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     Music Magazine 【 meantime 】 Mail Magazine Edition


                [Vol.42]  1998/8/26  1,919部発行
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☆REMの新作「Up」からのシングルが「Daysleeper」に決定、発売は10月中
旬。ローリング・ストーンズ誌のインタヴューに答えたベーシストのマイク・ミ
ルズは「これは仕事をしている人達、それもどちらかというと孤独な環境の中で
仕事をしている人達についての曲なんだ」「ありもしない意味を含ませるつもり
はない。ただこれは人が自分自身を発見するための自分への問いかけなんだ、
『俺は人生のこの時まで、ずっとこの事をやってきた。でもそれが何なんだろ
う?』っていうね。」と語っている。
またREMはアルバム発表に先立ち、10月17,18日に行われるニール・ヤング主催の
ベネフィット・コンサートに参加する。これはニール自身の子供を初めとする障
害を持つ子供のための教育機関への援助を目的とし、毎年開催されているもの
で、REMの参加は初。                      
しかしながら、REMは今回のアルバムに伴うツアーは行わない模様。90年代に
入り5枚目のアルバムになるが、ツアーを行ったのは「MONSTER」だけというこ
とになりそうだ。


☆新作も間近のビューティフル・サウスのポール・ヒートンとデヴィッド・ロザ
リーが地元ハルに自転車置場を設置。交通事情の改善に一役買った。これは彼等
がヨーロッパをツアーをしているときに他の国で自転車通勤者の多さに気付いた
のが始まりで、交通渋滞に悩み、車以外での移動を推進する労働党政権もこの計
画を後押し、オープニングにはジョン・プレスコット議員もかけつけたとか。
ちなみに彼等の新曲についての詳細は来週発表。
                       
☆以前からお伝えしているオアシスのB面曲集アルバムの曲目が正式にアナウン
スされた。発売は11月初旬の予定。曲目は以下の通り。 'Acquiesce',
'Underneath The Sky', 'Talk Tonight','Going Nowhere', 'Fade Away', 
'The Swamp Song', 'I Am The Walrus', 'Listen Up', 'Rockin' Chair',
'Half The World Away','It's Good To Be Free','Stay Young','Headshrinker',
'The Masterplan'。オアシスは「ジャムやスミスの伝統を守る」と公言し、B面
だからといって手を抜かない、どころかA面よりもいい曲がさりげなく入ってい
たりするので、シングル全て買っているようなファン以外にも聴き逃せないアル
バムになっている。


(以上、担当は野坂)


☆先頃デビューアルバムを全米初登場No.1に送り込んだラッパーのDMXに、
レイプの容疑がかけられていた。DNA鑑定の結果、無事、シロとなったそうだ
が、全米No.1アーティストがこういう事件に振り回されるとは、何とも殺伐
とした世の中ではあります。


☆中心人物のブラッド・ノウェルがオーヴァードーズで死亡したために解散し
たサブライム。遺作となった「Sublime」は現在までにアメリカで300万枚以上
売れています。約1年前には未発表曲集、数ヶ月前にはライヴ盤が出ていまし
たが、今度はアコースティック・アルバムが出るそうな。で、更にその後には
ベスト盤が控えているそう。2パック並みの「死後のリリース量の多さ」です
な。本人の死後、その未発表作が次々に発表されるのは、ファンとして果たし
て喜ぶべきことなんでしょうか、ねぇ?
(以上、真貝)


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


■ Billboard ポップシングルチャート速報(98/8/29付)


01 (01) The Boy Is Mine / Brandy & Monica (13)
02 (02) My Way / Usher
03 (05) The First Night / Monica
04 (07) Crush / Jennifer Paige
05 (04) Never Ever / All Saints
06 (03) Adia / Sarah McLachlan
07 (06) You're Still The One / Shania Twain
08 (12) Daydreamin' / Tatyana Ali
09 (09) Too Close / Next
10 (10) Cruel Summer / Ace Of Base
11 (11) When The Lights Go Out / Five
12 (13) Lookin' At Me / Mase (feat. Puff Daddy)
13 (08) Make It Hot / Nicole feat. Missy "Misdemeanor" Elliot & Mocha
14 (16) Time After Time / Inoj
15 (15) Friend Of Mine / Kelly Price
16 (19) This Kiss / Faith Hill
17 (14) Come With Me / Puff Daddy (feat. Jimmy Page)
18 (22) I Still Love You / Next
19 (17) Say It / Voices Of Theory
20 (21) Ghetto Supastar (That Is What You Are) /
            Pras Michel (feat. Ol' Dirty Bastard & introducing Mya)


