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     Music Magazine 【 meantime 】 Mail Magazine Edition


                [Vol.49] 1998/10/13  2,181部発行
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■■■■■■■■■■■■ meantime Music News ■■■■■■■■■■■■■


☆カーディガンズの新曲「My Favourite Game」のヴィデオ・クリップがイギリ
スのMTVで放送禁止になった。このクリップはプロディジーの「Smack My Bitch
Up」を手懸けたヨナス・アッカーランドの監督によるもので、ヴォーカルのニー
ナが砂漠のハイウェイを車で暴走し、道を外れてクラッシュする、というシーン
が「十代の青少年に悪影響を与える」とされたもの。 最後のシーンは車から投
げ出され、道に叩き付けられたニーナの鼻から血が流れるというショッキングな
ものらしい。無傷で事故から逃れる、という別のエンディングのヴァージョンも
存在するそうだが、どちらも内容に問題あり、として放送されていない。
 イギリスの放送コードではアクセルやハンドルから手足を離して車を運転する
シーンは放送できないそうで、またニーナが窓から猫を投げ捨て、それが他の車
に轢かれる、という場面も問題になっている。 
ギタリストのピーターは「それって凄く馬鹿げてるよね。本当にいいヴィデオな
んだぜ。僕達は誇りに思ってる。お金も凄くかかってる(製作費20万ポンド以
上)しさ。このヴィデオの中の暴力は無害だし、とてもおかしいんだ。それに昼
間のテレビではもっとひどいのが放送されてるじゃないか。ドイツでもアメリカ
でもスカンジナヴィアでも問題なかったのになんでイギリスじゃ駄目なんだろう
ね。」と語っている。現在MTV側は法律的に放送可能かを調査中で今後オンエア
されるかは未定とのこと。


☆ブルース・スプリングスティーンのボックス・セットが11月初旬にリリースさ
れる。タイトルはシンプルに「Tracks」というもので66曲が4枚のディスクに収
められ、そのうち56曲は未発表のもの。年代は72年から95年までのものが収録さ
れるが、大半を70年代の作品が占めている。中には「Nebraska」のセッションで
録音された「Born In The U.S.A.」のアコースティック・ヴァージョンも含まれ
ている他、ライヴでは演奏されていたもののレコードとしてリリースはされてい
なかったファンには馴染みの曲もいくつかあるそうだ。
一方、スプリングスティーンは70年代に彼が残した32の楽曲の権利を争うために
法廷に出頭する。これはマスカレード・ミュージックという会社が彼の当時のマ
ネージャーから譲りうけたというこれらの曲を発売するのを差し止めるためで、
法的な所有者はスプリングスティーン本人であると主張している。以前にも別の
会社がこの曲をリリースしようとして失敗しており、今回もスプリングスティー
ン側に歩がありそうだ。


☆伝説のブルースマン、ロバート・ジョンソンが演奏しているのを収めた映像が
発見され話題になっている。これはメンフィスのとある商店主が祖父の残したフ
ィルムを整理していて発見したもので、当時劇場だったその店の前でバスキング
するロバート・ジョンソンの姿が映っているという。彼は帽子をかぶっており顔
ははっきりしないが、その長い指と独特のスタイルから本人であることは間違い
ないらしい。
ロバート・ジョンソンは「悪魔に魂を売った」とも言われ、その独自のサウンド
は現在につながるロックの基礎をつくった、として伝説の存在であり、その謎の
死や、2枚しか写真が残されていないこともその伝説に拍車をかけていた。
このフィルムは売りに出されば30万ポンドから100万ポンドで取り引きされるだろ
うと言われており、既にローリング・ストーンズとペイジ&プラントが買い手と
して名乗りを上げているとか。


