====================================================================
     Music Magazine 【 meantime 】 Mail Magazine Edition


                [Vol.39]  1998/8/4  1,796部発行
=======================================


  このメールマガジンは、meantimeのウェブサイト、及びミニコミ形式の
meantime本誌と連動して、洋楽に関する各種情報を無料でお届けしています。
原則として毎週火曜日の発行です。
ウェブサイトの方のチェックもお忘れなく!


********************************************************************


 なお、meantimeは洋楽愛好者のためのサークルで、企業などの営利団体で
はありません。6人のふつうの音楽好きな社会人によってミニコミの発行、
イベントの開催、ウェブサイト運営などを行っています。
詳しくはmeantimeのウェブサイトをご覧下さい。


http://www.meantime-jp.com/
で、ナビゲーションバーから「about meantime」「event」をクリック


--------------------< meantime - what's new ? >---------------------


このところ毎号meantimeのホームページの内容を少しづつご紹介してきた
このコーナー、まだ全コーナーをご紹介し終わったわけではないのですが、
最近新しい読者の方が非常に増えているので、今週はちょっと改めてこの
メールマガジンについておさらい。


まず、このメールマガジンのバックナンバーはすべてmeantimeのホームペー
ジに掲載されています。
http://www.meantime-jp.com/
で、画面上のナビゲーションバーから「Mail Mag」を選んで下さい。ここに
は、メールで配信したそのままの形で、バックナンバーを掲載しています。


しかしホームページでは更に、これらの内容を読みやすく綺麗にレイアウト
し直して、Weekly Columnコーナーにも掲載しているのです。最近このメール
マガジンを購読しはじめて、バックナンバーも読んでみたい!という方は、
こちらのコーナーでどうぞ。画面上のナビゲーションバーから「Weekly」を
選べばOK。
また、このWeekly Columnのコーナーは、メールマガジンの配信よりも先に
記事を掲載することもありますので、一日でも早く内容が読みたい!という
方はこまめにチェックして下さいね。


知り合いにもmeantimeメールマガジンを紹介したい!という方は、上記の
「Mail Mag」のページへの行き方を教えてあげて下さい。その場で購読の登
録ができます。
また、残念ながらmeantimeメールマガジンの購読をやめたいという場合も、
「Mail Mag」のページから購読解除の手続きができます。



さて、このメールマガジンですが、サイズが大きすぎて受信するのに苦労し
ている、という声をいただくことがあります。発行者側としては毎号30KB
以内に収まるように調整しているのですが、プロバイダや会社によっては
1通あたりのメールの大きさに制限を設けていたり、メールボックスの容量
が非常に小さいこともあるようです。ただ、それらの設定はプロバイダや
会社によってまちまちなので、「これ以下の大きさにすればみんなOK」とい
う明確な基準がありません。よって、とりあえずは30KB以下に抑えるという
現在の基準で続けようと思っています。
受信に苦労している方は、思い切ってメールマガジンの購読を停止し、毎週
meantimeホームページに掲載されたものを見に行く、というのも手ですよ。



■■■■■■■■■■■■ meantime Music News ■■■■■■■■■■■■■


☆イギリスで一年間で最も優れたアルバムに与えられるマーキュリー音楽賞のノ
ミネートと、賭け屋による倍率が発表された。
一番人気はヴァーヴの「アーバン・ヒムズ」で賭け率は2倍、それに続くのはマ
ッシヴ・アタックの「メザニーン」の5倍、ロビーウィリアムスの「ライフ・ス
ルー・ア・レンズ」の6倍の二組。
 エイジアン・ダブ・ファウンデイションの「RAFFI'S REVENGE」とゴメスの
「BRING IT ON」がぞれぞれ9倍、またカタトニアの「INTERNATIONAL VELVET」
とコーナーショップの「WHEN I WAS BORN FOR THE 7TH TIME」が10倍となって
いる。                    
その他にはパルプの「THIS IS HARDCORE」、プロペラーヘッズの
「DECKSANDRUMASANDROCKANDROLL」、4ヒーローの「2 PAGES」、フォーク歌手エ
リザ・カーティーの「RED RICE」、ジャズ/クラシックからはジョン・サーマン
の「PROVERBS AND SONGS」がエントリーされている(それぞれ賭け率は16
倍)。                     
 
 昨年は「大穴」のロニ・サイズが 大本命だったレイディオヘッドを抑えて受賞
した、という例があるだけに誰が選ばれてもおかしくない状況。個人的にはゴメ
スにとってもらえると嬉しいですが。                
     
