PART6-6
FAITH EVANS (H.Yakame)
フロリダ州レイクランドに生まれたFaith Evansは、生まれて間もなくニュージャージー州ニューアークに移り住む。2歳のときから教会で歌い始め、その経験は現在の彼女の音楽の強いバックボーンとなっている。優秀な成績で高校を卒業した彼女は大学への推薦と奨学金を得て進学し、そこで音楽キャリアをスタートさせた。フォードハム大学在学中にその才能をAl B. Sure!に認められてソングライター、セッションシンガーとしての本格的な活動を開始、その間にPuffyの目に止まりBad Boy Entertainmentと契約。そこで“運命の男”The Notorious B.I.G.とも知り合い、9日間の交際の後結婚するが東西のラップ抗争の騒ぎに巻き込まれ、この関係は長続きしなかった。95年に発表したファーストアルバムの成功後はサントラに曲を提供するくらいでこれといった大きな動きはなく、2Pacの「俺はあの女と寝た」発言、Biggieとの離婚などゴジップ面での登場が多かった。97年にBiggieが射殺され、Puffy、112とともに追悼曲「I'll Be Missing You」を発表(作詞も手がける)、この曲は彼女にとって初の(そして恐らく唯一の)ナンバー1ポップヒットとなった。先日のMTV大賞でStingを迎えて披露したこの曲のパフォーマンスが終わったときに一瞬だけ映った、泣くまいと顔をクシャクシャにして涙をこらえていた彼女の姿が強く印象に残っている。
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FAITH EVANS discography (H.Yakame)
Faith (1995)
95年最良のR&Bアルバムの一つであるこの作品は、Bad Boyのそれまでのイメージとはかけ離れたオーソドックスなボーカルもの。通常新人の売り出しにあたっては同レーベル内のアーティストを総動員してバックアップするのがBad Boyの流儀であるが、このアルバムではBiggieをはじめとするラッパーの参加は皆無、姉貴分のMary J.が一曲デュエットで参加するのみという非常に実力勝負な内容となっており、如何にこの時点で彼女がレーベル内で一目置かれた存在となっていたかを物語っている。数多い「Remind Me」ネタの曲の中でも突出して出来のいい「Fallin' In Love」をはじめ、オールドスクール風味満載の、シンガーとしてばかりでなくソングライター(全15曲中14曲までが自作)としても優れた才能をもつ彼女の魅力をよく伝えた名盤。
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