☆結局ウィリアム・リードが抜けたまま来日公演も行うことになったジーザス&
メリー・チェインだが、弟のジム・リードの方もソロ・アルバムの計画を着々と
進めている。このアルバムにはスピリチュアライズドのドラムとベースが参加し
ているが、クリエイション・レーベルはバンドの解散は否定。MTVのインタヴュー
でジムはソロ作は以前から計画しており、「カントリーに影響をうけたサウンド」
になるだろう、と発言。
兄のウィリアムも既にソロ作をレコーディング済でバンドの先行きは危ぶまれて
いるが、クリエイションとはジーザス&メリー・チェインとしてまだアルバム2
枚の契約を残しており、レーベル側も「彼等はいつでも気まぐれだからね。」と
楽観しているようだが、果たしてどうなるか。


☆パール・ジャムがライヴ・アルバムを11月23日にリリースする予定。これは今
年彼等が行っているツアーから収録されるが、以前のツアーの音源も収めた2枚
組になるのでは、という推測もされている。現在曲目などについての公式発表は
なされていない。
一方シンガーのエディー・ヴェダーはアメリカで行われるニール・フィン(元ク
ラウディド・ハウス)のアコースティック・ツアーにゲストとして1回参加する。
このツアーには他にもルー・リードやシェリル・クロウといったゲストの参加が
予定されているとか。


☆パルプのジャーヴィス・コッカーが映画監督としてデビュー。これは「Tube
Tails」という10話のオムニバス映画の1本を手懸けるもので、イギリスの雑誌
「Time Out」が公募したストーリーから選んで映像化する、というものだそう。
俳優のユアン・マクレガーもこの作品で監督デビューする。
またパルプは今年の夏フィンズリー・パークで行ったライヴの模様を収めたヴィ
デオをリリース。タイトルは「The Park Is Mine」で11月末の発売。


☆今年のグラストンベリー・フェスでドラッグの売買の容疑をかけられ逮捕され
たベズだが、証拠不十分のためお咎めなしで釈放された。ベズは警察に対し不当
逮捕の訴訟を起こすかどうか弁護士と協議中。


☆先日お伝えした年末のニュー・オーダーのコンサートの前座にアンダーワール
ドが参加することが決定した。


☆スパイス・ガールズがクリスマス用のシングル「Goodbye」のジャケットのデザ
インを公募すると発表。2枚別売りのパート2の方に使用されるもので彼女達自
身が選考にあたる。応募はオフィシャル・サイトで受け付ける。


☆マーキュリー・レコードが親会社のポリグラムの身売りにともない、所属アー
ティストの大量解雇に踏み切った。最初の犠牲者は新作「Gorky 5」をリリース
したばかりのゴーキーズ・ザイゴティック・マンキ。彼等はシングルの2枚別売
りやボーナストラックの追加といったやり方に非協力的だったため目をつけられ
ていたらしく、A&Rもマネージャーも休暇をとっている隙に契約を一方的に解除
された。他にも50以上の「売れないバンド」がこの数カ月の間に契約を切られ
るのでは、と噂されている。


(以上、担当は野坂)


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


■ Billboard ポップシングルチャート速報(98/10/17付)


01 (02) One Week / Barenaked Ladies (1) 
02 (01) The First Night / Monica
03 (03) I Don't Want To Miss A Thing / Aerosmith
04 (06) How Deep Is Your Love / Dru Hill feat. Redman 
05 (04) Crush / Jennifer Paige
06 (05) I'll Be / Edwin McCain
07 (07) This Kiss / Faith Hill
08 (19) Because Of You / 98 Degrees
09 (17) Touch It / Monifah
10 (09) Time After Time / Inoj
11 (08) My Way / Usher
12 (16) Never Ever / All Saints
13 (15) Lately / Divine
14 (21) Westside / TQ
15 (10) When The Lights Go Out / Five 
16 (14) I Still Love You / Next
17 (13) Too Close / Next
18 (11) The Boy Is Mine / Brandy & Monica 
19 (12) Daydreamin' / Tatyana Ali
20 (23) Thinkin' Bout It / Gerald Levert


 なんとベアネイキッド1位!まさかここまでのヒットになるとは・・。本人
たちも含め誰も予想していなかった彼らのアメリカでの大ブレイク、これはヒッ
トチャート新時代の幕開けを告げるものなのかも知れません。


