====================================================================
Music Magazine 【 meantime 】 Mail Magazine Edition
[Vol.24] 1998/4/21 1,075部発行
=======================================
このメールマガジンは、meantimeのウェブサイト、及びミニコミ形式の
meantime本誌と連動して、洋楽に関する各種情報を無料でお届けしています。
原則として毎週火曜日の発行です。
ウェブサイトの方のチェックもお忘れなく!
********************************************************************
なお、meantimeは洋楽愛好者のためのサークルで、企業などの営利団体で
はありません。6人のふつうの音楽好きな社会人によってミニコミの発行、
イベントの開催、ウェブサイト運営などを行っています。
詳しくはmeantimeのウェブサイト、[What is meantime ?]および[events]の
ページをご覧下さい。
http://www.meantime-jp.com/WhatisMeantime/Whatis.html
http://www.meantime-jp.com/Events/Event_Index.html
--------------------< meantime - what's new ? >---------------------
■■■■■■■■■■ meantime 9、好評販布中! ■■■■■■■■■■■
このところずっと予告していたmeantime第9号が、ついに完成しました。
今回は97年の年間投票の結果をはじめ、97年後半に発売されたアルバムのレ
ビュー(その数170枚以上!)、全米トップ40ヒットシングル完全解説、シ
ングルチャートのチャートアクション完全掲載、イギリスの97年音楽シーン
などなど、その他音楽ネタもりだくさんです(A4版、約150ページ)。
このメールマガジンやホームページにはとても載せきれない膨大な情報量の
洋楽ミニコミを、印刷+製本+郵送代の実費のみでお分けしています。
これが我々の予想を上回るご好評をいただき、すでに予約だけで完売とい
う状態になってしまいました。今からお申し込みいただく場合は、増刷の完
成を待ってからのお届けになりますので、1ヶ月程度はお待ちいただくこと
になりますが、待つだけの価値があることはお約束しましょう。
詳しくはこちらのページで。
http://www.meantime-jp.com/WhatisMeantime/WhatIs.html
http://www.meantime-jp.com/WhatisMeantime/news.html
ホームページの更新情報は、what's newのページをご覧下さい。
http://www.meantime-jp.com/WhatisMeantime/WhatsNew.html
■■■■■■■■■■■■ meantime Music News ■■■■■■■■■■■■
☆ホール新作情報
音楽以外の話題でしかここしばらくは名前があがることがなかったコートニー
・ラヴ率いるホールの新作がついに完成。前作「LIVE THROUGH THIS」から4
年振りとなるこのアルバムは現在のところ「CELEBRITY SKIN」というタイトル
が有力。予定では7月初めにアメリカで発売される。このアルバムは「信じら
れないほどゴスっぽい」そうで、エコー&バニーメンとブロンディの中間のよ
うなサウンドだとか。うち7曲がスマッシング・パンプキンズのビリー・コー
ガンが共作者としてクレジットされている。プロデューサーはサウンドガーデ
ンやレッド・ホット・チリ・ペッパーズを手懸けたマイケル・ベインホーンが
担当した。
☆ベック新作情報
ベックは夏に新作の製作を開始する予定だが、これはゲフィンからではなく無
名のインディー・レーベルからリリースされるらしい。かなり実験的な内容に
なるのは確実でプロデューサーはレイディオヘッドの「OK COMPUTER」を手懸け
たナイジェル・ゴッドリッチがあたるらしいとの情報も。またベックはカント
