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Butterfly - Crazy Town |
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ロサンゼルス出身のミクスチャー・ロック・バンド、クレイジー・タウン。バンドのボーカル(MC)シフティとエピックは、長年ウェスト・コーストのヒップ・ホップシーンに深い関わり合いを持ってきた2人だ。26歳のシフティ・シェルショックはオルタナ・ロックと西海岸ラップに夢中なスケボー少年だったが、ビースティ・ボーイズの「Licensed
To
Ill」に感化され自らも音楽活動を開始、一方もうちょっと年上、30歳のブレット“エピック”マズールは高校時代アイス・キューブやハウス・オブ・ペインの面々とつるんでいたというディープな経験から、当然の如くヒップ・ホップの道に入り、93年にはベル・ディヴ・デボーのアルバム「Hootie
Mack」に参加している。彼ら2人はチームを組んで以降暫くは、主に裏方として後にブラック・アイド・ピーズに発展するグループなどにビートを提供していたが、ラップとロックを融合するバンドの結成を思い立ち、シフティがかつて所属していたギャング団「WestsideCrazy」から名前を頂いた“クレイジー・タウン”として活動を開始した。
1999年に発表したファーストアルバム「Gift Of Game」は、ハードな(彼らがいうところの「ロックの意匠をもったヒップ・ホップ」)ナンバー満載だが、アルバム発表後約2年たってからヒットしたこの「Butterfly」は“超いい女”を唄ったポップなもので、その気楽なテーマと聴きやすいサウンドがラジオで受け入れられ、ポップチャートでいきなりナンバー1を獲得する大ヒットとなっている。(八亀) |
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Nobody Wants To Be Lonely - Ricky Martin with Christina Aguilera |
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特に説明の要らないような話題曲である。 もともとはリッキー・マーティンのアルバム『Sound Roaded』に彼の単独のナンバーとして収められていたものを新たにデュエットナンバーとして仕上げたわけだが、シングル発売はなく、アルバムにも追加収録する形ではなく非売品限定シングルをアルバムにくくりつけて売るという戦略をとっている。こうなるとどうしてもアルバムを売るためにあとから追加した豪華な粗品(?)と思えてしまう。 果たして作戦は成功するのだろうか。過去の歴史を振り返ってみてもこうした大物のデュエット曲というのは数多く存在するが、その製作意図としてはだいたい二つに分かれると思う。まず第一に、一方がもう一方の昔からのファンで、本人の希望により実現したもの。第二に単なる話題づくりのためのもの。この曲はどちらかというとやはり後者だと思われる。かつてラテン界の大先輩フリオ・イグレシアスはアメリカの白人層にアピールするためにデュエット相手としてカントリー界の大御所ウィリー・ネルソンを選び大成功を収めた。(「To All The Girls I've Loved Before」(1984/#5)) これは明らかに後者の例ではあるが、この狙いがいつも成功するとは限らないのが面白いところで、失敗例としては松田聖子が全米進出をかけてデュエット相手として選んだのが当時人気絶頂のアイドルグループ、ニュー・キッズ・オン・ザ・ブロックのドニー・ワールバーグ。しかしこれは話題を呼ぶどころかファンの反発を買ったようで、莫大な宣伝費をつぎ込んだわりには散々な結果だった。(「The Right Combination」(1990/#54))今回のこのデュエット曲は後世においてどのように語られるのかはまだわからないが、ただどちらか一方だけが生き残って、そのファンがこの曲のデュエット相手の名前を見たとき「この人誰?」と言われないことを祈るばかりだ。(篠崎) |
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Jaded - Aerosmith |
