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      Music Magazine 【 meantime 】 Mail Magazine Edition


        [Vol.12  600部突破 & 節分記念号]    1998/2/3  607部発行
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先週から始まったmeantime Music Newsのコーナー、さっそくいろいろな反響を
いただきました。早速今週もその新コーナーから行ってみましょう。


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☆先日重態とお伝えしたカール・パーキンスが1月19日、テネシーの病院で死
去。享年65才。


☆オアシス、嵐に負ける。
 現在北米ツアー中のオアシスだが、おりからの寒波のあおりでモントリオール
でのコンサートをキャンセルするはめに。バンドは前夜ニュージャージーでのシ
ョーを終えた後、機材を空輸しようとしたところ、モントリオールの会場から使
用停止の通知を受けた。プロモーターは「この市には本当にいいショーが必要な
んだよ!外側では普通に生活が行われているという何らかの証が我々には必要な
んだよ」と中止に抗議。バンドはカナダの赤十字に寄付をして、雪嵐に見舞われ
た人への援護にあてることを要請した。一方同地でコンサートを行ったメガデス
も赤十字に寄付を行い、また会場に来るファンに食べ物を持参するように呼びか
け、避難所生活をしている人達への援助を行った。


☆ケミカル・ブラザース新レーベル設立
 ケミカル・ブラザースは今年一杯音楽活動を休止し、新たに設立する自分達の
レーベルの運営に専念すると発表した。このレーベルは「FREESTYLE DUST」と
呼ばれ、夏には彼等がミックスしたDJアルバムが発売される予定。彼等は他のア
ーティストからの以来があればリミックスの仕事をする可能性はあるとか。なお
彼等の最新の仕事、SPIRITUALIZEDの「I THINK I'M IN LOVE」のリミックスは
2月2日にリリース。


☆「カートとコートニー」差し止めへ。
 今年のサンダンス・フィルム・フェスティヴァルへ出品される予定だった、ニ
ック・ブルームフィールド監督の映画「カート&コートニー」がコートニー・ラ
ヴ側からの抗議で出品を取り止めた。映画中で使われている「SMELLS LIKE TEEN
SPIRIT」と「DOLL PARTS」の権利関係がクリアされていないというのが直接の
理由だが、カートは殺されたとする内容にコートニーがかなり強い不満を抱いて
いるとも伝えられている。


☆今月「AVENGING ANGELS」をトップ10ヒットにしたリヴァプールのバンド、
スペースからドラマーのアンディ・パールが脱退。「彼はただもうバンドにいた
くないからやめた、それだけ」とスポークスマンのコメント。後任は同じリヴァ
プール出身のレオン・キャフリーという人が勤める。バンドの次のシングルは「
THE BALLAD OF TOM JONES」で、カタトニアのセリーズ嬢がデュエットで参加し
ている。


☆元スローイング・ミューゼスのクリスティン・ハーシュのセカンド・ソロ作「
STRANGE ANGELS」は2月2日発売。


☆セラピー?の新作「SEMI DETACHED」は3月2日発売。


☆解散を表明したプレジデンツ・オブ・ジ・USAは未発表曲やB面曲を収めた編集
盤を最後にリリースすると発表。タイトル、日付は未定。


☆チャンバワンバはシャロン・ストーンが出演するイタリアのマティーニのCMに
「TUBTHUMPING」を使わせて欲しい、という依頼を拒絶した。「彼等は宣伝や映
画のために曲を売ることはしない」とスポークスマン。以前イタリアで彼等の曲
が自動車のCMに使われたことがあるが、そのときは「イタリアのアナーキストの
ラジオ局に金が渡るように」との条件つきだったとか。


☆マーク・モリソンまたム所へ。1994年の暴行事件で80日間の公共サーヴ
ィスへの従事を義務づけられていた彼は、自分の替りにボディガードを行かせて
いたことがバレ、今週法廷で有罪判決をくらったもの。また1月14日に別の不
法武器所持の事件で出廷を求められていたのも勝手に欠席し、これに対しても逮
捕状が出された。このいたちごっこ、いつまで続くのか?