 と、やや大袈裟な書き出しで始まったのには訳があります。ご存じの方も多
いと思いますが、9月19日付のビルボードにはHOT100の集計方法の、12
月からの大幅な変更が予告されました。ここでは最近のヒットチャートが持つ
いくつかの問題


◎ 集計の対象となっているラジオ局のフォーマット(ジャンル)が限定され
ているため、ヒットチャートに登場する音楽のジャンルに偏りがある


◎ ラジオでガンガンかかって人気のある曲がシングル発売されないため、ヒッ
トチャートに登場できない


◎ レコード会社が高い順位での初登場を狙って、エアプレイチャートの順位が
上がってくるまでシングル発売を見合わせたり、異常な廉価でシングルを短期
間に大量に売りさばくなど“チャート操作”に近いことをやり始めた


 によってHOT100の「アメリカの音楽状況を正確に反映したヒットチャー
トになっていない」現状が殆ど土下座状態で告白されており、これに対する改
善策を年間チャートの集計期間が明ける11月末までに決定したいとの内容が書
かれていました。現在検討されている事項としては


● これまでエアプレイ6割、セールス4割の比率で計算されていたポイントの
計算方法の見直し


● エアプレイの集計対象となるラジオ局のフォーマットを増やす(これまでカ
ントリーやヒップホップはそのフォーマットのラジオ局でいくらかけられても
HOT100では集計対象とされなかったので、必然的に苦戦を強いられてきた)


● シングルカットされていないエアプレイヒットもHOT100にエントリー
できるようにする


 などがあるようです。これらがすべて取り入れられるようになればヒット
チャートは現在エアプレイチャートの上位にいるメインストリーム・ロックや、
これまでセールスポイントのみで勝負していたカントリーなどの比重が増すこ
とになり、現状のR&B中心のものからかなりの様変わりを見せるはずです。
この“ヒットチャート・ビッグバン(と勝手に呼んでいますが)”、スタート
は12月5日付チャートから。どのような結果が出るか、あと一ヶ月半楽しみに
待ちましょう。


 今週のチャート紹介に戻ります。TOP10には98ディグリーズ(8位)と
モニファ(9位)がランクイン。両者とも初のTOP10ヒットです。10位以
下ではR&Bシンガー、TQの「Westside」が先週の21位から14位に上昇して
TOP20入り。彼については相変わらず詳細不明ですが、音を聴いてみた限
りではそのゴツい見かけとは裏腹に、結構軽い感じのR&Bとの印象を受けま
した。


 続いてTOP20圏外の上昇曲。24位にはマドンナのアルバム「Ray Of Light
」からの3枚目のシングル「The Power Of Good-Bye」が初登場。ヨーロッパで
は「Drowned World」がヒットしていましたが、アメリカではこの曲をシングル
として切ってきました。もう一曲、R&Bシンガー、アーロン・ホールの「All 
The Places (I Will Kiss You)」が37位に初登場。“どこだってキスしちゃう”
ってのはキスの時と場所を選ばないという意味なのでしょうか?それとも“君
のどこだって唇を這わせちゃう”ってこと?気になる。歌詞をチェックせねば。


 最後に一つ、これまで何度も取り上げてきたネタを。先日、日本のコロンビ
ア・レコードとアメリカのカーブ・レコードの提携が発表され、作品のメジャー
からの日本発売が決定したリアン・ライムス(アーティスト名は日本盤の表記
に従っています)の「How Do I Live」が今週遂にチャートから姿を消しました。
先週までの連続69週チャートインは勿論歴代最高。コロンビア・レコードは彼
女を11月にプロモーション来日させ、今後この曲を日本でもミリオンセラーを
目指して強力にプッシュしていくそうです。同社のお手並みを拝見といきましょ
う。


(以上、担当は八亀 yakame@meantime-jp.com)


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


■ Billboard ポップアルバムチャート速報(98/10/17付)


