PART6-7
TOTAL(H.Yakame)
シンガーになることを夢見ていたPam(ニュージャージー出身)は、専門学校への進学を考えていた幼馴染みのKimaを説得し、二人でプロのシンガーとしての道を歩む決心をした。91年に同じくニュージャージー出身のKeishaを加えた3人はTotalを結成、ブロンクスのクラブに出演しているところをMary J. BligeのマネージャーであるSybil Pennixに見い出された。彼女たちのマネージメントを買って出たPennixは、93年に当時Mary J.のプロデューサーを務めていたPuffyに3人を引き合わせ、Bad Boyファミリーの仲間入りの仲介をする。彼女たちが最初にオーディエンスの前に姿を現わしたのはEric Sarmonの「Hit And Switches」のビデオで、その後Biggieの「Juicy」や「One More Chance」といったヒット曲のバックボーカルとしてその歌声を披露した後、Bad Boy初のガールグループとしてファミリーのバックアップのもと制作されたファーストアルバムを発表。このアルバムからヒット曲を連発した後は、所属するアリスタレコードのサントラなどに頻繁に顔を出している。今やBad Boyの看板娘ともいえる彼女たちは、他のガールグループと比べてHip Hop色の強いその独自のサウンドをIsaac Hayes調に“soulfulhiphopghettofunk”と称している。
PART6-7-1
TOTALdiscography (H.Yakame)
Total (1996)
Bad Boy初のガールグループのデビューアルバム。それまでBiggieやCraig* Mackといったアーティストの活躍によって非常にゴッツイ印象が強かったレーベルからのデビューということで“なめられちゃいけない”という意識が働いたのか、先行シングル「Can't You See」やKRS-Oneネタが強烈なインパクトを与える「No One Else」など、女の子ものとしてはかなりハードな音作りとなっている。一方で“ソウル職人”Tony Toni ToneのRaphaelSaadiqがプロデュースを担当したパートでは「Kissing You(ベストトラック!)」などメローなテイストも味わえ、非常に多彩な印象。恐らく今後もレーベルカラーが彼女たちの作風を左右していくであろうことは想像に難くないので、今や“大ネタ大明神”となったPuffyが次に手がけるセカンドアルバムがどのような内容となるのか、今から大変楽しみなところである。
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