリー・ブラザーズの集大成とも言える傑作だ。(しんかい) |
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One Minute Man - Missy "Misdemeanor" Elliott |
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T
imbalandらとの共演からSupa Dupa Flyで一気にシーンの中で独特のポジションを確立してから大分時が経った気がするが、実際のところは2年に1枚のペースでアルバムを発表し、本シングルを収めたアルバムMiss E… So Addictiveは3作目。巷間の評価同様、筆者も前作では薄味感に少々がっかかりしたものだが、聴いてみれば懸念はきれいに払拭された。まさにSeeingならぬListening is believing。
このシングルは中でも衝撃的だったGet Ur Freak Onでのサウンド面の奇抜でキャッチーな要素を排したうえで無機的な響きが全編に展開される、というある意味耳に入り易いナンバー。ただこれが曲者で、そこにお馴染みMissyの耳元で囁くVertually Whispering Vocalが絡むと淫靡な雰囲気。なんとも意味ありげなタイトルを含んだそのスタイルは、Addictive度という点においてはアルバム中にでも一番ポイントが高い。 90年代後半のR&Bシーンもいろいろなムーブメントがあったが、この人が見た目の暑苦しさと共にサウンドも異彩を放ち続けながら現在でもチャートに名前を見つけることができるというのは登場時から注目していた身としては非常に嬉しい。(のぶさわ) |
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When I Think About Angels - Jamie O'Neal |
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映 画「ブリジット・ジョーンズの日記」のスポットCMでブリジット役のレニー・ゼルヴィガーが口パクで熱唱しまくる「All By Myself」。サントラでこの曲を歌っているのがデビュー曲「There Is No Arizona」をトップ40に送り込んだジェイミー・オニール。「〜Arizona」はブルーな空気の漂うナンバーだったが、アルバムの冒頭を飾るこの曲は「どんなときでもあなたのことを思い出してしまうの」と爽やかに歌われるアップナンバー。これまでにリアン・ライムスやタミー・コクランなどに曲を提供し、カントリー界ではソングライターとしてのキャリアが先行した自作系シンガーのジェイミー、前作に続いてこの曲でもカントリーチャートで1位を獲得して絶好調。ちなみにデビューから2曲連続カントリーチャートの首位を獲得したのは女性ソロシンガーとしては初の快挙。現在所属するマーキュリー・レーベルのオーディションの時にジェイミーは3曲を用意して臨んだが、この曲はそのラストにとっておいた楽曲。しかし実際には2曲歌ったところでプロデューサーのキース・スティーガルが「もうこれ以上聞く必要はない」と遮ってしまい「次の曲は絶対売れ線なのに」と思ってたジェイミーはがっかりしてしまったとか。しかしオーディション結果は見事合格、この曲もこうして無事デビューアルバムに収録されることに。そしてデビュー作のレコーディング中にこの曲を含む数曲で共演しているロドニー・グッドからプロポーズされてアルバム完成後にフロリダで挙式。この曲からも幸せいっぱいの気分が伝わってきそう。(中村) | ||||||||||||||||||||
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Izzo (H.O.V.A.) - Jay-Z |
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今
一番成功しているラッパー、ジェイ・Z。DMXやアウトキャストがどんなに人気や評価を集めても、"商業的"な勝者は彼である。今年リリースされたアルバム『The Blueprint』はテロ事件の余波で消費が冷え込む中、40万枚以上を売り上げて98年の『Vol.2...Hard Knock Life』から4作連続で初登場1位となった。
