1984年(バイオによっては1985年説のものもあり)に、日系人が多いことでも有名な「桜都」ことアメリカ西部、カリフォルニア州の州都サクラメントで結成されたカルテット。彼らはハードロック・バンドであるが、所謂スタープレイヤー的なロックヒーローがメンバーに居ない為、印象が薄い読者も非常に多いことと思われるが、そもそも彼らに所謂アーチストパワーは無く、バンドとして良い楽曲を発表して正当に評価されようというスタンスだった様に見え、実際当時同期の似たようなバンドに比べ、音楽性の高さの好評価をよく耳にした。そんな彼らは1986年デビューアルバム「Mechanical Resonance(32位)」でいきなりプラチナディスクを獲得するなど侮れない実力を発揮する。やはり、独自のバンド感と、ややブルージーなサウンドに、多くの「一見」リスナーがなびいた結果であろう。その後1989年セカンドアルバム「The Great Radio Controversy(18位)」も ミリオンセールスとなり、この年人気をある程度決定付けたが、日本から見た印象としては、楽曲勝負の「ファンのいないバンド」というイメージであったし、「バーン」な友人の多かった俺も、「おいら、テスラのファンだけど君は?」なんて奴とは出逢ったことが無い。(奥村)
Hit List
'89 #10 Love Song
セカンドアルバム「The Great Radio Controversy」からのカットで初のTOP40ヒット曲である。タイトルから想像が出来ると思うが、この曲は彼らの最大の魅力である安定した演奏力で生み出される、ある種の「凄み」すら感じることの出来るブルージーなパワー・バラードである。当時似たようなバンドが、やはり似たような曲でヒットを量産していたこともあり特別に目立つ作品ではないかもしれないが、歴史的な観点から見ても「名曲」として名を残すほどのものではない。しかし、ややソウルフルと言えそうなヴォーカル・スタイルと、ブルースのスケールを学んだ者なら「手癖」でいけそうな分かり易いギター、そして、このバンドの強みである絆の固いリズム隊。どこをとっても今、充分に聴くに耐える内容であり格好良い。「Love Will Find The Way(愛は方法を見つけるさ!!:奥村訳)」と叫ぶありがちと言えばありがちな「サビ」に、思わず拳を固めてしまうパワー感がある。
その後彼らはボチボチ安定した人気を見せ、1990年フィラデルフィアで収録されたライヴアルバム「Five Man Acoustical Jam(12位)」を発表。ライヴ盤ながら48週エントリーのミリオンセールスを記録。しかもライヴヴァージョンながらミディアムナンバー「Signs(ファイヴ・マン・エレクトリカル・バンド71年のヒットのカバー)」をカットし、シングルチャート8位に送る好成績を残し、これが彼らの最大のヒットということになっている。そして1991年アルバム「Psychotic Supper(13位)」を発表。シングル的にはブルージーなバラード超大作(アルバムヴァージョンは7分以上!!)「What You Give(86位)」のみであったが、これまたミリオンセールスという記録を残した。その後の1993年にはシュワちゃんの駄作映画「Last Action Hero」にタイトルソング「Last Action Hero」を提供し軽く話題になった(因みに俺はテスラの曲の中で、この曲が一番好き。力強いヘヴィーメタルナンバー)。そしてオルタナブームが到来後の1994年、ブランクをおいてのアルバム「Bust A Nut(20位)」を発表。ヒットシングルこそ無かったが、既に時代遅れのサウンドながら50万枚以上の売上を見せ、何とか生き残りに成功したが、その後の1996年「Time Makin' Changes The Best Of Tesla(197位)」を発表後消息を絶つ。日本では1998年2月に旧譜が廉価でリイシューされたので、一部のロックファンの間で「そう言えばテスラって最近、、、。」みたいな話題にはなるが、実際解散しているかバリバリ活動しているか分からないほど、彼らの情報はもう我々には届かない状態が続いている。
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