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Music Magazine 【 meantime 】 Mail Magazine Edition
[Vol.38] 1998/7/28 1,726部発行
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meantimeのウェブサイトのコンテンツを毎週少しずつご紹介していくこの
コーナー、今週は以前予告したように「ゲストブック」のコーナーがオープン
したので、お知らせしておきます。
meantimeのホームページにはすでに「掲示板」が用意してありますが、今後は
meantimeやホームページに関するご意見・ご感想などは「ゲストブック」のほ
うをご利用ください。
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meantimeは今後も世界最強の洋楽サイト目指してがんがん拡張していきます。
※最近仕事が非常に忙しくて、どうしてもこのコーナーが手抜きになっちゃって
ます(^^; ただし、ホームページのほうは手を抜かずにアップデートしてるので
ぜひ週に一度は行ってみてくださいね。
■■■■■■■■■■■■ meantime Music News ■■■■■■■■■■■■■
☆ヴァーヴ続報。今週インタビューに答えたマネージャーのジャズ・サマーズは
ギタリストであるニック・マッカブがバンドに復帰するか、ヴァーヴがまたアル
バムを出すかについては全くわからない、と発言した。彼によると現在バンドは
アメリカ・ツアーを前にした休暇中、ただリハーサルでは2曲の新曲を書いてお
り、ツアーで披露する可能性もあるとした。
またリチャード・アシュクロフトが特別扱いを受けており、それがバンド間の摩
擦につながっているという報道については真っ向から否定した。
一方アメリカ・ツアーは会場のキャンセルや規模の縮小が相次いでおり、ニック
の不在や前座に予定されていたマッシヴ・アタックの降板でチケットの売り上げ
はかなり苦戦している模様。 マッシヴの替りのオープニングアクトは未定。
☆「6 Underground」「Spin Spin Sugar」のヒットで知られるロンドンのバン
ド、スニーカー・ピンプスからシンガーのケリー・デイトンがセカンド・アルバ
ムのレコーディング途中で脱退。将来が危ぶまれている。 残された二人の男性
メンバーはレコーディングを継続中だがバンドからもレーベルからも正式なコメ
ントは発表されておらず、脱退の原因や新しいシンガーを加入させるかどうかな
どはわかっていない。
☆デヴィッド・ボウイがインターネットのプロヴァイダー事業に進出する。この
9月からサービスをスタアートする「ボウイネット」は月額19ドル95セント
で、入会者には5MBのホームページやゲーム、チャットルームなどのサービスの
他、名前に@davidbowie.com.とつくネームアドレスももらえるとか。またボウイ
の未発表曲やヴィデオがいち早く聴いたり見たりできるという特典もあるそう。
☆昨年ギタリストとベーシストが相次いで脱退し、先行きが危ぶまれたブラッ
ク・クロウズが新作「By Your Side」を発表する。しかしその前にボックスセッ
トをリリースするため発売が9月から11月に延期された。このボックスは8月
11日アメリカ発売でこれまでの4枚のアルバムにそれぞれ1曲づつ未発表曲を
追加しており、またCD-ROM対応でヴィデオクリップが見られる他、ライヴ音源も
収録されるらしい。
☆スヌープ・ドギー・ドッグが銃器不法所持のため3年間の保護観察処分を受け
ていたが、先日マリファナ所持で捕まったため処分の見直しが行われた。ロスの
法廷に出廷した彼は最悪の場合3年の実刑を受ける可能性もあったが、さらに厳
しい保護観察を受けることで決着。なんでも来世紀になるまで保護観察官に定期
的に報告を行う義務があるとかで、この人本当にそんなことできるんだろうか、
と今から心配。
☆アッシュが新作を完成。前作「1977」をチャート1位に送り込んだアイルラン
ド出身の彼等は新作「Nuclear Science」をウェールズのスタジオで製作、10
月にリリース予定、先行シングルとして「Jesus Says」が8月末にリリースされ
る。この曲はヴェルヴェット・アンダーグラウンドの影響を受けた曲だそうだ
が、シンガーのティムによれば「ヘヴィーな曲はよりヘヴィーになってるし、凄
くメロウなバラードもある、それぞれ全く違ったタイプの曲が入ってるよ」との
こと。4人目のメンバーとしてギタリストのシャーロットが加わった初の作品で
もあり、「またツアーに出るのが楽しみだよ。彼女が本当の意味でバンドの一員
として認識されるだろうからね」とも付け加えた。
(以上、担当は野坂)
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