 ブランディとモニカ、遂に13週目の1位。13週間以上1位を記録したシン
グルは過去に6枚しかなく、この曲はもはや歴史的な大ヒットの仲間入りを果
たしたと言えるでしょう。参考までに過去のナンバー1ヒット記録を御紹介し
ておきます。


16 Weeks
One Sweet Day / Mariah Carey & Boyz II Men ('95)


14 Weeks
I Will Always Love You / Whitney Houston ('92)
I'll Make Love To You / Boyz II Men ('94)
Macarena (Bayside Boys Mix) / Los Del Rio ('96)
Candle In The Wind 1997/
   Something About The Way You Look Tonight / Elton John ('97)


13 Weeks
End Of The Road / Boyz II Men ('92)


 先週このコラムで「ブランディとモニカの1位はもう終わり、かわりにエア
ロスミスのシングルがナンバー1となる」といったようなことを書きましたが、
彼らは今週のチャートには登場しませんでした。どうもあちらのコロンビア・
レコードがシングル「I Don't Want To Miss A Thing」のリリースを1週間延期
したようで、8/18に店頭に並んだそうです。来週こそチャートに登場するはず
なので、皆さん今暫くお待ち下さいね(・・などと蕎麦屋の出前のようなこと
を書いてますが(^^;)。


 今週TOP20内の新顔は1曲のみ。ナンバー1ヒット「Too Close(今週9
位)」が相変わらず根強い人気を誇っているネクストの新曲「I Still Love You
」が順調に上昇してTOP20入り。今回はバラードです。


 日本でもアメリカでも現在はサマー・バケーションの真っ最中ということで、
どうもレコード会社の方も新譜のリリースをひと休みしている感があります。
TOP20圏外を見てもあまり動きはなく、今週TOP40にニューエントリ
ーしてきた曲はありませんでした。HOT100全体を見ても初登場は75位に
ウルトラ・ナテ、アンバー、ジョセリン・エンリケというダンスアクト夢の
(?)共演"スターズ・オン54"の「If You Could Read My Mind(ゴードン・
ライトフットのカバーです)」のみ。「こんな時期に仕事なんかしてられるか」
という声が聞こえてきそう。


 今週は夏休みモード(^_^)ということで手短かに済ませましょう。最後に
ひとつ、先週38位から43位にランクを落とし、遂にTOP40から姿を消し
たと思われた驚異のロングランヒット、リアン・ライムスの「How Do I Live」
が今週再上昇して40位に返り咲きました。これでこの曲の通算TOP40滞在
は60週目、ジュエルの「You Were Meant For Me/Foolish Games」と並ぶ歴代
最長記録となりました。更にHOT100では通算63週目となり、これもジュ
エルの65週まであと一歩まで迫っています。こちらは記録が更新されたときに
改めて御報告します。


(以上、担当は八亀 yakame@meantime-jp.com)


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


■ Billboard ポップアルバムチャート速報(98/8/29付)


 1 ( 1) Da Game Is To Be Sold, Not To Be Told / Snoop Dogg
 2 ( 2) Armageddon / Soundtrack ▲2
 3 ( 3) Hello Nasty / Beastie Boys ▲2
 4 ( -) The Mix Tape Vol.III: 60 Minutes Of Funk
          The Final Chapter / Funkmaster Flex
 5 ( 5) Stunt / Barenaked Ladies
 6 ( 9) 'N Sync / 'N Sync ▲
 7 ( 4) Dr.Dolittle / Soundtrack ▲
 8 ( 6) City Of Angels / Soundtrack ▲2
 9 ( 7) Backstreet Boys / Backstreet Boys ▲5
10 ( -) How Stella Got Her Groove Back / Soundtrack


