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     Music Magazine 【 meantime 】 Mail Magazine Edition


                [Vol.41]  1998/8/18  1,887部発行
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ているブレイクアウト(及びその後の飲み会)の開催、会員向け情報誌「TOP40」
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■■■■■■■■■■■■ meantime Music News ■■■■■■■■■■■■■


☆カーディガンズの新曲「My Favourite Game」は9月28日イギリス発売。タ
イトル未定のアルバムは10月19日の予定。この曲のヴィデオはプロディジー
の「Smack My Bitch Up」やマドンナの「Ray Of Light」を手懸けたヨナス・ア
ッカーランドが監督。彼等は今年6月から地元のスタジオでこれまでと同じくト
ーレ・ヨハンソンのプロデュースのもとレコーディングを行った。


☆サイプレス・ヒルの新作「Cypress Hill ・」が10月初めにリリースされる。
サード・アルバム発表後メンバーのセン・ドッグがグループから離れたため、解
散状態にあると思われていた彼等だが、今回このアルバムでセン・ドッグが復帰。
DJマグス、Bリアルとのトリオで再び活動するようだ。


☆トム・ウェイツがなんとあのエピタフ・レーベルと契約。来年には久しぶりの
新作を発表するそう。エピタフはランシドやNOFXといったバンドが所属しており、
「メロコア」のイメージが強いがトムいわく「このレーベルはミュージシャンに
よってミュージシャンのために運営されている。ミュージシャンを作物としてじゃ
なくパートナーとして扱っているように感じるんだ。僕にとっても冒険になるだ
ろう」とのこと。


☆先日靴屋でナイキのシューズを盗もうとして御用となったオールド・ダーティ
ー・バスタードが予定されていた日時に法廷に姿を見せず、指名手配されること
になった。彼は現在アメリカ・ツアーの最中で最初からすっぽかすつもりだった
らしい。しかも彼は事件のあったヴァージニア州に戻らない限り逮捕はされない
のでこのままツアーを続行するとか。何ともはや。


☆ブー・ラドリーズの新曲「Free Huey」は10月5日リリース。アルバム
「Kingsize」はその2週間後に発売される予定。かれは彼等にとって6枚目の
アルバムで前作「C'mon Kids」より「ポップ」な内容になっているらしい。中に
は「Jimmy Webb Is God」なんて曲名も。


☆マニック・ストリート・プリーチャーズとマッシヴ・アタックがお互いのシン
グルでリミックスの交換を行う。マッシヴの次のシングル「Inertia Creeps」に
はマニックスのジェイムスの初のリミックスが収録。そのお返しにマッシヴがマ
ニックスのシングル「If You Tolerate This Your Children Will Be Next」
のリミックスを担当する。そのマニックスの新作にtheaudienceのソフィー嬢と
のデュエットが収録されるとお伝えしたが最終段階でアルバムから漏れた模様。
ソフィーの話によると「ジェイムスは凄く気にいってくれたの。でも凄く奇妙な
サウンドの曲だし、アルバムにそぐわなかったんでしょ」とのことらしい。今後
シングルのカップリングとして登場する可能性はあるらしいので期待しておきま
しょう。


☆ボックス・トップスが再結成ツアーを行う。67年にメンフィスで結成された
彼等は「The Letter」や「Cry Like A Baby」といったヒットを出した後、70
年に解散。当時まだ10代だったシンガーのアレックス・チルトンは後にビッグ・
スターを結成。このバンドではヒットこそなかったものの今だに若いバンドに影
響を与え続けている伝説的な存在である。ツアーは8月13日ウィスコンシンで
スタート。現在アメリカ以外での日程は予定されていない。


☆アメリカのチャートにも登場し、日本発売もされるなどただ今絶好調のファッ
トボーイ・スリムことノーマン・クックがビースティー・ボーイズの次のシング
ルのリミックスをする。これはアルバムからセカンド・シングルとなる「Body
Movin'」。彼は今年コーナーショップの「Brimful Of Asha」をナンバー1にし
た他、いくつもの曲をトップ10に送りこんでおり、リミックスの依頼が殺到し
ているもののそのほとんどを断わっているとか。「 時々リミックスをやるのは
いいもんだよ。でも自分の曲を作るのがまず第一であるべきだろ。それにやりた
いと思う曲もあんまりないしね」とのことだけにさすがビースティーズといった
ところか。ちなみにファットボーイ・スリムのセカンド「You've Come A Long
Way Baby」は間もなくリリース。