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「ゴールド・レコードを作るためには、多少の妥協も必要さ。」 『The Making Of“Pump”』のビデオで、レコード会社側との激しいやりとりの末、当初の主張を翻すスティーヴン・タイラーがそう言い放つ場面がある。一見日和ったとも思える、この冷静かつビジネスライクな発言が、現在のエアロスミスのスタンスを物語っている。前作から4年、契約消化のライヴ盤から数えても3年のインターバルの間には、ポップス系のダイアン・ウォーレンとの共作「I Don't Want To Miss A Thing」があるだけ。そしてアルバムに先行するシングルは、HM系コンピレ『メリー・アックスマス』のプロデューサーにして今作の共同プロデューサー、マーティ・フレデリクセンとのまたもや共作。アルバム・プロデュースはタイラー=ペリーにフレデリクセンと、前作でも共同プロデュースをしたマーク・ハドソンの4人。マークは最近ではバハ・メンのプロデュースもしている。 プライドも矜持もないかのような布陣。曲は往年のエッジに欠け、まるでボン・ジョビのような大味な感じを持つかも知れない。だが、いったんドラッグの淵に沈んだバンドを立て直し、さらに円滑に運営するには、外部の血を流入し、中庸を守る「大人の判断」によって乗り切って行くしかないのだろう。一昨年と去年の東京ドーム公演は、まさに大人が仕掛けたアミューズメントとしてのロック・ショウだったことを思い出してほしい。そのような視点でこの曲を顧みると、老若男女の別を問わず楽しめる、まさにムダのない典型的な3ミニッツ・ロックンロールであることがわかってくる。代金に応じた娯楽を与えてくれる、エアロスミスは現在、そういうバンドなのだ。(Yaz) |
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Thank You - Dido |
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ご存知、エミネムの「Stan」に使われた曲である。恐らく大多数の方が「Stan」を聴いた後にこの曲を耳にしたことだと思う。そしてその中でも、「Stan」でのサビメロの例の部分のインパクトからすれば、この曲に対していまいち物足りなさを感じたという方も少なくないだろう。実は筆者も多分に漏れず、初見時はそう感じたものであった。
やはり「Stan」では何度も繰り返される「例の部分」が、この曲では冒頭の一節にすぎないポジションに止まっていること、そしてこの曲ではメインとして位置づけられる以降の部分が、それに比してインパクトに欠けることが要因として挙げられる。聴き慣れたフレーズが頻繁に登場するのかと思いきや、その部分はあっさり終了して、後は地味なメロディーが淡々と続く展開に戸惑うのも無理はない。しかし第一印象や既存の情報に振り回されて、曲の魅力に気付けないのはあまりにも勿体無い。確かに一聴した際のインパクトはチャート上に並ぶ他の曲に比べると劣っていることは否めない。しかし幾度となく繰り返して聴くと、その透き通るようなヴォーカルが体の芯までしみてくる。 サラ・マクラクランとよく比較される彼女、確かに"アアァ〜イウォントゥ"と一人称の「I」を伸ばして歌い上げるあたりは、サラの「I Will Not Forget You」あたりに似ていなくもない。しかし情熱的な歌唱を見せるサラに比べ、彼女は内に秘めた力強さを淡々と貫くタイプのシンガーであると言える。その彼女の歌には一撃必殺の力こそないが、何度も繰り出されるジャブがボディーブローのように効いてくるという、ラジオなどで繰り返しオンエアされることで聴き手を少しずつ虜にしていく力を秘めている。この曲がエアプレイで徐々に支持を集め、少しずつチャートを駆け上がっていったことが何よりの証拠ではないだろうか。未だにこの曲の良さが分からないと言うアナタは、まだまだ聴き込み不足。これから毎晩寝る前に必ず聴くように。(小川ボ) |
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You Make Me Sick - Pink |
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ブリトニーやマンディなどのアイドルたちとは一線を画す存在感ながらも、ティーン誌の表紙に登場したりインシンクとツアーに出たりのアリシア・ムーア aka ピンク。でも「私は『あなたがいってしまうならもう死んじゃうわ』とか『あなたが必要なの』なんてバブルガムな歌は歌えない。私の場合はもっと『あなたと一緒にいるのは楽しいけど、自分自身でいることをあきらめるわけにはいかないの』ってかんじ」とあくまでもリアリティのある歌にこだわっている。デビューアルバム『Can't Take Me Home』からのサードシングル(「『Save The Last Dance』サントラにも収録)となるこの曲にも「恋愛って愛してるって感情と憎いって感情が同時に起こり得るのよね」とのコメント。ビデオでも彼氏と家の中で物を投げ合ったりデパートの人込みの中を追いかけ回したりと派手な喧嘩をしては仲直りを繰り返す複雑なカップルを演じている。