====================================================================
Music Magazine 【 meantime 】 Mail Magazine Edition
[Vol.23 1000部突破!記念号] 1998/4/14 1008部発行
=======================================
meantimeメールマガジンは今号で購読者数1000人を突破しました。これか
らも頑張っていきますので応援よろしくお願いします。
このメールマガジンは、meantimeのウェブサイト、及びミニコミ形式の
meantime本誌と連動して、洋楽に関する各種情報を無料でお届けしています。
原則として毎週火曜日の発行です。
ウェブサイトの方のチェックもお忘れなく!
********************************************************************
なお、meantimeは洋楽愛好者のためのサークルで、企業などの営利団体で
はありません。6人のふつうの音楽好きな社会人によってミニコミの発行、
イベントの開催、ウェブサイト運営などを行っています。
詳しくはmeantimeのウェブサイト、[What is meantime ?]および[events]の
ページをご覧下さい。
http://www.meantime-jp.com/WhatisMeantime/Whatis.html
http://www.meantime-jp.com/Events/Event_Index.html
--------------------< meantime - what's new ? >---------------------
■■■■■■■■■■ meantime 9、ついに完成! ■■■■■■■■■■■
このところずっと予告していたmeantime第9号が、ついに完成しました。
今回は97年の年間投票の結果をはじめ、97年後半に発売されたアルバムのレ
ビュー(その数170枚以上!)、全米トップ40ヒットシングル完全解説、シ
ングルチャートのチャートアクション完全掲載、イギリスの97年音楽シーン
などなど、その他音楽ネタもりだくさんです(A4版、約150ページ)。
このメールマガジンやホームページにはとても載せきれない膨大な情報量の
洋楽ミニコミを、印刷+製本+郵送代の実費のみでお分けしています。
これが我々の予想を上回るご好評をいただき、すでに予約だけで完売とい
う状態になってしまいました。今からお申し込みいただく場合は、増刷の完
成を待ってからのお届けになりますので、1ヶ月程度はお待ちいただくこと
になりますが、待つだけの価値があることはお約束しましょう。
詳しくはこちらのページで。
http://www.meantime-jp.com/WhatisMeantime/WhatIs.html
http://www.meantime-jp.com/WhatisMeantime/news.html
ホームページの更新情報は、what's newのページをご覧下さい。
http://www.meantime-jp.com/WhatisMeantime/WhatsNew.html
■■■■■■■■■■■■ meantime Music News ■■■■■■■■■■■■
☆先週はどういうわけか有名ミュージシャンの訃報が相次ぎました。
まずは先週もお伝えしたミリ・ヴァニリのロブ・ピラタス。ミリ・ヴァニリは
80年代末に登場したダンス系のポップ・デュオで、そのルックスやダンスに
よってMTVを中心に人気を爆発させ、シングル、アルバムともに大ヒット、89
年のグラミー賞の新人賞も受賞しました。しかし実はレコードで歌っているの
はこの2人ではなかったことが判明、グラミー賞を剥奪されるという事件に
よってこの2人は闇に葬り去られてしまいました。レコードで実際に歌ってい
た連中が「リアル・ミリ・ヴァニリ」という名前でデビューしたり(全然売れ
なかった)記者会見の席で「おれたちだってその気になれば歌えるんだ」と、
その場でアカペラで「Girl You Know It's True」を歌って見せたり、なんて
いう痛ましい場面もありました。
93年にはミリ・ヴァニリの相棒であるファブと一緒にRob & Fabという名前で
レコーディングもしたけど、まったく売れませんでした。
ロブはグラミー剥奪事件直後からドラッグにのめり込み、何度も自殺を試みる
ような非常に不安定な状態にありました。ミリ・ヴァニリのベスト盤発売、そ
れに合わせた再結成とツアーを画策していたファブも、ロブがこんな状態では
無理だとあきらめたほどでした。
巨大になりすぎたミュージック・ビジネスの犠牲者は享年33。
☆続いて、ハードロックが好きな人なら既にご存知かもしれません。コージー・
パウエルが英ブリストル近郊で自動車事故のため、51歳で亡くなりました。70
年代から数々のハードロック系のバンドを渡り歩き、全然一つのバンドに落着
