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Music Magazine 【 meantime 】 Mail Magazine Edition
[Vol.43] 1998/9/1 1,936部発行
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☆マリリン・マンソンの新作「Mechanical Animals」がそのジャケットのきわど
さのため大手レコード・チェーンから締め出しを食うことになりそう。このジャ
ケットはヴォーカルのブライアン・ワーナーが両性具有者に扮し、裸で写ってい
るもので、Kマート、ウォールマート、ターゲットといった店はこのアルバムの
販売を拒否、他のチェーン店もこれに追随すると予想されている。Kマートから
は前作もその歌詞の内容から販売を拒否されているのだが、この3つのチェーン
だけで全米の4分の1のシェアを持っており、売れ行きに多大な影響を及ぼすこ
とは確実なため何らかのリアクションがとられる可能性もあるだろう。ちなみに
過去にはニルヴァーナやプロディジーのアルバムも同じように販売を拒否され、
曲名を変えたりという例がある。このアルバムは9月14日アメリカ発売。
☆パルプが今年のグラストンベリー・フェスでの模様を収録したライヴ盤をリリ
ース。といってもこれは最新アルバム「This Is Hardcore」に新装版におまけと
してつけられるもので、既にアルバムを持っているファンには何とも酷な企画で
ある。これはこのアルバムが思ったようなセールスを上げていないことによるレ
コード会社の戦略との見方もされている。収録されるのは「The Fear」や「Help
The Aged」など全7曲。また「This Is Hardcore」は先日お伝えしたようにマー
キュリー音楽賞にノミネートされているが、3作連続でノミネートされたのはパ
ルプが史上初(95年に「Different Class」で受賞)のことである。
☆ビューティフル・サウスの久々の新曲「Perfect 10」が9月21日にリリー
ス、タイトル未定のアルバムは10月発売予定。シングルにはブラス・バンドや
ゴスペル隊が参加した曲がカップリングで収録されるとか。
☆クリエイション・レーベルの首領、アラン・マッギーが同レーベル所属のミュ
ージシャン、エド・ボールとともにCHEMICAL PILOTというグループ名のもと、ド
ラムンベースのアルバムをリリースする。このアルバムは「Journey To The
Center Of The Mind」というタイトルで来月発売予定。マッギーはドラムンベー
スの大ファンだそうで「美的な意味で、マイ・ブラディ・ヴァレンタインが90
年代初頭に持っていたような『暗さ』を感じるんだ。俺たちがクリエイションで
一番モダンなバンドだぜ。これは完璧に未来のサウンドなんだ。俺は昔から暗く
て混乱させられるような音が好きなのさ」とのこと。ファースト・シングルの
「Move A Little Closer」は早くもクラブやダンス専門誌で好評を得ているそ
う。アランは以前自らビフ・バン・パウ!というバンドで活動していたが、91
年に解散、これが久しぶりの作品となる。
一方、クリエイションからはモハメッド・アリが63年に製作した(当時はカシ
アス・クレイ)「I Am The Greatest」というアルバムが再発される。ほとんど
しゃべっているだけのアルバムらしいが、「Stand By Me」のカヴァーも収めら
れているとか。
またまた一方、クリエイションでは人員の削減が行われたため「レーベル存続の
危機」が噂されたが、レーベル側は完全に否定。まぁ、ボスがこれだけ音楽を愛
しているレーベルですから、やめることはないとは思うが。
(以上、担当は野坂)
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
■ Billboard ポップシングルチャート速報(98/9/5付)
01 (初) I Don't Want To Miss A Thing / Aerosmith (1)
02 (03) The First Night / Monica
03 (04) Crush / Jennifer Paige
04 (02) My Way / Usher
05 (01) The Boy Is Mine / Brandy & Monica
06 (07) You're Still The One / Shania Twain
07 (06) Adia / Sarah McLachlan
08 (08) Daydreamin' / Tatyana Ali
09 (05) Never Ever / All Saints
10 (11) When The Lights Go Out / Five
