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     Music Magazine 【 meantime 】 Mail Magazine Edition


                 [Vol.50] 1998/10/20  2,363部発行
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  このメールマガジンは、meantimeのウェブサイト、及びミニコミ形式の
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                       【50号記念アンケート】


  meantimeメールマガジンは、今号で創刊50号。約3週間後には1周年を
 迎えます。
 ところで、我々ライター陣が常に思っていることは、「いったいどんな
 人たちがこのメルマガを読んでいるんだろう?」「このメルマガの読者
 は、どんな音楽を聴いてるんだろう?」ということです。


 2000人以上の読者を抱えながらも、直接会話やメールを交わしたことが
 あるのはごく一部の人たちだけ、というのが現状です。


 1周年を迎えるこの機会にぜひ、ご意見やご感想、リクエストなどを
 お寄せ下さい。今号のいちばん下に簡単なアンケートをつけましたので、
 ぜひご協力下さい。よろしくお願いします。
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■■■■■■■■■■■■ meantime Music News ■■■■■■■■■■■■■


☆12月10日、パリで「世界人権宣言」50周年を記念したアムネスティ主催
のチャリティー・コンサートが開催される。出演するのはピーター・ゲイブリエ
ル、アラニス・モリセット、トレイシー・チャップマン、ユッスー・ンドゥー
ル、エイジアン・ダブ・ファウンデーション、そしてレイディオヘッドなど。レ
イディオヘッドは今年これが唯一のヨーロッパでのライヴとなる。
またレイディオヘッドは以前から伝えられていたツアー・ドキュメンタリー・フ
ィルムをいよいよ発売、タイトルは「Meeting People Is Easy」で97年から今年
初めまでのツアーの模様を収録、グラストンベリーやバルセロナ、ニューヨー
ク、そして東京でのステージや舞台裏、そして現在とりかかっている新曲のレコ
ーディング風景なども収められるそうだ。


☆11月12日に行われるMTVヨーロッパ音楽賞のセレモニーにパフォーマーとして
登場するオール・セインツが「スペシャル・ゲスト」の登場を予告して話題にな
っている。これは現在妊娠中のメラニー・ブラットが出演できないため、代りの
シンガーが登場するというもの。一部ではニコールのフィアンセ、ロビー・ウィ
リアムスが登場か?なんて噂も飛び交っているらしい。オール・セインツはベス
ト・グループ、ベスト・ソング、ベスト・アルバム、そしてベスト・ブレイクス
ルーの4部門にノミネートされている。その他ガービッジ、ビースティー・ボー
イズ、マッシヴ・アタック、コーナーショップ、そしてそのロビー・ウィリアム
スなどが主要部門にノミネート、またREM、マドンナ、アクアなどがパフォーマ
ンスを行う予定。
またロビー・ウィリアムスは前のマネージャーから契約料の未払いで訴えられて
いたが、法廷に出る前に示談に持ち込んだ。これは彼の現在のクリサリスとの契
約に対するコミッションを支払っていなかったものでロビーは「契約の時、俺は
酔っ払っていたから責任はない(!)」と主張していたが、流石にこれでは勝ち
目が薄いと思ったのか。彼はさらに他のマネージャーからも訴えられている他、
テイク・ザットを脱退したことによる契約不履行で元のレコード会社からも契約
金の返還を求められている。


☆今年8月、アイルランドで29人の犠牲者を出した爆弾テロの遺族に対しての
チャリティーを目的としたアルバムがアイルランドのミュージシャンを集めて製
作される。参加するのはU2、ヴァン・モリソン、シンニード・オコナー、ディヴ
ァイン・コメディー、アッシュ、ボーイゾーンなど。シンニードはアバのカヴァ
ー「Chiquitita」をこのアルバムのために新たにレコーディング、またヴァン・
モリソンは事件直後のライヴで録音された「The Healing Has Begun」を提供す
る。