 1 ( -) Vol.2... Hard Knock Life / Jay-Z                 352,000  NEW
 2 ( -) Aquemini / Outkast                               227,000  NEW
 3 ( -) The Love Moment / A Tribe Called Quest           175,000  NEW
 4 ( 1) The Miseducation Of Lauryn Hill / Lauryn Hill▲2 157,000  ↓
 5 ( -) The Globe Sessions / Sheryl Crow                 123,000  NEW
 6 ( 2) 'N Sync ▲                                       121,000  ↑
 7 ( -) The Nu Nation Project / Kirk Franklin            105,000  NEW
 8 (10) Come On Over / Shania Twain ▲5                   90,000  ↑
 9 ( -) Mean Green - Major Players / Various              89,000  NEW
10 ( 9) Stunt / Barenaked Ladies ▲                       83,000  ↓ 



いやはや今週はなんとも。トップ10中6枚が初登場で、しかもトップ3を独占。
で、上位3枚がすべてラップというオマケつき。これはちょっと過去に例がない
んじゃないですかねえ。一応過去1年分はチェックしてみましたが、上位2枚が
初登場ということは何度かあったし、トップ10内に5枚が同時初登場ということ
も何回かありましたが、今週はそのいずれをも上回る激しい週ということになりま
した。どなたか過去のチャートも全部調べてみる気ありますか?


さてこの大混戦の中1位をゲットしたのは社長ラッパー、ジェイZの3作目。最
近はBad Boyのパフ・ダディ、So So Defのジャーメイン・デュプリ、No Limit
のマスターPといった感じで、現役ラッパーでありながら自分自身のレーベルを
所有し、運営しているという若手ビジネスマン・ラッパーが活躍しています。
ジェイZのRoc-A-Fellaレーベルはまだまだ先の3人の各レーベルの大活躍ぶり
に比べると大分見劣りしますが、ジェイZ自身は昨年ソロ2作目「In My Life-
time Vol.1」を大ヒットさせ、随所にゲスト参加しまくり、映画を作り(ビデオ
のみでの公開)、そのサントラを出し、さらに自分のレーベルの運営という凄い
働き者ぶりが評価されたか(?)今週の大激戦を大差をもって制覇しました。正
直言って3位以下の倍以上のセールスというこれほどの圧勝は意外でしたが。


そして今回も2位に終わったアウトキャスト。96年の前作「ATLiens」も2位だっ
たんですよねえ。今年の春頃、やはりトップ10内に初登場していたグッディ・
モブというラップグループがいましたが、彼らと同じアトランタのグループで、
プロデューサーも同じオーガナイズド・ノイズ。日本ではアトランタのラップ
なんて誰一人聴いてないってな感じですが、向こうではもう完全に固定ファン
層ができているようですね。発売が1週早ければ1位になれてたのになぁ。
グッディ・モブのアルバムは、物凄くディープで渋かっこいい傑作でしたが、
こちらもP-Funkに通じる独特の妖しいファンク・ワールドを展開していて、
非常に良いです。お薦め。


で、3位がア・トライブ・コールド・クエスト。日本では間違いなくこれが一番
人気でしょうけど。既にお伝えしているように、この5作目を最後に彼らは解散
を表明しています。実はこのアルバムは、もう半年以上も前から出る、出ると
言われ続けてきて、一部の雑誌には春頃にはもうレビューも載っていたのです。
ところが直前になって発売延期。どうも正規発売前に海賊版が出回ってしまった
のが気に食わず、手を入れ直すための発売延期だったようです。
前作「Beats, Rhymes And Life」は1位になったので、今回は話題性もあるこ
とだし、これが今週の1位だと思ったんですがねえ。熱心なファンはもう既に
半年も前に海賊版で聴いちゃってたから、今一つ盛り上がらなかったのかな?