☆コートニー・ラヴがプロモーションで訪れたイギリスで取材記者に特定の質問
を禁止する命令を事前に発し、顰蹙を買った。 話題になっている映画「カート
&コートニー」についての質問、またカート・コバーン、バンドのメンバーの私
生活や家族について、コートニーの父親について、また薬物の使用についての話
題は厳禁され、ジャーナリストは全員取材前にコートニーと議論をしない旨の契
約書にサインさせられたという。また今回のアルバムはビリー・コーガン無しで
はできなかったという噂にも神経ととがらせているようだ。一方のビリーはハワ
ード・スターン・ショーのインタヴューで「言いたいことは言わせておくさ、で
もシングルの『Celebrity Skin』のリフは俺のだぜ。彼女は誰かの助けがなきゃ
なにもできなかったということで困惑してるようだけど、俺がいなければアルバ
ムは存在しなかったのは確かさ」と発言した。


(以上、担当は野坂)


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


■ Billboard ポップシングルチャート速報(98/8/22付)


01 (01) The Boy Is Mine / Brandy & Monica (12) 
02 (02) My Way / Usher
03 (04) Adia / Sarah McLachlan
04 (06) Never Ever / All Saints
05 (14) The First Night / Monica
06 (03) You're Still The One / Shania Twain 
07 (07) Crush / Jennifer Paige
08 (05) Make It Hot / Nicole feat. 
             Missy "Misdemeanor" Elliot & Mocha 
09 (08) Too Close / Next
10 (11) Cruel Summer / Ace Of Base
11 (10) When The Lights Go Out / Five 
12 (13) Daydreamin' / Tatyana Ali
13 (12) Lookin' At Me / Mase (feat. Puff Daddy)
14 (09) Come With Me / Puff Daddy (feat. Jimmy Page) 
15 (15) Friend Of Mine / Kelly Price
16 (初) Time After Time / Inoj
17 (16) Say It / Voices Of Theory
18 (20) Nobody Does It Better / Nate Dogg (feat. Warren G) 
19 (22) This Kiss / Faith Hill
20 (18) All My Life / K-Ci & Jojo


 えーっ、まだ1位続けるの?ってな感じでブランディ&モニカが12週目の1
位、売上も200万枚を突破。ただし来週は強力なニューエントリー(エアロス
ミスの新曲)があるようなので、1位の座は今週が最後ではないか?というの
がもっぱらの噂。


 先週長ーーーい2位の座を明け渡したシャナイア・トゥエインが遂に力つき
て急降下をはじめた一方、上昇組が挙って1位追い落としに迫っています。中
でも急伸著しいのがモニカの新曲「The First Night(14位→5位)」。先週
取り上げたモニカ vs ブランディのアルバム対決では、今週モニカが一歩前進
の14位、ブランディがやや後退の10位とその差が縮まってきました。モニカの
雪辱の日は近い??


 さて、先週シャナイア・トゥエインの8週間連続2位滞在について「これは
歴代2位の記録である」と書きましたが、その後読者の方から複数ご指摘をい
ただき(有り難うございました)、記述に誤りがあることが確認できました。
訂正とともに改めてこの記録の詳細についてご紹介しましょう。


● シャナイアの2位連続滞在は6/13付〜8/1付の8週間だが、それ以前の5/2
付でも2位を記録しているのでこの曲の合計滞在週は9週。これはドナ・ルイ
スの「I Love You Always Forever('96年)」と並ぶ歴代2位の記録である。


● 上記の曲も含めた1955年以降の2位長期滞在記録は以下の通り。なお1位
を獲得した曲の中にもホイットニー・ヒューストンの「Exhale (Shoop Shoop)」
の11週間のように長期間2位を記録した曲があるが、ここでは除くこととする
(長いこと2位に甘んじた哀愁の度合いが違いますからね(^^;)。


