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Music Magazine 【 meantime 】 Mail Magazine Edition
[Vol.48] 1998/10/6 2,148部発行
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☆ロビー・ウィリアムスとステレオフォニックスが共演、ディズニー映画のサン
トラのための曲をレコーディングした。しかもその曲はアダム&ジ・アンツ、80
年の大ヒット「Antmusic」のカヴァーだそう。ステレオフォニックスがベースの
トラックを録音し、そこにロビーが参加するという形で作業は別々に行われた模
様。ディズニー関係者は「まだ極めて早い段階なのでコメントはできない。今言
えるのはこれが来年早々公開される映画のため、ということだけだ。」としてい
る。
ステレオフォニックスは11月9日にセカンドからの先行カットとなるニュー・シ
ングル「The Bartender And The Thief」をリリース、アルバム「Performance
And Cocktails」の発売日は未定。彼等は10月のイギリス・ツアーを全てソール
ド・アウトにし、クリスマスの地元でのショーも既に完売、と凄い人気ぶり。12
月にはジェイムスの前座でアリーナ・ツアーも行う。
☆アリス・クーパーのトリビュート・アルバムが来年1月の発売に向けて製作さ
れている。このアルバムの参加メンバーはロジャー・ダルトリー&スラッシュの
「No More Mr.Nice Guy」、ドン・ドッケンの「Eighteen」、デイヴ・ムステイ
ン(メガデス)の「School's Out」などの他、ブルース・ディッキンソン(元ア
イアン・メイデン)、ロニー・ジェイムス・ディオ、ジョー・エリオット(デ
フ・レパード)、スティーヴ・ジョーンズ(セックス・ピストルズ)、ダフ・マ
ッケイガン(ガンズ&ローゼス)、マット・ソーラム(ガンズ&ローゼス)、ビ
リー・ダフィ(元カルト)、そしてディー・スナイダー(トゥイスティッド・シ
スター)といった豪華なメンバーが参加している。
ちなみにこのアルバムの発売元はオジー・オズボーンやマドンナ、プリンス、エ
アロスミスといった人達へのトリビュート盤も企画しているらしい。
☆ファン・ラヴィン・クリミナルズが発売されたばかりのセカンド・アルバムの
タイトルのために問題に巻き込まれている。これは彼等の「100& COLOMBIAN」と
いうアルバムが「100%コロンビア製=質の高いドラッグ」という意味合いで名付
けられているためで、コロンビアの大使館から彼等のレコード会社に対し「コロ
ンビア政府がドラッグ撲滅のためにしている努力をおとしめるものだ」として抗
議文書が送られた。コロンビアは世界1位のコカイン産出国であり、ここ数年政
府はアメリカ政府の援助のもと、コカの栽培を止めるため畑を焼いたり、コカイ
ン輸出を差し止めるために様々な活動をしたりと努力を重ねている。「コロンビ
アと『クリミナルズ=犯罪者』という言葉を結び付けることはどんなことがあっ
ても正当化されるものではない。ドラッグに対して戦いを挑み、平和と国家の再
建のため努力をしている国家に対し、おそろしく不当な扱いであることを理解さ
れたい。このアルバムの宣伝ポスターを公共の場から撤去することを強く要求す
る。コロンビアのイメージに対し、この宣伝はひどいものである」と抗議文はし
ているがレコード会社側は今のところリアクションをとるつもりは無いらしい。
☆フォールのマークEスミスに逮捕状。彼は今年4月にニューヨークのマンハッ
タンでバンドのメンバーであるジュリア・ネイグルに対して暴力を働いたかどで
逮捕され、その後保釈されていた。その時9月30日にはマンハッタンの法廷に出
廷し、刑の確定を受けるよう言い渡されていたが、結局予定の日時に現われなか
ったため、逮捕状が出されたもの。11月4日に延期された法廷に再度現われなか
った場合、正式に逮捕されることとなる。弁護士は出席したが彼の欠席の理由は
明らかにしなかった。
☆スピリチュアライズドが昨年10月、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホール
で行ったライヴの模様がアルバムとして発売される。「Live At The Albert