なぜか意味なく映画「アメリカン・ビューティー」さながらに裸で花びらの中で横たわるシーンが出てくるが「Lady Marmalade」での他3人と比べてもわかるように決して今どきのスリムボディではないピンク、このへんも「自分自身であること」のこだわり?Top of the Pops収録直前にも3人のマッチョなセキュリティとともにイタリアンレストランに駆け込みばりばり食いまくってたようで。おなじみのピンクの髪はもちろん、手首をぐるりと囲む「What Comes Around Goes Around」の文字をはじめとするタトゥーなどパンキッシュな格好がお気に入りの21歳の快進撃はまだまだ続きそう。(中村) | ||||||||||||||||||||
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Southern Hospitality - Ludacris |
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アトランタのヒップ・ホップ・シーンで自分のレーベルDisturbing Tha Peaceから出したシングルがデフ・ジャム・サウスの社長スカーフェイスの耳に止まったのをきっかけにアルバム『Back For The First Time』がブレイクして一躍メジャー・シーンに躍り出たリュダクリス。判りやすいリリックとキャッチーなトラックとフロウが信条の彼が、エロエロ路線の前作に引き続き、またまたそのひょうきんなキャラクターを活かした判りやすいパーティー・チューンでトップ40に帰ってきた。ネプチューンのプロデュースによるドスンドスンと腹に響くトラックに乗って、メイン・ヴァースはひたすら文末がライムしまくる("Pretty ass - clothes, pretty ass - toes/Ohhow I love these pretty ass - hoes")フレーズの繰り返しで、こりゃあティーネイジャーの連中が「おお、これなら俺でもできるわ」ってんで喜んでCDに合わせてラップしまくってるのが目に浮かぶ。ステージを観ると、このライムするところでリュダクリスと子分の2人がひょうきんに頭をひょこひょこさせるんで、何せ盛り上がること必至。この間観たアウトキャストのライヴの前座で彼が出てきたときもこの曲とフォクシー・ブラウンが突如乱入した「What's Your Fantasy」は特に受けてた。英語のわからん日本のヘッズでもリズムと語感だけでも充分楽しめるから、こういうのでぐっと人気が出てもおかしくないけどね。しかしこいつは芸人だよ、うん。(阿多) | ||||||||||||||||||||
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Tell Her - Lonestar |
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HOT100の集計方法が変わり、カントリーがどかどかとチャートインしてきた。自分の知らない曲(または聴く機会のない曲)が増えると気に入らないのかどうか知らないけど、集計方法を元に戻せなんて声も聞かれる。無理でしょ、アメリカではどこでもカントリーがかかってるんだもん。そもそもよその国のチャートにケチつけてどうするって。
そう、とにかくアメリカに行くと「Amazed」を聴く機会が多い。ラジオなんて聴かなくても、レストランやショッピングモールのBGMとか、走ってる車から流れてるとか、果てはその辺で誰かが歌ってたりとか。そのローンスター、アルバム『Lonely Grill』が発売されてからもう2年が経つというのに、この「Tell Her」が4曲目のTOP40ヒット。曲自体はいつものバラードで、いつものようにくどい歌詞。彼女に振られそうな友人に「彼女に"愛してるよ"と言うんだよ」と余計な世話を焼く。これって逆効果になりそうだけど、この「身近でお節介な友人」的スタンスこそ彼らの持ち味なんだから、ベックやウィーザーのファンとは相容れなくて当然なのである。 なお彼らは現在もツアーの真っ最中。この曲のヒットが一段落着くであろう6月には、待望の新作『I'm Already There』をリリース。先行シングルはまたしてもバラードだが、得意のバンド・サウンドを生かしたロック・チューンも健在。どちらもより洗練されたサウンドとなっているので、今まで以上に幅広いリスナーに支持されるだろう。(松本) |
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There Is No Arizona - Jamie O'Neal |