☆スコットランドでセルジュ・ゲーンズブルへのトリビュート・コンサートが開
催される。これはエジンバラで8月18日に行われるFLUXフェスティヴァルの一
環として企画されたもの。参加するのはベル&セバスチャン、ベイザーズ、パー
ルフィッシャーズ、ティーンエイジ・ファンクラブのノーマン・ブレイク、BMX
バンディッツのダグラス・スチュワート等地元スコットランドのミュージシャン
達。主催するのはそのダグラスで、2年前にはブライアン・ウィルソンへのトリ
ビュートも行った実績がある。彼によるとゲーンズブルの作品はまだまだ過小評
価されているそうで「ゲーンズブルは非常に印象的でいろいろな要素を含んだ音
楽を残したけどフランス人以外は誰もそのことを知らない。この手のコンサート
をやるには最もふさわしい人だよ」とのこと。
     
☆デヴィッド・ボウイが「ジギー・スターダスト」時代の自分を描いた映画を
企画中。そのために当時録音しながら発表されなかったいくつかの曲を録り直
すつもりもあるとか。彼は2年前からこの計画を暖めており、今秋公開される
グラム・ロックを主題にした映画「VELVET GOLDMINE」に曲の使用を打診されな
がら断わったのは、自分の作品に使いたかったかららしい。さすが商売人ボウ
イ。
     
☆新作を出して、ワールドツアーをして、次はライヴ盤、というのがルーティー
ン化している最近のローリング・ストーンズ。今回もまたライヴ盤が出るそう。
これはもちろん「ブリッジス・トゥ・バビロン」ツアーの模様を収めたもので、
彼等は現在パリでミキシングの真っ最中。リリース日程は今のところ未定だが、
来年早々には発売されそう。
     
☆アイルランドでアッシュ、ファン・ラヴィン・クリミナルズ、モグワイ、コー
ナーショップらが参加して行われる予定だったフェスティヴァルがキャンセルさ
れた。 これはアイルランドの政治状態が不安定になっているためで、地元の人
達はフェスどころではなく、観光客のキャンセルも相次いでいる模様。
ところで先週アルバム完成とお伝えしたアッシュだが、メンバーが最終ミックス
に不満なため作り直し、発売が1か月以上遅れる見込みとなった。今回プロデュ
ーサーにはストーンズ、ツェッペリン、フーなどを手懸けたベテラン、クリス・
キムジーが行ったが、バンド側はデビュー作にあった「bounce」(飛び跳ねるよ
うなダイナミックさ、といった意味?)が足りないということで、そのデビュー
作をプロデュースしたオーエン・モリスに再び声をかけ、何曲かをリミックスし
直しているそうだ。
     
☆しつこいようですがまたヴァーヴ。今週シカゴでついに全米ツアーをスタート
させるヴァーヴはライヴからの撤退を表明したギタリストのニック・マッカブに
代り、BJコールというペダル・スティール・ギター奏者を迎え、全く違うサウン
ドにチャレンジするとのこと。「BITTER SWEET SYMPHONY」も「THE DRUGS DON'
TWORK」も全く違うアレンジでリハーサルが行われている。
当のコールによると「俺はリハーサルに呼ばれて行った時、誰かの代役を勤める
なんて全く知らなくて、俺が出来ることをやっただけなんだ。 今はニックの代
りだってわかったんで、レコードの彼のパートを一生懸命聴いてるところさ。で
も俺のもともとのアイデアは変えたくないな。」
 彼はこれまでベックやエルトン・ジョン、スピリチュアライズドとの共演の経
験がある。
「俺はバンドの状況を全く知らなかったけど、このツアーが終わって解散、なん
て雰囲気は全然無いね。実際リハーサル中も新曲を書いてた。タイトルはまだな
いけど凄くヘヴィーでハードなやつをさ。彼等のムードはポジティヴだったよ」
彼は'Bitter Sweet Symphony', 'Space And Time', 'The Drugs Don't Work',
'Sonnet', 'Lucky Man', 'One Day'、'Velvet Morning'. の7曲に参加する。
「全部アンセム的な曲でスティール・ギターにピッタリだろ。」とのことだ。
     