かなかったことから渡り鳥ドラマーなどと呼ばれたりもしていました。しかし
レインボー、ブラック・サバス、ホワイトスネイク、最近ではイングヴェイ・
マルムスティーンと、常に一流どころからお呼びがかかる超売れっ子でした。
彼のオフィシャル・ホームページは非常に熱のこもった充実したサイトなので
興味のある方はそちらをどうぞ。
http://www.cozypowell.com/
☆カントリー界の大スター、タミー・ワイネットが55歳で亡くなりました。彼
女は80年代からずっと病気がちで、半療養生活を送ってきていました。60年代
にデビュー、彼女のベスト盤が女性カントリーシンガーとして初めてゴールド・
ディスクになったり、生涯で3000万枚以上のレコードを売るなど、カントリー
界の「生きた伝説」と呼ばれる超大物でした。
彼女の代表曲「Stand By Your Man」を引き合いに出してヒラリー・クリントン
が「私はタミーとは違うわ」(夫を陰で支えるような「古い」タイプではない
と言いたかった)なんて発言してしまった為にカントリー界から猛烈なブーイ
ングを浴びて謝罪に追込まれたこともありました(タミーはその謝罪を受け、
大統領選挙キャンペーンでクリントンの為に歌った)。
日本ではあまりお馴染みではない彼女ですが、アメリカでは大統領婦人が例え
話に出すほどの有名人だったということを物語るエピソードでしょう。葬儀に
はそのヒラリーも列席したとか。
カントリーには興味のない人でも、イギリスのThe KLFがヒット曲「Justified
And Ancient」で唐突にタミーをフィーチャーしていたことはご存知かもしれ
ません。
☆アメリカのハードロック/パンクの女王、ウェンディ・O・ウィリアムスが
銃で自殺。享年48。
1978年にプラズマティクスというバンドのシンガーとしてデビュー。ハードロ
ックとパンクを融合したようなサウンド、そして何よりも有名なのはその過激
なステージで、チェーンソーやハンマーを持ってステージのセットや、ステー
ジに持込んだキャデラックをぶっ壊すという激しいパフォーマンスで、「Queen
Of Shock-Rock」と呼ばれました。
歌の内容やステージだけでなく日ごろから過激な行動をしていた彼らは警察と
のいざこざも何度も経験し、ウェンディは「私はマトモには生きられない」と
インタビューで漏らしたこともありました。82年のプラズマティクスのラスト
アルバム以降は映画とテレビに一本づつ出演しただけで、最近は動物のリハビ
リを助ける仕事をしていたらしいのですが、やはり「普通の生活」に馴染めな
いことを周囲に話していたそうです。
☆どうも今週はいやなニュースばかりですが...ジョージ・マイケル、猥褻罪で
逮捕。ロンドンの、ゲイの溜まり場として有名な公園で「猥褻な行為」をして
いたために逮捕されたそうです。いったいどんな「猥褻な行為」だったのかは
明らかにされていません。この騒ぎでジョージはもう10年ほど前から同性愛者
であったことをカミングアウトしたようです。それにしてもイギリスの大物
ミュージシャンにはなんと同性愛者の多いことか。
(以上、真貝)
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
● Great Site of the Week は今週はお休みします ●
----------------------------------------------------------------------
洋楽関係の「すごい」サイトをご存知でしたら、ぜひ教えてください。
(担当は真貝:kaz@meantime-jp.com)
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
■ Billboard ポップシングルチャート速報(98/4/18付)
01 (→) All My Life / K-Ci & Jojo (3)
02 (→) Let's Ride / Montell Jordan feat. Master P & Silkk The Shocker
03 (↑) Too Close / Next
04 (↓) Frozen / Madonna
05 (↑) Truly Deeply Madly / Savage Garden
06 (↑) Romeo And Juliet / Sylk-E. Fyne feat. Chill
07 (→) Nice & Slow / Usher
08 (↑) Sex And Candy / Marcy Playground
09 (↓) Gone Till November / Wyclef Jean
10 (↓) My Heart Will Go On / Celine Dion
11 (↑) Body Bumpin* Yippie-Yi-Yo / Public Announcement
12 (→) No, No, No / Destiny's Child