今週はトップ20内に5枚が初登場。一番人気は、ファンクマスター・フレックス
でした。
タイトルを見れば、このアルバムは何やら「普通のアルバム」ではなさそうだ
ということはお分かりいただけるでしょう。ラップという音楽はもともと非常
にストリート性の強い音楽で、大企業の流通ルートにのって全国にくまなく配
送されるような正規の作品とは別に、ニューヨークのクラブやヒップホップ専
門店などアンダーグラウンドで流通するプロモ盤、海賊盤、ミックステープなど
が大量に出回っています。
洋楽好きの皆さんには、お気に入りの曲を集めた、自分だけのオムニバステープ
を作った経験がある方は多いでしょう。プロがそれをやると、曲と曲のつなげ方
に凝ったり、自分のテープのためにわざわざラッパーを呼んできてラップさせ
てしまったり、自分でMCを入れたりして、自分の「作品」として仕上げます。
それがミックステープというやつ。で、その名の通り、これはカセットで流通
するのが通常の形なのですが、ファンクマスター・フレックスのようにニュー
ヨークのヒップホップ界で一番有名なDJともなると、それをCDにして、しかも
正規の販売ルートで全国販売してしまえるわけです。
95年にVol.1、97年にVol.2が出ており、今回で一応完結するようですね。


上位3枚は先週とまったく変わらず(セールスは順に24.6万枚、18.6万枚、
18.3万枚)。
ベアネキッド・レイディーズ、イン・シンクの健闘が目立ちますが、9位に順
位を落としながらも先週より売り上げを伸ばしているバックストリート・ボー
イズの粘り強さも見逃せません。


10位に初登場しているのは、ジャネット・ジャクソンのアルバム以来ご無沙汰
だったジャム&ルイスがプロデュースを手掛ける、ブラック系のサントラ。
11位にはベテラン・カントリー・シンガーのヴィンス・ギルが、15位には、
新人ながらも長い下積み期間の間に業界ではすっかり有名人になっていた、
実力派のR&B女性シンガー、ケリー・プライスのデビュー作がそれぞれ初登場。


そして疑惑の13位。E-40の2枚組が初登場なんですが...
何が疑惑かって、E-40の人気はぜったいこんなもんじゃないんですよ。私は
新作は初登場No.1確実と見てましたし、それは強ち見当違いではないと思い
ます。で、このアルバム、まだ正式リリースされてないはずなんです...
ということは、正規の発売前に、小売店が勝手にフライングで売り出してしま
う「Street Date Violation」の結果なのか?しかしそれにしてはあまりにも売
れ過ぎだし、現在謎だらけの状況。数週したらすべて明らかになるでしょうか
ら、追ってお知らせしていきましょう。


以下、下位のほうまで見ていくと、26位初登場が、ルーサー・ヴァンドロスの
ヴァージン移籍第1弾。最近はカヴァーアルバムとかクリスマスアルバムで
お茶を濁し続け、AORシンガー化が著しかったルーサー。本当は素晴らしいソウ
ルシンガーなのに、このところの煮えきらない活動のせいで、若いR&Bファン
からは「カラオケオヤジ」呼ばわりされる始末。しかしどうやらそれはレコー
ド会社の意向だったようで、やっと移籍を果たした今回はどっぷりとソウルフ
ルな作品になっているそうです。
35位初登場は女性シンガーのリズ・フェア。デビュー作が(エロい歌詞のお陰
で)日本ではかなり話題になりましたが、アメリカでまともにヒットするのは
これが初めて。
40位は、このところ矢継ぎ早にリリースされているウータン・クラン関係。