リーの大御所ウィリー・ネルソンとデュエット曲を録音。これはマーティン・
スコセッシ監督の新作映画「HI LO COUNTRY」のサントラ用。またまたもう一人
の大御所エミルー・ハリスとのデュエットし、こちらはグラム・パーソンズの
トリビュート・アルバムに収録される。
☆夏のフェニックス・フェスに出演の決まったニュー・オーダーのバーナード・
サムナーがそのステージで「ジョイ・ディヴィジョン時代の曲をプレイする」
と発言した。「LOVE WILL TEAR US APART」、「ATMOSPHERE」といった曲をリハ
ーサル中とかで「この前でたジョイ・ディヴィジョンのボックス・セットを僕
は聴き通すことができなかった。あまりに多くの事が思い出されるからね。す
ごく辛い体験だった。でもこれらの曲を演奏するのは凄く楽しい体験だと思う
んだ。」とバーニー。またバンドのメンバーの間も非常にうまくいっており、
ニュー・オーダーとしての新曲も製作する予定だとか。
☆先日オアシスのノエル・ギャラガーがバンド以前に録音したテープがオーク
ションにかけられる、という話題をお伝えしたが、今度は同じオークションで
ブラーのディーモン・アルバーンのデモ・テープも競りにかけられることが明
らかになった。これは彼が87年から89年にかけて録音したものでグレアム
やデイヴも参加した曲も含まれている。また彼等がSEYMOURと名乗っていた時
代のライヴ音源も収録されているらしい。このテープの予想価格は2万5千ポ
ンドで、ノエルのテープの4倍以上の値がつくらしい。これは「スタジオで録
音された正式なレコーディングだから」だそう。しかし著作権はディーモンに
あるので競り落としても彼の許可なしにリリースすることはできないそうだ。
☆ブラック・グレイプが夏のフェスティヴァルの出演を初め全てのライヴの日
程をキャンセルした。ショーン・ライダーは現在映画の製作に関わっており、
そちらに専念したい、というのが理由らしい。ちなみにこの映画、彼によると
「トレインスポッテイングとフル・モンティとグッドフェローズがマンチェス
ターで出会ったような映画」だそうだ。ブラック・グレイプは昨年暮れにラッ
パーのカーミットとサイコを解雇し、ショーンとダニー・セイバーの二人体制
で活動を続けることになっていたが現時点ではレコーディングもライヴもまっ
たく予定がない、としている。
(以上、野坂)
☆既に一般のニュースメディアでも大きく報じられていますが、洋楽ファンの
間ではポール・マッカートニーの奥さんとして有名なリンダ・マッカートニー
が癌で亡くなりました。享年56。ポールとリンダは結婚して29年間、別々に夜
を過ごしたのはポールが来日の際マリファナ不法所持で東京拘置所に拘束され
て離れ離れにならざるを得なかった10日間だけだった、という知る人ぞ知るお
しどり夫婦でした。
リンダはポールとともにウィングスのメンバとして活躍した他、ローリング・
ストーンズなどの数々の有名バンドを「激写」してきた写真家としても知られ
ていました。また、動物愛護家でヴェジタリアンであることでも有名で、動物
愛護活動に身を投じたり、ヴェジタリアン用の料理の本を執筆したりもしてい
ました。
(以上、真貝)
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
■ Billboard ポップシングルチャート速報(98/4/25付)
01 (↑) Too Close / Next (1)
02 (↓) All My Life / K-Ci & Jojo
03 (↓) Let's Ride / Montell Jordan feat. Master P & Silkk The Shocker
04 (→) Frozen / Madonna
05 (↑) You're Still The One / Shania Twain
06 (→) Romeo And Juliet / Sylk-E. Fyne feat. Chill
07 (↑) Body Bumpin' Yippie-Yi-Yo / Public Announcement
08 (↓) Truly Deeply Madly / Savage Garden
09 (↓) Nice & Slow / Usher
10 (↓) Sex And Candy / Marcy Playground