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カントリー界にまたまた期待の新人女性アーティストが現れた。ジェイミー・オニールという名を持つ彼女は、実はオーストラリアのシドニー出身。ミュージシャンの両親を持ち、幼い頃からステージでの歌唱を経験した。高校をドロップアウト後はシンガーとなる夢を追い続け、カイリー・ミノーグのバックヴォーカリストを務めていたこともあったという。
この曲はデビューアルバム『Shiver』からのファーストシングルで、見事カントリーチャートでNo.1に輝いた(女性ソロシンガーのデビュー曲がカントリーチャートでNo.1を記録したのは1996年のディアナ・カーター以来である)。ショーン・コルヴィンの「Sunny Came Home」風のイントロで始まり、少しけだるい感じの歌い出しが少し懐かしい雰囲気がしてしんみりする一方、サビの部分では力強い歌唱が垣間見えて気持ちいい。このところ一時に比べてあまり見られなくなっていた、女性シンガーソングライターの典型的な曲である。アルバムには他にもっとポップな曲があるだけに、渋いこの曲を敢えてデビューシングルに選んだ姿勢は評価に値する。しかもそれがしっかりヒットしているんだから。(小川ボ) |
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Could It Be - Jaheim |
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ニュージャージー出身のジャヒームは2歳で父親を亡くしたため、父親の記憶がない。高校卒業直前に母が病死した時には自棄になってギャングスタへの道を走りかけたが、母親も自分のシンガーとしての成功を願ってくれているのだと思い直し、本格的にシンガーを志しはじめた。デモテープは評判になり、ノーティ・バイ・ネイチャーのケイジーの手に渡ったことがデビューに結びつく。自らはヒップホップのミュージシャンであるケイジーは実はR&B系の新しい才能の発掘に長けており、これまでジャネイ、ネクスト、最近ではコフィ・ブラウン等をブレイクさせている。現在はノーティを脱退しているケイジー、その脱退理由として、今後は若手の発掘など、裏方仕事に専念したいという発言をしており、早速その発言を実行に移してくれた形だ。 今年、ジャヒーム21歳でリリースされたデビューアルバムは、ケイジーのほか、元ブラックストリートのエリック・ウィリアムスらがサポートしている。1stシングル「Could It Be」もE.ウィリアムスが中心となって作られた。 祖父の古いソウル・レコードを聴いて育ったジャヒームのフェイヴァリット・シンガーはサム・クック、アル・グリーン、カーティス、ダニー・ハサウェイ、テディ・ペンダーグラス... R&Bシンガーならば誰もがお手本として挙げる名前ばかりだ。中でも特にジャヒームは、テディペンによくなぞらえられる。少しかすれ気味の、ふてぶてしい歌声、ということで。確かに声質は似ているのだが、実際には全盛期のテディペンのようにむんむんとフェロモンが漂うわけではなく、交通事故で下半身不髄になったら嘘のように歌声から色気が消えてしまった、「事故後のテディペン」に近い。 ただ、まだまだ若くてスタイルが未完成の彼のこと、単なるテディペンに憧れた一発屋に終わるのか、シンガーとして大成するのかは、これからどんな製作陣に出会えるか次第だろう。 (しんかい) |
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You Shouldn't Kiss Me Like This - Toby Keith |
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アルバムタイトル曲が2000年のカントリーシングルNo.1となったアルバム『How Do You Like Me Now ?』からの2曲目のトップ40ヒット。前の曲はのりのよさが売りの曲だったが、今回は一転、しっとりしたカントリーバラード。しかしカントリーとは言いつつも今はやりのポップカントリーに仕上がっており、歌のバックで流れるギターは典型的なカントリーだがギターソロのパートになると急にドライヴのきいたロック調に変わる。最近のこうしたカントリーのポップ化傾向について一部のカントリーファンの間ではルーツを捨てて魂を売ったように言われ盛んに議論されているのは事実である。しかしもともとどのジャンルの音楽もいろいろなものを吸収して変化し続けてきた結果として現在のスタイルを確立してきたのであって、カントリーについても例外ではない。彼自身も影響を受けたアーティストとしてカントリーのアーティスト以外にボブ・シーガーやジミー・バフェットをあげており、単純に売るための手段とは言えないと思うが、伝統や文化より売れることが重視されるされるショービズ界なのでこれから時が流れてこの時期のミュージックシーンについて語られることがあればおそらくカントリーミュージックのひとつの転換期として語られることになるのだろう。(篠崎) | ||||||||||||||||||||