☆解散したフェイス・ノー・モアのベスト「Who Cares A Lot?」が11月にリリー
ス。初回1万枚限定で未発表曲を含むボーナス・ディスクがつけられる。そこか
らのシングル、「I Started A Joke」(ビー・ジースのカヴァー)は今週発売。


☆ポーティスヘッドがライヴ盤をリリースする。「PNYC」というタイトルのこの
アルバムは昨年ニューヨークで30人編成のオーケストラとホーン・セクション
を加えて行われたスペシャル・ライヴの模様を収録しており、同内容のヴィデオ
も併せてリリースされる。また彼等のオフィシャル・サイトを通じて限定盤の
CD-ROMも発売、これには「Road Trip」と題されたミニ映画が収録されている。


☆現在、再結成ツアー中のブラック・サバスのギタリスト、トミー・アイオミの
次のソロ・アルバムにはデイヴ・グロール(フー・ファイターズ)、ビリー・コ
ーガン(スマッシング・パンプキンズ)、ヘンリー・ロリンズらがヴォーカルと
して参加する予定。サバスは20年ぶりにオリジナル・メンバーでツアーを行っ
ており、今週には先日バーミンガムで行われたライヴを収めたアルバムが発売さ
れるが、このソロ作はこの再結成前に計画が進行していたとか。


☆元プリンスがレヴォリューションを再結成、新作を製作することをウェブサイ
トで宣言した。新作のタイトルは「Roadhouse Garden」。元プリンスによると
「精神的にはこのバンドは解散したわけではない」そうだが。発売の日程などは
未定。


☆来年春発売予定のプリテンダーズの新作にバーナード・バトラーが曲作りで参
加。もともとクリッシー・ハインドと彼は同じマネージメントに所属しており、
スウェード時代にも一度共演したことがある。バーナードは「僕は彼女の大ファ
ンだから、このチャンスには飛びついたよ。彼女はイコンだからね。ただただ愛
してるんだよ。曲の出来にも満足してる」と発言。また彼自身の2枚目のアルバ
ムもすでに曲作りにとりかかっているそうで、デビュー作に引き続きエドゥイ
ン・コリンズがゲストで参加するようだ。


(以上、担当は野坂)


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


■ Billboard ポップシングルチャート速報(98/10/24付)


01 (02) The First Night / Monica (3)
02 (01) One Week / Barenaked Ladies
03 (04) How Deep Is Your Love / Dru Hill feat. Redman
04 (03) I Don't Want To Miss A Thing / Aerosmith
05 (05) Crush / Jennifer Paige
06 (06) I'll Be / Edwin McCain
07 (07) This Kiss / Faith Hill
08 (08) Because Of You / 98 Degrees
09 (初) My Little Secret / Xscape
10 (13) Lately / Divine
11 (09) Touch It / Monifah
12 (14) Westside / TQ
13 (初) Come And Get With Me / Keith Sweat feat. Snoop Dogg
14 (16) When The Lights Go Out / Five
15 (15) I Still Love You / Next
16 (24) The Power Of Good-Bye / Madonna
17 (10) Time After Time / Inoj
18 (17) Too Close / Next
19 (11) My Way / Usher
20 (12) Never Ever / All Saints


 先週猛烈な勢いで上昇してナンバー1を奪取したベアネイキッド・レディー
ズ、今週は早くも息切れして2位にランクダウン。やはりセールスポイントを
稼がなければ(このシングルはもう店頭で売っていないそうです)長期のナン
バー1は維持できないということですね。


 で、彼らに替わって再び1位に返り咲いたのが10代のR&Bシンガー、モニ
カ。近頃日本でモニカといえばテニスプレイヤーのモニカ・セレスか、例の
「ジッパー・ゲイト疑惑」のモニカ・ルインスキーばかりが話題に上りますが、
そろそろこの話題の輪に彼女モニカちゃんも加えてあげて欲しいところです。
非常に若いながらも将来のアメリカの音楽シーンを背負って立つこと間違いな
しの実力派シンガーですから、その存在を頭の片隅にとどめておいて損はない
と思いますよ。


