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     Music Magazine 【 meantime 】 Mail Magazine Edition


                [Vol.45]  1998/9/16  1,989部発行
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☆98年度MTVヴィデオ・ミュージック・アウォードの授賞式が15日ロスで開
催された。
各賞の受賞者は以下の通り
 ベスト・ヴィデオ 「RAY OF LIGHT」マドンナ
 ベスト男性 「JUST THE TWO OF US」ウィル・スミス
 ベスト女性 「RAY OF LIGHT」マドンナ
 ベスト・グループ「EVERYBODY(BACKSTREET'S BACK)」
                                        バックストリート・ボーイズ
  ベスト・オルタナティヴ 「TIME OF YOUR LIFE(GOOD RIDDANCE)」
                                                    グリーン・デイ
 ベスト新人 「TORN」ナタリー・インブルーリア
 ベスト・ラップ 「GETTIN' JIGGY WIT IT」ウィル・スミス
 ベスト・R&B 「GONE TILL NOVEMBER」ワイクレフ・ジャン
 ベスト・ロック 「PINK」エアロスミス
 功労賞 ビースティー・ボーイズ
 ブレイクスルー・ヴィデオ 「SMACK MY BITCH UP」プロディジー
  ベスト・ダンス・ヴィデオ     「SMACK MY BITCH UP」プロディジー
  ベスト・ヴィデオ・フロム・ア・フィルム 
                      「I DON'T WANT TO MISS A THING」エアロスミス
 ベスト・ディレクション(監督) 「RAY OF LIGHT」マドンナ
 ベスト・エディティング(編集) 「RAY OF LIGHT」マドンナ
 特殊効果賞 「FROZEN」マドンナ
 撮影賞 「CRIMINAL」フィオナ・アップル
 ベスト・アート・ディレクション「BACHELORETTE」ビヨーク


という結果で今年はマドンナの一人勝ちといった感じ。8部門にノミネートされ
ていたガービッジは結局一つもとれずという残念な結果に。レイディオヘッド、
ヴァーヴといった英国勢も不振に終わった。
授賞式は主演映画「メリーに首ったけ」がヒット中で絶好調のベン・スティーラ
ーの司会で行われ、番組最初「ベスト男性」部門のプレゼンターとしてホイット
ニー・ヒューストンとマライア・キャリーが同じドレスで登場。また大トリ、ベ
スト・ヴィデオのプレゼンターは元スパイス・ガールズのジェリが勤め、マドン
ナに賞を手渡した。
パフォーマーとしてはレニー・クラヴィッツを従えて「RAY OF LIGHT」を歌った
マドンナ、新加入のスヌープを加えて「MAKE 'EM SAY UHHH!」を披露したマスタ
ーP軍団、相変わらずとんでもないパフォーマンスで湧かせたマリリン・マンソ
ン、他プラス&ODB&マイヤ、ホール、バックストリート・ボーイズ、ブランデ
ィ&モニカ、ビースティー・ボーイズ、デイヴ・マシューズ・バンド、ブライア
ン・セッツァー・オーケストラといった人達が登場した。


☆ビースティー・ボーイズとプロディジーの間で激しい舌戦が展開されている。
事の起こりはレディング・フェスティヴァルで両者が同じステージに上がる前
日、ビースティー・ボーイズのアダム・ヤウチがプロディジーのリアム・ハウレ
ットに対し、「SMACK MY BITCH UP」を演奏しないように、と要望したこと。し
かしリアムはこれを無視、マキシムは「俺達はやりたいことをやるまでだ」と前
置きしてこの曲を演奏した。その後で登場したビースティー・ボーイズのステー
ジでアド・ロックが「おまえらクールじゃないぜ」とプロディジーを攻撃したこ
とから騒ぎが大きくなった。その後の声明でアダムは「我々はこの曲の歌詞の持
つ意味に対して不愉快さを感じるし、もしプレイしたらステージで彼等に対して
発言する必要があると思ったんだ。こんなことが起きないように個人的に電話し
たんだけどね。俺達も最近自分達の演奏する曲を注意深く選ぶようにしている。
自分達の犯した間違いから学んでいる段階なんだ。過去にジョークとしてやった
ことがネガティヴな結果をもたらしたことがあったからね」「彼等は歌詞の持つ
意味とタイトルに現われているものとは違うと言っているけど、俺達にはその意
味は明らかに女性への暴力を促すものとしか思えない」と発言した。
それに対してリアム・ハウレットは「彼等の音楽は今でも尊敬している。だが彼
等は他のアーティストの表現の自由をもっと尊重すべきだと思うね。俺の知る限
り彼等はこの曲に対してまったく間違った考えを持っているようだ。もし演奏し
た時の観客の反応を見てくれていればもっとよくわかってもらえたかもしれない
けど」とコメントを発表。
音楽ファンの反応としては、ビースティー・ボーイズも昔は女性蔑視的な歌詞の
曲をラップしたり、ツアーでは卑猥なパフォーマンスで逮捕されたりという過去
があるのだから人のこと批判できないんじゃないの、という見方が大勢のよう
だ。