アルバムに先駆けてリリースされたシングルは、彼の別名H.O.V.A(Jehovahから来ている)をアナグラム化した「Izzo (H.O.V.A.)」。"H to the IzzO, V to the IzzA"というキャッチーなコーラスが印象的。そしてバックトラックはおなじみジャクソン5の「I Want You Back」。先頃リル・ロメオが単なる宴会芸的なシングル「My Baby」で用いて大不評をかっていたが、そこはジェイ・Z、ベタな使い方は巧妙に避けている。というかちょっと聴いただけでは何の曲を使ってるかわからない。まあそもそもリル・ロメオなんかと比べても仕方がないんだけど、ネタを先に使われてしまったのを逆手にとって「あれに比べりゃずっと良いだろ」的な評価を得てしまったのはさすがというか狡猾というか。折しもマイケル・ジャクソンが芸歴30周年を迎え、新作をリリースするというタイミングの良さも手伝って、ポップ・リスナーの支持も受けて見事TOP10ヒットとなった。 さて、成功した者は常に攻撃に晒されるもの。実際Nasやプロディジー(モブ・ディープ)らからディスを受けているが、それに対していちいち相手の弱みを突いて人格攻撃するなど手加減なしの反撃に、"もう大物なのにそこまでやるか"の声も上がっている。しかし、どん底からはい上がって成功を手に入れた者は、決して手抜きをしない。一生(自称)中流生活を送る日本人にとっては醜い行動と映るのかもしれないが、黒人層では彼の行動は確実に支持されている。(松本) |
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I'm Just Talkin' About Tonight - Toby Keith |
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ト ビー・キースといえば、最近では2000年ビルボードのカントリー・シングル年間チ ャートでポップチャートでもトップ40入りしていた「How Do You Like Me Now?!」が 見事No.1を獲得し、一躍押しも押されないカントリー界の大物へのブレイクを果たし た、ホンキートンク・シンガー。オクラホマ出身の今年40の大台に乗った彼の少年時 代からのアイドルはマール・ハガードだというから、筋金入りのホンキートンカーと いっていい。そんな彼の芸風はそういうホンキートンク気質と、最近カントリー界に ありがちのポップカントリー風味を微妙にうまく調整しながら、メインストリーム然 としながら単なるポップカントリーに終わってない、という微妙なあたりをうまく確 保している。この新曲「I'm Just Talkin' About Tonight」も、ちょっと耳にはフィ ドルはウィンウィン鳴ってるし、こりゃあどカントリー系だなあ、という感じを受け るがよく聴いていくと結構ポップなメロディ展開で手堅くまとめてたりしていて侮れ ない。ちょっとジミー・バフェット入ってたりする感じもあるけどね。自分で曲も書 いて、プロデュースもできるというマルチタレントなだけに、今後も手堅く人気を確 保しながらガース・ブルックスの次の世代のカントリーの屋台骨を背負っていける人 なんだろう。正統派ど真ん中の活躍を今後も期待したいところ。(阿多) | ||||||||||||||||||||
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Family Affair - Mary J.Blige |
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92
年に「クイーン・オブ・ヒップホップ・ソウル」の称号をひっさげてデビューしてから足掛け10年。オリジナルアルバムとしては5作目となるアルバム「No More Drama」からの先行シングルとなるこの曲でついにメアリーJ初のシングルチャート1位が誕生した。みんなダンスフロアで思いきり盛り上がろうよ、と歌われるこの曲について「クラブへ遊びに行くと自分の仲間たちが集まっててファミリーみたいだし」と語るメアリーJ。ここ数年幾つかの辛い恋を経験した上にドラッグにのめりこんでいた時期を告白、そして例の絞り出すような歌唱で「女の性」系楽曲のイメージがつきがちだったメアリーもこの曲では明るめのトーンにイメチェン。「もう波瀾の人生はおしまい(=No More Drama)って祝福しよう」というメッセージもポジティブで頼もしい。
曲を書いたのはメアリー自身と弟のブルース・ミラーで、母親もレコーディング現場に居合わせたらしくまさしくファミリー・アフェアな雰囲気の中で生まれた曲。プロデューサーにはエミネム、イヴ&グウェンなどの楽曲でヒップホップからR&Bまで当てまくってるドクター・ドレを迎え、フロア映えする華やかなリフと重く響くビートをバランスよく盛り込んだハズさない音づくり。ドレのアルバムにメアリーがゲスト参加したお礼にプロデュースしてくれたとか。相変わらずチャレンジ精神旺盛なヘアスタイルで踊るビデオクリップのメアリーも楽しそう。炭水化物抜きダイエット&週3日のジム通いできれいにシェイプアップされて、新しい彼氏もできたようだし(カール・トーマスとの噂は2人とも否定してる)ハッピーな表情を見せてくれている。(中村) |