 アメリカのレコード市場はこれから年末商戦に入るということで、このとこ
ろ数週間のアルバムチャートには有力な新譜が続々と登場してきています。以
前ならそれらアルバムからのファーストカットや先行シングルで賑わいを見せ
る筈のこの時期のシングルチャートなのですが、シングル盤のアルバム販促ツ
ールとしての機能が疑問視されている現在はそうした動きもなく、相変わらず
凪(なぎ)の状態が続いています。


 そういった中で今週初登場でTOP20内に飛び込んできたのは2曲。アル
バム「Traces Of My Lip Stick」から2枚目のシングルをカットした人気ガール
グループ、エクスケイプの「My Little Secret」が9位、中堅R&Bシンガーの
代表格、キース・スウェットがスヌープ・ドッグをフィーチャーした「Come 
And Get With Me」が13位に初登場。エクスケイプは前曲「The Arms Of The 
One Who Loves You」で売れっ子ソングライターのダイアン・ウォーレンを起
用してクロスオーバーヒットを狙いましたが、今回はよりR&B色の強いミデ
ィアムナンバーをカット。彼女たちはこっちの路線の方がいいですよね。ニュ
ーアルバム「Still In The Game」を発表したばかりのキース・スウェットは、
大成功を収めた前作にどれだけ迫ることができるかが注目されます。


 今週のTOP20内の新顔はもう一曲。先週ニューエントリー曲として紹介
したマドンナの「The Power Of Good-Bye」が24位→16位と上昇して
TOP20入り。この曲は彼女の起死回生のヒット作となったアルバム「Ray 
Of Light」からの3枚目のシングルカットですが、同じアルバムからTOP20
ヒットを3曲出すのは彼女にとって92年の「Erotica」以来6年ぶりのこと、
またもしこの曲がTOP10入りした場合は89年の「Like A Prayer」以来実
に9年ぶりのTOP10ヒット量産アルバムとなります。昨今のマドンナの再
盛り上がりの凄さが窺えますね。


 最後はTOP20圏外の上昇曲のご紹介。今週40位に初登場してきたのはパ
フ・ダディが主催するバッド・ボーイレーベル唯一の男性ボーカルグループ
112(ワン・トゥエルブ)の「Love Me」。レーベルメイトのメイスがラッ
プで参加しているこの曲は、もうすぐ発売される彼らのセカンドアルバムの先
行シングルです。なおバッド・ボーイは今月から来月にかけて彼ら112の他
にもトータル、フェイス・エヴァンス、そしてレーベルのベスト盤とアルバム
のリリース攻勢をかけてきます。何れも充実した内容のファーストアルバムを
発表した面々なので、新作の出来上がりが今から楽しみ。年末に向かって彼ら
バッド・ボーイ勢の活躍に期待しましょう。


(以上、担当は八亀 yakame@meantime-jp.com)


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


■ Billboard ポップアルバムチャート速報(98/10/24付)


 1 ( 1) Vol.2... Hard Knock Life / Jay-Z                 208,000  ↓
 2 ( 4) The Miseducation Of Lauryn Hill / Lauryn Hill▲2 139,000  ↓
 3 ( -) Heaven'z Movie / Bizzie Bone                     130,000  NEW
 4 ( 6) 'N Sync ▲                                       107,000  ↓
 5 ( 2) Aquemini / Outkast                               106,000  ↓
 6 ( 5) The Globe Sessions / Sheryl Crow                  97,000  ↓
 7 ( 8) Come On Over / Shania Twain ▲5                   96,000  ↑
 8 ( -) Kuruption / Kurupt                                83,000  NEW
 9 ( 7) The Nu Nation Project / Kirk Franklin             82,000  ↓
10 (10) Stunt / Barenaked Ladies ▲                       80,000  ↓ 



顔ぶれは入れ替わったものの、今週もトップ3をラップ勢が独占。ローリンの
粘り強さが光りますが、それ以外のラップ勢は日本では人気のない人たちばか
りなのが、何とも象徴的。