10 Weeks
Waiting For A Girl Like You / Foreigner ('81)


9 Weeks
I Love You Always Forever / Donna Lewis ('96) 
You're Still The One / Shania Twain ('98)


8 Weeks
Little Darlin' / The Diamonds ('57)
If I Ever Fall In Love / Shai ('92)


7 Weeks
The Crazy Otto / Johnny Maddox ('55) 
Whoomp! (There It Is) / Tag Team ('93) 
You Make Me Wanna... / Usher ('97)


 今週TOP20に登場した新顔は2曲。まずいきなり16位に初登場はベース
・ミュージック界の歌姫(?)アイノジェイのセカンドシングル「Time After 
Time」。彼女のデビューヒット「Love You Down」はレディ・フォー・ザ・ワ
ールドのカバーでしたが、今回はなんとシンディ・ローパーのあの名曲('84
年1位)をカバー。仕上がりはどうなんでしょう?因みに彼女のユニークな
アーティスト名は、本名“ジョニ(Joni)”を逆さまにしたものです。


 もう一曲、先週の22位から19位に上昇し、チャート登場23週目にしてよう
やくTOP20入りを果たしたのは女性カントリーシンガー、フェイス・ヒル
の「This Kiss」。ラジオでのエアプレイがかなり伸びているようです。同じ
くカントリーシンガーのシャナイア・トゥエインがエアプレイでナンバー1の
大ヒットを記録したことから、ポップ系のラジオ局がカントリー畑のアーティ
ストに対するスタンスを微妙に変えてきている様子が窺えます。なお以前もこ
のコーナーでご紹介しましたが、彼女はカントリーの人気シンガー、ティム・
マッグロウの奥さん。二人目の赤ちゃんはそろそろ生まれたのかな?


 TOP20圏外の上昇曲のご紹介。先週の52位から30位に上昇してきたの
はすっかりお馴染みマスターPの「Goodbye To My Homies」。このシングル
はタイトルから推測すると、彼のアーティスト引退記念リリースなのか??
もう一曲、日本でもアルバムがまずまずのヒットとなったタミアのセカンドシ
ングル「So Into You」が41位→36位と上昇してTOP40入り。彼女は歌手
と女優の二足の草鞋路線で活躍しており、昨年のワースト映画ともっぱらの評
判だった「スピード2」にもシージャック騒ぎが起こる船内パーティの場面で、
バンドのシンガー役で出演していました。「そんな役でも女優といえるのか?」
という話もありますが、彼女はかなり本気(歌よりも!)で役者としてのキャ
リアを考えているようです。今後何か映画をご覧になったら、彼女が出ていな
いかチェックしてみて下さい。


(以上、担当は八亀 yakame@meantime-jp.com)


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


■ Billboard ポップアルバムチャート速報(98/8/22付)


 1 ( -) Da Game Is To Be Sold, Not To Be Told / Snoop Dogg
 2 ( 2) Armageddon / Soundtrack ▲2
 3 ( 1) Hello Nasty / Beastie Boys
 4 ( 5) Dr.Dolittle / Soundtrack ▲
 5 ( 6) Stunt / Barenaked Ladies
 6 ( 3) City Of Angels / Soundtrack ▲2
 7 ( 8) Backstreet Boys / Backstreet Boys ▲5
 8 ( 4) Life In 1472 The Original Soundtrack / Jermaine Dupri
 9 ( 9) 'N Sync / 'N Sync ▲
10 ( 7) Never Say Never / Brandy ▲


もうこのところ予想が当たりすぎて恐いぐらいですね(笑)。まあスヌープの
1位初登場は順当でしょう。セールスは52万枚で、親分のマスターPの最新作
「MP - Da Last Don」の初登場時セールス49.5万枚を上回りました。これは、
「タイタニック」、ビースティ・ボーイズに続く、今年3番目のベスト・スコア。 