☆エラスティカ分裂?今だにセカンド・アルバムをリリースできないでいるエラ
ステイカだが、シンガーのジャスティン・フリーシュマンとギタリストのドナ・
マシューズの対立が表面化、法廷での争いに発展する可能性も出てきた。ドナは
彼女が書いた曲はエラスティカのアルバムには使わせない、と発言、ジャスティ
ンとの間でどちらがエラスティカの名前を使ってレコードをリリースするかで抗
争中であることをあきらかにした。スポークスマンは「彼女達がいつも別々に仕
事をしているのは誰でも知っていること。法的問題などありえないし、ドナもこ
の発言を後悔している」とフォローのコメントを発表したが、以前から不仲/脱
退がささやかれているだけに状況は穏やかではない。
問題のアルバムはすでにほぼ完成し、来年3月のリリース予定と伝えられてい
る。いくつかの曲ではプロデューサーとして元グリッドのリチャード・ノリスが
参加し「ジョルジオ・モロダーみたいな感触」「少しエレクトロニックな感じも
あり、ダンス・ミュージックじゃないけど、ステレオラブに通じるような音にな
っている」曲もあるらしい。が果たして無事にリリースされるのか?


☆新曲が盗作だとして訴えられたマニックス側のコメント。ストラングラーズの
「Dutches」と彼等のナンバー1ヒット「If You Tolerate This Your Children
Will Be Next」の相似についてスポークスマンは「この曲が似ているのは全くの
偶然であり、メンバーは一人もストラングラーズのレコードは持っていない。指
摘されるまで彼等は全然気付かなかった」とし、ドラマーのショーン・ムーアは
「最初聴かされた時思ったよ、『ほんとにそっくりだぜ!』ってね。でもこれは
意図してやったことじゃないよ」、ソングライターのニッキー・ワイアーも「俺
達がやりそうにもないことだと思わない?。ストラングラーズからパクってやろ
うと考えるなんてさ。それって変だろ」とそれぞれ発言。
以前にはエラスティカもストラングラーズの「No More Heroes」を盗作したとし
て訴えられロイヤリティを支払ったという例があったが今回はどうなるか。


☆現在服役中のデス・ロウ・レーベルの社長、マリオン・シューグ・ナイトが釈
放される可能性が出てきた。彼は保釈中に起こした暴力事件で9年の刑を受け、
これまで2年を獄中で過ごしているが、カリフォルニアの裁判所は新たな刑の見
直しのためのヒアリングを行う予定で、この刑の内容によっては保釈により釈放
される見込み。


☆一方、妻のパメラ・アンダーソンへの暴力行為で服役していたモトリー・クル
ーのトミー・リーも予定より早く釈放された。彼は6カ月の刑期のうち16週間
のお勤めを終えたところで、9月4日に出所。彼はしばらく休養をとったあと、
10月末にスタートの「グレイテスト・ヒッツ」ツアーを行うバンドに合流する
予定。このツアー後に解散、という噂も根強いがバンド側は否定している。
                      
☆カーディガンズのニュー・アルバムの詳細が発表された。タイトルは「Gran
Turismo」で10月19日の発売予定。今回もプロデュースはトーレ・ヨハンソ
ン。収録されるのは'Paralyzed' 'Erase/Rewind', 'Explode', 'Starter',
'Hanging Around', 'Higher', 'Marvel Hill', 'My Favourite Game', 'Do You
Believe', 'Junk Of The Hearts' 'Nil'の11曲。