11 (↑) Everybody [Backstreet's Back] / Backstreet Boys
12 (↓) Gone Till November / Wyclef Jean
13 (↓) My Heart Will Go On / Celine Dion
14 (↓) Deja Vu [Uptown Baby] / Lord Tariq & Peter Gunz
15 (↓) No, No, No / Destiny's Child
16 (↑) I Want You Back / 'N Sync
17 (↓) What You Want / Mase (feat. Total)
18 (↓) Gettin' Jiggy Wit It / Will Smith
19 (↑) It's All About Me / Mya with special guest Sisqo
20 (↑) Money, Power & Respect / The Lox (feat. DMX & Lil' Kim)
先週「いよいよマスターP時代の到来か?」といったようなことを書きまし
たが、今週はその勢いをやや挫かれたような結果が出ました。1998年のシング
ルチャート、早くも7曲目のナンバー1ヒット(昨年一年間を通じて8枚しかナ
ンバー1シングルが出なかったことを考えると、これは驚異的なハイペースで
す)となったのは小兵(失礼)ネクストの「Too Close」。個人的にはこの曲、
80年代ディスコ風の曲調が大変気に入ってまして、ことある毎にいろんな人に
薦めまくっていたので非常に嬉しい展開となりました。
いい機会なのでネクストをご紹介しておきます。TweetyとT-Lowの兄弟2人
(サウンズ・オブ・ブラックネスのリードボーカル、アン・ネスビイの孫なん
だそうです)に知り合いのR.L.が加わった3人組ネクストは、ミネアポリス周
辺でパフォーマンスやコンテスト荒らしをしているところをロウ・キイのメン
バーに認められ、彼らの下でデモテープを制作。そのテープがノーティ・バイ・
ネイチャーのケイジーに渡って彼が設立したディヴァイン・ミル・レーベルの
第一号アーティストとして契約を獲得。幸先よくTOP40ヒットとなったデビュー
シングル「Butta Love」に続いて発表したこの「Too Close」が見事ナンバー1
となり、乱立気味の若手男性ボーカルグループの中から一歩抜き出た存在とな
りました。全員が20代前半という若い3人ですが、リードボーカルのR.L.以下な
かなかのボーカルスキルの持ち主のようなので今後の更なる活躍を期待したい
ところです。
しかしベビーフェイス(ラフェイス)、パフ・ダディ(バッドボーイ)、そ
してケイジー(ディヴァイン・ミル)と若手プロデューサーに次々とレーベル
を持たせ、それらをことごとく成功させるアリスタ・レコードの戦略・先見の
明には脱帽せざるを得ませんね。この先暫くは“アリスタの時代”が続くのか?
さて問題のマスターPですが、今週はモンテル・ジョーダンのシングルに客
演した「Let's Ride」が2位→3位に、自身名義の「Make Em' Say Uhh!」が19位
→22位にダウン、サンズ・オブ・ファンクをフィーチャーしたサントラの先行
シングル「I Got The Hook Up!」が40位→36位へ地味に上昇とやや冴えません
でした。軍団一門を引き連れたサントラアルバムも「タイタニック」勢の壁は
破れず、今週3位初登場にとどまり“奴らを唸らせる(Make Em' Say Uhh!)”
までには至らなかったようです。更に詳しくはアルバムチャートで真貝担当が
嘆きも交えつつ説明していることと思われますので、この話題はこの程度にと
どめておきましょう。
カントリーシンガー、シャナイア・トゥエイン(日本盤の表記に合わせます)
が今週14位→5位へジャンプアップ。カントリー系のアーティストとしては昨
年のティム・マッグロウとフェイス・ヒル夫妻のデュエット「It's YourLove」、
曲はカントリーではありませんがリアン・ライムスの「How Do ILive」以来の
TOP10ヒット。この曲に大幅にリミックスを施したポップバージョン(日本のラ
ジオでも聴くことができます)がカントリー系以外のラジオ局でも好調にエア
プレイされているのが大ヒットの要因でしょう。