11 (10) Cruel Summer / Ace Of Base
12 (12) Lookin' At Me / Mase (feat. Puff Daddy)
13 (14) Time After Time / Inoj
14 (09) Too Close / Next
15 (13) Make It Hot / Nicole feat. Missy "Misdemeanor" Elliot & Mocha
16 (16) This Kiss / Faith Hill
17 (18) I Still Love You / Next
18 (15) Friend Of Mine / Kelly Price
19 (初) Thinkin' Bout It / Gerald Levert
20 (17) Come With Me / Puff Daddy (feat. Jimmy Page)
ついに山が動きましたね、先週の予告通りエアロスミスの「I Don't Want
To Miss A Thing」が初登場でナンバー1を獲得。サウンドトラック盤の売
れ行きも好調な映画「アルマゲドン」の主題歌であるこの曲は、このところ
いくつものジャンルを股にかけて大活躍中の女性ソングライター、ダイアン
・ウォーレンのペンによるバラードです。彼らがこの曲を映画に提供するこ
とになったのは、ヴォーカルのスティーヴンの娘、リヴ・タイラーが出演し
ているから(娘のラブシーンを見て憤慨していたらしい)という親バカなこ
ぼれ話も伝わってきていますが、それが結果的にナンバー1となった訳です
から、リヴさんも結構孝行娘ということになりますね。
意外なことにエアロスミスのナンバー1ヒットは、彼らの長いキャリアの
中でこれが初めてです。最初のチャートヒットが'73年の「Dream On」ですか
ら、それから25年かかってのナンバー1獲得。これはロック時代では歴代最
長記録です。これに続く“苦節(?)”記録をいくつか挙げてみましょう。
24年 Tina Turner 1960 (as "Ike & Tina Turner" ) − 1984
22年 Meatloaf 1971 − 1993
21年 Robert John 1958 (as "Bobby Pedrick, Jr.") − 1979
20年 Steve Winwood 1966 (as "Spencer Davis Group") − 1986
19年 Bob Seger 1968 − 1987
18年 Jefferson Airplane/Starship 1967 − 1985
17年 Chuck Berry 1955 − 1972
17年 Bette Midler 1972 − 1989
「I Don't Want To Miss A Thing」はシングルが発売される前からラジオ
のエアプレイが大変好調で、ポイントが積み上がっているところにシングル
を1枚49セント(70円くらい?)というとんでもない廉価で発売したことで
セールス枚数のポイントも獲得し、今回の初登場1位となったようです。こ
の“ビルボードのオリコン化”戦略は今年に入ってソニー・レコードがセリ
ーヌ・ディオンの「My Heart Will Go On」やマライア・キャリーの「My
All」でとり続けているものですが、こういうナンバー1ヒットは概して短
命だったりします。エアロスミスもシングルをあっという間に市場で売りき
り、後はまたアルバムを売るということになるのかも知れません。エアロの
後は勢いよく2位までのぼりつめてきたモニカの「The First Night」が、
13週連続1位の大記録を残して遂に陥落した「The Boy Is Mine」の仇を討っ
て1位になるのか?それとも謎の新人ジェニファー・ペイジが彗星のごとく
トップに輝くのか?
今週はこれまでTOP10にいながらなかなか詳しくご紹介することので
きなかったアーティストを取り上げておきます。今週8位のタチアナ・アリ
は、以前お知らせしたとおりあちらの人気TVタレント(現在19歳)。彼女
のデビュー曲「Daydreamin'」は、この春にTOP10ヒットとなったロー
ド・タリク&ピーター・ガンズの「Deja Vu [Uptown Baby]」と同様、ス
ティーリー・ダンの「Black Cow」をネタにしたポップなダンスナンバー。
ご丁寧にタリク&ガンズの二人もラップで参加していますのでこれはもはや
「Deja Vu [Part. 2]」。50〜60年代には「Uptown Baby」というヒット曲が
出ると、すかさず他のアーティストが「I'm The Uptown Baby」なんてタイト
ルのアンサーソングを発表する、ってなことがありましたが、殆どそのノリに
近いですね。パーティ・ラップが好きな方、そしてブロンクス・フリークの方
は見逃せない一枚です。