■ Billboard ポップシングルチャート速報(98/8/1付)
01 (01) The Boy Is Mine / Brandy & Monica (9)
02 (02) You're Still The One / Shania Twain
03 (03) My Way / Usher
04 (05) Adia / Sarah McLachlan
05 (07) Make It Hot / Nicole (feat. Missy Elliot)
06 (04) Come With Me / Puff Daddy (feat. Jimmy Page)
07 (06) Too Close / Next
08 (13) Never Ever / All Saints
09 (08) Ray Of Light / Madonna
10 (15) When The Lights Go Out / Five
11 (10) Say It / Voices Of Theory
12 (17) Friend Of Mine / Kelly Price
13 (22) Crush / Jennifer Paige
14 (12) All My Life / K-Ci & Jojo
15 (26) Cruel Summer / Ace Of Base
16 (16) Ghetto Supastar (That Is What You Are) /
Pras Michel (feat. Ol' Dirty Bastard & introducing Mya)
17 (11) Everybody [Backstreet's Back] / Backstreet Boys
18 (09) My All / Mariah Carey
19 (18) Truly Madly Deeply / Savage Garden
20 (20) Nobody Does It Better / Nate Dogg (feat. Warren G)
ブランディ&モニカ、今週も1位を堅守。9週連続1位はソロアーティスト
同士の即席デュエットとしてはダイアナ・ロスとライオネル・リッチー1980
年の「Endless Love」に並ぶ歴代最長記録なんだそうです。今週アルバムチャ
ートで8位初登場となったモニカのニューアルバム「The Boy Is Mine」の発売
が好影響を与えたようですね。2位のシャナイア・トゥエインもこれで7週連
続でこの位置にとどまっていますが、この程度の記録は最近ではさほど珍しく
なくなってしまいました。
動きがない、ない、と毎週のように書き続けているシングルチャートですが
、そろそろ顔ぶれに変化が見られるようになってきました。
先週13位に初登場し、今週は8位と非常に順調な動きを見せているオール・
セインツの「Never Ever」は、今後のチャートアクションに要注目。先日彼女
たちが日本にプロモーションで来日したとき、一人お腹の大きいメンバーがい
て「おいおい、こんなアイドルってありか?」と思わされたのものですが(因
みにこの“ご懐妊”の原因を作ったのはジャミロクワイのメンバーだそうで
す)、ここのところの世界中での急激な人気沸騰に戸惑っているのは当の彼女
たちなのかも知れません。なおアメリカでは現在ファンが作る彼女たちのホー
ムページが急増中、その人気の盛り上がりぶりが窺えます。
今週TOP20に登場した新顔は2曲。13位のジェニファー・ペイジ
「Crush」は相変わらず詳細不明。現在までに入手した情報では彼女はアトラ
ンタ出身の20代の白人女性らしく、数週間前のビルボードには彼女の1頁広告
が載ったそうです。それを見た人によれば彼女は“リサ・スティッグマイヤー
似の美人”とのことでしたが・・(??)。このレコードをリリースしている
エデル・レコードはヨーロッパのダンス系レーベルなのですが、この曲はそれ
ほどダンス色の強くない普通のポップスです。
もう一曲、登場3週目で15位まで上昇してきたのがエイス・オブ・ベイスの
「Cruel Summer」。このバナナラマ83年の大ヒット曲(9位)のカバーを提
案したのはレコード会社の方だったそうですが、戦略は見事当たったようです
ね。曲自体も80年代風のチャラチャラした(?)サウンドが聴けて結構楽し
める仕上がりになっています。彼らがアメリカのヒットチャートに登場しても
う5年になりますが、考えてみるとデビュー当時よりもアイドルたちが続々と
ヒットチャートに進出してきている現在の方が状況は彼ら向きになっているの
かも知れません。
続いてTOP20圏外の上昇曲のご紹介。先週の44位から31位に上昇した
のは94年に「Tootsee Roll」の大ヒットを飛ばしたベースミュージックユニッ
ト、69ボーイズの「Woof Woof」。典型的なベースサウンドを聴かせるこの
シングルは、エディ・マーフィーがあの「ドリトル先生」に扮する映画「Dr.
