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      Music Magazine 【 meantime 】 Mail Magazine Edition


                 [Vol.14]    1998/2/17  658部発行
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●年間投票 '97締切迫る!●
 いよいよ年間投票の締切(来週の25日)が近づいてきました。もう投票は済ませ
ていただけましたか? meantime読者の皆さんが決める97年のベストシングル、ベ
ストアルバム人気投票に、あなたもぜひ参加して下さい。
詳しくはこちらのぺージでチェック!
http://www.meantime-jp.com/Year-EndPoll/Poll97/list.html
投票用フォームは:
http://www.meantime-jp.com/Year-EndPoll/Poll97/voteform.html
または トップページから [Year-End Poll] をクリック!


●最新全米TOP40ヒット全曲紹介、アップデート!●
 全米TOP40ヒット全曲解説の「最新ヒット」コーナーをアップデート。昨年12月
からこの1月に新たに全米チャートのトップ40に入ったすべての曲を徹底解説。ま
だまだチャートを上昇中の最新ヒットの情報がいち早く手には入ります。また、今
回からはエアプレイチャートのみに入っている曲(シングルとして発売されていな
いが、ラジオではがんがんオンエアされている曲)もすべて解説。


TOP40シングル全曲解説はこちら:
http://www.meantime-jp.com/SingleReview/SingleReviews.html
最新ヒット(97/12〜98/1)全曲解説は:
http://www.meantime-jp.com/SIngleReview/97Dec98Jan.html



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更新情報は、what's newのページをご覧下さい。
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☆ブラット・アワード発表
NMEの評論家/読者投票で決定する97年度ブラット賞の主要部門の結果をまずお
伝えします。ちなみに受賞式はロンドンのブリクストン・アカデミーで2月9日に
行われた。
ベスト・アルバム 「OK COMPUTER」レイディオヘッド
ベスト・シングル 「BITTER SWEET SYMPHONY」 ヴァーヴ
ベスト・バンド  ヴァーヴ
ベスト・ソロ・アーティスト ベック
ベスト・フィルム 「THE FULL MONTY」
ワースト・シングル 「BARBIE GIRL」 アクア
ベストヴィデオ 「BITTER SWEET SYMPHONY」 ヴァーヴ
最優秀新人 エンブレース
馬鹿・オブ・ジ・イヤー リアム・ギャラガー
もっとも欲望をそそられる人物 ルイーズ・ナーディング


一雑誌の決める賞とはいえ業界で決める賞よりもリスナーの真の声が反映されると
いう意味でミュージシャンの間でも認められており、ブリット・アワードをはじめ
あらゆる受賞式の欠席を表明しているヴァーヴもこの受賞式には出席したほど。


☆オアシス解散か?
アメリカのサンタ・モニカのパブでラジオ曲の収録のため20分間のソロ・ギグを
行ったノエル・ギャラガーはその中で「ロック・スターでいることにもううんざり
した」、「このツアーが終わったら止めるというのがおそらく正しい
んじゃないかな」と発言、「解散か?」と報道され大騒ぎとなったが、バンドのス
ポークスマンは「全く馬鹿げている」と否定。ちなみにオアシスはB面曲を集めた
アルバムをリリースする考えがあることも明らかになった。ノエルによれば「俺達
には物凄い額の税金がかけられちまったんでね。金がいるんだよ!」とのこと。


☆ステレオMC'S再始動
92年のアルバム以降、新作が出ずやきもきさせていた彼等だが、今年はアルバム
を出し、ツアーもする、とリーダーのロブ・バーチが宣言した。最初のシ
ングルは「CONNECTED」みたいな曲、だそうでアルバムもほぼ完成しているとか。


☆最近元ビートルズのメンバー、スチュワート・サトクリフの遺品から未発表
の歌詞が発見され、遺族はオアシスに対して、この歌詞を使うつもりがないか、と
打診しているそう。


☆ブラーのギタリスト、グレアム・コクソンが新たにレーベルを設立した。名前は
「TRANSCOPIC」といい、最初のリリースは3月の初めで、シカゴのアセンブ
リー・ライン・ピープル・プログラムというバンドだそう。


