Sweet Sensation
Biography

 ベティ、マージー、マリ。NY出身のプエルト・リカン3姉妹がスウィート・センセーションを結成したのは86年のこと。デビュー曲「Hooked On You」はダンスチャートの上位に入るヒットとなった。やがてマリはソロ活動のためグループを離れ、新メンバーにシーラを迎えた彼女たちは大手アトコと契約、アルバム「Take It While It's Hot」を88年にリリースする。ここからカットされたシングルはいずれもB面にスペイン語ヴァージョンを収録するなど、ヒスパニックのリスナーを強く意識していた。90年にはセカンドアルバム「Love Child」を発表し、スプリームスのカバーであるタイトル曲がヒット、バラードの「If Wishes Came True」は見事1位となる。タイトル通り彼女たちの願いは叶ったが、しかしそれは続かなかった。同年デビューしたアン・ヴォーグの活躍をきっかけに、ガールズ・グループの主流は一気にR&Bへと傾いていき、活動の場を失ったスウィート・センセーションは解散。ラテン・ポップが再び音楽シーンに浮上するのはそれから10年近く、つまり現在まで待たなければならなかった。(松本)


Hit List

'89 #14 Sincerely Yours
 「親愛なるあなたへ」と手紙の最後に添えられる言葉をタイトルにしたアルバムからのサードシングルで、初のTOP40ヒット。愛する人に手紙を出して、その返事が来るまでの時間差。たった数日間なのに、途方もなく長い時間に感じられてしまう。こんなテーマを男女デュエットのバラードにしたら重苦しくなってしまうが、この曲はあえてダンスチューンで表現した。しかも男性のパートはロメオJ.D.のラップとしたために、ちょっと軽妙なタッチとなっている。携帯電話やe-mailが日常的になった現在だが、コミュニケーションの時間差なんて経験したことがない今のティーンエイジャーに、この曲が描く感情表現が伝わるだろうか。

'89 #23 Hooked On You
 元々は前述のように彼女たちのデビュー曲。アルバムにも収録されていたが、シングルカットの際にリミックスされた。シンセ・ベースが引っ張るダンスナンバーで、オリジナルとの違いは高音域を強調して音の透明感が増したこと、やや音数が増えたこと、そしてお馴染みのロメオJ.D.によるラップ・パートが追加されたことなどである。スティーヴ・ペックによるこのリミックスは、後に編集盤「Time To Jam! [The Remix Album]」に収録された。



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