といったところで来週ですが、ずばり、コーン(KORN)が来るでしょう。
で、コーンの一人勝ちでしょう。他に対抗馬はまったく見当たりません。
前作から「I Love You Always Forever」がヒットしたドナ・ルイス、イギリス
では大成功を収めているライトハウス・ファミリー、シングルがヒット中の
女優兼シンガーのタチアナ・アリ、女性ラッパーのMCライト、大ベテランの
テンプテーションズあたりが新作を出しますが、まあコーンの敵ではないでしょ
う。意外と侮れないのが、「3大テノール」の、パリでのライヴ盤。クラシック
は非常に根強い人気があり、特にオペラは最近よく売れてます。たまにはこうい
うのがトップ10に飛び込んできても面白いんだけどなあ。


というわけで、また来週。 


(以上、担当は真貝 kaz@meantime-jp.com)


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■今週のUKチャート


今週のUKチャート
  1 (1)   NO MATTER WHAT / BOYZONE
  2 (-)   MUSIC SOUNDS BETTER WITH YOU / STARDUST
  3 (-)   TO THE MOON AND BACK / SAVAGE GARDEN
  4 (-)   I WANT YOU BACK / CLEOPATRA
  5 (2)   MYSTERIOUS TIME / SASH! featuring TINA COUSINS
  6 (-)   THE AIR THAT I BREATHE / SIMPLY RED
  7 (-)   EVERYTHING'S GONNA BE ALRIGHT / SWEETBOX
  8 (3)   VIVA FOREVER / SPICE GIRLS
  9 (5)   GHETTO SUPASTAR (THAT IS WHAT YOU ARE)
          / PRAS MICHEL featuring OL' DIRTY BASTARD & introducing MYA
10 (7)   COME WITH ME / PUFF DADDY featuring JIMMY PAGE


トップ40内に16曲、トップ10内に5曲が初登場と大きな変動のあった今週
のチャート。そんななかボーイゾーンが首位をキープしました。これで彼等は4
曲目のナンバー1にして初めて2週連続の1位を達成。固定ファン以外の層にも
支持されているようです。人気番組「TOP OF THE POPS」では作者であるアンド
リュー・ロイド・ウェーバーとの共演という話題性もセールスを助けたのでしょ
うか。ちなみにこれで彼等は12曲連続トップ5ヒットでカイリー・ミノーグの
持っていた11曲連続という記録を打ち破りました。


しかしそんなボーイゾーンも決して余裕で1位をとったわけではありません、実
は週の途中まで1位をキープしていたのは結局2位に甘んじたスターダストでし
た。これは昨年「DA FUNK」などのヒットを出したフランスのテクノ・デュオ、
ダフト・パンクの片割れ、トーマス・バンガルターによるプロジェクトで70年
代ディスコ風のサウンドがクラブ・シーンで大受け、爆発的なセールスを記録し
ているようです。実はこのシングル、イギリスで正式にリリースされる前に大量
の輸入盤が出回っており、この分を加えれば間違いなくナンバー1をとれただろ
う、と言われています。


そして3位にはアメリカでの再登場に引き続き、サヴェージ・ガーデンがエント
リー、イギリスでも「I WANT YOU」の後にリリースされたこの曲は全くヒットし
なかったのですが、「TRULY MADLY DEEPLY」のロングセラーを受けての再発売
で、この位置に飛び込んできました。


4位にはクレオパトラの3枚目のシングルが登場。これはタイトルでおわかりの
ようにジャクソンズ70年のヒット(アメリカ1位、イギリス2位)のカヴァ
ー、イギリスでは88年にリミックスもヒットしているくらい人気のある曲で
す。これでデビュー以来、3位、4位、4位と全てトップ5に送り込んでいる彼
女達、アメリカでは苦戦気味のようですが、イギリスでの人気は確固としたもの
になっているようです。


6位にもカヴァーが登場。新作「BLUE」からの第2弾シングルとなるシンプリ
ー・レッドの新曲はアルバート・ハモンドのペンによるホリーズ74年のヒット
(アメリカ6位、イギリス2位)のカヴァー。テレビ曲のサッカー番組の宣伝に
使われておりミック・ハックネル本人も出演しているそう。またこの曲、アルバ
ムには「REPRISE」と副題がついた別ヴァージョンも収録されており、そちらは
ジョン・クーガーの「JACK AND DIANE」をサンプリングした何とも不思議なヴァ
ージョンになっています。