☆U2が初のベスト盤をリリース。11月2日に発売のこのアルバムは「The Best
Of 1980-1990」というタイトルで14曲が収録される予定。曲目は 'Pride (In
The Name Of Love)'  'New Year's
Day' , 'With Or Without You' , 'I Still Haven't Found What I'm Looking
For' , 'Sunday Bloody Sunday', 'Bad' , 'Where The Streets Have No Name'
, 'I Will Follow' , 'The Unforgettable Fire' , 'Desire' , 'Angel Of
Harlem' , 'When Love Comes To Town' , 'Sweetest Thing', 'All I Want Is
You' 。「Sweetest Thing」という曲はもともと「The Joshua Tree」用に録音さ
れ、結局「Where The Streets〜」のB面に収められた曲で、このベストのために
新たに録音し直したもの。
この後U2のベスト盤はあと2種類リリースされる予定で、うち1枚はB面曲を集
めたものになるそうだ。


(以上、担当は野坂)


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


■ Billboard ポップシングルチャート速報(98/9/19付)


01 (01) I Don't Want To Miss A Thing / Aerosmith (3)
02 (02) The First Night / Monica
03 (03) Crush / Jennifer Paige
04 (04) My Way / Usher
05 (05) The Boy Is Mine / Brandy & Monica
06 (08) Daydreamin' / Tatyana Ali
07 (11) Time After Time / Inoj
08 (10) Lookin' At Me / Mase (feat. Puff Daddy)
09 (07) You're Still The One / Shania Twain
10 (12) When The Lights Go Out / Five
11 (13) Too Close / Next
12 (15) Thinkin' Bout It / Gerald Levert
13 (09) Never Ever / All Saints
14 (08) Adia / Sarah McLachlan
15 (20) I Can Do That / Montell Jordan
16 (16) This Kiss / Faith Hill
17 (17) I Still Love You / Next
18 (14) Cruel Summer / Ace Of Base
19 (23) Still A G Thang / Snoop Dogg
20 (18) Friend Of Mine / Kelly Price


 エアロスミスが3週目の1位をキープしました。しかし今週この曲の赤丸は
とれ、モニカの「The First Night」が虎視眈々と上位をうかがっています。そ
ろそろ1位の交代がありそう。


 ご覧のとおり今週上位陣は見事に動きがありませんでした。TOP10入り
を果たしたアイノジェイの「Time After Time」は、もうすぐ発売されるコンピ
レーション「So So Def Bass All-Stars」第3弾の先行シングル。これまで
「My Boo」「Love You Down」と一作毎に一曲は必ず大ヒットを生み出し“オ
シャレ系ベース”という流れも創り出したこのシリーズ、今回は早くもそのノ
ルマを果たしました。


 ところで。先週歴代タイ記録の74ランク(94位→20位)ジャンプアップと
いう物凄いチャートアクションを見せたモンテル・ジョーダンの「I Can Do 
That(今週15位)」ですが、この曲について先週のコラムの内容に誤りがあっ
たことが判明しましたのでここで訂正させていただきます(御指摘いただいた
池田さん、どうも有難うございました)。


 この曲は以前ヒットした「Let's Ride」のカップリング曲である、ってなこと
を書いたのですが、これは間違い。全く別のシングルでした。「I Can Do That
」
のシングルには「Let's Ride」のリミックスが収録されており、これを見て私が
早とちりしたのが今回のミスの原因。シングルコレクターの方、ちゃんともう
一枚買って下さいね。


 訂正ついでにもう一点。先週TOP40入りしたディヴァインの「Lately(
今週36位→30位に上昇)」ですが、これを歌っているのは日本のエイベック
スからもCDをリリースしたことがあるヨーロッパのシンガー、ディヴァイン
ではなく、勿論映画「ピンク・フラミンゴ」の怪優ディヴァインでもなく
(^^;、ニューヨーク出身の17〜18歳の3人組ガールグループなんだそうです
。更に詳しいインフォメーションは、この曲がTOP20入りを果たしたとき
に御紹介したいと思います。