スヌープは西海岸、ロング・ビーチ(LAの南隣)出身のラッパー。最初は92年
に「Deep Cover」のサントラでDr.ドレと共演してデビュー。この年のベスト
セラーアルバムとなったDr.ドレのソロ「The Chronic」では主役のドレよりも
目立つぐらいの活躍の場を与えられ、一躍全米にその名が知られた。しかし彼を
もっと有名にしたのは、殺人事件への関与が疑われはじめたから。どうやら殺人
現場に当事者の一人として居合わせたということで、警察や裁判所に拘束されな
がらのソロデビューとなった。Dr.ドレの作品で披露した素晴らしいスキルと、
極限まで高まった話題性によってこのデビュー作「Doggy Style」は初登場週で
70万枚以上を売る爆発的ヒットとなった。しかし育ての親であるDr.ドレが、自
ら所有するデス・ロウ・レーベルのもう一人のオーナー、マリオン・シュグ・ナ
イトと喧嘩別れする形でレーベルを離れてしまい、奇跡的なまでに完成された
コンビネーションだったドレ&スヌープは、契約の問題により引き裂かれてし
まった。96年にはセカンドアルバム「Tha Doggfather」を、これまた余裕で
No.1に送り込むが、デビュー当時の勢いは明らかになくなっていた。おまけに
周囲のゴタゴタから生命の危険を感じるようになり、その活動は非常におとなし
くなってしまった。そんな折、今アメリカでいちばん勢いのあるラップ・レーベ
ル、マスターP率いるノー・リミットがスヌープ獲得に動き出し、いつの間にか
引き抜きに成功していた。デス・ロウにはまだ何枚かアルバムを作らなくてはい
けない契約が残っていたが、ノー・リミットは金で片づけたらしい。流石に金持
ちはやることが違うねえ。こうして、ほとんど5年ぶりぐらいに元気なところを
見せてくれたスヌープのサードアルバムが今回の作品。デビュー以来3枚のアル
バムがすべて初登場No.1ってのは新記録じゃないかな? 


さて2位以下は先週までとほとんど変わらないのでざっと飛ばして、ほらね、上
がってるでしょ、最近何度もご紹介しているブライアン・セッツァー・オーケス
トラ。チェリー・ポッピン・ダディーズも20位をキープ。そして、18位に初登場
がスクイーレル・ナット・ジッパーズ。前作が地味ながらも非常にねばり強い
チャートアクションを残したので気になっていた方もいるかもしれません。広い
意味ではB.セッツァーやチェリー〜と同じジャンルと呼んでもいい、いわばルー
ツ・ミュージックのバンドです。カントリーやジャズなどの影響を受けた、言っ
てしまえば古くさい音なのですが、これがまた独特の味わいがあって、不思議な
魅力があります。 


先週ご紹介したクリード、イヴ6、ラムスタインが揃って上昇を続けていること
にも注目。特にクリードはチャートインから半年以上を経て、いよいよトップ20
に入りそうな勢いです。 


他に目立つのは、「The Wedding Singer」関係。80年代のニューウェーヴ系を
集めたサントラが今年の3月頃にトップ10に入るヒットになりました。この、「
The Wedding Singer」が今回ビデオになって発売され、それに合わせて便乗商
品?であるサントラのVol.2が出たので、再び勢いをつけているというわけ。春
にヒットしたオリジナル盤が先週126位から72位にジャンプアップ、Vol.2のほ
うが69位から42位に上昇。映画がビデオになったタイミングで、そのサントラが
再びチャートを上昇するというのは時々あることで、去年あたりだと「Space 
Jam」なんかがそうでしたね。そして、近いうちに再びそんな現象が起きそう。
今週44位の「タイタニック」のビデオがいよいよアメリカで発売されます。まだ
何週か先になるでしょうが、「タイタニック」サントラがぽーんとチャートを
ジャンプアップしてたら、「ああ、ビデオが出たんだな」と思って下さい。 


69位に初登場している「For The Masses」は、デペッシュ・モードのトリ
ビュート作品。スマパンやキュアーなどのメジャーどころが参加していますが、
この手の作品はなかなかヒットには到らないのが通例なので、これは健闘といっ
ていいでしょう。 