今週TOP20内にニューエントリーしてきたのは3曲。先週24位に初登場したバッ
クストリート・ボーイズの「Everybody [Backstreet's Back]」は今週11位に急
上昇。10代の女の子を中心に確固とした人気を築いてきているようです。新人
女性シンガーMya(マーヤと読むようですね)にドゥルー・ヒルのシスコが絡ん
だ「It's All About Me」が26位→19位、パフ・ダディ率いるバッドボーイ軍団
の若手、ザ・ロックス「Money, Power & Respect」が28位→20位へと、順調に
上昇してTOP20入り。この曲はロッド・スチュアートの「Da Ya Think I'm Sexy」
ネタが話題となったデビュー曲「If You Think I'm Jigggy」を超え、彼ら単独
では最大のヒットとなっています。因みに今回の元ネタはフィリーソウルの隠
れた才能、デクスター・ワンセルの「NewBeggining」という超シブ系。
続いてTOP20圏外の上昇曲のご紹介。カントリー界のニュースター、リアン・
ライムスの新曲「Looking Through Your Eyes」が先週の57位から38位に上昇し
てTOP40入り。この曲は5月に発売されるニューアルバム(2枚組)「Sittin' On
Top Of The World」の先行シングルです。彼女を筆頭にここのところカントリー
系の楽曲がポップチャートでも好調ですが、後続として人気カントリーシンガー、
ティム・マッグロウがプロデュースした新人女性ジョ・ディー・メッシーナの
「Bye Bye」が43位に、更にティムの奥さんフェイス・ヒルの「This Kiss」が
47位まで上昇し、虎視眈々とTOP40入りを狙っています。今後バラエティ豊かな
ヒット曲が入り乱れるチャートが実現していくのか?それとも強力なニューリ
リース曲が登場してこれらの動きを一掃してしまうのか?5月のチャート展開が
楽しみです。
(以上、担当は八亀 yakame@meantime-jp.com)
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
■ Billboardポップアルバムチャート速報(98/4/25付)
1 1 Titanic Soundtrack ▲9
2 2 Let's Talk About Love Celine Dion ▲7
3 NEW I Got The Hook Up ! Soundtrack
4 5 Backstreet Boys Backstreet Boys ▲3
5 3 Savage Garden Savage Garden ▲2
6 NEW Still Standing Goodie Mob
7 23 City Of Angels Soundtrack
8 9 Love Always K-Ci & JoJo ▲
9 4 Ray Of Light Madonna
10 11 Left Of The Middle Natalie Imbruglia
(▲はRIAA認定のプラチナディスク=100万枚のセールス。横に数字がある
ものは、▲×数字がセールス。例:▲9=900万枚)
うーん、先週の予想のうち、当って欲しいものが外れて、どうでもいいもの
が当ってしまいました。「アイドル勢が売れる」なんて当らなくていいからマ
スターP、1位になって欲しかったよう。
てなわけでまずは3位に登場のマスターP制作映画のサントラ。やっぱりマス
ターP関係とは言えサントラだからいま一つ伸びなかったのでしょうか。ここ
1年ぐらいの彼自身のアルバムや、関連アーティストの売れかたを見れば、楽
に30万枚ぐらいは売れると読んだんですがねえ。ただ、当初の予定よりもリリ
ースが早まって登場したので、もしかするとプロモーションが充分じゃなかっ
たのかも(そこまで肩をもつか!?)これで彼の全面プロデュース作が3作品、
3ヶ月連続で、3位に初登場。こんな記録初めてせしょうな。どれも例年なら
充分に1位になれるだけのセールスを上げているのですが、いずれもその上を
譲らなかったのは「タイタニック」サントラとセリーヌ・ディオンのタイタニ
ックコンビ。Pは相当「タイタニック」を逆恨みしていることでしょう。
しかし今週はシルク・ザ・ショッカー、Cマーダー、ミスティカルといったP
絡みの作品が揃いも揃って急下降。どうしちゃったんだ?