 なんだかここのところ毎週訂正文を書いてますが(^^;。これも速報ベース
のダイナミズムということで(?)今後も宜しくおつき合い下さい。これをお
読みの皆さんもツッコミなりタレコミなり、どしどし私までメールを送って下
さいね。


 脱線が長くなりました、話をチャートに戻しましょう。今週のTOP20内
の新顔はスヌープ・ドッグの「Still A G Thang(18位)」。この曲が収録され
ているアルバム「Da Game Is To Be Sold, Not To Be Told」はマスターPのノ
ー
・リミットからリリースされていますが、今回ヴァージン・レコードを通じて
東芝EMIが同レーベルの日本発売権を獲得、10月に日本盤が発売されること
になりました。一緒にマスターPの「MP Da Last Don」も出るようなので、興
味のある方は近所のレコード屋さんでどうぞ。


 下位曲のご紹介。今週TOP40内ニューエントリーは1曲のみ。新人R&
Bシンガー、タイリースの「Nobody Else」が先週の46位から36位に上昇して
TOP40入り。日本でも以前オンエアされていましたが、コカコーラのCM
(バスの中でヘッドホンをしながら歌い出すやつ)に出ていた青年、あれがタ
イリースだそうです。モデル出身というだけあって彼はルックスがよく、レコ
ード会社のホームページにはちょっとナルシスト入った彼のポートレイトが多
数掲載されています。いい男好きの方は一度 http://www.peeps.com/ に立
ち寄ってみて下さい。さしずめ池内博之君(すみません、僕も最近名前を覚え
ました)が歌手デビューしたような、そんな人気の呼び方なんでしょうかね。


 最後に一つ。このコラムを開始して以来何度となく話題として取り上げてき
たリアン・ライムスの「How Do I Live」ですが、今週42位でチャート滞在66
週目を迎えました。これはジュエルの「You Were Meant For Me/Foolish 
Games」の65週を超える歴代最長記録。リアンちゃん凄い!で、この記録、本
当にこれ以上のものはないのか?と今回HOT100以前の記録を調べてみた
のですが、そうしたらありましたありました。ビング・クロスビーの「White 
Christmas」、これは1942年のリリース以降1962年まで1953年を除く20
シーズン毎年チャートに登場し続け、その通算週数はなんと86週!これを抜く
のは流石に難しいと思いますが、彼女には一週でも長く頑張って欲しいところ
です。


(以上、担当は八亀 yakame@meantime-jp.com)


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


■ Billboard ポップアルバムチャート速報(98/9/19付)


 1 ( 1) The Miseducation Of Lauryn Hill / Lauryn Hill
 2 ( 7) Back To Titanic / Soundtrack
 3 ( 6) 'N Sync / 'N Sync ▲
 4 ( -) High Mileage / Alan Jackson
 5 ( 2) Hello Nasty / Beastie Boys ▲2
 6 ( 4) Stunt / Barenaked Ladies ▲
 7 ( -) Don Cartagena / Fat Joe
 8 ( 3) Armageddon / Soundtrack ▲3
 9 (11) Backstreet Boys / Backstreet Boys ▲6
10 ( 8) Da Game Is To Be Sold, Not To Be Told / Snoop Dogg



あちゃー。まず、先週の「次週予想」が全然当たってない言い訳から。実は
リリーススケジュールを1週間勘違いしてまして、先週予想した、ホールや
カニバス、スカル・ダッジェリーなんてのは来週の登場となります。


ということで気を取り直して今週の初登場組から。
4位はカントリーシンガーのアラン・ジャクソン。90年代になってから出てき
た若手ですが、これだけ売れればもうすっかり大物の風格ですな。しかし以前
はカントリー勢は、ぽーんと上位に飛び込んであっと言う間に落ちていくロッ
クやブラック勢と違って、上位に初登場したあともしばらくその近辺に粘り続
ける作品が多かったのですが、最近はどうも持続力がなく、あっさり落ちてい
くものが多いですね。アランはどこまで頑張れるか?