今週TOP20内に初登場したのはエアロスミスともう一曲、昨年キース
・スウェット、ジョニー・ギルと組んだユニット“LSG”で「My Body」の
大ヒットを放ったジェラルド・リヴァートの「Thinkin' Bout It」が19位に
初登場。この曲は彼のニューアルバム「Love & Consequences」からのファ
ーストシングルです。
続いてTOP20圏外の上昇曲のご紹介。マスターPのノー・リミット・
レーベルに移籍して発表したアルバム「Da Game Is To Be Sold, Not to Be
Told」が先日見事ナンバー1を獲得したスヌープ・ドギー・ドッグ改めスヌ
ープ・ドッグのシングル「Still A G Thang」が26位に初登場。「今じゃP
親分の世話になってるけど、心意気はまだGファンクだぜ!」ってな感じで
しょうか?現在各方面で各々の活躍を見せているGファンク残党の連中が涙
を流して喜んでいる姿が目に浮かびます(・・?)。
もう一曲、アップタウン・レコードを代表する女性シンガー、モニファの
96年の「You(最高32位)」以来久々のシングル「Touch It」が先週の48位か
ら32位に上昇してTOP40入り。彼女は名前のよく似たモニカとほぼ同時期
のデビューで、当時はお互いよく比較されたりもしましたが、彼女がセカンド
アルバムを発表するまでの間にモニカは今回の「The First Night」を含めデ
ビュー以来6曲連続のTOP10を放つ大スターとなり、その差は大分広がっ
てしまった感があります。今後の彼女の巻き返しを期待しましょう。ただし彼
女の作風はよりジャジーでアダルトな感じなので、アイドルのモニカと張り合
わせるのは少々筋違いな感じもしますけど・・。
(以上、担当は八亀 yakame@meantime-jp.com)
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
■ Billboard ポップアルバムチャート速報(98/9/5付)
1 ( -) Follow The Leader / Korn
2 ( 3) Hello Nasty / Beastie Boys ▲2
3 ( 1) Da Game Is To Be Sold, Not To Be Told / Snoop Dogg
4 ( 2) Armageddon / Soundtrack ▲2
5 ( 6) 'N Sync / 'N Sync ▲
6 ( 5) Stunt / Barenaked Ladies
7 ( 7) Dr.Dolittle / Soundtrack ▲
8 (10) How Stella Got Her Groove Back / Soundtrack
9 ( 9) Backstreet Boys / Backstreet Boys ▲5
10 ( 8) City Of Angels / Soundtrack ▲3
まあ今週は文句なしでしょう。KORN(コーン)が余裕の初登場1位。セールス
は26.8万枚でした。これで今年ロック系のバンドが1位になるのは、デイヴ・
マシューズ・バンドに続いてやっと2組目。まあそうは言っても「タイタ
ニック」が4ヶ月間1位を独占してたんだから数が少ないのはしょうがない
んですが。
「Follow The Leader」は、KORNの3作目。ファーストはヒットには至ってい
ないものの、その激しいファンク・メタル・サウンド、野人のようにひたすら
吠えまくるヴォーカルという強烈なインパクトのサウンドが若いロックファン
の間で支持を得て、セカンド「Life Is Peachy」で大ブレイク。これが全米3
位のヒットになり、メンバーも非常に喜んでました(このテのバンドには「
チャートなんて関係ねえよ」と言い放つ連中が多いのですが)。
という訳で一般のロックファンは敬遠しがちなバンドかもしれませんが、ヴォー
カル曰く「デペッシュ・モードとかデュラン・デュランとか大好きだよ。俺そ
ういうのばっかり聴いてきたんだ。初めてハードなサウンドに接したのはパン
テラだな」とのことなので、少しは親近感が湧く?
2位以下はみんな揃って先週より売り上げダウン。比較的小幅減少に留めた
ビースティ・ボーイズが、チャート順位ではひとつ上げました(16.7万枚)。
以下スヌープ(15.6万)、アーマゲドン(15.4万枚)と僅差で続きます。
そして5位には、とうとうここまで来たアイドルグループ、イン・シンク
(12.4万)。チャートの順位の上では、バックストリート・ボーイズとほぼ互
角になりました。
以下、先週とあまり顔ぶれは変わりませんね。先週10位に初登場し、今週8位
へと順調に伸びている(順位、売り上げ共)サントラ「How Stella Got Her
Groove Back」は注目ですね。
トップ10以下では、シャナイア・トゥエインが今更17→11と急上昇してますが、