13 (↓) Deja Vu [Uptown Baby] / Lord Tariq & Peter Gunz
14 (↑) You're Still The One / Shania Twain
15 (↑) What You Want / Mase (feat. Total)
16 (↓) Gettin' Jiggy Wit It / Will Smith
17 (↑) I Want You Back / 'N Sync
18 (↓) Bitter Sweet Symphony / The Verve
19 (↑) Make Em' Say Uhh! /
Master P feat. Fiend, Silkk The Shocker, Mia X & Mystikal
20 (↓) Together Again / Janet
ケイシー&ジョジョが3週目の1位を獲得。2位のモンテル・ジョーダン
(R&Bチャートでは今週「All My Life」を蹴落として1位に返り咲き)、
3位のネクストと、息詰まる首位攻防戦が今後繰り広げられていくでしょう。
今週はそれほど強力なシングルが発売されなかったせいか、これまでニュー
リリースものに押されてランクを落としていた曲がエアプレイポイントを稼い
で再上昇している例がいくつか見られます。サベージ・ガーデン(チャートイ
ン20週目!)、パブリック・アナウンスメントといったところに加えアッ
シャー、デスティニーズ・チャイルドあたりの根強い人気は特筆すべきものが
あります。
先週13位に初登場したマーシー・プレイグラウンドの「Sex And Candy」が、
2週目は8位に上昇。TOP10圏内では久々のロックヒットです。但しこの
曲のシングルは既に廃盤、市場に出回っていないということなのでこれ以上の
上昇は期待薄のようですが。
今週TOP20内にニューエントリーしてきたのは1曲、出た出たマスター
Pとその一味による「Make Em' Say Uhh!(19位)」。因みに“Uhh!”とはマス
ターPのトレードマーク的な唸り声のことで、今週2位の「Let's Ride」でも
終始しつこいくらい聴くことができます。
続いてTOP20以下の上昇曲。バックストリート・ボーイズのセカンドシ
ングル「Everybody」が24位で今週の一番人気。アメリカ以外の国では、お化
けに扮したメンバー達のダンスが印象的なプロモビデオがセカンドアルバム発
売当時からかかりまくっていたためすっかりお馴染みだったこの曲がニューシ
ングルとして切られました。これまではバラード路線を前面に打ち出してアル
バムセールスを稼いでいたのですが、恐らく後輩グループ、イン・シンクの「I
Want You Back」が市場からいい反応を得たので、彼らも負けじとダンスナン
バーのカットを決めたのでしょう。
TOP40内にもう一曲ニューエントリーが。おーい、またアンタかい、と
言いたくなるマスターPが、昨年ポップチャートでもマイナーヒットを放って
いたグループ、サンズ・オブ・ファンクを従えて「I Got The Hook Up!」をド
ロップ(57位→40位)。マスターPとサンズ・オブ・ファンクの組み合わせで、
これが本当のPファンク?などとシャレたつもりはないでしょうが。最近の彼
の猛烈な活躍振りは、去年の一時期のティンバランドのそれを思い起こさせま
す。益々ポップスファンには縁遠くなるこのチャート、来週はどんな事件が起
こるのか?
(以上、担当は八亀 yakame@meantime-jp.com)
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
■ Billboardポップアルバムチャート速報(98/4/18付)
1 1 Titanic Soundtrack ▲9
2 2 Let's Talk About Love Celine Dion ▲7
3 5 Savage Garden Savage Garden ▲2
4 4 Ray Of Light Madonna
5 6 Backstreet Boys Backstreet Boys ▲3
6 NEW Moment Of Truth Gang Starr
7 8 Pilgrim Eric Clapton
8 NEW Retaliation, Revenge And Get Back
Daz Dillinger
9 9 Love Always K-Ci & JoJo ▲
10 7 Life Or Death C-Murder
(▲はRIAA認定のプラチナディスク=100万枚のセールス。横に数字がある
ものは、▲×数字がセールス。例:▲9=900万枚)
あらら、ズルいなあ。なんていきなり意味不明ですみません。このコーナー
の「次週予想」では、ビルボードのホームページの「Releases」というページ
を参考にして、来週何がリリースされるかを見て考えています。で、今週の
チャートで初登場しているのは、実際にはアメリカで3月31日に発売になったも
のなのですが、3月31日リリース予定一覧の中にギャング・スターなんて入って