Hall:October 10 1997」というタイトルで11月2日リリースのこのアルバムは2
枚組CDと3000枚限定のアナログ盤で発売、「宇宙遊泳」同様の特殊なパッケージ
に収められるとか。このステージはストリングスやブラス・セクション、ゴスペ
ル隊が加わった大がかりなもので、スペースメン3時代の「Walkin' With Jesus
」の再演など全15曲が収録される。
(以上、担当は野坂)
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
■ Billboard ポップシングルチャート速報(98/10/10付)
01 (01) The First Night / Monica (2)
02 (03) One Week / Barenaked Ladies
03 (02) I Don't Want To Miss A Thing / Aerosmith
04 (04) Crush / Jennifer Paige
05 (05) I'll Be / Edwin McCain
06 (初) How Deep Is Your Love / Dru Hill feat. Redman
07 (12) This Kiss / Faith Hill
08 (06) My Way / Usher
09 (07) Time After Time / Inoj
10 (10) When The Lights Go Out / Five
11 (08) The Boy Is Mine / Brandy & Monica
12 (09) Daydreamin' / Tatyana Ali
13 (11) Too Close / Next
14 (14) I Still Love You / Next
15 (20) Lately / Divine
16 (16) Never Ever / All Saints
17 (22) Touch It / Monifah
18 (13) You're Still The One / Shania Twain
19 (26) Because Of You / 98 Degrees
20 (初) Just The Two Of Us / Will Smith
モニカの「The First Night」が2週目の1位。先週3位に初登場したベアネイ
キッド・レディーズの「One Week」が順調に2位につけてきましたが、このシ
ングルは毎度お馴染みの“発売された途端に廃盤”パターンのようなので、こ
れ以上上昇するのは無理か?それとも好調なエアプレイの後押しでナンバー1
を獲得するのか?
今週初登場一番人気は、一昨年発表したファーストアルバムが新人としては
異例の成功を収めたR&Bボーカルグループ、ドゥルー・ヒルの「How Deep Is
Your Love(6位)」。タイトルを見てギョッとした方、御安心下さい、これは
ビージーズのカバーではなくオリジナルです。香港映画界のヒーロー、ジャッ
キー・チェンと黒人コメディアン、クリス・タッカーが主演し、アメリカでは
週間興行成績ナンバー1を記録した映画「Rush Hour」のサントラからのファー
ストシングルであるこの曲には、レッドマンのラップがフィーチャーされてい
ます。
フェイス・ヒルの「This Kiss」が登場30週目にして12位→7位と上昇し、
遂にTOP10入り。これはヒットチャート史上最も時間をかけてTOP10
入りしたヒット曲の一つと言えるでしょう。これまでカントリーのラジオ局を
中心にエアプレイされていたこの曲ですが、ベス・ニールセン・チャップマン
他のペンによるポップな曲調がようやく評価されてTOP40ステーションで
も頻繁に電波にのるようになってきたみたいです。リアン・ライムス、シャナ
イア・トゥエインに続いて、彼女もカントリーからポップへのクロスオーバー
を完全に果たしましたね。
それにしてもこの「This Kiss」をはじめ「I Don't Want To Miss A Thing
(3位)」「Crush(4位)」「I'll Be(5位)」あたりは音だけ聴いてたら
80年代の曲と間違えそうだし、アイノジェイ(9位)はシンディ・ローパーの
カバー、更にファイブ(10位)はそのまんまニューキッズ・オン・ザ・ブロック
ですから、今週はエラく80年代色の強いTOP10ってことになりますね。こ
れは良いことなんでしょうか、悪いことなんでしょうか?