7位に登場は、ファット・ジョー。この人はラティーノ系でデブ専系(?)の
ラッパーで、これまでは「極めて限られた人たちの間で熱狂的に支持される
存在」だったのですが、やっぱり今回は売れましたねえ。やっぱりと書いた
のは、先般こいつの子分にあたるビッグ・パニシャーが大ブレイクしたので、
必然的にファット・ジョーの知名度も急上昇したというわけ。さすがに親分
らしい貫禄を見せるためか、いかにもギャングの親分っぽいアートワークが
目立ちます。


トップ10圏外では、16位にビッグ・エドが登場。え、誰だそいつ?もぉ、
知ってるくせに。訳のわからん奴が上位に登場したらマスターP絡みでしょ。


さて。いよいよ来ましたよ。「タイタニック」の二度目の波が。アメリカで
ビデオが発売になった為、再びちょっとしたブームになりつつあり、先週初
登場した「Back To Titanic」が一気に2位にジャンプアップ、リリースから
早10ヶ月近く経つ本家「Titanic」が43位から25位へと再浮上。ついでに
セリーヌ・ディオンのアルバムも再び赤丸をつけて27位再上昇中。
「Back To Titanic」が1位になれるかどうかは見物ですな。


そして、ひょっこり3位に上がってるイン・シンク。先輩のバックストリート・
ボーイズの最高位は4位だから、チャート順位の上では勝っちゃいました。
1位ローリン・ヒルのセールスは26.5万枚、2位「Back To Titanic」が16.4
万。3位のイン・シンク以下はあまり差がなく、順に11.6万、11.2万、11万、
10.9万、10.6万、10.5万、9.6万、9.5万。先週同様、非常に僅差でひしめき
あっています。


トップ10以下で「タイタニック」関連以外にとくに目を引く動きはありません
が、登場3週目で75位から57位へと急上昇しているベテラン、テンプテーショ
ンズの健闘が光ります。アルバムチャートへの初登場が1964年だから、今年で
34年め!このまま上昇して50位以内に入れば、82年の「Reunion」(37位)以来
のヒットとなります。
2枚別売りの「54」のサントラがそれぞれ77位、74位を上昇していますが、こ
れは70年代のディスコ・ムーヴメントの中心地となったニューヨークの「スタ
ジオ54」を題材にした映画とのこと。ここからの先行シングルもウルトラ・ナ
テ&アンバー&ジョセリン・エンリケというめちゃくちゃ濃い顔ぶれなので、
きっとサントラも思いっきり濃いんでしょう。


さて来週の予告を改めて。先週書いてしまったのと基本的には変わらず、ホー
ルとカニバスが台風の目。ホールはすでにイギリスのチャートには登場してい
て今一つ奮いませんでしたが、コートニー・ラヴのこのところの映画出演やワ
イドショー的なネタで一般的にも知名度は高まっていることを期待したいとこ
ろ。ロックファンの間では今回のアルバムの評判は上々です。
そして、カニバス。アルバムデビュー前の新人のくせに、ラッパーとしてはベ
テランのLLクールJと大喧嘩を繰り広げて、ラップ系のメディアが毎号毎号ケン
カの進展を伝える加熱ぶり。ただ、喧嘩ネタ以外、つまり肝心の音楽に関する
ネタがまったく伝わってこないだけに、単なる話題性だけのコケ脅し野郎では
ないかとの憶測もあります。
そして、P軍団のスカル・ダッジェリー。今週登場しているビッグ・エドより
は売れるでしょう。


というわけで、また来週。 


(以上、担当は真貝 kaz@meantime-jp.com)


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


■今週のUKチャート


  1 (-)   BOOTIE CALL / ALL SAINTS
  2 (-)   EVERYBODY GET UP / FIVE
  3 (3)   NO MATTER WHAT / BOYZONE
  4 (-)   CRUSH / JENNIFER PAIGE
  5 (1)   IF YOU TOLERATE THIS YOUR CHILDREN WILL BE NEXT
               / MANIC STREET PREACHERS
  6 (2)   ONE FOR SORROW / STEPS
  7 (5)   FINALLY FOUND / HONEYZ
  8 (4)   MUSIC SOUNDS BETTER WITH YOU / STARDUST
  9 (-)   MY FAVORITE MISTAKE / SHERYL CROW
 10 (8)   TO THE MOON AND BACK / SAVAGE GARDEN