7位に入ってきたのは既に日本の輸入盤店、FMなどでヒットを記録しているスィ
ートボックス。バッハの「G線上のアリア」をバックトラックに使ったこの曲。
クラシックを使ったヒットといえば最近ではクーリオの「C U WHEN U GET THERE
」がありましたが、バッハのこの曲を使ったヒットといえばプロコル・ハルムの
ナンバー1ヒット「A WHITER SHADE OF PALE」を忘れることはできないでしょ
う。


さて来週もボーイゾーンは1位をキープできるのか、それともスターダストが奪
いとるのか。またエンブレイスの新曲がどのくらいに入ってくるのかも注目した
いところ。
それでは、また。


(以上、担当は野坂)


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┃                全米ヒットチャート***FLASHBACK!!                    ┃
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先週まではmeantime10の80年代特集プレ企画といいことで、80年代各年のチャー
トをお届けしましたが、いかがでしたか?1988年と1989年を担当してくれた
窪田さん、ありがとうございました。おかげさまでmeantime10全員参加企画の80
年代トップ40ヒット人気投票の方も、先週で締め切りました。結果はmeantime10
掲載ですのでお楽しみに。さて今週からは従来のパターンに戻って、今週は20年
前の1978年にFLASHBACK!!


1978年8月26日付シングルチャートトップ10


順位 前週 週数 
* 1 ( 2) (14) Grease▲(グリース)- Frankie Valli
* 2 ( 1) (11) Three Times A Lady(永遠の人に捧げる歌)- Commodores
  3 ( 4) (14) Miss You●(ミス・ユー)- The Rolling Stones
* 4 ( 6) (10) Boogie Oogie Oogie▲(今夜はブギ・ウギ・ウギ)
              - A Taste Of Honey
  5 ( 5) ( 9) Hot Blooded●(ホット・ブラッディッド)- Foreigner
  6 ( 7) (13) Love Will Find A Way(恋の水平線)- Pablo Cruise
* 7 (11) ( 8) Hopelessly Devoted To You●(愛すれど悲し)
       - Olivia Newton-John
  8 ( 9) (14) Magnet And Steel●(マグネット・アンド・スティール)
              - Walter Egan
* 9 (10) ( 7) An Everlasting Love●(永遠の愛)- Andy Gibb
 10 ( 3) (16) Last Dance●(ラスト・ダンス)- Donna Summer


 この週の1位は、最近ブロードウェイ・ミュージカルとしてヒットし、昨年は
全米エアプレイで『Grease Megamix』がヒットするなど、このところ人気が再燃
している映画「グリース」の主題歌がゲットしていました。歌うのは言わずと知
れたフォー・シーズンズのリーダー、フランキー・ヴァリ。彼にとって1975年の
『瞳の面影(My Eyes Adored You)』以来のNo.1ヒットとなったこの曲、1978年
当時「サタデイ・ナイト・フィーバー」で絶好調だったビージーズの長兄、
バリー・ギブのペンによる、ちょっとレトロ調の(特にイントロ)ミディアム曲
で、2週間1位をキープ、年間は11位でした。なおこの曲を含むサントラは上記の
再人気もあってつい最近までビルボードのTop Pop Catalog Albums Chartで延々
52週も1位を続けてました。その『グリース』に蹴落とされながら2位で頑張って
星を付けていたのは、コモドアーズの記念すべき初のNo.1ヒット、『永遠の人に
捧げる歌』。当時はやたら綺麗すぎるバラードでつまらんと思っていたけど、今
聴くとライオネル・リッチーのカントリー趣味が如実に曲に出ているなあ、とあ
る意味興味深し。なお、下がりながらも星を付ける"Backward Bullet"はホット
100史上この曲が3曲目。ちなみにこの曲以前のバックワード・ブレットの記録は
次の2曲。


1975/3/8付チャート  Best Of My Love - Eagles(*1→*7)
1976/10/23付チャート Disco Duck (Part 1) 
    - Rick Dees & His Cast Of Idiots(*1→*2)