☆スマッシング・パンプキンズは今月からロスで新作の製作中で6月にリリース予
定。ビリー・コーガン本人がプロデュースをしているが、リック・ルービ
ンが参加して何曲か録音するらしい。また生ドラムではなくドラム・マシーンを
使った曲が大半をしめるという情報も。


☆ジェームス・ブラウンがマリファナと不法の銃器所持で逮捕。近所の住民から銃
を発射しているところを通報されご用となった。本人はかなり酔っていたらしい。
有罪になれば2年の実刑をくらう可能性も。


☆レモンヘッズはアトランティックとの契約を離れ、現在新しいれーベルを物色
中。アトランティック時代のシングルを集めたベストがリリースされる見込み。


☆スヌープ・ドッギー・ドッグはデス・ロウを相手取って1千万ドルの訴訟を起こ
した。これはレーベルのボス、マリオン・スージナイトが所属アーティストに対
し、彼の妻をマネージャー兼エージェントとして雇うように強要し、そ
の結果スヌープの収入の20%が彼女のふところに入ったと主張しているもの。



☆マーク・モリソンにまた逮捕状。今回は乱闘罪でダービーの裁判所に出頭する予
定が現われなかったことに対するもの。彼はすでに2回もこのすっぽかしをしてお
り、どうやらバルバドスに隠れているとの噂も。しかし隠れていればほとぼりのさ
めるものでもなかろうに。


(以上、担当は野坂)


☆インターネットでのCD通販大手、ミュージックブールバードで、「グラミー賞
予想クイズ」をやってます。アルバム・オブ・ジ・イヤーを予想するのだそうで、
的中した人の中から5名が、100ドル分のお買いもの権がもらえます。
http://japan.n2k.com/mbjp/grammy98/index.html
(真貝)


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


■ Billboard ポップシングルチャート速報(98/2/21付)


01 (→) Nice & Slow / Usher (2)
02 (→) Together Again / Janet
03 (↑) Truly Deeply Madly / Savage Garden
04 (↓) How Do I Live / LeAnn Rimes
05 (→) Been Around The World /
     Puff Daddy & The Family (feat. The Notorious B.I.G. & Mase)
06 (→) I Don't Ever Want To See You Again / Uncle Sam
07 (→) A Song For Mama / Boyz II Men
08 (→) No, No, No / Destiny's Child
09 (↑) Too Much / Spice Girls
10 (↑) What You Want / Mase (feat. Total)
11 (↓) How's It Going To Be / Third Eye Blind
12 (→) You Make Me Wanna... / Usher
13 (↓) Dangerous / Busta Rhymes
14 (↓) I Don't Want To Wait / Paula Cole
15 (↑) Kiss The Rain / Billie Myers
16 (↑) Swing My Way / K.P. & Envyi
17 (↓) Gone Till November / Wyclef Jean
18 (↑) Father / LL Cool J
19 (↓) Tubthumping / Chumbawamba
20 (↓) Show Me Love / Robyn


 激動の様相を見せたここ数週間のチャートからうって変わって今週はあまり変動
の見られない結果となりました。アッシャーは2週目のナンバー1。唯一元気なの
が先週22位から9位に飛び込んできたスパイス・ガールズの「Too Much」。彼
女たちの主演映画の日本公開が待ち遠しいところです。


 今週TOP20内にニューエントリーしてきたのはスパイス・ガールズの他にも
う一組、アトランタのベース系女性2人組K.P. & Envyi。一聴してどうというこ
とのないオーソドックスなベースナンバーですが、これほどのヒットになった理由
は一体なんでしょう。とんでもなくエッチなことを歌っているとか?可能性は大い
にありますが、確認でき次第このコーナーでお知らせしたいと思っています。


 TOP20圏外の上昇曲をご紹介。スパイス・ガールズのマネージャーをクビに
なったサイモン・フラーのマネージメント、シャンプーを手がけたコン・フィッツ
パトリックがプロデュース、と聞いただけでなんだか胡散臭い、ルックスがどこと
なくジョニー・デップ似のイギリス人男性シンガー、ジミー・レイの「Are You 
Jimmy Ray?」が初登場26位。イギリスでは既にヒットを記録しているノベル
ティ系の曲なんだそうです。R&B系男性ボーカルグループ、ネクストの「Too 
Close」は45位→29位に、女性カントリーシンガー、シュナイア・トゥエイン
のアルバム「Come On Over」からの3枚目のシングル「You're StillThe One」
は51位→39位に上昇してTOP40入り。ここ4ヶ月の間にTOP40ヒット
3曲を量産したシュナイアはブライアン・アダムス等でお馴染みのプロデュー
サー、ジョン“マット”ランジの奥さんで、カントリーチャートではアルバム発売
と同時に収録曲6曲が同時にチャートインするほどの人気を誇っています。