ということで来週ですが、大ヒット確実という作品はありません。まず、健闘が
期待されるのが、ゴスペル出身の大物新人女性シンガー、ケリー・プライスのデ
ビュー作。デビュー作とは言え、既に業界では有名人だし、何しろ前評判が凄い
ので、これは期待大。また、ルーサー・ヴァンドロスの勝負作も出ます。彼をAOR
シンガーに仕立てようとしたコロンビアからの離脱に遂に成功した移籍第1弾。
ソウルシンガーとしてのルーサー復活!との世間の評判がプラスに働くか。そこ
そこの健闘が期待できるのがファンクマスター・フレックスのミックスCD第3集。
Vol.2はトップ10に入りそうなぐらいのヒットになったので、今回もそのぐらい
売れるんじゃないかな。どんな作品なのか詳細は次号で。他にはディッシュワラ、
ドクター・ジョン、リズ・フェア、延期が続いていたトニー・リッチ・プロジェ
クト、シングルがヒット中のジェニファー・ペイジ。プライマスのこれはミニア
ルバムでしたっけ?だとしたらあまり売れないかな。ブラーのグレアム・コクソ
ンのソロとか、ニック・ヘイワードなんてのはどうせアメリカでは売れないでしょ
う。今週の「がんばれ80s!」はラヴァーボーイの新作。ベスト盤的な選曲のライ
ヴだそうで、寂しくインディからの発売。頑張れ80年代バンド! 


というわけで、また来週。 


(以上、担当は真貝 kaz@meantime-jp.com)


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■今週のUKチャート


 1 (-)   NO MATTER WHAT / BOYZONE
 2 (-)   MYSTERIOUS TIME / SASH! featuring TINA COUSINS 
 3 (1)   VIVA FOREVER / SPICE GIRLS
 4 (-)   PURE MORNING / PLACEBO
 5 (3)   GHETTO SUPASTAR (THAT IS WHAT YOU ARE) 
         / PRAS MICHEL featuring OL' DIRTY BASTARD & introducing MYA
 6 (4)   LOST IN SPACE / APOLLO 440
 7 (2)   COME WITH ME / PUFF DADDY featuring JIMMY PAGE 
 8 (-)   NEEDIN' U / DAVID MORALES presents THE FACE
 9 (5)   LIFE IS A FLOWER / ACE OF BASE
10 (6)   FREAK ME / ANOTHER LEVEL


スパイス・ガールズ3週目の1位を阻んだのはボーイゾーンの新曲でした。これ
で彼等にとっては今年「ALL THAT I NEED」に続いて2曲目、通算では4曲目の
ナンバー1ヒットになります。この曲名を見て「バッドフィンガーのカヴァー?」
と思う方もいるでしょうがこれは違います。先日ティナ・アリーナのタイトル曲
がヒットしたアンドリュー・ロイド・ウェーバー作のミュージカル「WHISTLE 
DOWN THE WIND」からのバラード・ナンバー。ウェーバー作のミュージカルから
ナンバー1ヒットが生まれるのは90年ジェイソン・ドノヴァンの「ANY DREAM 
WILL DO」以来、その前のジュリー・コヴィングトン77年の「DON'T CRY FOR 
ME ARGENTINA」を含めて3回目になります。
これまでのボーイゾーンの3曲のナンバー1ヒットは全て1週のみで首位を奪わ
れていますが、この曲はしばらくトップに居座り続けそうな勢いで売れているよ
うです。


そのおかげでまたしても2位に甘んじたのがSASH!でした。彼等はデビューから
3曲連続2位止まりというイギリスチャート初の記録をつくり、私は勝手に「イ
ギリスのBS&T」と呼んでいたのですが前回のヒット「LA PRIMAVERA」が3位止
まりということで 遂に記録がストップ。と思ったら今回もまた2位ということ
でなんともついてない人達というか。もうこうなったら一度も1位をとらないで
後のチャート・ファンの話題になるような存在になってほしいもんです。


そして先週予告したプラシーボの新曲が4位に飛び込んできました。これは昨年
初め同じく4位を記録した「NANCY BOY」に続く2曲目のトップ10ヒットにな
ります。未だタイトル未定のセカンド・アルバムからの先行シングルとなるこの
曲。シンガーのブライアン・モロコによると「これは友情を歌った曲。女性との
友情についての曲なんだ」とのことです。ループを多用としたキャッチーとは言
えない曲ですがそれでも「少しばかり明るくしようと思った曲、アルバムでは一
番わかりやすい曲だよ」とのこと。