☆現在アメリカで大人気、イギリスでも放送が始まった話題のアニメ番組
「SOUTH PARK」のサントラが10月に発売。参加するのはブラー、ケミカル・ブ
ラザース、オール・セインツ、グリーン・デイ、ランシド&ジョー・ストラマー
(!)、マリリン・マンソン、プライマス、シュガー・レイ、ポーラ・コールな
ど。これは番組のスペシャル版の放映に併せたもので、番組ではアイザック・ヘ
イズが声の出演をするのも話題になっている。 


(以上、担当は野坂)


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


■ Billboard ポップシングルチャート速報(98/8/8付)
     
01 (01) The Boy Is Mine / Brandy & Monica (10) 
02 (02) You're Still The One / Shania Twain
03 (03) My Way / Usher
04 (04) Adia / Sarah McLachlan
05 (05) Make It Hot / Nicole feat. Missy"Misdemeanor"Elliot & Mocha 
06 (07) Too Close / Next
07 (06) Come With Me / Puff Daddy (feat. Jimmy Page) 
08 (08) Never Ever / All Saints
09 (13) Crush / Jennifer Paige
10 (10) When The Lights Go Out / Five 
11 (15) Cruel Summer / Ace Of Base
12 (11) Say It / Voices Of Theory
13 (12) Friend Of Mine / Kelly Price
14 (22) Lookin' At Me / Mase (feat. Puff Daddy) 
15 (16) Ghetto Supastar (That Is What You Are) /
            Pras Michel (feat. Ol' Dirty Bastard & introducing Mya)
16 (09) Ray Of Light / Madonna
17 (14) All My Life / K-Ci & Jojo
18 (20) Nobody Does It Better / Nate Dogg (feat. Warren G) 
19 (19) Truly Madly Deeply / Savage Garden
20 (初) Daydreamin' / Tatyana Ali
     
 あらあら、チャートがまた膠着状態に入ってしまいました。ブランディ&モ
ニカは10週連続ナンバー1でデュエットソングの歴代最長1位記録を更新。た
だしこれは“ソロ同士の”という条件付きの話、マライア・キャリーとボーイ
ズ・II・メンの「One Sweet Day」は16週連続というオールタイム・ナンバー1
記録を持っていますので、これには流石に及ばないでしょう。
     
 上位陣は見てのとおり動きなし。9位のジェニファー・ペイジ、11位のエイ
ス・オブ・ベイスとポップ系のアーティストが上位を窺っています。そんな中
で今週のTOP20新顔は2曲。先週の22位から14位に順調に上がってきた
のが10代のラッパー、メイス。“ヒップホップ界のバットマン&ロビン”と
称されたこともあるパフ・ダディとのコラボレイションも、既報のとおりメイ
スのジャーメイン・デュプリへの鞍替えによりこの曲が最後となりそうです。
この選択が彼にとって吉と出るのか凶と出るのか?
     
 今週20位に初登場は思わず「誰これ?」と言いたくなってしまうタチアナ・
アリの「Daydreamin'」。彼女はウィル・スミスの出世番組「Fresh Prince Of 
Bel Air」に6年間に亘って出演し続けている19歳の女の子で、あちらではかな
りの売れっ子タレントのようです。このレコードはマイケル・ジャクソンの
MJJレーベルからリリース(ウィル・スミスの紹介で契約が成立したそうで
す)されています。
     
 先日テーマパークを建設するとかで商談のため来日し、突然空手名誉五段の
免状を協会から貰ったり、相変わらず小さな男の子を連れて歩いてたりと
「???」の部分が多いマイケルですが、ビジネスマンとしては結構熱心に
やっているようです。ベスト盤「HITStory」の手痛い失敗の後、アーティスト
活動はすっかりご無沙汰の彼、10年もしたら彼が歌手だったことなんてみんな
忘れてしまうかも知れませんね(そんなこたぁないか)。
     
 続いてTOP20圏外の上昇曲のご紹介。先週、今週と続けてアルバムチャ
ート1位を飾り、人気の高さを見せつけたビースティ・ボーイズの
「Intergalactic」が先週の44位から36位に上昇してTOP40入り。オール
新宿ロケを敢行したこの曲のプロモビデオ(見ていてかなり力が抜けます)を
ご覧になった方も多いでしょう。彼らの前のTOP40ヒットは89年の「Hey 
Ladies(36位)」ですから、なんと9年振りのカムバック。これは単に彼らが
シングルをリリースしていなかったから、というのがその理由なのですが、そ
の間に彼らは“80年代最新型のパンクス”から“90年代以降のロック希望の
星”になってしまった訳ですから、世の中何が起こるかわかりません。この曲
は12インチシングルのみの発売ということで物凄い大ヒットを記録することは
ないかも知れませんが、何にせよ彼らのようなアーティストがヒットチャート
に登場してくるのは嬉しいことです。
     