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Stranger In My House - Tamia |
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タミアも思えば遠くにきたもんだ。クインシー・ジョーンズ1995年のアルバム『Q'sJook Joint』でクインシー秘蔵のボーカリストということでデビューしてから1998年に出したソロ作がちょっと売れてシングルヒットも小ヒットながら「Imagination」(38位)、「So Into You」(30位)をトップ40に送り込み、まずは順調と思われた矢先にQwestレーベルとの契約解消。この経緯については本人が語りたがってないので詳細は不明だが、昨年気分一新エレクトラと契約、リリースしたアルバム『A Nu Day』がふっきれていてなかなかいい。その中でもシェップ・クロフォードの相変わらずの手堅い仕事が光るアフター・アワーズの設定にぴったしのバラードがこの「StarngerIn My House」。映画『Set It Off』からのシングル「Missing You」でグラディス・ナイトやチャカ・カーンと堂々と共演してたくらいで、もともと歌唱力には問題ないところへ持ってきて、この曲の持つセクシーさが彼女の今のキャラクターにうまくシンクロしたこともあり、一気に今回トップ10をマーク、彼女にとって最大のヒットとなった。従来は女性ソロR&Bシンガーって、かなりギミックや知名度がないとポップ・チャートでは売れにくかったけど、この間のデブラ・モーガン「Dance With Me」のヒットあたりをきっかけにこの手のシンガーへのトップ40ステーションの受容度も上がってきてるみたいで、そういう意味では絶妙のタイミングのヒットということもできるかも。(阿多) | ||||||||||||||||||||
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Around The World (La La La La La) - ATC |
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何年か前の、日本の音楽業界の人が言うことは決まってこうだった。「アメリカのヒットに関わらず、良い音楽を皆様に紹介していきます。」そうして紹介された音楽は、本国でも無名なのにも関わらず、日本で数十万枚ものCDを売り上げた。そしてその大半は今、中古盤屋の不良債権となり、そのうち「日本のみヒット」を仕掛ける人は少なくなっていった。今では一番客を呼べるバンドはリンプやオフスプリングであり、今年のフジロックの大トリはエミネムである。結局、アメリカのヒットを無条件に受け入れるしかないのがこの国の音楽シーンなのだ。
しかし世界は広い。アメリカで無名な「世界的ヒット」なんていっぱいある。むしろアメリカの音楽シーンの方が世界から孤立してると言った方が良いだろう。 さてATC 。いわゆるダンス・ユニットで "A Touch of Class" の略。メンバーはニュージーランドのジョー、オーストラリアのサラ、イギリスのトレイシー、イタリアのリヴィオ。つまりアメリカ人はいない。そんなコスモポリタンな構成を表すように、アルバムタイトルは『Planet Pop』、そしてシングルは「Around The World (La La La La La)」。シンプルなピアノの繰り返しに乗って、音楽を聴く楽しさが歌われる。どこの国にどんな事情があろうとも、音楽を聴いて楽しくなれるのはみんな一緒。だからこの曲は世界中で愛された。まずは昨年夏に、活動拠点のドイツで7週連続1位となる大ヒット。続いてフランスでも1位となり、オーストラリアやデンマークでも大ヒットした。そして世界中が存分に楽しんだ後、ようやくアメリカでもヒットした。しかし日本ではまだ無名の存在。かつてアクアを英米よりも早く流行らせたこの国の感性なら、プロモーション体制が整っていれば今頃ヒットしてただろうに、残念。(松本) |
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But For The Grace Of God - Keith Urban |