なかったんですよ。知ってればTOP10内初登場は予想できたのになあ。
ということで6位に登場のギャング・スター。名前はギャングですが、別にギャ
ングスタ・ラップではありません。ラップを聴く者なら知らぬ者はいないDJプ
レミアと、その相棒のグールーの、DJ+ラッパーコンビ。とにかくプレミアの
仕事量、そしてその作品に対するラップファンの評価は凄まじいものがありま
す。決してシングルヒットを出すようなタイプではないのでなかなか耳にする
機会はないでしょうが、ラップに興味があれば押えておくべきグループでしょ
う。
しかし8位。これは、予想できませんでした。ダズ・ディリンジャーというのも
これまたラッパー。ニューヨークのギャング・スターとは正反対、LAを拠点に
するギャングスタ・ラッパー(ややこしい?)。で、こいつ、レーベルがデス・
ロウなんですよ。デス・ロウってのはあのドクター・ドレが中心になって、90
年代前半に急成長した西海岸のレーベル。音楽面ではドレ、ビジネス面では
シュグ・ナイトが仕切って数年の間に急成長、故2パックやスヌープ・ドギー・
ドッグなどのドル箱スターを抱え、一時は全米No.1のラップレーベルにまで成
長しました。しかし諸々の事情で(非友好的に)ドレがレーベルを離れ、音楽
面での支柱を失ったところで2パックが亡くなり、一気に二大スターを失って
しまいました。それに追討ちをかけるように経営者のシュグ・ナイトが(前々
からギャングとの繋がりが噂される怪しい奴だったんだけど)逮捕され、実刑
を食らって収監されてしまいました(今後数年は出てこないでしょう)。音楽
的にもぐんぐん質が低下し、とうとう配給元であった大手のインタースコープ
から契約を切られてしまい、単なるインディーレーベルに逆戻り。悪いことは
重なるもので、更にレーベルに残された最後の大物、スヌープ・ドギー・ドッ
グまでもが、つい先ごろマスターP率いるノー・リミットへの移籍を発表。こ
れはもうデス・ロウが潰れるのも時間の問題...と思われていた矢先なのです。
シュグ・ナイトは健気にも刑務所の中で「デス・ロウは安泰だ」とかほざいて
るそうですが、案外本当に生き残るかも!?
初登場組を除くと大きな動きはないですが、3位に上昇のサヴェージ・ガーデ
ンは注目でしょう。既に廃盤になっているシングル「Truly Madly Deeply」が
セリーヌ・ディオンのタイタニックのテーマを蹴落してエアプレイチャートの
1位になっており、その勢いでアルバムが売れまくっています。思えば1年前、
彼らが「I Want You」で登場してきたときには、まさか1年後もチャートに残っ
ていて、しかも3位上昇中、なんてことは誰にも予想できなかったでしょう。
バックストリート・ボーイズも、今週新曲がシングルチャートに入ってきて、
また勢いがつきそうです。アイドル勢強し。女性アイドル(としてプッシュさ
れている)ではナタリー・インブルーリアが、「Torn」がエアプレイで好調な
こともあって再上昇しています。
イギリスでは当然のように初登場1位になったパルプの新作ですが、アメリカ
ではなんと100位にも入りませんでした。キンクスに始まり、ザ・スミスや、最
近ではビューティフル・サウスやブラーなど、人間的な暖かみと同時にぴりっ
と皮肉を効かせた純・英国的なバンドは、やっぱり苦戦しますな。
ところで今週、ついに「タイタニック」の売上げが先週比で約10万枚もダウ
ン、ちょっと息切れしてきました。まあ、それでも40万枚近く売れているから
ぶっちぎりの1位独走には変りないんですけどね。ただ、アメリカの色んなホー
ムページの書込みコーナーとか見ていると、「タイタニックはもううんざり」
「あんなもん誰が買ってるんだ!?」といった類の内容が最近非常に目立って
きているので、いい加減風当りが強くなってきているようです。また、向こう
のラジオ局では、局独自で作った「My Heart Will Go On」のパロディーが盛
んにオンエアされてるそうです。同じ耳タコでも「I'll Be Missing You」や
「Candle In The Wind 1997」なんかは亡くなった人に捧げた曲なので、あまり
公然と笑いの種にしたりはできなかったんでしょうが、今回はみんなやりたい
放題、言いたい放題みたいです。まあこれだけ社会現象的な大ヒットになって
しまえば、批判が出てくるのも当然で、仕方ないことでしょう。
ちなみに今週で13週連続の1位ですが、これはホイットニーのテーマ曲が印象的
だった91年の「The Bodyguard」に並ぶ、90年代では3番目に長い連続1位。
さて。絶好のタイミングで、来週、出ます。マスターPの新作!と言っても彼
が主演&制作の映画のサントラなんですが、ファミリー総出演+ファミリー以
外にもなかなか豪華なゲストを揃えています。私は1月以上前から「タイタニッ
クを1位から蹴落すのはPだ」と触れ回っていましたが、いよいよそれが来週、
現実になるか!?タイタニックを沈めるという不謹慎な役にはうってつけの
キャラクターでしょう。
