Waterfront
Biography

 クイズです。イギリス出身の一発屋で、グループ名が映画から採られているといえばダニー・ウィルソンともう一組は? なんて、答えは彼らなんだけどね。1954年の映画「On The Waterfront」だそうだが、てゆーかわざわざそこから採らなくても、Waterfrontなんて単語どこにでも転がってるだろうに。ちなみに同映画の邦題は「波止場」。マドロスか君らは。「第二のWham!」と呼ばれ、シングルのジャケもChris Duffy(ボーカル)とPhil Cilia(ギター)の二人しか写っていないが、実際はChris Childs(ベース)とGreg Haver(ドラム)も含めた四人組。アルバム「Waterfront」でデビューし「Cry」がヒットと幸先の良いスタートを切ったように見えたが2ndシングルは不発、次のアルバムを出すこともなく表舞台から去っていった……と思われていたがどっこい、解散→再結成というお決まりのパターンを経て、2000年には著作権管理団体BMI主催のイベントでライブを行っている。で、その当時アルバム制作中であり、しかもそのサウンドは「以前とは全く別物」、彼らも相当自身ありげにコメントしているのだが……。その後の消息はまたもやぷっつりと途絶えてしまっている。(堤)


Hit List

'89 #10 Cry
 好ルックスの青年二人がさりげなくポーズを決めるジャケ写からは、多分にアイドルマーケットを意識した戦略が見受けられる。だが彼らに「一発屋」の名誉ある称号を与えたこの曲にはアイドルポップスにありがちな、「踊って歌えるノーテンキソング」の要素はかけらもない。押さえ気味のキーボードやパーカッション。時たまアクセントを添えるサックス。Geroge Michael似のボーカルは、しかしその声を過度に張り上げることもなく、語りかけるように歌う。そのあまりの「華」の無さに、当時は「なんでこんなのが売れるんだ」と首を傾げたものだが、改めて聞き直すと非常に洗練された、良質のポップスであることに気づく。俗に言う「チャートの良心」的な曲であろうか。なおバイオでも触れている通り、彼らはこの後"Nature Of Love"という曲をカットしたがTop40には届かなかった。



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