今週のTOP20新顔をまとめてご紹介しておきましょう。まず先週の22位
から17位に上昇したモニファは、ラッパーのヘヴィDが主催するアップタウン
・レコードを代表する女性R&Bシンガー。タイトル名が非常にそそる彼女の
セカンドアルバム「Mo'hogany」からのカットであるこの曲は、これまでの彼女
とはちょっとイメージが変わったヒップホップ色の強いもの。先週初登場曲と
してご紹介した98ディグリーズの「Because Of You」も順調に上昇して今週は
19位、アイドル強し。
もう一曲。20位に初登場はウィル・スミスの「Just The Two Of Us」。タイ
トルを見てオヤッ?と思われた方、その危惧は的中しています。これはグロー
バー・ワシントン・ジュニアとビル・ウィザースの81年のヒット「クリスタル
な恋人たち(この邦題!)」のカバー。今回の“Two Of Us”は恋人たちではな
く親子愛をテーマにしているということで、今年の父の日近辺には盛んにラジ
オでかけられてエアプレイヒットを記録していました。その盛り上がりが一段
落してからのシングル発売ということでこのランクでの初登場となりましたが
、これが何カ月か前だったらTOP10内にいきなり飛び込むことも可能だっ
たかも知れません。
最後にTOP20圏外の上昇曲のご紹介。カナダ出身の女性R&Bシンガー、
デボラ・コックスのセカンドアルバム「One Wish」の先行シングル「Nobody's
Supposed To Be Here」が先週の52位から35位にジャンプアップしてTOP40
入り。この曲では、いつもは様々なプロデューサーやアーティストから多大な
サポートを受けてヒットを飛ばしているモンテル・ジョーダンが、立場を逆に
してプロデュースを担当。音楽シーンにちょっとした恩返しができたって感じ
ですかね。
(以上、担当は八亀 yakame@meantime-jp.com)
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
■ Billboard ポップアルバムチャート速報(98/10/10付)
1 ( 2) The Miseducation Of Lauryn Hill / Lauryn Hill▲2 168,000 ↓
2 ( 5) 'N Sync ▲ 113,000 ↑
3 ( -) Psycho-Circus / Kiss 110,000 NEW
4 ( -) Supernatural / dc Talk 106,000 NEW
5 ( 1) Mechanical Animals / Marylin Manson 98,000 ↓
6 ( -) Still In The Game / Keith Sweat 97,000 NEW
7 ( 3) Hello Nasty / Beastie Boys ▲3 92,000 ↓
8 ( 7) Rush Hour / Soundtrack 90,000 ↑
9 ( 6) Stunt / Barenaked Ladies ▲ 87,000 ↓
10 (12) Come On Over / Shania Twain ▲5 85,000 ↑
ローリン・ヒルがトップに返り咲きの今週は、私に言わせれば波乱の週でした。
だって予想が難しいよこんなのー (T_T) とボヤいてもしょうがないので先に
進めましょう。
まず1位のローリン。先週一旦マリリン・マンソンにトップの座を明け渡しま
したが、今週再び返り咲き。そうは言っても売り上げ枚数は先週より落ちてい
て、他に強敵がいなかったから相対的に順位を上げただけのことで、あまり大
騒ぎするようなことではありません。そうは言ってもこれで通算4週目の1位
ということで、今年に限れば「タイタニック」に次ぐ長期No.1、そして一旦1
位の座から落ちてから再びNo.1になったのも「シティ・オブ・エンジェル」の
サントラしかないわけですから、今年を代表する大ヒットには違いありません。
そしてひょっこり2位に上昇したイン・シンク。売り上げが大きく伸びたわけ
ではありませんが、毎週堅調に10〜11万枚売れているので、全体的に売り上げ
がダウンしている今週はこの位置にまで来てしまいました。
3位が今週の初登場一番人気。数々の現役アーティストを押しのけて、キッスが
その座を奪いました。一時は売り上げが低迷していましたが、このところ再評価
が高まっていて、そこにオリジナル・メンバー再結集で力の入ったアルバムを出
してきたわけですから、この順位も頷けますが。やたらと凝った変形ジャケも印
象的。
4位が驚き。前作から「Just Between You And Me」がシングルヒットしてメジャー