 最後に「まだいるのかぁー」というお話。リアン・ライムスの「How Do I 
Live」、まだチャートにいます(今週38位→37位に上昇)。通算60週目の
チャート滞在はロス・デル・リオの「Macarena」と並ぶ歴代2位の記録。ま
たTOP40滞在も今週で58週目となり、歴代最高の60週(ジュエルの「You
 Were Meant For Me/Foolish Game」)まであと2週に迫っています。この記
録、どこまで延びるか?


(以上、担当は八亀 yakame@meantime-jp.com)


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


■ Billboard ポップアルバムチャート速報(98/8/8付)


 1 ( 1) Hello Nasty / Beastie Boys
 2 ( 2) Armageddon / Soundtrack ▲2
 3 ( -) Life In 1472 The Original Soundtrack / Jermaine Dupri
 4 ( -) The Swarm / Wu-Tang Killa Bees
 5 ( 4) City Of Angels / Soundtrack ▲2
 6 ( -) Confessions Of Fire / Cam'Ron
 7 ( 7) Dr.Dolittle / Soundtrack ▲
 8 ( 5) Never Say Never / Brandy ▲
 9 ( 9) Backstreet Boys / Backstreet Boys ▲5
10 ( 6) Stunt / Barenaked Ladies


▲はRIAA認定のプラチナディスク=100万枚のセールス。横に数字があるもの
は、▲×数字がセールス。例:▲9=900万枚 


うんうん、今週はだいたい予想通りの展開(満足)。トップのビースティーは
とにかく先週のセールスが凄かったので、先週比でほぼ半分に落ちているとは
言え、30万枚を超えるセールスでぶっちぎりの1位。これで、発売から2週間
でほぼ100万枚を売り上げたことになります。
しかし着々と売り上げを伸ばす2位の「アーマゲドン」も無気味な存在。来週
あたりトップに返り咲くかもしれません。


3位初登場が、ヒップホップ系の人気プロデューサー、ジャーメイン・デュプ
リの初ソロアルバム。91年にクリス・クロスが弱冠13歳でデビューして爆発
的にヒットした時、その仕掛人までもがまだ19歳の少年だったのは驚きでし
たが、その少年こそがジャーメイン・デュプリでした。その後彼はプロデュー
サーとして着々とキャリアを重ね、So So Defという自分のレーベルを持つに
至りました。愛弟子ダ・ブラットを筆頭にエクスケイプやマライア・キャリー、
アッシャーといった歌ものまで幅広く手掛けつつ、自分は決して表には出て
こないで裏方に徹していたのですが... やっぱりでしゃばりパフィの影響なん
でしょうな、最近どうも彼自身の露出が目立ち始め、ついにソロアーティスト
としてデビューしてしまいました。ただ、ソロアルバムとは言っても豪華ゲス
ト満載で、収録曲すべてが "featuring 〜" とクレジットされた、ちょっと
寂しい作り。これが16.2万枚で初登場一番人気。


続く4位初登場がウータンの頭脳・RZAが指揮をとったウータン・キラー・ビー
ズが登場。すいません、これまだ詳細ネタを仕入れてないので、どんなのか
分かりません。分かったところでお伝えします... が、その頃にはチャートか
ら消えてるんだろうなあ。落ちるの早いからなあ、このテのは。
なお、20位に登場しているサンズ・オブ・マン、これもウータン関係。


さて、もう1枚、6位にも初登場。キャムロンなんて聞き覚えないですね。って
ことはマスターP関係か?なんて早とちりしてしまうかもしれませんが(この
コラムの洗脳効果や如何に)、この人はラッパーではありますが、Pとは全然
関係なく、メイスと仲良しの新人さん。既にメイスと共演しているシングルが
チャートを上昇中で、どちらかというと「売れ線」系の人のようですな。これ
が10.7万枚。


Pの話題を出したのは実は前振りで、11位に初登場してるマックが、正真正銘
P軍団の一員。この怪進撃はいったいいつまで続くのか。再来週にはいよいよ
本命のスヌープ・ドッグが出ます。これはNo.1間違いなしでしょう。