 最後にオマケ。90年代前半にR.ケリーが在籍していたR&Bグループ、パブ
リック・アナウンスメントが残されたメンバーで復活。久々のシングル
「BodyBumpin' Yippie-Yi-Yo(なんて頭の悪そうなタイトル!)」は今週初登場
41位。イギリスのガールグループ、オール・セインツの「I Know Where It's 
At」は登場4週目で42位に上昇。あと一息、がんばれ。


 オマケついでに来週の予告も。アルバムチャートのコーナーで毎週お知らせして
いるようにアメリカで国民的な大ヒットとなっている映画「タイタニック」の主題
歌、セリーヌ・ディオンの「My Heart Will Go On」が来週いよいよシングル
チャートに登場します。この曲はシングルがリリースされる前からラジオのエアプ
レイチャートでは圧倒的なポイントを稼いで1位を獲得、アルバムチャートでの売
れ行きを見ればシングルも飛ぶように売れていることが予想されるので、この曲の
初登場1位は間違いないであろうというのが大方の見方です。今年に入って4曲目
のナンバー1が来週生まれるか?激動の2/28付チャートに続く。
(以上、担当は八亀 yakame@meantime-jp.com)


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


■ Billboardポップアルバムチャート速報(98/2/14付)


 1   1  Titanic                 Soundtrack 
 2   -  Yield                   Pearl Jam
 3   2  Let's Talk About Love   Celine Dion 
 4   3  Spiceworld              Spice Girls 
 5   4  My Way                  Usher
 6   5  Yourself Or Someone Like You
                                Matchbox 20
 7   6  Backstreet Boys         Backstreet Boys
 8   7  Savage Garden           Savage Garden
 9   9  Harlem World            Mase
10  14  Big Willie Style        Will Smith


ね?以前からの予測的中。パール・ジャムはさすがにセリーヌ・ディオンには勝っ
たものの、「タイタニック」にはかないませんでした。パール・ジャムの新作を1
位にさせなかったなんて、ちょっとこれは事件でしょう(まあそうでなくても充分
「事件」級の売れ方なんですが)。これから新生ヴァン・ヘイレン、マドンナ、ク
ラプトンといったビッグセールスが予想されるアルバムが立て続けに発売されます
が、「タイタニック」の牙城はいつまで守り続けられるか!? 


で、2位以下は単に初登場したパール・ジャムにいっこずつ順位を押し下げられた
だけ...なのですが、今になってウィル"Men In Black"スミスが初のトップ10入
り。このアルバムが出たのはちょうど「Men In Black」の大ヒット中だったので
すが、案外アルバムのほうは人気がなく、ずっと20位〜30位台をうろうろしてるよ
うな感じでしたが、このところ徐々に順位を上げてきて、ついにトップ10入り。
「Men In Black」に続く「Gettin' Jiggy With It」のヒットの勢いなんでしょ
うね。 


ウィル・スミス同様、発売当初は大してヒットしなかったのに今になって順位を上
げてきているのが13位ブライアン・マクナイト、16位K-Ci&JoJo。先週
までは同じように順調に上昇していたザ・ヴァーヴは今週はダウン。 


このところチャートの動きが少なくてつまらないので、クイズでもやりましょう。
現在ぶっちぎり1位独走中の「タイタニック」サントラを、1位から追い落とすの
は、誰のアルバムになるか? あなたの予想を kaz@meantime-jp.com までお送
り下さい。正解の方はこのコーナーで発表して「名誉」を差し上げます。
もし好評なら今後定期的にクイズを出して、いくつか正解を積み重ねた人には
「meantime認定チャート予想師」の資格を授ける、などとくだらないことを考え
てます。


過去のチャート解説や、実際の売り上げ枚数まで掲載したプロフェッショナルバー
ジョンはこちら:
http://www.meantime-jp.com/Weekly/AlbumChart.html
(以上、担当は真貝 kaz@meantime-jp.com)