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Area Codes - Ludacris feat. Nate Dogg |
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新
人ラッパーが登場し、ヒットを出す。するとラッパー仲間やシンガーが、そいつをどんどんフィーチャリング・ラッパーとして起用する。半年から1年ぐらいの間にそいつは自分名義の作品、他人の作品へのゲスト出演を含めてすっかりチャートの常連となり、大物感すら漂わせるようになる。DMXが登場した時はまさにこのパターンだったが、最近ではこのリュダクリスがそのパターンであっという間に地位を確立した。まだメジャーデビューから1年ちょっとしか経ってないが、客演も含めると実に7曲ものHOT100ヒットを放っている(2001/11/10付け時点)。
2001年のフィーチャリング大賞は女性部門:リル・モー、男性部門:リュダで決まりだろう。そして、奇しくもこの曲でリュダがコンビを組むのは、ダ・ブラット、パフ・ダディ、ジェイZ、スヌープに続いてフィーチャリング・ホール・オブ・フェームに迎えられているネイト・ドッグ。新旧フィーチャリング・キング同志の強力タッグとなった。 まあ、だからといって、別に凄い曲になってるわけでもない。ネイト・ドッグは相変らず顔にも声にも表情がなく、ベタッとした歌を聴かせ、リュダは飄々と軽いフットワークでピンプを演じる。 曲のテーマは、歌い出しで明らかだ。「I got hoes in different area codes」(クリーンバージョンでは「I gor pro's〜」)。全国どこに行ってもオンナ(この表現は彼女というよりは商売女のことを指してるっぽい)がいるぜ、というあほソングだ。 「Rush Hour 2」サントラからのカットであると当時に、リュダのメジャー第2弾アルバム「Word Of Mouf」からの先行カットを兼ねる。前作は、新レーベル「Def Jam South」からの第1弾ということでも注目されたが、結局リュダ以外には全然ヒットが出てないこのレーベル。もうしばらくは、彼が稼ぎ頭として引張っていかなくてはいけないのだろう。 なお曲中で無数に登場するエリア・コードが実際にどの地域を指すかはhttp://www.areacodesonlinelookup.com/ (←電話会社のサイト)などで検索可能。ただ、調べたからといって曲の理解が深まるわけでも何でもない。 (しんかい) |
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I'm A Believer - Smash Mouth |
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日
本ではこれから公開されるアニメ映画「シュレック」は、アメリカでは物凄い
ヒットを記録したらしい。数年前に公開された蟻社会の人間(蟻)模様が描かれ
たユニークな映画「Antz」に続いてドリームワークスがオールCGで制作したこの
作品は、内容こそ主人公が囚われたお姫様を救け出すという勧善懲悪ものではあ
るのだが、その主人公の声をマイク“オースチン・パワーズ”マイヤーズが、お
供のロバをエディ・マーフィーが、救けられるお姫様をキャメロン・ディアスが
あてるということで、単なるお子様向け映画ではないらしい、という期待を抱か
せる。
実際現在流れているTVCMでは「マトリックス」のパロディのようなシーンを観る ことが出来るし、劇場予告編で敵役として登場する魔王は、お伽の国の登場人物 達を苛め抜くという設定になっているようで、これは現在ドリームワークスのヘ ッドであるステーブ・カッツエンバーグがかつて社長を務め「ライオン・キング (「シュレック」はアニメとしてはこれに次ぐ歴代2位の興行収益をあげたそう だ)」をはじめとする大ヒット映画を生み出した古巣&最大のライヴァル、ディ ズニーへのあてつけだな、と容易に覗えて、なんだか楽しい気分になってきたり もする。 さて、この映画の主題歌として使用されているのが「I'm A Believer」。いわず と知れたモンキーズ最大のヒット曲(1966年7週連続1位)である。この曲が発表 された時期の彼らは主演のテレビシリーズが軌道に乗り、1966年のアメリカンポ ップスの“粋の粋”の結晶である最高傑作「More Of The Monkees」をリリース しようかという頃。ソングライティングは当時まだアーティストとしての地位を 確立する前だったニール・ダイアモンド(後年彼のバージョンも下位ながらヒッ トチャートに登場する)ということで、ポップソングとして文句のつけようのな いものとなっていた。ミッキー・ドレンツのハスキーな声も、この曲に非常に合 っていたし。 で、今回TOP40に登場したスマッシュ・マウス版だが、はっきりいって「どうで もいい」。ファンサービスにすらなっていない、と僕は思う。ボーカルのスティ ーブなんか、そろそろ音楽から足を洗い“デブタレ”としてパパイヤ鈴木あたり と食べ歩きして「マイウー」とか言ってた方がいいんじゃないか?と思うくら い。本当に「どうでもいい」。(八亀) |