その他では、ボーン・サグスン・ハーモニーの関連グループのコンピレーショ
ン(だと思われる)「Mo Thugs Family」がいい線行くでしょう。日本のラップ
ファンには馬鹿にされてるボンサグですが、本国での人気は侮れません。同じ
くラップで、AZ(エーズィー)の新作。前作はナス、フォクシー・ブラウンと
共に「The Firm」の名前でアルバムをNo.1にしてます。今回もナスたちは参加
してますが、ソロ名義で果してどこまで売れるか。
数年前なら大ヒットが期待されたボニー・レイットの新作ですが、今のこのご
時勢ではちょっと辛いかな。
ヒットするかどうかとは関係ないところでは、ネルソンやフィクスといった懐
かしいところも新作を出すようです。
今週同様、実際にはリリース日がずれることもあるようなので、上に書いた中
にも来週のチャートに入ってこないものもあるかもしれませんが、ご了承を。
では今週はこの辺で。
過去のチャート解説や、実際の売り上げ枚数まで掲載したプロフェッショナル
バージョンはこちら:
http://www.meantime-jp.com/Weekly/AlbumChart.html
(以上、担当は真貝 kaz@meantime-jp.com)
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
■今週のUKチャート はお休みです。
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
┃ 全米ヒットチャート***FLASHBACK!! ┃
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
プロ野球開幕、マスターズ、桜花賞といよいよ春全開、スポーツシーズン開幕
という感じですね。こちらの方もいつものとおり行きます。今週は20年前の
1978年のチャートにFLASHBACK!!
1978年4月15日付シングルチャートトップ10
順位 前週 週数
* 1 ( 1) (11) Night Fever▲(恋のナイト・フィーバー)- Bee Gees
2 ( 2) (19) Stayin' Alive▲(ステイン・アライブ)- Bee Gees
3 ( 3) (15) Lay Down Sally●(レイ・ダウン・サリー)- Eric Clapton
* 4 ( 4) (11) Can't Smile Without You●(涙色の微笑)- Barry Manilow
* 5 ( 5) (12) If I Can't Have You●(アイ・キャント・ハブ・ユー)
- Yvonne Elliman
* 6 ( 7) (12) Dust In The Wind●(すべては風の中に)- Kansas
* 7 (13) ( 9) The Closer I Get To You●(私の気持ち)
- Roberta Flack with Donny Hathaway
* 8 (10) (14) Jack And Jill●(ジャック・アンド・ジル)- Raydio
* 9 (12) ( 8) We'll Never Have To Say Goodbye Again(愛の旅立ち)
- England Dan & John Ford Coley
*10 (11) (14) Our Love●(愛とともに)- Natalie Cole
いつもこの頃をチェックするときに思うのは、ミリオン・セラー/プラチナ
ディスクのマークがやたら多いということ。この頃はアメリカ経済も絶好調で
レコード売上も凄かったわけだ。何しろRIAA(全米レコード協会)がミリオン
・セラーの基準をまだ100万枚にしていた頃のミリオン/プラチナだから今と
比べて全体的にレコード市場がかなり大きかったことが判る(1988年以降は50
万枚=ミリオン)。この週はまたその売上の急先鋒を担っていたビージーズが1
位2位独占連続5週間記録の最終週だった。また前回1978年をカバーした時に9位
に顔を出していたクラプトンが3位で最高位をマークしてました。新作
「Pilgrim」は賛否両論を巻き起こしているようですが、この頃のクラプトン
はカントリー寄りのブルース系サウンドまっしぐらで潔かったですね。なおこ
の曲はクラプトンとマーシィ・レヴィ(その後改めマルチェラ・デトロイト。
そう、もとシェイクスピア・シスターズの片割れですね)の共作でした。 4
位に入っていたのは1970年代の顔のひとり、バリー・マニロー大先生。王道路
線を行くような甘めのミディアム・バラードで、邦題がいかにも、という感じ
です。5位はサタデイ・ナイト・フィーバー関係のイヴォンヌ・エリマンの曲
が上昇中。この曲、約1ヶ月後に見事ナンバーワンに輝きますが、彼女も元は
といえばマーシィ・レヴィらとクラプトンがブルース・ロックをびんびんにや
っていた1970年代前半に彼のバックコーラスでツアーメンバーとして活躍して
いたので、この辺なかなかゆかりの深い関係者が集まってる感があります。