バンドの仲間入りを果たしたdcトーク。このバンドは変わっていて、コンテン
ポラリー・クリスチャンと呼ばれる、言わばロックに乗せてクリスチャンの教義
を説く説教バンド(と言うと言い過ぎだけど)。この世界ではエイミー・グラン
トが大御所といった感じで、昨年は「Butterfly Kisses」を大ヒットさせたボブ・
カーライルなんてのもいました。しかしこの世界ではAOR〜ポップス系の音楽を
やっている人が多いのに対し、このバンドはヒップホップを得意としているので
す。あ、そういえば90年代初頭に一世を風靡したMCハマーですが、今はゴスペ
ル・ラッパーとして、神の教えを説いて回っているそうです。関係ないけど。
5位は先週1位から大きく転落のマリリン・マンソン。まあこの手のバンドは、
発売直後に熱心なファンがばーっと買って、あとはあまり売れないというのが
宿命だからしょうがないんですが。
6位に登場したのがキース・スウェット。ニュージャック・スウィングの生みの
親の一人とされ、10年ほど前のデビュー当時から大物感を漂わせていた人でし
たが、セールス的には今一つ爆発しませんでした。それが、前作から「Twisted」
「Nobody」と大ヒットシングルを連発、更にLSGというプロジェクトの一員と
してもヒットを飛ばして、長すぎず、短すぎない絶妙の間隔を空けての新作と
いうわけ。ジャケはなんか安っぽいけど。
それ以下で注目は、既に発売からほぼ1年が経っているというのに、赤丸をつけ
て再びトップ10に入ってきたシャナイア・トゥエイン。実は今週は他にも27位
から18位にジャンプアップしたディキシー・チックス(女性3人組)、49位→
39位のフェイス・ヒル、90位→54位のティム・マグロウ、108位→68位のリバ・
マッケンタイア、93位→73位のブルックス&ダンなどなど、カントリー勢の大
躍進が目を引きます。
15位初登場が、フリップモード・スクワッド。ラッパーには、普段はソロで活動
していながらも、お互いにプロデュースしたりバックアップしたりする集団に
属していることがよくあり、これもバスタ・ライムスを中心とするその仲間たち。
最近ではナス、フォクシー・ブラウンらを中心とするファーム、エリック・サー
モンたちのデフ・スクワッドなんてのがアルバムを出して、ヒットさせてます。
そして、今週の期待外れ大賞は16位初登場のグーグー・ドールス。「シティ・
オブ・エンジェル」サントラに収録の「Iris」が、この夏、「Torn」と並ぶ大
ヒットとなり、まだその勢いが残っているうちにリリースされたこの3年ぶり
のオリジナル・アルバムは大ヒット間違いなし!と睨んだんですが...
このバンドは、名前はなんか間抜けですが、いわゆる「カレッジチャート」受け
する人たちで、80年代にR.E.M.がその筋では不可侵の地位を築いたように、90
年代はこいつらだ!と言われていたのです。ヒットらしいヒットとなったのは
95年の前作「A Boy Named Goo」が初めてで、今回でその地位を不動にすると
思ったんですがねえ。雑誌や批評家の評判もいいだけに、伸び悩んだのは不思議。
さて、今週はネタがいっぱいあったので以下は割愛ということで、来週の予告。
いよいよ、といった感じで、ア・トライブ・コールド・クエストのラスト作が
出ます。前作も1位になってるし、これが来週の1位本命でしょう。他にも
ブランド・ヌビアン、シェリル・クロウ、カーク・フランクリン、ジェイZ、
アウトキャストといった強力なメンバーも控えているので、来週もトップ10に
3〜4枚飛び込んでくる賑やかなチャートになるでしょう。
それではまた来週。
(以上、担当は真貝 kaz@meantime-jp.com)
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■今週のUKチャート
1 (-) ROLLERCOASTER / B*WITCHED
2 (-) PERFECT 10 / THE BEAUTIFUL SOUTH
3 (-) DOO WOP(THAT THING) / LAURYN HILL
4 (1) I WANT YOU BACK / MELANIE B
featuring MISSY "MISDEMEANOR" ELLIOTT
5 (3) SEX ON THE BEACH / T-SPOON
6 (2) MILLENIUM / ROBBIE WILLIAMS
7 (8) I DON'T WANT TO MISS A THING / AEROSMITH
8 (6) FINALLY FOUND / HONEYZ
9 (5) NO MATTER WHAT / BOYZONE