1位から順に見ていきましょう。首位はジェイZがキープ。このアルバムのア
メリカ盤は、ボーナス・ディスク付の2枚組バージョンも存在するので、ファン
の方はそっちを探しましょう。日本で人気の高いア・トライブ・コールド・ク
エスト(先週3位初登場)が早々にトップ10から転落したのに対し、ジェイZや
アウトキャストが踏みとどまっているあたり、日米の人気ラッパーには随分と
ズレがあるようです(そもそも日本のヒップホップ・ファンにはニューヨーク
以外のラップはみんな亜流ニアリーイコール二流という偏見が強いからなぁ)。


3位初登場のビジー・ボーンなんて、日米で人気の格差が大きい最たる例でしょ
う。ボーン・サグスン・ハーモニーのメンバーである彼は何故か(?)グルー
プ内でも特に人気が高く、今回のソロ作も大ヒットとなりました。ボンサグ自
体は2枚組の前作、「Tha Crossroads」という大ヒット曲を生んだ前々作が
連続No.1になってます。日本の雑誌を見てるとポップ寄りの二流グループと
いった感じで馬鹿にされてるか無視されてるかのどっちかですが、向こうでは
もう大スターですね。


7位にまで再浮上してきたのがシャナイア・トゥエイン。大ヒット「You're 
Still The One」に続く、4枚目のシングルもまもなく発売されるので、その
勢いで更に上昇するかもしれません。初登場組以外ではトップ10内で唯一先週
より売上げを伸ばしています。これは今年の年間チャートで強そうだなあ。


8位初登場は、クラプト。多くの方には、ほとんど聞き覚えのない名前でしょ
う。95年、まだDr.ドレが在籍して元気だった頃のデス・ロウからデビューし、
デビューアルバムをいきなり初登場No.1にしたラップ・デュオ、ドッグ・パウ
ンドのメンバーです。
ドッグ・パウンドとしてはその後ほとんど目立った活動がありませんでしたが、
今年になってメンバーの一人、ダズ・ディリンジャー(別名ダット・ニガ・ダ
ズ)がソロアルバムを出してトップ10ヒットにしてました。
クラプトのほうは最近流行の2枚組ながら、ほとんど1枚モノと変わらない値段
で、ちょっと他のラップ勢とは違う格調高い?雰囲気のアートワークも目をひ
きます。


9位に踏みとどまったカーク・フランクリン。前作はNu Nationという総勢40人
以上のゴスペル・クワイアが主役でしたが、今回はNu Nationのほか、メアリー
Jブライジらの有名アーティストもゲスト参加してるんですね。


トップ10以下を見ると、まず11位に初登場がサイプレス・ヒルの4作目。
ヒスパニック系ラッパーをメインに据え、どよ〜んとした殺伐とした音作りに、
堂々とマリファナ解禁を唱えるという独特の存在感で、セカンドアルバム
「Black Sunday」あたりでその人気は頂点に達しました(93年に1位)。しかし
その後ワンパターンだとか何だとかお決まりのケチがつきはじめ、人気が低迷。
このところメンバーが抜けたとか解散だとか寂しい噂ばかりが流れてきてまし
たが、なんとか復活したようです。その人気は全盛期には及ばないにせよ、一
度その人気を失ったグループの復活作としては、まずまずでしょう。


15位に登場が、マック10。なんかラップばっかり。この人はアイス・キューブ
の子分で、95年にはキューブ、WCと一緒にウエストサイド・コネクションとい
う一時的なグループを結成してアルバム・シングルともにヒットさせました。
ソロではたいした実績はなく、こいつ自身たいした才能の持ち主とも思えない
のですが、ここ数年露出が多かったお陰である程度の人気は獲得しているよう
ですな。