さて、向こうの学校は春休みに入ったようです。...というのがチャートに
もはっきり表れてますね。バックストリート・ボーイズ、サヴェージ・ガーデ
ンがともに先週比1.5倍の売上げを記録しました。バックストリート・ボーイ
ズはニューシングルも絶好調で、これはやっぱりこの時期に照準を合わせたレ
コード会社の戦略の賜物でしょう。 ナタリー・インブルーリアも再びトップ
10入りしてきました。限定版でもいいから「Torn」シングルカットしてくれな
いかなあ。
6位には意外な顔が初登場。グッディ・モブというのはアトランタ出身のラッ
プグループで、TLCの「Waterfalls」やアン・ヴォーグの「Don't Let Go
(Love)」などを手がけたプロデュース・チーム、オーガナイズド・ノイズが後
ろからプッシュしてます。
オーガナイズド・ノイズは一時はパフ・ダディ、ジャーメイン・デュプリに並
ぶ売れっ子プロデューサーになるかと思われたのですが、その寡作ぶりがたた
ってあっという間にティンバランドに追抜かれ、ずいぶん長い間その名前も聞
きませんでした。
7位に飛込んできた「City Of Angels」のサントラは、まず映画そのものが
大ヒットになって、現在全米興行ランキング1位になっていることによるもの。
そしてサントラのほうもモダンロック系の曲を中心に若者受けする内容になっ
てます。アラニス・モリセットの待望の新曲(これが、すっごい地味!)や、
グー・グー・ドールスの新曲あたりが目玉でしょうか。
それ以下では13位にこれまたラップグループ、ドゥ・オア・ダイが登場。
この手のラップ・アクトは、1曲でもシングルヒットが出れば、その次作のヒッ
トは約束されてるようですな。18位には、25位から再浮上のスパイス・ガール
ズ。バックストリート・ボーイズたちが売れているのと同じように、春休みに
なったので子供たちが買っているというのもあるんでしょうが、先ごろこの夏
(6〜8月)の北米ツアーの日程が発表されたので、その絡みでしばらくは安定
して売れ続けるでしょう。
ボニー・レイットは21位に登場。5年前ならトップ5は堅かったんでしょうけど
ね。
そのすぐ下の22位にAZが登場。ナズ、フォクシー・ブラウンらと一緒に「The
Firm」という名義で出した前作はNo.1になったのですが、同じナスたちがゲス
ト参加した今回のソロアルバムは低調。やっぱり「The Firm」のヒットはナス
の人気によるものだったことが図らずも証明されてしまいました。
先週6位に初登場したギャング・スターは一気に26位まで後退。やはりこうい
う「コアなファン」に受けるタイプは、一通り熱心なファンたちが買ってしま
ったら、あとはチャートを急下降するのみ。ちなみに先週8位に初登場してい
たダズ・ディリンジャーは無残にも今週38位にまで一気にダウン。
28位初登場はアリス・イン・チェインズのギタリストであり、メイン・ソング
ライターでもあるジェリー・カントレルの初のソロアルバム。アリス・イン・
チェインズとしてはセカンドアルバム「Dirt」以降、ライヴやミニアルバムも
すべて大ヒットさせてきていますが、やっぱりレイン(ヴォーカル)がいない
とダメかな。ちなみにドラッグでかなり参ってしまっているレインを除くアリ
ス・イン・チェインズのメンバーは本作にも参加してます。
ところで今週は、実は隠れたベストセラーがあります。20年前に出た「グリ
ース」のサントラ。このサントラはアメリカではものすごく根強い人気を誇っ
ていましたが、今回何度目かの再発で、なんと1週間で10万枚も売れました。
アルバムチャートの10位に相当します。ただ、ビルボードのアルバムチャート
は古い作品は「Top Pop Catalog Albums」チャートという別枠で扱ってしまう
ので、この作品は通常のアルバムチャートには入ってきませんでした。
「グリース」はミュージカル化され、それがロングラン公演になっていること
で人気を維持しているようですが、それにしても20年前のサントラが再発され
ていきなりマドンナの新作並に売れてしまうってのもねえ。
それにしても「タイタニック」のこの強さ、どうなっちゃってるんでしょう
(笑)。いったいいつになったらこれを破る作品が出てくるのか。それともひ
たすらタイタニックの息切れを待つしかないのか?向こう数週間、とてもタイ
タニックを破るような強力な作品は出て来そうにないので、これは90年代の最
長連続No.1を塗り替えるところまでいっちゃうのかもしれません(MCハマー
の「Please Hammer Don't Hurt'em」が18週連続1位、タイタニックは現在14週)。
で、来週なんですが、これがまた見事なぐらいめぼしいリリースがありませ
ん。今週登場予定だったボーン・サグスン・ハーモニー関連のコンピレーショ
ンが、今週は入ってこなかったので、来週にずれこんで登場するかもしれませ
ん。まあこれが唯一のめぼしいところでしょう。ということは、1、2位はまず
安泰でしょうね。
ただ、バックストリート・ボーイズは要チェック。この勢いで、2位の座は狙
えるかもしれません。子供パワー侮り難し!