6位は当時「ハード・プログレ」という訳の判らぬジャンル分けもされてい
たカンザスの最大のヒット曲。通常の重厚な産業ロック的サウンドから一転し
てシンプルなアコースティック・ギターとエレクトリック・フィドルによるバ
ラードが、アダルト・コンテンポラリー局のエアプレーを集め、大ヒットしま
した。なかなか詞の内容も哲学的で含蓄があるので、機会があったら一読あれ。
アルバム「Point Of Know Return(暗黒への曳航)」からのシングルカット。
7位に圏外からジャンプインしていたのは、ソウルの歴史上屈指の名デュエット、
ロバータ・フラックとダニー・ハサウェイによる1972年の『Where Is The
Love(恋人は何処に)』(最高位5位)に続く2曲目のトップ10ヒット。当時
ディスコ一色だったR&Bシーンに、この清冽で心の傷を癒すような美しいバ
ラードはチャートを聴いていても清々しい印象を残していたもんだ。トップ10
アルバム「Blue Lights In The Basement(愛の世界)」からのシングル。な
おダニー・ハサウェイはこの翌年1月に謎の投身自殺でこの世を去る。当時学生
だった筆者は日経新聞に「歌手ダニー・ハサウェイさん投身自殺」の記事を見
て愕然としたものだ。
8位には、スティーヴィー・ワンダーなどのバッキングでスタジオ・ミュージ
シャンとして名をあげたギタリスト、レイ・パーカーの初のリーダー作。9位に
トップテン入りしていたのは、これも70年代後半を代表するアダコン・アーティ
スト、イングランド・ダン&ジョン・フォード・コーリー(なぜか日本盤では
最後の「コーリー」が常に省略されていた。謎だった)。この曲も典型的な爽
やか路線で、『秋風の恋』(1976年最高位2位)『ナイツ・アー・フォーエヴァー
』(同最高位10位)に続く3曲目のトップ10ヒットをマークしていた。この後彼
らはトッド・ラングレン作・プロデュースによる『愛こそ証』(1979年最高位
10位)を最後にトップ10からは姿を消す。その後イングランド・ダン改めダン・
ヒットを放つ活躍を見せることになる。どんじりを締めていたのはこの週トッ
プ10入りしたナタリー・コールのさえ渡るようなバラード・ナンバー。彼女が
かつて東京音楽祭で初来日、『ミスター・メロディ』でグランプリを取った頃
から考えると当時でも隔世の感があったもんだ。やあ、こうしてみるとこの週、
上位5曲よりも下位5曲に実に味わいのある週だったんだねえ。ということでま
た来週。
(担当:阿多)
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
■今までmeantimeのウェブサイトをご覧になったことのない方は、ぜひこの
機会にチェックして下さい。アルバムレビューや、最新全米トップ40ヒット
曲解説など、情報満載です。
http://www.meantime-jp.com/
■最新アップデート情報はこのページ:
http://www.meantime-jp.com/WhatisMeantime/WhatsNew.html
(トップページから [what's new] をクリック)
■meantimeからのお知らせはこのページ:
http://www.meantime-jp.com/WhatisMeantime/news.html
(トップページから「news」アイコンをクリック)
■meantimeがどういうサークルかはトップメニューから[what is meantime ?]
を選んで、ご覧下さい。
それでは今後ともmeantimeをよろしくお願いします。
メールマガジンおよびウェブサイトに対する要望などもぜひお聞かせ下さい。
編集スタッフのメールアドレスは editors@meantime-jp.com
----------------------------------------------------------
このメールマガジンは「インターネットの本屋さん まぐまぐ」
を使って発行しています。購読の申込・取消はまぐまぐのサイト
http://www.mag2.com/ または
http://www.meantime-jp.com/MailMag/index.html
から行えます。
----------------------------------------------------------
=====================================================================
● meantime Mail Magazine Vol.23 ●
meantime http://www.meantime-jp.com e-mail: editors@meantime-jp.com
今回の発行責任者: 真貝一之 Kazuyuki Shinkai kaz@meantime-jp.com
=====================================================================