18位まで下がって、やっと非ラップ系が登場。フィル・コリンズのベスト盤。
以前にもベスト盤的選曲のライヴ盤を出してましたが、正真正銘のベスト盤は
これが初めて。何しろ80年代に怒涛の如くヒット曲を量産したので全ヒット曲
を網羅、とはいきませんが、これだけ大ヒット曲ばかりのベスト盤というのも
最近なかったんじゃないかという豪華な選曲です。唯一の新曲はベイビーフェ
イスのプロデュースによるシンディ・ローパーの「True Colors」のカバー。


それ以下の初登場組はなぜか30位台に集中していて、まずは33位のケイク。
現在モダンロックチャートでシングル「Never There」が5位上昇中。34位には
トゥイスタ。何年か前にドゥ・オア・ダイというラップグループにフィーチャー
されて「Po Pimp」という曲をヒットさせました。かつて、「世界一の早口
ラッパー」としてギネスブックに載ったこともあるという変り種(色物?)で
す。36位はNo Limit発のプライム・サスペクツ。やっぱりNo Limitの異常人気
は確実に下り坂にさしかかってますね。37位にはVH-1(MTVのようなもの)主催
のライヴを収録した「Divas Live」。セリーヌ・ディオン、グロリア・エステ
ファン、アレサ・フランクリン、シャナイア・トゥエイン、マライア・キャリー
という超豪華メンバーの競演ですが、まあしょせんは企画モノなので、こんな
もんでしょう。
38位にデペッシュ・モードの86年以降のベスト、41位にジョン・メレンキャン
プ。J・メレンキャンプのジャケはモノクロの妙に安っぽい作りで、何かいかに
も売れなさそうなんだよなぁ。49位のテラってのはレーベルから判断して南部
ラップでしょう。


さて来週。
何と言ってもR.ケリーの新作(2枚組)でしょう。
未だにローリン・ヒルが売れまくってる中、同じフュージーズのプラスのソロ
作も出ます。ハードコア・ラップ勢の豪華メンバーが集結した「Slam」サント
ラも、かなりいい線行くでしょう。「Bad Boy Greatest Hits」も来週なのかな?
ここまでがトップ10内初登場候補でしょう。


セリーヌ・ディオンの新作が出ますが、フランス語盤だけに果たしてアメリカ
でどこまで売れるのかは、ちょっと疑問。
自らのTVショウをもつコメディアンのエディ・グリフィンも侮れません。何たっ
てゲストがマスターPですから。
ボブ・ディランの60年代のライヴという極渋アイテムも出ますが、果たして商
業的にはどのぐらい成功するのか。今年のベスト発掘モノ大賞候補に挙がるの
は間違いないでしょうけど。
そしてお久しぶり、今週の「頑張れ80s!」は、元メン・アット・ワークのコリ
ン・ヘイの新しいバンド。ブルース・ホーンズビーも2枚組大作という思い切っ
た力作で勝負に出ます。そして、サマンサ・フォックスの新作。タイトルも
「21st Century Fox」ってのがいいですねえ。まだ3年早いぞ。
てなわけで彼らの健闘を祈りつつ、また来週。


(以上、担当は真貝 kaz@meantime-jp.com)


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■今週のUKチャート


 1 (-)   GIRLFRIEND / BILLIE
 2 (1)   ROLLERCOASTER / B*WITCHED
 3 (-)   GANGSTER TRIPPIN / FATBOY SLIM
 4 (4)   I DON'T WANT TO MISS A THING / AEROSMITH
 5 (-)   SMOKE / NATALIE IMBRUGLIA
 6 (-)   THE FIRST NIGHT / MONICA
 7 (3)   PERFECT 10 / THE BEAUTIFUL SOUTH
 8 (2)   TOP OF THE WORLD / BRANDY featuring MASE
 9 (7)   SEX ON THE BEACH / T-SPOON
10 (6)   DOO WOP(THAT THING) / LAURYN HILL