5位が、今週上位初登場組では唯一のロック系、シェリル・クロウ。90年代に
なってからも多くのロック/ポップ系女性が登場しましたが、コンスタントに
作品をリリースし、ヒットが続いている人ってなかなかいないんですよねー。
そんな中、シェリル・クロウは無事に3作目もヒット。彼女の場合、日本や
何故かイギリスでも非常に人気があり、もう既に大物感も漂い始めました。
でも、絶対やるとは思ってたけど、あんたまでやるか、シングルカットしない
作戦。


7位初登場は、頑張りました、カーク・フランクリン。この人は単なるブラック
系のシンガーではなく、大所帯のゴスペル・クワイアを従えて、本人はそれほ
ど歌うわけでもない、プロデューサーというか、いわば指揮者みたいな存在の
人。94年ぐらいからこのジャンルの人としては珍しいぐらいR&Bチャートを
を荒らしはじめ、昨年は「Stomp」というヒット曲が生まれたこともあって、
「God's Property from Kirk Franklin's Nu Nation」という名義のアルバム
がポップチャートでも大ヒットしました(3位)。今回はとくにシングルヒット
も伴わずにこの位置ですから、大したもんです。


そして、先週のメルマガを発行した後にこのアルバムが出ることを知って、
これは初登場トップ10内は間違いないのにー!予告できなかったー!と悔しい
思いをさせられた (^^; のが9位のコンピレーション。タイトルを見てもピンと
こないでしょうが、レーベルを見れば一目瞭然。No Limit発、マスターPと
その子分たちによるコンピです。


ということで今週初登場の6枚でした。しかし、思うんですけどね、ここまで
見事にシングルチャートとまったく顔ぶれが重ならないのって凄いと思いませ
んか?しかも今週の初登場組のうち、日本で多少なりとも知られているのは
シェリル・クロウとトライブだけでしょう。これほど、アメリカのアルバム
チャートの上位に登場するものを日本で誰も聴いてない、っていう状況も、こ
こ10年とか20年の間なかったことじゃないかと思うんです。それだけにこの
コラムは貴重な情報を提供していると自負してますけどね (^^) でもほんと、
ヒップホップ・ファンという特定の人たちだけでなく、洋楽ファンみんなに対
して、「アウトキャストとはどんなグループか」を教えてくれるメディアが、
今の日本にはないと思いませんか?
あ、meantime以外には、ってことですけどね。


さて、無視してはいけないのが先週2位から6位にダウンしながらも、しっか
り売り上げを伸ばし、赤丸をつけているイン・シンク。そしてしぶとく上昇を
続ける8位のシャナイア・トゥエイン。今週みたいな状況にも関わらず順位を
上げるというのは相当凄いことです。


先週お伝えしそこねてしまったんですが、先週3位初登場のキッスの「Psycho
Circus」は、実は彼らの25年に及ぶ活動の中でのベスト・ポジションだった
んですね。これまでの最高位は77年の「Love Gun」の4位だったのです。で、
今週は...あれ、どこだ? あらー、こんなところに(笑)。今週は35位まで
疾風怒涛の如く急下降。ついこないだ、カニバスが2位初登場→翌週22位って
んで笑ってましたが、流石はキッス、やることが派手です。お陰で、ほとんど
これに並ぶ激しいダウン記録である4位→32位のdcトークがすっかり霞んで
しまいました。


さて、トップ10以下を駆け足で。68→33と、ベテラン・カントリー・シンガー、
リバ・マッケンタイアが勢い良く再上昇。49位登場は、日本での売り上げのほ
うが多いと思われるブルース・ロック・バンドのソウル・コフィング。53位が
今ニューヨークのアンダーグランド・ヒップホップ・シーンで最注目のブラック・
スター。54位、ヒットとは無縁ながら安定した人気のPJハーヴェイ、59位は
流石に時代錯誤感が強かったか、奮わなかった中堅ラップグループ、ブランド・
ヌビアン。75位ジョニ・ミッチェル、78位コステロ&バカラックという渋い顔
ぶれも登場してますが、まあこういう人たちが今のアメリカのチャートで売れる
わけはないということで。