そして、12位にまで躍進してきたイン・シンク。これまでずっと「注目」と
言い続けてきた甲斐がありました(?)。今になってアルバムが急上昇して
いるのは、エアプレイチャート上昇中の新曲「Tearin' Up My Heart」がシン
グルカットされていない、といういつもの理由。ほんとに、子供相手にこうい
う商売の仕方はよしなさいってば。


17位となかなかの好順位に登場しているのが、R&Bシンガーのジャラルド・
レヴァート。昨年、キース・スゥエット、ジョニー・ギルと共にLSGというトリ
オでヒットを放ったのは記憶に新しいところ。どうもこの人は濃すぎるのが良く
ないのか、R&B方面ではいつも熱狂的に迎えられるのに、ポップチャートでは今
ひとつ奮いません。


ということで、今週はトップ20以内に6枚が初登場してきましたが、そのすべて
がブラック系、5枚はラップという真っ黒な週でした。よくよく見てみれば、
サントラを除くと、トップ20内でロック・バンドと呼べるのは10位のベアネイ
キッド・レディースだけじゃないですか。ちょっと前まであれほど堅調に見えた
カントリー勢も、18位にシャナイアが踏ん張るのみ。


さて、何週か前にこのところ絶好調のチェリー・ポッピン・ダディーズをご紹介
しましたが、実は先週ちょっとふれたブライアン・セッツァー・オーケストラも
この手のジャズ〜スウィング系のバンドなんだそうです。チャートの60位台にい
るビッグ・バッド・ヴードゥー・ダディも同系統らしいし、どうも今アメリカで
はスウィングなど、おじいちゃんの世代のノスタルジックな音楽がちょっとした
ブームになっているようです。ほんとにアメリカってのはわからん国だねー。


さて来週ですが、今週よりはだいぶ地味な週になりそうです。一番人気候補は、
メアリーJブライジのライヴ盤。また、「Closing Time」がエアプレイヒット中
のセミソニックのアルバムが出るようですが、これ、旧譜の再発なのか新作なの
かわかりません。新作なら売れるんでしょうけど。あとはラティーノ・スカ・パ
ンク(と書くと凄いな)のヴードゥー・グロウ・スカルズあたりでしょうか。
また、日本人ならば好むと好まざるとに関わらず気になるのが、ドリカムのアメ
リカ進出第一弾。果たしてどう受け入れられるんでしょう。
それではまた来週。


(以上、担当は真貝 kaz@meantime-jp.com)


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


■今週のUKチャート


 1 (-)   VIVA FOREVER / SPICE GIRLS
 2 (-)   JUST THE TWO OF US / WILL SMITH
 3 (3)   GHETTO SUPASTAR (THAT IS WHAT YOU ARE)
             PRAS MICHEL featuring OL' DIRTY BASTARD & introducing MYA
 4 (2)   FREAK ME / ANOTHER LEVEL
 5 (1)   DEEPER UNDERGROUND / JAMIROQUAI
  6 (-)   MY OH MY / AQUA
 7 (5)   LIFE IS A FLOWER / ACE OF BASE 
 8 (7)   SAVE TONIGHT / EAGLE-EYE CHERRY
  9 (6)   C'EST LA VIE / B*WITCHED
10(8)   BECAUSE WE WANT TO / BILLIE
     
ということで、やはりスパイス・ガールズ強し!という結果になりました。ジェ
リ脱退騒動後初めてのシングルとなるこの曲でこけてしまうと、いよいよスパイ
ス・ガールズも終わりか?なんてことになりかねないだけに注目されていたチャ
ート・アクションですが、当然のように指定席に戻ってきました。その人気に衰
えは見られないようです。ちなみにこの曲のヴィデオ・クリップではメンバーが
登場せず代りに人形(ジェリ含む)を使っているのは「ジェリ不在」を目立たな
くするための苦肉の策?なんでしょうか。
「スパイスワールド」からの第4弾シングルのこの曲は先週も書いたようにフラ
メンコ・ギターを使ったかなり「泣き」の強いバラードですが、、売れて当然の
よく出来た曲であることは確か。これで彼女達にとっては7曲目のナンバー1ソ
ング。8枚のシングルで7曲の1位ですから、つくづく「STOP」の2位止まりが
惜しまれます。
ちなみに最多ナンバー1の記録は1位がビートルズとプレスリーの17曲でタ
イ。それに次ぐのがクリフ・リチャードの12曲。次がアバの9曲、マドンナと
テイク・ザットが8曲ですから、デビュー2年で既に歴代7位までたどりついた
ことになります(マイケル・ジャクソン、ジョージ・マイケルとタイ)。
     