やっぱり強かったビリー。7月にナンバー1になったデビュー曲「Because We
Want To」に続きこれで2曲連続ナンバー1を獲得。しかもその2曲とも「初登
場」で1位というのはロブソン&ジェローム、そして今週1位を奪われたビウイ
ッチトに続き史上3組目(スパイス・ガールズの「Wannabe」とアクアの
「Birbie Girl」は初登場は2位)になります。また彼女はつい最近16歳になっ
たばかりですが、この若さで2曲のナンバー1というのは61年に2曲目のナンバ
ー1を15歳で記録したHelen Shapiroに次ぐ記録でもあります。とにかくその
「Because We Want To」というのが嫌でも耳にこびりつくキャッチーな曲でしか
もそのノー天気な歌詞も合わせて受けまくったわけですが、この曲ではR&B的な
感じも加え、「Do You Have A Girlfriend?/Can I Have Your Number?」なんて
サビのフレーズを持った少し大人っぽい(おいおい)曲になってるようです。


そして3位に飛び込んできたのが今週日本でアルバムが先行発売されたファット
ボーイ・スリムの新曲。前回の「The Rockerfeller Skunk」の6位を上回る最高
ランクを記録しました。ファットボーイ・スリムことノーマン・クックはハウス
マーティンズで1位(86年「Caravan Of Love」)、ビーツ・インターナショナ
ルで1位(90年「Dub Be Good To Me」)、フリーク・パワーで2位(93年
「Turn On Tune In Drop Out」)とこれでそれぞれ異なった名義でトップ3ヒッ
トを放ったことになり、これは非常に珍しい記録になります。彼は他にもマイテ
ィ・ダブ・カッツとかピッツァマンなど合わせて8つの異なった名義でトップ40
ヒットを持っており、これも並ぶもののいない大記録です。このファットボー
イ・スリムではヒップホップをベースに大胆なサンプリングをとりこんだいわゆ
る「ビッグビート」と呼ばれるサウンドで単純明快かつ痛快きわまりないダン
ス・ミュージックを作り出しています。アルバム「You've Come A Long
Way,Baby」も要チエック。


5位にはデビュー作「Left Of The Middle」から4曲目のシングルとなるナタリ
ー・インブルーリアの「Smoke」が登場。「Torn」の影にかくれがちではあるん
ですが、これ凄くいい曲で、ファンの間でも人気が高く、シングル化が待望され
ていたものです。前回「Wishing I Was There」は19位と不振でしたが、やはり
曲の良さも手伝ってか、それともあまりに麗しいジャケットのポートレートが功
を奏してか、トップ10に帰ってきました。アルバムではピアノをバックにしたバ
ラード・ナンバーですが、シングルのカップリングではリミックス・ヴァージョ
ンがいくつか収録されています。


6位には先週のブランディに続いてモニカが単独でのトップ10入。アメリカでは
今週もナンバー1を記録していますが、こちらイギリスではブランディの2位に
対して6位と後塵を拝する結果になりました。しかしこの曲の元ネタであるダイ
アナ・ロスの「Love Hangover」のイギリスでの最高位は10位ですからそちらは
上回ったことになります。


トップ10圏外の初登場で一番上に飛び込んできたのは14位のカーディガンズ「My
Favourite Game」でした。これはトップ10に入ると予想していたのですが、惜し
いところで届かず。それでもイギリスでは「Lovefool」に続き2曲目のトップ20
入ですから健闘と言えるでしょう。新作「Gran Turismo」ではいつものアコース
ティック・サウンドからの脱却を図った音作りになっており、この曲でも歪んだ
ギターのフレーズが前面に押し出された力強い音を聴かせています。それでもい
つのまにか浸透してくるメロディーの良さとニーナのヴォーカルは相変わらずな
のでこれまでのファンでも違和感なく聴けるのでは、と思います。ちなみにわが
家のステレオでもこの曲はヘヴィー・ローテーション。先週話題にしたヴィデ
オ・クリップも日本でも放送されはじめましたが、噂にたがわずかっとんだ出来
でこちらも楽しめます。
それからすぐその下15位にアルバム「Version 2.0」から3枚目のシングルとな
るガービッジの「Special」がエントリー。今回も通常のシングルに加えて限定
パッケージの特殊盤でのリリースになりますが、連続トップ10はこれで跡絶えて
しまいました。この曲はプリテンダーズの80年のヒット「Talk Of The Town」の
フレーズが使われていますが、ヴォーカルのシャーリーにとってクリッシー・ハ
インドという人は辛かった青春時代を支えてくれた「命の恩人」といってもいい
存在だそうで、この曲の使用許可を求めるためにクリッシーに打診したところ
「私はここにシャーリー・マンソンに対し私の声、私のイメージ、私のケツその
他何でも好きなように使う許可を与えます」という返事をもらったのにはいたく
感激したそうです。