オール・セインツ強い。これで「NEVER EVER」、「UNDER THE BRIDGE/LADY
MARMALADE」ときて3曲連続のナンバー1を獲得しました。今回はアルバムの中
でもかなり「黒い」曲で、またタイトルでおわかりのようにテレフォン・セック
スを題材にしたかなりきわどい歌詞の曲なだけにこれまでのような一般受けはし
ないだろう=1位はないだろう、と予想していたのですが、いやはや彼女たちの
人気というのはそんなものを問題にしないほどのレヴェルに達しているようで
す。ちなみにこの曲のヴィデオ・クリップ、妊娠中のメラニーの首から下を映さ
ないように、という苦心が感じられますが、モノクロのかなりかっこいいものな
っています。最近はシャズネイとメラニーの不仲説や解散の噂も流れてますが、
まぁそれも大物の証拠。メラニーが出産を終えた来年にはイギリスでのアリー
ナ・ツアーが予定されており既に日程も発表されていますから、当分この人気は
続きそうです。
ちなみにこの曲、1952年にイギリスでチャートが始まって以来、ちょうど8
00曲目のナンバー1ヒットになります。700曲に達したのが94年の最初、
Chaka Demus & Pliersの「Twist & Shout」ですから、4年8カ月で100曲の
ナンバー1が生まれた計算です。この間アメリカで1位になったのは47曲です
からいかにイギリスのチャートの動きが早いかがわかります。イギリスでも60
0曲目トゥパウの「China In Your Hand」から700曲目までは6年強かかって
ますからさらに最近は動きが激しくなっているということですね。さて来週には
801代目の王者が誕生するんでしょうか?


今週2位に入ってきたのは現在アメリカでもヒット中のアイドル・グループ、フ
ァイヴの新曲です。今回はジョーン・ジェット82年のナンバー1ヒット(イギ
リスでは4位)「I Love Rock & Roll」のリフをサンプリングしたとてつもなく
キャッチーな曲になっているようで、ニュー・キッズの「 Hangin' Tough」を思
わせる、なんて評判らしいです。これでファイヴは「When The Lights Go Out」
が最高4位、この前の「Got The Feelin'」が3位、でこの曲が2位。じわじわ
上がってきてますが、さて次で1位、といきますかどうか。
そして今週4位には「今年最大の大穴ヒット」現在アメリカでも大ヒット中のジ
ェニファー・ペイジがエントリー。エアプレイが好調なようでここイギリスでも
いきなりこの位置に飛び込んできました。
9位には近々サード・アルバムがリリースされるシェリル・クロウの新曲が登
場。この前のヒット、「007」の主題歌だった「Tomorrow Never Dies」はトップ
10入を逃した彼女でしたが、今回は地味な曲ながら好位置につけました。この
手のいかにもアメリカ的なシンガーはイギリスでは受けにくいんですが、この人
はコンスタントにヒットを出していてこれが11曲目の40ヒットになります。


さて今週は久々に11位以下にも目を通しておきましょう。
11位に登場したのはエディー・マーフィー主演「ドリトル先生」サントラか
ら、アリーヤの「Are You That Somebody?」アメリカでも現在エアプレイ・ヒッ
ト中ですが、ここイギリスでも彼女にとって最大のヒットになりました。
12位はこれも映画から。現在アメリカでは1位を続けているエアロスミスの
「I Don't Want To Miss A Thing」が登場。エアロスミスにとっては16曲目の
ヒットになりますが、この曲ですらもトップ10入ならず。これで彼等は「トッ
プ10ヒットの無いアーティストうち最もヒット曲の多いアーティスト」部門で
アラーム、ミッションと肩を並べる2位タイとなりました。ちなみに1位は26
曲もヒットを出しながら12位が最高というAC/DCです。
19位には先週予告したホールの新曲が登場。うーん、トップ10入は堅い、と
踏んいたんですけど意外に低い順位にとどまりました。これまでの最大のヒット
(「Doll Parts」の16位)すら超えられず。イギリスでのプロモ活動ではイン
タヴューの内容を制限したことが問題となり、人気番組「TFi Friday」への出演
を断わられたり、ということも影響しているのかもしれません。そもそもすっか
り「芸能人」と化したコートニー・ラヴに対して普通の音楽ファンが興味を失っ
てしまっているという可能性もありますが。
そして35位には筆者が個人的には今年のベスト新人、と思っているゴメスが3
枚目のシングル「Whippin' Picadilly」で遂にトップ40入。マーキュリー音楽
賞にノミネートされたことで注目が集まったこともあるのでしょうが、このユニ
ークなバンドが評価されるのは嬉しいことです。
さて今週リアン・ライムスの「How Do I Live」は32位に再再再浮上してこれ
で28週目。遂に我慢しきれず次のシングル「Looking Through Your Eyes」を
切ってきましたがこちらは初登場38位とまったくふるわず、来週には消えそう
な雰囲気。このままイギリスでは「一発屋」になるのか?