10 (7) ONE FOR SORROW / STEPS
今年に入って3度目となる上位3曲が初登場、そして40位内17曲が入れ替わ
るという大きな動きのあった今週のチャート、その激戦を制したのはビウィッチ
トのセカンド・シングルでした。アイルランド出身の女性4人組、デビュー曲の
「C'est La Vie」が初登場1位を獲得し、70万枚以上のセールスを上げるとい
う大ヒット。そしてこの2枚目のシングルも初登場でナンバー1を獲得、とその
人気の高さには驚かされます。スパイス・ガールズ、オール・セインツが確固と
した地位を確立している中、彼女達もその中に割り込んでいくような存在になる
んでしょうか。これで彼女達は史上19組目の「デビューから2曲連続ナンバー
1」を達成。そしてデビューから3曲以上連続で1位にしているのはこれまで6
組 。果たして7組目となることができるのか。次のシングルはタイミング的に
は大激戦となるクリスマス・シーズンとなることが予想されるため、注目したい
ところです。
そして惜しくも2位に甘んじたのはビューティフル・サウスの新曲でした。いや
ー、本当に惜しかった。密かに8年振りのナンバー1ゲットを期待していたので
すが、あと1歩及ばず。
89年にハウスマーティンズを解散したポール・ヒートンとギタリストのデヴィッ
ド・ロザリーを中心に結成された彼等はデビュー曲の「Song For Whoever」を最
高2位に送り込み、順調なスタートをきりました。そして2作目のアルバム
「Choke」からのシングル「A Little Time」が90年にナンバー1を獲得。その後
は大きなシングル・ヒットこそなかったものコンスタントの良質の作品を発表し
続け、そして94年に発表されたベスト盤「Carry On Up The Charts」は220万枚
というイギリスのマーケットでは驚異的な爆発セールスを記録、国民的な人気バ
ンドとしての存在を確固としたものにしました。これは2年振りとなる新作
「Qwench」からの先行シングル。シニカルでブラックな歌詞に甘くポップなメロ
ディーという彼等の持ち味はここでも健在、ややブルージーな曲調でポールと紅
一点ジャクリーン・アボットのデュエットを聴かせてくれます。
そして3位にはアメリカでアルバムがナンバー1、ここ日本でも好調なセールス
を上げている、フュージースのローリン・ヒルのソロ・アルバムからのシングル
がニュー・エントリー。これでフュージースは本体と別に、ワイクリフ、プラ
ス、そしてこのローリンと全員がソロでトップ3ヒットを放ったことになりま
す。イギリスでの人気もかなりのもので強敵2組とかち合わなければ1位も狙え
たかもしれません。
さて11位以下にざっと目を通しておきましょう。
15位に入ってきたのはアッシュの「Jesus Says」。昨年の「A Life Less
Ordinary」のトップ10ヒットから約1年振りの新曲。新メンバー、シャーロット
嬢をギタリストに加えての新作「Nu-Clear Sounds」からの先行シングル。
「Life〜」に通じるスピーディーでパンキッシュなサウンドが何とも痛快な曲。
惜しくもトップ10入は逃しましたが、アルバムの方は前作「1977」同様1位をと
れるかどうかが楽しみなところ。
18位にはサラ・マクラクランの「Adia」が登場。すでにアメリカではトップ3ヒ
ットになっているこの曲ですが、イギリスではこれが初めてのヒットになりま
す。彼女が主催するリリース・フェアーが遂に大西洋を渡ってイギリスにも上
陸、アリソン・モイエやベス・オートンといったところが参加して英国版リリー
スも開催されるということでこのヒットにつながった模様。ちなみにリリース・
フェアー、来年は本格的にヨーロッパ進出も果たすようで、彼女の人気もカナダ
から全世界へと広がっていきそうな勢いです。日本でもやってくれないのかな
ぁ。
20位にはリパブリカの「From Rush Hour With Love」が登場。デビュー曲
「Ready To Go」が大ヒットを記録したロンドンの3人組の新作「Speed Ballads
」からのシングルになります。先週メロディーメーカー紙の表紙を飾るなど、シ
ンガーのサフロン嬢のルックスを前面に押し出して今回もヒットを狙います。ち
なみにこのサフロン嬢、元モデルでチェズニー・ホークスの「The One And Only
」のヴィデオにはガールフレンド役で出演もしてたりしますって言っても誰も知
らないか。
そして21位にはファストボールの「The Way」が登場、アメリカのエアプレイで
人気を集め、ここ日本でも「哀愁のハイウェイ」というベタベタな邦題で現在人