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■今週のUKチャート(2/7日付け)


1(1) DOCTOR JONES / AQUA
2(-) ALL I HAVE TO GIVE / BACKSTREET BOYS 
3(-) CLEOPATORA'S THEME / CLEOPATORA
4(2) YOU MAKE ME WANNA... / USHER
5(4) NEVER EVER / ALL SAINTS
6(3) GETTIN' JIGGY WIT IT / WILL SMITH 
7(6) ANGELS / ROBBIE WILLIAMS
8(5) HIGH / THE LIGHTHOUSE FAMILY
9(8) MULDER & SCULLY / CATATONIA
10(9)TOGETHER AGAIN / JANET


  今週は40位内で16曲のニュー・エントリーと激しい動きを見せたイギリス・
チャートですがそれでも強いアクアががっちり2週目の1位をキープ。本当にこの
人気は一体どうしたことか。2位に初登場したのも安定した人気を誇るアイドル・
グループ、バックストリート・ボーイズの新曲。そして3位に入ってきたのもこれ
またアイドル、17才、15才、13才という黒人の姉妹3人組、クレオパトラの
デビュー曲。真ん中の子がヴォーカルでクレオパトラという名前だそう。ルイーズ
のイギリス・ツアーの前座として起用されたのも功を奏し、現在ラジオでかかりま
くりみたいです。
  以下はお馴染みの顔ぶれですが、10位内3週目と以外な健闘を見せるカタトニ
アに注目。「Xファイル」効果か?とお伝えしましたが曲そのものがかなり良くな
ければここまでのヒットにはならないでしょう。アルバムも出ました。
  11位以下で目立つところでは18位になぜかホット・チョコレートの「IT 
STARTED WITH A KISS」がリヴァイヴァル。つい最近映画「フル・モンティ」で
使われて「YOU SEXY THING」がヒットしてましたがこれはその便乗なんでしょう
か?また27位にはケミカル・ブラザースのリミックスが話題のスピリチュアライ
ズドの新曲「I THINK I'M IN LOVE」が、38位にはレイディオヘッドのトム・
ヨークの弟がヴォーカルの新人バンドアンヴィリーバブル・トゥルースのセカン
ド・シングル「HIGHER THAN REASON」が38位に入っているのに注目したいとこ
ろ。さて誰がアクアを倒すのか。来週をお楽しみに。


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                 全米ヒットチャート***FLASHBACK!!
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日本のスケート陣、ジャンプ陣が地元の面目躍如でメダルの嵐!思わずテレビの前
で熱くなってしまう今日この頃ですが、いかがお過ごしでしょうか。今週は思いっ
きり趣向を変えて30年前にFLASHBACK!生まれてなかった人いっぱいいるんじゃな
いかなあ・・・


1968年2月17日付シングルチャートトップ10


順位 前週 週数
  1 ( 1) ( 7)   Love Is Blue●(恋はみずいろ)- Paul Mauriat
  2 ( 2) (10)   Green Tambourine●(グリーン・タンバリン)
                - The Lemon Pipers
  3 ( 3) ( 9)   Spooky(スプーキー) - Classics IV
* 4 ( 6) ( 6)   I Wish It Would Rain(雨に願いを)- The Temptations
* 5 (15) ( 5)   (Theme From) Valley Of The Dolls(哀愁の花びら)
                - Dionne Warwick
* 6 (28) ( 4)   (Sittin' On) The Dock Of The Bay●
               (ドック・オブ・ベイ)- Otis Redding
  7 ( 7) (11)   Goin' Out Of My Head/Can't Take My Eyes Off You
               (愛するあなたに) - The Lettermen
  8 ( 8) (11)   Nobody But Me(ノー・ノー・ノー)- The Human Beinz
  9 ( 4) (13)   Judy In Disguise (With Glasses)● 
               (ジュディのごまかし)- John Fred & His Playboy Band
*10 (13) ( 9)   I Wonder What She's Doing Tonite(あの娘は今夜...)
                - Tommy Boyce & Bobby Hart