その他今週は22位に10年振りのチャートインとなるアフリカ・バンバータ、29位
にファン・ラヴィン・クリミナルズ、39位にニール・フィンといったところが登
場しています。


さて来週ですがやはり注目はREMの新曲「Daysleeper」でしょう。1位というこ
とはないでしょうが、トップ10入は堅いと思われます。
それから前回「Freak Me」を1位に送り込んだアナザー・レヴェルの新曲も上位
に入ってきそうです。またカルチャー・クラブの再結成シングル、そして本当に
久しぶりとなるクリフ・リチャードの新曲という「復活」2組の存在が非常に不
気味です。果たしてビリーの1位は動かないのか。
また来週。


(以上、担当は野坂)


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┃                全米ヒットチャート***FLASHBACK!!                    ┃
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白熱の日本シリーズは横浜が2連勝で、西武ファンの筆者としては歯がゆい限り。
さて今週は一気に25年前の1973年に FLASHBACK!!


1973年10月27日付シングルチャートトップ10


順位 前週 週数 
* 1 ( 5) ( 9) Midnight Train To Georgia●(夜汽車よ!ジョージアへ)
        - Gladys Knight & The Pips
  2 ( 1) ( 8) Angie●(悲しみのアンジー)- The Rolling Stones
  3 ( 2) (13) Half-Breed●(ハーフ・ブリード)- Cher
  4 ( 3) (10) Ramblin' Man(ランブリン・マン)- The Allman Brothers Band
* 5 ( 7) (10) Keep On Truckin'(キープ・オン・トラッキン)
        - Eddie Kendricks
  6 ( 4) (16) Let's Get It On(レッツ・ゲット・イット・オン)- Marvin Gaye
* 7 (10) ( 7) Paper Roses●(幸せのバラ)- Marie Osmond
  8 ( 9) ( 8) Heartbeat - It's A Lovebeat●(恋のハートビート)
        - The DeFranco Family
  9 ( 6) (16) That Lady●(ソウル・レディNo.1)- Isley Brothers
 10 ( 8) (11) Higher Ground(ハイアー・グラウンド)- Stevie Wonder


 9月の始めにこの年をカバーした時に1位をマークしていたマーヴィン・ゲイの
『レッツ・ゲット・イット・オン』がこの週には6位まで落ちてきていますが、
毎度1970 年前半をカバーする時に言いことですが、この週もバラエティと良い曲
に恵まれています。