☆マーク・アイツェルの新作のタイトルは「CAUGHT IN A TRAP AND I CAN'T
BACK OUT 'CAUSE I LOVE YOU TOO MUCH BABY」というタイトルで発売中。この
タイトルでニヤリとできたあなたはおじさんです。


☆シカゴのポスト・ロックバンド、トータスの新作「TNT」は3月9日発売。


☆FATBOY SLIMやLO-FIDELITY ALL STARSなど話題のビッグ・ビーツのグループ
を擁する今最もクールなインディー・レーベル、スキント・レコードがソニーと
契約。契約額は明らかにされていないが、かなりの高額と推測されている。ソニ
ーが50%の株を所有し、ディストリビューションを行うが、レーベル運営は今
まで通り続けられるとか。これによって日本発売もされるだろうから非常に楽し
みではある。
(以上、MUSIC NEWSの担当は野坂でした)


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■ Billboard ポップシングルチャート速報(98/2/7付)


 01 → Together Again / Janet (2)
 02 ↑ Nice & Slow / Usher
 03 ↑ How Do I Live / LeAnn Rimes
 04 ↓ Truly Deeply Madly / Savage Garden
 05 ↓ Been Around The World /
      Puff Daddy & The Family (feat. The Notorious B.I.G. & Mase)
 06 ↑ I Don't Ever Want To See You Again / Uncle Sam
 07 ↓ Tubthumping / Chumbawamba
 08 ↑ A Song For Mama / Boyz II Men
 09 ↑ Dangerous / Busta Rhymes
 10 ↓ You Make Me Wanna... / Usher
 11 ↓ Show Me Love / Robyn
 12 ↑ How's It Going To Be / Third Eye Blind
 13 ↓ Something About The Way You Look Tonight
     /Candle In The Wind 1997 / Elton John
 14 ↓ My Body / LSG
 15 → I Don't Want To Wait / Paula Cole
 16 ↑ No, No, No / Destiny's Child
 17 ↑ I Do / Lisa Loeb
 18 ↑ We're Not Making Love No More / Dru Hill
 19 ↑ Father / LL Cool J
 20 → Kiss The Rain / Billie Myers


 ジャネット首位を堅守。アッシャーが2位に上がっていよいよ射程圏内、来
週の首位争いが注目されます。


 5位のパフ・ダディはここにきてどういう訳かアーティストのクレジットを
変更。ビギーとメイスのラップをフィーチャーした形としました。ビルボード
では「feat.〜」や「with〜」など、自分自身がメインでないヒット曲でも名
前がクレジットされていればその曲のポイントをそっくりアーティストポイン
トとしてもらえる決まりになっていますので、これは早くも今年末の年間
チャート対策なのかもしれません。恐らく自分自身の作品は殆どが中ヒット
だったにも関わらず「I'll Be Missing You」「All Cried Out」という大ヒッ
ト2曲に客演したポイントがものをいって昨年の年間アーティスト・ランクの
上位にランクインした同門の112のタナボタぶりからヒントを得たのでしょ
う。こういうことをやるから“あざとい”と言われるのですが。


 さて、相変わらず強いパフィ一派ですが、これに対抗するようにボーイズ・
II・メンが自身の作品とプロデュースしたアンクル・サムの作品の2曲をTO
P10入りさせています。他にもアッシャーの2曲をTOP10入りさせてい
るジャーメイン・デュプリ、ランクは若干下がりますが16位のデスティニー
ズ・チャイルドに加えて自身の作品「Gone Till November」を今週22位に初
登場させているフージーズのワイクレフなど、最近のヒットチャートはさなが
らR&B系プロデューサーの博覧会状態となっています。


 今週TOP20ニューエントリーはもはや“ラップ界のゴッド・ファー
ザー”と言っても過言ではないLLクールJの「Father(23→19位)」1
曲だけ。この曲は彼のアルバム「Phenomenan」からの3枚目のシングルにして
初のTOP40ヒット。絶大な人気を誇る彼にしてはこの成績はちょっと意外
な気もしますが、これには前2枚のシングルが12インチでしか発売されな
かったためにセールスポイントが稼げなかった、という事情があったようで
す。


 TOP20圏外の初登場曲をいくつか。先程ご紹介したワイクレフの他に
は、ジャーメイン・デュプリ制作のベース物コンピ「So So Def Bass All-
Stars Vol.2」からのシングルカット、INOJの「Love You Down」が26位に初
登場。「〜 Vol.1」に収録されていたゴースト・タウンDJズの「My Boo」同
様まったり系のこの曲は、レディ・フォー・ザ・ワールドのカバーのようで
す。マスターPが一族郎党を引き連れた(feat. Fiend, Silkk, The Shocker,
Mia X, and Mystikal)「Make 'Em Say Uhh!」が41→39位に、ヒップ
ホップデュオ、ロード・タリク&ピーター・ガンズの「Deja Vu [Uptown
Baby]」は48→40位に上昇してTOP40入り。この曲はスティーリー・
ダンをネタに使用している模様。