これは向こうの人気テレビ番組に出演した効果だそう。あ、そういえばイン・
シンクが今週伸びているのも、「Miss Teen USA」なる人気番組に出演した効
果だそうです。56→31と急上昇してるマドンナもテレビ出演効果だし、アメリ
カでもやっぱり日本同様、テレビの影響力は大きいですな。
今週は初登場作品が少なく、KORNに次ぐ二番人気は46位にまで下がらないと登
場しません。で、その46位はインセイン・クラウン・ポッセの2枚組アルバム。
こいつらは最初ディズニー系列のレーベルからデビューし、デビュー作が店頭
に並んだものの、何故かその後突然レーベル側が「わが社のイメージにそぐわ
ない」と回収を始め、結構な話題になりました。結局こいつらはアイランドに
移籍し、ファーストアルバムを無事に再発し、今回のこれがセカンドとなりま
す。なんかコテコテにメイクした結構恐い人たちみたいです。白人。
しかしほんとに最近のラップは2枚組が多いなあ。ちなみに最初にCD2枚組
アルバムを出したラッパーは2パックです。
59位には超ベテランソウルグループ、テンプテーションズが登場。インディ
レーベルで細々と活動するベテランが多い中、名門モータウンから、新作を堂々
とこの順位に送り込むのは本当に立派の一言。いったい何十枚目のアルバムな
んでしょう。
先週密かに期待を寄せたカレーラス、ドミンゴ、パヴァロッティの「3大テノー
ル」のパリでのライブ盤は、ちょっと寂しく84位に登場。でもまあ細く長く売
れ続けるのは間違いないところ。
てなわけで今週は初登場組が少ないので、普段あまり触れる機会がない、「地
味なんだけど注目に値する作品」をいくつかピックアップ。
まず、じわじわと小幅ながらも着実にランクアップしてきているクリード。も
う発売からほぼ1年経ってますが、今週22位上昇中で、既に200万枚のセールス
をつけています。これはかなりヘヴィメタルに近いサウンドで、暗くて重いそ
うです。自分で聴いてないのでいい加減な書き方で申し訳ない。
そしてそのすぐ下の23位で赤丸をつけているのがラッパーのDMX。つい先頃レイ
プ犯の容疑をかけられながらもDNA鑑定で無罪放免になったというニュースが流
れましたが、このテのラップは上位にぽーんと登場した後急下降していくのが
通例なのに、DMXは粘ります。約3ヶ月間もトップ20付近に粘っているのは大健
闘と言っていいでしょう。同じ週に初登場していた「ゴジラ」のサントラが今
週78位にまで落ちていることを思えば、その粘り強さがわかるはず。
ロリ声の新人R&Bシンガー、マーヤも29位まで上がってきました。現在ヒット中
のシルク・ザ・ショッカーをフィーチャーしたシングルが12インチのみの発売
であることもアルバムセールスを助けているようです。声に非常に特徴がある
ので、今後も色んなとこでフィーチャーされて、耳にする機会はおおいだろう
と思います。
さて、来週ですが、やっぱりローリン・ヒルが来るでしょうね。このところバ
ラ売り活動が非常に盛んなフージーズの紅一点である彼女の初ソロアルバムは、
日本でも凄い宣伝攻勢。JR渋谷駅なんか、ホームにだーっとこのアルバムのポ
スターが貼ってありました。なおこのアルバム、日本盤は2ヶ月間に限り定価
2000円とお得です。日本盤のみのボーナストラックや非常に気合いの入った対
訳付き。
というわけで、また来週。
(以上、担当は真貝 kaz@meantime-jp.com)
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■今週のUKチャート
1 (1) NO MATTER WHAT / BOYZONE
2 (2) MUSIC SOUNDS BETTER WITH YOU / STARDUST
3 (-) WHAT CAN I DO / THE CORRS
4 (3) TO THE MOON AND BACK / SAVAGE GARDEN
5 (7) EVERYTHING'S GONNA BE ALRIGHT / SWEETBOX
6 (5) MYSTERIOUS TIME / SASH! featuring TINA COUSINS
7 (-) REAL GOOD TIME / ALDA
8 (8) VIVA FOREVER / SPICE GIRLS
9 (-) MY WEAKNESS IS NONE OF YOUR BUSINESS / EMBRACE
10 (9) GHETTO SUPASTAR (THAT IS WHAT YOU ARE)
PRAS MICHEL featuring OL' DIRTY BASTARD & introducing MYA
今週もボーイゾーンががっちりと1位をキープ、スターダストの追撃も惜しくも
及ばなかったようです。
今週初登場で3位に入ってきたのは、コアーズの新曲。アルバム「Talk On