8位に入ってきたのはDJ/リミキサーとして有名なデヴィッド・モラレスのダン
ス・ナンバー。いかにも夏向けのラテン風の曲調がクラブで大受けのようで、彼
にとっても最大のヒットになっています。  


今週トップ40内初登場は9曲と動きは少なめでした。11位以下で目につくの
は18位に登場したファン・ラヴィン・クリミナルズの新曲「 LOVE UNLIMITED
」くらいでしょうか。デビュー作「COME FIND YOURSELF」が大ヒットしたニュー
ヨークの白人3人によるヒップホップ集団。この曲は「バリー・ホワイトにイン
スパイアされた」そうですが、結構話題になっていただけにトップ10に入って
くるかと思いきや意外に低い位置に止まりました。アルバム「100% COLOMBIAN」
が間もなくリリースされるので注目したいところです。


それではまた来週。


(以上、担当は野坂)


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┃                全米ヒットチャート***FLASHBACK!!                 ┃
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夏休みもあっという間に終わっちゃいましたが、80年代プレ企画も最終回です。
でもこのコーナー自体は今後も続き、今回とりあげなかった時期の曲も紹介して
いきますので、お楽しみに。それでは、1989年にFLASHBACK!!


1989年8月19日付シングルチャートトップ10
順位 前週 週数        原題          アーチスト           最高位 年間
*1 ( 1) ( 7) Right here waiting / Richard Marx            (1) 11
 2 ( 2) (11) On our own(from 'Ghostbusters II') 
                                / Bobby Brown             (2) 19
*3 ( 6) ( 9) Cold hearted / Paula Abdul                   (1)  6
*4 ( 9) ( 7) Don't wanna lose you / Gloria Estefan        (1) 14
 5 ( 5) (15) Once bitten twice shy / Great White          (5) 43
*6 (11) ( 6) Hangin' tough / New Kids On The Block        (1) 49
 7 ( 7) (15) I like it / Dino                             (7) 56
 8 ( 3) (10) Batdance(from 'Batman') / Prince             (1) 44 
*9 (12) (13) Secret rendezvous / Karyn White              (6) 69
10 ( 4) (14) So alive / Love And Rockets                  (3) 51


  この週の1位は、快進撃を続けるRichard の名曲です。ツアーなどで新妻
Cynthia Rhodesと離れた生活が多そうな彼が、本心から切々と歌い上げる極上の
ラブバラード。 2ndアルバム「Repeat offender」からの2ndシングルで、 やは
りNo1の1stシングル「Satisfied」とあわせ、88年の「Hold on to the night」
以来3曲連続No1を達成しました。同アルバムからは、さらに「Angelia 」(最高
位4位)「Too late to saygoodbye」(最高位12位)「Children of the night」
(最高位13位)と、前作にも劣らぬペースでヒット曲が量産され、また丁度この頃、
タイミングよく来日し、僕も8月16日に彼のコンサートを堪能しました。


  2位は、89年の顔、Bobbyの超強力なサントラヒット。リリース時期の不運で、
この週まで3週連続2位でねばりますが、 Princeのやはり超強力なサントラヒット
とRichard の名曲に阻まれ、No1は逃しました。彼は、89年年間チャートでアル
バム「Don't be cruel」が1位、シングル「My Prerogative」 が2位を記録、
「Don't becruel」からは「My..」を含め88年から5曲のTOP10ヒット、さらにこ
のサントラ大ヒットと猛威を奮い、日本でも「ボビ男」という流行語を生むほど
の存在に。また彼の一連のヒット作のプロデューサーとしてLA Reid&Babyfaceも
一気に名をあげました。 最近の彼の話題が、結婚したWhitney との痴話喧嘩や
飲んで暴れたといった醜聞ばかりなのは、残念です(New Edition のリユニオン
なんて話もありましたが)。