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What I Really Meant To Say - Cyndi Thomson |
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マ
ンドリン、フィドルの印象的な音色で始まる「あたしが本当にいいたいこ
と」.... 今曲は今にも胸が張り裂けそうな恋心を歌った、まさに10代少女を彷彿 とさせる純粋さ満載の曲なのだが、実際は今年24歳となるシンディ・トンプソンの デビュー曲。 彼女はジョージア州ティフィトンの出身で、彼女の説明によればそこは 互いが互いをよく知っているような小さなコミュニティなのだとか。そんな環境が今 曲のような純粋さを醸造したのかも知れませぬ。同じく田舎育ちでアラスカ出身だっ たデビュー当時のジュエルをどこかイメージさせたりもするが、彼女のような湿度が ある音ではなく、そこはジョージアらしく幾分カラッとしたカントリーが基調。なん でも彼女が一番音楽的影響を受けたのは同じく地元ジョージア出身のトリーシャ・イ ヤウッドだそうで、その入れ込み様たるや、地元大学が主催する大会ではトリーシャ の”Wrong Side of Memphis”を歌って2位入選したり、カントリーのメッカ、ナッ シュビルに活動拠点を移すと調子に乗ってトリーシャがかつて通っていた憧れのベル モント大学に入学したりと、お蝶婦人に憧れテニス部に入る岡ひろみの如く、ここで も思いこんだら命がけ、真実一路、やっぱり純粋な娘なのでした。在学中にはクラブ 廻りをしたりして、なんとかナッシュビル人脈、つまりはカントリー業界人と接触を 図り、そして今回デビューにこぎつけた次第。まだまだ自由裁量とはいかず今曲も協 作で、トミー・リー・ジェームスというソングライターとチームを組んでしばらくは キャリアアップを図るみたい。むむ、こいつは宗方仁なのか(笑)はたまた藤堂さん なのか。(田鍋) |
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Start The Commotion - The Wiseguys |
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う
ん。HMVでクソ高い2490円も出して輸入盤買っただけの価値はあった。
ワイズガイズはUKのDJトッシュによるソロプロジェクト。 ビッグ・ビートといえば日本でも数年前からケミカル・ブラザーズやノーマン・クック (ファットボーイ・スリムetc)らの功績によって、日本でも認知されてきた音楽であるが、 実はワイズガイズもその当時から活躍しているDJの一人である。 96年にインディーズから『Executive Suite』を発表後、98年に『Antidote』でメジャーデビュー、 UKではシングル「Ooh La La」がトップ3ヒットになっている。そして、同時期に ヒットしていたシングルがこの「Start The Commotion」。 なぜにそれが3年も遅れてUSでヒットしたのか。 それはこの曲のもつ性格上最もピッタリとも言うべきジャンルのCMに使われたことによる。 そのCMとはMitsubishiエクリプス。 そう、車。 これだけBGMが人々の印象に根強く残るジャンルのCMはない。 日本でもクラッシュ「I Fought The Law」、ユッスー・ンドゥール「Ob-La-Di, Ob-La-Da」、 ロキシー・ミュージック「More Than This」、ハイロウズ「日曜日よりの使者」 などその車をイメージ付けるような曲たちが抜擢されている。 1回聴けばわかると思うがこんだけハッピーなレコードはない。世界に無数と存在する 膨大な音屑の中から掘り出したいくつかを見事に重ねて作り上げられた音の集合体。 歌詞で何かを伝えるというものではなく、「俺はただかっこいい音を作るから、 お前らはそれを聴いて感じてくれればいいんだ」というDJの基本たる姿がここにある。 (はまべ) |
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I'm A Thug - Trick Daddy |
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ト