さて来週はズバリ、ロビー・ウィリアムスの新曲が来るでしょう。夏の各種フェ
スティヴァルにも積極的に顔を出し、今や押しも押されもしない大スターになっ
てしまった感がある彼、待望のセカンドからの先行シングル「Millenium」が初
の1位をゲットするのは間違いないでしょう。
そしてベスト盤からの新曲となるデペッシュ・モードの「Only When I Lose
Myself」も10位内に入ってくるのでは、と期待されます。
スマパン、パルプといったところも新曲をカットしますがこちらは苦戦しそう。
それではまた来週。


(以上、担当は野坂)


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┃                全米ヒットチャート***FLASHBACK!!                    ┃
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いよいよブレイクアウトも今週末にせまりました。meantime10も目出たく完成、
みなさん、全員投票の結果をお楽しみに。では今日は再び80年代、15年前の1983
年にFLASHBACK!!


1983年9月17日付シングルチャートトップ10


順位 前週 週数 
* 1 ( 1) (16) Maniac(マニアック)- Michael Sembello
* 2 ( 5) ( 8) Tell Her About It(あの娘にアタック)- Billy Joel
* 3 ( 3) (13) The Safety Dance(セーフティ・ダンス)- Men Without Hats
* 4 ( 8) (10) Total Eclipse Of The Heart●(愛のかげり)- Bonnie Tyler
  5 ( 2) (19) Sweet Dreams (Are Made Of This)●(スイート・ドリームス)
          - Eurythmics
  6 ( 6) (16)   Every Breath You Take●(見つめていたい)- The Police
* 7 ( 9) ( 9) Human Nature(ヒューマン・ネイチャー)- Michael Jackson
  8 ( 4) (13) Puttin' On The Ritz●(踊るリッツの夜)- Taco
* 9 (15) ( 8) Making Love Out Of Nothing At All●(渚の誓い)- Air Supply
*10 (11) ( 8) Don't Cry(ドント・クライ)- Asia


 7月からひさしぶりに戻ってきた1983年、わずかな間隔ではありますが、顔ぶ
れはすっかり変わってます。まず1位はこの年の大ヒット映画、「フラッシュダ
ンス」のサントラから、マイケル・センベロの『マニアック』。スティーヴィー
・ワンダー等のアルバムでのセッションワークを経て、アーティストとしてリ
リースした作品がいきなり大ヒット。映画のヒットに助けられた面もあってこの
後はさっぱりでしたが。2週1位をマークし、年間でも9位をゲットしてます。2位
にぐっと詰め寄っていたのはアルバム「イノセント・マン」からの第1弾シング
ルで、モータウン・サウンドを彷彿するような軽快なポップ・チューン『あの娘
にアタック』。ビリー・ジョエルのルーツがR&Bというのはよく知られた事実です
が、この曲などは『リバー・オブ・ドリームス』などと並び、その影響を如実に
物語る代表曲。そのアップビートさとポップさが受けてか、この次の週、『マニ
アック』を蹴落として1位を1週記録、年間は45位でした。3位は先週と変わらず、
最高位を付けていた、カナダはモントリオール出身のメン・ウィザウト・ハッツ
の『セーフティ・ダンス』。ヒット当時はちょっとイッちゃってる感じのシンセ
ポップ調の曲調といい、ドアーズの「Strange Days」(邦題:まぼろしの世界、
だっけ?)のジャケを彷彿させるようなフリークショウさながらのビデオクリッ
プといい、あまり良い印象はなかったなあ。年間は35位。