さて来週。これまた予想の難しい週です。「そこそこ」の作品がたくさん出る
んだけど、「これはヒット間違いなし」ってのがないんだよなあ。
サイプレス・ヒル、クラプト(元ドッグ・パウンド)、ビジー・ボーン(ボー
ン・サグスン・ハーモニーのメンバーのソロ)、マック10、プライム・サスペ
クツ(マスターP関連)といったラップ勢が相変わらず元気でしょう。他では、
ベテランのジョン・メレンキャンプ、モダンロック系のケイク、創価学会員の
(そんなこたぁどうでもいい)ダンカン・シークのセカンド、フィル・コリンズ、
デペッシュ・モードそれぞれのベスト。店頭で真っ赤なジャケが目をひく「ディー
ヴァ・ライヴ」(マライア、セリーヌ、シャナイアなど)。あとはブライアン・
マクナイトにサン・ヴォルト、といった感じ。ね、どれも100位以内には入る
だろうけど、どのぐらい売れるか予想が難しいのばっかでしょ?
とりあえず、日本ではラップ・マニアの間でさえまったく気にかけられること
のない存在であるクラプトが意外と売れるんではないか、とだけ予想しておき
ましょう。ではまた来週。


(以上、担当は真貝 kaz@meantime-jp.com)


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■今週のUKチャート


 1 (1)  ROLLERCOASTER / B*WITCHED
 2 (-)  TOP OF THE WORLD / BRANDY featuring MASE
 3 (2)  PERFECT 10 / THE BEAUTIFUL SOUTH
 4 (7)  I DON'T WANT TO MISS A THING / AEROSMITH
 5 (-)  YOU DON'T CARE ABOUT US / PLACEBO
 6 (3)  DOO WOP(THAT THING)  / LAURYN HILL
 7 (5)  SEX ON THE BEACH / T-SPOON
 8 (-)  CRUEL SUMMER / ACE OF BASE
 9 (6)  MILLENIUM / ROBBIE WILLIAMS
10 (-)  COME BACK DARLING / UB40


やっぱり強かったビウィッチト、がっちりと2週目の1位をキープ。デビュー
曲の「C'est La Vie」も2週1位でしたから、メンバーが兄弟の関係にあるボー
イゾーンの通算4週と併せて8週間、実に今年これまでの5分の1をアイルラ
ンド出身のグループが占めたことになり、これは非常に珍しい記録です。来月
にはU2の新曲もでますからこの記録はさらに伸びそう。
ちなみに書きもらしましたが、先月1位になったマニック・ストリート・プリー
チャーズ、ウェールズのアーティストが1位になるのは85年「Merry Xmas
Everyone」を1位にしたシェイキン・スティーヴンス以来実に13年ぶり!だっ
たそうです。


そして2位に飛び込んできたのがブランディの新曲でした。この曲アメリカで
はシングルカットされず、1位のモニカとの因縁の直接対決が行われていない
状況ですが、イギリスでは近々モニカの方もシングル発売がありそうなのでど
ちらが上位を記録するかが見所でしょう。
ブランディはこれで「The Boy Is Mine」に続く2位を記録まずは有利なスター
トといったところ。曲を書いているのも「The Boy Is Mine」と同じロドニー・
ジャーキンス。このままイギリスでも人気が定着するんでしょうか。
3位にはビューティフル・サウスがじわりとダウン、そして4位にはエアロス
ミスがしぶとく上昇を続けています。


5位に登場したのは新作「Without You I'm Nothing」が間もなくリリースされ
るプラシーボの新曲。この前のシングル「Pure Morning」が4位、そしてこの
曲も5位ということでかなり人気が高まっていることがわかります。この曲の
シングルには近々公開されるグラムロック映画「Velvet Goldmine」から彼等の
演奏するT-Rexの「20th Century Boy」のカヴァーが収録されているのも話題に
なっているところです。「Pure Morning」も凄くかっこよかってんですが、こ
ちらは更にキャッチーなナンバーでアルバムへの期待が募るところ。