Dolittle」のサントラからのカットです。そして42位→36位と上昇してきた
のが超美人3人組カントリーバンド、ディキシー・チックスの「There's
Your Trouble」。彼女たちのメジャーデビューアルバム「Wide Open
Spaces」からのセカンドシングルであるこの曲が念願のTOP40入りを果
たしました。
あと一曲。何週か前にご紹介したロッド・スチュアートの「Ooh La La」が登
場5週目にしてようやくTOP40入り(45位→39位)。以前もお知らせし
ましたがこの曲はフェイセズ時代のレパートリーのリメイクです。当時この曲
でボーカルをとっていたのはメンバーのロニー・レインでしたが、今回ロッド
がカバーしたのは昨年亡くなった彼への追悼の意味もあるのかも知れません。
サウンドも70年代初頭の彼の作品を彷彿させるアコースティックなもので、
オールドファンには嬉しいヒットです。
いい機会なのでロッド・スチュアートネタで一ついきましょう。彼はこれま
でにも過去のレパートリーを再レコーディングしてヒットチャートに登場させ
たことが何度かあるのですが、今回はそれをご紹介します。
Reason To Believe ('71 #62 / '93 #19) 「Unplugged」で再演
Twistin' The Night Away ('73 #59 / '87 #80) 映画「インナースペイス」
サントラのためリメイク
This Old Heart Of Mine ('76 #83 / '90 #10) ボックスセット
「Storyteller」用にロナルド・アイズリーと共演
I Don't Want To Talk About It ('79 #46 / '90) こちらも
「Storyteller」でリメイク。アダルト・コンテンポラリーヒット
Have I Told You Lately ('92 / '93 #5) アルバム「Vogabond Heart」
に収録されエアプレイのみヒットした曲を「Unplugged」で再演し大ヒットに
結構ありますね。まさに“グッド・リサイクラー”。今回の彼のアルバム
「When We Were The New Boys」は新旧のソングライターの曲を多く取り上
げて彼ならではの作品に仕上げているとのことなので、続いて発表されるシン
グルにも期待しましょう。
(以上、担当は八亀 yakame@meantime-jp.com)
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
■ Billboard ポップアルバムチャート速報(98/8/1付)
1 ( -) Hello Nasty / Beastie Boys
2 ( 1) Armageddon / Soundtrack
3 (136) N.O.R.E. / Noreaga
4 ( 2) City Of Angels / Soundtrack ▲2
5 ( 4) Never Say Never / Brandy ▲
6 ( 3) Stunt / Barenaked Ladies
7 (10) Dr.Dolittle / Soundtrack
8 ( -) The Boy Is Mine / Monica
9 (11) Backstreet Boys / Backstreet Boys ▲5
10 ( 8) Big Willie Style / Will Smith ▲2
▲はRIAA認定のプラチナディスク=100万枚のセールス。横に数字があるもの
は、▲×数字がセールス。例:▲9=900万枚
ビースティ・ボーイズ、やってくれました。余裕の初登場No.1、売り上げ枚
数はなんと68.2万枚。1週間での売り上げ枚数としては、今年2番目の好成績で
す(もちろん1位は「タイタニック」サントラ)。ビースティ・ボーイズは87年
に「Licenced To Ill」でデビューし、シングル「(You Gotta) Fight For
Your Right (To Party!)」と共にチャートを急上昇、新人にしていきなり
No.1になってしまいました。しかしこの頃の彼らはインタビューなどを見ても
性欲の塊の大馬鹿軍団で、誰もが彼らを「単なる色モノ」として見ていました。
なんかちょっと本格的になったセカンドアルバムも、そういうわけで、あまり
世間の注目を集めずに終わりましたが、その後「実はセンスのある連中だった」
