Tina Turner
Biography

 60年代から70年代前半にかけて活躍したアイク&ティナ・ターナーの時代を良く知る人はこの読者の中にも少ないだろう。84年にアル・グリーンの「Let's Stay Together」で9年ぶりに奇跡の復活を遂げたティナ。以降着実にヒットを飛ばし、この年はソロとして通算5枚目となるアルバム「Foreign Affair」を発表。あえてジャンル分けをするとすればR&B 〜 ロックシンガーであるが、復活直後はややR&Bスタイルの曲が多かったものの、次第にロック色を強くし、一時は毎年のようにグラミー賞の「Female Rock Vocal」部門の候補となっていた。この年51歳。90年代に入ってもその探求心は満たされる事なく前進を続ける。還暦を迎えてもますますをもってパワフル。個人的には稀代の女性ロックヴォーカリストとして位置付けている。あまりに格好良すぎる。(小松)


Hit List

'89 #15 The Best
 アルバム「Foreign Affair」からのリードシングル。ホーリー・ナイトとマイク・チャップマンの共作でプロデュースは自らも「I Can Dream About You」などのヒットを持つダン・ハートマン。『私が欲しいと思うものはなんでも頂戴、生涯約束してね。(中略)シンプルに言ってあなたはベストだわ。どんなものよりも、誰よりも。』と、まあかなり自分勝手に言われる愛の歌ではあるが、ティナが歌うと妙に説得力があり、その迫力に押され逆らえないかもしれない。相変わらず歌声は力強く、じっくりと迫ってくるようだ。「It Tales Two」でもデュエットをしているが、こういう曲はロッド・スチュワートあたりがソロで歌っても十分映える曲だと思う。 間奏部分のサックスソロはエドガー・ウィンター。地を這うような強烈なプレイがまた聴き物。ちなみに'91年に発売されたベストアルバム「Simply The Best」のタイトルはこの曲の歌詞の一部からとられている。



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