さてそのスパイス・ガールズに抑えられて2位に甘んじたのがウィル・スミスの
新曲。2月に3位を記録した「GETTIN' JIGGY WIT IT」に続くこのシングルはタ
イトルの通りグローヴァー・ワシントン・JRの81年のヒット(イギリス34
位、アメリカ2位)をベースにした曲。ただしここでいう「TWO」というのは恋
人ではなく、「親子」をテーマにした曲で、ヴィデオにはウィル・スミス親子は
もちろん、ベイビーフェイスなどのミュージシャンや、モハメッド・アリなどの
スポーツ選手が次々と親子で登場するという豪華版で、それがヒットを助けてい
るようです。
     
6位に登場したのは、これで遂にデビューからの連続1位記録が跡絶えてしまっ
たアクアの新曲。歴代単独2位となる4曲連続の1位はこの位置では難しいでし
ょう。それも1位の記録を持つスパイス・ガールズとの初の直接対決で破れての
結果というのが皮肉というか。前回「TURN BACK TIME」は非常にまともなバラー
ドで「やればできるじゃん」と言われていた彼等ですが、今回はまた例のおちゃ
らけ路線全開のパターンに戻ってしまいました。さすがにもう飽きられてきたん
でしょうな。
     
さて11位以下ですが
11位にはカタトニアのナンバー1アルバム「INTERNATIONAL VELVET」からの4
枚目のシングル「STRANGE GLUE」が登場。これまでのヒットに比べても地味な曲
ですが、それでもこの位置に入ってくるあたり、このバンドの人気もすっかり定
着したようで、ヴォーカルのセリーズ・マシューズは各音楽誌のグラビアを飾る
「ポップ・スター」としても凄い人気です。また各種フェスティヴァルでライ
ヴ・バンドとしての実力を発揮しているのがこのセールスに結び付いていると思
われます。
     
12位には「ノトリアスBIG最後のガールフレンド」として話題になっている女
性ラッパー、チャーリー・バルティモアの「MONEY」が登場。この曲はタイトル
から想像されるようにオージェイズ74年のヒット「FOR THE LOVE OF MONEY」
をサンプリング。彼女が「金庫破り」に扮するヴィデオもなかなか面白い作品に
なっています。
     
14位にはLOVESTATIONという聴きなれないグループが登場。しかしこの
「TEARDROP」という曲は88年に3位まで上がる大ヒットになったウーマック&
ウーマックの曲のカヴァー。当時この曲は良く聴いただけにどんなヴァージョン
なのか気になるところ。
     
25位にがグラスゴー出身のギター・バンド、スーパーナチュラルズの新曲
「IWASN'T BUILD TO GET UP」が登場。早いペースで届けられるセカンド「A 
TUNE ADAY」からの先行シングルになります。すでにかなりの好評を博している
この曲だけに、アルバムの出来も今から楽しみ。
     
さて毎週1位が変わってきたチャートがスパイス・ガールズの登場でしばらく安
定するのか、もしくは新たな1位が生まれるのか。来週をお楽しみに。


(以上、担当は野坂)


■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
┃                 全米ヒットチャート***FLASHBACK!!                 ┃
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■


やっと関東地方も晴れて梅雨明け、これからは夏本番!8/1に開催されたブレ
イクアウトも盛り上がりに盛り上がりましたよ!では今週の80年代プレ企画、
佳境の1987年にFLASHBACK!!
     
1987年8月8日付シングルチャートトップ10
     
順位 前週 週数
* 1 ( 2) ( 9) I Still Haven't Found What I'm Looking For
         (終わりなき旅)- U2
* 2 ( 4) (10) I Want Your Sex (From "Beverly Hills Cop II")▲
         (アイ・ウォント・ユア・セックス)- George Michael
  3 ( 1) (12) Shakedown (From "Beverly Hills Cop II")(シェイクダウン)
          - Bob Seger
  4 ( 6) (15) Heart And Soul(ハート・アンド・ソウル)- T'Pau
* 5 ( 8) (10)   Luka(ルカ)- Suzanne Vega
  6 ( 5) (11)   Rhythm Is Gonna Get You(リズムでゲット・ユー)
          - Gloria Estefan & Miami Sound Machine
* 7 (11) ( 5) Who's That Girl(フーズ・ザット・ガール)- Madonna
  8 ( 7) (10) Cross My Broken Heart (From "Beverly Hills Cop II")
          (クロス・マイ・ブロークン・ハート)- The Jets
  9 ( 3) (13) Alone(アローン)- Heart
 10 (10) (11) Wot's It To Ya(ウォッツ・イット・トゥ・ヤ)- Robbie Nevil
     