という再評価が進み、いつの間にやら「おしゃれ」な存在になってしまいまし
た。その後のアルバム「Ill Communication」「Check You Head」はいずれ
も大ヒット、自ら雑誌を出したりレーベルを運営したり、そして最近ではかの
有名な「チベタン・フリーダム・コンサート」を主催したりと多忙な活動を経
ての、まさに待望の新作ということで、爆発的なヒットとなりました。
そして3位に登場しているのが、ノリエガ。これ、マスターPのときと同じく「
Street Date Violation」(正規の発売日前にフライングで売り出されて
しまい、それがチャートに集計されてしまった)のため、先週136位に初登場し
ていたのですが、今週正規発売となったため3位に、一気に133ランクジャンプ
アップ。この人はカポネ&ノリエガというコンビで既にデビューしていて、
ニューヨークのハードコア・ラップ・ファンの間ではかなり名の知られた存在
でしたが、今回初のソロアルバムで一気に全国区でブレイクしました。まあ、
例によって来週以降は凄い勢いでチャートを落ちていくんでしょうけど。
注目のモニカは9.1万枚で8位に登場。ライバルのブランディは16万枚で3位に
初登場してましたから、これは発売第1週だけを見ればブランディの圧勝に終
わりました。日本人の我々から見ればどう考えてもモニカのほうが可愛いし、
モロに「芸能人」してるブランディよりは好感が持てると思うのですが、どう
もアメリカでのブランディ人気は我々の想像を越えるものがあるようです。
その他のトップ10勢いでは、「Armageddon」「City Of Angels」のサントラ
二強が粘ります。共に先週より順位を下げてはいるものの、実際の売り上げ枚
数はほとんど落ちていません(順に23.3万枚、14.9万枚)。また、7位には「Dr.
Dolittle」サントラも上がってきました。ほんとにこのところサントラ
のヒットが多いですね。
トップ10以下を見てみると、19位初登場がカウンティング・クロウズのライヴ
盤。ありゃりゃ、トップ10は堅いと思ったんだけどなあ。2枚組でちょっと値
段が高いのが響いたかな。最近はライヴアルバムを出すバンドがめっきり減っ
てしまいましたが、昨年出したデイヴ・マシューズ・バンドといい、こいつら
といい、ライヴ叩き上げのいいバンドはたくさんいるんだから、彼等の魅力が
堪能できるライヴ盤をもっとみんな出して欲しいなあ。
初登場以来じりじりと順位を上げ、今週26位にまで上がってきたのがブライア
ン・セッツァー・オーケストラ。そう、日本で非常に人気の高い、あのストレ
イ・キャッツの人です。オーケストラという名義になっているからには、今ま
でのようなロカビリーではないんでしょうが、どんな音なのでしょう?ご存じ
の方、情報下さい。
同じく着実に順位を上げていて、今週28位にまで上がってきたイン・シンクも、
どこまで行けるか注目。33位初登場は、トリーシャ・イヤウッド。去年のベス
ト盤はトップ10ヒットとなったので、もっと行くと思ったんですが、最近意外
と中堅以上のキャリアのカントリー勢が不調のような気がします。
87位→66位と上昇しているアンドレア・ボチェッリ。このアルバム、20ランク
ぐらいぐっと上がったかと思ったら翌週にはがくんと落ちてたり、という動き
をずっと繰り返しているので気になっている人もいたかもしれません(いる
か?)。この人は、CDショップのクラシック売場に行けば、きっとポスターが
貼ってあると思います。今一番売れてる若手オペラ・シンガーだそうです。イ
タリア人のボチェッリは12歳で失明しながらも猛勉強して弁護士になり、しか
し大好きな音楽への夢を捨て切れずにいたところ、あのパバロッティにその
才能を認められ、「Romanza」でデビューに至ったたいへんな苦労人。
アメリカでも大都市を中心にオペラ物はかなり売れているようで、「Phantom
Of The Opera」なんて発売から何年も経つのにずっと売れ続けてますね。
84位に寂しく初登場しているジョン・フォルテは、現在シングル「Ninety
Nine」がラップチャートでヒット中。そう、ネーナの「ロックバルーンは99」
を使ったあの曲です。フージーズのメンバーが全面バックアップしてるこの作
品ですが、実はこのジョン・フォルテという人は正式メンバーではないものの
「第四のメンバー」と言われるほどフージーズと関係の深い人物。その辺を