8位には既にアメリカではヒット済のエイス・オブ・ベースがバナナラマをカ
ヴァーした「Cruel Summer」がエントリー。イギリスでは「Life Is A Flower」
がファースト・シングルだったのですっかり「Summer」ではなくなってしまい
ましたが、それでもオリジナルの最高位と並ぶ8位を記録しました。そういえ
ば89年には「Cruel Summer 89」なんてのもヒットしたくらいで人気のある曲で
はあるんですが、しかしこんな何の工夫もないそのまんまのカヴァーに肩を並
べられるとは。
これで今年はステップスの「Last Thing On My Mind」と合わせてバナナラマの
カヴァーが2曲トップ10入したことになります。何ともはや。


10位には「Labour Of Love」シリーズ第3弾からのファースト・シングルと
なるUB40久しぶりの新曲が入ってきました。これまでも数多くのヒットを生み
だしてきたこのカヴァー曲を集めたアルバム「Labour Of Love」、UB40にとっ
てはこれで93年「Higher Ground」以来のトップ10ヒット、ということでまだそ
の神通力は失われていないようです。彼等が最初にトップ10に顔を見せたのが
1980年の事ですから今年で19年目、それでもヒットが跡絶えないんですから、
やはりこの人達は凄いですね。


11位以下では13位にブライアン・アダムスの新曲「On A Day Like Today」、
23位には久々復活したサイプレス・ヒルの「Tequila Sunrise」がそれぞれ登場。
そして39位にはエレクトライブ101の名曲「Talking With Myself」のリミック
スで登場しているのが気になるところです。


さて来週ですが、やはりビリーでしょう。デビュー曲「Because We Want To」
を初登場で1位に送りこんだ若干15歳のビリー・パイパー嬢のセカンド・シ
ングル「Girlfriend」がリリース。すでに各アイドル雑誌の表紙を総ナメにし、
その上「The National Lottery Show」にも出演、と鉄壁のプロモーション体制
がとられており、1位で飛び込んでくるのはまず間違いないと思われます。
その他、日本でも盛り上がりを見せ始めたファットボーイ・スリムの新曲、そ
してニュースのところでも話題にしたカーディガンズの新曲、といったところ
が上位に入ってきそうです。
そのほかガービッジの「Special」、ナタリー・インブルーリアにの「Smoke」
という2曲のチャートアクションにも注目したいところ。


ではまた来週。


(以上、担当は野坂)


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┃                全米ヒットチャート***FLASHBACK!!                    ┃
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すっかり涼しい気候になってきました。秋は何をするにも良い季節、皆さんはい
かがですか?さて今週は 1993年に FLASHBACK!!


1993年10月16日付シングルチャートトップ10


順位 前週 週数 
  1 ( 1) (11) Dreamlover▲(ドリームラバー)- Mariah Carey
  2 ( 2) (14) Right Here (Human Nature)/Downtown●(ライト・ヒア)- SWV
  3 ( 4) (12) The River Of Dreams(リバー・オブ・ドリームス)- Billy Joel
  4 ( 3) (21) Whoomp! (There It Is)▲4(フープ!)- Tag Team
* 5 (13) ( 5) Just Kickin' It▲(ジャスト・キッキン・イット)- Xscape
* 6 ( 9) ( 5) I'd Do Anything For Love (But I Won't Do That)▲
         (愛にすべてを捧ぐ)- Meat Loaf
  7 ( 5) (13) If●(イフ)- Janet Jackson
* 8 (21) ( 5) All That She Wants▲(オール・ザット・シー・ウォンツ)
          - Ace Of Base
  9 ( 7) (16) Another Sad Love Song●(熱い吐息)- Toni Braxton
*10 (14) ( 8) Hey Mr. D.J.●(ヘイ・ミスターDJ)- Zhane


 この年は8月の終わりに1回カバーしてるのですが、この頃のべたーーっとした
チャートアクションのためか、前回とダブってる曲の多いこと。プラチナ・ディ
スクがトップ10に5枚、ゴールド・ディスクが4枚という豪華な週ですが、こうい
う風にチャートが停滞するのも困りますな。何回も同じこと書くのも何なんで、
若干手抜きっぽいですが前回説明した曲については今回は紹介を割愛させて頂き
ますので、お許しのほどを。