 1980年代プレ企画ももう第8弾です。皆さんもうmeantimeの会員参加企画、
80年代投票は送っていただけましたか?締め切りもいよいよあと2週間と迫り
ました。meantimeのホームページを見てどんどん皆さんの熱い投票お待ちして
いますので、宜しくお願いします。さて今回は1987年のチャートを振り返りま
す。この年は幾つかの意味で、音楽史上80年代でも重要な年の一つです。
この年はU2がエポックメイキングな傑作「The Joshua Tree」を、ポール・サ
イモンがポップ史屈指の意欲作「Graceland」をリリースした年であり、今や
90年代を代表するユニットであるビースティー・ボーイズがデビューした年で
もあります。映画では「ダーティ・ダンシング」「ラ・バンバ」「ビバリーヒ
ルズ・コップ2」「スタンド・バイ・ミー」などが興行的にも大ヒットし、そ
のサントラ盤からいくつものヒット曲が生まれました。


 この週の1位はアルバム「Joshua Tree」で新しい音世界へ旅立ったU2の
『With Or Without You』に続く2曲目のナンバーワンヒット、『終わりなき
旅』。アルバムのテーマソングとも言えるこのスピリチュアルな曲、前の週1位
だったボブ・シーガーをじりっと追い落としてトップに昇っていました。2週間
1位で年間は23位。ツーランクアップで最高位の2位に上がっていたのは、この
年、大きな映画興行成績をあげたエディ・マーフィ主演の「ビバリーヒルズ・
コップ2」挿入歌の『アイ・ウォント・ユア・セックス』。題名通りセクシーで
ねっとりしたグループを持ったこのダンス・チューン、映画の中ではエディ・
マーフィ扮するアクセル・フォーリー刑事が入ったトップレスバーで、ヌードダ
ンサーが踊るバックで流れていました。詞の内容の問題で一部ラジオで放送禁止
になったりもしましたが、100万枚以上を売って見事プラチナ・ディスク。但し
それから10年後に本人が猥褻行為のかどで連行されるなんて言うオチがあると
は思いませんでしたねえ。3位は前の週の1位からダウン、ボブ・シーガーの唯
一のナンバーワンヒット『シェイクダウン』。これも同じく映画「ビバリーヒル
ズ・コップ2」からの曲。19曲のトップ40ヒットを持つ彼ですが、映画のスコ
ア担当のハロルド・フォルターマイヤー、キース・フォーシーといったいわば
「ジョルジオ・モロダー一派」と共作したこの曲、彼の真髄を伝えた曲とはいい
がたいだけに、ファンとしては当時複雑な気分でした。曲自体は豪快な直球の
ロックンロールで、年間は堂々9位でした。


 初のトップ40ヒットを4位にまで送り込んでいたのは、イギリス出身の女性
ボーカルを含む5人組、トゥパウ。この変わった名前は、人気TV番組「スター
トレック」に登場するバルカン星人(あのミスター・スポックもそうです)の
王女(以前スポックの父親と関係があった、との設定でした)の名前からきて
いるそうですが、そういうテイストを思わせる、ちょっと神秘的な響きでニュー
ウェイヴの味付けもある隠れた佳曲『ハート・アンド・ソウル』、当時は全米
のFMでかかりまくってました。ブライアン・アダムスの長期ツアーのオープ
ニング・アクトとして全米をツアーする中でブレイクしたという彼ら、残念な
がら全米ではこの曲のみの一発屋ですが、本国UKでは『China In Your Hands』
(87年)のナンバーワンを始め、『Valentine』(88年、9位)『I Will Be 
With You』(同年、14位)等の多くのヒットを持っています。この週の4位が
最高で、年間は33位。5位は、幼児虐待をテーマにしたその詞の内容で話題
を巻き起こしたスザンヌ・ヴェガの『ルカ』。名作の呼び声高いアルバム
「Solitude Standing」からカットされたこの曲、さりげない調子で歌われる詞
の内容とバックのシンプルだがアップビートな演奏のアンマッチが胸に迫る。
是非詞を読んで欲しい曲の一つですね。この後3位まで上り、年間は52位で
した。