もっと全面的に出せばもっとヒットするんでしょうけど。
さて来週ですが、めぼしいリリースはみんなヒップホップ。まずは、JDこと
ジャーメイン・デュプリのソロデビュー作。パフィほどの大ヒットは望めない
でしょうが、ヒップホップ度は高そう。
それからウータン・キラー・ビーズという名義で、またウータン一家が始動。
とりあえず現時点ではRZAが絡んでいるということ以外、参加メンバーは分か
りませんが、ヒットは間違いないところ。
注目は、幻のデビューアルバム「G-Funk Classics Vol.1」が回収騒ぎになっ
てしまって、今回やっと再デビューとなるネイト・ドッグ、一気に30数曲の
2枚組で勝負に出ます。
では今週はこの辺で。
(以上、担当は真貝 kaz@meantime-jp.com)
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■今週のUKチャート
1 (-) DEEPER UNDERGROUND / JAMIROQUAI
2 (1) FREAK ME / ANOTHER LEVEL
3 (2) GHETTO SUPASTAR (THAT IS WHAT YOU ARE)
PRAS MICHEL featuring OL' DIRTY BASTARD & introducing MYA
4 (-) YOU'RE THE ONE THAT I WANT
/ JOHN TRAVOLTA & OLIVIA NEWTON-JOHN
5 (-) LIFE IS A FLOWER / ACE OF BASE
6 (4) C'EST LA VIE / B*WITCHED
7 (6) SAVE TONIGHT / EAGLE-EYE CHERRY
8 (3) BECAUSE WE WANT TO / BILLIE
9 (-) KISS THE GIRL / PETER ANDRE
10 (-) MAS QUE NADA / ECHOBEATZ
7月に入ってから毎週1位が入れ替わっているUKチャート。今週初登場で1位に
なったのはハリウッド版「ゴジラ」のサントラからシングルカットされたジャミ
ロクアイの新曲でした。評論家からは酷評されているようですが、ゴジラ人気は
やはり凄い盛り上がりのようでジャミロクアイにとってもこれが初のナンバー1
(これまでの最高はVIRTUAL INSANITYの3位)。映画館が水びたしになるド派手
なヴィデオクリップもヘヴィーローテションで流されているようですが、曲自体
はいつもと変わり映えしない出来でこんなフニャフニャの曲を怪獣映画で使って
盛り上がるか?と個人的には凄い疑問なのですが。
4位に入ってきたのはこちらも映画がらみ。もうこの曲については有名なので説
明不要とは思いますが、今年は映画「GREASE」が公開20周年の記念ということ
でリヴァイバル上映されており、それにつれて当然この曲もトップ10に入って
きたという訳。78年に最初にリリースされた時はイギリスでは9週間1位を続
ける大ヒット(アメリカでは1週1位)、これまでにもミュージカル版の人気に
合わせて「GREASE MEGAMIX」やデビー・ギブソンとクレイグ・マクラクランによ
るカヴァーもヒットしたりとこの曲のイギリスでの人気は絶大なものがありま
す。もしかして1位もあるかな?と予想していたのですが、流石にそれは無かっ
たですね。
5位にニューエントリーはエイス・オブ・ベイスの新曲。アメリカではバナナラ
マのカヴァー「CRUEL SUMMER」がヒット中ですが、イギリス始めヨーロッパでは
こちらの曲がファースト・シングル。相変わらずの芸風の非常にわかりやすい曲
でトップ10に久しぶり(94年のDON'T TURN AROUND以来)に帰ってきまし
た。
9位にはピーター・アンドレの新曲が登場。こちらも映画がらみで、ディズニー
映画「THE LITTLE MERMAID」のサントラからの曲。もともと映画は8年前の公開
で今回夏休みに向けてリヴァイバル上映されており、それにともなってサントラ
も作り直し。つまり映画の中で使われているのとは違う人が歌ってるサントラが
発売され、これはそこからのヒットになります。彼にとってはこれが7曲目のト
ップ10ヒット。前回初めてトップ10入を逃し、人気も落ち目かと思ったので
すがなかなかしぶといところを見せています。
そして10位には謎のグループが登場。曲自体はナイキのコマーシャルに使われ