Corners」もナンバー1を獲得し、ロングセラーを続けていますが、これが
「Dreams」に続くシングルヒットになります。その「Dreams」ではトッド・テリ
ーがリミックスを手懸けていましたが、今回はTIN TIN OUTがリミックスを担
当。今年初めにリリースされたオリジナル・ヴァージョンでのシングルは50位
止りでしたが、この再リリースで見事彼女達にとって最大のヒットになりまし
た。
7位にニューエントリーしたのは、アイスランド出身、現在スウェーデンを拠点
に活動する女性シンガー、アルダ。既にヨーロッパ各国では大ヒットしているキ
ャッチーなポップソングだそうで、イギリスでもトップ10に入ってきました。
9位にはエンブレイス、ナンバー1アルバム「The Good Will Out」から3曲連
続のトップ10ヒットとなる新曲がエントリーしてきました。今回もストリング
スを使ったメロウな曲ですが、アルバム中最も印象的なメロディーを持った曲
で、ファンの間でも人気の高い曲です。
トップ10圏外で目につくのは、まず20位にニュー・エントリーしてきたフ
ー・ファイターズの新曲「Walking After You」。これはアメリカで大ヒット
し、イギリスでも公開された映画版「The X-Files」のサントラからのカット。
ということでB面には同サントラからウィーンの新曲が収められており、チャー
ト上では両面ヒット扱いになっています。ウィーンの曲目当てで買ってる人があ
いるとは思えません(?)が、こういう形で別のアーティストによる両面ヒット
というのは久しぶりのような気がします。
そして今週27位に再浮上したリアン・ライムスの「How Do I Live」。アメリ
カでは40内滞在の最長記録を今週更新したこの曲。これでイギリスのチャート
でも40内26週目。90年代ではセリーヌ・ディオンの「Think Twice」の2
5週を抜いて最長記録。といっても歴代の最長記録はまだまだ先です。イギリス
のチャートにおけるトップ40内「連続」滞在記録は61年、Mr.Acker Bilk
「Stranger On The Shore」の記録した45週。それに次ぐのはJim Reeves 「I
Love You Because」(64年)とFrankie Goes To Hollywoodの「Relax」(84
年)の37週になります。さすがにここまでは難しいでしょうが、ここまできた
ら是非30週の大台にのせてほしいところです。
さて、いよいよ来週はマニック・ストリート・プリーチャーズの新曲が登場しま
す。「A Design For Life」の最高2位という自己記録を塗かえることができる
のかが注目されます。地味な曲ではありますが、まさに「待望」のシングルで話
題性は十分なだけに期待しましょう。それではまた。
(以上、担当は野坂)
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┃ 全米ヒットチャート***FLASHBACK!! ┃
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超大型の台風4号で日本中大荒れ模様ですが、皆さんの近くの川は大丈夫ですか?さ
て今週はちょっと最近に近づいて、5年前の1993年にFLASHBACK!!
1993年8月26日付シングルチャートトップ10
順位 前週 週数
1 ( 1) (17) Can't Help Falling In Love (From "Sliver")▲
(好きにならずにいられない)- UB40
* 2 ( 3) ( 5) Dreamlover▲(ドリームラバー)- Mariah Carey
3 ( 2) (15) Whoomp! (There It Is)▲4(フープ!)- Tag Team
4 ( 4) (13) Lately●(レイトリー)- Jodeci
* 5 ( 5) (13) Runaway Train●(ランナウェイ・トレイン)- Soul Asylum
* 6 ( 7) ( 7) If●(イフ)- Janet Jackson
* 7 (11) ( 8) Right Here (Human Nature)/Downtown●(ライト・ヒア)- SWV
* 8 (12) ( 8) Will You Be There (From "Free Willy")●
(ウィル・ユー・ビー・ゼア)- Michael Jackson
9 ( 6) (13) I'm Gonna Be (500 Miles) (From "Benny And Joon")●
(アイム・ゴナ・ビー(500マイルズ))- The Proclaimers
10 ( 9) (13) If I Had No Loot●(イフ・アイ・ハド・ノー・ルート)
- Tony! Toni! Tone!