リック・ダディ初のトップ40ヒットはジェイZの「Hard Knock Life」のようにサビに子供コーラスを配した、のどかな曲。この曲に「I'm A Thug」などというタイトルをつけるのも相当ヘンだが、サビの「I don't know what this world's gonna bring / But I know one thing that this is the life for me / Baby cause I'm a thug」という歌詞もまったく意味不明。常人には考えられないセンスと図太い神経が、トリック・ダディの醍醐味だ。 この曲を含む4作目「Thugs Are Us」は全米アルバムチャートで初登場4位となった。その後この曲のヒットの助けられて根強く売れ続け、このタイプのラップとしては珍しく、チャートイン30週を過ぎてもなお100位以内に粘っている。 マイアミ出身のラッパー、トリック・ダディ。マイアミのラップといえば2ライヴ・クルーの頃から相も変らぬベース物が主流だったが、トリック・ダディらの登場によって「やっぱりマイアミも『南部』なんだ」と実感させられた。マイアミを拠点とするインディ・レーベルであるSlip-N-SlideはInterscopeの配給下に入ったことで急速に頭角を表した。トリック・ダディの2ndアルバム「www.thug.com」とシングル「Nann Nigga」は大きなヒットにはならなかったが、じわ〜っとその名を浸透させ、3rd「Book Of Thugs - Chapter AK, Verse 47」の中ヒットを経て、今回のアルバムで大ブレイク。その間にSlip-N-Slideレーベルからは女性エロエロラッパーのトリーナと、ナヨ系エロシンガーのJ-シンがヒットを出している。トリック・ダディもずばりエロエロ星人(というかあほ)で、ヒップホップ雑誌のインタビューで最初から最後までオナニー談義に花を咲かせるような奴である。 しかし南部のインディ・ラップとナメてかかると、そのプロダクションの質の高さにちょっと驚く。怪しい雰囲気をぷんぷん漂わせているのだが、音は決して「B級」ではないのだ。アメリカという広大な国には、地方ごとに音楽シーンがある。ヒップホップも、各地方都市ごとに独自の音楽シーンを形成している。ここ数年でニューオーリンズやデトロイト、メンフィスといったNY、LA以外の都市もようやく注目されるようになったが、やっぱりNYとLA以外から出てきたラッパーが全国的な注目を集めるためには、他の者にはない、プラスアルファの要素が必要だ。逆に言えば、地方都市から出てきて、全国的に名が知れてる奴は、もうその時点で品質保証されていると思っていい。E-40、スリー6マフィア、キャッシュ・マネー軍団、エミネム、ネリー。実例は枚挙に暇ない。トリック・ダディもその一人である。 この曲はあまり「トリック・ダディらしい」とも言えないが、南部独特のゆったりした空気は、彼の音の特徴ではある。前作ではニューオーリンズ風のブラスバンドをフィーチャーしてたりもした。彼はさりげなく南部の伝統音楽の要素を取入れてたりして、他の南部ラッパーとはまたちょっと違う意味で南部を感じさせてくれる。 (しんかい) |
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Because I Got High - Afroman |
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い
やあやってくれました。今時こんなテーマも曲調も力の思いっきり抜け具合も
「これ、もろ70年代じゃねえの?」なんて唸ってしまう曲が出るとは。そしてそれが
ヒットするなんてね。さすがこんな曲が大ヒット(最高位13位)するなんてアメリカ
もまだまだ懐の深いね、と思ってたらUKは更にその上を行ってていきなり初登場
でNo.1、しかもそのまま3週もトップに居座るという異例なヒットぶり。さすがUK、
ただもんじゃない。
というところでミシシッピ州在住のアフロマンことジョセフ・フォアマン君が作っ たこの曲、いわゆるマリファナ・ソングで、オープニングからして思いっきりハッパ をキメるSEと共にだるーい、しかもチープなリズムボックスのゆっくりとしたヒップ ホップビート(そう、70年代後半によく聴いたようなビートです)に乗せていかにも トリップしてます、という感じのオッサンの声が「ハイになる前に部屋を掃除しよう と思ってたんや/起きてホウキ買いに行こう思てたらハイになってもうたんや」と延々 続くというふざけた調子。さらにこれが後半に行くと赤裸々な性描写も登場するとい うことで、もうハチャメチャ。誰かも指摘してたけど、こりゃあもう70年代のチーチ &チョンの世界を再現したようなぶっ飛び方で、ヒップホップステーションよりもロッ ク・ステーションでのエアプレイの割合が多かったというのも変に肯けるというか。 まあこの曲、「何じゃこりゃ」と思うか「こらおもろい」と思うかどっちかだろうけ ど、せっかくだったら楽しまにゃあ損。こういう曲がヒットすると、アメリカのヒッ トチャートもまだまだ捨てたもんじゃないと思えます。後世には絶対残らないけど、 世界を平和に導く、そんな曲ですわ。なおこの曲『Jay And Silent Bob Strike Back』 という『American Pie/American Pie 2』の主演の2人がそのまま出演してるくだらなー いコメディ映画のサントラにも収録されてます。(阿多) |