 先週アルバムチャート3位初登場で「さすがパフィの威力は絶大」と思わせ
たパフ・ダディの秘蔵っ子新人ラップグループ、ザ・ロックスはシングル
チャートでは意外にも伸び悩んで「If You Think I'm Jiggy」が47位に初登
場。この曲はロッド・スチュアートの「Da Ya Think I'm Sexy?」使いとい
う、大ネタもここまできたかぁと思わせるもので、日本でもラジオを中心に話
題となることでしょう。


 今週のチャート紹介はここまで。なお、昨年12月からこの1月にかけてT
OP40にニューエントリーしたヒット全20曲の詳細な解説を近日中に
ミーンタイムのホームページに掲載します。こまめにホームページを訪れて
チェックしてみて下さい。また、昨年一年間のTOP40ヒット全150曲を
対象とした人気投票も今月下旬まで引き続き受け付けています。ボチボチ票も
集まり始めまていますので、もう投票内容をお決めになっている方はお早めに
ホームページから投票を行って下さい。
(以上、担当は八亀 yakame@meantime-jp.com)


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■ Billboardポップアルバムチャート速報(98/1/31付)


 1   1  Titanic                       Soundtrack
 2   2  Let's Talk About Love         Celine Dion
 3   6  Spiceworld                    Spice Girls
 4   5  My Way                        Usher
 5   4  Backstreet Boys               Backstreet Boys
 6   8  Yourself Or Someone Like You  Matchbox 20
 7   7  Tubthumper                    Chumbawamba
 8  18  Savage Garden                 Savage Garden
 9  17  Soul Food                     Soundtrack
10   -  All I Have In This World Are... My Balls And My Word
                                      Young Bleed


  「タイタニック」サントラの強さ、これはちょっとした事件です。1年でいち
ばんレコードセールスが低調なはずのこの時期に、1週間で65万枚以上のセール
ス。去年、大勢のファンにとって「超待望の新作」だったノトーリアスB.I.G.
や、ウータン・クラン、パフ・ダディの新作でさえ、1週間でこれほど売れた週
はありませんでした(いずれもピーク時で50〜60万枚台。ちなみにボーイズ・
トゥ・メンやマライア・キャリー、ジャネット、U2などはピーク時でも20〜25
万枚程度)。
  3位以下を大きく引き離して2位につけるセリーヌ・ディオンも、タイタニック
効果でしょう(テーマ曲を歌ってるのが彼女で、その曲はこの1位・2位両方のア
ルバムに収録)。
これほど勢いがついてしまうと、2月以降に発売が予定されているパール・ジャ
ム、ヴァン・ヘイレン、マドンナ、エリック・クラプトンなどの大物の新譜も苦
戦を強いられそうです。 


  年末に今一つ順位を伸ばせなかったスパイス・ガールズの「Spiceworld」が、
今になって過去最高の3位にまで上昇。これも「タイタニック」同様、映画効果
で、彼女たちの初主演映画「Spice World」が封切られたおかげ(「タイタニッ
ク」に次いで全米興行成績2位!)。1年以上前にリリースされた彼女たちのフ
ァーストアルバムも、11位に再上昇してきています。
  先々週36位→先週17位→今週9位と、すごい勢いで復活してきた「Soul Food」
サントラ、これも映画効果。と言ってもこれは劇場で公開されたのはけっこう前
のことで、今回ビデオが発売されたことによるもの。去年は「Space Jam」サン
トラが、ビデオ発売と共にがーっとチャートを再上昇したことがありました。 


