'89 #2 Real Love
モデル経験もあるジョディがスタイリッシュにキメたビデオクリップも話題となったファーストシングル。ファッション誌のグラビアをめくっているかのようなその映像にぴったりのキャッチーでダンサブルなこの曲、アンドレ+ジョディに加えジェフ・ローバーも共同プロデューサーとして名を連ねている。更に最終ミックスはルイール・シラスJr.が担当し、時代にぴたりと照準を合わせたサウンドが出来上がった。ジョディのとんがり気味の声が歌うのは「Looking For A New Love」第2章と言った趣の本物の愛を求める妥協を辞さぬ姿勢。今度は更に語調が強く、ヨリを戻そうとする元恋人や許してやればいーのに、と元カレの肩を持つ友達に「もう決心したの、意見なんていらない」とピシャリと返すカッコ良さ。ジョディは現代を強く生きていく女の子たちのお手本かも。
'89 #9 Friends
大ヒットとなった「Real Love」に続くのは「友達も『本当に彼らと組むの?』ってビックリしてたわ」とジョディが語るエリックB.&ラキムをフィーチャーしたナンバー。基本的なサウンドは前シングルと同じだが、スクラッチノイズを入れたりしてヒップホップ寄りのアプローチに挑んでいる。友達のふりをして裏切りを繰り返す人間に「友達は得難いものなのよ、あなたが必要とする時にいてくれる友達は果たしているわけ?」と諭す歌。最初のラップ部は裏切りに遭わないようアドヴァイス、2番目のラップ部では恋愛関係において裏切られた立場での気持ちが語られている。
'89 #4 Everything
ここでは一転してしっとりしたバラード曲。ガードナー・コール&ジェイムス・ニュートン・ハワードのペンによるこの作品はジョディの新たな一面を引き出していて、女の子たちの支持も高い曲。自分から別れを告げたけれど、離れてみてから彼の存在の大切さに気づいて「あなたこそ私のすべてだった・・」とありがちな感傷ストーリーではある。だが普段は強気なキャラクターのジョディが歌うだけに切なさがぐっと伝わってきて泣ける。楽曲の良さも勝因の一つで、歌詞がはっきりと聞き取れるテンポ、そして間奏でここぞとばかりに泣きのサックスが入ったりするのがツボかも。一貫して恋愛をテーマに歌い続けるジョディ、「だって私たちはみんな何とか本物の愛を見つけたいと願ってるんだもの」とその姿勢はいまだ健在。