6位に入っていたのは前作のアルバム「Primitive Love」で大ブレイクした後
のこれも大ヒットアルバム、「Let It Loose」からの第1弾シングル『リズム
でゲット・ユー』。デビューヒットの『コンガ』(86年最高位10位)の路線
と同様、サルサのリズムを基調にしたマイアミ・サウンド・マシーンらしい
アップテンポのダンス・ヒット。このアルバムからはこの後、『Anything For 
You』のナンバーワンヒットが生まれ、彼らの人気を決定的なものにしました。
この前の週の5位が最高で、年間は72位。


 この週唯一のトップ10初登場曲、マドンナの『フーズ・ザット・ガール』
が7位に飛び込んでいました。自ら主演の同名映画のサントラからカットされ
たこのシングル、軽快でちょっとカマトト気味ながら可愛らしいイメージの
ポップ・ソングでした。このサントラからはもう1曲、『Causing A 
Commotion』(2位)が大ヒットしますが、この曲もU2を蹴落として1週1位、
年間は42位でした。8位はまたもや映画「ビバリーヒルズ・コップ2」の挿入
歌、ジェッツの『クロス・マイ・ブロークン・ハート』。ギター・サウンドが
軽快なダンス・ポップ・チューンですが、マドンナの相棒、スティーヴン・ブ
レイが曲とプロデュースに名を連ねています。道理でこの曲Breakfast Clubの
曲に似ている。トップ10に同一映画のサントラからの曲が3曲というのは記録
か?という感じですが、1978年2〜4月の「サタデイ・ナイト・フィーバー」
(Stayin' Alive, Night Fever, How Deep Is Your Loveの組み合わせとStayin' 
Alive, Night Fever, If I Can't Have Youの組み合わせの2回)の前例があ
りますからね。他にもあるかも知れませんが、今度調べておきます。この曲最
高位は前の週の7位で、年間はぎりぎりの90位。9位はこの年を代表するエ
アプレイ・ヒット、ハートの『アローン』。いや、この年の夏は全米どこへ
行ってもU2の曲とこの曲はFMでかかりっぱなしでした。アルバム「Bad 
Animals」からのこの曲はビリー・スタインバーグとトム・ケリーの『Like A 
Virgin』で有名な作曲チームによる作品ですが、初期には自作曲にこだわって
きたハートのウィルソン姉妹でしたが、『These Dreams』(バーニー・トーピ
ンとマーティン・ペイジの作)のナンバーワン以降いろんなソングライターの
曲も取り上げるようになり、この曲もそんなうちの一つだったと言います。ア
ンのボーカルにピッタリのパワー・バラードで、1位3週を記録、年間でも
堂々の2位でした。最後10位に踏ん張っていたのは...この曲、忘れてたで
しょう。『セラヴィ』(87年最高位2位)で鮮烈にデビューした彼のとかく
忘れ去られがちな3曲目のトップ40ヒット。跳ねるようなリズムのちょっと
路線の違うこの曲、当時あまりピンとこなかったのを覚えています。なお、プ
ロデュースはデュランデュランを世に送り出したアレックス・サドキンと、今
や『Torn』の大エアプレーヒットの作者として再び名前が出てきた、元キュア
のフィル・ソーナリーでした。


 1987年いかがだったでしょうか?この年のチャートは時期によってもっと
いろんな素晴らしいヒット曲が満載です。また次の機会にカバーしてみたい
と思います。さて来週の1988年と次の1989年は、私の代わりにミスター
「80年代」、窪田さんがこのコラムを担当しますのでご期待ください。では
また来週。


(担当:阿多)



■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■


それでは今後ともmeantimeをよろしくお願いします。
メールマガジンおよびウェブサイトに対する要望などもぜひお聞かせ下さい。
編集スタッフのメールアドレスは  editors@meantime-jp.com


     ----------------------------------------------------------
     このメールマガジンは「インターネットの本屋さん まぐまぐ」
     を使って発行しています。購読の申込・取消はまぐまぐのサイト
        http://www.mag2.com/  または
        http://www.meantime-jp.com/ で
        ナビゲーションバーから「MailMag」をクリック
     から行えます。
     ----------------------------------------------------------
=====================================================================
                 ● meantime Mail Magazine Vol.39 ●
meantime  http://www.meantime-jp.com  e-mail: editors@meantime-jp.com
今回の発行責任者: 真貝一之   Kazuyuki Shinkai    kaz@meantime-jp.com
=====================================================================