 4位急上昇中は、この週トップ10に2曲をプロデューサー/ソングライターとし
て送り込んでいるジム・スタインマンのいかにも彼らしいドラマチックな曲構成
の、『愛のかげり』。1996年に『I Love You Always Forever』の大ヒットを飛
ばしたドナ・ルイスと同じウェールズ出身のボニー・タイラーの1978年の出世作
『愛は哀しくて(It's A Heartache)』(最高位3位)に続く大ヒットとなった
この曲、1995年に同じくUK出身のニッキ・フレンチがカバーしてこれも2位まで
上る台ヒットになってます。デビュー当時「女ロッド・スチュアート」と呼ばれ
たかすれ声のボーカルが印象的でした。2週間後ビリージョエルを蹴落として、
見事4週1位に輝き(UKでも1位)、年間も堂々6位でした。5位は下降中、元ツー
リストのデイヴ・スチュアートとアニー・レノックスの2人によるシンセ・ポップ・
デュオ、ユーリズミックスのデビュー・ナンバーワン・ヒット、『スイート・ド
リームス』。男装のアンをフィーチャーしたシアトリカルなビデオクリップと、
ちょっと神秘的な曲調がとても印象的なこの曲、『マニアック』の前に1週だけ1
位ながら年間では10位を記録してました。6位でこれも下降中だったのは説明無用
の超有名曲、ポリスの『見つめていたい』。曲自体は完全に聴き古されてしまい、
今や新鮮味も何もないですが、モノクロ調で統一したビデオクリップはなかなか
印象的でしたね。ユーリズミックスの前に当時としては結構驚異的な8週ナンバー
ワンで(「また1位かよ」と思いながらチャートを付けてた記憶がありますな)、
当然年間は1位でした。


 7位には、「ミスター80年代」マイケル・ジャクソンのお化けアルバム「スリ
ラー」からの5枚目のトップ10ヒット、『ヒューマン・ネイチャー』。トトのス
ティーヴ・ポーカロと、カーペンターズの『シング』などを手がけたソングライ
ター、ジョン・ベティスの共作による美しいミディアム・ポップのこの曲、先々週
もこのコーナーで、SWVの『ライト・ヒア』のバックトラックに使用された、とい
うことで紹介しました。この週の7位が最高で、年間では89位。8位はオペラ座の
怪人のような風貌のビデオクリップが当時語り草になった、タコ(名前からして
色物だしなあ)の『踊るリッツの夜』。1930年代の大ヒット曲のリメイクですが、
曲はさておきキャバレー・シンガー気取りのタコ氏のビデオが笑いを誘ったもん
です。最高位4位、年間は31位。続いて15位から9位に大きくトップ10デビューし
ていたのは、ジム・スタインマン2度目の登場、エア・サプライの『渚の誓い』
(しかしすごい邦題だぞ)。ラッセル・ヒッチコックのハイパー・テンションな
高音ボーカルと、スタインマン得意のドラマチックな曲調がうまくマッチしたのか、
この後2位まで上る大ヒットとなり、年間でも66位でした。最後は、10位にジリっ
とトップ10入りしていた、80年代を代表する産業ロックバンド、エイジアの『ドン
ト・クライ』。元イエスのギタリスト、スティーヴ・ハウと元ELPのドラマー、
カール・パーマーがUKプログレ・ロック界のベース職人、ジョン・ウェットンと
バグルズのジェフ・ダウンズと組んで、演奏だけは超一流のスーパーバンドを結
成、それなりに売れましたな。最大の欠陥は、バンドのコンセプトを考える人が
いなかったこと。結果としていかにも陳腐なアルバムコンセプトと曲調で、あっ
という間に飽きられてしまう憂き目に。まあUKプログレ界の残党としては商業的
に大成功した部類ですが。この曲、この週の10位が最高、年間はおっと残った98位
でした。


 この週はいかにも80年代、という曲が並んでますね。邦題も味わいのある曲が
多く、この頃はまだ日本のレコード会社もシングルのプロモーションに気合いを
入れてたな、という感じがあります。何といってもMTVジャパン放送開始後すぐの
時期ですしね。ではまた来週。(担当:阿多)


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