Karyn White
Biography

 前年リリースの「The Way You Love Me」がTOP10入り、R&Bではナンバー1と上々のデビューを飾った彼女は、89年にさらに2曲のTOP10を連ね、人気を確立する。一連のヒットをおさめたデビューアルバムは、大半の曲をLAリード&ベイビーフェイスがプロデュース(さらにダリル・シモンズが曲作りに参加)、まさに当時旬だった音で、女版「Don't Be Cruel (Bobby Brown)」ともいうべき仕上がり。その後彼女は91年に前述の黄金コンビに加え、ジャム&ルイスまで起用したセカンドアルバムを発表(相当金かけたろうな)。「Romantic」がマライアのやはりセカンドアルバムからの「Emotions」と競いあうようにナンバー1を獲得。私生活ではルイスと結婚までしてしまう。ここまではよかった。が、94年のサードアルバムが惨敗を喫し、そのままあっという間に姿を消してしまう。(そう、恐怖の“ポーラ・アブドゥール、テイラー・デイン パターン”)夫が夫だから、商売ぬきで、家内製手工業的なアルバムも作れるだろうが、別にそんな道楽する必要はなし、金に困るはずもない。ミセス・ルイスとして、音楽とはスッパリ縁をきった優雅な生活を送っていることだろう。(窪田)


Hit List

'89 #8 Superwoman
 セカンドシングルはファーストから一転、早くもバラードで攻めてきた。個人的にはベイビーフェイス作のバラードの最高傑作に推したい名曲。朝食の準備の際の彼との些細な諍い等を題材に、「私はスーパーウーマンじゃない。...ただの人間よ。」と歌い、わかりやすい場面設定で思わず共感してしまう詞と、もう職人技としかいいようがない完成されたメロディとアレンジ。勿論、曲という素材だけでなく、ボーカル自体もデビューアルバムからのセカンドシングルにして、既にかなりの貫禄を見せている。特に2番以降の、感情をほとばしらせるような歌いっぷりが心地よく、R&Bチャートでは、前作に続き見事にナンバー1を獲得した。一過性のヒット曲としてのみならず、バラードのスタンダードとしても、もっと末永く評価されていい曲だと思う。

'89 #6 Secret Rendezvous
 サードシングルはすごくベタなコード進行のマイナーキーの曲。コード進行のみならず、全体構成やメロディーもポップスとして大変わかりやすく、逆に言えばともすると単調で退屈な曲になりがちところを、ラップをまぜたり、エキゾチックなムードをいれたりして何とか持たせている。尤も当時はこのLAリード、ベイビーフェイス&ダリル・シモンズの全盛期、まさに典型的な彼らのサウンドのこの曲が、ヒットしないはずはなかったろう。逆に言えば、キャリンの個性はあまり感じられない。あらためて聞くと、間奏のエレピのソロの後に、ベイビーフェイスが自らディストーションの効いた音で、ハードロック風のギターソロを弾きまくってるのも、彼の意外な一面を見せていて結構印象的。



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