 何といっても5位からグンとジャンプアップで1位になっているのが稀代の名曲、
グラディスの『夜汽車よ!ジョージアへ』。モータウン傘下のソウル・レーベル
で1960年代からヒットを飛ばし続けてきた彼らが新生ブッダ・レーベルに移籍し
て第一弾のシングルがこれで彼らの初のナンバーワン。モータウン時代の後期に
巡り会った白人ソングライター、ジム・ウェザリーのペンによる、南部R&Bテイス
ト溢れる力強いミディアムナンバーです。イントロの「ダダダダダッダ!」とい
うキメが異様な快感を呼び起こします。次の週まで2週間1位をキープ、年間では
49位でした。2位は前の週からダウン、ストーンズの『悲しみのアンジー』。「あ
へんじぃぃ」という聴きようによっては情けないボーカルが切々と歌うバラード
を当時は日本のラジオでしょっちゅう聴いたモンです。ナンバーワンアルバム「
山羊の頭のスープ」からのカットで、1週のみ1位、年間は85位でした。3位は、今
何をしているのやら、シェールの『ハーフ・ブリード』がワンランク・ダウン。
この頃のシェールといえば、60年代にデュオを組んでいた当時のダンナ、ソニー・
ボノ(後のカリフォルニアのどっかの市長、昨年だったかスキー中に木に激突死
で他界)とコンビを解消して「ジプシー」路線でヒット街道を突っ走ってた頃。
この曲もアメリカ先住民との混血の女性の悲哀を歌った歌でしたね。しかし彼女が
後に映画「月夜の輝く夜に(Moonstruck)」でオスカーを取るなんて誰が予想し
たか。「アンジー」の前に2週1位で、年間でも20位と健闘でした。続いて4位もジ
リダウン、オールマンの「ランブリン・マン」。この曲はカントリー・ロック的
味わいの曲ですが、彼らどっちかというとホワイト・ブルース・バンドですので、
この曲はちょっと目先が変わってます。最近初期のアルバムが相継いで再発され
ていますが、「Eat A Peach」などは今聴いても熱気あふれる力強いプレイが伝わっ
てくる好盤なので、一聴をお勧めします。最高位は2位で年間79位。


 しかしこの週は★印が少ないな。わずか3曲のうちの1曲、エディー・ケンドリッ
クスの『キープ・オン・トラッキン』がこの週2アップで5位。元テンプテーショ
ンズのボーカリストによる、ファルセット・ボイスが特徴的なブギーナンバーが
大ヒットしてました。最高位は2位で年間79位。前回カバーした6位のマーヴィン・
ゲイに続いて7位で3ポイントアップしていたのは、70年代前半にジャクソン5と
張り合う人気だった、ユタ州出身の白人兄弟グループ、オズモンド兄弟の紅一点、
マリーの唯一のトップ10ヒット『幸せのバラ』が入ってました。ノスタルジック
なカントリー・バラードのこの曲は確かアニタ・ブライアントのカバー(間違っ
てたらごめんなさい)でした。
その後80年代にマリーはカントリー界でいくつかのヒットをとばしています。最
高位は5位。8位にワンナップはこれも当時のアイドル・グループ、デフランコ・
ファミリーの『恋のハートビート』。いかにも70年代!という感じのファズ・ギ
ターのイントロから超ポップなメロディーが飛び出す、アレンジは別としてもな
かなか今聴いてもセンスを感じさせる曲でした。結構日本の深夜放送なんかでも
かかってたっけ。最高位は3位の大ヒットでした。


 9位10位は、ソウルの渋いところがチャートインしてますね。9位アイズレー・
ブラザーズの『ソウル・レディNo.1』(しかしこの邦題は時代を感じるなあ)も
イントロにファズ・ギターを配してますが、こちらはぐっとソウルフルでファン
キーな味わいの曲で、どことなくスライ&ザ・ファミリー・ストーンあたりを彷
彿とさせる佳曲です。最高位は6位ながらなんと年間は21位という大健闘。締めの
10位は御大スティーヴィー・ワンダーの『ハイアー・グラウンド』。この辺から
スティーヴィーもレゲエのリズムを味付けに使うようになっているのが判る、ファ
ンキーなナンバーです。


 最後に訂正を。先週、トニ・ブラクストンの『Another Sad Love Song』の邦題
を「熱い吐息」とご紹介しましたが、読者の方から「違うよ!」とのご指摘を頂
きました(ありがとうございました)。確かにこれは『Breathe Again』の邦題で
した。確か正しい邦題は「アナザー・サッド・ラブ・ソング」だったと思うので
すが、確認していただける方いたら、おしらせください。大変失礼いたしました。
ではまた来週。


(担当:阿多)


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