てのヒットで先週オリジナル・ヴァージョンが34位に入ってきたのですが、今
回このカヴァーがトップ10入り。女性ヴォーカルを入れてダンス・ヴァージョ
ンにしたのがクラブで受けているようです。
11位以下で注目なのはやはり30位に登場したマッシヴ・アタックの新曲
「ANGEL」でしょう。アルバム「MEZZANINE」のオープニングを飾るこの曲、とて
もシングルヒットするようなキャッチーさは無いのですが、先日ニュースでお伝
えしたようにブラーのディーモンとグレアムによるリミックスが収録されている
のが話題になっています。
さて来週はいよいよスパイス・ガールズの新曲「VIVA FOREVER」が登場してくる
はずです。前回「STOP」でデビューからの連続ナンバー1が跡絶え、その後ジェ
リが脱退、ということで「スパイス・ガールズの人気は続くのか」という点を占
う意味でその順位が非常に注目されるところです。個人的には勝手に「90年代
のLA ISLA BONITA」と呼んでいる、フラメンコ・ギターを使った哀愁のバラード
でヒット性は高いと思われるのですが、さて1位を獲れるのか。来週をお楽しみ
に。
それでは。
(以上、担当は野坂)
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┃ 全米ヒットチャート***FLASHBACK!! ┃
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せっかくの隅田川の花火大会も雨の中の開催、なかなか梅雨明けしない変な夏
ですが、今週の80年代プレ企画はいよいよ80年代も後半に突入、1986年に
FLASHBACK!!
1986年8月2日付シングルチャートトップ10
順位 前週 週数
* 1 ( 5) ( 9) Glory Of Love (Theme From "The Karate Kid Part II")
(グローリー・オブ・ラブ)- Peter Cetera
2 ( 1) (13) Sledgehammer(スレッジハンマー)- Peter Gabriel
3 ( 2) (13) Danger Zone(デンジャー・ゾーン)- Kenny Loggins
* 4 ( 6) ( 6) Papa Don't Preach(パパ・ドント・プリーチ)- Madonna
5 ( 3) (10) Invisible Touch(インビジブル・タッチ)- Genesis
* 6 ( 8) (12) Mad About You(マッド・アバウト・ユー)
- Belinda Carlisle
* 7 ( 7) (10) Love Touch (Theme From "Legal Eagles")(ラヴ・タッチ)
- Rod Stewart
8 ( 4) (12) Nasty●(ナスティ)- Janet Jackson
* 9 (12) (12) We Don't Have To Take Our Clothes Off
(テイク・アワ・クローズ・オフ)
- Jermaine Stewart
10 (11) (10) Opportunities (Let's Make Lots Of Money)
(オポチュニティーズ)- Pet Shop Boys
1980年代プレ企画第7弾。いよいよ80年代も後半に突入しました。今回は
1986年のチャートを振り返ります。この週の1位は前週の5位から一気にトップ
に輝いていた、元シカゴのピーター・セテラの初のソロ・ヒット、『グロー
リー・オブ・ラブ』。キャプションにもあるように、ラルフ・マッチョ(彼
は今何をしてるのでしょうか?)主演の映画「ベスト・キッド2(The Karate
Kid Part II)」の主題歌です。80年代はサントラが大いにヒット曲のマー
ケティングにフル活用されましたが、この週もこの曲を含め映画関係の曲が3
曲入っています。この曲は御大デヴィッド・フォスターとセテラ夫妻によるパワー・
バラードで、半ばシカゴから追い出された格好のピーター・セテラの
起死回生の初ソロ・ナンバー・ワンとなりました。この週から2週1位で、年間
は14位でした。2位はその前の1位から蹴落とされたピーター・ガブリエルの
『スレッジハンマー』。コマ取り特撮で次々にガブリエル自身の顔が様々に変
化していく印象的なビデオクリップでこの年のMTVビデオ・ミュージック・ア
