PART6-9
MASE (M.Ata)
パフ・ダディの初ソロシングル、『Can't Nobody Hold Me Down』でいきなりフィーチャーされ、無名ながら一気にスポットライトを浴びる形になったMase。De La Soulのメンバーと同名のため、前回のラップ・コラムでは筆者が間違ったコメントをしてしまうなど業界に一瞬混乱を呼んだが(混乱したのは筆者だけ?こりゃまた失礼しました)、その後もビギーの「Life After Death」に全面参加、直近ではブライアン・マクナイトの新曲にもフィーチャーされるなど、若干19才にしてショーン”パフィ”コムスが現在の最も売り出しに力を入れているバッドボーイの新進ラッパーとの認知が今では完全に確立された感がある。ラップのスタイルはパフィの巧いバージョン(失礼)という感じで、スリーピーながらも愛嬌のある風貌を反映してか、気持ちダルながらも若々しいフロウを聴かせている(変な表現だな、でも聴けばわかるでしょ)。
ニューヨーク出身だが、西海岸でパフィにスカウトされ、急遽ニューヨークに舞い戻ったというMase、これまでのベストのパフォーマンスは『Mo Money Mo Problems』での冒頭のラップではないか、と個人的には思っているが、いよいよ初のソロトラック『Feel So Good』が映画「Money Talks」のサントラに収録、名実ともに独立アーティストとしての一歩を踏み出したところである。残念ながら現時点では未聴だが、メイスは基本的にはパーティ・ラッパーでありそれ以上でも以下でもないことから、軽妙なフロウを聴かせていることは想像に難くない。来年早々にはリリースが予定されているというメイスのデビューアルバムでは、パーティ物では人後におちないパフィのこと、またしても大ネタをブチブチ叩き込んだ娯楽超大作を作り上げるものと個人的には睨んでいる。ビギー亡き後のバッドボーイの看板を背負って立つかもしれないメイス、一気にブレイクするか否かは御大パフィの腕次第、といったところだ。
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