気上昇中とか。しかしこのベタベタなメロディーがイギリスでも受けてるという
のは凄いですね。個人的にはあまりにわかりやすすぎてすぐ飽きてしまう曲なん
ですけど。
23位にはテラーヴィジョンの「Josephine」が登場。日本ではハードロックでも
なくかといってパンク/ニュー・ウェーヴとも一味違うそのサウンドとこれまた
日本人にはわかりにくいユーモアのセンスのせいで今一つ人気の出ないバンドで
すが、イギリスでは安定した支持を集める彼等。これはエドゥイン・コリンズの
プロデュースによる久しぶりの新作からの先行シングル。アルバムの邦題は「甘
く危険な桃の香り」(原題「Shaving Peaches」)だそうで、だからそういう邦
題つけるからダメなんだってば。
そして33位にはロス・アンブレロスの「No Tengo Dinero」が登場。アメリカで
は昨年暮れから延々と40位台をウロウロしていたロングセラーだったこの曲が遂
にイギリスでもリリースされたのですが意外にも低い順位に止まってしまいまし
た。ヨーロッパ各国では大ヒット、夏のクラブ・シーンでも大受けだったそうで
すからもう少し早いタイミングで発売していれば10位内は確実だったんでしょう
に勿体ない。
さて来週ですが、1位を奪えそうな強力な対抗馬は見当たらないのでビウイッチ
ドがそのまま行くかな?ビューティフル・サウスの巻き返しに期待したいところ
ですが。
注目はアメリカではシングルカットしなかったブランディの新曲。
その他、UB40、エイス・オブ・ベースなどが上位に入ってきそう。プラシーボの
新曲にも期待。ブライアン・アダムスの新曲もでますがこれはトップ10は難し
いでしょう。
大越さん、お元気ですか?お土産ありがとうございます、と私信を交えつつまた
来週。
(以上、担当は野坂)
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┃ 全米ヒットチャート***FLASHBACK!! ┃
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ペナントレースもいよいよ終盤、やはり日本シリーズは横浜対西武なんでしょう
か?西武線沿線在住の筆者としてはライオンズを応援の予定です。というわけで、
今週は1978年に FLASHBACK!!
1978年10月14日付シングルチャートトップ10
順位 前週 週数
* 1 ( 1) (15) Kiss You All Over●(キス・ユー・オール・オーバー)- Exile
* 2 ( 3) (19) Hot Child In The City▲(ホット・チャイルド)- Nick Gilder
3 ( 2) (17) Boogie Oogie Oogie▲(今夜はブギ・ウギ・ウギ)
- A Taste Of Honey
4 ( 4) ( 9) Don't Look Back(ドント・ルック・バック)- Boston
* 5 ( 6) (12) Reminiscing(追憶の甘い日々)- Little River Band
* 6 ( 9) (14) You Needed Me●(辛い別れ)- Anne Murray
* 7 ( 8) (14) Love Is In The Air(風に舞う恋)- John Paul Young
* 8 (10) (12) Whenever I Call You "Friend" (二人の誓い)- Kenny Loggins
9 ( 5) (11) Summer Nights●(想い出のサマー・ナイツ)
- John Travolta & Olivia Newton-John
10 ( 7) (15) Hopelessly Devoted To You●(愛すれど悲し)
- Olivia Newton-John
この年のこの頃はその前の年の終わり頃から怒涛のようにヒットチャートを席巻
していたサタデイナイト・フィーバー関係/ビージーズ&アンディ・ギブ関係/RSO
レーベル関係のヒット曲のチャート独占状態がちょっと一息、という感じで、久々
にバラエティのあるチャートが楽しめていた頃ですね。
そんな週の1位は、ケンタッキー出身のソフト・ロック・バンド、エグザイルの
唯一のナンバーワンヒット、『キス・ユー・オール・オーバー』が3週目の1位を付
けてました。スモーキー、スージー・クアトロ、スイートなどのUKでのヒット曲を
手がけたことで有名な、マイク・チャップマンとニッキー・チンのコンビのペンに
よるこの曲、クラブでの下積みでくすぶっていたエグザイルのメンバーのデモテー
プを気に入ったマイク・チャップマンが彼らに提供したことからこのヒットにつな