 このコーナー初の1960年代チャートのFLASHBACK。まだビートルズが「サージェ
ント・ペッパーズ」でキャリアの頂点を究めつつあり、ジミヘンやジャニス・ジョ
プリンが大ヒットアルバムを飛ばしていたが、まだあのウッドストックの1年以上
前でレッド・ツェッペリンの結成前夜の頃、というちょうどポップ中心のチャート
から本格的ロックアーティストたちが確実にその存在感をチャート上で示し始めた
頃のチャート。今この時代を振り返ると、「一体当時のチャートファンはどんな気
持ちでこのグチャグチャのチャートを追っていたんだろう?」という疑問がわいて
やまない。原体験ある方、是非とも当時の様子を教えて下さい。


 というわけで、いきなり1位がポール・モーリアなんで、だぁぁぁぁと力が抜け
た人も多いでしょ。こういうところが良くも悪くも60年代。この週のアルバム
チャートが1位:Magical Mystery Tour - Beatles、2位:John Wesley 
Harding - Bob Dylan、3位:Their Satanic Majesties Request - The 
Rolling Stonesとロック勢が独占しているのを見ると、この時代既にシングル=
ポップスでロックはアルバム主体、という受けとめ方がされていて、またレコード
会社側のマーケティングも行われていたのが窺える。2位には1位から下降中、60年
代末期を賑わした各種サイケデリック・グループの一つ、レモン・パイパーズ。3
位には後のアトランタ・リズム・セクション(ARS)のメンバーを含む60年代後
半〜70年代前半を代表するソフト・ロック・バンド、クラシックス・フォーのデ
ビューヒット『スプーキー』が入っていた。この曲、のち(1979年)にARSがセル
フ・カバーして17位のヒットにしているのは周知のとおり。4位上昇中はテンプス
渾身のバラード、『雨に願いを』。邦題と全く歌の内容が違うとこがまた面白い。
この曲、グラディス・ナイトの熱唱(同年41位)も忘れてはいけない。5位は、名
匠バート・バカラックの当時の秘蔵っ子、ディオンヌによる映画からのヒット曲。
ホイットニーの伯母さん、この頃はバリバリの第一線アーティストだったというわ
け。ちなみにこの曲は、もともと『I Say A Little Prayer』のB面。最近ではダ
イアナ・キングにカバーもされたA面の方はこの前の12月に4位まで上がっている。


 何といってもこの週のハイライトは、28位からズームアップ、12月に飛行機事故
でこの世を去ったばかりのオーティスの名唱、『ドック・オブ・ベイ』。
マイケル・ボルトンにもカバーされた(1988年11位)この曲はこの後3月にポー
ル・モーリアを蹴落として見事1位に輝く。アーティストの死後1位になった曲とし
てはこれ以外に『ミー・アンド・ボビー・マギー』(ジャニス・ジョプリン、
1970/10/4没、1971/3/20に1位)、『タイム・イン・ア・ボトル』(ジム・クロ
ウチ、1973/9/20没、1973/12/29に1位)、『ヒプノタイズ』(ノトーリアスB.I.
G.、1997/3/9没、1997/5/3に1位)、『モ・マネー・モ・プロブレムズ』(同、
1997/8/20に1位)のわずか4曲。続いて入っていたのは、1970年代はベンチャー
ズ、ポール・モーリアと並んで毎年日本全国公演を行うことで有名だったレターメ
ン。まさか全米トップ10ヒットを放っているとは思ってなかった人も多いでしょ
う。この曲はリトル・アンソニー&ザ・インペリアルズ1964年のヒット(6位)と
フランキー・ヴァリの1967年のヒット(2位)のメドレーヒット。しかし純粋イー
ジーリスニングものの大ヒットとしては最後の頃の部類でしょう。


 今週のラストは、10位に飛び込んできていたボイス&ハートの唯一のトップ10
ヒット。この二人はモンキーズ全盛時代のメイン・ソングライティング・チームと
してつとに有名ですが、自らもこの曲以外に2曲のトップ40ヒットを放っていま
す。残念ながら、トミー・ボイスの方は曲のロイヤリティをちゃんと受け取れない
ことによる苦難の生活の後、1994年に自ら命を絶ってこの世を去っています。大
ヒットメーカー、必ずしも人生の勝者ならず。大ヒットを飛ばしても破産宣告を受
けたTLCやトニ・ブラクストンなどのことも考え併せると、アーティストも楽じゃ
ないね、ということで今週はさようなら。


(担当:阿多)


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