何とイーグルスの記録には驚きですが、つい最近ホット100でバックワード・ブ
レットが相次いで起きるのを見ると、チャート記録がここ数年でどんどん書き換
えられている現状を思い知ってしまいますね。コモドアーズのこの曲、『グリー
ス』の前に2週1位、年間は10位に入ってました。3位は、コモドアーズの前に1週
間1位になった後、下降中だったのが何の拍子か1ランク戻していたストーンズの
『ミス・ユー』。ナンバーワンアルバム「Some Girls」からのカットで、ベース
ラインがディスコ風のリズム(ロッド・スチュアートの『アイム・セクシー』と
同様)を刻んでいるというので賛否両論を読んだ8曲目のナンバーワン。年間は
16位でした。


4位はジャニス・ジョンソンとヘイゼル・ペインの黒人女性2人組(実は+α)、
テイスト・オブ・ハニーのデビューヒット。ミディアムのディスコ・ヒットです
が、『グリース』の後、3週1位を記録。年間は9位。それだけでなく、この年のグ
ラミー賞でカーズ、エルヴィス・コステロといった強豪を抑えて新人部門を制す
るというおまけつき。いやあこの時ほどグラミー賞の権威が落ちたことはなかっ
たね。彼女らは1981年にこれまたベタな『スキヤキ』のカバーでトップ10にカム
バックします。


 5位はこの2週後に最高位3位をマークする英米混成の6人組、フォリナーの『ホッ
ト・ブラッディッド』。80年代はむしろバラードの大ヒットが多かった彼ら、こ
の頃はまだこういうイキの良いハード・ナンバーで大ヒットを放ってました。ア
ルバム『ダブル・ヴィジョン』からで、年間は36位。6位は、70年代後半から80年
代にかけて手堅い人気を博していた、R&Bベースのウェスト・コースト・ポップ・
ロック・バンド、パブロ・クルーズの2曲目のトップ10ヒット『恋の水平線』。ア
ルバム「Worlds Away」からの、力強く腹に響くビートが心地よい、ミディアム・
アップ・ナンバー。この週の6位が最高位で、年間は44位でした。


圏外からどーんと7位に入っていたのは、これも映画「グリース」からオリビアが
相手役のジョン・トラボルタを思いながら映画の中で歌う『愛すれど悲し』。し
かし当時既に30代だった彼女が映画で目尻の皺を隠しながら18歳を演じるという
のはどう見ても無理があったよなあ。曲はなかなかスイートなポップ・バラード
ですが。最高位3位で年間は35位でした。


 8位もこの週が最高位だったウォルター・イーガンの唯一のトップ40ヒット。フ
リートウッド・マックのリンゼー・バッキンガムのプロデュースによるいわば「人
脈ヒット」。ちょっと根暗っぽくもポップなメロディをもったゆったりした曲でし
たね。年間では40位に。


9位上昇中は、ビージーズ3兄弟の弟、アンディの『永遠の愛』。彼の他のヒット
同様、お兄さんのバリーのペンによる、軽快ながらビージーズ系らしいフックの
あるメロディがなかなか快感の曲。アンディは残念ながら数年前に病気で他界し
てしまいましたが、こうして聴き直してみるとポップ・ヴォーカリストとしても
なかなかだったな、と今更ながら短すぎた人生が悔やまれます。最高位は5位で、
年間45位。


さて今週の最後を飾るのは、女王ドナ・サマーのある意味では最も彼女らしさが
出たヒット曲『ラスト・ダンス』。映画「イッツ・フライデー(Thank God It's 
Friday)」の挿入歌で、映画ではラスト近くの場面で彼女が堂々たるパフォーマ
ンスを見せていました。大分前にAIDSで他界したポール・ジャバラのペンによる
この曲、最高位は3位で年間でも34位に頑張ってました。


 ミリオンセラーマークが目白押しの今回のトップ10、久しぶりに80年代以外を
カバーするのも新鮮でしたね。そのうちmeantimeでも70年代をカバーする機会を
見つけたいものです。ではまた来週。(担当:阿多)


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