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オーストラリア出身のカントリー・ミュージシャンというのは、キャリアスタート時のオリビア・ニュートン・ジョンくらいしか思い付きませんが、かの国ではイギリス同様カントリーは結構根強い人気を持ってるらしい。そんな環境でドン・ウィリアムスやドリー・パートンを聴いて育ったというキース・アーバン君、2000年にブレイクしたカントリー・アーティストでは注目のシンガーです。マスクが甘いのは人気の重要な要件だけど、オーストラリアからアメリカに渡ってきて最初のキャリアはThe
Ranch(ザ・ランチ)という3人組のカントリー・バンドのギタリスト兼ボーカルだった、というだけあってギタープレイに寄せる情熱も並じゃないあたりが一味違うところ。そもそもソロ・デビューのきっかけが、ガース・ブルックスの『Double
Live』、ディキシー・チックスの『Fly』といった大ヒットアルバムにギタリストとして参加したことだったんで。今回初のカントリーチャートNo.1&ポップ・トップ40ヒットとなったこのバラードではギタリスト振りは伺い取れませんが、アルバム『Keith
Urban』収録のインスト「Rollercoaster」ではかなりエネルギッシュなギタープレイを披露しています。
さて今回のこの曲、何と言っても特筆すべきは、キース自身と、この夏再結成ツアーとアルバムリリースが決まっているゴーゴーズのジェーン・ウィードリン&シャーロット・キャフィとの共作というところ。キースの知人とゴーゴーズの2人がたまたま知り合いという縁で実現した今回のコラボレーション、実際は曲作りには「すごく苦労した」ということのようですが、結果としてお互いのキャリアに有意義な仕事だったようでめでたしめでたし。ジェーン曰く「すっごい変な感じなのよ。自分たちで書いた曲で最初のNo.1ヒットがカントリーなんて!」そうそう、キース君、歌もなかなかのものです。(阿多) |
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It's Over Now - 112 |
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多くのポップスファン、そしてR&Bファンにとっても112というグループはつかみどころのない存在なのではないか?と思う。彼らの特徴といえば「弱い」とか「ナヨい」とか「線が細い」とか、凡そR&B的でない印象。でもアメリカでは意外なくらい成功を続けている。「まだ大丈夫なの?」と心配なバッド・ボーイからのリリースでもアルバムは大ヒット、シングルもこのとおり好調。
これはどうも裏には新しい時代の流れがあるんじゃないの?ということで毎度お馴染みの邪推を。会社で仕事をしていて、近年周りの独身女性のタイプが如実に変わってきている印象がある。何年か前までは「やっぱり強い男の人が好き。」なんて話をよく聞いていたのに、最近は下手すると「家庭に入れとか、つべこべ言われるくらいなら、いっそのことその男を養ってでも自分の生き方に口出しさせたくない。」という輩がエラく目立ってきているような。。これは僕がいい加減歳をとってきたのと、今働いている会社が、女性も資格をとって男性と同等以上に働ける環境にあることが大きいのかも知れないが。現在活躍する男性R&Bグループは相変わらず「死ぬまでお前だけを愛している。」と云いながらも、男としてのアイデンティティの危機に直面した場合は、腕力に頼ってでも女を組み伏せる、という汗臭いタイプが多いような気がする。一方112はジャギド・エッジみたいな南部っぽい頑固さはないし、ドゥルー・ヒルのようなヤンキー臭さもなく、なんだか「君がそうしたいんだったら、僕はいいよ。」と言ってくれそうな"癒し系ホスト"的雰囲気。 アルバムジャケットも色彩を白や黒に統一するなど、スタイリッシュなイメージを作り上げる彼らは、現在ある層の女性にとって「理想の男性像」になっているのかも知れない。女性が疲れているようなら労りの声をかける、悩みがあるなら相談にのる、家事も分担する。でも弱そうに見えて結構sexには熱心・・。 これまで"ナヨ系"の王座を10年近く守り続けていたボーイズIIメンが失脚し、そのでしゃばり様がまさに目の上のタンコブだったボスのパフ・ダディが、いろいろあって現在自粛気味であまり出てこれないなど、今の状況は彼らにとって物凄くいい風向きになっている。それを考えればこの成功は当然なのかも知れない。21世紀初頭の男性のモデルケース、といいきってしまうのは極論かも知れないが、そういう考え方をすると、彼らの人気の要因の一面が見えてくる見えてくるような気がしない?・・・って全然曲の話してないじゃん。でも、もう次のシングルが上昇し始めてるし、音楽性は次の機会に、ってことで。。(八亀) |
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