  そして、アイドルたち。アッシャー、バックストリート・ボーイズ、サベージ・
ガーデン、それにスパイス・ガールズ。いやぁなんて健全なチャートなんでしょ
う。本来ヒットチャートなんて、こういうもんだとは思いますけどね。
でも、アイドルのアルバムがチャートの上位を占めるのは社会が豊かな証拠。70
年代なんかは、アイドルはシングルはヒットしてもアルバムはほとんど売れず、
アルバムチャートの上位を占めるのは渋めのロックだったり、大人のポップスだ
ったりしました。でもそれは「みんなの好みのタイプが変わった」わけではなく、
昔から大人は大人向けの音楽を、子供たちはアイドルを聴いてたことには変わり
はないでしょう。
でも、昔はレコードは高かった。子供達は大好きなアイドルのアルバムを買うお
こずかいなんかなかったからシングルを買った。今は社会が豊かになって、子供
たちもアルバムをばんばん(?)買えるようになった。最近の「アイドルが強い
アルバムチャート」から、そんなことが読みとれます。


  さて10位に飛び込んできたヤング・ブリードっていったい誰...?
実は、今いちばんホットなプロデューサーが送り出した新兵器なのでした。え、
今いちばんホットなプロデューサーってパフ・ダディかって?いえいえ。ティン
バランドでもダラス・オースティンでもデュプリでもベイビーフェイスでもあり
ませんし、ましてやデヴィッド・フォスターではありません。そう、マスターP

だぁ!また出た、このオヤジ(笑)。
ついこの前マスターP全面参加&プロデュースのミスティカルを3位に送り込み、
その前には自身のアルバムがNo.1、その前には自分の手掛けた映画のサントラが
4位と、過去1年間で4枚目のトップ10アルバム。もはやこいつの勢いは誰にも止
められない。


過去のチャート解説や、実際の売り上げ枚数まで掲載したプロフェッショナルバー
ジョンはこちら:
http://www.meantime-jp.com/Weekly/AlbumChart.html
(以上、担当は真貝 kaz@meantime-jp.com)


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■今週のUK チャート(1/24)


 1 (-) YOU MAKE ME WANNA... / USHER
 2 (2) NEVER EVER / ALL SAINTS
 3 (-) MULDER & SCULLY / CATATONIA
 4 (7) HIGH / THE LIGHTHOUSE FAMILY 
 5 (1) ALL AROUND THE WORLD / OASIS
 6 (3) BAMBOOGIE / BAMBOO
 7 (9) ANGELS / ROBBIE WILLIAMS
 8 (8) TOGETHER AGAIN / JANET
 9 (6) RENEGADE MASTER 98 / WILDCHILD
10 (-) AMNESIA / CHUMBAWAMBA


という訳でなんの前触れも無くアッシャー1位、には驚きました。アメリカでは
エルトンに阻まれて1位を取れなかったこの曲、今までイギリスでは全く無名の
存在だけにこの1位は予想外。よほどレコード会社が力を入れて宣伝したのでし
ょう、といってしまっては失礼か。それより驚いたのはカタトニアの3位初登場!
でしょう。いかにセールスが落ち込むこの時期とはいえこの位置は大健闘でしょ
う。紅一点セリーズを中心にウェールズで結成されたギターバンド、2月発売予
定の新作「INTERNATIONAL VELVET」から2曲目の先行シングルですが。1曲目
の「I AM THE MOB」は40位と惨敗しており、これも予想外でした。ヒットの秘
密はタイトルにあるのでは、とも思いますが。この曲名を見てピンときた人もい
るでしょうが、この「マルダーとスカリー」というのはあの「THE X-FILES」の
主人公の名前です。バンドは「特に番組のファンじゃないし、番組そのものにつ
いて歌っているわけでもない」そうですが、この曲名にそそられてつい買ってし
まったX-FILES マニアも多いのでは。この2曲の陰に隠れてしまいましたが、
10位についにチャンバワンバの新曲が入ってきました。「TUBTHUMPING」が売
れ続けていたため発売が延び延びになっていたこのシングル。1発屋の予想をく
つがえすのか注目。その他、今だに強いオール・セインツや順位は下ながら年末
からずっと10位内にいるロビー・ウィリアムスなど密かなロングセラーも要
チエックでしょう。
それでは。
(以上、担当は野坂)


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    全米ヒットチャート***FLASHBACK!!


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前回でアメリカン・ミュージック・アウォーズが来月とかいい加減なこと言って
失礼。実は先週の日曜日が授賞式だったようで。ジャネットの『Together 
Again』で華々しくオープニングしたという授賞の模様は来月後半NHKで放映され
るはずなので期待しましょう。では今週は一気に25年前にFLASHBACK!