では今週はこの辺で。
過去のチャート解説や、実際の売り上げ枚数まで掲載したプロフェッショナル
バージョンはこちら:
http://www.meantime-jp.com/Weekly/AlbumChart.html
(以上、担当は真貝 kaz@meantime-jp.com)
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
■今週のUKチャート
4月4日付け
1(1) IT'S LIKE THAT / RUN-DMC VERSUS JASON NEVINS
2(2) MY HEART WILL GO ON / CELINE DION
3(3) LA PRIMAVERA / SASH!
4(-) KISS THE RAIN / BILLIE MYERS
5(8) TRULY MADLY DEEPLY / SAVAGE GARDEN
6(6) LET ME ENTERTAIN YOU / ROBBIE WILLIAMS
7(-) GIVE A LITTLE LOVE / DANIEL O'DONNELL
8(4) ALL I WANT IS YOU / 911
9(12)HOW DO I LIVE / LEANN RIMES
10(10)HERE'S WHERE THE STORY ENDS / TIN TIN OUT featuring SHELLY NELSON
4月11日付け
1(1) IT'S LIKE THAT / RUN-DMC VERSUS JASON NEVINS
2(-) TURN IT UP/FIRE IT UP / BUSTA RHYMES
3(2) MY HEART WILL GO ON / CELINE DIONLA PRIMAVERA / SASH!
4(4) KISS THE RAIN / BILLIE MYERS
5(5) TRULY MADLY DEEPLY / SAVAGE GARDEN
6(-) FOUND A CURE / ULTRA NATE
7(3) LA PRIMAVERA / SASH!
8(-) ALL MY LIFE / K-CI & JOJO
9(9) HOW DO I LIVE / LEANN RIMES
10(6) LET ME ENTERTAIN YOU / ROBBIE WILLIAMS
先週は事情によりお休みしてしまったので2週間分お送りします。
それでも上位に大きな変化なし、という膠着状態のチャート、サヴェージ・ガ
ーデンやリアン・ライムスといった一度落ちた曲が再浮上していることからも
全体的なセールスそのものが落ち込んでいるものと推測されます。それにした
ってなぜこれほど強いランDMC?これで5週目の1位。
それではニュー・エントリーの曲にいくつか触れておきましょう。
まずは4日付けで4位に配いてきたのははアメリカでもヒット中のビリー・マ
イヤース。デスモンド・チャイルド絡みの暑苦しいロック・バラードはイギリ
スでは受けが悪いはずなのにこのヒットは謎。
7位に入ってきたのはアイルランド出身のシンガーの新曲。なんでもルーマニ
アの孤児のためのチャリティを目的としたシングルだそうで、この人にとって
は初の10ヒットになりました。
その他11位以下ではオアシスのノエルが参加して話題のトラヴィスの新曲「
MORE THAN US」が16位に、復活して初のスタジオ作からペイジ&プラントの
「MOST HIGH」が26位。
またニュースのコーナーで何度かお伝えしたニール・カワード・カヴァー集か
らはショーラ・アマとデヴァイン・コメディのカップリング・シングルも28
位にエントリー。
それからどうでもいいことなんですが、この週は40位以内に13曲がニュー・
エントリーしているのですが、それと入れ替わりに先週の28位から40位ま
での13曲がそろってきれいに姿を消しています。これは結構珍しいケースで
はないかと思われるので一言付け加えておきます。
11日付けでは2位にバスタ・ライムスが登場。これまでイギリスでは大きな
ヒットがなかった彼ですが今回のこの曲は人気テレビ番組「ナイトライダー」
のテーマ曲をサンプリングしていることからイギリスのクラブで馬鹿うけし、
この大ヒットにつながった模様。
6位には昨年夏「FREE」をヒット(最高4位)させたアメリカ人女性シンガー
ウルトラ・ネイトの新曲。8位にはアメリカでナンバー1になったK-CI& JOJO
が入ってきています。
11位以下ではあまり面白い動きはないのですが、個人的には35位に入って
いるジーザス&メリー・チェインに注目して欲しいところ。2枚組になるとい
う新作に大いに期待できる流石のナンバー。
ちなみにイギリスの最新ヒットを収録した「NOW! THAT'S WHAT I CALL MUSIC」
の39集が入荷されました。ここで紹介してきたヒット曲が一気にまとめて聴
けるので興味のある方は是非。
それではまた来週。誰がランDMCを1位から引きずりおろすのか?