  3位は、89年の女性アーチストの顔、Paula。この2週後、Richard にかわり
No1になり、彼女もアルバム「Forever your girl」から、「Straight up」、
タイトル曲とあわせ、3曲連続No1を達成しました。このアルバムからはさらに、
リエントリーとなった「Just the way you love me」(最高位3位)をはさみ、
「Opposites attract」もNo1となりました。彼女も89年年間チャートでは、シ
ングルは「Cold..」と「Straight up」の2曲をTOP10に入れ、アルバムも堂々3
位と大健闘でした。尚、このアルバムにもL.A.Reid&Babyfaceが1曲だけ、1stシ
ングル「Knocked out」で参加してますが、何とこの曲だけが小ヒット(最高位
41位)に終わり、その後カットした知名度の低いミュージシャンたちの作品が続々
と大ヒットするという面白い結果になりました。


  4位は、ソロ名義となったGloriaのアルバム「Cuts both ways」からの1stシ
ングルで、9/16に前年の「Anything for you」に続く2曲めのNo1に輝きました。
デビュー当初は、ラテン系ダンスバンドの一つくらいの存在だった彼女も、この
頃には切ないラブソングを歌わせたらぴか一の女性シンガーとして、安定した人
気を確立しましたが、この曲も、そんな彼女の代表的なラブソングです。また今
回の10組中、9年後の今もTOP40ヒットを出してるのが、彼女だけというのも要注
目です。


  5位は、LA出身のハードロックバンド。87年のアルバム「Once bitten」で名
をあげ、それに続くアルバム「..Twice Shy」と元Mott The HoopleのIan Hunter
のカバーになるこのシングルが大ヒットしました。
  6位は、89年の顔、グループ版のNew Kidsの同名アルバムからの4枚目のシング
ルで、9/9にNo1になりました。同アルバムからは「I'll be loving you 
(forever)」に続く2曲めのNo1です。その後、このシングルのB面曲「Didn't I
(Blow your mind)」も突如チャートイン、最終的に8位まで上昇し、80年代唯一
の両面TOP10ヒットになっています。彼らはその年、アルバム5枚めのシングル
「Cover girl」(最高位2位)やクリスマスアルバムからの「This one's for the
 children」(最高位7位)もヒットさせ、アルバム「Hangin' tough」も年間チャー
ト2位と、いわゆるティーンエイジャーアイドルの枠を大きく超えた活躍ぶりでし
た。


  7位は、元ラスベガスのラジオ曲でDJをやっていたというDino の、のりのいい
ダンスナンバーで、アルバム「24/7」リリース直後に、アルバムからカットされ、
アルバム共々見事にゴールドディスクに輝きました。
  8位は、Bobby とのサントラ対決が注目されたPrince。瞬発力で一歩勝り8/5に
No1に。日本でも大作のプロモビデオが話題になり、某FMチャートでも10週連続No1
など、ほんとに大ヒットしました。前作アルバム「Lovesexy」が、悪趣味なジャ
ケットばかり話題になり、大ヒットしなかった鬱憤をはらすつもりか、「売ろう
と思えばこれくらいの曲はいくらでも作れるんだ!」という開き直りを感じる曲。
同じ曲とは思えない大胆な曲調展開が6分中に2回も登場し、誰でも口ずさめる親
しみやすさとは無縁なのですが、そのスピード感、緊張感、凄味、別の意味で一度
聞いたら忘れない強力なインパクトをもった、ほんとにかっこいい曲です。


  9位は、Paula同様、88年後半に突如、ダンスチャートから火がつき、ポップ
チャートでも大ヒットとなったKaryn。デビューアルバムから、「The way you 
love me」(最高位7位)、「Superwoman」(最高位8位)に続く3枚めのヒットで、翌
週の6位が最高位でした。彼女もL.A.Reid&Babyfaceのプロデュースで、ほんとに
当時の彼らは、Jam& Lewis と並び、凄まじい影響力でしたが、ちなみにKaryn は、
91年の2ndアルバムでは全面的にJam & Lewis と組み、さらにLewis と結婚して
います。


  10位は、元Bauhaus の3人で結成されたイギリスのバンドがチャートイン。モダ
ンロックチャートではNo1、ポップチャートでも最高位3位と大ヒットでしたが、次
のシングルが全くふるわず、そのまま姿を消してしまいました。


(前回・今回の担当は窪田でした)


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