1973年2月3日付シングルチャートトップ10


順位 前週 週数
* 1 ( 3) ( 9)  Crocodile Rock▲(クロコダイル・ロック)- Elton John
  2 ( 2) (10)  You're So Vain●(うつろな愛)- Carly Simon
  3 ( 1) (12)  Superstition(迷信) - Stevie Wonder
  4 ( 5) (11)  Why Can't We Live Together(かなわぬ想い)
               - Timmy Thomas
  5 ( 4) (13)  Your Mama Don't Dance●(ママはダンスを踊らない)
               - Kenny Loggins & Jim Messina
  6 ( 7) (10)  Oh, Babe, What Would You Say?(オウ・ベイブ)
               - Hurricane Smith
  7 ( 8) ( 8)  Trouble Man(トラブル・マン) - Marvin Gaye
* 8 (10) (12)  The World Is A Ghetto●(世界はゲットーだ)- War
* 9 (13) (12)  Do It Again(ドゥー・イット・アゲイン)- Steely Dan
 10 (11) ( 8)  Hi, Hi, Hi(ハイ・ハイ・ハイ)- Wings


このコーナーでも頻繁に登場するエルトン・ジョン、25年前のこの週も1位に頑
張ってます。今となってはこの曲自体が懐メロ・ポップとなった感がありますが、
曲の内容は、「まだロック・ミュージックが生まれたばかりのころ、ボクとスー
ジーはよく『ロック・アラウンド・ザ・クロック』なんかを聴いて楽しんだもの
さ」と昔を懐かしむという、レトロ調の曲。今度のビリージョエルとの来日コン
サートでもこの曲、披露されるでしょうか。
  上位のカーリー・サイモン、スティーヴィー・ワンダーといった大スターに混
じってデビューヒットながら大健闘していたのが、インディアナ州出身のR&Bシン
ガー、ティミー・トーマス。当時としては珍しいリズムボックスのビートと悲し
げなオルガンの音色に乗せて社会的なテーマを切々と歌うこの極めて地味な曲が
ここまでの大ヒットとなったのは、時代のなせる技か。残念ながらこの曲のみの
一発屋で終わっているが、強烈な印象を当時のポップファンに残したことは想像
に難くない。
  同じく地味な一発屋だがチャートファンには根強い人気を誇るハリケーン・ス
ミスの『オウ・ベイブ』が6位に顔を見せている。エルトン同様この曲も1930〜
40年代頃のジャグバンド風でノスタルジックなメロディが微笑ましい。もともと
ピンクフロイドの初期のアルバムのエンジニアだったのが何故かこの曲をシング
ルで出して当たってしまったという変わり種。
 この週はそれ以外は当時のベテラン、後の大物グループなどが入り乱れて、な
かなか見応えのあるチャートになっている。マーヴィン・ゲイは相変わらず覚醒
したクールなサウンドで活躍していたし、ロギンズ&メッシーナもデビュー・ア
ルバムからのヒットがトップ10に入り(最近ではポイズンがカバーして同じく
大ヒットしていたが)存在感を見せていた。しかしこの週のトップ10で注目は、
70年代前半をブラック・ラティーノ・サウンドで席巻したウォーの『世界はゲッ
トーだ』と、デビューヒットでいきなりトップ10に登場してきたスタジオ・ミ
ュージシャン集団、スティーリー・ダンの『ドゥ・イット・アゲイン』だ。当時
のウォーの人気の盛り上がりぶりは今からは想像もつかないが、2枚のライヴア
ルバムを含め立て続けにアルバムをトップ10に送り込んだ彼らは、当時の黒人地
位向上と、それに続く第2のマイノリティであるラティーノ達のがっちりとした
支持をバックに一大旋風を巻き起こしていた。80年代に入ってディスコ/ダンス
系に走ってからは急速に落ちていったが、今でもヒスパニック系のラッパーによく
サンプリングされている。昨年久々の来日公演も行ったスティーリー・ダンの出
世作となったこの曲は後に1980年代、マイケル・ジャクソンの『ビリー・ジーン』
と組み合わせたノベルティ・ダンス・ヒットとなったことは記憶に新しい。また、
現在HOT100上昇中のLord Tariq & Peter Gunzの『Deja Vu』では彼らの名作
「Aja」から『Black Cow』が全面的にバックトラックとしてフィーちゃーされて
おり、再評価の動きか?と思われる状況もある。
 といったところで今週はおしまい。来週は思い切ってもっと昔にいってみようと
思います。
(担当:阿多)


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