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
┃ 全米ヒットチャート***FLASHBACK!! ┃
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
ここのところめっきり春というか初夏のような陽気が多くなってきました。さ
て今週はぐっと最近に近づいて、5年前の1993年のチャートにFLASHBACK!!
1993年4月24日付シングルチャートトップ10
順位 前週 週数
* 1 ( 1) ( 6) Informer▲(インフォーマー)- Snow
* 2 ( 2) (10) Freak Me▲(フリーク・ミー)- Silk
3 ( 3) (13) Nuthin' But A "G" Thang▲(ナッシン・バット・ア・ジー・
サング)- Dr. Dre
* 4 ( 4) ( 9) I Have Nothing (From "The Bodyguard")●
(アイ・ハブ・ナッシング)- Whitney Houston
5 ( 5) (19) Don't Walk Away●(ドント・ウォーク・アウェイ)- Jade
* 6 ( 6) (14) Love Is (From "Beverly Hills, 90210")(ラブ・イズ)
- Vanessa Williams/Brian McKnight
* 7 ( 9) (12) I'm So Into You●(アイム・ソー・イントゥー・ユー)- SWV
* 8 ( 8) (13) Two Princes(トゥー・プリンセス)- Spin Doctors
9 ( 7) (11) Cat's In The Cradle● - Ugly Kid Joe
*10 (11) (19) Ditty▲ - Paperboy
1990年頃以降のチャートの傾向に違わず、この週も上位6曲が動きなしという
固定チャート。また、1993年頃のアメリカの好景気を反映してやたらミリオン
セラーやプラチナ(トップ10内に4曲も)の数が多いことも相変わらずだ。前回
1993年をカバーしたのは2月末。その時にもトップ10内上昇中だったスノウの
『インフォーマー』がこの週7週目の最後の1位を飾っていた。2位にしぶとく食
い下がって、この次の週見事にスノウを蹴落として1位になるのが、今やR&B界
の中心人物の一人、キース・スウェットが自らのKeiaレーベルからデビューさ
せた新人グループ、シルクのデビュー曲。濃厚なR&Bテイストを発散したこの曲、
あれよあれよと言う間にチャートを駆け昇り(21位→6位というアクションが
印象に残っている)、スノウが息切れするいいタイミングで1位を獲得した。こ
の後もキース・スウェットは、女性3人組カット・クロース(メンバーの一人、
アティーナ・ケイジは最近恩師スウェットとヒット曲『Nobody』でデュエット
していた)をこれも素晴らしいアルバムでデビューさせ、最近では新グループ、
オール・スクールをトップ40に送り込むなど、着々と勢力作りに励んでいる。
3位はこれも前回カバー時にトップ10入りしていたドクター・ドレ。最高位2位
から落ちて3位に6週粘る、というチャートアクションを見せたのだが、この週
はその6週のうちの5週目。
4位は映画「ボディガード」からの2枚目のシングルでこれも大ヒットしました
ねえ。デヴィッド・フォスターの曲にしては(失礼)ホイットニーの歌唱を最
大限引き出す素晴らしいプロダクションで大ヒットとなった。この曲がアメリ
カのリミッターの効いたFMで聴くとまたいい、というのを以前アメリカで体験
した。こりゃ売れるわ。5位も前回カバー時に入っていたジェイド。ほんとに
この人達解散後何してるんだろう。
6位は何故か今また深夜のNHK衛星放送で放送中の「ビバリーヒルズ青春白書」
(安易な邦題ですな)の挿入曲がチャートインしていた。若干歌謡ポップ的な
バラードだが、ブライアン・マクナイトの記念すべきチャート・デビュー作。
この後彼はあの名唱『One Last Cry』(93年最高位13位)でその素晴らしいパ
フォーマンスをリスナーに印象づけることになるのだが、その後はチャート上
では今一つ。昨年メイスをフィーチャーした『You Should Be Mine』(17位)
が中ヒットとなったが、この『Love Is』が未だに彼の最大ヒットという事実
はそろそろ変えて欲しいもんだ。今エアプレイで大ヒット中の『Anytime』を
カットすればいいのに、と思うのは筆者だけか。
7位には現在『Rain』がヒット中のSWVの初のトップ40ヒットがチャートイン
していた。8位に入っていたのは、彗星のように現れてそのコミカルな味わい
のある飄々としたボーカルと軽いギターサウンドで一時期人気を博した(しか