 というわけでいきなり1位も2位も前回カバー済みの、マライアの『ドリームラ
バー』とSWVの『ライト・ヒア』。敢えて付け加えると、マライアのナンバーワ
ンヒットって、ワンワードのタイトルが多いのですが、どのくらいの割合か判り
ますか?実は13曲のナンバーワンのうち6曲がワンワード。さて、あなたは全部
挙げられるか?てなことはどうでも良いのですが、3位にジリっと上がっていた
のは、先頃エルトン&ビリー・コンサートでポップ界を引退するなんて信じられ
ない熱演を見せた、ビリー・ジョエルの現在のところ最後のトップ10ヒット、
『リバー・オブ・ドリームス』。ドゥワップ/R&Bの強い影響を感じさせる、彼
のルーツ・ミュージックとでもいえる曲で、この週3位が最高、年間では26位で
した。4位も前回詳しくお伝えした、お化けベース・ヒット、タッグ・チームの
『フープ!』。そういえば彼らが柳の下のドジョウを狙って映画「アダムズ・
ファミリー2」の主題歌『Addams Family (Whoomp!)』(最高位84位)や、何故か
ミッキーマウス、ミニー、グーフィーと組んだ『Whoomp! (There It Went)』
(最高位97位)などでしつこいめにフープネタで受けを狙っていたのが思い出さ
れます。


 5位にトップ10圏外からジャンプアップしていたのは、ジャーメイン・デュプ
リが売り出した新人女性4人組、エクスケイプのデビュー曲『Just Kickin' It』。
ヒップホップ・テーストと親しみやすいメロディ・コーラスで思わぬ大ヒットと
なりました。最近3枚目のアルバム「Traces Of My Lipstick」で健在ぶりを示し
てましたな。この曲は最高位2位、年間も頑張って55位でした。6位も好調にアッ
プしてました、怪人ミートローフの唯一のナンバーワンヒット、『愛にすべてを
捧ぐ』。例によってジム・スタインマンのプロデュースによるシアトリカルな音
作りでしたが、ブレイク作「Bat Out Of Hell」のカルト的人気が見事メジャー
セールスにつながり、大ヒットとなりました。しかしこの変てこなタイトルは何
なんでしょうね。5週間1位を記録、年間も36位でした。7位のジャネットの『イフ』
も前回カバーしてますので、今回は割愛、ごめん。


 8位はものすごい勢いでトップ20圏外からいきなりトップ10入りしていたエイス・
オブ・ベイスの米国でのデビュー曲。当時「こいつら何もんだ!」と思って音を
聴くとチープな打ち込みのバックにレゲエ風のアレンジで力が抜けたのを覚えて
ます。結局最高位2位を3週間記録する大ヒットとなり、この後のヒット曲連発の
前兆となりました。メンバーと共にプロデュースに参加しているのは、つい先頃
惜しくも胃癌で他界した、スウェーデン90年代ポップの仕掛人、デニス・ポップ
でした。9位に後退していたのは、ベイビーフェイスとの共演でメジャー・デビュー
を果たしたトニ・ブラクストンの初のソロによるトップ10ヒット、『熱い吐息』。
ベイビーフェイスとダリル・シモンズの作・プロデュースによるこの曲、最高位
はこの前の週の7位で年間は46位でした。最後に14位から好調にトップ10入りして
いた、黒人女性2人組のジャネイの『ヘイ・ミスターDJ』。80年代のソウル・シン
ガー、マイケル・ワイコフの『Looking Up To You』という渋い曲(実はこれ名曲
です。機会があったら聴いてみて下さい!)をサンプルした、軽快なサウンドに
乗って、わりかしあっさりしたボーカルが結構心地よいナンバーでしたね。最高
位は6位で、年間は64位でした。


 今年のチャートイヤーもあと約2ヶ月で終わりですが、今年の皆さんの年間投票
はどういう曲に入れる予定ですか?年末にかけては過去の年間チャートのフラッ
シュバックもやってみたいと思いますので、もしリクエストの年があったらお寄
せ下さい。


ではまた来週。(担当:阿多)


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