ホントに90年代に入ると途端にミリオン/プラチナ・マークが増えますね。
さてこの週の1位は、この週まで7週間連続トップに居座ったはっきり言って
当時はサプライズ・ヒット、UB40の『好きにならずにいられない』。この曲
ご存じエルヴィス・プレスリーの大ヒット(1962年最高位2位)ですが、当
時これだけ大ヒットしたのは、シャロン・ストーン主演のパラマウント映画
「氷の微笑(Sliver)」の主題歌に使われたというのと、レゲエのリズムが
夏のFMステーションに好意的に受け入れられ、エアプレイを集めたというの
も大きかったとか。UB40に取ってもまさかの、そして5年振りのNo.1ヒット
に大化け、年間でも堂々の3位でした。
2位にジリっと上がって翌週には1位をゲットするのが、マライア7曲目のNo.1
ヒット、『ドリームラバー』。エモーションズの『Blind Alley』をサンプリ
ングして、ちょっとヒップホップ系のリズムも取り入れたこの曲、アルバム
「Music Box」からの第1弾シングル。この曲UB40を凌ぐ8週連続1位をキープ
したにも拘わらず年間8位止まりだったのは急なチャートアクションのせいか。
さてこれまでの2曲もかなりのメガヒットですが、次の3位にいたデンバー出
身のヒップホップ・デュオ、タグ・チームの『フープ!』もこの年を代表す
る特大ヒット。最高位2位ながらHot100に45週もいて当時の最長ランキング
記録("Tainted Love"の43週)を塗り替えるは(最近ではリアン・ライムス、
ジュエルなど記録続出のため現在は12位タイ)、トップ3に14週も居座るは、
2位ながら年間チャート2位、おまけに翌年の年間チャートにまで顔を出すは
(42位)、もうやりたい放題。売上400万枚というのも90年代ではエルトン・
ジョンに次ぐ記録(『Macarena』と『I Will Always Love You』がタイ)。
曲はおにーさん沢山で叫び系のベースものだけに、なぜにこんだけ売れたか
は謎だ。
ぐっと趣を変えてしっとりバラードで4位最高位を付けていたのが、ジョ
デシの『レイトリー』。「MTVアンプラグド」でシュティービー・ワンダー
の有名曲をカバーしたものだが、こいつらのスロウはこの間のK-Ci&ジョジョ
のNo.1ヒット『All My Life』でも証明済のように絶品。年間では15位でした。
5位はこれも最高位を付けていた、ミネアポリス出身のオルタナ系4人組、ソ
ウル・アサイラムの最大のヒット、『ランナウェイ・トレイン』。アルバム
「Grave Dancers Union」からのこの曲、シンプルでアコースティックなサ
ウンドと何とはなしに親しみやすいメロディがラジオの支持を得て大ヒット
した。年間は22位。6位に上がっていたのはジャネットの『イフ』。アルバ
ム「janet.」からの2曲目のシングルで、前作「リズム・ネイション...」系
の音とジャム&ルイスのプロデュースがクールなグルーヴを生み出していて、
シュープリームスのサンプリングなども印象的な、耳に残る曲。思えばこの
辺から最新作「Velvet Rope」に通じるサウンドの方向性が窺える。年間は
19位。
圏外から元気よくトップ10入り、7位上昇中はつい先頃とうとう解散して
しまったSWVの『ライト・ヒア』。個人的にとても好きなグループだったので、
解散はいかにも残念。この曲はアルバムではごく普通のR&Bミディアムだった
のを、バックトラックにマイケル・ジャクソンの『Human Nature』を全面的
に使うことにより全く表情の違う曲に仕上げてラジオで大当たりしたという、
最近のパフィあたりのリミックス商法を思わせるヒットで、最高位2位まで
行きました。年間は29位。同じく8位にトップ10初登場は、他ならぬそのマ
イケル・ジャクソンの『ウィル・ユー・ビー・ゼア』。イルカと少年の交流
を描く映画「Free Willy」に使われたとあって、大コーラスをバックにゴス
ペル風に盛り上げるあたり、いかにもマイケル!いかにも動物保護ソング!
という感じ。意外と伸びず、最高位7位で年間47位。9位下降中はプロクレイ
マーズの
『アイム・ゴナ・ビー』。スコットランド出身の双子デュオのこのいかにも
イギリスっぽいちょっと屈折したポップ・ソングが売れたのは、ジョニー・
デップの主演映画「Benny & Joon」(邦題忘れた)に使われたのと、それを
きっかけにFMで取り上げられたこと。1位のUB40といい、映画とエアプレイの
組み合わせがこの頃のヒットの方程式だったのかも。最高位は何と3位で年
間27位。最後10位は、現在活動休止中のトニ・トニ・トニ。来年にはリーダー
のラファエル・サディークのソロも予定されているようですが、90年代屈指
の正統派R&Bグループと言えるでしょう。これまた90年代を代表する名盤
「Sons Of Soul」からのカットのこの曲、グルーヴ感溢れるちょっとニュー
ジャックスイング入ったミディアムR&Bの佳曲。最高位は7位で、年間も35位
に頑張ってました。
今回のmeantimeは80年代特集ですが、90年代もこの頃は結構曲の粒がそろっ
てましたね。次回は70年代行こうかと思ってますので、オールドタイマーの
皆さん、お楽しみを。ではまた来週。(担当:阿多)
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