がったとか。
当時の売れ線要素−70年代チックなAORソフトロックで、ちょっとディスコのタッチ
が入ってて、セクシーな歌詞−を全て備えたこの曲、思わぬヒットとなりました。
なおこの後もう1曲のトップ40ヒット『You Thrill Me』(40位)を残して、ポップ
チャートからは姿を消しましたが、彼らはカントリーに転向、1984年の『Woke Up
In Love』を始め、90年にかけて10曲ものカントリー・ナンバーワン・ヒットを飛
ばしてます。この曲は4週1位で年間も堂々の5位。2位のニック・ギルダーの曲もそ
のマイク・チャップマンのプロデュース。この2週間後(21週目)に見事1位となり、
当時の1位になるまでの最長週数記録を樹立しましたが、トップ40はこの曲一発。
ちょっと退廃的な曲調と歌詞のギター・ポップ・ロックという趣のこの曲、1週だけ
1位を記録、年間では22位でした。3位下降中はア・テイスト・オブ・ハニーのデビュー
ヒット、『今夜はブギ・ウギ・ウギ』。ギタリストのジャニス・ジョンソンとベー
スのヘイゼル・ペインの女性デュオを中心としたディスコ・グループのこの曲、エ
グザイル同様ライト・タッチのディスコ調アレンジが効を奏し見事デビュー1位を果
たし、何とカーズやエルヴィス・コステロといった本命を抑えてこの年のグラミー
新人賞まで彼らにもたらしました。3週間1位で年間は9位。
4位で最高位をつけていたのはボストンのセカンド・アルバムからの第1弾シング
ル。相変わらずスタジオで綿密に作り込まれオーバーダビングを繰り返された重厚
なギターサウンドによるポップ・ハード・ロックといった感じのこの曲、Hot100滞
在僅か13週で年間ではトホホの93位でした。5位にジリっと上がっていたのは、70年
代洋楽リスナーに絶大な人気を誇る珠玉の名曲。1970年代のオーストラリアを代表
するポップ・バンド、リトル・リバー・バンドの最大のヒットとなったこの曲は、
さわやかなコーラスと親しみやすいメロディ、ノスタルジックな詞と曲調で彼らの
全米での人気を決定づけました。最高位は3位で、年間は65位。6位にグイッと上がっ
ていたのは、74年のビートルズのカバー『You Won't See Me』以来のトップ10ヒッ
トで、カナダ出身のアン・マレー唯一のナンバーワンヒット。長男の誕生でしばら
く仕事から遠ざかっていた彼女が見事なカムバックを果たした曲です。『Oh Sherrie』
や『Who's Holding Donna Now』などの共作でも知られるランディ・グッドラムの
ペンによるこの美しいバラード、1週1位で年間は63位でした。7位はスコットラン
ド生まれのオーストラリア人ポップ・シンガー、ジョン・ポール・ヤング唯一のトッ
プ40ヒット。オーストラリア版のミュージカル『ジーザス・クライスト・スーパー
スター』にも出演していた彼のこのトップ10ヒット(UKでも)は、元イージービー
ツ、後フラッシュ&ザ・パンのメンバーである、ハリー・ヴァンダとジョージ・ヤ
ングのペンによる、スモーキーなアレンジと例によってライト・ディスコタッチの
曲調が浮遊感溢れるポップ・ソング。最高位はこの週の7位で年間は46位でした。
8位はスティーヴィー・ニックスとの幻想的なデュエットによる、美しいポップ
ソング、ケニー・ロギンズの『二人の誓い』。この曲を含むアルバム「Nightwatch」
は全編美しいメロディーと、憑かれたような幻想的迫力に満ちた、異色の名盤です。
ケニーとメリサ・マンチェスターの共作によるこのバラード、最高位は5位で彼の
ソロ初のトップ10ヒットとなりました。年間は83位。9位は5位から大きくダウン、
映画『グリース』からのヒット、『想い出のサマーナイツ』。知り合ったばかりの
ジョン・トラボルタとオリビアがお互いのことを思い出しながら思いをつのらせる、
というアメグラ的な曲調の曲。昨年エアプレイのみヒットとなった、『Grease
Megamix』にもこの曲入ってましたね。最高位は5位で年間69位。最後の10位も映画
『グリース』からの、これはオリビアのオリジナル曲。これも相手へのつのる思い
を切々と歌う美しいバラード。最高位3位で年間は35位でした。
こうしてみると、いかにも70年代後半らしく、ポップソングが強いチャートです
ね。セールス的にも好調な時期で、プラチナ・シングルが2枚も出てます。ただし
この後ドナ・サマー、ビージーズ、シックといったディスコ系ヒットがまたチャー
トを独占する時期に入りますが、それはまたの機会に。ではまた来週。
(担当:阿多)
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