しホントに一時期だったな)ニューヨーク出身の4人組の、『Little Miss
Can't Be Wrong』(17位)に続くトップ40ヒット。最高位7位をマークした。
これも当時アメリカのFMでホントによくかかっていて、やはりFMの電波を通す
と更によく聞こえる曲(そういやExtremeの『MoreThan Words』なんかもそう
だったな)。筆者はこの頃たまたま彼らのライヴを見に行ったが、何の気負い
もてらいもなく楽しそうに演奏をする姿に好感が持てた。あと会場(ビーコン・
シアターだったが)のあちこちから枯葉の落葉焚きの匂いのする煙(=マリ
ファナ)がたちこめていたのはいかにもこのバンドのライヴらしい雰囲気だ
な、と変に感心したのを覚えている。まあそういう自分だってポケット瓶を
あおりながら見てたけどね。あっちの小さい箱のライヴはこういういい加減
さがいとおかし。9位にはハリー・チェイピンの全米ナンバーワン・ヒットの
カバー。こういういかにもチンピラ然としたバンドがこういうカバーをやる
あたり、結構面白い。最後10位に滑り込んできていたのは、LA出身の正体不
明のラッパー、ペーパーボーイ。ザップ的トラックに乗せた軽快なフロウが
クラブで受けたか、トップ10ヒットとなった。今日現在これ1曲の一発屋。
ということでまた来週。
(担当:阿多)
<訂正>
先週の第23号のこのコーナーで、一部文章が欠落してしました。以下、その
文章全体を再掲しておきます。
9位にトップテン入りしていたのは、これも70年代後半を代表するアダコン・
アーティスト、イングランド・ダン&ジョン・フォード・コーリー(なぜか
日本盤では最後の「コーリー」が常に省略されていた。謎だった)。この曲
も典型的な爽やか路線で、『秋風の恋』(1976年最高位2位)『ナイツ・アー・
フォーエヴァー』(同最高位10位)に続く3曲目のトップ10ヒットをマークし
ていた。この後彼らはトッド・ラングレン作・プロデュースによる『愛こそ
証』(1979年最高位10位)を最後にトップ10からは姿を消す。その後イング
ランド・ダン改めダン・シールズはカントリー・チャートで『Bop』を始め
1980年代に数々のナンバーワンヒットを放つ活躍を見せることになる。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
■今までmeantimeのウェブサイトをご覧になったことのない方は、ぜひこの
機会にチェックして下さい。アルバムレビューや、最新全米トップ40ヒット
曲解説など、情報満載です。
http://www.meantime-jp.com/
■最新アップデート情報はこのページ:
http://www.meantime-jp.com/WhatisMeantime/WhatsNew.html
(トップページから [what's new] をクリック)
■meantimeからのお知らせはこのページ:
http://www.meantime-jp.com/WhatisMeantime/news.html
(トップページから「news」アイコンをクリック)
■meantimeがどういうサークルかはトップメニューから[what is meantime ?]
を選んで、ご覧下さい。
それでは今後ともmeantimeをよろしくお願いします。
メールマガジンおよびウェブサイトに対する要望などもぜひお聞かせ下さい。
編集スタッフのメールアドレスは editors@meantime-jp.com
----------------------------------------------------------
このメールマガジンは「インターネットの本屋さん まぐまぐ」
を使って発行しています。購読の申込・取消はまぐまぐのサイト
http://www.mag2.com/ または
http://www.meantime-jp.com/MailMag/index.html
から行えます。
----------------------------------------------------------
=====================================================================
● meantime Mail Magazine Vol.24 ●
meantime http://www.meantime-jp.com e-mail: editors@meantime-jp.com
今回の発行責任者: 真貝一之 Kazuyuki Shinkai kaz@meantime-jp.com
=====================================================================