ウォードでベスト・ビデオも獲得した彼唯一のナンバーワン・ヒット。尺八を
サンプリングしたシンセのループが印象的な、メンフィス・ソウル風のR&B
ロックでした。1週だけのナンバーワンで、年間は23位でした。
3位は前週の2位を最高にチョイダウンのケニー・ロギンズ、『デンジャー・
ゾーン』。80年代の彼しか知らない人が彼のことを「サントラ男」と軽視する
のをたまに耳にするが、彼の70年代のキャリアを考えるとそんな単純な評価で
すませられるものではないはず。ただこの曲が使われた映画「トップ・ガン」
の音楽は全面的にジョルジオ・モロダーが書いており、彼自身がペンを取って
ない分セルアウトと取られてもしょうがないかな、という面はある(「フット
ルース」はロギンズとD.ピッチフォードの作)。この曲年間は42位でした。
4位にぐっと上昇中だったのは、恋人の元に走ろうとする娘と親の葛藤を描
くという、映画のストーリーのような詞とビデオクリップが印象的だった、マ
ドンナの『パパ・ドント・プリーチ』。「未婚の母を支持する反道徳的な歌」
ととんでもない誤解をしてミュージシャンの「非道徳な」歌詞への抗議活動で
知られるティッパー・ゴア(米ゴア副大統領夫人)からの抗議を受けたという
この曲、そんなことどこ吹く風、といった感じでピーター・セテラを蹴落とし
て2週後にナンバーワンに輝いてます。2週1位で年間は29位。
5位はピーター・ガブリエルの前に1位だったジェネシスの『インヴィジブル・
タッチ』。この曲、日本のFMでもかかりまくってましたねえ。フィル・コリン
ズのソロ活動、マイク・ラザフォードのマイク&ザ・メカニックスでの活動な
どを経て、3年振りにリリースしたこの新曲、スコーンと抜けた軽快なポップ・
チューンで実に夏向きの曲でした。1位は1週で年間はトホホの54位。6位はこ
れもご無沙汰復活組、元ゴーゴーズのベリンダ・カーライルちゃん、ソロデ
ビューヒットが意外なる大ヒットになりました。これも夏にふさわしい軽快な
さわやかポップソング。最高3位まで昇り、年間は36位でした。
7位で足踏みしていたのは、これもサントラがらみ。ロバート・レッド
フォード主演の弁護士映画、「リーガル・イーグルズ」の主題歌、『ラヴ・タッチ』。
ロッドらしくなく、何か変にポップな曲だなあ、と思っていたらこれマ
イク・チャップマンとホリー・ナイト(一時ディヴァイスのメンバー)の曲
だったのね。道理でスモーキーみたいな曲だった、とわかんない人ごめんな
さい。この曲、次の週じりっと6位で最高位をつけて、年間は82位でした。
8位は大ヒットアルバム「コントロール」からの第2弾シングル、『ナスティ』。
このアルバムからジャネットはカマトト路線から大きく脱皮、ジャム&ルイス
とのタッグでマチュアでカッコいい女性ブラック・スーパースターの地位を確
立したのでした。この曲は最高位3位を付けて、年間で58位でしたが、アルバ
ムは堂々年間6位をマークしていました。圏外12位から9位にトップ10入りして
いたのは、TV「ソウル・トレイン」のダンサーやシャラマーのバックボーカル
などを経てソロデビュー、この曲で最大のヒットをマークしたジャーメイン・
スチュアート。初期のプリンスを無茶苦茶ポップにしたようなサウンドは当時
結構新鮮でキャッチーでしたね。プロデュースはこの年ホイットニーのデビュー
アルバムを手がけて順風満帆のナラダ・マイケル・ウォルデン。この曲は最高
5位まで上り、年間では60位でした。
最後に11位からジリっと上がってトップ10入りしていたのは、ペット・
ショップ・ボーイズ2曲目のヒット。ナンバーワンヒットはデビューの『ウェス
ト・エンド・ガールズ』だけですが、本国UKではそれ以外にも『It's A Sin』
(全米9位)、『Always On My Mind』(全米4位)、『Heart』(全米チャー
トせず)の3曲のナンバーワンがあります。この曲も彼らの勝ちパターンの
ポップ&ダンサブルな曲で、この週の10位が最高位でした。いよいよ来週は80
年代の一つのハイライトといえる1987年、お楽しみに。
ではまた来週。(担当:阿多)
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今回の発行責任者: 真貝一之 Kazuyuki Shinkai kaz@meantime-jp.com
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