1984年にアルバム『Inamorata』を最後に一旦解散したウェストコースト・ロックの老舗バンド、ポコ。もともとバッファロー・スプリングフィールドの残党であるリッチー・フューレイ(ギター)とジム・メッシーナ(ギター、後にケニー・ロギンズとロギンズ&メッシーナを結成)を核に、ラスティ・ヤング(ペダル・スティール・ギター)、ランディ・マイズナー(ベース)、ジョージ・グランサム(ドラムス)の5人で1969年にスタートしたこのバンドも、最後はヤングとポール・コットン(ギター)のデュオとなってしまっていたが、過去にはイーグルスの歴代ベーシスト(マイズナー、ティモシー・B・シュミット)を輩出したことで有名だ。解散後5年を経て、ヤング、フューレイ、メッシーナ、マイズナー、グランサムの5人が集まり、再結成アルバムとしてリリースされたのが『Legacy (1989)』。“オリジナル・ポコの再結成”という触れ込みだったが、往年の勢いを復活させることはできず、「Call It Love」「Nothin' To Hide」の2枚のTOP40ヒットを出したものの、残念ながらこれを最後にシーンからは姿を消すこととなった。(阿多)
Hit List
'89 #18 Call It Love
重厚なギターストロークと軽いカッティングギターのリフをバックに、ラスティ・ヤングの繊細なボーカルが爽やかにメロディを織りなす、という1970年代中期以降のポコを彷彿させる曲。ジム・メッシーナが曲作りに参加しているこの曲では久しぶりに集まった5人が素直にアンサンブルとコーラスを楽しんでいる、というアットホームさが伝わってくる好感の持てる一曲。シングルジャケに居並ぶ5人の風貌が過ぎ去った年月をいやがおうにも感じさせるのが哀愁である。
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