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Differences - Ginuwine |
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G
enuwineを聴いてふと考えてみた。
世間ではなかなかユニーク(peculiarという意味ではなくone and only)なものがユニークなものとして存在し続けるのは難しい。いまや情報伝達のスピードは驚異的。地球上のある地点で起きた事件が数時間後には世界中に伝わっている。CNNもインターネットもなかった20年前ではとても考えられなかったことだ、もちろん、事件の報道だけでなく、ファションや音楽などの流行情報の伝播もスピードだけでなく文字情報にとどまらない五感に訴える内容の濃さという点で影響力の大きさはかつてと比較にならない。ひとたびある流れが動き出すとそれが容易に地球単位のものになることもある。
話が大分飛んだが、ここで言いたいのは、斬新なものでも世の耳目に触れられた途端、すぐに類似品が出回ってなにがオリジナルかわからなくなってしまう現実があるということだ。中には模造品を本物と信じて律儀にそれを信奉し、使い続けることもある。
こうした事実はモノにとどまらない。ポピュラーミューックの世界でも似たような話を聞くことができる。優等生的な意見としては「表層的なモノマネで終始するだけで、本質的な部分にユニークなものを持つオリジネータの領域には踏み込めない。フォロワーは、やはりフォロワーであり本物を超えることはレアケース。」ということになるのだろう。しかし、現実的にはこうした話が通用するのは遺伝子工学の分野くらいかもしれない。 売上を細かく把握するマーティング重視のこの世界では後から登場してきたアーティストが市場を席捲することは比較的容易。そこでは売れたものが何故売れたのかという研究が徹底的になされる。そこで重視されるのは絶対的なユニークさではなく、相対的なユニークさ。売れ筋を外すような独自性は求めないが、売れ筋商品の中では唯一無二なものでなければいけない、という論理。このとおりにやれば必ず売れるわけではないが、少なくともこうすればそこそこのとここまではいける、というリスク回避の発想として問題ない。ポピュラーミューックの場合は偶発性による部分も大きいから、きっとそれでもハズレを引くことが多いだろう。でも、自分がアメリカのレコード会社の経営者で株主から四半期毎の売上を厳しく追及される立場だったらそういう方向をとるかもしれない。 さて、皆さんは Genuineをオリジネータだと思いますか。(のぶさわ) |
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Where The Blacktop Ends - Keith Urban |
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セ ルフタイトルのアルバムからの2曲目のトップ40ヒット。軽 快なカントリーロック調のナンバーで作者の一人としてレーベルメ イトでもあるスティーブ・ウォリナーが名を連ねている。先日、こ の曲のプロモーションビデオを見る機会に恵まれた。男性カント リーシンガーのビデオではやたらとテンガロンハット姿でロケ地牧 場みたいなものが多いが、彼の場合、そこはオーストラリア出身で ギターがうまくておまけにルックスもいいとくれば他のアーティス トとは一味違っている。このビデオではそのままの格好の彼がギ ターをがんがん弾きまくるシーンのアップがひたすら続く。ただ後 半にはなぜかギターを弾く彼の周りを数台の車がぐるぐる回りだす というわけのわからない光景になっている。ヒップホップ系のアー ティストだと車と言えばベンツやBMWといったドイツの高級車と いうお約束(?)があるが、ここでは国産車(いわゆるアメ車)が 出てくるところがさすがはカントリー。まあそんなことはさて置き 演奏力を売りにしたカントリーアーティストと言うのも珍しい気が するので今後の活動が楽しみだ。(篠崎) | ||||||||||||||||||||
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